ゆっくりいじめ系3044 ゆっくり飛行隊

  • 飛行機のスペックは技術的に正確ではありません、結構いい加減に設定しています
  • 俺設定のゆっくりが出てきます


晴れた日の昼下がり、田畑が広がるのどかな町に空に羽根を付けた箱の様なものが飛んできた
数は4コほど、高さは約15m
うーぱっくだ、上に数の分だけゆっくりを載せている
ぱちゅりーが1匹、まりさが1匹、れいむ2匹と言った内訳だ

「ゆゆ!にんげんさんのはたけをみつけたよ!」
「いっぱいあるんだぜ!」
「うー♪うー♪」

口々にそう言いながら高度を下げていくゆっくりたち
うーぱっくに乗って空から畑を争うという魂胆だろう
近頃はゆっくり用の罠が多くなっており、地上から畑に入ることはゆっくりにとっては困難になっている
だからこそうーぱっくを使っての空からの侵入を試みたのだろう

「むきゅ!誰もいないわ!今のうちよ!」

先頭のぱちゅりーが大声で報じた
それなりに隊列は整えてあるようでぱちゅりーを先頭にダイアモンドの形に編隊を組んで飛んでいる
そのまま畑に着陸し、可能な限りの野菜を集めて帰る…そういう手筈のはずだった
ゆっくりと高度を落としていくうーぱっく、地面までの距離は約10mになっていた

「そのまま降り・・・!」
その時ブーン…と言う音が近づいていて過ぎ去っていった
直後に大きな風とともに「バババッ」という音が吹きうーぱっくはバランスを崩しそうになる
無事を確かめようとお互いがお互いの姿を確認しあう、まりさ・・・れいむ・・・れいむ・・・どうやら三匹とも無事だ
後は…ぱちゅりーは?三匹は急いで目を動かしぱちゅりーの姿を探す、そして下の方に何かを見つけた
うーぱっくに乗ったぱちゅりーは…

「「ばぢゅりぃぃぃいいいい!?」」

そう声を上げた物のすでにぱちゅりーを乗せたうーぱっくはあちこちから生クリームを飛び散らせながらきりもみ状に畑に落下していった

一斉に音が過ぎ去った方向に目をやる、何か「点」のような物が3つ見えただけだった
いや、点が大きくなってきている?そう思っていると3つの「点」がオレンジ色に光った
またかすかに「バババッ」という音がしたように聞こえた
それが1匹のれいむが見た最後の光景になった
一匹のれいむを乗せたうーぱっくはれいむごと穴だらけになり放射状に地面に落ちて行った

もう一匹のまりさをのせたうーぱっくは左側面がなくなりそのまま動きを止めた

「ゆぎゃああああ!?うごがないぃぃぃぃ!?どうなっでるんだぜぇぇぇぇ!?」

幸い、乗っていたまりさは奇跡的に無傷だったようだ、だが左側面が丸ごと無くなったうーぱっくは大きく左に傾きだした
まりさはなんとか右に体重を寄せて姿勢を立て直そうとする
しかしすでに物言わぬ箱になっているうーぱっくは飛ぶ力を失っていた
左に大きく傾きながら弧を描いてまりさをのせたうーぱっくは地面に落ちて行った
地面が速く大きく近づいていく、そして

「だずげでぇぇ…ゆびゃっ!」

最後まで必死の抵抗も空しく体の左側から地面に落下した、あんこが飛び散り四散する、その瞬間にまりさの意識は消えた
しかし勢いづいて落ちたうーぱっくだった箱ととまりさだった饅頭は止まらず、そのまま2回転ほど転がりようやく動きを止めた

オレンジ色の光の最後の獲物となったれいむを乗せたうーぱっく、痛みはない、しかし視界が大きく右に傾いた
「ゆゆ!?どうなってるの!?」
傾いた方向へ眼をやる―――うーぱっくの右の翼が無くなっていた
「う"う"う"う"う"う"う"う"う!!!!!!!」
「どぼじでうーばっぐのばねがなぐなっでるのぉぉぉおおおお!!!!」
痛みにたえながらうーぱっくは残った左の翼を必死に動かし姿勢を立て直そうとする
「ゆ、ゆっくりがんばってね!!もっとたかくとんでね!!」
冷静さをとりもどし、何をすべきかを瞬時に考えるれいむ
そして必死にれいむもバランスをとるために左に体重を寄せる

