ゆっくりいじめ系644 ゆっくりのいる街4_2


作戦決行の時が来た。

少年はパンパンに詰まったリュックから透明な箱を取り出し、地面に置く。そしてその中身を取り出す。
遠目でよくわからないが、あれは間違いなくれいむだ。

「れいむっ!!!いまたすけるからね!!!」
「だめだよまりさ!!!じかんがくるまでゆっくりまってね!!!」
「いまふみこんでも、かえりうちにあうだけちーんぽ!!!」

草原から数十メートル離れた草むらから突撃しようというまりさを制止する仲間達。
まりさは落ち着きを取り戻し、時を待った。

「れいむ…ぜったいにたすけてあげるからね!!!そのあとみんなでゆっくりしようね!!!」

ぱちゅりーの見立てではまりさの回復には三日かかるはずだった。
だがこのまりさの傷はわずか二日で完治した。空いた一日は少年を殺すための「とっくん」に費やした。
失われた右目の部分には葉っぱの眼帯が付けられている。帽子は洗浄してもらったが髪の毛のガムは付いたままだった。

「そのがむとらなくていいの?まりさ」

「いいよ!!!このがむがまりさのかみについてると、あいつをころしたいきもちがつよくなるきがするんだよ!!!」

そう言ってガムを取ることを拒否した。というかゆっくりの力では髪を千切らなければ取れそうにない。
まりさは昔れいむに褒めてもらった髪を傷つけたくなかった。故にその髪にガムをつけた少年を余計に許せなかった。

「あ~!!!なんだか股間がムズムズしてきたぞ!!!ちょっとその辺で用足してくるかな~!!!」

隠れているゆっくり達にもはっきり聞こえるような大音量で小便宣言する少年。
そしてその場にれいむを残し、少年は向こう側に消えていく。

「ゆっ!!!あいつどっかにいっちゃったよ!!!れいむをたすけるならいまだよ!!!」
「ゆ~!!!でもさくせんとはちがうよ!!!まだいかないほうがいいよ!!!」

現在草むらに隠れているのは、里で最も強い精鋭ゆっくり百匹を含む戦闘員ゆっくり達。その数1000。
多すぎると思うだろうが人気もないし人間相手ならこれくらいいた方がいい、乱戦に持ち込めば犠牲者の出る確率が低いというぱちゅりーの考えだ。
作戦というのは少年がれいむを枕にし眠ったところを集団で一気に襲いかかり、まりさが帽子に隠した木の棒でとどめを刺すというシンプルなもの。
たとえそれが通じなくとも第二、第三の策がある。
だが予定とは違い、少年は草原の向こう側に消えていった。箱から出されたれいむを残したまま。
まりさ達にとって、これ以上ないれいむ救出のチャンスである。

「ちーんぽ!!!ならみょんたちがついていくみょん!!!まりさはせんとうをたのむみょん!!!ほかのみんなはあいずがあるまでたいきだちーんぽ!!!」

「ゆっ!!!ゆっくりりかいしたよ!!!」

みょん含む精鋭二十匹はまりさを先頭にれいむの元へ向かう。

「れいむっ!!!れいむっ!!!れいむっ!!!れいむっ!!!」

我先にとれいむの元へ駆け寄るまりさ。
五日ぶりの再会だ。それほど時は経っていないが、ゆっくりしたゆっくりたちにとっては遙かに長い時間だ。
やっとれいむに会える。助けてあげられる。
助けてあげたあとは、里に戻ってゆっくり傷を治してもらおう。
そしてもう一度子供を作って、里でみんなでゆっくりしよう。
そんな幸せビジョンを考えながらまりさはれいむの元に辿り着いた。

「れいむ!!!たすけにきたよ!!!ゆっくりしていってね!!!」

満面のふてぶてしいツラでれいむに挨拶する。

……が、その瞬間、まりさは凍り付いた。
れいむは確かに目の前にいる。
片目になってもそれははっきりわかる。

だが、そのれいむは……














口から上の部分が無くなっていた。






「れ゛、れ゛い゛む゛う゛う゛ぅ゛う゛ぅ゛う゛ぅ゛う゛ぅ゛ぅぅう゛ぅう゛う゛う゛ぅう゛うう゛う゛ぅぅう゛う゛ぅう゛う゛ぅう゛うぅう゛う゛ぅう゛う゛う゛ぅ゛う゛ぅう゛う゛う゛ぅう゛う!!!!!!」

