ゆっくりいじめ系3053 ゆーでぃーえーふ!(中編)


【Stage10】「白銀の巨兵」
「ぎんいろのろぼっとさんが、しがいちにきたよ!
 しがいちは、れいむのゆっくりぷれいすだよ!
 ろぼっとさんは、ゆっくりしないで、はやくでていってね!!」
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「ぎんいろの、ろぼっとさんがきたわよ!」

そう叫ぶ、ゆれんじゃー隊長ありすの視界には、
銀色に輝く金属ボディを持ったフォーリナーの二足歩行兵器。
およそ人間サイズのその兵器達が、市街地に向けて進軍してくる。

『ゆっ!これから、ろぼっとさんのことを"へくとる"ってよぶことにするよ!
 へくとるさんが、いっぱいむかってきてるよ!
 へくとるさんがくると、れいむたちゆっくりできないよ!
 みんな!さっさとこうげきしてね!はやくしてね!』

「ゆ?みるんだぜ、れいむ。」
「ゆぅ!?へくとるさんが、にほんのあんよであるいてるよ!」
「にほんのあんよであるくのは、ばかなにんげんくらいなんだぜ!
 きっとあいつらもにんげんなのぜ!」
「だったら、れいむたち、ごはんもらえるね!」
「にんげんなんかに、こびるひつようはないのぜ!
 まりさたちがおどかせば、おそれをなしてごはんをさしだすんだぜ!」
「ゆっ!そうだね!」
「「へくとるさんは、かわいい[れいむ][まりさ]にごはんをちょうだいね!
  くれないと、いたいめにあわせるよ!!」」

ヘクトルに向かって、ダブルぷくぅぅを繰り出す、れいむとまりさ。

えーと、
一.二本足=人間
二.人間ならフォーリナーより弱くて、ゆっくりでも勝てる
三.だから脅してご飯をもらう
という事だね、君達?

以前にも述べた通り、ゆっくり達を兵士として戦わせるにあたり、
人間の言う事に従うよう、最低限の教育は行っている。
しかし、戦闘の激化に伴いゆっくりの戦死数が激増したため、
錬成教育が間に合わずに、戦場に借り出されるゆっくりが散見されるようになった。
その結果が、この二匹のようなゆっくりである。

O.N.I.S.A.Nでは、ゆっくりに教育を行うお兄さんを募集しています。
ヤり甲斐のある、とてもひゃっはーとした職場です。


こんなゆっくり共に、武器を持たせては危険だと心配される方もいよう。
O.N.I.S.A.NのホームページのFAQ欄にも、そのような疑問が掲載されている。

A.ゆっくり達の武器は、現地での展開時と訓練時のみ支給され、
 部隊回収後・訓練終了時に全て返却させます。
 その際には、武器を隠していないか、徹底的な身体検査も行っています。

ガチャ

「やめてぇぇ!そんなのれいむのなかに、はいらないよぉぉ!?」
「くっくっ、そんな事言って、
 本当はこのお兄さん棒をネジ込んで欲しくてたまらないんだろう?
 こんなに柔らかくてドロドロじゃないか。
 れいむの中・・・たっぷり調べさせて貰うよ?」
「それはれいむのあんこさんだよぅ!?やべでぇぇ、れいむのまm、ゆぎゃぁぁ!」
「おほぉぉ・・・凄い、凄いよ、れいむ。
 やっぱり、こんな秘密兵器を隠し持っていたんだね。れいむは悪い子だ。」
「ゆんやぁぁ!れいむの、まm
「あれ、作戦司令部のお兄さんじゃないですか?どうしたんですか?」
「あ、いや。検査室に行こうと思ったんですけど・・・間違えました。」
「検査室なら、一番奥の部屋ですよ。」
「どうも。」
「いえいえ。」

バタン

「ふぅぅ。HENTAIお兄さんの私室と間違えちゃった。
 危うく年齢制限付きになるとこだったんだぜ。ギリギリ、セフトだったな。」
「ゆぁぁぁぁ?!おにいさぁん?!なにぃぃ?!いまのなにぃぃ?!」


再び戦場

ガシャン
金属音と共に、ヘクトルの二本の腕が上がる。

「「ゆっ!?」」
「ゆっ!はやくちょうだいね!れいむ、あまあまさんがいいよ!」
「まりさも!まりさも!あまあまさんはだいすきなんだぜ!」

ヘクトルの腕の動きに、ご飯を渡して貰えるとでも思ったのか、
笑顔を浮かべてはしゃぐ二匹。

その満面の笑顔に向けて、

カタタタタタタタタタ・・・・・・・・・・・

「ゆ゛や゛ぁぁぁぁ!!!いだいいだいいだいっ!!
 でいぶのおがおにあながあいぢゃうっ!!!」
「やめるんだじぇぇぇ!やめでぇぇ!やめでぐだざぃぃ!
 ばりざがわるがっだでずぅぅ!?」

ヘクトルのレーザーマシンガンが降り注ぎ、その憎たらしい顔を蜂の巣にした。


「にんげんさんは、はやくれいむにごはんをちょうだいね!」
「わかるよー!ちぇんのかわいさにめろめろなんだねー!
 だからごはんよこすんだよー!」
「むきゅ!ぱちゅりーにはごほんももってきてね!」

くっ・・・あっちのバカ共は、ゆれんじゃー5か・・・

俺からヘクトルへ。いいぞ!次はゆれんじゃー5を攻撃しろ!

