ゆっくりいじめ系2813 ゆん園交響楽

注意!
いわゆる俺設定です。
某小説のタイトルをパクっていますが、そこまで中身は一緒ではありません。
その他諸々

何が起きてもうろたえない方のみどうぞ




『ゆん園交響楽』


「ゆっ、ゆっ! れいむのあかちゃん、ゆっくりうまれてね!!!」
植物型にんっしんっ! をした一匹のれいむが実ゆっくり達に話しかける。

「あかちゃん達とゆっくりすりすりしたいんだぜ!!!」
れいむ同様に赤ゆっくりの誕生を待ちわびるまりさはれいむの夫のまりさ。

ここはドスまりさが治める群れである。
外敵も少なく、人間もちょっかいをかけてこないので現在、群れはゆっくり出来ている。

夜。
ゆっくり達は寝静まり、れいむとまりさも身を寄せ合って深い眠りに落ちている。
がさがさ。人間の足音。破滅の足音。
その音は不幸にもまりさとれいむの元へ向かっていた。

「「ゆぴー、ゆぴー」」
「…」
間抜け面で眠りにつく二匹をその場で串刺しにしてやりたい衝動を抑え、
ポケットから小瓶とスポイトを取り出し、小瓶の中身をスポイトで少量取り出した。

「…」
実ゆっくりの目をピンセットで開けさせ、スポイトの中身を目玉に一滴垂らす。
「ぴぎぃ!!!」
実ゆっくりの目玉は醜く爛れ、もう片方の目をカッと見開いた。
そのもう片方の目玉にも垂らす。
こうして誕生前から目玉の爛れた盲目の実ゆっくりが出来上がった。

苦痛にゆがむ実ゆっくりに満足した侵入者はそそくさと巣から出ていく。
両親達は間抜け面で寝息を立てたままだった。


「おめめの汚いれいむはあっちに行ってね!!!」
ぼよん!
「ゆぐっ!」
ドスまりさの治める群れには目が爛れ、盲目となったれいむがいた。
そのれいむは生まれた時から目玉が醜く爛れていた。
両親はこのれいむを気持ち悪いとの理由で大層嫌った。姉妹達も同様に嫌った。

いつものように巣から追い出されるれいむ。
「れいむ! きょうも一緒にゆっくりしようね!!!」
話しかけてきたのはこのれいむの幼なじみのまりさである。
群れからも嫌われていたれいむが生き延びられたのは偏にこのまりさのおかげであろう。
目の見えないれいむに代わりに餌を集め、ろくに世話をしない親にかわってれいむの面倒をよく見ていた。

「今日はドスのところでお勉強しようね!!!」
「わかったよ! ゆっくり案内してね!!!」
まりさが駆け出す。れいむがそれに続く。
目が見えない分、他の感覚が優れているのだろうか、まりさの後を正確について行く。

「まりさにれいむ! ゆっくりしていってね!!!」
「むきゅ! いらっしゃい! れいむ、まりさ」
この二匹はドスまりさの巣によく通い、参謀であるぱちゅりーの下、勉強を頑張っていた。
主に食べられるものと食べられないもの。薬草になる植物についてだ。
れいむは目が見えないのでさわり心地や臭いで覚えていった。

「きょうもみんなでゆっくりしようね!!!」
盲目れいむは群れでも嫌われていたが、群れの長であるドスまりさとぱちゅりーはまりさ同様に
れいむの面倒を甲斐甲斐しく見ていた。

れいむがぐれたり、ゲスにならなかったのは、
ぱちゅりーとドスまりさが率先してれいむを教育したためである。
でなければれいむはまりさのことを都合のいい餌運びと認識してしまっていただろう。
ドスまりさのことを自分に都合のいい召使い程度に思っただろう。
ぱちゅりーをのろまな愚図と思っただろう。



月日は流れ、盲目れいむは子ゆっくりから成体ゆっくりへ成長した。
三匹の努力により盲目れいむは目さえ閉じていれば見目麗しい(ゆっくり基準)美ゆっくりとなった。
同時に、まりさやドスまりさにも常に感謝の気持ちを忘れない性格の良さも手に入れた。
目さえ普通であれば引く手あまただったであろう。
もっとも、群れでも家族の中でも醜い目玉のために未だに嫌われ者だが。

「れいむはお空さんを見てみたいよ!!! お花さんを見てみたいよ!!!
大好きなまりさやドスやぱちゅりーのお顔が見たいよ!!!」
ある日、盲目れいむはいつもの三匹と一緒にゆっくりしているときに突然言い出した。
三匹は困ってしまった。
ゆっくりの医者と名高いゆっくりなどいない。ぱちゅりー種くらいが医者役を買って出る程度。
しかし、そのぱちゅりーの知恵を持ってしても
盲目れいむの目を見えるようにする方法など皆目見当もつかない。

「ごめんね、れいむ。ドス達はれいむのおめめを治す方法がわからないんだよ…」
「むきゅ、ぱちぇの知識にもおめめを治す方法はないの…」
項垂れてれいむに謝る群れの重鎮。

