※良いゆっくりが出てきます。ゆっくりは全員ブチ頃したい!!な上級お兄さんには向かないかも
※虐待分薄め
※初SSに付き超乱文注意
「むーしゃ、むーしゃ」
「ゆっきゅりちゃべようね!」
…あー、やられた。友人の家から帰った僕を迎えたのは、糞ウザったいドマンジュウどもが発する雑音だった。
玄関に揃えておいた靴はぐちゃぐちゃ、いくつか並べておいた花瓶は全てが倒れて割れている。あまりにテンプレな光景に、僕は思わず声を上げて笑ってしまった。
おっかしいなあ、鍵はしっかり閉めていったはずなんだけどな? そんな事を考えながら物が散乱した廊下を抜け、居間へ向かう。。
「おいしいね!」
「とってもゆっくり出来るね!」
おお、酷い酷い。テーブルの上に置いておいた煎餅はあらかた食われてるし、きゅうすと湯飲みは割れている。袋に入れて置いておいたお茶っぱは床にぶちまけられて無残な様相を呈している。
棚の上に置いておいた物は無事だったようだが、本棚の低い階層はもうダメだ。本が引きずり出されてビリビリに裂かれていた。
掃除にかかる時間を考えると泣けてくるな…
「おい糞マンジュウども」
「「「「「「ゆっ!?」」」」」
あーうぜぇ。一々ハモんなよ糞…イライラするなぁもう…
侵入者を確認する。
親とおぼしきバレーボール大のゆっくりが二匹。まりさ種とれいむ種。
子とおぼしきソフトボール大のゆっくりが六匹。れいむ種三匹まりさ種三匹。
「お前ら何処から入ってきた」
「このとうめいなかべがじゃまでゆっくりできなかったから、かしこいまりさが石を使ってゆっくりしたんだよ!!」
「おとーしゃんはかしこいんだよ!」
見ると窓ガラスが割れている。糞、いらん知恵付けやがって。
誇らしげに胸を反らす糞大福、もとい親まりさ。聞いてもいないのに一々親を賛美する子ゆっくり。イライラが募る。
「そうかそうか。それでだな、実はここは俺の家なんだ」
「「「「ゆゆっ!?」」」」」
「ここはまりさたちが見つけたんだからまりさたちのおうちだよ!」
「そうだよ!おとーしゃんが見つけたんだからまりしゃたちのおうちなんだよ!」
「ゆっくりできないおにーさんはゆっくりしんでね!」
「おにーさん、ここがだれの家かも分からないかわいそうな人なんだね!はやく出て行ってね!」
「そうかそうか」
途端に騒ぎ出す馬鹿どもをカレーにルーしつつ、こいつらをどうしてくれようか考える俺。とりあえずドアは閉めた鍵も閉めた、ガラスはガムテープで塞いだ。
「どうしたのおばかなおにーさん!はやくでていってね!」
「れいむ、だめだよ!おにーさんはばかだからことばが分からないんだよ!」
「「「「ゆっゆっゆ、おとーしゃんおばかしゃんをいじめちゃだめだよ!」」」」
「ゆっくりそうだったね!いってもわからないばかには身をもっておしえてあげようね!」
「まりさがんばってね!そんなよわっちいばかはしゅんさつだよ!」
「「「「おとーしゃんがんばれー!!ばかをころちぇー!!」」」」
「ゆっくりまかせてね!」
見ていると、いつまでもここを出て行かない俺にいらだったのか親まりさがこっちに突っ込んできた。親れいむとビチグソ、じゃねぇやチビ糞どもは後ろで観戦を決め込んだようだ。どうやら体当たりをかまして身をもって教える(笑)つもりらしい。
だが、そうは問屋が卸さないってね。馬鹿丸出しでこっちに突っ込んでくるまりさの顔面(全身顔面だけど)の中心に狙いを定める。脚を体の後ろに曲げて力を溜め、全力の蹴りを放つ。サッカー漫画とかでよくあるアレだ。
「……ッ! ラァ!!」
「ゆっくりしnギュブ、フヒヘェッ!?」
あぁ気持ちいい。一直線にこっちに突っ込んできたまりさの顔の中心に俺の脚がめり込む。顔面に脚を刺した状態のまま脚を振りぬき、まりさを壁に思いっきり叩きつける。
チラっと横を見ると、饅頭一家全員が目をカッと見開いてその光景を見ていた。きめぇ。
「ブギュッ!!」
気色悪い断末魔と、グチャ、と言う嫌な効果音を出してまりさは壁に黒い花を咲かせた。うわぁへばりついちまった、取るの大変だぞアレ。…気持ちよかったからいっか。
「ま、ま、まりさぁぁ!?」
「「「「お、おとーしゃん!!!??」」」」
どうやら未だに目の前で起こった事を信じられないらしい饅頭ども。そうだよね、あんなに下に見てた相手に一家の大黒柱が瞬殺されちゃったんだもんね。ねぇ今どんな気持ち?