  +------+
  |再出撃   |
  |退却    |
  +------+

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【Stage13】「凶蟲飛散」
「えんばんからくもさんがいっぱいふってきたよ!
 ゆれんじゃーちーむが、くせんしてるから、たすけてね!はやくたすけてね!」
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「もちもち!?もちもち!?だれきゃぁぁぁ!!たすけちぇぇぇ!
 くもしゃんがきゅるよぉぉ!!きょわいよぉぉぉ!!」

通信機から、民間ゆっくりの声が聞こえてきた。
舌足らずな喋り方からして、赤ゆのようだ。

ゆーでぃーえふ用の通信機は、専用の周波数帯を使用しており、
人間が使っている電話や、無線などの通信が混信することは無い。
恐らく、戦闘で死亡したゆっくり隊員の通信機をみつけて使用しているのだろう。

余談だが、敵の襲撃予想地点には、
予め、隊員ゆっくり達の子ゆっくりや赤ゆっくりを道ばたに配置してある。
敵の攻撃を極力、建物などの人間の資産から逸らすための囮、
兼、親ゆっくりの士気を少しでも上げる目的である。

ちなみに子ゆっくりや赤ゆっくりは、勝手に持ち場を離れて逃げ出さないよう、
足をね、こう、ね、ね?わかるよね?


「そのこえは、れいむのあかちゃん!?」

一匹の隊員れいむが赤ゆの声に反応する。どうやら、この赤ゆの親らしい。

「ゆっ!?おきゃーしゃん!?おきゃーしゃん!たちゅけてぇ!!
 れいみゅきょわいよぉ!!ゆやぁぁぁ!!
 くもしゃんこっちきょないでぇぇぇ!?!?」
「おちびぢゃん!?れいぶのおぢびぢゃぁん!?」
「おきゃあじゃぁぁぁん!!!!!!」
「おぢびぢゃぁぁぁんんん!!!!!」

愛する赤ゆの泣き声をただ聞くことしかできず、無力感に苛まれ、泣き潰れるれいむ。

助けに行きたい。

だが、部隊に与えられた命令はこの場所の死守。
命令違反をすれば、れいむだけではなく、連帯責任により仲間共々処罰を受ける。

そのとき、
スッ、とれいむの頬に、同じゆれんじゃー隊員のありすの頬が触れた。

「だいじょうぶよ、れいむ。」
「ありす・・・?」

「みんな!れいむのとかいはなおちびちゃんをたすけにいくわよ!」
「!?だ、だめだよ!ありす!?そんなことしたら、みんなまで・・・」
「そうだぜ!れいむのおちびちゃんは、みんなのおちびちゃんなんだぜ!」
「まりさ・・・」
「むきゅ!こちら、ゆれんじゃー8。
 これから、とりのこされた、みんかんゆっくりのきゅうじょにむかうわ!!」

同じ釜のあまあまを食い、同じ戦場をくぐり抜けた仲間達。
その絆は固い。

『ゆっ?なにいってるの!めいれいいはんは、ぎゃくたいけいだよ!
 ゆれんじゃー8はかってにうごかないでね!うごかないでね!』

プチン
通信機が切られた音がした。

『どぉぉじで、れいぶのめいれい、ぎがないのぉぉぉ!?』


5分後

「ゆぅぅぅ!?こちら、ゆれんじゃー8!みんなやられちゃったんだじぇぇぇ!!
 くもさんのいとでうごけないんだじぇぇぇ!!
 だずげでね!はやくまりざをだずげでねぇぇ!!」

『ゆれんじゃー8,よくきこえないよ。もういっかいいってね。』

「ご、ごぢら、ゆれんじゃー8なんだじぇぇ!!
 くもざんがぎょっぢにぐるよぉぉ!!ばやぐだずげでぇぇぇ!?!?」

『・・・ゆれんじゃー8、きこえないよ。もういっかいいってね。』

「どおぉぉじで、ぎごえないのぉぉぉぉ!?!?」



「ゆわ゛ぁぁん!!おっぎなぐもざんがぁぁぁ!!
 まりざのいもおどの、れいむがぁぁ!!
 いとにまがれで、づれでがれぢゃっだぁ!!
 どおぉぉずればいいのぉぉ!?どおぉぉずればぁぁ!?」