「ゆ、ゆ、大丈夫だよ! まりさはれいむがおめめ見えなくても大好きだよ!!!」
そんな二匹をフォローしようとするまりさ。

「ゆ!? ご、ごめんね! れいむついわがまま言っちゃったよ!!!」
三匹を困らせてしまったことを反省し、れいむはまりさと一緒に遊びに出かけた。


「むきゅ、ドス…、れいむのおめめなんだけどやっぱり無理なのかしら」
「ぱちゅりー、何度も言ったけどゆっくりの力じゃ無理だよ
…ゆゆっ!! そうだ! いいこと考えたよ!!! ドスをドスにしてくれた人間さんにお願いするよ!!!」
このドスまりさには秘密があった。
それは、このドスまりさが自然現象でドスまりさになったのではなく、
人間の手によりドスまりさへ変貌したということである。
これは群れのトップシークレットであり、知っているのはドスまりさとぱちゅりーだけ。

「もう、それしかないわね。むきゅ、それじゃあドス、明日人間さんのところに
あの二人を連れて行きましょうね。」



翌日。
「それじゃあ、人間さんのところに行っておめめを治してもらいに行こうね!!!」
ドスまりさは盲目れいむとまりさを頭に乗せ、出発する。
留守番を任されたぱちゅりーが見送る。
途中、群れのゆっくりに何をしに行くのか聞かれたが、
「ごはんをとりに行くんだよ!!!」と誤魔化した。

「ゆ、ゆ、ゆ! 早くおめめ治るといいね!!!」
「ゆ~ん! 早くお外やまりさ達のおかおが見たいよ!!!」
ドスまりさは他のゆっくりに後をつけられていないことを確認しながら森を抜ける。
すると、ドスまりさよりも大きな建物が現れた。


「ここに来たら殺すって、俺言ったはずだけどなぁ?」
「ご、ごべんだざい!!! どずはどうなっでもいいでずから、
でいぶのおべべをなおじであげでぐだざいいいぃぃぃぃ!!!」
ドスまりさが大声で住人を呼び出すと、中から一人の青年が出てきて、
突然丸太のようなものでドスまりさに突きを食らわせた。

盲目れいむとまりさはその衝撃で地面に落ち、気を失ってしまった。
青年はドスまりさが泣きわめくまで突き続けた。

以前、この青年が一匹のまりさをドスまりさに改造する際に一つ約束したことがあった。
『自分の目の前には絶対に姿を現さないこと。破ったら殺す。』
というものである。

ドスまりさはその約束を忘れたわけではない。
しかし、盲目れいむを救えるのはこの青年しかいないと信じていたので、
自分の命と引き替えにしてでも、れいむの治療をお願いしたかった。



「やめてあげてね!!! ドス痛がってるよ!!!」
「お兄さんは『お医者さん』なんでしょ!? れいむを治してあげてね!!!」
ドスまりさの悲鳴で失った意識を取り戻したまりさとれいむが見たのは
人間がドスまりさに暴行を加えている場面。
自分たちの偉大なリーダーを助けんと青年にくってかかる。

「あ!? 外野は黙ってろ!!! …ん、こいつ、って目ぇ汚っ!」
青年はれいむの目玉を見て率直な感想を述べた。

「おでがいじばず! でいぶのおべべを、おべべを…!」
「ああ、こいつを治せってか!? …ふぅむ」
ドスまりさへの暴行を中断し、何の用件で殺されに来たのかを察した青年。
早速、れいむを持ち上げ、目玉をまじまじと観察する。

「ゆ~! おそらをとんでるみたい!!!」
「……」

「お兄さん? れいむは、れいむは治るの?」
おそるおそる聞いてみるまりさ。

「まあ、他の目玉を移植すれば視力くらいは回復するかもな」
青年の一言を聞いた三匹は大喜び。

「まぁ、いっか。暇つぶしくらいにはなるだろ」
青年はドスまりさだけ帰らせ、まりさとれいむを家の中に入れた。

「他人の目玉だからな、正直うまくいくかわからん。それでもいいか?」
念のために二匹に断りを入れる。

「ゆっくりお願いするよ!!!」
「れいむ、早くお外みられるようになりたいよ!!!」

「よし、それじゃあ、早速」
青年は盲目れいむを台の上に固定し、まりさを向かいの台に乗せてからどこかへ向かった。

「見えるようになるといいね!!!」
「はやくまりさといっしょにゆっくりしたいよ!!!」
明るい未来を夢想し、今か今かと落ち着かない二匹。



数分後。
青年はガラス瓶を持って戻ってきた。
瓶の中は砂糖水で満たされ、ぷかぷかとゆっくりの目玉が浮いている。

「よし、それじゃあ始めるぞ」
「ゆっくりお願いするね!!!」
「れいむ! 頑張ってね!!!」
「まりさ。これから先はけっこうエグイぞ? あっち行ってたほうがいいんじゃないか?」
「ゆっ! 大丈夫だよ! まりさはへっちゃらだよ!!!」