「さて、俺は警告したな。ここは俺の家だ、と。」
「ゆっゆっゆっゆ…」
「「「「ゆっくり死ね!ここは誰もいなかった所をおとーしゃんがみつけたんだかられいむたちのお家だよ!はやく出て行ってね!」」」」
ブツブツと何かをつぶやきながら俯いてプルプル震えているれいむ。それに対し、クソガキ(餓鬼に失礼か?)どもはまだまだ余裕らしい。大方、父親が死んだのも忘れたんだろう。餡子脳だし。
「…で、死ぬ覚悟は出来たかい?糞饅頭の諸君」
「ゆ、ゆっくり待ってね!」
「あん?」
「おにいさん、れいむと『とりひき』をしようね!」
「取引だぁ?」
こいつは驚きだ、この糞饅頭の餡子脳に「取引」だなんて難解な言葉が存在していたなんて。
「おにいさんはれいむの赤ちゃんをひとり「一匹な」
「い、いっぴき殺していいよ!かわりにれいむと他の子は逃がしてね!」
「なんぢぇぇぇぇ!!」
「おかぁしゃんゆっくりできにゃいよぉぉぉ!!」
「ほう。いいのかよ本人たちの目の前でそんな事言って」
「ゆっくりだまってね!れいむには考えがあるんだよ!」
そう言うと、れいむは子供たちに何かぼそぼそ呟いた。それを聞いて、さっきまで絶望していた子ゆっくりたちの顔に笑顔が戻る。
「それならみんなゆっくりできるね!」
「あのできそこないをさしだすんだね!」
ん?出来損ない?何だそりゃ?と疑問を抱いた俺の前で、れいむは「何か」をカーテンの陰からくわえてきて俺の前に置いた。
「この子を殺していいよ!だかられいむたちはみのがしてね!」
俺の目の前に置かれたのは、なんとびっくり。青いリボンを巻いた子れいむだった。
「…こいつは?」
「この子は生まれたときからこんなゆっくりできないりぼんなんだよ!ちょうどいいからこの子をあげるよ!だからみのがしてね!」
「ゆっくりしね!」
「できそこない!」
「……」
勝手なことを喚きたてる母親や、自分に体当たりをかます姉妹の事を気にも留めずに、ずっとうつむいている青れいむ。どこか悲しげな表情をしている。よく見るとこいつ、他の奴より一回り小さいな。
「お前、こいつにろくなもん食わせてないだろ」
「ばかなことをいわないでね!この子はいっつもれいむが持ってくるものをたべないんだよ!さっきだって、れいむがおせんべいをあげても食べなかったし、他の子があそびにさそってもずっとあそこにいたんだよ!」
その遊びってのはようするに俺の部屋を散らかすって事なんだけどな。まぁいいや。
この世にも珍しい色違いのれいむに興味を持った俺はさっきまでの怒りを忘れ、こいつと話がしたくなった。
「ふむ…ちょっと待ってろ」
どうせこの部屋は密室だ、こいつらじゃ出られまい。そう踏んだ俺は、青れいむを掴んで二階の別室に向かった。
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「さて」
「……」
「なんか言ったらどうだ?お前は母親に売られたんだぞ」
「……だよ」
「あ?」
「れいむは出来損ないだから、いいんだよ」
そう呟いてまたうつむく青れいむ。まいったなー、俺こういうタイプ苦手なんですよねー。とりあえずつねる。
「ゆっ!?いひゃいいひゃい!」
「痛いんじゃねーかアホ。何がいいんだよ、だ」
「ゆゆ…」
「さて、お前の生い立ちを話してもらおうか。興味がある」
青れいむが話すところによると、青れいむはあの一家の末女として生を受けた。しかし、その鮮やかな青いリボンと、生まれつき他のゆっくりがする事を良しと思えない性格が災いして家族には邪魔者扱いされたいたそうだ。
「そうかそうか。ところでだ、なんでお前はあんなところでじっとしてたんだ」
「お兄さんのお家を汚したり勝手に物を食べたりしたら、お兄さん怒るでしょ」