通信機から聞こえてくる悲鳴は、子ゆっくりと思わしき、まりさの声。

「ゆ゛・・・・・・ゆ゛・・・・・・・ゆ゛・・・・・・・・・・・」

汚らしい濁った音でがなり立てている通信機が転がる横では、
糸玉でくるまれて身動きできなくされた、ゆれんじゃー8達が
シャクシャクと音を立てて蜘蛛に囓られていた。

  +------+
  |再出撃   |
  |退却    |
  +------+

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【Stage17】「地底再進撃」
「じめんのしたに、むしさんたちが、どんどんおうちをつくって、
 いっぱいあかちゃんをうんでるよ!
 じめんのしたは、れいむたちのおうちなのにぃぃ!
 ひとのおうちで、かってにおうちせんげんするなんて、
 むしさんたちは、ちっともゆっくりできないね!
 みんな!むしさんのおうちをこわしちゃってね!」
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「こちら、ゆれんじゃー4-8よ。てきにかこまれたわ!
 とかいはなえんぐんをおくってちょうだい!」
『ゆぴぴ・・・!ゆぴー!』パチン
『ゆん?ゆっ!こちらほんぶ!きこえなかったよ!もういっかいいってね!』

「いま、ねてなかったぁぁぁ?!
 いなかもののてきにかこまれてるのよぉぉ!?
 とかいはでも、いなかものでもいいから、えんぐんをおくってぇぇぇ?!」
『ゆぅ・・・わかったよ・・・すぐにえんぐんさんをおくるよ・・・
 ゆにゃゆにゃ・・・』

「むきゅ!こちら、ゆれんじゃー5-1よ!てきがいっぱいすぎるわ!
 たいきゃくのきょかをちょうだい!」
『ゆぴぴ・・・!ゆぴー!』パチン
『ゆぅ・・・ゆっ!こちら、ほんぶ!
 つうしんじょうたいがわるいみたいだよ!もういっかいいってね!』

「むきゅぅぅ?!いまねてたわよね?!ぜったい、ねてたわよねぇ!?」
『ねてないよ!へんないいがかりつけないでね!れいむ、おこるよ!』
「むきゅぅぅ!ゆれんじゃー5-1!たいきゃくするわ!」
『ゆぅん・・・おにいさん・・・れいむ、まだまんぞくしてないよ・・・
 たいきゃくはきょかできないよぉ・・・ゆふん・・・ゆぴぃ・・・』
「むっきゅぅぅぅ!!!ねるなぁぁ!!ゆほっ!ゆほっ!むっぎゅぅぅ!!」


通信電波の届きにくい地下での戦闘、思うように本部との連携も取れない状況に、
ゆれんじゃーチームが苦戦を強いられる。
加えて、地底の壁や天井を縦横無尽に這い回る、巨大生物の動きに、
三次元戦闘に慣れていないゆっくり達の攻撃は、なかなか届かない。

しかし、こういう場所でこそ、最大限に効果を発揮する武器もある。

「ゆぷっ・・・おきゃあしゃん・・・まりしゃ、おなかくるちいよ・・・」
「まりさぁ!やめようよぉ!!れいむたちのあかちゃんなんだよぉ?!」
「ゆうぅぅ・・・!れいむ、しかたないよぉ・・・!
 まりさたちがやられちゃったら、ほかのあかちゃんまで、
 みんなゆっくりできなくなっちゃうよ・・・」
「ゆぅぅ・・・!」

地底の冷たい土の上に置かれた一匹赤ゆの前で、ゆぐゆぐと涙を流すのは、
れいむとまりさ、番のゆれんじゃー隊員。
赤ゆは、丸々と太って一見健康そうだが、悪い物でも食べたか、少し顔色が悪い。
彼らの脇には、緩衝剤のようなものでできた袋が置かれており、
その入り口から、何匹かの赤ゆが、ゆぅゆぅ泣きながら、外の様子を伺っている。
こちらも、この番が産んだ赤ゆ達だ。

美味しそうな餌の気配を察知した黒蟻が三匹、彼らの方に向かってくる。

「ゆぅぅぅ!?ありさんがくるよぉ!まりさぁぁ!!」
「ゆぐぐぅぅ!!ごべんねぇ!!あかちゃんごべんねぇ!!」
「おがあざんだぢをゆるじでねぇぇl?」
「おきゃあしゃん・・・?どうちて、あやみゃるにょ・・・?」

ひとしきり、赤ゆに詫びると、親まりさが、赤ゆを口に咥え、
ブン!と蟻目がけて投げつけた。

「ゆぅ~?!まりしゃ、おしょらを、」ボン!「とりょんべぇっ!?」
キィィィ!キィィッ!キキィィ!?

宙を舞った赤ゆが壁に衝突した瞬間、乾いた音と炎を伴って弾け、
それと同時に、その近くにいた三匹の蟻が、
体から体液を撒き散らしながら、悲鳴を上げて倒れる。

少量の爆薬とガラス片を飲み込ませた赤ゆを、投擲・爆発させ、
飛散するガラス片で広範囲を攻撃する兵器、"MY-10・ゆれねーど"である。
地下のような敵が密集しやすい閉所での戦闘では特に効果が高い。

今この番が使用したのは、接触起爆・手動投擲型であるが、
タイマー内蔵の時限発火式ゆれねーどや、
発射筒を使ってより遠距離まで投擲可能なゆれねーど・らんちゃー等も存在する。

なお、ゆれねーどにする赤ゆは、使用する隊員ゆっくりの赤ゆが用いられる。
武器の使用者が、その武器に対して情を寄せてしまうなど、
一見、非効率に思えるシステムではあるが、それなりの戦術的意味がある。
え?何・・・?・・・?「ない」・・・?ないの・・・・?

