ゆっくりじめ系3217 おうちが壊されてゆん生が終わる

旧wikiより転載



とある公園。

そこに一組の野良家族がやってきた。
公園は低い塀で囲まれていて中央に大きめの砂場が
右方向に遊具類が、左方向には公衆便所がある。

そこの便所の裏にはちょっとした茂みがあってゆっくりが隠れるのにはもってこいだった。
便所の外壁に沿って、よれよれで汚れたダンボール箱が置かれている。
ここがゆっくりかぞくのおうち。
外壁沿いは少し突き出た屋根のため雨には濡れにくく
飲水は便所の中で、餌は公園すぐ横のドブを越えた所に設置されたゴミボックス周辺から採れる。

この公園は今まで他ゆんに先を越されていなかったのが不思議なくらいの、
さいっこうっのゆっくりぷれいすなのだ。
茂みに散乱していたダンボールやビニール袋でおうちを作った。
材料も手近に落ちていてすぐにおうちは完成した。
おうちの中、右手前は玄関のように使っているらしい。
ダンボールの地面が一番汚れている。
多分そこで汚れを落として巣に入っているのだろう。
右奥隅っこは虫の死骸や雑草などが貯められている食料貯蔵庫だ。
左側の壁際には丸い石ころ、派手な色の菓子袋の切れ端やビンの欠片。おそらく宝物置き場。
その奥に人間が鼻をかんで捨てたであろう汚いティッシュや泥まみれの布の切れ端のようなもの、
枯れた草などで編まれたベッドさん。
中央は居間として広めのスペースが空いていた。

世界は自分たちの為にあり、自分たちをゆっくりさせるのが当然。
そしてこんなにもゆっくりしている自分達は世界をとてつもなくゆっくりさせている。
そう妄信している普通の家族ゆがここに棲み着いた。


「ゆふん! きのうのあめさんでもさいっきょうのまりさがみつけたゆっくりぷれいすはへっちゃらだったのぜ!」
「ゆゆっ! さすがはれいむのだーりんだよっ! まりさにかかればあめさんもいちっころだね!」
「ゆっ! おきゃーしゃん! おとーしゃん、しゅごいにぇ! ゆっくちしちぇるにぇ!」
「かっきょいいのじぇ! まりちゃもしょうらい、おちょーしゃんみちゃいなゆっくちしたゆっくちになりゅのじぇ!」

四ゆとも笑顔でのーびのーびゆ~らゆ~ら蠢いている。

「まりさのおちびちゃんたちはきょうもゆっくりしているのぜ!」
「れいむとまりさのおちびちゃんなんだからとうっぜんだよ!」
「ゆっ!あたりみゃえだよ!れいみゅかわいしゅぎちぇごめんにぇぇ!」
「まりちゃはきゅーとだじぇ! しょうらいあいどるかくじつなんだじぇ!」

人間から見ればどれも腹立たしい不細工な面だったが
ゆっくりは究極の自己愛饅頭。
親ゆは自ゆん達に良く似た、りりしくてかっこよくてあいくるしいおちびちゃん達を本気で褒めている。

「ゆ! おなかへったね! 『ちょぞうこ』さんからごはんもってきたよ!
 みんなであさごはんむーしゃむーしゃしようね!」
「「ゆわーい!」」
「「「「むーしゃむーしゃ! しあわせー!」」」」

母れいむが右奥の生ゴミ置き場・・・もとい貯蔵庫から持ってきた虫の死骸を貪る一家。
秋ももう終わろうかというこの時期でも一家に節約の概念は無い。
このゆっくりぷれいすではごはんさんが勝手に生えてくる絶好の狩場(ゴミボックス)があるからだ。
暖かいべっどさんにいっぱいのごはんさん。
そんな自ゆん達『勝ち組』には寒さも飢えも関係がない話だ。
いやむしろ、こんなにも素晴らしいゆっくりぷれいすなら冬の寒ささんもどこかに逃げていってしまうだろう。
一家はそう考えていた。

「ゆっ! れいみゅうんうんしてきちゃくなってきた!」
「ゆー! まりちゃもうんうんでしょうだじぇ! まりちゃはもう、おといれでうんうんできりゅんだじぇ!」
「れいみゅだってできりゅよ!
 かわいいいもうちょまりちゃは、おねーちゃんといっちょにおといれいこうにぇ!」
「いっちょにいこうにぇ、おにぇちゃん!」
「「ゆーちょ! ゆーしょ!」」

ダンボールの右横の便所の外壁。
そこが一家のおといれで、
壁の地面近くは排泄された古餡子と砂糖水でべったり汚れていた。
おといれに向かって一生懸命、二ゆがずーりずり這って行く。

もう、おといれしっぱいしにゃいよ!

