ゆっくりいじめ系2842 ありす虐待エンドレス2

翌朝、男性が餌を持って来たとき、まりさとありすの子ども達のお披露目をした。

「おにーさん、ありすのとかいはなこどもたちをみてね!」
「とってもゆっくりできることもたちだよ!」
「「「「「「「「「おにーしゃん、ゆっきゅちちていっちぇね!」」」」」」」」」

ありすとまりさの指示に従って最高の笑顔で彼を出迎える赤ゆっくり達。
男性は一瞬その元気な声に驚いたが、すぐに状況を察して彼女達に笑顔を返した。

「ああ、ゆっくりしていってね」
「おにーさん!ありすのおちびちゃん、とってもとかいはでしょ?」
「ああ、すごく都会派だよ。それより、この子達の分も用意しないとな・・・ちょっと待ってて」

言うが早いか、彼は台所へと引き返すと、いつもの早業で両手にプリンとゆっくりフードを盛りつけた小皿を持って戻ってきた。
首には愛用のカメラがぶら下げられており、早速ありすの子ども達達を撮影するつもりのようだ。

「ゆゆっ!おちびちゃんたち、おにーさんがみんなをとってくれるよ!」
「ゆぅ?」「おかーしゃん」「あれ、にゃあに?」
「あれはびでおかめらっていうとってもとかいはー、なものよ!」

ありすが「都会派」という言葉を口にした途端、赤ありす達が飛び跳ねて喜びを表現し始める。
流石と言うべきか、産まれて間もない頃から彼女達は都会派なものが大好きなようだ。

「「おにーしゃん、ゆっきゅちー!」」
「「「ゆっきゅちちていっちぇね!」」」
「ゆっきゅち!ゆっきゅち!」

喜ぶ彼女達を尻目にまりさ種3匹はお腹が空いたと騒いでいる。
それに気づいて、慌ててプリンとフードを持った小皿を各々の前に置き、両親の分の食事も準備する男性。
もう我慢できないと言った様子の赤まりさ達が食事に口をつける前に急いでビデオカメラを構えた。

「「ゆっくりいただきます!」」
「「「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇ~!」」」
「「「とってみょ、ちょかいはだわ!」」」

ありすとまりさの「いただきます!」と同時に小皿に盛られたフードにかじりつく赤ありす達。
自然では味わえない濃厚な風味と優しい舌触りに感涙しながら舌鼓を打つ。
ああ、なんてゆっくり出来るんだろう、このおうちに産まれてよかった・・・そんな言葉が聞こえてきそうな表情である。

「だじぇ!だじぇ!」
「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」
「うみぇ!こりぇ、めっちゃうみぇ!」

まりさの方もみんな幸せそうな表情でフードをほおばり、プリンに顔をうずめている。
少し食い散らかしが酷いが後々ちゃんと矯正してやれば済む話だ、と男性は笑って見守っている。
ビデオカメラを右へ左へとせわしなく動かし、彼女達の笑顔を一つたとりも取り漏らすまいとしていた。

「「ゆっくりごちそうさま!」」
「「「「「「「「「ごちちょーちゃま!」」」」」」」」」
「よし、ありす。今撮った映像を見ようか?」

食事を終えたゆっくり達はありすとまりさを先頭に、列を成して男性の後についてゆく。
ありす達家族の部屋から廊下へ出て、やがてテレビの置いてあるリビングへ。
色々なものに目移りしてわき道へ逸れそうになる赤ゆっくり達に四苦八苦ながら、いつもよりゆっくりとテレビの前に到着した。

「さあ、おちびちゃん!おにーさんがとってもとかいはなものをみせてくれるわよ!」
「「「「「「ゆゆっ!ときゃいは!ときゃいはにゃの!?」」」」」」
「よし、準備完了」

ビデオを再生すると、そこには先ほどの食事風景が映し出された。
が、赤ゆっくり達はそれが自分達であることに気づいていないらしく、映像のプリンとフードを見ながら「おいちちょー」と涎を垂らしている。

「ゆふふっ・・・とってもとかいはでしょ?」
「「「ゆぅ・・・」」」
「「「ありしゅもぷりんしゃんたべちゃいよぉ・・・」」」

「都会派でしょ?」と言われた所でこの映像の正体が把握出来ない状況ではただの生殺し。
赤ゆっくり達は自分達も食べたいな、と羨ましそうな、なおかつ少し恨めしそうな視線を数十分前の自分達に向けている。
やがて次女まりさがその映像の正体に気づいたらしく大きな声で元気よく叫んだ。

「ゆーーっ!あれはまりしゃだよ!まりしゃとおにぇーしゃんたちだよ!」
「「「「「「「「・・・ゆぅ?」」」」」」」」
「ゆゆっ!すごいわ、おちびちゃん!」

得意げに答えた次女まりさは誇らしげに胸を張って、ありすの頬ずりを独占する。
しかし他の子ども達はまだ理解できないらしく、少し間抜けな声を漏らして体を傾けつつ疑問符を浮かべていた。
そこで男性はすかさずビデオカメラを回し、赤ゆっくり達に声をかけた。