戦術的には特に意味は無いが、きっとO.N.I.S.A.N的には意味があるのだろう。


「れいみゅのいもうちょがぁぁ!?」
「まりしゃのいもうちょが、ゆっくちできなくなっちゃたよぉぉ!?」
「「「ゆえぇぇぇん!!」」」

自分達の姉妹の最期を見てしまい、残った赤ゆ達が、途端に大声で泣き出す。

「ごべんねぇ・・・あがちゃんたち・・・ごべんねぇぇ・・・」
「おがあざんが・・・もっとつよいあがぢゃんにうんであげられれば・・・
 ごんなごどにぃぃ・・・!!」

と、涙を流すれいむの言う通り、
健康で運動能力の高い赤ゆは、将来のゆーでぃーえふ隊員候補となるが、
そうでない赤ゆは、このように赤ゆ・ゆれねーどの任を負う事が多い。
と言うと、まず赤ぱちゅりーが真っ先に候補になりそうだが、
ぱちゅりー種の場合には、幸か不幸か、爆薬を飲ませた時点で、
えれえれして絶命してしまうため、ゆれねーどとして使用される事はまず無い。


赤ゆ達の元気一杯な泣き声に誘われ、更に多くの蟻達が迫ってくる。

「ゆわぁぁぁ!?まだくるよぉぉぉ!?」
「やるよ!れいむぅ!」
「ゆ゛う゛ぅぅぅぅぅぅ!!」
れいむとまりさが、それぞれ一匹ずつ、自分の赤ゆを口に咥える。

「やめちぇぇぇ!!れいみゅ、まぢゃ、ちにたくにゃいぃぃ!?」
「やぢゃあっ!おきゃーしゃん、ゆっくち!ゆっくちやめちぇぇ!?
 まりちゃをゆっくちしゃしぇてぇ!?」
「いもうちょをはなしぇぇ!!」
「ゆっくちできない、おきゃーしゃんたちなんきゃ、ちんじゃえー!!」
「ごべんね・・・ごべんね・・・!」
「ゆるじで・・・!おがあざんをゆるじで・・・!」

家族達の阿鼻叫喚の悲鳴の中、ボン!ボン!ボン!と次々に赤ゆ・ゆれねーどが
蟻達を葬ってゆく。


「ゆっふっふ、あいつらは、ばかなんだぜ!
 あかちゃんなんて、しんだらまたすっきりーでつくればいいのぜ!」

仲良し家族を横目で見ながら、何かのフラグっぽいゲスなセリフを放つのは、
別のゆれんじゃー隊員まりさ。
その口に咥えられるのは、同じく赤ゆ・ゆれねーどであるが、
あちらの番が使用しているものより、明らかにサイズが大きい。

「ゆぶぶぶ・・・!おちょう・・・しゃん・・・?!
 まりしゃ・・・おなが・・・はれづぢぢゃうぅぅぅ・・・!」

赤ゆであるにも関わらず、野球のボールサイズまでぱんっぱんっに肥大した
この赤まりさは、MY-10・ゆれねーどの10倍近い爆薬とガラス片を
無理矢理飲み込ませ、4倍の爆破範囲と、10倍以上の威力を叩き出す、
"MY-13・ゆれねーど"である。

「ゆふふ、いくのぜ!くらえ!ありさんども!ゆんぬっ!!」
「ゆぶぶぶぁぁぁぁ?!?!おぢょうしゃぁぁん!!」

重量のある赤まりさを、体のひねりを使って思いっきりぶん投げる。
と、その時、親まりさの眼前を、一匹の黒ありが横切ろうとした。

「ゆ」 キィ? 「おしょらぁぁ?!」

  +------+
  |再出撃   |
  |退却    |
  +------+

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【Stage18】「魔獣」
「かいじゅうさんがでたよ!?れいむ、かいじゅうさんこわいよぉぉぉ!?
 はやく、かいじゅうさんをたおしてね?!たおしてね?!ゆんやぁぁぁぁ!?」
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「こちら、ゆれんじゃー4-6!
 かいじゅうさんをみつけたよ!どすみたいにおおきいよぉぉぉ!?」

新手の「おっきないきものさん」出現の報に
迎撃任務を帯びて出動した、ゆれんじゃー4-6。
偵察を行っていた小隊の隊員れいむが、
体高5mはあろうかと言う、恐竜型の巨大生物を発見し大声を上げる。
その声に反応して、巨大生物がゆれんじゃー部隊に注意を向けた。