「そうか、それじゃあ遠慮無く」
ぶすり
盲目れいむの目玉にピンセットが突き刺さる。

「!!! ゆぎゃあ"ああ"あぁぁ"ぁあ"あああ"あ!!!」
突然の激痛に叫ぶ盲目れいむ。
「おにいざんなにじでるのおおおぉおぉぉ!!!」
青年は盲目れいむの悲鳴もまりさの慟哭も完全に無視し、れいむの目玉をピンセットで強引に取り出す。

「ゆ"ひぃっ、ゆ"っ…」
「あぁ……れいむのおめめが……」
両目を取り出されたれいむも、惨劇を目の当たりにしたまりさも共に憔悴しきっていた。
目玉が薬品でぐずぐずになっていたため、比較的簡単に摘出できたのが唯一の救いか。

「さて、それじゃあぶっ込むぞ…と!」
ぐぐぐぐ……

無理矢理れいむの眼窩に目玉を押しつける。
「いぎいいいぃぃぃ!!! いだい! いだいよおおぉぉぉおお!!!」
「れいむ! がんばってね!!! まりさがおうえんするよ!!!」
激痛に苦しむれいむを懸命に応援するまりさ。
ずぽん!
「ゆ"っ! え"げっ!」
目玉がはまりこむと、痙攣し出すれいむ。
気にせずもう片方の目玉もはめ込み、オレンジジュースを飲ませて施術終了。


      • 二日後
「よし、それじゃあ目を開けてみろ」
青年はれいむの目隠しを外して指示する。

「ゆ! れいむ! すごくかわいいよ!!!」
まともな目を移植され、見た目的には美ゆっくりとなった。
まりさはれいむを褒め称えるが、肝心のれいむは浮かない顔であたりをきょろきょろし出す。

「み、見えないよ!!! 全然見えないよ!!!」
「やっぱり駄目か」
「やっぱり駄目ってどういうこと!? まりさにちゃんと説明してね!!!」
「簡単に言えば、れいむにつけてやった目玉がれいむの体に合ってなかったって事だ。」
不思議饅頭ゆっくりのことだ、適当にれいむ種の目玉を移植すれば馴染んで見えるようになるだろう
と青年は予測していたが、実際は駄目だった。

青年はまりさを別室に連れて行き、
「どうやら他人のじゃ駄目みたいだ。あとうまくいくとすれば親兄弟の目玉くらいだろう。
どうだ、まりさ。ここは一つ、あのれいむの親兄弟どれか一匹殺してもいい奴持ってきてくれないか?
ああ、もちろん生かしたままつれて来いよ。死体よりも生きてる奴の方が成功率高いだろうから。」
と話した。

「ゆ!? 何言ってるの!? そんな事出来るわけ無いでしょ!!!」
「そうか、それなられいむの目は一生見えないままだな。」
「ゆぐっ…」
青年はそのまま散歩へと出かけていった。


「れいむ…」
「ゆ、まりさ? そこにいるの?」
「れいむ、あのお兄さんは信用しちゃ駄目だよ!」
「まりさ? 突然何を言っているの?」
まりさは青年の留守中、ずっと青年を非難し続けた。
もしも、れいむがあの残酷な人間になついてしまったら、何をされるかわかったものではない。

「お兄さんはれいむのおめめを治してくれるんだよ? 悪く言っちゃ駄目だよ!」
盲目れいむは今まで自分を守ってくれたまりさを疑うつもりはないが、
自分の目を治そうとしてくれている青年を悪く言うのはあまりゆっくり出来ることでないとまりさを諭す。

それでも、人間は危険だから。と、まりさは盲目れいむに釘を刺す。

「わかったよ! れいむはまりさを信じるよ!!!
おめめが治ったらすぐにおうちに帰って一緒にゆっくりしようね!!!」
まりさの説得が功を奏し、盲目れいむは目の治療が終了次第さっさと人間の元から離れる事を約束した。
だが、まりさが青年に不信感を持っても、れいむに青年を警戒させても、れいむの視力は回復しない。

困り果てたまりさは一度、ドスまりさに相談に行くことにした。
盲目れいむについては、まさか青年も危害を加えないだろうと判断し、青年に預けた。


「……というわけなの、ドス! ぱちゅりー! まりさどうすればいいの!!?」
「ゆっくり落ち着いてね!!! ドスには決められないよ…」
「むきゅ、れいむのおめめを見えるようにするにはれいむの家族を生け贄にしなければならないのね…」
群れのリーダーであるドスまりさにもぱちゅりーにも決めかねる問題だ。
何せ群れのゆっくりを一匹殺さねばならないから。

「むきゅ、まりさ。ぱちゅりーにもドスにもこれは決めることが出来ないわ。
だから、どうするかはあなたに任せるわ。
れいむへの愛をとるか、群れの一員としての責任をとるか。
どっちをとっても私たちは何も言わないわ。ただ決めたことは後で教えてね。」
「まりさ…、ドスもぱちゅりーと同じ意見だよ。」
れいむの目が見えるようになって欲しい。だからといって、
群れのゆっくり、しかもれいむの家族を犠牲にするなどもっての他。

しかし、まりさもそんな事は知っているだろう。知った上でどうすればいいかを相談しに来た。
れいむへの想いと良心の呵責の間で揺れ動くまりさを見ると、二匹は答えを出すことが出来なかった。
だから、二匹はまりさがどのような選択をしようとも、責めないことにした。

