※ネタがかなり多めです。合わない方にはかなり合いません。
※物凄く長いのでゆっくりできる時間があるときにどうぞ
※ドスネタとスレネタ同人ネタ少々、原作キャラ登場、俺設定有
※ジャンル:虐、性、家、制、環、薬、共、料、ネタ
2008年8月17日
そいつは有り触れた景色に突然現れた。
もう一人の自分ではなく『ゆっくり』が現れた……。
「ただいまー…といっても誰もいないけどな」
俺は自嘲気味に呟くと背中の重荷を玄関に下ろした。
ぱんぱんになり少し広がったリュックの口から色取り取りの本が見える。
いい歳もして彼女の「か」の字もないオタクライフを満喫しているのは世間的に見ると悲しい事だが、大量の同人誌を見ると自然と顔がにやけてしまう。
こういう人生も悪くは無いなと思えてくる。
同人誌の整理も早々に済み、今日も今日とてパソコンをつける。
もちろんチェックするのは「ゆっくりを愛でるスレ」だ。
東方のキャラをモチーフにした1頭身の饅頭のような生物。
「ゆっくりしていってね!!!」というキメ台詞とともに何ともいえない愛くるしい表情をする。
ああ、あのやわらかそうなほっぺをぷにぷにしたい……。
体を洗ってあげて「すっきりー♪」とした顔を見たい……。
軽く口づけをして照れる顔を見たい……。
振動を与えて快楽に溺れた顔を見たい……。
ああ……想像しただけでご飯3杯は軽くいけるな……。
こんなに心酔しているからこそゆっくりを虐めて遊ぶ人が信じられなかった。
「愛でるスレ」を探していていつも目に入る「虐待スレ」。
このスレではゆっくりがどうやって甚振られて殺されると面白いかを日夜研究しているのだ。
そして恐ろしい事にこのスレはかなり高い回転率をほこっている。
気持ち悪い以外の何物でもない。
こんなかわいいものを虐めるなんて人間としておかしい。
きっとここにいるような奴が将来殺人事件を起こしたり、誘拐事件を起こしたりするのだろう。
おお、こわいこわい。
いつもなら華麗にスルーするのだが今日はお気に入りの本を入手できて気分も良かったので戯れに虐めスレを覗いてみることにした。
「…反吐が出るな」
やはり見るべきじゃなかった。
そこでは愛でスレで開発されたドスまりさがいいように改悪されて弄ばれていた。
『信頼のリボンってあるけどあれって手下に襲わせて奪ってるんじゃないのw』
『あっちのドスまりさの方が信頼できるよって裏切られるのも面白いなw』
だめだこいつらはやくなんとかしないと…。
そう思った後の俺の行動は早かった。
荒らそう。
こんなクズのいるスレは荒らしたほうが世の中のため…いや、ゆっくりのためになる。
更新
更新
更新
…
…ほらもう食いついてきた
さすが弱いもの虐めしか出来ない集団だ。
スレは俺の書き込みから一気にカオスになった。いいざまだ。
ゆっくりを虐めた結果がこれだよ、と俺はお決まりの台詞を一仕事終えたスナイパーのように吐く。
もっと荒らしてやろうと思ったが朝からの遠征に疲れを感じていた俺の身体は徐々にまどろみに襲われていった。
こんな腐った人間と関わる事は今後ないだろう。
墜ちゆく意識の中で俺はそう思っていた。
「………くり……てね」
「こ…ゆ………………るね」
自分しかいないはずの部屋から誰かの声がする
泥棒かと言う考えが頭を一瞬過ぎったが声がおかしい
人間の言葉だがどこか違和感がある
俺はパソコンに向かって突っ伏してた重い身体をゆっくりと後ろへ向けた。
「ゆっくりしていってね!!!」
「ゆ~♪ゆ~♪ゆ~♪」
「あまりひろくないけどここはすごくゆっくちできるね~」
「おかあしゃん、れいみゅおにゃかがしゅいたよ~」
「ちんぽー!」
……どうやら俺の頭もとうとうおかしくなったようだ。真昼の夢じゃないよな?