「「「きづかれたぁぁぁ?!」」」
「れいむのばがぁぁ!!どうじで、おっきなこえをだずのぉぉ?!」

なお、ゆーでぃーえふでは、これを宇宙生物ヴァラクと命名した。


「ゆーでぃーえふの、ゆうもうさをみせるときだみょん!」
「「「「ゆおぉぉぉぉぉ!!!」」」」

ヴァラクの巨大さに圧倒され、腰が引けているゆれんじゃー4-6を横目に、
みょん率いる、別のゆれんじゃー・ゆっとがん部隊が突撃を開始し、
戦端が開かれた。


「もっと・・・ちん・・・ぽっ・・・したっかった・・・みょん・・・」
「たいちょおー!?みょんたいちょおー?!」
「おはなしがちがうよぉぉ?!たしかにおおっきないきものさんだけど、
 おおきすぎるでしょぉぉ?!
 こんなのれいむたちに、たおせるわけないでしょぉぉぉ?!」

「むっきゅうぅぅぅぅ!?ぱちぇのまどうしょでみた
 きょうりゅうさんよりおおきいわぁぁ!?
 げほっ!!ごほっ!!ぶぼぉっ?!・・・むきゅうぅぅぅぅ・・・」
「ぱちゅりぃがやられたんだぜぇぇっ!?」

ヴァラクの巨体で踏み潰され、次々にゆっくり達が永遠にゆっくりさせられてゆく。

ゆさると隊・ゆないぱー隊が、ヴァラク正面から総攻撃を仕掛けているが、
小石やBB弾が少しばかり皮膚を切り裂いた所で、
ヴァラクの巨体には、さほどのダメージを与えられない。
体格だけではなく、耐久力もどす級だ。

そして、ヴァラクには、どすすぱーくは無いが、
それに勝るとも劣らない武器があった。

コォォォォ・・・

空気を吸い込む音。
その音に続いて、ヴァラクの口から真っ赤な炎が迸り、
正面にいたゆれんじゃーチームの面々が炎の河に飲み込まれる。

「「「「ゆぎゃぁぁぁ!?"ひ"だぁぁぁ!?!?」」」」

「だずげでぇぇ!?あづいよぉぉぉ!!」
「こっぢぐるなぁぁ!?あぢぢぃぃ!?!?げじでぇぇ!だれがげじでぇぇ!」
「ゆ゛あ゛ぁぁぁ?!まりざのおぼうじがぁぁぁ!!」
「れいぶのおりぼんざんがもえぢゃうぅぅ!!
 もえないでねっ!もえないでねっ!あっづぅぅぅ!?」

一瞬にして火だるまになるもの。
助けを求めて縋り付いてくる仲間から引火し、火だるまになるもの。
火のついた飾りを消火しようと、地面を転げ回る内に、
饅頭本体まで引火して、のたうち回るもの。
ヴァラク正面に展開していた、70匹近いゆれんじゃー隊員ゆっくり達が、
一瞬にして灼熱地獄に叩き落とされた。

「ゆ゛・・・ゆ゛・・・ゆ゛・・・ゆ゛・・・」

その一撃で隊の半数が焼死。
残る半数も、武器も、髪も、飾りも、饅頭皮も、黒く焼け爛れ、
戦う事はおろか、まともに動くすら事も適わない。

ゴアァァァァ!!

大気をビリビリと震わせながら一声吠えると、
ヴァラクが黒く焦げたゆっくりの群れに向かって突進を開始した。

「ゆ゛あ゛あ゛ぁぁぁ・・・!かいじゅうざんが、ごっぢぐるよぉぉぉ・・・!」
「ゆやぁぁぁ!れいぶ、まだぢにだぐないぃぃぃ?!」

ズシン!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!
ズシン!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!
ズシン!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!ブチュ!

生き残ったゆっくりが、ヴァラクの巨大な足の一踏み毎に、
何体も纏めて潰されてゆく。
そして、ヴァラクが突進を停止した時には、ゆれんじゃーチームは全滅していた。


「ゆっ!ばかなやつらだぜ!
 しょうめんから、ぶつかろうとするから、あんなことになるんだぜ。
 まりささまは、おつむのできがちがうところを、みせてやるんだぜ!」

ゆれんじゃーチーム全滅と同時に、
それまで物陰に隠れていた、一匹のまりさが姿を現し、
ヴァラクの側面から接近して足下に取り付く。
正面への火炎攻撃を避けて、側面からの攻撃を行おうと言うのだ。

このまりさこそが、ゆとーむ1・まりさである。

なお、このまりさと、ステージ1で戦死したまりさとは別の個体である。
"ゆとーむ1"とは第一遊撃部隊、及び、その隊長のコードネームであり、
ゆとーむ1が戦死した場合は、別のゆっくりにそのコードネームが与えられる。
このまりさは、271匹目のゆとーむ1・まりさであった。

「しねっ!しねっ!ゆっくりしねっ!」

木の枝から尖った鉛筆にバージョンアップした、
最新型のゆっとがん・ゆぎゃなー50を口に咥え、
ヴァラクの足をチクチクと刺しまくる。
さほどのダメージは通っていないのだが、
既に勝った気でいるのか、まりさがにやけた笑みを浮かべる。