「わかったよ、まりさ、今夜ゆっくり考えるよ……」


翌日
「ねぇ、まりさ! すごくゆっくり出来るゆっくりぷれいすってまだなの?れいむちょっと疲れたよ!!!」
「ゆ! もうちょっとかかるから、一旦ここで休憩しようね!!!」
結局まりさは愛する盲目れいむのためにれいむの姉妹である姉れいむを生け贄にする事を決意した。
連れ出すのは簡単だった。何せゆっくりは甘言に弱い。

「れいむ、ごはんいっぱいあるから、ゆっくり食べてね!!!」
まりさは帽子の中から虫や木の実を取り出し、姉れいむにすべて与えた。

「うめぇ! ぱねぇ! マジぱねぇ!!!」
「…」
まりさは姉れいむが餌を貪り食う姿をじっと見つめていた。
屠殺場に行く動物をみるかのような哀れみを含む表情で。


「れいむ、ここだよ!」
「すごいよ! ドスのおうちよりもすてきだよ!!! 今日からここがれいむのゆっくりぷれいすだよ!!!」
青年の家に着くなりおうち宣言をするれいむ。

「何だ、騒がしいな…」
「ゆ? おにいさんだれ? ここはれいむのおうちだよ?」
「お兄さん、言われたとおり連れてきたよ…」
「ああ、まりさか。れいむ、入れ。食い物をくれてやる」
「ゆっくり入るよ!!!」
青年は姉れいむを家の中に招き入れた。


「ゆ! まりさ! 寂しかったよ! ゆっくりしていってね!!!」
「れいむ…、大丈夫だよ! きっとおめめが見えるようになるよ!!!
そしたら、ずっと一緒にゆっくりしようね!!!」
「ゆ~! はやくまりさを見てみたいよ!!!」
まりさは姉れいむの事で罪悪感を感じていたが、れいむの喜ぶ顔を見ると仕方のないことだったと思えた。


「おめめが! れいぶのおめめがあああぁぁぁ!!!」
両目を抉られ、のたうつ姉れいむ。眼窩もぼろぼろに破壊されている。
今度は確実に見えるようにするために、視神経とおぼしき餡子筋も一緒に摘出したため、
手術の痛みは死に値するだろう、しかし不思議饅頭ゆっくりはそれでは死なない。いや死ねない。

「後始末頼んでいいかな」
「うん、構わないけど」
青年は友人に姉れいむの始末を任せた。

「さて、たっぷり苦しんで頂戴ね!!!」
「!!!! いやああぁぁぁぁ!!!」
姉れいむの叫び声は誰にも届かなかった。


「んぎゆぎゃああぁぁぁぁああ!!!」
ずぼっ!
「んはぁ! やっととれた…」
一方こちらは早速れいむへの目の移植手術の現場。
前回とは違い目玉を摘出するのに手こずっている。
前回は目玉がぐずぐずで取りやすかったが、今回は新品同様の目玉であるため、摘出は難航した。

「んゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ! ゆ"っ!」
「おにいざん! でいむの様子がへんだよ! れいむをだずげであげて!!!」
れいむが痙攣をしても青年は手を休めない。
両目を摘出したら今度は眼窩を裂き、餡子筋を眼底に接着させながら目玉を設置する。
これを麻酔なしで行うのだから、れいむは苦痛で痙攣を始め、まりさは凄惨な手術を泣きながら見守った。

「……よし、出来た!」
仕上げにオレンジジュースをかけると、青年はれいむの目に目隠しをつけて部屋を去った。
残されたのはぴくりとも動かないれいむと泣き疲れて眠ってしまったまりさだけ。


「それで、れいむの目が治ったらどうするつもり?」
「別に。治せたっていう実績さえあればそれでいいよ」
「ゆっくりの目玉を治した実績なんて何の役にも立たないのに?」
「自己満足だからな」
「ふぅん、変な人」
友人は不思議がった。
別にゆっくりを愛護しているわけでも、ましてやゆっくりの医者を目指しているわけでも無いのに
ゆっくりの目を治療しているから。

「ところであのれいむはどうした?」
目玉を提供した姉れいむのことである。
「しっかり八つ裂きにした。」
「悪いね」
「いえいえ」


「…まりさ」
「れいむ、どうしたの?」
「れいむもうすぐおめめ見えるようになるよ…、れいむにはわかるんだよ」
「ゆ! ほんとう!? ゆ~ん、待ちきれないよぉ!」
「はやくまりさとドスとぱちゅりーとゆっくりしたいよ…」
れいむには手応えのようなものがあった。
前回の手術で取り付けられた目玉からは何も感じなかったが、今回取り付けられた目玉からは
かすかにれいむの餡子が通っている手応えがあったのだ。