「おーい、おちび達ー」
「ゆぅ、にゃあに?」「おにーしゃん」「どうちちゃの?」
「おにーしゃん、まりしゃをもっちょとっちぇね!」

次女まりさを除いた全ての赤ゆっくり達がじっと床に座り込んだまま、彼の手にしたビデオカメラを必死に目で追っている。
数分後、全員を撮影し終えた男性は、手際良くその映像を再生した。

「ゆー、しゃっきとちがうにぇ?」
『おーい、おちびたちー』
『ゆぅ、にゃあに?』『おにーしゃん』・・・・・・

つい先ほどのやり取りが繰り返されたところで、次女まりさ以外の赤ゆっくりも画面の中のゆっくりが自分達であることを理解した。
「しゅごーい!とってみょときゃいはにぇ!」と赤ありす達は大はしゃぎし、赤まりさ達も興奮気味。
よほどビデオカメラが気に入ったのか9匹は口々に「もっちょとっちぇね!」と男性に訴えた。

「ああ、構わないさ。いくらでも撮ってやるよ」
「「「やっちゃぁ!」」」
「ゆゆっ!よかったね、おちびちゃんたち!」

その日から、ビデオカメラは子ども達の姿も映すようになり、ビデオのタイトルも『みんなのゆっくり生活』に変わった。



「ゆ~ん、おちびちゃんたちとってもゆっくりしてるわ!」
「そうだね!みんなとってもゆっくりしてるよ!」
「ああ、そうだな。皆とってもゆっくりしてるな」

赤ゆっくりが誕生したその日から1週間が経過したある日の夜。
子ども達が寝静まった頃、男性とありすとまりさはリビングのソファーに腰掛けてビデオを見ていた。
今鑑賞中のビデオはたった7日で3本目に達した『みんなのゆっくり生活』で、画面の中は家族の幸福で溢れ返っている。

『ゆぅー!おにぇーしゃんじゅりゅいよ!ありしゅもみゃみゃとほっぺしゅりしゅりしちゃいよ!』
『あちょでっていってるでちょ!ありしゅもうおきょっちゃよ、ぷきゅううううううう!』
『ゆぅ・・・おちびちゃんたち!じかんはゆっくりいっぱいあるんだからけんかしないでね!』
『しかちゃにゃいわ・・・ありしゅ、おねーしゃんとしゅーりしゅーりちようにぇ!』

今再生しているのは『みんなのゆっくり生活1』の中盤辺りの姉妹喧嘩をした日のワンシーンだった。
甘えん坊の次女ありすがずっとありすの右側の頬を独り占めし、それに腹を立てた三女ありすが姉に文句を言ったのが喧嘩の原因。
頬を膨らませながら譲ることなくお互いの主張をぶつけ合っていたが、長女ありすが調停役を買って出てくれたことで事態が収束した。

『おにぇーしゃん、しゅ~りしゅ~り・・・』
『ありしゅ、しゅ~りしゅ~り・・・』
『おにぇーしゃんのほっぴぇとってみょゆっきゅちちてりゅよ!』

そう言って三女ありすは微笑んだ。
長女ありすもまんざらではないらしく幸せそうな笑みを浮かべて頬ずりのお返しをしている。
『さすがおねーちゃんだね!とってもゆっくりしたとかいはさんだよ!』
そんな長女ありすの立派な行いを褒め称えるのはまりさ。
彼女の言葉につられて周囲の姉妹達も『おにぇーしゃんしゅごーい!』と長女に賛辞を送った。

『ゆぅ・・・みゃみゃ、ありしゅにもときゃいはっていっちぇね!』
『ゆふふっ・・・だったらいもうとにほっぺをかわってあげてね?』
『ゆゆっ!・・・ゆ、ゆぅ・・・でみょぉ・・・』

次女ありすには少々わがままな所があるらしく、母の頬を妹に譲ることをためらった。
しかし、自分も都会派だと言って欲しいのか、頬から少し離れてはまた頬をすり寄せてを繰り返している。
『ゆっくちりきゃいちちゃよ・・・』
やがて次女ありすは涙を堪えつつ、そう言いながら母の頬から離れ、三女の元へと跳ねていった。

『ありしゅ、ときゃいはにょ・・・』
『ありしゅ、ありしゅはもねちゃっちゃよ?』
『ゆゆっ!?』

が、残念ながら三女ありすは長女ありすの頬の柔らかさに満足してまどろんでいた。

「この時は大変だったなぁ・・・」
「そうだったね!これじゃとかいはになれないよー、っておおなきしちゃったもんね!」
「でも、いつもはとってもやさしいとかいはのおねえちゃんよ!」

やがて映像が途切れ、テープが巻き戻される。
男性はソファから立ち上がり、ビデオデッキの前まで行くと『みんなのゆっくり生活2』と書かれたビデオと中にあるビデオを交換した。
ちなみに、『みんなのゆっくり生活2』には赤ゆっくり誕生後3日目の出来事が中心に収録されている。

