ゆっくりいじめ系586 ドスぱちゅりー『感染拡大』

「げほっ、げほっ…おがあしゃん…ゆっぐちでぎだいよ…」
その赤ちゃんゆっくりまりさは病の淵で死に掛けていた。
「おねえちゃんたちとゆっくりまっててね…おかあさんがおくすりもらってくるからね…」
「ゆっぐぢ…まっでゆよ…」
赤ちゃんまりさは力なくうなずいた。
母まりさは強い決意をたたえた瞳で巣の外を見つめた。
「ゆっくりいってくるよ、あかちゃんをおねがいね」
「ゆっくりまりさにおまかせ☆」
長女のゆっくりまりさはくるりターンしてウィンクして答えて魅せた。
それを見てにこりと笑い母まりさは巣を飛び出した。


赤ちゃんまりさはある流行病に蝕まれていた。
その病の名は『ぱちゅり沢症候群』
ゆっくりぱちゅりー達の住む集落、ぱちゅり沢で発生し伝染していったことから人間の学者がこの名前をつけた。
もとはぱちゅりー種が元来持っている持病が突然変異し他のゆっくりへの感染能力を身に着けたことにより誕生した病気である。
症状は様々だが共通しているのは病状が進むにつれゆっくり出来なくなりやがて死に至ることである。
基本的に自然治癒することは無い、かかったまま放置すれば必ず死に至る病としてゆっくり達にとても恐れられていた。
ただし、生き残る方法があった。
ぱちゅり沢症候群発祥の地、ぱちゅり沢にはこの病気の治療薬があった。
それさえ投与し続ければ段々と回復し、もとがケンコウなゆっくりならば完治する可能性もあるのだ。

まりさが向かっているのはそのぱちゅり沢であった。

まりさは危険も顧みずにただただ急いだ。
れみりゃが居るという草原を進みふらんがたむろするという森を突き抜けた。
やがて、美しい川の流れるゆっくりたちの住む集落にたどり着いた。
「ゆ…ゆっくりしてないでおくすりもらわなきゃ…」
まりさは適当な巣穴に入って中のゆっくりに話しかけた。
「まりさにぱちゅりさわしょーこーぐんのおくすりをちょうだいね!」
「むきゅ?おくすりならむらのおくのおうちでもらえるからゆっくりしてないでぱちゅりーたちのおうちからでていってね!!」
「ゆ!わかったよ!ありがとう!」
まりさは喜び勇んで言われた場所へとぴょこんぴょこん跳ねていった。