「「楽しみだね!」」




      • 二日後
頃合いを見計らい友人を連れてれいむのもとへ。
「ゆ? おにいさん、そっちのおねえさんはだれ?」
「ああ、友人だ」
「こんにちは、まりさ」

「よし、それじゃあそろそろ確かめてみるか」
「治ってるといいね」
「ゆ~ん! まりさまちきれないよ!」
「ゆっくり外してね!!!」

青年は目隠しを外した。
「よし、目を開けてみろ」
「………」
「どきどき、れいむ? まりさだよ! おめめを開けてね!!!」
「見えるよ! まりさのお顔が見えるよ!!!」

れいむが目を開けるとそこには生まれて始めて見る物が沢山あった。
丸い物、四角い物、三角のもの。光、影、そして二つの顔。

「まりさ! 素敵なお顔だね! ゆっくり出来るよ!!!
おとなりの人はだれ?」
片方の顔を見て簡単の声を上げる。

「え、何だ、俺はまりさじゃねーぞ」
青年はれいむに一言言ってやった。
「ゆ! ゆっくり間違えちゃったよ!!!」
「ふふ、お馬鹿だね」
友人はにこやかに笑う。


まりさはどこだろう?
とってもゆっくり出来るまりさは。
きっとまりさもお兄さんみたいにハンサムなんだね!
それとも、お姉さんみたいに美人なのかな?
ゆ~、早くまりさに会いたいよ!


れいむはきょろきょろとあたりを見回す。
すると、自分に向かってぴょんぴょん跳ねてくる丸くて黒い三角をかぶった物体が目についた。
その物体がれいむに語りかける。
「れいむ! まりさはここだよ!」
「ゆ! ………ゆゆゆううぅぅぅぅぅ!!?」

れいむは気を失った。
「ん、どうしたんだ?」
「れいむ、どうしたの?」
一匹と一人が声をかけてもれいむは反応しない。

「初めての景色だから、感動のあまり…ってことなのかしら」
そうかもしれない。とその場は収まった。

「…そろそろ帰るね。それじゃあ、また」
「あ、ああ。また来てくれ」
つまらなそうにしていた友人は帰路についた。

「お兄さん、まりさ達もそろそろおうちに帰るね!」
まりさはうーぱっくを呼び、青年はうーぱっくにまりさとれいむを乗せた。

「ああ、そうだまりさ。」
「何? お兄さん」
「ここには二度と来るなよ、来たら俺がぶっ殺すからな!」
「ゆっくり理解したよ!!!」
まりさは思う。言われなくともここには二度と来る気はない。

「お兄さん! れいむのおめめを治してくれてありがとうね!!!」
「おー、二度と来るなよ!」
最後にお礼を言ってまりさはうーぱっくに行き先を告げて群れに帰って行った。





「れいむ! 良かったね! おめめが見えるようになって!!!」
「むきゅ! 苦労した甲斐があったわ!」
うーぱっくが群れに到着すると、まりさは早速ドスまりさの下へ向かった。
ドスまりさもぱちゅりーも共にれいむの目が回復したことを喜んだ。
二匹とも姉れいむが犠牲になったのは承知だが、このことは群れの秘密。
姉れいむはすでに行方不明扱いである。
もちろん、姉れいむの末路を知っているのはドスまりさとぱちゅりー、まりさだけである。
れいむには事実は伝えられなかった。

「むきゅ、どうしたの? れいむ?」
まじまじとドスまりさとぱちゅりーを眺めるれいむを不思議に思い、ぱちゅりーがれいむに問いかける。

「ゆ!? な、なんでもないよ! ちょっとドスが思ったよりも大きくてびっくりしただけだよ!!!」
「ゆ~ん! ドス、てれちゃうよ!」
巨体が誇らしいのか、ドスまりさは巨大な体をくねらせている。

れいむは思った。なんと醜い連中なのだろうと。
ハンサムでかっこいいと思っていたまりさが下ぶくれの醜い姿で、
ぱちゅりーは見るからに不健康で姑息そうな面構え。
ドスまりさに至っては、常軌を逸したデブの不細工。
そう感じた。しかし、今まで自分の面倒をよく見て世話をしてくれたみんなにそんなこと言えなかった。
れいむは複雑な気持ちになりながらも、この現実を受け入れることにした。



本来、ゆっくりが生まれて初めて見るものは親か兄弟である。自分の姿をそこに映す。
胎ゆっくりの時は、餡子に自分の姿が刻まれており、
生まれる前の茎に成っている時や親ゆっくりの中にいるときは幸せな自分や家族の姿をそこから引き出す。
しかし、その記憶は生まれる直前に生まれるためのエネルギーとして消費してしまう。
生まれて間もない頃であれば、わずかに残った記憶のかけらで『刷り込み』を防ぐが、
れいむは生まれる前からすでに盲目であったため、成長するにつれて自分の姿、
いやゆっくりの姿を忘れ去ってしまった。

だからこそ、本当は最初にまりさを見るべきだった。
だが、れいむは最初にまりさではなく、青年とその友人を見てしまった。
これにより、『刷り込み』が成立し、「人間の顔→ゆっくりの顔」「ゆっくりの顔→人間の顔」となった。
青年は意図せずれいむに『刷り込み』をしてしまったのだ。