そんなことを思って赤ゆ達は一生懸命這って行く。
頑張ってうんうんを漏らす前におといれ到着。
お尻を持ち上げ今日も元気なうんうんが
おちびちゃんの可憐なあにゃるからこんにちわ。

「「うんうんでりゅ! ちゅっきりー!」」

ゆわぁっ!と顔を輝かせて我慢していたうんうん宣言をする。
人間から見たら不愉快極まりないのだが、
その様子を見ていた親ゆは満面の笑顔だった。

「おちびちゃんたち、ちゃんとおといれでうんうんできたね!
 さすがままのおちびちゃんだよ! すごいゆっくりしているよぉ!」
「ゆ~! なんてゆっくりしたおちびちゃんたちなのぜ!
 さぁおちびちゃん! あにゃるをきれいきれしようね! おとうさんがぺーろぺーろしてあげるんだぜ!」

おといれもちゃんと出来たゆっくりした自ゆん達に
愛する両親がぺーろぺろをしてくれる。
そんなとてもぽかぽかした幸せに赤れいみゅと赤まりちゃは破顔して喜ぶ。
ちゃんとおといれが出来たところなのに思わずうれちーちーが出てしまいそうな喜びようだ。

「ぺーろぺーろ!」
「ゆー! おちょーしゃんありがちょお! あにゃるきれいきれいになってちゅっきりー!」
「ゆゆぅ! まりちゃのあにゃるもしゅっきりー!」

揉み上げをピンと持ち上げ、喜びを全身で表現する赤ゆ達。

「うんうんはくさくてゆっくりできないよ!
 みんなゆっくりしないで、おといれからはなれようね!」
「「ゆっくちりかいしちゃよ!」」

ゆっくり達は家族そろっておうちの玄関(笑)までずーりずりすると
そこで跳ねたり、ダンボールの床にあんよを擦り付けて汚れを落とす。
腹もふくれ、排泄も済ませた赤ゆの次なる欲求は遊ぶこと。

「おきゃーしゃん、れいみゅといっちょにおうたうたおーね!」
「まりちゃはおちょーしゃんといっしょにこーりょこーりょしたいのじぇ!」

赤ゆ達のせがみに父まりさは思わず一緒にゆっくりしそうになったが
そろそろ狩りに行く時間だと思いだした。

「ゆゆ! おとうさんはそろそろ『かり』にいくじかんなのぜ!
 おちびちゃんたち、がまんしてほしいのぜ!」
「「ゆぅ・・・、ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」
「ゆ~ん! ものわかりのいい、とってもゆっくりしたおちびちゃんたちだよ!
 れいむ、こそだてっじょうずっでごめんね~!!」

ゆっくりにとっては凛々しい、
人間にとってはウザい決め顔でのたまうれいむ。
そんなゆっくりしている、しっかりものの美ゆん妻がいるから
まりさは安心して狩りに行けるのだと思っていた。

「それじゃあさいっきょうのまりさは『かり』にいってくるのぜ! れいむ、おちびちゃんたちをたのむのぜ!」
「まかせてね! れいむはおうちをまもるよ!」
「ゆゆっ! れいみゅあまあましゃんむ~ちゃむ~ちゃしちゃいよ! がんばってとってきちぇにぇ!」
「ゆっ! おちょーしゃん、いちょしいあいどるまりちゃのたみぇにがんばってにぇ!」
「まかせるのぜ! ゆっくりいってくるのぜぇ!」
「「「ゆっくり(ち)いってらっしゃい!!!」」」


父まりさが愛する家族に見送られ颯爽とダンボールを飛び出す。
ゆっ!ゆっ! と本ゆんは勇ましいつもりで出している間抜けな声が便所裏手に響く。
人間なら数秒の距離だがゆっくりはとにかくのろい。
しかも茂みさんをかき分け
石ころさんや尖ったゴミさんに注意を払い
見つけたら避けて進まなければならない。
おまけに一々それらを

ゆっくりしてないいしころさんはゆっくりよけるのぜ!

と『注視』し『宣言』して『行動』するという3モーションを律儀に繰り返すため
ゆっくりは5分かけて茂みから抜けだした。

「ゆぅ~! けわしいみちだったのぜ!
 だけどまだ、めのまえのだいさばくをこえて(砂場)
 つるつるのおやまさんをこえて(すべり台)
 げきっりゅうのたいがさんをこえて(ドブ)
 かりばにいかないといけないんだぜ!(ゴミ捨て場)
 でもつらくはないのぜ! あいするれいむとおちびちゃんたちがおうちでまってるんだぜ!」

キリッと眉を吊り上げるまりさ。
さぁ今日もだいっぼうけんへ出発だ!