純潔保持記録がまだ30年になってないのに………しかも見えているのは妖精ではなく、ゆっくりである。
ひい、ふう、みい…ってどれだけいるんだよおい…軽く100匹以上はいるじゃねえかよ…。
種類もれいむ、まりさ、みょん、ちぇん、ぱちゅりー、ありす…捕食種以外はいるようだな。
突然の出来事に戸惑っているうちにゆっくりたちの方から俺に話しかけてきた。
「おじさんはだれ?ゆっくりできるひと??」
「ここはれいみゅたちのおうちだよ!ゆっくちできにゃいひとはでていってね!」
「たべものくれたらとくべつにこのとかいはのおうちでゆっくりさせてあげてもいいわよ!」
「むきゅ~ん、ここはくうきがわるいわ……なんだかいかくさい~」
そうだ…この光景はスレによく投下されてるSSで見たじゃないか。
だったら言う事は一つしかない。決まっている。迷う必要はない。左手はそえるだけ…。
「お兄さんはゆっくりできるひとだよ!君たちの仲間に入れて欲しいな!」
精一杯の笑顔で、はっきりとした声で伝える。
「ゆゆっ!じゃあたべものもってきてね!むのうなひとはゆっくりするしかくはないよ!!!」
「まま~れいみゅあまいおかちがたべたいよ~」
「ゆっくりしないでさっさともってきてね!のろまはきらいだよ!あとかわいいまりさにはおおめにちょうだいね!!!」
やった!仲間に入れてもらえた!
まさに天にも昇る気持ちだった。
「よ~し、おじさん張り切って用意するからゆっくりまっててね!」
「ゆゆゆっ!おじさんものわかりがいいね!!!」
「ぶをわきまえてるね!にんげんにしてはかしこいね!!!」
もし俺が虐殺スレのお兄さんだったらこのあたりで1匹は死んでいるだろう。だが俺は愛でスレお兄さんだ。このゆっくりたちはツイている。
夢だと思ってたゆっくりたちが今俺の部屋にいる…普通なら疑問に思うところだが俺はこの異変を快く受け入れる事にした。
さてこの子たちにおいしいお菓子をつくってあげなきゃな、バケツプリンとか喜んでくれそうだぞ。
あとはどうしようかな。V●Pに「ゆっくりが俺の部屋に現れたけど質問とかある?」ってスレ立てるのも面白いな。
絶対あいつらバーボンバーボン言い出すぜ。おっと、夜は一緒にお風呂に入って「すっきり~♪」させないとな。
最後は布団で添い寝とかも…??
あああああああああゆっくりがこんなにいっぱいいるなんて嬉しくて頭がフットーしちゃうよおおおおおおおおおおぉぉぉぉ
ホァー!ホァー!んんんん゛ほおおおおおおおおおおおおおおおおおお゛おおおおおお゛おおおおおおおお゛おおっっーーーー!!!!!!
今の俺はヘブン状態だ。
きっと世界一の殺し屋がアサルトライフルでバズーカのように狙撃しているという物凄い間違いをスルーできる自信がある。
これからのゆっくりたちとの生活を妄想駄々漏れしながら俺特製バケツプリンの準備を準備しようと台所へ向かう途中足元のあるものに気が付いた。
「何か破れてる…?これは……!!!!」
そこには変わり果て、紙屑になった厳選の東方エロ同人があった。ゆっくりたちが破いたのだろう。
「ああっ!夢●ごこちさんのけーね本が…こっちは榎宮●さんのうどんげ本が……や●っさん、高●さん、倉●さんの本まで……」
怒りたかった。
すごく怒りたかったが本はまた買えばいいがゆっくりは買えない。
物より思い出=プライスレス。
COOLになれ俺。
…よし、落ち着いた。
だがこれは崩壊への序章に過ぎなかった。
掃除を済まし、おかしの下ごしらえを終わらせ一休みしようとリビングに戻ってきた時であった。