「それにしても、本当に日を追うごとに大きくなってるんだな」

男性はさっきまで見ていた映像と比べて一回り大きくなっている赤ゆっくりを見て驚嘆する。
赤ゆっくりの期間は短く、植物型で生まれたものは大体2週間程度で子ゆっくりサイズになると言われている。
子ゆっくりは一般にソフトボールサイズに達したゆっくりを指す言葉で、プチトマトサイズと形容される赤ゆっくりとは比べ物にならない大きさである。

「ゆふふっ!ありすのあかちゃんたち、とってもゆっくりしてるんだもの!とうぜんよ!」

ましてや、人間から十分な食料が与えられるために飼いゆっくりの子どもは野生のそれよりもずっと成長の早い。
現在のありすの子ども達はすでに誕生時の倍近い体高があり、あと数日もすれば子ゆっくりサイズと呼ばれる大きさに達するだろう。

「ゆっ!このひはふたごのおちびちゃんがしゅやくだね!」

そんなやり取りをしている間にも映像は流れ続け、同時に生まれた2匹の赤ありすを映し出した。
彼女達はとても仲が良く、食事のときも遊ぶときも寝るときもいつも一緒。
その2匹がカメラとありす達の目の前でお互いの後ろ髪を追いかけて円を描くように跳ね回っている。

『『ゆっくちとまりゅよ!』』
『おかーしゃん!』
『おにーしゃん!』
『『ありしゅはどっちかあてちぇね!』』

どうやら、こうやってシャッフルすればどっちがどっちか分からない的な遊びのつもりらしい。
彼女達の思惑は今の所成功しており、まりさとありす、他の姉妹達は首を傾げて真剣に考え込んでいた。
そんな光景に堪えきれなくなった男性の笑い声が画面の外から聞こえる。

『ゆぅ?おにーさん、どうしたの?』
『にゃにかおかちいにょ?』
『いや、何でもないよ。気にしないで』

適当にはぐらかす男性。
彼の言葉に従ってゆっくり達は再び双子ありすとのにらめっこを再開した。

『ゆぅ~・・・そっくりでぜんぜんわからないよ・・・』
『ほんとうね!ありすにもあからないわ・・・』
『どっちがおにぇーしゃんで、どっちがおにぇーしゃんにゃの?』
『どっちがいもーちょにゃの?』『わからないよぉ・・・』

どうやら真剣に分からないらしく、家族全員で延々と考え込んでいる。
彼女達が事前にヘアバンドを取り替えたと言うようなこともなく、いつも通りの姿である。

『どっちかありしゅで』

もっとも特別な訓練を受けていないと人間の目にはどのゆっくりも同じに見えるのだが。
勿論、本人のヘアバンドがちゃんとついている限り、ゆっくり同士の個体識別は問題なく行える。

『どっちがありゅすかにゃ?』

しかし、同時に生まれた双子の場合、ゆっくり同士でも区別をつけるのが困難らしい。
人間の感覚では納得のいかない話ではあるが、そういうものなのだから仕方がない。

『もう僕が答えを言っていいかな?』
『ゆぅ・・・しかたないわ!おにーさん、ゆっくりおしえてね!』
『ほいさ、こっちがありすでそっちがありすだ』

結局どっちもありすである。
が、どうやら2匹はその回答に満足したらしく、満面の笑みを浮かべた。

『しゅごーい!』
『しゅすがおにーしゃんだにぇ!』
『ゆゆ~ん、おにいさんとってもとかいはだわ!』

テレビには手しか映らない男性はゆっくり達の賞賛を独占している。

「まだ一週間だけど色々あったんだな」
「そうだね!とってもゆっくりできたよ!」
「これからもずっといっしょにゆっくりしようね、おにーさん!」

男性に感謝の言葉を告げ、信頼しきった笑顔を向けるまりさとありす。
2匹は眠りに落ちるその時まで、彼とビデオを見ながらのんびりと過ごした。
男性がビデオを止めようとしたとき、画面の中では計11匹のゆっくり達がとても幸せそうに歌っていた。




翌朝、目を覚ますとありすはただひとり見知らぬ場所にいた。
右を見ても左を見ても飾り気の無い無骨なコンクリートの壁、床そして天井。
その部屋には家財道具の類が殆ど存在せず、あるのは椅子とテレビとビデオデッキのみ。
代わりに日常生活においては不必要であろう見るからに物騒な道具が壁際に並べられていた。

「やあ、ありす。はじめまして」
「ゆゆっ!?お、おにーさん、だあれ?」
「俺はありす更正施設の職員さ」

そしてありすの大好きなお兄さんの代わりに何故かおかめのお面をつけた男がひとり。
不意に家族のことを思い出した彼女はきょろきょろと辺りを見回すが、自分以外は誰もいない。
ありすは驚き、困惑するが、男は彼女のことなど意にも介さず話を続ける。