「ゆっくりおくすりをちょうだいね!」
そこは人間の使っていた廃屋をそのまま利用した場所だった。
それなりに大きく高さは三メートルはあった。
入り口の前には二匹のゆっくりぱちゅりーが番をしている。
「むきゅ、おくすりがほしかったらちゃんとたいかをはらってね!」
「ゆ!?どういうこと!?」
まりさは対価を要求されてとても驚いた。
この村から発生した病気なのだから責任を持って薬もただでもらえると思っていたからだ。
「ゆー!まりさのあかちゃんがびょうきになったのはぱちゅりーたちのせいだよ!
おくすりもただでちょうだいね!」
「むきゅ、びょうきにかかったのはたいちょうかんりのもんだいよ
ぱちゅりーたちにせきにんはないのをゆっくりりかいしてね」
「ゆー…」
抗議も空しく退けられ、仕方なくまりさは帰り用に取っておいたなけなしの食料を差し出した。
「むきゅぅ~これじゃぜんぜんたりないわよ
ゆっくりまってるからでなおしてきてね」
その食料を見てぱちゅりー達は呆れたように首を振った。
「ゆううううううううう!!!!!!!!」
まりさは埒があかないと思った。
「まりさのあかちゃんはいまもゆっくりできなくてくるしんでるんだよ!!
おくすりちょうだいね!!!」
「むきゅ、きそくはきそくだからだめよ」
その取り付くしまもない言い草にまりさは激怒した。
「もういいよかってにもらってくよ!!」
まりさは廃屋の中に入って薬を強奪することにした。
病弱なぱちゅりー種ならば問題なく倒して脱出することが可能だろうという算段からだ。
「むきゅ!だめよ!」
二匹のぱちゅりーがまりさの行く手をふさぐ。
まりさは問題なく吹き飛ばせると踏んで気にせず突進した。
「ゆ!?」
しかしぱちゅりー達はまりさの体当たりに耐え切るとそのまま押し返そうと体を前進させた。
まりさはそのぱちゅりー種とは思えない力強さに困惑する。
「むきゅ~~もってかないでね~~~~!!!」
「ゆう~~~!?」
そのまま力負けして押し潰されそうになった時、赤ちゃんが苦しむ姿が脳裏を過ぎった。
「ゆっくりいいいいいいいいいいい!!!」
「むきゅう!?」
「こ、このちからは!?」
遠く巣で床に伏せる赤ちゃんのことを思ってまりさは最後の力を振り絞りぱちゅりー達を振り払った。
ぱちゅりー達が吹き飛ばされて壁にぶつかってむきゅうしてるのを見てまりさは一目散に廃屋の中へと突貫した。
「おくすりをちょうだいねえええええええええええ!!!」
圧倒的なパワーでまりさは中のぱちゅりー達も吹き飛ばしていく。
まりさは辺りを見回しながら薬を探し走り回った。
探し物をしながら走れば当然前をちゃんと見てないわけで当然の理としてまりさはぼよんと何かにぶつかった。
「ゆ…ちゃんとまえみてさがすよ!」
気を取り直して再び探そうとしたその時、ぶつかった何かにまりさは押しつぶされた。
「ゆげえええええええええええ!?」
『ぱちゅりーのおうちをあらしてるのはあなた?』
「ゆ?だれ!?どこにいるの!?ゆっくりでてきてね!」
まりさは上に何かが乗ったまま余り体を動かせず狭い範囲を見回したが誰もいなかった。
『むきゅう、もうすぐちかくにいるわよ』
「どこ?どこ!?ゆっくりりかいできないよ!?」
『あなたのすぐうえよ』
そう、それはまりさの上に圧し掛かっているゆっくりぱちゅりーだった。
大きさは二メートルくらいだろうか。
まりさが潰れずに生きているのはひとえにぱちゅりーが加減して体重をかけないようにしているからだろう。
「ゆ~~~~~~~~!?」
まりさはこんな巨大なぱちゅりーは見たことがなかった。
確かにゆっくりが成長して数メートルまで成長することはある。
しかし病弱なぱちゅりーにおいてそんな事例は皆無であった。
混乱しているまりさにぱちゅりーが軽く体重をかけた。
「ゆぶっやべっでべぞ!?」
思わず餡子を吐き出しそうになりまりさは破裂しそうになりながら皮を必死に固めて耐えた。

ひとたび餡子が噴出せばこのまま全ての餡子が出るまで押し続けられるだろう。
『むきゅ、みんなあつまってね!』
巨大なぱちゅりーの掛け声に応じてぱちゅりー種達が集まってきた。
『ゆっくりおさえてね』
ドン、とまりさを突き出して開放したかと思うと瞬く間に回りにぱちゅりー種が集まり再び拘束する。

「ど、どういうことなのおおおおお!?」
混乱にあえぐまりさが叫んだ。

巨大ぱちゅりーの髪にはたくさんのリボンが結び付けてあった。
それはこの村のぱちゅりー達により信頼の証として差し出されたリボンである。
その堂々たる姿はまさにドスぱちゅりーというのに相応しかった。

このぱちゅりーも元はただのゆっくりぱちゅりーだった。
そんなぱちゅりーの運命が変わったのはある植物を見つけたときのことだ。
その植物の近くにいると持病が和らいで今までになくゆっくりできた。
ためしに口にしてみると持病が治まり、さらにゆっくりすることができた。
それどころかその植物の効果がある内は野原を走り回ってちょうちょを追いかけて食べたりすることも出来た。