部屋の隅にある小さいテーブルのところでゆっくりが集まってなにやら騒いでいる。
その真ん中で声を荒げて時々飛び跳ねるゆっくりが見える。
「おい、喧嘩はやめろ!仲良くしないとおかしを出さないぞ!」
そう、俺は愛でスレお兄さん。
争いごとは大大大嫌い。
急いでゆっくりたちの群れに割ってはいる。だがそこでは喧嘩は行われていなかった。
「ゆゆゆっ!れいむたちけんかなんかしてないよ!!!」
「そーだよ!れいむたちはなかよしだよ!!!」
「…じゃあ何の騒ぎだったんだ?」
俺はゆっくりたちの真ん中にあった騒ぎの原因らしきものを引っ張り出した。
「…Z●Nさんの音楽CDじゃないか、お前らなんでこれを?」
「ゆゆゆっ!そのえすごくへたくそだよ!きみがわるいよ!!!」
「れいむのほうがもっとうまいえをかけるよ!」
「さっさとしまってちょうだい!とかいはのありすはめがつぶれそうだわ!!!」
「むきゅー」
「すごく……へたくそです……」
今なんかガチホモがいたような気がするが無視する。
「あのな~これはお前らの元ネタの生みの親が描いてるんだぞ。Z●Nさんはこのゲームを一人で制作しててだな、それなのにすごくクオリティの高いゲームを作るしそれどころか音楽に関してはそのままCDで出しても……」
自慢のZ●N絵コレクションをゆっくりたちに見せながら俺は説明を続ける。
「ねえ……これもしかしてこれれいむ?」
「これ…まりさ?」
「わからないーわからないよー?」
「ち、ちーんぽ…?」
「…であるからして絵に関しても左右反転してもずれが少ない、以上のことを踏まえて実は絵に関してもレベルが高いと言えるわけだ。どうだ?生みの親のすごさはゆっくり理解できただろ?」
これでこの子たちもZ●Nさんのすごさがわかるだろう。
二次創作とはいえ元はZ●Nさんの作ったキャラだ。わからないはずがない。
だが俺の淡い期待は軽々と打ち砕かれた。
「れいむこのえきらーい!」
「もっとうまいひとがかくべきだぜ!」
「ぜんぜんとかいはじゃないわ!このえのわたしははいなかものだわ!!!」
「この絵がどう擁護しても下手糞なのはゆっくりが見ても確定的に明らか」
…頭が餡子だからだな。仕方がない。
「…もういちどもっとわかりやすく説明してやるぞ、元々絵に関しては本業じゃないのにこの…」
「こんなのれいむじゃないよ!こんなへたなえかくおやはいらないよ!!!」
「ゆゆ!いらにゃーい!」
「かわいいかわいいまりさをぶさいくにかくひとはゆっくりしないでとっととしんでね!!!」
「わかるよー!いらないよー!」
「ちーんぽ!!!ちーんぽ!!!」
ゆっくりたちからの心無い下手糞コール。
どうしてこんなに非難できるのか。
ゆっくりたちの憧れの人への罵倒に過去の忌まわしい記憶がよみがえる。
まだ俺に創作意欲があった時の記憶。まだ俺が創作活動をしていた時の記憶。
「これなら俺が描いたほうが上手いなwwwww」
「こんな絵で売れると思ってんの?ばかなのしぬの?」
「売り場スペースの無駄遣いだなwwww」
「萌えない絵に価値はないでござる」
人の苦労がわからないのか?批評するのは簡単だけど作るのは難しいんだぞ?俺だって何もしなかったわけじゃない。Z●Nさんに憧れて絵も音楽、そしてプログラムも勉強した。
でもどれも駄目だった。駆けっこで速く走るのは才能だ。じゃあなんで絵や音楽がそうじゃないと言い切れる?どうして絵や音楽は練習すれば上手くなるという希望を持つ?
