ゆっくりいじめ系2923 ゆっくりしないでね! 1

初投稿です
俺設定結構あります
ネタかぶったらゴメンとしか言いようがない。
設定は幻想郷です。だから明かりはろうそくry


拙い文章です。それでも構わない人はお目汚しをお願いします。



今日はゆっくりに用があってこんな森の中に来ている。

ボソッ  「ゆっくりなら気づいていると思うんだ」

これはこの男の口癖である。

今の季節は夏である。蝉しぐれの中をひたすら進み、目的物を探す。

しばらく歩いていると先のほうに何かが動いているのを視認できた。

多分だが、今回の目的物だろう。

足音を殺してそれに近づいていく。



その場所から人間の足で10分ほど歩いたあたりの距離にゆっくりまりさがいた。

まりさはきのこや山菜や虫をひたすら集めては、帽子に入れていた。

このまりさは子持ちのまりさで家族のためにごはんを集めに来ていた。

育ち盛りの子がたくさんいるので、ごはんもたくさん集めないといけない。

しかしその顔は大変そうながらも幸せそうであった。



やはりゆっくりだ。ようやく見つけた。

バスケットボールサイズの黒い帽子が特徴なまりさ種である。

「おい、饅頭」

まりさは後ろからいきなり声がしたので驚いた。

「ゆゆ!?」

親まりさは振り向くと、そこには細身で長身の「人間のお兄さん」がいた。

「まんじゅう?どこどこ?どこにあるの?まりさまんじゅうさん食べたいよ」

「饅頭はお前の事だよ。」

その男はやれやれといった感じでゆっくりに対して言った。



(ゆっくりのことを饅頭呼ばわりするなんてなんてゆっくり出来ない奴。)

「ゆっゆっ!まりさはゆっくりだよ!まんじゅうなんかと一緒にしないでね。あれは食べ物だよ!ゆっくりじゃないよ!

それと、まりさは狩りで忙しいんだよ!人間さんは狩りの邪魔しないでどっかいってね!」

「だまれ饅頭」

「ゆゆっ!」

(一度ならず二度も饅頭呼ばわりしたよこの人間さん!もう許せないよ・・)

「まんじゅうなんて呼ばないでね!それはとってもゆっくり出来ない言い方だよ!

そそそ・・それ以上言うとお兄さんをゆっくり出来なくさせるよ!」

男はにやりとしながら

「饅頭であるまりさを饅頭といって何が悪い?ん?糞饅頭?」



今のゆっくりは昔と違って大分変ったようだ。

昔は人間を見ても怖がったり警戒したりしなかったのだが今のゆっくりは人間を見ると、とても警戒する。

近づいた途端すぐ逃げるし、甘い言葉でどんなに巣の場所を聞いても頑なに教えないのである。

「人間さんは絶対に信用できない」と餡子の記憶に受け継がれたのだろう。

しかし、ほかにも変わった点がある。それは饅頭の意味を知ったことである。

人間の食べ物である饅頭とゆっくりはほぼ同じであるが、ゆっくりは饅頭の意味を知ってからそう呼ばれるのを

嫌うようになった。最近のゆっくりはゆん生の中でもっとも言われたくない言葉であり、最大の侮辱が「饅頭」であるそうだ。



「ゆっくりしねえええええ!」

まりさは男に向かって噛みつき攻撃を仕掛けた。飴で出来た歯とはいえ、普段それなりに固いものを

租借しているそのアゴで噛みつかれれば、それなりに痛い。

ガシッ!

まりさは人間に頭を挟み込むようにつかまってしまった。

「ゆっくりしね!ゆっくりしねえ!!」

まりさは掴まれながら必死に人間に噛みつこうと口を動かす。

人間はまりさを持ち上げ、そして上に掲げるような構えを取り

「だまれ饅頭」

ブンッ!

グシャァ!!

「ゆ゛びゅ!」

まりさを地面に力強く打ちつけた。一度バウンドしたまりさはそのまま動かなくなった。

死んではいない、気絶させたのだ。人間はまりさを麻袋に入れてそのまま自宅へ持ち帰った。

男は手慣れていた。人間を見て逃げるゆっくりを追いかけるよりも、

挑発して自分から向かってこさせたほうが、手っ取り早いと考えたのだ。



その日の夜にまりさは目覚めた

(ゆ・・ゆぅ・・身体が・・いたいよ・・・)

まりさは暗闇の中で目が覚めた。そこは暗いが完全な暗闇ではなかった。

まりさの一メートル前には火のついたろうそくが一本だけ立っていた。

「気がついたか饅頭。」

「ゆ!!あのときの人間さん!」

うす暗いが、声でわかった。ゆっくりは耳がいい。

低い慎重による、視界が低さを聴力で補っているのだろう。

だが、狩りに夢中になりすぎて人間の足音に気がつかないとは愚かの極みだ。

まりさは気絶するまでの事をどうやら覚えていたようだ。

「まりさは狩りの途中だったんだよ!早く家に帰してね!」

「わかったよ饅頭。君を家に帰してあげる。でも、それは話が終わってからだよ」

「ゆゆ?おはなし?」

「そうだよ饅頭。ほんとうは君たちゆっくりは気づいているんだろう?