「ゆふふ♪かいじゅうさんをたおせば、
 あのほんぶのれいむも、まりささまにめろめろになるんだぜ!」

『ゆぅぅ!すごいよまりさ!
 あんなおっきなかいじゅうさんをしとめるなんて・・・
 さすが、まりさはゆっくりのなかのゆっくりだよ!
 ゆゆ・・・なんだか、れいむ、まりさとすっきりしたくなっちゃたよぉ・・・』

「・・・なーんて!なーんて!ゆふふふふ♪」

コォォォォ・・・

ニタニタと笑いを浮かべるまりさの頭上で、空気を吸い込む音が聞こえた。
ヴァラクが長い首を大きく横に振りかぶり、再び、その口から炎が溢れ出す。

「ゆっ?ゆふふ!そんなのこわくないんだぜ!
 よこにまわれば、かいじゅうさんの"ひ"なんて・・・ゆ゛あ゛っぢゃあぁぁ!!」

ヴァラク正面に向かって放たれた先程の火炎攻撃とは違い、
今度は、ヴァラクの周囲全域に撒き散らすように、炎が吐かれる。
当然ながら、まりさにも火が回り、黒い帽子が燃えだした。

まりさが慌てて跳ね回り、帽子が脱げたため、
運良く髪が少し焦げてチリチリになる程度のダメージで済んだ。
にも関わらず、まりさは、それ以上の攻撃も、回避行動も行おうとはしなかった。

「やめちぇくだしゃい・・・やめちぇくだしゃい・・・
 あつあつしゃんは、ゆっくちできないんでちゅ・・・
 おにいしゃん、ごみぇんなしゃい・・・
 もう、まりちゃ、なみゃいきいいまちぇん、
 わりゅいこともちましぇんから、ひぢょいことちないでぇぇ・・・
 おちおきはやめちぇぇ・・・ゆえぇぇん・・・」

炎の熱さが何かのトラウマを刺激したのか、
まりさは、赤ゆ言葉で必死に赦しを乞いながら、
目を瞑ったまま、ガタガタ震えているだけである。

コォォォォ・・・

そして、再び、ヴァラクが息を吸い込む音が鳴り響いた。

  +------+
  |再出撃   |
  |退却    |
  +------+

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【Stage28】「地底進攻作戦P4」
「なんだかんだで、ありさんたちのおうちの さいしんぶまできたね!
 どこかにおうちの ちゅうしんぶがあるから、さがしてこうげきしてね!
 ありさんたちも いっぱいいるとおもうけど、
 ゆっくりしないでさっさとたおしてね!れいむ、ぐずはきらいだよ!」
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「こちら、ゆれんじゃー3だみょん!ありさんのおうちのおくについたみょん!
 ひろいほらあなさんをみつけたみょん!これよりとつにゅうするみょん!」

「こちらゆれんじゃー3みょん!じょおうだみょん!じょおうだみょん!
 すごく・・・おおきいみょん・・・
 ?!こっちくるみょぉん!!」
「「「「ゆわぁぁぁーっ!?」」」」「ちんぽーっ?!」


みょん隊長率いる、ゆれんじゃー3チームが、
巣穴最深部で巨大な女王蟻によって全滅させられたのと時を同じくして、
巣穴の各所では、他の部隊も無数の敵を相手に、苦戦を余儀なくされていた。

『むきゅぅぅ・・・こちら、ゆれんじゃー2-2よ。
 てきのこうげきで、ゆっくりできないゆっくりがいっぱいよ。
 げんざいいちもわからなくなってしまったわ・・・むきゅ・・・
 きゅうえんを、きゅうえんをおくってちょうだい。
 あと、ぱちぇのごほんも、もってきてちょうだいね。』
『ほんぶより、ゆれんじゃー2-2。りょうかいしたよ!』

『ほんぶより、ゆとーむ6。ゆれんじゃー2-2をたすけにいってね!』
『・・・・・・・』
『ゆとーむ6?ゆとーむ6、おへんじしてね!』

『ゆとーむ5。ゆれんじゃー2-4をたすけにいってね!』
『・・・・・・・』
『なにしてるの!ゆとーむ5!はやくおへんじしてね!』

『ゆれんじゃー2-5!おへんじしてね!
 なにやっでるのぉぉ?!ゆれんじゃー2-5!?
 どぉぉじで、れいむにおへんじじないのぉぉ!!』

『ゆとーむ3!ゆとーむ3!!おへんじしてね!ゆとーむ3!!』
『ゆれんじゃー3-1、さっさど、へんじじろぉぉ!!
 ゆれんじゃー3-1!!ゆっきぃぃぃぃ!!!!』