そう思ったまりさの眼前に急に影がさす。

「ゆっ? たいようさん! まりさのうつくしさにてれないで
 まりさをぽ~かぽ~かさせるんだぜ! すぐでいいよ!」

希望と自信に満ち溢れた笑顔で太陽を見た。
だが太陽は照れているわけではなかった。
一人の人間が太陽光を遮っていただけだった。

「ゆゆっ! くそじじい?! たいようさんをかくすんじゃないのぜ!
 すぐあやまるなら、まりさたちのどれいとしてうんうんをゆげっびゃあ゛あ゛あ゛っ!! ゆべっ!!!」

まりさが言い終わるまでもなく男が蹴った。
つま先で小突く程度の蹴りだったが、成ゆのまりさは1mほど吹っ飛び地面とちゅっちゅする。

「ゆ゛っがぁ! い、いだいぃぃ!
 く、くぞどれいのぶんざいでざいっぎょうのばりざざまになんてこどっっぶげぇ!!」

まりさが悶えている間に再び間近まで来ていた男がまりさを踏みつける。
足はまりさの脳天へ振り下ろされ、汚れた帽子ごと饅頭をひしゃげさせた。

「ゆぎゃあああっ! やめるんだぜ! いだいんだぜ! いだいんだぜ!
 ゆっぎいい! まりさのだんでぃーなおぼうしさんがつぶれるぅぅ!!!」
「やぁ、俺は通りすがりのお兄さん。
 こんなところでバッタリ俺に出会えるなんて君は運がいいね!」

踏みながら男が言う。
男は名乗った通りの虐待鬼意山である。
勿論偶然ではない。

「さっき『まりさたち』って言ったね。 ひょっとしてこの先に君の家族がいるのかな?」
「ゆ、ゆゆ?! い、いないのぜ!
 とってもびゆっくりなれいむも、とってもかわいいおちびちゃんふたりも
 いるわけないんだぜええええ!!!」

クソ奴隷を叩きのめすつもりが
逆に蹴られ踏まれ、大切なお飾りごとグリグリされ、何もはんっげきできない。
人間との力量差を本能で察したのか
とっさに機転(笑)を聞かせて家族はいないと言いはるまりさ。
鬼意山は足をどけると、ひょいと片手でまりさの髪を掴んで持ち上げる。

「ゆー!まりさはつばさをてにいれたんだぜ!!」

痛みも屈辱も家族の危機も忘れて本能のセリフを吐くまりさ。
鬼意山はまるで、おうちの場所を知っているかのように歩き出す。
その間も掴まれたままのまりさは
まりさにてんくうもひざをくっしたのぜ! とか、
まりさはおおぞらのはしゃなんだぜ!
と鳴いていた。

「やはり生で見るおうちは格別だ・・・」

歩いて数秒で便所裏。

主に全てが汚い。
が、ゆっくりなりの(無駄な)努力の跡が見られる素晴らしいおうちだ。
便所の壁下部には黒ずんだ染み。
染みの横には汚い段ボール箱。
その中には汚い大饅頭1つ。
汚い小饅頭2つ。
その他汚物。
汚いダンボールの中は汚物だらけ。

汚物と評されたゆっくり饅頭×3は
の~びの~び、ゆ~らゆ~らと体をくねって『おうた』の真っ最中だった。


「「「ゆっくり~のひ~♪ まったり~のひ~♪ すっきり~の・・・ゆっ?!」」」

おうちの目の前に近づかれるまで人間に気付けないゆっくり。

「くそじじい?! ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだよ!
 まりさがいなくても、おうちはまもってみせるよ! かってにはいってきたらぷくーっするよ!
 りかいできたらさっさとでていってね!すぐでいいよ!」
「くしょどりぇい! おきゃーしゃんのぷくーっはこわいんだよ!
 ゆるしてほしかったら、あみゃあみゃたくさんもってきちぇね! しゅぐでいいよ!」
「ゆっくちしてないくしょどれいは、さいっきょうのまりちゃがせいっさいしてやるのじぇ!ぷくー!」

人間に掴まれているまりさに気付かず威嚇を開始するゆっくり共。
まりさは相変わらず
おそらをとりさんからうばったのぜ!
などとワケの分からない鳴き声を出していた。
手に掴まれたまりさも、おうちのれいむ達も
まだお互いの存在を気付いていない。
これぞ餡子脳。