どうして自分だけは他人と違うと思う?それだって才能だろう?…俺には才能なんてなかった。
夢に挑戦した結果がこれだよ。
だからこそ尊敬する…頑張る人を馬鹿にすることだけは許せなかった。
「こんなきもいものはみんなでゆっくりしょぶんしようね!!!」
「とかいはのせいかつにこんなものはふようだわ!」
「ゆゆゆ!みんなでおとすよー!!!」
「ゆっくりちね!ゆっくりちね!」
「ゆっこらせ!!ゆっこらせ!!」
―ガシャャャァアン―
CDが崩れる音で現実に還った
自分の考えが頭の中を駆け巡って目の前の出来事が映らなかった。
ゆっくりたちが押し倒したであろうCDは床に落ち、一部は割れてしまったようだ。
音楽の断末魔は俺の心の中で何かが壊れる音に似ていた。
「…………処刑の時間だ」
数分前の自分からは出てこないような台詞が出てきた。
自分でも驚きだ。
「おじさん!このきもいものさっさとしまつしてね!!それからさっさとおかしちょうだいね!!」
「れいみゅおなかしゅいた~もうまてない~!!!」
「ごめんね~あかちゃんたち。おじさんがぐずなのがいけないんだよ!!!さっさとれいむのあかちゃんをゆっくりさせてあげてね!!!」
「いいとししてどうていのおじさんはおやつよういしたらなわでくびくくってゆっくりしんでね!!!」
「ハァハァまりさ~おじさんいなくなったらいっしょにすっきり~♪しようね~ハァハァ」
俺は近くにいた赤ちゃんゆっくりをみんなに見えるように高だかと摘み上げた。
「ゆゆ~おそらをとんでるみた~い♪」
これからどうなるかも知らないで暢気なもんだ。
「ゆゆ!あかちゃんずるいよ!!れいむもやってね!!!」
「ちがうよ!かわいいまりさがさきだよ!!!」
「すごくゆっくちしてていいな~」
さて、注目を集めたところでそろそろやりますか。俺は息を吸い込み、
「俺のこの手が光って唸る!」
「ゆゆっ?」
突然の大声にゆっくりたちが目を丸くする。
だがこれから何が起こるのか期待しているように俺の手を見ている。
「お前を倒せと輝き叫ぶ!!」
「ゆゆゆっ!?」
まだこの非常事態がわからないらしい。
手に乗った赤ちゃんゆっくりを羨ましそうな目で見ているゆっくりばかりだ。
ゆっくりタイムもこれまでだ。
「ひぃぃぃっっさぁぁぁつ!!!!シャャイニィィィィィィングフィンガァァァァァァァ!!!!!!!」
「ゆぐっぶぶぶぶっっっ!!!!」
赤ちゃんれいむは満足なやられ台詞も言えないまま餡子の雨を降らせる雲と化した。
「れ、れ゛い゛む゛のあ゛がぢゃん゛がああああああああああああああ!!!」
「おじさん!れいむにあやまってね!!すぐにあやまってね!!!」
「そうだよおじさん!ゆっくりばいしょうとしゃざいしてね!!!」
所詮二次創作は二次創作。Z●Nさんの偉大さがわからない屑だった。
今まで二次創作だからってこいつらは好き勝手に暴れてたんだ。
だったら俺も爆竜戦隊並みにあばれあばれあばれまくらせてもらおうじゃないの。
この作品も二次創作(笑)だしな。
とりあえず謝れとうるさいゆっくりたちに対して日本式に謝ってやることにした。
「ごめんなさいっっ!俺が悪かったですっ!!!」
俺は勢い良く膝と手をつき頭を地面に伏せた。
土下座だ。
当然足元にいたゆっくりたちは潰された。
「ま゛だれ゛い゛む゛のあ゛か゛ち゛ゃんがあああああああああああああああ!!」
「ま゛り゛さ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああああああああああああああ!!!」
「ぢ、ぢんぼおおおおおおおお!!!」
「どうした?ほーら、お兄さんは謝罪してるぞ~?」
「おじさん!れいむのあかちゃんがつぶされてるよ!!!」
「ま゛りさ゛あああああ!!へんじじでよま゛りさ゛あああああああああ!!!」
「もうあやまるのはいいからゆっくりしないでそこどいてね!!!」