それはぱちゅりーがいくら願っても絶対に手の届かなかったはずの感動であった。
ぱちゅりーはその時真のゆっくりとはこういうことだと確信した。
ぱちゅりーは元気な姿を仲間達に見せて驚かせた。
仲間たちは目を丸くして驚いた後ぱちゅりーの体がよくなったことを涙を流して喜んだ。

その植物があったのがこの近くの沢である。
ぱちゅりーは仲間を呼んででこの近くに住み始めた。
そして病気の完治を目指してこの植物のより良い使い方を研究し始めたのだ。
他の植物と混ぜたり別の食べ方を試したりして段々と効果を高めていった。

ぱちゅりーは完治するまでには至らなかったが薬の効果は充分に高まり
ぱちゅりーが満足して生活できるくらいの効力を有するようになった。
ぱちゅりーは仲間達とその成果を喜び、体を動かしてゆっくりしあった。

しっかり食べ動くようになっていたぱちゅりーはすくすくと成長し
体も今の四分の一程度まで大きくなっていた。


そんな幸せなある日、異変が起こった。
ぱちゅりーの研究を手伝ってくれた仲間達が次々と病で倒れていったのである。

「ゆ!おとなりのゆっくりみょうんにきいたらもりのおくにやくにたちそうなおはながあるよ!」
薬の材料がどこにあるか調べてくれたれいむが

「きのこさがしならまりさにまかせるんだぜ!」
薬の原料を集めてきてくれたまりさが

「風邪には少女臭がきくわ」
様々な知識をかして手伝ってくれたゆかりんが

「わかるよーこうすればいいんだねー」
助手として薬の調合を手伝ってくれたちぇんが

その病に倒れていった。
ぱちゅりーは原因もわからずに倒れていく仲間達の姿を見て自分の無力さに涙した。
自分を元気にしてゆっくりできるようにするのを手伝ってくれた仲間達が
まるで昔の自分の様に病に苦しみ、そしてゆっくりできないと訴えて死んでいった。
全ての仲間を失って放心状態で巣の中に閉じこもっていたぱちゅりーは

薬を飲むのも忘れ、再び持病が発症したときに気付いた。
仲間達の病が自分と全く同じということに。
謎の病はぱちゅりーから仲間達へと伝染したのだ。
通常、ぱちゅりー種の病気が他のゆっくりに移ることはない。
だがこのぱちゅりーは通常より長く、そして強く生き過ぎた。
ぱちゅりーの体内で薬で抑えられながら病原菌は突然変異を起こし
他のゆっくりに感染する能力を身に着けたのだ。

「む゛ぎゅうううううん!!ばぢゅり゛ーのぜいでみ゛ん゛な゛が!
み゛ん゛な゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!む゛ぎゅうううううううううううん!!」

ぱちゅりーは仲間達と薬の研究をした巣の中で涙が枯れ果てるまで泣いた。
最初、ぱちゅりーは死のうと思った。
死んで天国で仲間達と一緒にゆっくりしようと思った。
そしてその日から薬を断った。
薬に押さえつけられていた持病がぱちゅりーを再び襲った。

しかし病に冒され、どんどんゆっくり出来なくなる中でぱちゅりーはふと思った
このまま病に殺されてしまっていいのだろうかと。
ぱちゅりー達が作った薬はまだ完全ではない。
この薬を完成させて、ぱちゅりー種の持病を
自分の中の病を完全に殺せる薬を作ることが仲間達の敵を取ることになるのではないか。
そう気付いた時には既にぱちゅりーは残っていた薬を飲み、研究を再開していた。
それまでと違い自らの体を実験台に使った孤独で過酷な研究だった。

試してみた薬の副作用でぱちゅりーの体は二倍に膨れ上がった。
様々な副作用に悩ませながらぱちゅりーは研究を続けたが、自分の中の病を
完全に殺しきることは、完治にいたることはなかった。