「さっきも言ったけど、ここはありす更正施設。レイパーやその子どもを更正させるための施設だよ」
「ゆゆっ、ありすはとかいはなゆっくりよ!れいぱーじゃないわ!」
「かもね。でも、さっき言ったろ?レイパーの子どもも更正させる施設だって」
「ゆーーーーっ!ありすのままはれいぱーじゃないわ!しつれいないなかものね、ぷんぷん!」

ありすはほんの二言三言言葉を交わしただけで、彼のことが大嫌いになった。
言葉の端々から悪意が漏れ出しているし、お兄さんと違って陰険で全然ゆっくり出来ない。
同じ人間さんでもこうも違うものなのかと思った。

「信じられないならそれで結構。でもね、君のお母さんがレイパーだって証拠がちゃんと残っているんだよ」
「ゆゆっ!?」
「ほら、これが証拠だ」

そう言いながら、男はおもむろに取りだしたビデオをデッキに挿入し、再生ボタンを押す。
画面にはありすの知らない部屋と2匹のゆっくりの姿が映し出された。
1匹は張りのある頬と髪が目を引く成体のゆっくりまりさで、もう1匹は薄汚く醜悪な顔のレイパーありすだ。

『やべでえええええええ!ずっぎぢいやだああああああああ!?』
『んっほおおおおおお!まりざってばづんでれねぇ!ありずのとがいはのあいをあげるわああああ!』
『やだああああああ!おに゛ーざっ!だ、だぢゅげでぇ・・・!?』

普段ならば道行くゆっくりが振り返って見とれるであろう美貌を恐怖と嫌悪と絶望に歪ませてまりさは泣き叫ぶ。
しかし、都会派という意味不明の自尊心を過剰に肥大化させたありすにとって、抵抗の意思も拒絶の言葉も意味を成さない。
力任せに壁際に押さえつけられ、逃げることも出来ずにまりさの白く輝く頬がありすの穢れた頬によって汚されてゆく。

『ゆっ・・・やぢゃあ、ゆっぐぢいいいいい!?』
『まりさああああああああああああああ!す、すすす・・・すっきりーーーーー!』
『ず、ずっぎぢぃー』

自分の意思とは無関係のすっきりーを強要されたまりさの額に茎が生え、実がなった。

『まりさのおちびちゃん・・・』

ゆっくりの本能か、強姦によって作られたものであっても我が子の誕生に喜び、泣きはらしたまりさの顔がほころぶ。
しかし、レイパーありすの欲望はとどまることを知らず、再びまりさに頬を擦り付け始めた。

『ゆ゛っ!?やべでね、まりざのおぢびぢゃ、ゆっぐぢー!?』

まりさは我が子を守ろうと茎に栄養を奪われ衰弱した体で必死に抵抗を試みるが、当然ありすには敵わない。
また、なすすべも無く弄ばれる。
そして2度目のすっきりーが終わろうとする直前にビデオの映像が途切れた。

「こ、このびでおさんはうそよ!だって、おかしいわ!?」
「どこがおかしいのかな?」
「びでおさんがうごいてるんならおにーさんがいるはずよ!」

ほう、と男は唸り、その続きを話すようにありすに促す。

「なのにおにーさんがたすけてあげないなんておかしいわ!」
「なかなか賢いな。それとも自己弁護のためなら良く頭が回るのか?」
「ゆぅぅぅぅぅぅう!いいかげんにしなさいよ、ぷくううううううう!!」

あまりにも嫌味ったらしい男の言葉に腹を立てたありすは、思いっきり空気を吸って膨れて威嚇する。
が、男はそんなありすに更に嫌味ったらしい口調で話しかけた。

「だったらお前は今までに一度も飼い主の奴がいないときに撮影された映像を見たことが無いのか?」
「そ、そんなのあるわけ・・・・・・ゆゆっ!?」
「くっくっく・・・それ見ろ、やっぱりあるんじゃないか。この時もたまたまそういう状況だったんだろうよ」

彼女の表情の変化を見逃さずに男は畳み掛ける。
そう、過去に一度だけ、ありすは男性がいない間にこっそりと撮影された彼女の映像を見せられて驚いたことがあったのだ。
反論をあっさり否定され押し黙るありすを愉快そうに眺めつつ、男はビデオを早送りした。

「だが、これだけじゃあ証拠にならない」
「ゆぅ・・・」

今度は先ほどのレイパーが何故か額に茎を生やし、透明な箱に押し込まれた姿が映し出される。

「どうしてありすにくきさんが・・・」
「あのまりさを助けるために移植したんだろ。そういう手術がある」

彼女の額の茎になる実はまりさの額にあったときよりずっと大きくなっており、すでに飾りが付いていた。

「ゆゆっ!あ、ありすがいるわ!?」

その小さな実ありすが身に着けていたヘアバンドは彼女が薄汚いレイパーの子であることを証明した。
笑顔を浮かべて眠る小さな実は紛れもなく自分自身であり、1日だけ一緒に過ごした姉妹だった。