「へー、お兄さんの土下座を受け入れてもらえないのか~……じゃあこれでどうだっ!」
土下座の状態からそのまま足を伸ばし、両手を前に突き出す。
土下寝だ。
ぶちゅとゆっくりの潰れる不快な音がたくさん聞こえた。
シャツも餡子で汚れてるだろうがどうせこのあと返り血ならぬ返り餡子を浴びまくる予定だからどうでもいい。
ちなみに寝心地はなかなかいい。
饅頭のベットなんて普通は一生に一回も味わえないだろうしな。
「い゛や゛あ゛あ゛あああああああああああああああ!!!!」
「はやくどいてええええええ!!!れいむのいもうとがああああああああ!!!」
「はやくどいてねっ!!!!はやくどいてねっ!!!!」
もうゆっくりすることなど完全に忘れてやがる。
だんだん面白くなってきた。
「なあ許してくれる?許してくれるなら土下寝やめるけど?」
身体をわざとくねらせながら尋ねた。
新たな犠牲者が俺の下で量産されている。
「ゆ゛るずがらあ゛あ゛ああああああああああ!!!ゆ゛るずがらぞごどいでえええええええええええええ!!!!」
「ゆ゛っぐぢやめでええええええええええええええええ!!!」
「はやぐじでええええええええええ!!!れ゛いむ゛のあがぢゃんがじんじゃうううううううううううう!!!」
「ありがとう!おじさんうれしいよ!これからも仲良くしようね!!」
その場をゆっくりと立ち上がり満面の笑みで答えた。
だがそんな俺を無視しゆっくりは下敷きになっていたゆっくりに駆け寄っていた。
「あ゛がぢゃぁぁぁぁんじっがりじでえ゛え゛ええええええええ!!!」
「ゅ…ゆっぐぢ、ぢたかったよぉ…」
「きずはあさいよ!なめてあげるからすぐなおるよ!!」
「い゛だいよ゛おおおお!!あ゛んごがどまらないよおおお!!!」
「まりざあああああああああ!!!めをあげでよおおおおおお!!!い゛っじょにずっぎりするんでしょおおおおおお!!!!」
「ど…どぼじで…ごんなごどに…ぐぶっ…」
おお死屍累々死屍累々。
地獄ってこんな光景かねえ。
「天罰とやらを私が体現すればこうなりますよっと」
思わずそんな台詞も出てしまう。
「ほーら、そんな潰れた子なんてどうでもいいからお兄さんとゆっくりしよーね☆」
キラッ☆とした笑顔でゆっくりに詰め寄る。対するゆっくりたちは田mゲフンゲフン…般若の表情だ。
「うるさいよ!!おじさんのせいであかちゃんがしんだよ!!そんなひととはゆっくりできないよ!!!」
「ゆっくりをころすおじさんなんかとっととしね!!!」
「かえしてね!!!ありすのこいびとのまりさをかえしてね!!!!」
おーおー怒ってる怒ってる。
全然怖くねえ。
「うっせーな、お前らが謝れって言ったから謝ったんだろ?悪いのはお前らじゃん!」
「しらないよ!!!おじさんはゆっくりしないでしね!!!!いますぐしね!!!!」
「あやまってもゆるさないよ!!!おじさんはしね!しね!しね!」
ゆっくりたちが俺に体当たりを始めた。
ぶつかるたびにぱふっと気の抜けるような音がする。
本当に痛くないな。幼稚園児…いや、赤ちゃんすら泣かせられないだろうなこれは。
人間と饅頭との歴然とした力の差を理解できない可哀相な餡子脳がとても哀れに思えたのでわざとやられてみることにした。
「あーれーやーらーれーたー」
どっかの先生みたいなやる気のない台詞とともに俺は床に倒れた。
その時もちろん何匹か潰すのを忘れない。
「ゆゆっ!れいむたちかったよ!!」
「ばかなおじさんだったね!まりさたちにはむかったけっかがこれだよ!!!」
「まりさのかたきとったよ!しんだこもゆっくりやすらかにできるね!!!」
あんな大根演技に本当に騙されてやがる。
それと今倒れて下敷きになったやつのことはどうでもいいのかお前ら。
流石餡子脳。2つの事が考えられないのな。