鬼意山はまりさを地面に向けて叩きつけた。

「まりさはてんくうのゆ゛っぼぉふっっっっ!!!!?」

パァンッと清々しい音を響かせてまりさは着地した。

「ゆーーー?! く、くくくそどれいいい!! とつぜんおっきなおとだしたって
 れいむはこ、ここここわくないよおおおおおおおおおお!!?」
と、親れいむは言いつつもおそろしーしーを垂れ流す。
「ゆぴいいい!! おきゃーしゃ!! ゆっぐぢできないぃぃ!!」
「ゆ、ゆゆゆ!! ばりぢゃはじぇんじぇんぎょわぐなんがないのじぇええええ!!?」

ガタガタ震えながら
大きな音がでた場所に寒天のおめめを向けるゆっくり。

「「「ゆ゛っ!?」」」

そこには一家の大黒柱であるさいっきょうの愛する父まりさが
半死半生の姿で倒れていた。

「ば、ばりざああああああああああああ!!?」
「「おちょーしゃん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛?!」」

まりさはやや平ぺったくなり、所々皮が破け餡子が飛び出ていた。
痙攣し、ゆ゛ぐっ・・・ゆ、ゆぅ・・・とか細く鳴いている。
帽子も人間に踏まれて変形し更に汚れていたが、それでもまだ家族はお飾り(帽子)でまりさを認識できている。

「まりさぁ! しっかりしてね! ぺーろぺーろ!」
「「おちょーしゃぁぁ!! しっきゃりしちぇぇぇ! ぺーりょぺーりょ!」」

三ゆがおうちを飛び出し、ボロボロのまりさに跳ね寄って
必死に舌で裂けた皮を舐めまくる。
舐めれば小さい傷や汚れは、ゆっくり特有の思い込みの力で治ることもあるが、
このレベルの傷は野良が自力で完治させることは不可能だ。
中枢餡も無事のようだし、出餡の量も許容範囲。
苦しむが、死ぬことはないだろう。




鬼意山はライターとカッターを取り出す。
ぺろぺろをひたすら繰り返す三ゆの内、
まずは母れいむからあんよ焼きだ。

母れいむを掴み上げると、
おそらをとんでるみたい!
といつも通り鳴く。
鬼意山はまずカッターであんよに切れ目を入れていく。

「ゆひいいい!! れいむの、じまんのびきゃくがあああ!! いだい゛いいい!!」

すかさずライターで炙る。

「ゆぎゃあああああああああああああああああああ!? あづっ、あづいいいいいいいいいいいいいいいい!!!
 や゛め゛でぇえええ!! あんよが! れいむのあんよがあづい゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」

れいむの中枢餡から捻り出されるような叫び声に
バカのように、一心不乱に父まりさをぺーろぺろしていた赤ゆ達も気付いた。

「ゆ、ゆぴぃ!? おきゃーしゃあああ!!
 くしょどりぇいは、しゅぐにおきゃーしゃんをはなちぇぇぇ!!」
「ゆあぁ!! なにしてるのじぇ! あかいゆ~らゆらさんを、おきゃーしゃんからはなすのじぇ!!
 まりちゃはおこってるのじぇ!! ぷきゅーっ!!」

さっさと逃げればいいものを、この赤ゆ達は家族愛(笑)が強いらしい。
鬼意山の足に向かって赤れいむは体当たりし、
赤まりさはぷくーっと威嚇している。

「お、おちび・・・にげるのぜ・・・! は、はやぐ・・・!」

ボロボロのまりさが必死に紡ぐ言葉も
れいむの叫び声にかき消され、赤ゆ達に届くことはなかった。

「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! でいぶのあんよがああああああああ!!!
 でいぶのあんよお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」

鬼意山はれいむの底部周辺(ぺにまむ、うんしー穴含む)がこんがり焦げるのを確認すると、
赤ゆ達の前にそっと母れいむを置いてやる。

「「ゆぴっ?!」」

母れいむの苦痛に歪んだ醜悪な顔。
黒くなったあんよと、そこから漂う異臭。
思わず赤ゆはおそろちーちーをした。

「お、おきゃーしゃ!! どうちたの!? おきゃーしゃんのあんよがおかちいよぉ!!」
「おきゃーしゃん?! まりちゃがぺーろぺーりょしてあげりゅのじぇ! ちっかりちてー!!
 ぺーりょぺ・・・っあぢゅいぃ!?
 いちゃいんだじぇ! まりちゃのしたしゃんが、いしゃいんだじぇー!!
 ゆぴー! ゆぴー! おちょーしゃん、まりちゃをぺーりょぺーりょちてぇー!!」