ゆっくりはこの世界には必要とされていないという事を、存在が無駄だということを!

だからゆっくり数を減らして、こんな山奥でひっそりと数を減らして絶滅するのを待っているのだろう?

僕が君たちが絶滅するのを手伝ってあげるよ!」

「ゆゆゆ??」

ゆっくりたちは人間のゆっくりへの乱獲や虐待、そして畑などを荒らすことによる制裁としての駆除を

理由に人間から離れて森の奥までやってきたにすぎない。

そして数が減っているのは狩り場にゆっくりの天敵がたくさんいるからだ。

いのししやねずみ、犬や鳥などの獣は最初はゆっくりが食べられるものという認識は持っていなかったが、

次第にゆっくりは食べる事が出来る。弱い。狩りやすい。そしてゆっくりは甘くて美味しい。

それらの動物の認識の変化によってゆっくりは狩られる側となり、徐々に個体数を減らしていった。

このまりさは、その時生き延びたゆっくりの末裔にあたる。

まりさにはこの人間が何を言っているのかわからなかった。

まりさたちは自ら望んでこんな森の奥地で暮らしたり、数を減らしたりしているわけではなかったからだ。

人間は笑みを浮かべながら言った。

「君たちの考えはわかっているんだ。隠さなくていいんだ。

僕も力を貸してあげるよ!はやく絶滅しようねっ!」

「ゆっ!おにいさんが何を言っているのかぜんぜんわからないよ!まりさはおなかが減っているんだよ!

さっさとあまあまもってきてね!それとまりさを森へ返してね!人間さんはそのあとゆっくり死んでね!」

この言葉はゆっくりが警戒している証でもある。

強気を示すことによって争わずに相手を引かせるのが目的であるのだが

それが通じる人間は極まれだ。というかいるのだろうか。そんな人間がいたらお目にかかってみたいものだ。

「饅頭。君は何を言っているんだい?君には無駄な存在であるゆっくりとしての自覚がないね。

自覚をしてもらうために、僕が教えさとしてあげよう。」

人間はさっきまで浮かべていたうすら笑いが消えていた。



この人間は実は頭が弱い。決して頭が悪いわけではないのだが、かなり思い込みが強く、重度の妄想癖がある。

そしてこの人間はゆっくりは存在自体が無駄であると、絶滅するべきであると信じ込んでいた。

まりさは困惑していた。人間さんは今まで遠くから見たことはあったが、受け継がれた餡子の記憶から

人間さんはゆっくりできないものだという認識をもっており、近づくことはなかった。

しかし、人間に捕まって帰ってきたゆっくりはほぼ皆無なため、このまりさのように人間に捕まった場合、

どのように対応していいのか、まりさには全くわからなかった。

実はこのまりさ、ゆっくりにしては頭がよかった。頭の悪いゆっくりは自然淘汰し、

頭の比較的よい種だけが生き残った。まりさは多少使える頭で冷静に考えていた。

(人間さんってこんなにもゆっくりできないものだったなんて知らなかったよ!。危険だよ・・

それよりも育ち盛りのおちびちゃんたちやこれから生まれるあかちゃんが心配だよ。みんなきっとお腹すかせているよ。

はやくおうちにかえらないと・・・みんなが心配だよっ!

でも・・この人間さんを怒らしたらとてもゆっくりできない気がするよ・・・)

意を決したようにまりさは言った。

「まりさがお兄さんに何か悪いことしたのならゆっくり謝るよ。だからこの暗いところからだしてまりさを森に帰してね。」

まりさなりに考えてだした精一杯の答えであった。人間はそれを聞いて顔をしかめ、しばらく黙っていた。

そして一転、とても満足そうな顔をして

「悪いことをした自覚はあるみたいだね!それなら話が早い。君の家族と仲間たちのところへ案内してね!」

「ゆゆ!!?それは出来ないよ!それはゆっくりできないことだよ!」

こんな危険な人間さんを家族に会わせるわけにはいかない・・大切なおちびちゃんが・・れいむが・・・大変なことになってしまう。

「僕はゆっくりできるよ。それにね・・悪いことをした自覚があるなら大人しく居場所に案内するんだ。罪には罰だろ?」

「それでも案内はできないよ!ゆっくり理解してね!諦めてね!」

バシィイン!!