しかしそれが致命的なミスとなった、必要以上に寄せてしまいバランスを崩したうーぱっくは勢いよく逆さまになってしまう
そのままうーぱっくから空中で放り出されてしまうれいむ、そのまま地面に頭から落ちて行った
「どぼじでぇぇぇえええええ!!??ゆぴゃっ!!」
高度を下げていた上に、木がクッションになって勢いを殺し地面に落ちたため、即死ではなかったが
木の枝で体中の皮が裂け、スキマからあんこがダラダラと染み出しており「ゆ”!ゆ”!」と声を漏らして痙攣していた、もう長くはないだろう

なにも載せていないうーぱっくはと言うと、なんとか態勢を立て戻したものの今の高度を保つのが精一杯で上昇はできなくなっていた
地面との距離は約5m、ゆっくり程度の体ならそのまま潰れてしまう高さだ

「う"う"う"!!」

体から汗が吹き出しながら歯を食いしばり必死に残った翼を動かしている
しかしまたあの音が聞こえてきた、上だ、音の方向を見てみる
―――そこにはうーぱっくを細長くした様な銀色の箱が飛んでいた、上の方についている丸いガラスの中には同じゆっくりが乗っている
中のゆっくりと目が合った、しかし黒いバイザーのような物をしていたため表情は見えなかった
そしてオレンジ色の光が走る

「う"う"!?びゃ"ぁ"あ"!」

今度こそ真正面で「光」を見てしまったうーぱっく、その瞬間に意識は途切れ、そのまま空中でバラバラになり残骸が地面へと落ちて行った・・・




加工所敷地内の端に位置する場所
200m程のアスファルトでまっすぐ舗装された道に銀色の細長い箱の様なものがタイヤを出して着陸しようとしていた、
キュっとタイヤとアスファルトが接触する音が聞こえ、最終着陸に入る
一気に速度が無くなっていき、一旦静止した後、透明のキャノピーが上に開くと中からバイザーが一体化したヘルメットをかぶった体つきのゆっくりまりさが下りてきた
スィーに乗ってやってきたゆっくりぱちゅりーがワイヤーで「銀色の箱」を繋ぎとめ、近くの半円状のドームのような施設に引っ張って行く、このぱちゅりーも体が付いている
このような手順を経て三つの「銀色の箱」は無事に着陸し、乗っていたゆっくりをおろして、建物の中へ引っ張られていった
加工所の職員一人と灰色のキャップ帽を被ったぱちゅりーが20匹ほどやってきてその箱が収納された「ハンガー」に入って機体を整備する

P-⑨A シャープウーパック―――それがこのゆっくり専用レシプロ戦闘機の名前である
全長80cm、重量、10kg(搭乗員、装備除く)最大重量は25kg 最高時速150km、限界高度1000m
ドススパークの素となるキノコで動く小型レシプロエンジンを搭載し、ドススパークの爆発を利用して弾丸を飛ばす専用機関砲を機首に2門搭載している
また、いくつかのオプションパーツをつける事も可能だ
現在15機程製造されており、13、14、15番機が先ほど戦闘を行った

なお、パイロットはれいむ種、まりさ種、みょん種、ちぇん種である、ありす種は機体をバンクさせる際に発情してしまうし、ぱちゅりー種は激しいマニューバに耐え切れない、れみりゃ等の捕食種は操縦技術を覚えづらい
こう言った条件から加工所内で選りすぐりゆっくりを引き抜き、中枢餡を始めとする餡子増量処置を受け、体もつけて、体つきゆっくりになる
体力的にも頭脳的にも大幅に強化され、厳しい訓練を経た末にP-⑨Aのパイロットになるのである(整備、補給員には生クリームを増量した体つきぱちゅりー種が担当する)
うーぱっくによる被害が増えてきた近年、空中から侵入して畑を荒らす手口が増加している
また、うーぱっくによる機動力を得たゆっくりはその行動範囲を一気に広めてしまい、加工所の職員や虐待お兄さん等ではカバーしきれないほどになっている
そこで優秀なゆっくりによるうーぱっくやゆっくりの対策部隊として試験的に設置されたのがこの「ゆっくり飛行隊」である
今日もゆっくりによる被害から人々を守るために空に上がり続けるゆっくり達
その目は一様にして悲しそうな目をしていた…



アスファルトの地面にずっしりと両足をつけた体つきまりさが空を眺めていた
それを不思議に思った加工所の職員が声をかける
「何か見えるのかい?」
その問いかけに寂しそうに笑うとまりさはこう言った
「青空だけさ」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2011年07月29日 03:01
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。