「ゆ、ゆっ・・・・・・」

驚愕のあまりにありすは目を大きく見開いてわなわなと震える。

「お、おにーさんは・・・どうしちぇ・・・」

よほど衝撃的だったのだろうか、それとも幼少期のトラウマでも刺激されたのだろうか?
幼児退行を起こしたと思しき幼い口調で、考えたくも無い不安を口にした。

「おにーしゃんはありしゅのこと、きりゃいなの?」
「話を聞いた限りだとそういうわけでもない様子だったが」
「ゆぅ?」

先ほどまでの陰険な口調から打って変わって、淡々とした口調で男は言葉を紡ぐ。
この街ではレイパーとその子どもは早急に更正施設にぶち込まねばならないことを。
しかし、男性はゆっくり好きだったために子どもにまで厳しい更正を押し付けられなかったことを。
その結果、生まれた子ども達はゆっくりを欲しがっている人たちに預けて回っていたことを。
最後に、引き取り手の見つからなかったありすを自分で育てる決心をしたことを。

「で~もぉ~・・・」
「そのせいでお前の大好きなお兄さんは逮捕されました!お前達がちゃんと更正しないとおうちに帰れません」

その言葉は男性の愛情が偽者でなかったらしいことを、信用できない男の口からとはいえ告げられて安堵したありすの心を抉る。
お面の下ではきっとあのレイパーありすすらも上回るほどの邪悪な表情を浮かべていることだろう。

「ど、どういうことなの?」

いつの間にか普段の口調に戻っていたありすはお面の男に詳細を尋ねる。
男は事も無げに「群れの掟を破ったから制裁されたんだよ」とだけ答えた。
そして彼を助ける方法はありす達がこれから受ける一週間の苦しい訓練を乗り切って更正することだけだ、と。

「ゆ、ゆっくりりかいしたわ!ありすがこーせーすればおにーさんとまたいっしょにゆっくりできるのね!」

その条件を二つ返事で受け入れた。
もっとも、彼女にそれを拒否する権利など最初からありはしないのだが。
そして、初めての訓練を受ける前にありすはこんなことを聞かされた。

「お前の家族だけど、赤ありすどもは子どもじゃなくて孫だから一時保護を受けているよ」

その言葉の意図する所が良く分からないと言うと、お面の男は更に詳しく説明する。
まりさや彼女と同じ種の子ども達はありす種じゃないので更正訓練の対象外であること。
ありすの子どものありす種も基本的には更正訓練の対象外であること。

「ただぁし・・・君が訓練に根を上げると意思の弱いレイパーの子どもの子どもだからレイパー化のリスクありと見なされます」

その言葉にひるまず、自分が訓練に耐えれば問題ないことを理解すると、男に「ゆっくりはやくはじめなさいよ!」と叫んだ。

「んじゃ、ありす。この鏡を見ろ」
「ゆぅ?・・・ゆぐっ!?」

おもむろに置かれた鏡のほうをありすが見た直後、男はありすの絹糸のように滑らかな髪を乱暴に掴んで引っ張った。
鏡に映ったありすのハリがあって艶やかな皮が、丸っこいシルエットが、勝気そうで愛らしい表情がいびつに歪む。

「ゆぎ、い゛ぢゃいいい゛!?がみざんがああぁああ!?ぼうやべでえええええええ!?」
「んじゃ、止めるわ」

ありすは一瞬で根を上げた。
流石の男も呆気に取られてしまうほど一瞬で。
彼は髪を引き抜くようなことはせずに手を離すと「こりゃガキ共も更正だな」と呟く。
彼の言葉にありすはめそめそと泣きながも、何とか抗議する。

「ぞんなの・・・おかぢぃいわ・・・!やるんなら、ありずのままにやりなさいよぉ・・・」
「って言われても規則だし。 ・・・そうだな、代わりにするつもりはないが、お前達の苦しみの全てを味あわせてやるくらいはしてやるよ」
「嬉しいだろ? 俺がわざわざお前達の代わりに仕返しをしてやるんだ、感謝してね!」

どこか楽しそうに言い放つと、彼は部屋を後にした。



それから1週間、間に1日の休みを挟んでありすは毎日のようにこの苦痛に満ちた拷問を受けた。
髪を引っ張られた痛みで喉が壊れかねないほどに叫び、それを聞いた男は満足してスキップをしながら立ち去ってゆく。
その後は誰もいない部屋でひとり寂しく無味乾燥なフードを食べて、歌って、眠っての繰り返し。
孤独と寂しさに根を上げそうになりながらも、ありすは彼女なりに我が子と飼い主の男性のために訓練と言う名の拷問に耐え続けた。

一方、その頃ありすの子どものありす達は・・・

「さあて、ガキ共。楽しい更正の時間だぞぉ~」
「やめちぇね!ありしゅ、ゆっくちちたいよ!?」
「おねーしゃんがみんにゃをまもりゅよ!ぷきゅううううう!?」

おもむろに三女ありすを捕まえた男は、彼女をまな板の上に乗せると麺棒で端から少しずつ轢き潰して行く。
ちょうど座った姿勢のままで押さえつけられた三女ありすは必死に抵抗するが赤ゆっくりの力ではどうすることも出来ない。
やがて、ゆっくりと麺棒が彼女の眼前まで迫ってきて・・・