「まりさ!!!なにごとちーんぽ!!!」

まりさの悲鳴を聞きつけ、速度を上げまりさに追いついた精鋭達。
そして口だけとなった饅頭を見て驚愕する。

「こ……これは……むごすぎぢんぼおおおおおおおおお!!!!!!」
「ひどいよ!!!でいぶががわいぞうだよおおおおおおお!!!!!」
「ゆっぐりでぎないよおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「わがらないっ!!!わがらないよおおおおおおおおおお!!!!!」


「どう゛じでっ!!!れ゛い゛む゛っ!!!どう゛じでえ゛え゛え゛ぇえ゛ぇぇえ゛え゛え゛え゛ぇえ゛え゛!!!!!!」

必死に物言わぬ口だけ饅頭に語りかけるまりさ。


「ま……ま………まっ………………」

「れ…れいむ……?」

れいむは口を利いた。餡子を大量に失わない限りゆっくりは死なない。
れいむの餡子の減少は致死量に至っていなかった。

「ま………い…………しゃ………………………」

「そうだよ!!!まりさだよ!!!れいむ!!!たすけにきたんだよ!!!はやくここからにげて、ゆっくりしようね!!!」

「ほ………………………」

(まりさ、れいむはもうだめだよ)

「どうじでっ!!!どうじでぞんなごどいうのおおおおおおおおお!!!」

(れいむはまりさとゆっくりできてしあわせだったよ)

「まりざはじあわぜじゃないよおおおおおおぉおおおおおおおおお!!!れいぶがいないどじあわぜじゃないよおおおおおぉぉおお!!!」

(まりさ……)








(れいむのぶんまで、ゆっくりしていってね!!!)






「れ゛い゛む゛う゛う゛う゛う゛ぅぅ゛う゛ぅ゛ぅう゛う゛う゛う゛!!!れ゛い゛む゛っ゛れ゛い゛む゛っれ゛い゛む゛っ゛れ゛い゛む゛っ゛れ゛い゛む゛っ゛れ゛い゛む゛っ゛れ゛い゛む゛う゛う゛うぅうう゛うぅ゛う゛ぅう゛うう゛うぅ!!!!!!」


「……みんな、さいごにれいむにおいのりちーんぽ…」

みょんの号令と共にれいむに黙祷を捧げる精鋭達。




「ゆっ、れいむをゆっくりさせてあげなくちゃ……」

そう言ってれいむだったものを運ぼうとするまりさ。それを見たみょんは

「みんな!!!こっちにきてほしいみょん!!!れいむのなきがらをはこんでちーんぽ!!!」

せめて、ゆっくりできる場所に運んで、ずっとゆっくりさせてあげよう。
その願いがまりさを突き動かす。

「れいむ、ゆっくりさせてあげるね……」
「いやー。今まで見た中で最高の茶番劇だったぜ。これはお礼だ。受け取ってくれ」

グシャ。





れいむの亡骸は土に還った。


「あ゛あ゛あぁあ゛あ゛ぁあ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛ぁあ゛ああ゛あ゛ぁ゛ぁあ゛あ゛ぁあ゛ぁあ゛あ゛ああ゛あ゛あぁ゛ぁぁ゛ぁあ゛あ゛ああ゛!!!!!!
 れ゛い゛ぶがっ!!!れ゛い゛ぶがゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛い゛い゛い゛ぃい゛いぃ゛いぃ゛ぃ゛い゛ぃ゛い゛い゛いぃ゛い゛い゛い゛!!!!!!」

絶叫するまりさ。目の前には憎きあの少年の姿が。

「みんな!!!にんげんがきたみょん!!!そういんせんとうたいせいちーんぽ!!!」

みょんが仲間達に合図を出す。草むらから隠れていた残りのゆっくり全員が飛び出した。
…しかし様子がおかしい。そう思ったみょんはゆっくり達に目をやる。……なんだか数が少ない気がする。