だがこれだけでは自分の容姿やゆっくりの容姿が人間と同等であると勘違いするだけであるはずだ。
ペットとして飼われているゆっくりには人間によりなつきやすくするために、
自分の親が人間であると刷り込んで売るケースがある。
その場合、自分の容姿が人間と同等と勘違いしても、仲間であるゆっくりの姿を醜いと認識したりはしない。

ではなぜれいむはゆっくりに嫌悪感をしましてしまうのか。
それは、まりさの行動に問題があったからである。
まりさは青年が姉れいむを生け贄にするようにまりさに言った際、
まりさはれいむにしつこく人間の悪口を言った。
容姿が醜いとか、ゲスだ等々。
このせいでれいむの中では『人間=醜い』という図式が作り上げられた。
皮肉なことに、「ゆっくりの顔→人間の顔」となったれいむの中でゆっくりの顔が人間の顔と認識され、
「ゆっくり=醜い」という結論になってしまったのだ。



「れいむ、すごくかわいいんだよー!」
「ありすといっしょにゆっくりしてもいいのよ!」
れいむを見たゆっくり達は皆色めき立ち、我先にとれいむに言い寄った。
まさか自分たちが醜い醜いと馬鹿にしていじめていたれいむととは夢にも思っていない様子。

「ごめんね! れいむにはまりさがいるから、ゆっくりあきらめてね!!!」
普通のゆっくりであればここまでちやほやされれば気分を良くし、取り巻きを作って悪行をはたらいたり、
気に入ったゆっくりと一緒にゆっくりするであろうが、醜い饅頭どもに囲まれたしか思っていないれいむは
まりさをダシにして皆袖にした。


「れいむ、ゆっくりしていってね!!!」
「う、うん、まりさと一緒にゆっくりするよ!!!」
れいむは約束通りまりさの巣に住むことになった。

「れ、れいむぅ…もっとゆっくりしようねぇ!!!」
ぬちゃぬちゃ
若いゆっくり二匹が一緒に住めば交尾に発展するのは別に珍しいことではない。

「ゆゆゆゆううぅぅ!!!」
どんっ!
「ゆべっ! いたいよ! れいむ何するの!?」
いくら恩ゆっくりとはいえ気持ち悪い饅頭との交尾はれいむには耐えられなかった。

「ゆ!? ごめんねまりさ! でも、れいむまだ心の準備が出来てないよ!!! ゆっくり待ってね!!!」
しかし、まりさを傷つけたくないれいむはやんわりとまりさとの交尾を断った。
いずれはこの醜い饅頭と交尾して子供を産むことになるのだろうが、
いまはとてもではないが、気持ち悪くてゆっくりできない。れいむはそう思い、交尾を何度も断った。


「もう一回、お兄さんに会いたいよ…」
れいむは青年に会いたいとぼやくこともあった。

「ゆゆっ!? だめだよれいむ! おにいさんはゆっくり出来ないよ!!!」
「ゆ! そうだったねまりさ! れいむ、ゆっくりしすぎちゃったよ!!!」
そのたびにまりさがれいむを諫める。
下手に人間になれてしまうと無警戒で人里におり、そのまま殺されてしまう可能性があるからだ。
まりさの判断は正しかった。
今はゆっくりに対して嫌悪感を示すれいむであるが、なれれば嫌悪感も緩和される。
ゆっくりは順応も比較的早い。
数ヶ月もすればまりさと交尾出来るくらいにはなるであろう。


      • 一ヶ月後
ドスまりさとぱちゅりー、まりさに対してだいぶ嫌悪感が薄れた頃、事件が起こった。

「どずうううぅぅぅ!! じっがりじでええぇぇ!!!」
「ぱぢゅりー!!! どぼじで! どぼじでええええぇぇぇ!!!」
ドスまりさとぱちゅりーが謎の怪死を遂げたのだ。

ドスまりさはズタズタに引き裂かれ、ぱちゅりーはバラバラになるまで千切られて事切れていた。
群れのゆっくり達は危険な動物が来たのだろうと結論づけ、ドスまりさとぱちゅりーの葬式を簡単に済ませた

そして次のリーダーは誰になるのかで一悶着した。
結局その日リーダーは決まらず翌日に話し合いは延期されることになった。

「どず…、どぼじで、どぼじでええぇぇ……」
「ゆ"ううう"ぅぅ"ぅ、ゆ"ぅうぅ"う!」
まりさとれいむも無論悲しんだ。
れいむに至っては自分の親のように思っていたゆっくり達だったからなおさら。

翌日、ドスまりさとぱちゅりーの墓穴を掘る作業が開始された。
ぱちゅりー一匹だけであれば話は早かっただろうが、ドスまりさの墓まで作るとなると大規模な工事が必要だ
みょんを筆頭に穴掘り部隊が結成され、墓穴掘りが開始された。

「ゆ"うううぅぅう! どぼじでええぇぇぇ!!!」
ドスまりさとぱちゅりーの遺骸を目の前にしてまた泣き出すれいむ。
まりさは何も言わずにれいむに寄り添う。

突然、れいむは跳ね出した。
「ゆ、どこに行くのれいむ!?」
あわててまりさはその後を追う。
「ドスとぱちゅりーを殺した悪い動物さんを制裁するんだよ!!!」
復讐である。れいむはドスまりさを始末できるほどの相手にも勝てる気なのだろうか。
否、単純に混乱しているだけだ。