「ゆ゛っぴぇえ゛ええ゛え゛ええ゛え゛え!?」

飼いゆっくりゆえのぽっちゃりしているが健康的な下あごを蹂躙した。
しかし、それでも麺棒の侵攻は止まらない。
めりめりと小さな体を潰しながらまっすぐに進み続ける。

「びぇ!?」

やがて麺棒は彼女の口を押し潰し、飴細工で出来ていると言われるその歯をグチャグチャに破壊した。
割れた飴の破片がありすの皮を突き破って外に顔を覗かせている。
が、これだけの事をされているのに奇跡的に彼女の皮は殆ど破損しておらず、中身の漏出も無い。

「ゆ゛ゆ゛っゆ゛ゆっ・・・!?」

三女ありすは想像を絶する苦痛に悲鳴すら上げられず、がくがくと痙攣する。
幼い心と思考からはなぜこのような痛みを受けているかなどすでに抜け落ちてしまっている。
ただ痛い。ただ怖い。ただ苦しい。それだけが彼女の中身を駆け巡る意識を支配していた。

「やべぢぇえええええええ!?」
「おでええぢゃあああああん!」
「「ゆっぎゅぢいいいいい!?」」

それを目の前でまざまざと見せ付けられる他の赤ありす達もたまったものではない。
あるものは彼女達の逃げ道を奪うガラスケースに張り付いて男に必死に許しを乞い、またあるものは目を背けて泣き叫んだ。
中には中身を吐き出して気絶したものもいるが、男の手で中身を戻されたので死に至ることは無かった。

「・・・ゆぷひゅうううううううううう・・・っ」

彼女達が外野でどんなに騒いだところで麺棒の侵攻が止まるはずも無く、やがてそれは目に達した。
寒天だか何だかで出来ていると言われる弾力があって柔らかい目玉は圧力に耐え切れずに爆ぜる。
瞬間、三女ありすは奇天烈な悲鳴を上げて意識を失った。

翌日、更正訓練と称した中世ヨーロッパもかくやの拷問の犠牲者となったのは長女ありす。
彼女は昨晩から弱々しく呻くことしか出来なくなったまるでピザのような形の三女を看病しながら考えていた。
男の話によると1週間の更正期間を耐え切れば無事帰してもらえるらしい。
また、母ありすも辛く苦しい訓練を同じように受けていて、その原因はありすの母親にあるのだと。

「おにーしゃん、ありしゅがきんりぇんしゃんをうけりゅわ・・・!」

だから長女ありすは大好きな妹達を守るために、母と苦しみを分かち合うために、自ら恐ろしい訓練を買って出た。
恐怖であんよも頬もぶるぶると震え、目には涙が浮かbヴ、思うように舌が回っていない。

「分かった。その勇気に敬意を表して最高の訓練を施してやるよ!」
「ゆぐっ!?」

長女の勇気は見事に裏目に出てしまったようだ。
こうして彼女が受けることになった訓練は三女の受けたそれと良く似ていた。
ただひとつ違うことがあるとすれば、ありすは麺棒の代わりに転がされる側だという点だろう。

「ゆ゛っぐ、ぐ・・・ゆ゛ひぃ・・・!?」

ただし、三女と違って目や口を潰さないように慎重に転がされる。
男の手が前後に一往復するたびに伸びてゆく自分体を直視させられるこの状況でそれが幸せなことかどうか定かではないが。
ただ、時間の許す限り転がされ、引き伸ばされ、気絶するには物足りない痛みに苦しみ続ける。

「ゆひぃ・・・あひひゅ、ひょっへぇ・・・」

錯乱云々とは無関係にまともに喋れない口で引き伸ばされた自身の頬を眺めながら長女ありすは呟く。
せいぜいテニスボール大しかなかったはずの彼女の体は今や長さは1m弱、しかし太さは人間の親指ほど。
もはや異形以外の何者でもないその姿を見る姉妹達の目は怯えていた。

「飽きたから今日は終了だ。念のため言っておくが家族を殺したりしたら全員処分だぞ?」

男は長女のヘアバンドを彼女に縫い付けて取れないように固定すると、ガラスケースの中でとぐろを巻かせてさっさと部屋を後にした。

その翌日、訓練を受けることになったのは末妹ありすだった。
勿論、彼女が望んだわけではなく、この惨状を目の当たりにした次女ありすが彼女を半ば強引に推薦したのだ。
すでに大泣きの末妹ありすはガラスケースの中の姉妹に助けを求めようと視線を向けるが、皆そっぽ向いている。

「今日はサービスデイだ。軽めにしてやるよ」

男は手始めに彼女の髪を一本残らず力任せに引き抜いた。

「ゆぴぃ!?やめぢぇ!?ゆきゅ!?」

末妹ありすは必死に抵抗し、あるいは懇願するがそれが何の意味もなさないことは既に明白。
泣けど叫べど髪の量はどんどん減っていき、瞬く間に無残な禿げ饅頭になってしまった。