「流石に千匹も相手にするのはめんどいんでな。半分くらい減らさせてもらったぜ」

「ちんぽっ!!!」

精鋭達は少年の言っている意味がわからなかった。

「みょおおおぉおおん!!!みんながっ!!!みんながああぁぁぁあぁぁあああ!!!」

「どうしたちーんぽ!!!」

叫んだのは最後尾のれいむだった。
その叫びを聞き飛び出したゆっくりのうち数匹が草むらに引き返す。

「な゛に゛ごれ゛え゛え゛え゛え゛ぇえ゛ぇぇ゛え゛ええ゛え゛ぇえ゛え゛え゛えぇえ゛え゛!!!」

そこには苦痛と絶望に歪んだゆっくりの死体がゆうに五百~六百。あたりは餡子の海と化している。
さらにそこに近づいていったゆっくり達も

「ゆ゛べぇえ゛え゛え゛ぇえ゛え゛えぇええ゛ええ゛!!!」
「お゛げえ゛え゛え゛え゛ぇええ゛ぇ゛ぇ゛ぇええ゛え!!!」

同じように餡子を吐き出し死んでいった。それを遠目で見ていたみょんは

「そっちにちかづいちゃだめちーんぽ!!!」

と戻っていくゆっくり達を制止したがそれでもさらに十数匹は死んでいった。

「むきゅ!!!かくれるのならこのあたりのくさむらがべすとよ!!!ここならおおにんずうでかくれられるしみつかるしんぱいはないわ!!!」

ヘタクソな地図らしきものを木の棒で指し作戦説明をしたぱちゅりー。
ぱちゅりーの言う通りここは千匹のゆっくりが隠れてもバレない絶好の隠れポイントだった。
だが何故こんなことになったのか…
理由は木に仕掛けられた殺虫剤散布装置である。その数五本。
少年が隠れたゆっくりを一網打尽にするために早朝に仕掛けておいたものである。
スイッチ一つでセットされた殺虫剤が一斉に吹き出す仕掛けだ。「虐待研究家」の異名を取る男の発明品である。
全て殺すには至らなかったがそれでも半分以上数を減らせた。

「よ゛ぐも゛れ゛い゛む゛を゛っ!!!ゆ゛っぐり゛じな゛い゛でじね゛え゛え゛え゛ぇえ゛ぇぇえ゛え゛ぇぇえ゛ええ゛ええ゛え゛え!!!!!!」
飛びかかるまりさ。そのスピードは五日前より増している…ように感じないこともない。

「まぁ落ち着けよ」
俺はそれをひらりとかわし、れいむの隣に置いておいた携帯電話を手に取る。

「お前さー、死ぬ前にれいむのはっきりした声聞かなかったか?」

「ゆ゛っ!!?」

まりさは意味がわからなかった。
こいつはれいむの最期の言葉を聞いていないはずだ。なのに何故知っている。

「ひかえおろーこいつが目に入らぬかー」
携帯をつき出しスイッチを押す。
ピッ。

(まりさ、れいむはもうだめだよ)
 ピッ
(れいむはまりさとゆっくりできてしあわせだったよ)
 ピッ
(まりさ…)
 ピッ
(れいむのぶんまで、ゆっくりしていってね!!!)