敵に殲滅されたのか、通信途絶する部隊が続出する。
しかし、その激戦をくぐり抜けて、
ゆれんじゃー3に続いて巣穴最深部へと到達する部隊も、僅かだが存在した。

「ゆっ!ゆっ!ゆっ!」
巣穴最深部の洞窟の入り口に単騎で辿り着いたのは、第651代目ゆとーむ1・れいむ。

その場所では、ゆとーむ1との合流命令を受け、
まりさ率いるゆれんじゃー8が待機していた、

「ゆっ!れいむ!ここまでたどりついたのは、まりさたちだけみたいなんだぜ!
 じょおうのひろまにとつにゅうするんだぜ!くるんだぜ!」
「「「「ゆぅぅぅぅぅ!!!!」」」」

まりさの号令一下、ゆとーむ1・れいむと共に、ゆっくり達が突撃を開始する。

「ゆっ・・・れいむ・・・」
「なに・・・?まりさ・・・」
「もし、まりさがしんだら・・・」
「ゆ・・・わかってるよ!」

跳ね飛びながら、会話を交わす旧知の仲の二匹。
縁起でも無い事を言うな、等とは決して口にしない。
ここは、脳天気なゆっくりですら、そうとわかる程の過酷な戦場。
生きて帰れる見込みは薄い。
いや、恐らく、二匹共が生きて帰れることは決して無いだろう。
それがわかっているからこそ、れいむは気休めの言葉をかけるのではなく、
「約束」をした。
もし相手が倒れるならば、自分が必ず生きて帰り、約束を果たす。
その決意を込めて。

「このさきに、じょおうのひろまがあるよ!みんな!とつにゅうするよ!」
「「「「「ゆおぉぉぉぉぉー!!」」」」」

広間の入り口を汚していた、みょんの髪飾りが浮かぶドロドロに溶けた餡子、
その横を通り過ぎて、れいむ・まりさ率いるゆっくり部隊が突撃を開始した。



「ゆ゛・・・ゆ゛・・・・・・・」

広間一面に漂う、赤い霧。それは巨大女王蟻が噴き出した酸の霧だった。
声を上げているのは、ゆとーむ1・れいむ、ただ一匹。
他のゆっくりは、全て酸に溶かされて、永遠にゆっくりした。
まりさも、れいむのすぐ隣で、最期まで、残してきた赤ちゃんの事を呼びながら、
酸の霧に徐々に溶かされ、ゆっくりとゆっくりと息絶えていった。

残るれいむも、黒髪も、自慢のおりぼんも、饅頭皮も既にグズグズに溶け崩れ、
それどころか、体表だけではなく、餡子の中まで染み込んでくる霧状の酸によって、
歯、舌、眼球までもが溶け、ボトボトと崩れ落ちてゆく。

「ゆ゛・・・ご・・・べん・・・・ね゛・・・・まり・・・・ざ・・・
 れい・・・ぶ・・・やぐ・・・・・・・ぞぐ・・・・・・・」

溶け崩れた空洞と化した眼窩で、
もうその姿を見ることのできない、まりさを見つめる。
その眼窩から一筋の餡子の涙が流れ落ちるが、すぐに酸の霧と混ざり合い、
れいむの頬を焼きながら地面に落ちていった。

こうして、れいむは、餡子を溶かされる苦痛に苛まれ続けながら、
ゆっくりと、ゆっくりしていない死を迎えた。


さて、今日は、ゆっくりではなく、フォーリナー陣営について、
少しだけスポットを当ててみるとしよう。

巨大な石柱の影に隠れ、ゆとーむ1・ゆれんじゃー8混成部隊が全滅する、
その一部始終を窺っていたのは、偵察部隊・ゆかうと4チーム。
彼らには、O.N.I.S.A.Nが開発した、
蟻語翻訳機ありりんがる・試作機を装備させてある。
ゆっくりの攻撃によって倒された蟻の死骸に、何匹かの蟻が群がっているので、
その会話を聞いてみよう。


「ゆぅぅ・・・アリさぁぁ・・・
 いっしょにゆっくりしようってやくそくしたのにぃぃ・・・」
「もう、こんなのいやだわ・・・
 せんそうなんて、とかいアリのやることじゃないわよ・・・」
「しかたないんだよー!アリす、わかってねー!」
「ゆ・・・そうだよ。ふぉーりなーさんのめいれいにさからったら、
 アリぇいむたち、また、いたいことされるよ・・・」
「ゆぅ・・・ゆっくりしたい・・・ゆっくりしたいよぉ・・・」

…どうやら、コチラもアチラも、事情は似たようなものらしい。
蟻達がその大きさの割に脆い事も何となく納得が行く。


おっとぉ、ゆかうと4が、蟻に気づかれたようだ。
戦闘が開始された。

「ゆあぁぁぁ!?ありさんにきづかれたぁぁぁ!?」
「やめてね!やめてね!れいむにいたいことしないでね!
 ありさんはゆっくりできないよ!」
「ゆぎっ!いだいぃぃ!!れいぶのきゅーとな、おめめがぁぁぁ!!」
「だずげでぇぇぇ!!ばりざぁぁぁ!!」
「ゆっ!のろまなれいむはころしていいから、まりさはにがしてね!」
「どぉじでぞんなごどいうのぉぉぉ!?」
「じねっ!じねっ!ゆっくりさせない、ありざんたちは、
 ゆっくりしないでさっさとじねぇぇ!」