焼き終えたばかりの所に触れれば熱いのは当たり前だ。
足焼きをされるまでもなく、未動きがとれない重傷まりさはただ

「お、おぢびちゃん・・・ぺーろぺーろ・・・!
 ゆ、ゆぐぅ・・・! とどいてね・・・まりさのしたさん、かわいい(笑)おちびにとどいてね・・・!」

と全然長さの足りない舌を、赤まりさに向かって空振っていた。
心温まる父まりさと赤まりさの交流を見つつ
鬼意山はおそろちーちーを漏らしてすっかり動けなくなっていた赤れいむを掴み上げる。

「ゆぴっ! れいみゅはとりしゃん!」

「ゆあああああ!! にんげんさん!!
 やめるのぜえええ!! おちびをはなすのぜええええ!!!」
「ゆが・・・ゆっ・・・ゆが・・・・・・あが、が・・・・・・ゆ、ゆっ・・・」
「おちょーしゃ! ぺーろぺろしちぇよぉぉぉ!!!」

それぞれの理由で動けない三ゆを放っておいて
赤れいむの足焼きを行う。

サクッ、サクッ、サクッ

「ゆぴゃあああ!!! れいみゅの、おきゃーしゃんゆずりのうつくしいあんよがぁぁぁ!!!」

チリチリ、ジュージュー

「ゆんやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!! あぢゅいいいいいいいいいい!!
 やめでにぇ!! や゛め゛でにぇぇぇ!! でいびゅのあんよいぢゃい、あぢゅいぃぃぃぃ!!!」

赤れいむの底部はこんがり焼けた。
非ゆっくち症になる前に、足焼きが出来た赤れいむを
動けない親ゆの前に置いてやる。

「ゆ゛び・・・・・・ゆぴ・・・ゆぴ・・・・・・ゆ・・・あ゛・・・・・・」
「おぢびいいい!! じっがりずるのぜおぢびいいいいい!!!」
「おぢびぢゃんがあああああああ!! でいぶによくにた、かわいいかわいいでいぶのおぢびぢゃんがあああああ!!!どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!?」
「ゆんやー! ゆんやーー!! どうちてだれもまりちゃをぺろぺろしてくりぇないんだじぇぇぇ!!」

いつの間にか母れいむは正気を取り戻していたし、
半分潰れていた父まりさも大声を出せるようになっていた。
ゆっくりはこの世で最も虚弱貧弱無知無能だが、妙に生命力がある。
生命でもないナマモノに生命力とはおかしいが。




三番目。
誰にも相手にされていないかわいそうな赤まりさ。
ひょい、と鬼意山に摘み上げられる。

「ゆわぁ! まりちゃはおしょらをとんでりゅのじぇ!」

「やめでえええ!! にんげんざん、ぼうや゛め゛でぐだざいいいいい!!」
「あやばりまず! あやばりまずがらぁぁ!! いままでじづれいなごどいっでごめんなざいいいいい!!
 だからもうやめでぐだざいっ!! ばりざによぐにだ、かわいいがわいいおぢびちゃんなんですううう!!!」
「ゆぴ・・・・・・いも・・・ちょ・・・・・・ゆ・・・はなしちぇ・・・あげちぇ・・・・・・くだちゃ・・・い」

家族達の必死の懇願。
赤れいむなど、自ゆんが足を焼かれた直後だというのに健気に妹の身を案じている。

「素晴らしい家族愛にお兄さん感動したよ。
 よし! この赤まりさは助けてやろう!」

「ゆっ!? に、にんげんさんほんとう!?」
「あ、ありがどうございまずううううう!!」
「ゆ・・・いもう・・・ちょ・・・・・・ありがちょ・・・ござ・・・まず・・・」

砂糖水の涙を溢れされながら、饅頭達が感謝の鳴き声をあげる。
鬼意山は赤まりさを掴んでいない方の手で
ボロボロのダンボール箱を指差して、ただし・・・と続ける。

「お前達が自分で、その汚い『おうち』を壊すことができたらだ」

「「「ゆ?」」」

三ゆはキョトン、とした顔で人間を見上げる。
何を言っているのか餡子脳でも理解できるように再度言ってやる鬼意山。

「お前たちが自分で、汚くて臭い汚物のような『おうち』を壊すんだ。それが出来たら赤まりさは助けてやる」

「ゆ゛・・・! な、なにいっでるのおおお!!
 きたなくも、くさくもないでしょおおお!!
 あんなすてきな、ゆっくりしたおうちをこわせるわけないでしょおおおおおお!!」
「そ、そうだぜえええ!! それにまりさたちはうごけないんだぜええ!!
 できるわけないのぜえええええええ!!」
「ゆっ・・・! ゆ、ゆゆ・・・・・・!」