「ど…どう゛い゛う゛ごどお゛お゛お゛お゛ぉお゛お゛お゛ぉお゛ぉ゛ぉぉぉお゛お゛お゛ぉ゛お゛お゛ぉぉお゛お゛おお゛お!!!!!!」

携帯電話から聞こえてきたのはれいむの声だった。

「ろくおんなんだね、わかるよー!!!」

一匹のちぇんがカラクリに気がついたのには驚いた。きっと元人間の飼いゆっくりだったのだろう。
その通り。これは俺があらかじめ録音しておいた「れいむの」声だ。

まりさはハッとなり気がついた。
よく聞いてみれば、何か「違和感」を感じる。

「ゆ゛う゛っ!!!ぞれ゛はれ゛い゛む゛のごえ゛じゃな゛い゛っ!!!ほん゛も゛の゛の゛れ゛い゛む゛を゛だぜえ゛え゛えぇ゛ぇえ゛ぇえ゛え!!!」

気付くのが遅かったな。確かにこれはれいむの声じゃない。虐待兄貴から借りた別のれいむの肉声だ。

「よくわかったなー。でも死んだのは本物のれいむだぜ」

「う゛ぞづぐな゛っ!!!れ゛い゛む゛を゛がえ゛ぜっ!!!この゛ごみ゛ぐずっ!!!」
自分のことだろそれー。

「…そこまで言うなら仕方ない。本物のれいむの声を聞かせてやる。他のゆっくり共もよく聞いとけ!これがれいむの最期の声だ!!!」
俺は携帯を少し弄って、再びゆっくり達に向けボタンを押す。
ピッ

「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁあ゛ぁ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ゆ゛っぐり゛や゛め゛でね゛!!!ゆ゛っぐり゛や゛め゛でね゛!!!」
「い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛だい゛い゛い゛い゛い゛ぃ゛い゛ぃ゛ぃい゛!!!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛い゛ぃい゛ぃぃぃい゛いいい!!!」
「ま゛り゛ざあ゛あ゛あぁ゛ぁ゛ぁあ゛あ゛!!!だずげでえ゛ぇえ゛ぇえ゛ぇぇぇぇ゛え゛ええ゛!!!ゆ゛っぐり゛ざぜでえ゛え゛ぇぇぇえぇぇえ゛ええ!!!」
「ま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざま゛り゛ざ」
「い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛い゛っ゛」


「れ゛い゛む゛う゛う゛ぅう゛うう゛ぅ゛ぅ!!!れ゛い゛む゛う゛う゛ぅぅ゛う゛うう゛う゛ぅう゛うう!!!」

れいむがまりさに助けを求めているあたりでまりさが騒ぎ始めた。正真正銘のれいむの声だ。それはこいつが一番知っているだろう。
その後のれいむはひたすら奇妙な音を発するだけとなり、最後には音すら出さなくなった。
その他のゆっくり達も、涙を流しながら騒いでいる。

「いやー。これ撮るために歯無しのれいむ用の入れ歯作ってもらうハメになっちゃってさぁ。結構金かかったんだよねー。
 じゃあ何で歯抜いたんだよって感じだよ。やっぱ一時のテンションに身を任せるもんじゃねーやな!!!」

俺の愚痴に耳を傾ける様子もなく、ゆっくり達はゆっくりと、俺に対する憎悪を膨らませていった。



「ごろ゛じでや゛る゛っ!!!お゛ま゛え゛み゛だい゛な゛い゛ぎる゛がぢの゛な゛い゛ごみ゛ぐずはゆ゛っぐり゛ざぜな゛い゛でごろ゛じでや゛る゛っ!!!じね゛え゛え゛ぇえ゛えぇ゛ぇぇぇ゛ぇえ゛え゛え゛えええ゛!!!!!!」

まりさの慟哭が開戦の引き金となり、
戦いが…いや―

虐殺が、始まった。











作:TOSSY

補足説明
今までドスまりさが人間に報復しなかったのは他のゆっくりがそれを望まなかったからです。
人間を本気で憎んでいるのはまりさだけ。ドスもこんなまりさを相手にするのは初めてでした。
ドスはまりさの思いを汲んで報復命令を出しましたが、たった一匹の為に群れを危険にさらしかねない行動に出るあたり所詮餡子脳といったところ。
まりさの感情の変化 虐待直後:少年を殺す→病室を見る:人間皆殺し→ドスから事情を聞く:少年を殺す
人間に復讐心を抱いているゆっくりの餡子の回転が早くなるのは「ゆっくり合戦」の影響だと思う。

冒頭のシーンを見て気付いた人もいるでしょうが、今回の話は某SSの影響受けてます。「ゆっくりの報復」はどうしても書いてみたかった。
虐待派がすっきり出来るような結末を目指します。
大分無理のある内容だと思いますがご容赦ください。
次でほんとに最後…になるといいなぁ。

36スレ目の36レス目
すみません。揚げ物作ったことなかったんです。

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最終更新:2022年07月29日 17:47
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