まりさは暗い部屋を転がり、暗さで見えない壁に激突した。

「ゆ・・ゆ・・・・ゆ・・」

何が起こったのか分からない。じわじわと右の頬が痛くなってくる。

まりさは人間に強めに平手打ちされ、吹っ飛ばされたのだった。

「いじゃいいいいいいいいい!!どぼじでごんな゙ごど「バシィィン!!」ゆびゅ!!」

また平手打ちをされた。それは野生で生きてきたまりさには未体験の痛みであった。殴るではなく平手で叩く、実はゆっくりには効率的な虐待方法であった。

まずいくら叩いても出餡多量にでもならない限りゆっくりは死なない。殴ると中枢餡を破損してしまうことがあるため、虐待や尋問には向かないのである。

ゆっくりの皮膚はとても振動に敏感で、音もその皮膚で聞き分ける。匂いも皮膚で嗅ぐことができる。

それだけ神経の集中した皮膚に平手打ちをしたらどうなるか・・寒気が走るような強い痛みに襲われることだろう。

男はなんどもまりさを平手で叩いた。

「ゆびゃ!!ゆぶ!!もうやめて!!!ゆぎゃ!!!ゆっぐりできな゙い!!」

男は平手で叩くのをやめ、居場所を言えば痛いことをしないと言った。まりさの顔は暗くてはっきり見えないが、涙にぬれて腫れあがっていた。

「ゆ・・ぎ・・ぎ・・だめ・・だよ・・それだけはできないよ・・ゆっくり・・理解してね・・・」

「言わないと・・饅頭・・お前死ぬぞ?」

居場所を言ってもこの男にはまりさを生かすつもりはまったくない。

「ゆぎ・・・ゆっくり・・したかったよ・・まりさを殺してよ・・・巣は教えない・・よ・・・」

「自分の意思で素直に言えば・・家族とその仲間たちは比較的楽に殺してやる。だが言わないのなら・・・・・・・

            • お前の家族は徹底的にいたぶり尽くした後、生きてきたことを後悔するほど嬲り、死ぬよりつらい目に遭ってもらう」

まりさには男の言っていることがよくわからなかった。自分が家族を位置を教えなければ自分の家族は人間にひどい目に遭うことがないと思っているからだ。

「ゆ・・・教えないよ・・・ゆっくり理解してね・・」

それでもまりさは教えないという意思だけははっきりと示した。

「まりさ・・お前の巣の位置なんて調べればすぐわかるんだぞ・・・ああ!そうかそうか」

男は急にニヤリと笑い上機嫌になった。

「お前は家族に痛い目に遭わせてほしいんだね。自分だけこんな目に遭っているのに家族がひどい目に遭わないなんて割に合わないもんな!!

ゆっくり・・・理解したぜ!!」

「ゆゆ!!?」

冗談抜きでこの男はそう思っていた。

「やっぱりゆっくりみたいな存在が無駄な生物は存在するだけで罪だよな。俺はそれを処分する人間。なんて善行を積む俺!

こんなに良い事してるんだからそのうち町の人達に表彰されるかもな。ふふふ・・明日のために寝るか。」

男はそういうとまりさを掴み透明なケースに詰めて、蓋をし、部屋の明かりを消した。

それからすぐにイビキと思しき音が聞こえた。

まりさは家族を想った。とってもゆっくりできなかった。

こんな気分のときは妻であるれいむとすりすりしたい。そうすればゆっくりできる。

(ゆぅ・・・れいむ・・おちびちゃん・これから生まれるあかちゃん・・・無事かな・・心配だよ・・)

家族を想うまりさだったが、まりさもこの日の心労と身体の疲労により、まもなく意識が無くなった。



次の日の朝方

ウォン!! と何処からか音がした。まりさはその音で目が覚めた。

その音はとてもゆっくりできない・・まるで犬のような・・まりさは餡子が冷える思いがした。

まりさのいる部屋は薄暗いが昨夜よりはずっと明るかった。

男が部屋に入ってきた。期待通り・・大き目な「犬」を連れて

その犬は今までのまりさのゆん生では見たこともないサイズの犬であった。



まりさは走馬灯のように昔のことを思い出した。

まりさはかつて子供のころ「おさんぽ」で親に連れられて草原まで行ったことがあったのだが、その時野犬に遭遇した。

泣いて動けなくなった子ゆっくりたちは次々と犬に食われていった。まりさは泣きながら親と一緒に逃げた。

その日は自分以外のすべての姉妹がいなくなってしまい、ショックで泣きやむことができず、眠れなかった。

その日の夜、藁のベットの上でまりさの母親であるれいむにずっと顔をうずめて泣いていた。

犬はとってもとってもとってもゆっくりできないモノ。

まりさは餡子の奥の記憶餡にそう刻みつけている。



「おいカツオ!」

ウォン!とカツオと呼ばれた犬が吠えると、犬はその日以来トラウマとなっているまりさの前までやってきて、クンクン、と匂いを嗅いだ。

まりさは恐怖のあまり声すら上げられなかった。ただプルプルと震え涙と小便を垂れ流していた。

「カツオはな・・鼻がいいんだよ。お前ら昨日お前を捕まえた場所までいけば、お前の家族なんて簡単に見つけられる・・ぜ?・・ん?」

まりさは気絶していた。犬への恐怖のあまりに。

「饅頭が・・人の話くらい聞けよな・・」

男は気を失っているまりさを抱えて出発した。


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最終更新:2011年07月28日 12:37
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