「これが最後だ。 これで出来ないようなら赤まりさのあんよも焼くよ!
 さっさとその汚くて見すぼらしくて臭い『おうち』を壊してね!
 ゆっくりしないでさっさとしてね!すぐでいいよ!」

鬼意山が笑顔で通告する。
赤まりさを摘んだままぷーらぷーらさせながら。

「ゆわぁ! まりちゃとんでりゅのじぇ! しゅごいのじぇ!」

「ゆっ! うごいてね! れいむのかもしかのようなあんよさん、うごいてね!
 おちびちゃんと、おうちをくそにんげんからまもるよ! れいむはおうちをまもるよ!
 ・・・っ! ゆがぁあああ! 
 あんよはうごけええええ! でいぶのあんよおおおおおお!!」
「ゆぐ・・・まりさは・・・・・・おちびのために・・・おうちをこわすのぜ・・・!
 だから・・・にんげんさん、まっててね・・・!
 ずーりずーり・・・・・・ずーりずーり・・・・・・」
「ゆぴ・・・あんよさん・・・なんでうごかないにょ・・・
 れいみゅはかわいいいもうちょをたしゅけりゅんだよ・・・あんよはいうこときいてにぇ・・・」

どうやらまりさだけは『おうち』を壊そうとしているようだ。
まりさは体中から餡子を少しずつ滴らせながら、跳ねること出来なくなったボロボロのあんよで這っている。
母、赤、両れいむは1mmも動けていない。

「時間切れだよ! お兄さんはさっさと壊せと言ったのになんでそんなゆっくりしているの! 馬鹿なの?死ぬの?
ゲスな家族の赤まりさは制裁するよ!」
「「「ゆあっ!?」」」

サクッ、サクッ、サクッ

「ゆぴゃああああ!!? まりちゃのおちょーしゃんゆずりのくーるなあんよさんがいちゃいのじぇえええ!!!
 たちゅけて! おきゃーしゃ! おちょーしゃん! おねーちゃぁぁぁん!!ゆんやああああああ!!!!

チリチリ、ジュージュー

「ゆんやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! あぢゅうううううう!!
 やめでにぇ!! や゛め゛でにぇぇぇぇ!! まりぢゃのあんよあぢゅいぃぃぃぃ!!!
 いぢゃいのじぇ! あぢゅいのじぇえええええええ!!!
 たぢゅげでええええええええええええ!!!」

動けない家族に助けを求めても無駄だった。
もっとも、動けたとしてもダメだったが。

「ど、どぼじでえええええええ!! ばりざおうぢ、こわすっでいっだのぜええええ!!?
 どぼじでおぢびぢゃんがああああああああ!!」
「遅いからだよ」

鬼意山は動けない家族達に見えるように赤まりさを置く。

「ゆ゛・・・! ゆぐ・・・! ゆっぴ・・・・・・ゆっくち・・・・・・ゆっくち・・・!」
「「おぢびぢゃああああん!!」」
「れいみゅのかわいい、いもうちょがあああ!!」

赤まりさの両目は、まるでアヘ顔のように天に向けられ、
口は飴細工の脆い歯にヒビが入る程に食いしばられている。
下半分が完全に炭化し、非ゆっくち症寸前のようだが大丈夫そうだ。




苦しみ悶える四ゆを、おうちが見えるように整列させ向きを揃えると、
鬼意山は高らかに宣言する。

「これから君達の『おうち』を制裁するよ」

「「「「・・・ゆ゛っ?」」」」

次から次へと起こる惨事にゆっくり達の餡子脳はついていけない。
お飾りの上にハテナマークでも浮かべていそうな顔で鬼意山を見つめている。

「お兄さんの胃はその汚いうんうん以下の汚物ダンボール箱のせいでキリキリするよ!
 お兄さんを不愉快にさせるゲスな『おうち』は制裁するよ!」

「な・・・なにいっでるのぜええええ!?
 おちびちゃんたちをいたいいたいさせたら、おうちはゆるじでぐれるっでいっだのぜええええ!!!
「やめてね! やめてね! おうちがなかったら、ふゆさんこせないでしょ!?
 かわいいでいぶがおねがいじでるんだよおおお!! もうゆるじでえええ!!」
「おうち・・・こわしゃないでにぇ・・・!
 にんげんさん・・・もうれいみゅたちを・・・ゆっくちさせてぇぇぇ!」
「ゆ゛ぴ・・・・・・ぴ・・・! おう・・・ぢ・・・!
 もうやぢゃぁぁ・・・! まりぢゃ・・・おうぢがえるんだじぇ・・・!」