「待ってね! れいむ、一人じゃ危ないよ!」
そのことを察したまりさはれいむを止めようと必死に追いかける。
そもそも、復讐する相手が誰かもわからないのに、飛び出すのは自棄である証拠。
無駄足になるのは目に見えている。

「おや、れいむじゃないどうしたの?」
必死の形相で跳ね回るれいむに声をかけたのは青年の友人であるお姉さん。

「ぜぇ、ぜぇ、れ、れいむゆっくり待ってね…これじゃゆっくり出来ないよ…」
まりさが息を切らせて追いつく。
ゆっくりにしては随分長い時間跳ねたため、群れからかなり離れてしまった。

「あら、まりさまで」
「お姉さん! 邪魔しないでね!!! れいむはドスとぱちゅりーの仇を討ちに行くんだよ!」
「れ、れいむ、危ないから一緒におうちに戻ろうね…」

「へぇ、奇遇じゃない。私がドスまりさを殺した犯人よ?」
「「ゆ!?」」
何と奇遇な。

「嘘言わないでね!!! お姉さんがドスを殺せるわけ無いよ!」
「本当だよ。ぱちゅりーは八つ裂きで、ドスはズタズタにされてたでしょ?」
「何で知ってるの!?」
「だから、私が殺したからよ」
「どおじでどずをごろじだのおおおぉぉぉ!!! ゆっくりしたどずだったのにいいいぃぃ!!!」
まりさが泣き叫ぶ。
一方のれいむは犯人を見据え、攻撃のチャンスをうかがう。

「ゆーーー!!!」
れいむは渾身の力で体当たりを敢行する。
れいむの生涯でも最も高く飛んだであろうその高さは実に1M半にも及んだ。
お空を飛んでるみたい! 普通のゆっくりであればそう喜ぶが、
敵討ちを目指すれいむはそんな呑気なことを考えない。

ゆっくり出来なくしてやる!!!
やさしいドスとぱちゅりーを殺した悪い人間さんをやっつけてやる!!!

温厚なれいむは怒りのまま犯人に体当たりをぶつけようとする
…が。
ぱしっ!

「バカだね。わざわざ殺されに来るなんて」
「ゆゆゆぅ!?」
「れ、れいむううぅぅううう!!!」
ちょうどいい位置でキャッチされてしまった。
ゆっくりの攻撃なんてたかが知れていたのだ。

「ゆっくりはなしてね! それと、ドスとぱちゅりーにあやまってね!!!」
捕まってなお勢いの衰えないれいむ。おろおろするまりさ。

「まりさ」
「ゆ!?」
突然声をかけられ、驚くまりさ。

「私が用があるのはれいむだけ。あんたはさっさと消えなさい。」
「そ、そのまえにれいむを離してね!!!」
「嫌よ。今日はこいつを殺しに来たんだから」
「ゆゆゆぅ!?」
何故?
れいむもまりさも訳がわからない。

「れいむ、あんた、昔目が見えなかったんだって?」
「そ、そうだけど、それがどうしたの!?」
「くくく、それ、私がやったのさ!
一匹の糞饅頭の頭に成ってる汚いゴミの目玉にこいつを掛けたの、
そしたら、そいつ、『ぴぎぃ!!!』とか喚いて目玉がグズグズに溶けたんだよ!
それがれいむ、あんたよ。
本当はさっさと始末する予定だったけど、ちょっと仕事でしばらく留守にしてね。
帰ってきてみれば彼の家にあんたがいたから驚きだよ。
ま、彼の仕事中の邪魔は出来ないから我慢してたけど、今は仕事も休み中だし、
せっかくだから殺しに来てやった訳よ」
彼女はれいむの目をつぶした犯人でもあった。

「どおじでこ…」
「うるさい! そんなありきたりな台詞は聞き飽きたよ!」
「ゆ"っ」

お姉さんは小瓶を取り出し、れいむにぶっかけた。
「ゆぎゃあああああぁぁぁぁああぁ!!!」
身を焼く激痛にのたうつれいむ。

「なにじでるのおおおおぉぉぉぉおぉぉ!!!」
苦しむれいむを見てまりさが叫ぶ。
「あ"、あ"ああ"あああ"ぁ"ぁあ"ああ"!!!」
みるみるうちにれいむの皮がはがれ、ケロイドのように垂れ下がり、
薄皮には餡子がしみ出し、グロテスクな容姿になった。

「ゆ、ゆあああああああああ!!!」
あまりの醜さにまりさはまた悲鳴を上げた。

「さあ、まりさ。さっきも言ったけど、私はあんたに用はないの。今すぐ消えれば、私は何もしないわ」
「まりざ! だずげでえええぇぇぇぇええ!!!」
ゾンビのような外見のれいむがまりさに助けを求める。