「そうだな。それが分かってる辺りお前は賢い。だが、それを理解していたならなんで家族を止めなかった」
「れいむ一匹でそんな事したら家族に殺されちゃうよ。」
「…お前、いっつもそんな調子なのか」
「そうだよ。だからいつもお姉ちゃん達には苛められてたよ」
人間の家から取ってきた物は食べない、ゆっくりにとっての生命線である人間の畑への襲撃にも参加しない。なるほどこんなゆっくり特有の「身勝手さ」がないゆっくりでは家族に疎まれるだろう。
加えて、ゆっくり種は「飾り」を大切にすると聞く。形状が同じにもかかわらず飾りの色彩が自分たちとは違うゆっくりに対して、あのゆっくりブレインどもが何をするか…想像に難くない。
しかし、さっきからこいつと喋っているとなんだか違和感がある。なんと言うか、発音が聞き取りやすいと言うか…
「漢字だ!!」
「ゆゆっ!?脅かさないでね!」
「お前、ゆっくりの癖に漢字をフルに使ってんじゃねーか!」
そう。この青れいむ、ゆっくりの癖に漢字をしっかり使用している。会話に漢字が多く、読者の皆様にも優しい。
「…って、そんなことはどうでもいいんだ。お前怪我してんじゃねーかよ」
「ゆ…」
頬を切っている。さっき姉妹に体当たりをされた時に出来た物だろう。ひでぇ姉妹だな…
「待ってろ、手当てしてやる」
「ゆ…おにーさん、れいむを殺さないの」
「取りあえずな」
べ、別にこいつが気に入った訳じゃ(ry
小麦粉を水に溶かし、頬に塗る。傷口が塞がり、流れ出ていた白餡も止まり…白餡?
…ますます持って興味が沸いてきた。白餡だぜ白餡。さっきの親まりさはちゃんとした餡子だったのにさ。
とりあえず青れいむにメシ(クッキーだけど)を与え、溶けない程度に体とリボンを洗ってやる。驚いたことに、こいつはリボンを取っても嫌がらなかった。こいつ自身もリボンを疎ましく思っているか、単にゆっくりの習性に囚われていないかだろう。
「むーしゃ、むーしゃ、幸せ~!」
「ゆっゆっゆ…さっぱりー!」
うん、まともなゆっくりって案外可愛いかもしんない。案外だけど。
さっきまでのじめじめした表情は何処へやら、青れいむがゆっくりした所で青れいむを二階に待たせ居間に下りる。
「ゆっくりしすぎだよ!はやくだしてね!」
「「「「だしてね!!」」」」
あーうっせえ。末女があんなに賢いのになんでお前らはそんなうるさいんだ。漢字使え漢字。
腰から携帯電話を取り出して、録音のスイッチを入れる。
「オッケー、出してやるよ。ただし条件がある。」
「そのじょうけんをはやくいってね!」
「今から俺の質問に答えろ。 なんでお前らはここを自分の家にした」
「誰もいないところをれいむたちがみつけたからだよ!」
「…はい、OK。とっとと失せろ糞饅頭ども。」
「ゆっゆっゆ!あんなできそこないいっぴきでほんとうに逃がしてくれるなんておにいさんはばかだね!あとでなかまをよんでたっぷりまりさのおかえしをしてあげるからね!」
「「「「しねー!!」」」」
思い思いの捨てセリフを吐きながら跳ねて逃げていく饅頭一家。なんかムカつくなぁ…
「えいっ★」
ノリでまりさを一匹潰してやった。
「ゆぎゅっ!」
「…!?ゆぎゃああああああ!!れいむのあかちゃんがあああああああああああ!!」
「「「「おねーちゃんがああああああああああ!!!」」」」
「ゆっぎゅりおぼえてでね!!ぜったいにしかえしするからね!!!!」
そんな捨てセリフを吐いて跳ねていく饅頭ども。踏みつけたまりさを地面にこすり付けながら、俺は今日の予定を立てていた。
続く
初SS。絶対読みにくいだろこれ…汚いな流石俺汚い
一応後編に続く。今回は虐待分少なかったかな…次回は一家と周囲のゆっくりをブチ殺してやる予定。
最終更新:2008年09月14日 07:48