足焼き三ゆは
体を上下にの~びのび、左右にゆ~らゆらさせ、揉み上げを激しくぶん回し
寒天のおめめを砂糖水だらけにして抗議する。
半壊まりさも必死に揉み上げを動かして、気持ち人間に這いずり寄って懇願する。
そんな滑稽な光景を見ながら

「まりさは馬鹿なの?
 お兄さん、『おうちは許す』なんて言ってないよ。
 馬鹿なまりさとその家族どもはゆっくり理解してね!」

と鬼意山は笑いながら答えた。



「そおい!」

グシャアッッ



ゆっくり達はポカーンとした呆けた顔で
踏みつけられた『おうち』を見ていた。
辛い辛い放浪の末にようやく見つけたゆっくりぷれいす。
雨さんもお腹ぺこぺこも、これから到来する冬さんの寒さも
裸足で逃げ出す素敵なゆっくりぷれいすが。

「ゆ、ゆあ・・・あぁ・・・ まりさたちの・・・ゆっくりぷれいすがぁ!」

まりさの一鳴きを切っ掛けに家族ゆ達が次々に騒ぎ出す。

「ゆぅぅぅぅ?! れいむのおうちがあああああああ!!!」
「ゆんやー! れいみゅたちのゆっくちぷれいちゅ!
 にゃんでこんなひどいこちょすりゅのぉぉ!」
「ゆぴー!? まりちゃのしゅてきなおうちしゃん! まっててにぇ!
 いままりちゃがぺーろぺーろしてあげりゅんだじぇ! そしたらゆっくちなおりゅんだじぇ!」

ゆっくりが喚く間も鬼意山はおうちを踏みつける。
おうちはもはやペチャンコで、かつてのゆっくりした雰囲気は欠片も残っていない。

「ゆあぁぁ! まりさががんばってあつめた、ごはんさんがあああ!!」
「れいむのまもるべき、かんっぺきなまいほーむがああああ!!」
「れいみゅのぴかぴかたかりゃものさんんんん!」
「まりちゃのふかふかべっどしゃんがぁぁぁぁ!
 まりちゃのあんよさんうごいてにぇ! うごいてにぇ!
 ゆっくちしないでさっさとうごくんだじぇえええ!!」

「お別れの挨拶は済んだかな? それじゃあこの汚いゴミクズはゴミ箱に捨てるよ」

よっこいせ、と掛け声を掛けて潰れたダンボールを持ち上げる鬼意山。
一緒に潰れている中のゴミが漏れないように注意して運んでいく。

「まっでえええええ! まっでぐだざいいいい!!
 おうぢ! おうぢがないとゆっくりでぎないんでずうううう!!」
「でいぶのおうぢもっでがないでええええ! もうすぐふゆさんがくるんでずうう!!」
「れいみゅのたからもにょさん、ゆっくちしないでおうちからとびだしちぇにぇぇぇぇ!!」
「まりちゃのべっどしゃん、いかにゃいでぇぇぇぇ!!」

「「「「ゆっくりぷれいちゅかえぢでぐだざいいいいいい!!!」」」」



ピタリと鬼意山の足が止まる。
ああそうだ、と呟いて両手に抱えたゴミを地面に置くと
まりさ達の前まで戻ってくる。

「ゆぅ?! にんげんさん、まりさたちのおうちかえしてくれるのぜ!?」
「やっとくそじじいは、はんせいしたんだね! かんっだいなれいむはしゃざいとあまあまさんで、ゆるしてあげるよ!
 ゆっくりしないでさっさともってきね! たくさんでいいよ!」
「ゆ! にんげんしゃん、もうあんにゃこちょしないでにぇ!
 れいみゅたちといっちょに、ゆっくちしようにぇ!」
「ゆぷぷ! ようやくまりちゃのおそろしちゃにきづいたんだじぇ!
 ごめんにゃさいしちゃら、まりちゃをかいゆっくちにしてあったかいおうちとあみゃあみゃさんもってくるのじぇ!」
(相変わらずうざいな...)
ゆっくり饅頭の鳴き声を無視して鬼意山はひょいひょいと
四ゆを汚れた壁付近、すなわち『おといれ』に持って行ってやる。

「「「「ゆんやぁぁ!? うんうんくしゃいいいいい!!」」」」
「ゆぎゃああああああっ!?」

ついでに父まりさのあんよを完全に踏みつぶし、這いずることを不能にする。
鬼意山は木に括りつけていたビデオカメラの角度を調節すると、
再びゴミを拾って今度こそ姿を消した。