「ゆっぐ・・・ありぢゅの、きゃみぢゃ・・・ん」

が、たとえサービスデイでもここで終わるほど男は甘くない。
今度はナイフを取り出すと彼女の目のやや上を中身を傷つけないように慎重に切り取る。

「ゆぎゅ・・・ゆぎぃ・・・!?」
「「ゆ゛あ゛ああ゛あああああ!?」」

一度は見捨てたとは言え流石に末妹を無視しきることは出来ないらしい。
次女ありすを除いた2匹の、双子のありす達が何とも言いがたい表情でその光景を凝視している。
特に意味は無いが切り取ったありすの皮を彼女達の眼前に放り投げると2匹は気絶した。

「って、こんなことやってる場合じゃない」

すぐに我に返った男は末妹ありすの露出した中身を葛生地で保護した。
今の彼女を人間で喩えるならば脳をガラスケースで保護した状態で露出させているようなものである。

「頭部の次は・・・底部だな」

そう呟くと赤ありすをひっくり返し、底部を無防備にさらした格好を取らせる。
以降は先ほどと同じように皮を切り取り、葛生地を被せて中身をしっかり保護する。

「あとは・・・口と目か」
「ゆひぃ・・・やめ、ぢぇぇ・・・」
「却下却下♪」

男も日頃このような奇矯な事をする機会はあまり無いらしく、ノリノリだった。
手際よく今度は口の辺りを切り取ると再び葛生地を被せ、更に舌まで葛生地のものと交換する。
残るは目と目の周辺の皮だけ。
「~~~~~♪」
そこも鼻歌交じりにナイフを操って切り取ると、眼球を潰さないように慎重に摘出してから葛生地を貼り付ける。

「それから・・・っと」
「にゃに、ゆ゛・・・ゆひいぃぃぃぃぃいぃぃぃ・・・!?」

赤ありすの葛生地で出来た皮の本来目があったはずの場所を箸で思いっきり押して陥没させた。
カスタードを露出させた透明な皮の中で2つ眼窩が異様な存在感を放っている。
男はこのまま放っておくのも面白そうだな、と呟きながらもその窪みに先ほど摘出した眼球をはめ込んだ。

「ゆゆっ、みえ・・・りゅぶえええええええええええ!?」

一瞬、視界を取り戻したことに喜びの声を上げようとするが、途中で悲鳴に変わった。
彼女は今や葛饅頭で、眼窩を過剰に窪ませたことで視野の大半を透明の皮越しに見えるカスタードに覆われている。
つまり、常に視界の9割を蠢動する臓物によってふさがれているも同然なのだ。

「んほおお、楽しかった♪」

1日のインターバルを置いて残る3匹も同じように訓練と称した虐待を受ける。
双子の片割れは目を穿られた上に全身を丹念に焼かれ、他のゆっくりとまともにコミュニケーションを取れなくなった。
そして、双子のもう一方は髪を全て抜かれ、新たに生えてこないように丹念に焼かれた上で後頭部に姉妹の目を移植された。

「うゆっ・・・みえはいほー!あいひゅ、ほほー!?」
「ゆゆっ!ありぇ?どっちがまえしゃんなの?!」

一方は視覚と触覚、更には皮にあると言われる嗅覚や聴覚までも奪われ、何も感じなくなった。
もう一方は前と後ろが同時に見えるようになったことで感覚が混乱し、錯乱状態に陥っている。
目の無い方は思うように動かない口で必死に虚空に話しかけ、4つ目の赤ありすはでたらめに跳ね回っていた。

そんなこんなでちょうど7日目になろうとしたその日、訓練と言う名の虐待を受けるのは最後まで残っていた次女赤ありす。

「さて、残るはお前だけか」

そう言って次女赤に迫る男の手には1本のナイフが握られている。

「やめちぇね!やめちぇね!ありしゅ、ゆっきゅちちたいわ!?」

しかし、男は問答無用に彼女を捕まえるとリンゴの皮を剥くよう彼女の皮を剥ぎ取り始めた。
くるくると本当にリンゴを剥くようにナイフをあてがった赤ありすを回転させる。

「ゆぎぃ!?いぢゃ、いぢゃいいいい!やぢぇえええええええ!?」
「動くともっと痛いぞ」
「ゆぴゃぁ!?」

男の忠告は残念ながら間に合わず、彼女が暴れた拍子にナイフの先端が彼女の川を突き破って中身をかき混ぜた。
だから言わんこっちゃ無いと呟きながら男は手早く傷口を塞ぎ、ありすの皮剥きを再開する。
その作業は全身の皮が中身が透けて見えるほど薄くなるまで続けられ、男が次女ありすを解放する頃には彼女は一回り小さくなっていた。

「ゆひぃ・・・ゆ・・・」

その後、男は弱々しく呻く次女ありすの皮を水で溶かしつつ修復した。
勿論、彼女を気遣ってではなく、皮が薄い状態を維持しやすくするために、である。



ありすはそんな凄惨な光景を記録したビデオを見せ付けられて震えていた。
一度は中身を吐き出したが男に無理矢理戻されるだけなので何度も吐きそうになるのを必死で堪えた。
そして、その我が子が地獄の責め苦に遭う映像を見終えた直後、彼女は叫んだ。