いくら研究しても完成しない薬に、ぱちゅりーは遂にぱちゅりー種は
その構造上、絶対に持病は完治しないことを突き止めてしまった。
ぱちゅりー種はもともと病とセットで生まれてくるものだったのだ。
もし体内の病が完全に死ぬことがあるとすればそれはそのぱちゅりーが死ぬときだけである。

ぱちゅりーは再び絶望し、自分の中の病と刺し違えようと思った。
だがぱちゅりーは考えた。
自分が死んでも仲間達を殺した病原菌は生き残るのだ。
そのディレンマにぱちゅりーは悩み、死ぬに死ねずに居た。

やがてぱちゅりーはある考えにたどり着いた。
この病気を利用し、奴隷、武器として使役して自分の王国を作る。
それが仲間を殺した病気へのぱちゅりーの考える限り最高の復讐になると。
それは憎しみと病のハザマでぱちゅりーが出したギリギリの妥協案だった。

ぱちゅりーはその巨大な体躯を生かし、まずぱちゅりー種で作った群れを作った。
ぱちゅりー種の持病を抑える薬を少し与えればどんなぱちゅりーもすぐにぱちゅりーの奴隷となった。
ぱちゅりーは親愛の証として、実際には服従の証としてぱちゅりー達のリボンをその際貰い、髪に結びつけた。
この頃から、ぱちゅりーは他と自分を区別、いや差別するために自らドスぱちゅりーを名乗り始めた。
ぱちゅりー達はドスぱちゅりーを神のごとく崇め、したがった。

群れはすぐに大きくなり、ぱちゅり沢は近隣では一番大きなゆっくりの群れになった。
肥大化した群れはすぐに食料が足りなくなった。
当然である、ただでさえ体の弱いぱちゅりー達が薬の材料集めに奔走しているのだから食べ物が足りるはずがない。
ドスぱちゅりーにはこの先のヴィジョンがあった。
ドスぱちゅりーは群れのぱちゅりー達にある群れに代わる代わる向かい、一日ずつゆっくりしてくるよう言った。
ぱちゅりー達はドスに従いその群れに代わる代わる向かった。

やがて、群れの中で謎の病が流行り始めた。

このときにはもう群れのぱちゅりー達は後に『ぱちゅり沢症候群』と呼ばれる感染型の病原菌に感染していた。
そんなぱちゅりー達に代わる代わるにこられたその群れはすぐに症候群に感染した。
それから一週間して、今度はドスぱちゅりーが自ら群れに向かった。
そこで薬を振りまき、お礼に食料を分けてもらった。
ぱちゅりー達はその食料でゆっくりと過ごすことが出来た。

その内、また食料がなくなると全く同じことをして食料を得た。
やがてその群れが食料が無くなり、みんな病死ではなく餓死して全滅すると
また別の群れを見つけて同じことをした。

その内にドスはぱちゅり沢から出なくて済むようになった。
病気の噂が広まり、それを治せる薬を持つドスぱちゅりーのところに勝手に向うからやってくるようになったからである。
ドスぱちゅりーはただ巣でじっとしていれば食べ物がもらえるようになった。
ぱちゅりー達は命令すれば全て自分の手足のように動いた。
この時、遂にドスぱちゅりーの王国は完成した。
何もせずに食べ物が食べられるようになり、ぱちゅりーは今と同じ大きさまで大きくなった。