笑うのを堪えながら死んだふりをしていたら騒ぎの最中避難したゆっくりたちも俺の周りに集まってきた。
「ゆっくちじごくにおちてね!」
ぽこっ ぽこっ
「こいちゅがれいみゅのいもーとをおおお!!よきゅもおおおおお!!」
ぱふっ ぱふっ
「むきゅー!!」
ぽむっ ぽむっ
赤ちゃんや貧弱なぱちゅりー種が俺を取り囲み死体(本当は死んでないけど)に鞭を打ち始めた。
どこまでも最低な饅頭だ。
薄目で見える偉そうに踏ん反り返ってるゆっくりの表情に殺意が沸く。
死んだ振りも飽きた。
俺は手足を激しくバタつかせ起き上がる。
「ゆっ!ぷぎゅっぶちゃ!」
「むきゅんぶぶっ!」
「おおもいぃぃぶべらっ!!」
「ま、まりさだけはたしゅけぶぶぶほおおお!!!」
近くにいたゆっくりどもは俺の餌食だ。
死んだ振りのゲリョスに近づいた結果がクエスト失敗だよ。
こいつらの場合人生…じゃなくて饅頭生の終了だけどな。
勝利の余韻に浸っていたゆっくりたちがやっと俺の復活に気付く。
「ゆゆっ!なにがおこったの!?」
「どおじでえ゛え゛えええええ!!どおじでおじさんいぎでるのおおおおおおおおおおお!!!???」
「あ゛あ゛あ゛ああああああまたれ゛いむのあがぢゃん゛がああああああああああ!!!」
「ま゛りざのがわい゛いあがぢゃんもおおおおおおおお!!!!!」
「ぱちゅりーがああああああああああ!!ぱちゅりーがああああああああああああ!!!」
赤ちゃん死にすぎだろ常考。
守る気がないと言わざるを得ない。
死体に鞭打った結果がこれだよ。
「身を守るために仮死状態になる昆虫がいるが…やれやれ死んだ振りってのも楽じゃないな」
こういう時に使う台詞を覚えている俺も俺だな。
「ゆゆゆ!!だまされたよ!!にんげんのくせになまいきだよ!!!」
「でもこんどこそしね!ゆっくりせずにしね!!!」
「あのよでわびつづけてねおるすてっど!!!」
俺はオルステッドじゃねえよ。
それよりまだ勝つ気でいるらしい。
そろそろ虐殺に入るとしますか。
俺は何もないベルトの上を人差し指で3回押し、構えた。
「ライダー……キック!!」
「ゆぐっ!!!!」
宣言とともに目の前にいたゆっくりを思い切り蹴り飛ばす。
小気味のいい破裂音とともにゆっくりは向こうの壁に美しい餡子色の花を描いた。
突然始まった俺の快進撃にゆっくりたちの動きが止まった。
「てーゐ☆」
「ぶぼっ!!!!」
今度は気の抜ける台詞とともに蹴る。
しかし強く蹴りすぎたのか蹴りが当たった瞬間破裂した。
力加減が難しいな。
ゆっくりは状況を理解してないのかそれとも恐怖心からか知らないが動きが止まったままだ。
せっかくだから歌いながら蹴り飛ばすか
脳内では『FULL FORCE』がかかっていた。
……
「不可能なんてないはず~総てを手に入れるさ~♪」
「ぐぼぉっ!!!」
最後はゆっくりを空中に抛り上げてカウンターキックで決める。
火花ではなく餡子を飛び散らせゆっくりが破裂する。
最高にハイってやつだ。
かける曲は『覚醒』でも『辛味噌』でも良かったなとどうでもいいことを思う。
とりあえず俺を殺そうとしたお馬鹿なゆっくりは全部蹴り殺した。
さて、残りのゆっくりはどう甚振ってやろうか…
そんなことを考えてると変わり身の早さに定評がある一匹のまりさが早速仲間を裏切っていた。
それをきっかけにみんな責任を押し付けながら我先にと逃げ出した。
「まりさはわるくないんだぜ!わるいのはぜんぶれいむなんだぜ!!れいむをすきにしていいからまりさはにげるぜ!!!」
「ゆゆ!れいむはわるくないよ!!まりさだけにげるのはずるいよ!!!」
「むきゅ~んまって~」
だがここは俺の家。しかも俺は帰ってきてから玄関には鍵をかけ窓は閉めたままだ。
人間の生活スペースでゆっくりの隠れることのできる場所など高が知れている。
かくれんぼの開始だ…結果は決まってるがな。
最終更新:2021年04月30日 10:22