「ゆゆゆゆゆゅゅゅ…、ゆ!? うーぱっく!」
「? うー!」
「あら、逃げちゃうの? このれいむが殺されちゃってもいいわけ?」
「もうそんな汚いれいむはいらないよ!!! まりさはお兄さんにお姉さんのこと言いつけてやるからね!
れいむとそこでゆっくりしていってね!!!」
「ばりざあああぁぁぁ!!? どおじで!!?」
「うるさいよ! まりさにすっきりーもさせてくれなかったし、
そもそもれいむが変なこと言わなければこんなことにならなかったんだよ!
おねえさんに殺されてあの世で反省してね!!!」
「ごのうらぎりものおおおぉぉぉぉぉ!!! じねえええぇぇぇぇ!!!」
まりさはそのまま「ゆーゆっゆっゆっゆ!」と高笑いを残してうーぱっくと共に去っていった。

「びにぐいばりざのぐぜに! よぐもでいぶを!」
「よいしょ」
「ゆぎぃ!? なにずるのおおおぉぉぉぉ!!!」
お姉さんはれいむを正面が鏡になっている透明な箱にれいむを入れた。

「どお? 醜い今の自分の姿は?」
「ゆぎゃあああああぁぁぁ!!! だにごれ! だんなのごれえええぇぇぇぇ!!!」
れいむの目に映ったのはゆっくりなどよりももっと醜い黒い化け物。
あちこちから餡子を垂れ流して目だけがギョロギョロ蠢く化け物。

「それが、あんたよ」
「うぞだああぁぁぁぁ!!!」
「あは! 死ぬまでもうちょっとかかりそうだからさ! ゆっくり楽しんでよ! ……化け物!」
「ゆうううぅぅぅぅぅ!!!」

「いやー、それにしてもあのまりさには驚いたね!
まさかあんたを置いて逃げ出すとは!」
「ばりざ! ごろじでやる! ぜっだいごろじでやるうううぅうぅ!!!」
「おやおや、私を殺したいんじゃないのかい?」
「おでえざんなんがどうでもいいよ"! ばりざめぇぇぇ!!! ばりざのぜいだああぁぁぁ!!!」
「おーおー、お熱いことで」
「じねええぇぇぇ!!! ばりざあああぁぁぁ!!!」
れいむは死ぬまでまりさに呪詛をはき続けた。


終わり




言い訳タイム
○○の部分がおかしい
→仕様です

なんでお姉さんはドスまりさとぱちゅりーを殺したの??
→おまけで書きます。

術後にれいむを殺せばいいのに、なぜ一ヶ月間が開いたの?
→お姉さんは忙しいので、術後すぐに仕事でどこかへ行ってしまいました。
もどって来たのが一ヶ月後です。

まりさが逃げるなんてシンジラレナーイ!
→おまけで書きます



おまけ
「言われたとおり、ドスまりさを始末しといたよ」
「ああ、ありがとう」
「いえいえ」

「しかし、まぁ、なんでドスを殺そうなんて考えたわけ?
あれってあなたが造った作品でしょう?」
「重要なのは造ることが出来たという事実だけだよ。
それに、俺は言ったよ?
『俺の目の前に現れたら殺す』って」
「おお、こわいこわい」
「…」
「あ、ごめんなさい、気に障ったかしら?」
「…そういえば、さっきこの間のまりさが来てお前さんがドスを殺したとか、
れいむを殺したとか喚いていたが」
「わざと逃がしたの。私、アレには興味わかなかったし
抜け目ないあなたのことだから、あれも実験材料にするんでしょ?」
「まぁ、ね。交換用パーツにしようと思ってね。あそこにいるだろう?」
「ゆ"………」
「うわぁ…、ダーツ板にナイフで貼り付けるなんて、いい趣味してるわね…」
「ちょうど、○○さんのところのまりさが舌を悪ガキ共に千切られたらしいから
患者が届き次第早速パーツとして使ってみるよ。
まぁ、俺との約束を破るとどうなるか、身をもって教えてやるさ」
「ああ、怖いわ。
里では人間の怪我でもゆっくりの怪我でも看てくれる優しいお兄さんなのに、
裏ではゆっくりをグズグズに溶かしちゃう薬とか、
ゆっくりを死ねない体にしちゃう薬を造る悪の科学者なんて!」
「需要があるから造ってる。君らのように快楽だけでやってるわけじゃない。」
「はいはい、そうですか。あ、そろそろ行かなきゃ」
「また仕事か? せわしないな君も。」
「そういう仕事だからね。それじゃ、愛してるわダーリン」
「キショい」
「(´・ω・`)」

おまけも終わり


今まで書いたSS
ドスまりさとゆうか1~3
ゆっくり闘技場(性)1
不幸なきめぇ丸
名物餡玉
行列の出来るゆっくり
スカウトマンゆかりん前・後
ファイティング親子とゆっくり
まりさの商売
ぱちゅりーの失敗1~4
盲点
進化
ぶっかけ!ぱちゅりー!
短い話を一つだけ
ありふれた話
対決!ドスまりさ!
被虐のみょん_その一
とあるきめぇ丸の一日
おさんぽバターみょん
さなえに首ったけ
ゆっくり兵団
不安のゆっくり1
幸せなゆうかのお話
短い話を一つだけ_2
短い話を一つだけ_3

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最終更新:2011年07月31日 16:16
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