「ゆあぁぁぁ!?まんじゅうだぁぁぁ!?」
「やめてね!やめてね!アリぇいむにいたいことしないでね!
 まんじゅうさんはゆっくりできないよ!」
「ゆぎっ!いだいぃぃ!!アリぇいむのきゅーとな、ふくがんがぁぁぁ!!」
「だずげでぇぇぇ!!ア゛リざぁぁぁ!!」
「ゆっ!のろまなアリぇいむはころしていいから、アリさはにがしてね!」
「どぉじでぞんなごどいうのぉぉぉ!?」
「じねっ!じねっ!ゆっくりさせない、まんじゅうたちは、
 ゆっくりしないでさっさとじねぇぇ!」

ゆんゆん、キーキーと喚きながら交戦する両陣営。
しかし、勝敗はすぐに決した。
横たわっているのは、蟻たちの亡骸。
ゆとーむ1・ゆれんじゃー8との戦いで傷ついていた蟻達は、
非戦闘部隊であるゆかうと4の攻撃にすら耐えられなかった。


「ゆひぃ、ゆひぃ・・・な、なんとかたおせたわ。」
「わかるよー、にんむしゅうりょうだよー、さっさとにげるんだよー!」

今回の彼らの任務は、ありりんがるの実地試験と、蟻達の会話の録音。
既に、その任務は達成していた。
だが、ぱちゅりーが他のゆっくり達を呼び止める。

「むきゅ!まちなさい!」
「ゆ?どうしたの、ぱちぇ?
 はやくにげないと、またいなかもののありさんにみつかるわよ?!」

「きいて!これはちゃんすよ!
 わたしたち、しいたげられし、ろうどうしゃかいきゅうが、
 いまこそだんけつして、じゆうをとりもどすときなのよ!」
「ゆ?どうゆうことなんだぜ?」

「あのありさんたちときょうりょくして、にんげんさんをたおすのよ!
 さっきのありさんのはなしをきいたでしょ!」
「ゆっ・・・!ふぉーりなーさんにさからったら、
 いたいことされるっていってたよ!れいむたちとおんなじだね!」

「むきゅ!そうよ!ありさんたちも、わたしたちもいっしょなのよ!
 だからきょうりょくして、たたかうの!
 わたしたちだけでは、にんげんさんにかてなくても、
 ありさんときょうりょくすれば、かならずかてるわ!」

「ゆゆっ!にんげんさんにかったら、れいむたち、
 おいしいあまあまいっぱいもらえるね!」
「ゆ!あまあまだけじゃないんだぜ!
 おいしいごはんも、ひろいおうちも、ぜんぶまりさたちのものになるんだぜ!」
「ゆゆぅ~♪」
「さすが、ぱちゅりーはもりのけんじゃね!とってもとかいはなけいかくだわ!」
「むきゅむきゅ♪それほどでもあるわ!」
「わかるよー!ちぇんたち、ゆっくりできるんだねー!」
「ぽっちんぽっちんぽっちんぽっちんぽっちんぽっちんぽー♪」

皮算用でどんな素敵な未来予想図を描いたか、飛び跳ねて大喜びするゆっくり達。
当然、そんなに騒いで、残っている蟻達に見つからない筈が無い。
ゆっくり達の頭上をヌッと巨大な影が覆う。

「ゆっ・・・?」
気づいたれいむが上を見上げ、他のゆっくり達もつられて見上げる。
そこに居たのは、

「「「「じょ、じょおうだぁぁぁ!?」」」」

「む、むきゅ!ま、まってちょうだい!じょおうありさん!
 ぱちぇのおはなしをゆっくりきいてちょうだい!」

ぱちゅりーが必死に呼びかけるが、ありりんがるは、
あくまで蟻語を人・ゆっくり語に翻訳するだけで、逆の翻訳機能は無い。

「アリずのおぢびぢゃんがぁぁぁぁぁぁ!?!?!?!?」
その上、ゆっくり共の傍に転がるのは、幾つもの蟻の死骸。
話し合いなど、成立する筈が無い。

「じねっ!じねぇぇっ!
 アリずのどかいはなおちびちゃんたちをころしたまんじゅうは、
 ゆっぐりじないでざっざどじねぇぇ!!」

ブシャアッとゆっくりに向かって吹き付けられる、高濃度の酸霧。

「むきゅ!はなしをっぴろげぇぇぇぇっ?!?!」

至近距離で酸霧を浴びたぱちゅりーの皮が一瞬で溶け崩れ、
破裂するようにして、体中から生クリームが噴き出した。

「「「ばぢゅりぃぃぃぃ?!」」」
「「「「「ゆぎゃあぁぁぁ!!どけるぅぅぅ!!!」」」」」

  +------+
  |再出撃   |
  |退却    |
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最終更新:2011年07月28日 03:32
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