そして今に至った。
「ゆううううう!まりさはあがぢゃんをだずげだいだげなんでず!
お゛でがいだがらおぐずりをぐだざい!」
まりさはドスぱちゅりーの巨体に怯えながらも懇願した。
『むきゅ、かってにぱちゅりーのくすりをもってこうとしたわるいまりさにはおしおきがひつようね』
しかしドスぱちゅりーの王国を維持するために規則を破ったゆっくりは罰される運命にあった。
ドスぱちゅりーは大きく息を吸い込んだ。
『げほっ!ごほっ!げほっ!むぎゅうううん!』
大きな大きなセキが台風のようにまりさに襲い掛かった。
「ゆううううう!?やべでえええええええええ!!!」
数分それが続き、そこにはすっかり弱り果てたまりさの姿があった。
「ゆぅ…ま…まりさのあかちゃんに…お…くす…り…」
『むっきゅー、もうかんっせん☆したころだね、はなしていいよ』
「かん…せん…?…げほっごほっ!?ゆ…!?げほっ」
『あかちゃんといっしょにびょうきでゆっくりしんでね!』
ドスに病気を移されたことに気付き、まりさは驚愕し叫んだ。
「ゆうううううう!?げほっ!
ま、まりさにはあかちゃんのほかにもこどもがいっぱいげほっ!ごほっ!…いるの!
だがらびょうぎになんがなっでるひばはだいどおおおおおお!!
ごほっ!お゛ね゛がいじばず!お゛ぐずり゛!お゛ぐずり゛わげでぐだばいいいいいい!!」
「「「「「「「「「「「「ゆっくりでていってね!!!」」」」」」」」」」」」」」
まりさはゆっくりぱちゅりー達に引き倒されて外に放り出された。

「おでがい!おぐずり!おぐずりいいいいいいいいいいいい!!!」
ぱちゅりー達の掟に一度でもドスぱちゅりー達に危害を加えたものには絶対に薬を与えないという掟がある。
故にまりさの声が聞き入れられることはなかった。


まりさは薬を諦め症候群に蝕まれた体を引き摺りながら巣に帰った。


「ゆ…くるちい…」
「がんばってね!」
「おかあさんがおくすりもってくればゆっくりできるよ!」
「もうすこしのしんぼうだよ!!」
巣の中では子まりさ達が赤ちゃんを励ましていた。

「ただい…いま…ごほっ」


「!?おかえりなさいおかあさん!はやくあかちゃんにおくすりあげてね!!」
まりさが巣に戻ると子ども達が出迎えて薬をせがんだ。
「げほっ、ごべんね、おぐずりは…ないの…」
「どういうこどおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
「どうじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおお!?」
「おがあざんのばがああああああああああああああああ!!」
次々とまりさに罵倒が放たれた。
まりさは言った。
「げほっ!うるさいよ!しかたないでしょ!ないものはないよ!
もんくいうおまえらなんかまりさのこどもじゃないよ!まりさのおうちからでていってね!!ごほっ!」
「う゛ああああああああああああああああああああん!!」
「おがあざんなんがもうぢらないいいいいいいいいい!!」
「ばがあああああ!おがあざんのばがあああああああ!!」

子まりさ達は泣きながら外に飛び出していった。
まりさは子まりさ達が入ってこれないように巣の穴をしっかりとふさいだ。
「おかあしゃん…ゆっくりちたいよ…」
「ごべんね…おがあざんだべだっだの…ごべんね…ごべんね…!」
それが終わるとまりさは赤ちゃんまりさの傍によりそって少しでも苦しみを和らげてあげようと
頬をこすり合わせながらただひたすら泣いて謝った。
「もっと…ゆっくりちたかったよ…」
「まりざのあがぢゃんんんんんんんん!!!うわああああああああ!ごべんねえええええええええ!
ごべんねえええええええええええええええ!!!!」

それから数日後、子まりさ達が戻ってきて完全に閉じた巣の扉をなんとか抉じ開けると
そこには病に倒れ息絶えた赤ちゃんまりさと母まりさが横たわっていた。



『………』
ドスぱちゅりーは肉体的に満ち足りた状態でありながらも心に何かがひっかかり続ける状態を続けていた。
その鬱憤の矛先に気まぐれに群れを一つ病で滅ぼしてみたりしてみるが一行に晴れることはなかった。

ドスぱちゅりーが、今行っていることは病気への復讐などではなく単に病気との共生生活だと
気付かない振りをするのに耐えられなくなるのはいつの日だろうか。
その日がこの王国が崩壊する日なのだ。

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最終更新:2008年09月14日 07:37
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