「どうしでごんなごどずるのおおおおおおおお!?」

そう思うの派当然だろう。どれも訓練と呼べる代物ではないし、ありすが受けたものとは比較にならないほど酷いものばかりなのだから。
男はありすの絶叫を軽く聞き流しつつビデオを交換すると、彼女がここに連れてこられた日の映像を流し始める。

『お前の家族だけど、赤ありすどもは子どもじゃなくて孫だから一時保護を受けているよ』

テレビの中でお面をつけた男がそんな事を言っている。
何度聞いても苛立ちしか覚えない鬱陶しい声色で。

『ただぁし・・・君が訓練に根を上げると意思の弱いレイパーの子どもの子どもだからレイパー化のリスクありと見なされます』

その言葉は他のどの言葉よりもいっそう嫌味ったらしく、神経を逆なでする。

『ゆっくりはやくはじめなさいよ!』

同じく映像の中のありすが気丈にもそんな啖呵を切った。
が、彼女はほんの数十秒後にはこの世のものとは思えない叫び声を上げて泣きじゃくった。

「凄い悲鳴だなぁ・・・とても意志の強い都会派の声とは思えない」
「ゆ、ゆぅ・・・」
「君の子ども達は母親もきっと頑張っていると信じていただろうにねぇ?」

今だけはその声色の陰険さのもつ不快感よりも、言葉の内容が持つ意味の重さがありすを深く傷つける。
どうして髪の毛を引っ張られただけであんなに泣きじゃくってしまったのだろうか?
ただその思いばかり彼女の脳裏を駆け巡り、後悔の念がふつふつと心の底から湧き上がってくる。

「それから、もうひとつ見せたいものがあるんだ」
「ゆっ・・・!?」
「そう警戒するなよ。こっちは寧ろ幸せーなものだぜ?」

男はまたビデオデッキの前へ行くと、ビデオを交換して再生ボタンを押した。
すると今度は画面にゆっくりと暮らしているまりさ達の姿が映し出されるが・・・ありすはそれを見ていなかった。
ありすの視線を追ってみるとその先には先ほどの赤ゆっくり虐待ビデオとありすがここに来たときの映像の収録されたビデオ。
そこには『ありすのゆっくり生活1』と『みんなのゆっくり生活1』と書かれていた。

「ど・・・どっ、どほぢであぢずのびでおおおおおおおおお!?」
「ああ、近くにあったから使った。まあ、細かいことは気にすんな」
「ゆっぐ・・・ひどいよ゛ぉ!?あでぃずのおも゛いでざんがぁ・・・」

ビデオが上書きできることは男性から聞かされており、かつてそれは止めて欲しいと懇願したことがあった。
ありすの知能ではその理由を明確に言葉に出来なかったが、なんとなく思い出を消してしまうことに抵抗感があったのだろう。
なのに、男性との幸せな思い出が楽しい日々が、よりにもよってこの男に強要された最低の暮らしに塗り潰されてしまった。
その事実は我が子を嬲られる映像をまざまざと見せ付けられたときにも勝るとも劣らない絶望を彼女に与える。

「っち、ごちゃごちゃ言ってねぇでテレビを見ろ。でないとお前の家族がどうなるか・・・分かってるな?」
「ゆぐっ・・・ゆ、ゆっくりりかいしたわよっ!?」

しかし、男はそんなありすの悲しみなど微塵も介さず、ただ泣き叫ぶ姿への不快感をあらわにして声を荒げる。
ありすも脅されて渋々といった格好でその言葉に従い、テレビの映像に目をやった。

「ゆぅぅぅうぅぅぅうう!ま、まりさぁ?!」

さっきまで泣き喚いていた彼女の表情が一転して笑顔になる。
まりさと、彼女と同じ姿の子ども達が無事ゆっくり出来ていることが嬉しくて。
喜びのあまりに涙が頬を伝っているが、彼女自身はその事にまだ気づいていない。

「どうだ、凄くゆっくりしているだろう?」
「ゆぅぅうぅ・・・ありすもはやくいっしょにゆっくりしたいわ!」
「ああ、構わないぞ。ただし・・・ひとつ質問に答えてもらう」

その言葉を聞いて男の方を振り向いたありすは信じられない言葉を聞かされた。

「まりさとゆっくりしたいか、赤ありす達とゆっくりしたいか・・・どっちか選べ。選ばれなかったほうは全員殺す」

勿論、選べないとかどっちもなんて言ったらどっちも殺す、と付け加えて。
彼の声色は家族と遊んでいるときの赤ゆっくりにも負けず劣らず、楽しそうに弾んでいる。
抗議すればこの男は本当に家族を皆殺しにするだろう。とっさにそう判断したありすは・・・・・・



「ありすたちとゆっくりする」→『ありす虐待エンドレス3-A』へ

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最終更新:2011年07月30日 01:12
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