ゆっくりいじめ系2953 朝ゆっくり

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平日の朝。



会社や学校に向かう前の支度に追われる、一番忙しい時間帯。
母は朝食と弁当を作り、次女は身支度の真っ最中。父は新聞を読んでいる。

そんな慌しい情景の中、部屋の片隅に置かれていた透明な箱から声が上がる。

「ゆ~!れいむのあかちゃん ゆっくりうまれてきてねぇ~!」
「とってもゆっくりした あかちゃんなんだぜっ!」

れいむとまりさが水槽の中に入っていた。頭には3体のあかちゃんが実っている。
大きさは上々。そろそろ生まれ落ちてくると見て間違いは無い。
そわそわと心躍らせながら、赤ゆを熱く見つめている。

2階から騒がしく階段を降りる音が聞こえて来た。
あまりの騒音にゆっくり達は不満顔。
「うるさいよ!」「あかちゃんがいるんだよっ!」などと口煩く騒ぎ立てるが、誰も相手にしない。


階段を転がるように降りて来たのは長女だった。

遅刻しそうだから朝ごはんはいらない。と伝えているらしい。
それを聞いた母は「しょうがない子ねぇ」と言いたげな優しい微笑みをしながら、
ある言葉を娘に伝えた。その後、長女は小走りで水槽へと向かう。

「ゆっ!あかちゃんをみてゆっくりしたなら あまあまをちょうだいね!」
「れいむはあかちゃんいるんだよ!いっぱいたべるのはとうぜんのけんりだよ!」

昨日の夕方頃。れいむ達はこの家に来て、「ゆっくりぷれいすにするよ!」宣言をした。
暫らく待ったが、何処からも反論が無い。だからここはれいむ達の家だよ!
一緒に住ませてやってる人間達は、透明なゆっくり出来る別荘を作ってくれた。
昨晩はすっきりしてあかちゃんを宿し、美味しい物をたらふく食べた。

れいむ達は幸せの頂点にあった。
お互いに美ゆっくり(ゆっくり視点)で食べ物も人間が持ってくる。
素晴らしいゆっくりぷれいすを手に入れたのだ。

「はやくあまあまをちょうだいね!ぐずはきらいだよっ!」
「ゆっ!?あかちゃんがうまれそうだよっ!」
「ゆゆっ!?ゆっくりうまれてきてねっ!」

かわいい子供が生まれる。これでますますゆっくりできる!
そんな期待を込めつつ、赤ゆを熱く見つめた。
小刻みに震え、声を漏らしながら誕生しようと頑張っている赤ゆ。
それを見るれいむ達は涙が滲む。
最高の挨拶を返す為に大きく息を吸う。

ついに待ち望んだその時が訪れる!



『『ゆっ?』』

…赤ゆが消えてしまった。れいむ達は呆然とする。
辺りを見渡すと、生まれ落ちようとした赤ゆを、何故か人間が指で摘んでいる。
そして、小さな唇を開いて赤ゆを口の中に放り込む。

赤ゆを租借しながら、長女は慌しく家を出て行く。
その後を追う様に父と次女も家を出る。
そこでようやく、れいむとまりさは理解した。

目の前で可愛い赤ちゃんが食われた事を。


「れ…。れいぶのあがぢゃんがーーっ!?」
「うわぁあ゛ぁぁぁぁっ゛!?」

そんな混乱状態の中で残りの2匹が生れ落ちる。
2体の赤ゆは満面の笑みで挨拶をした。

『『ゆっくちちていっちぇねっ!』』
「ゆっ…!?ゆっぐぢじでいっでねぇえーーっ゛!」
「じでいっでねぇーーーーっ゛!」

赤ゆ達は最高の挨拶をしたハズだった。
親達は滝のように涙を流し、口周りは涎でベトベト。
嬉し涙ならそれで良かった。だが、これは幾分雰囲気が違う。
とても喜んでいる顔には見え無い。

ちょっと不安になる。何かイケナイ事をしてしまったのか?
理由を聞いてみよう。そう思って言葉にしようとした時、
部屋の奥から大きな何かが、こちらに近づいてくる。
すると…、親の形相が鬼へと変貌する。

「ばがぢゃんごろじはゆっぐりじねぇーーっ!」
「どぼじでごんなごどずるのーっ!?」

ある程度、赤ゆは悟った。
自分が嫌われてる訳では無いみたい。この人間さんが悪いらしい。
ばがじゃんって、何…?。そんな事を考えている時に、自分のあんよが地面を離れた。
そのまま空へと体が昇っていく。

「おちょらをとんじぇるみたいっ!」

反射的に口にする。それを言うのが当然かのように。
下を見ると親達が凄く怒っている。

「ゆっ!?ゆっくりはなしてねっ!」
「あかちゃんかえしてねっ!」

何故そんな事を言うのだろうか?自分達が可愛いから、遊んでくれたんだよっ。
隣を見ると妹が、「みゃみゃたちは じゃまちにゃいでねっ!」と親に吼えている。
確かに楽しい。ウキウキする。ゆっくりこの感触を味わいたい。
自分も同じ事を言う為、口を開いたその時…。

妹は笑いながら、人間の大きい口に吸い込まれた。

人間の頬がモゴモゴと動き、そこから苦しげな妹の声が僅かに掠れて耳に届く。
呻き声が途切れた後も、じっくり租借してから喉を鳴らす。
再度、大きく口を開く人間。その中を赤ゆは覗き込む。
口の中に妹が居ない。妹が飲み込まれた事をやっと理解する。