もうすぐ本格的な寒波がやってくる。
冬を舐めていたこの家族ではどちらにせよ越冬は不可能だったろうが、
これで100%希望は潰えた。



鬼意山は暖かな自宅から四ゆの様子を観察していた。
おといれ付近は雨雪もそこまで当たらないので
赤ゆはともかく、親ゆはしばらく楽しめるだろう。

あんよとおうちを壊したその日の内、四ゆはゆんゆん鳴き喚いているだけだった。





1日後。

「おきゃーしゃ・・・れいみゅしゃむいよ・・・・・・しゅーりしゅーりしちぇ・・・・・・」
「ゆっゆっ! おちびちゃん、まっててね! いまおかあさんがすーりすーりしてあげるからね!
 ゆっ! ゆぅぅ! ゆっがあああ! あんよさんうごいてえええええ!!」
「おちょーしゃん・・・まりちゃおにゃかへったんだじぇ・・・・・・いもむしさんたべちゃいよ・・・」
「おぢびぃぃ! ごめんね! ごめんね! 『かり』もすーりすーりもできないばりざをゆるじでええええ!!」

赤ゆは寒さと飢えでもはや限界だった。
しかも昨日はとてもゆっくりできない目に合った。
おまけに今居る場所はうんうんとしーしーの臭いが漂うおといれだ。
一日持ったのが奇跡だろう。

「にゃんでしゅーりしゅーりしてくれぇないにょ・・・・・・
 しゃむいよ・・・くしゃいよ・・・・・・ゆっくちできないよ・・・・・・
 ゆぴ・・・ぴ・・・・・・、もっちょ・・・・・・ゆっくち・・・・・・しちゃかった・・・」

「おにゃかへっちゃのじぇ・・・・・・さみゅいのじぇ・・・くちゃいのじぇ・・・
 まりちゃ、にゃんでこんなめにあうにょ・・・?
 じぇんぶ・・・おまえりゃのせいなのじぇ・・・
 ちね・・・まりちゃを・・・ゆっくちさしぇないげしゅおやは・・・ちね・・・・・・」

そう言って赤ゆ達はゆん生を終えた。

「「おぢびぢゃん!! どぼじでえええええええええ!!!」」

ぴこぴこと揉み上げを振り回して泣き崩れる(?)親ゆ。
まりさは『おたべなさい』でおちびちゃん達の食料になることも考えたが
全ゆん動けないので意味が無いことは餡子脳でも理解できた。
その日は一日中、可愛い可愛いおちびちゃんを思ってずっと鳴き続けた。




2日後。
黒ずんだ赤ゆの残骸の横で親ゆ達は互いを罵り合った。

「まりさが『あたらしいゆっくりぷれいすをさがすのぜ!』なんていうから
 こんなことになったんだよ! まりさのせいだよ! なんとかしてね!」
「ゆ?! れいむだってさんせいしたのぜ!
 だいたいおうちをまもるのは、れいむのやくめだったのぜ!」
「はああ?! れいむはかんっぺきなびゆっくりなんだよ!
 まりさがわるいにきまってるでしょおおお!?」
「なにいってるのぜえええ!! まりささまこそさいっきょうでくーるなゆっくりなのぜ!!
 こんなげすれいむと、ずっとゆっくりしようとおもったのが
 まちがいだったのぜええええええ!!」

「「しね! しね! ゆっくりできないげすはしねえええ!!」」

動けないあんよで制裁アタックをかまそうと、奇妙に体を上下左右にウネらせる二ゆ。
罵詈雑言を吐きつつ珍妙な踊りを踊る。
これこそまさに「おお、ぶざまぶざま」と言ったところだろう。




3日後。
どれだけ罵ろうが、せいっさいを試みようが全てが無駄だと悟ったのだろう。
自らの不幸を嘆き悲しむだけになった。

「うんうんがくさいいい! しーしーがくさいい!
 おちびがくさいいいいい! ゆっくりできないのぜえええ!」
「ゆひぃぃ! うんうんしたいい! しーしーしたいい! あんよがうごかないいい!
 たすけてね! たすけてね! かわいそうなれいむを、だれでもいいからたすけろおおおおお!!」

まだまだ叫ぶ元気がある。
カラスやれみりゃに見つかるのが先か、寒さと飢えが先か。

その日の夕方、小雨が降った。
風がやや強く便所の壁際にも雨が少し運ばれてきた。




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最終更新:2024年03月28日 19:11
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