「ゆっ?ゆゆっ!」

恐ろしい。どうしてこんな事をするのか!?
それを問いかける時間も与えて貰えない。生温い舌の上に乗せられた。
端目に見える外の世界。それが上下から迫る蓋で閉じられていく。
その後、訪れたのは頭上と顎の下からの激痛。赤ゆは噛まれて真っ二つになった。

「ゆ゛じっ゛!?あ゛ぁあぁぁぁっ゛!」

苦しそうな声など気にせずに、数回租借される。
この赤ゆも、「もっとゆっくちしたきゃったよ。」発言も出来ないまま、短いゆん生を終えた。
妹と同じようにただの餡子の塊となって、喉を通り胃に落ちていく。

親達は大激怒である。
おチビちゃんが全員天に召された。
とってもゆっくりした赤ちゃん達だったのにっ!
それも、目の前で全部人間に食われると言う悲劇。なんて事だっ!
ギャーギャーと口汚く親達は罵声を吐く。

すると、れいむ達の別荘に皿が置かれる。
その中には美味しそうな食べ物が入れられていた。お詫びのつもりなのだろうか?
それを見て、幾分か怒りが収まる。

「あかちゃんいなくなっちゃったよ…。」
「…またゆっくりしたあかちゃんつくろうよ」

まりさはれいむを励ました。
多少元気が出たのか餌を食べ始める。
それを見て満足そうに母は小さく呟く。

「助かるわー。残り物食べさせるだけで喜んでくれるなんて。」

れいむ達は聞こえていない。
美味そうに野菜クズや残飯を平らげていく。




夜7時からの2時間全国放送。体に良い食べ物の特集。
別に珍しくない番組構成だったが、衝撃的な内容が話題を集めた。

朝食に赤ゆっくりだけ口にする。
そうすると中枢餡の作用でなんたらかんたら。
眉唾で嘘臭い構成内容の放送だったが、体験談と学者のデーターで洗脳された視聴者。
次の日から軽いブームが訪れる。

野良と生餌用を口にするのは抵抗があったので、どの家庭でも赤ゆを自家栽培して口にする。
ハーブ感覚で育てられる手軽さが好評のようだ。




れいむ達は餌を食べ終わる。
皿の周りは、食い散らかしの食べ物で汚くなっている。
優秀なゆっくりでは無いらしい。

「ぺーろぺーろするよっ!」
「きれいになったねっ!」

口の周りの食べカスを互いに舐めとった。
それぞれの綺麗になった顔を満足そうに見つめて、肌を擦り合わせる。

「おなかいっぱいだねっ!」
「とってもゆっくりできるねっ!」
「すーり!すーり!」
「すーり!すーり!」
『『ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!』』

『『んほぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ゛!』』

れいむの頭に茎が生えて赤ゆが実る。


ぺにまむタイプの交尾を、お茶の間や台所でやられると流石にキツイ。
お年頃の娘が居る家庭ではなおさらだ。家族の仲に壁か溝が生まれることは確実。
そこで、すりすりタイプのゆっくり栽培用セットが販売された。
この一家も、迷い無くこのセット品を選択。
数ある中から一組のゆっくりを購入する。
れいむ達は、あかちゃんが可愛いから選んだに違いない。と確信していた。

しかし、その考えは誤りだった。
母が早く食べてみたいから、赤ゆが実っているのを指名しただけ。
まぁ、赤ゆで選んだのには間違いは無いだろう。その理由は全く違った内容になるが。


「れいむのあかちゃんとってもゆっくりしているよー~!」
「とってもかわいいんだぜっ!」

幸せな笑顔で、赤ゆっくりに言葉を掛けるれいむ達。
その後、キラキラした目でまりさはれいむにお願いをする。

「ま…まりさもあかちゃんほしいんだぜっ!」
「ゆっ!もっとゆっくりできそうだねっ!」
「れいむーっ!すーり!すーりっ!」
「まりさーっ!すーり!すーりっ!」
『『すーり!すーり!すーりっ!! ゆっ!ゆっ!ゆっ!!』』

『『ん゛っほぉおおぉぉぉぉぉぉぉぉっ゛!』』

まりさの帽子を押し上げて茎が伸びて来る。
そして、赤ゆが数体実り出す。

「とってもゆっくりしてるよぉぉぉぉぉっ゛!」
「まりさのあかちゃんゆっくりしていってねぇえぇっ゛!」

れいむ達は歓喜の叫びで、赤ゆ達を祝福する。

それを見ながら母も微笑む。
明日の朝にみんなで食べる量が生えてきて安心したわ。
本当に便利よね。ゆっくりって。



ゆんゆん言いながら嬉しそうに微笑み、
素晴らしい赤ちゃんと過ごす未来に胸を躍らせる

『『はやくあかちゃんとゆっくりしたいねっ!』』

その願いは天に届かない。


明日の朝は、赤ゆ丸齧りパーティー開催予定。
明後日と明々後日の朝も。
パーティーは、ブームが過ぎ去って家族が飽きるまで続けられる事だろう。


「むーしゃむーしゃ幸せーっ!」
「ふむ…。なかなかイケルな。」
「本当に効果あるの?もぐもぐ。」
「あら。テレビの情報だから間違いないわよ。パクパク。」

「ばがぢゃんだべちゃだめぇえぇぇぇぇっ゛!?」
「どぼじでごんなごどずるのぉおぉぉぉぉぉっ゛!?」





 終




「れいむとまほうのいた」
「金バッチ品質保障証」
「まりさは優秀な劇団員」
「ぬし」
「スィーらいせんす」

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最終更新:2011年07月29日 18:19
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