~ゆっくり魔理沙の生涯『子育て編』~
前書き
このSSは時間軸的には私の3つ目の作品「
ゆっくりれみりゃの生涯」のその後にあたります。
前作を読んでいなくても内容は理解できるのでご安心下さい。
また、原作キャラが登場します。嫌いな方はUターンをオススメします。
本編
「ゆ~ゆゆ~ゆゆ~♪」
魔法の森のとある場所、1匹のゆっくり魔理沙が木陰でゆっくりしている。
このゆっくり魔理沙は子育ての上手な母霊夢と父魔理沙の間に生まれ、ゆっくりと大切に育てられた。
そして今では立派に独り立ちをして自分の巣を持ちゆっくり暮らしている。
「ゆ!ちょうちょさんだ、まりさにゆっくりたべられてね。」
蝶を見つけたゆっくり魔理沙はゆっくりするのを中止して狩りを開始した。・・・ゆっくりしてないじゃん。
蝶を追いかけてどんどん森の奥へ進んでいく。
普段なら簡単に捕まえられる蝶であったが、この日に限ってなかなか口に収まらない。
「ぷんぷん!ちょうちょさんのくせになまいきだね!はやくまりさにたべられてね!」
蝶が低空飛行を始めたところをここぞとばかりに飛び掛る。・・・しかし。
「ゆ゛!・・・。」
ゆっくり魔理沙は木に激突し気絶した。
蝶に夢中で目の前に大きな木があることに気付かなかったため、そのまま木とディープキスをする事になった。
もちろん蝶は華麗にゆっくり魔理沙を避け無事である。
日も傾きかけた頃、ようやくゆっくり魔理沙は目を覚ました。
「・・・ゆ・・・ゆ!もうすぐゆっくりできないじかんになっちゃうよ!」
ゆっくりできない時間、それは捕食種が活動を始める夜のことである。
急いで自分の巣に戻ろうとする。・・・しかし。
「ゆゆ?ここ・・・どこ・・・?」
蝶を追うのに夢中で森の奥まで来てしまった事にようやく気が付く。
「ゆゆゆゆゆ!ゆっくできないよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !」
今自分が刻一刻と危険に晒され始めていると気づき、ゆっくり魔理沙は錯乱状態に陥った。
「おうぢどこぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !くらいのはいやあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !・・・・・ゆ?」
錯乱状態のゆっくり魔理沙は突如平常心に戻った。
そして茂みの方角を見詰める。
「あまくておいしそうなにおいがするよ!」
さすがゆっくりブレイン、危機的状況にあるにも関わらず三大欲求の一つにあっという間に思考を乗っ取られてしま
った。
ゆっくり魔理沙はもうすぐ夜になるという事も忘れ、能天気に茂みの中へ跳ねていく。
「ゆ♪おかしだぁ♪」
茂みの奥は少し開けた場所になっており、その中央にクッキーやチョコレートが置かれていた。
「これはまりさがみつけたからまりさのものだね!いっただっきま~す♪」
ゆっくり魔理沙は目を輝かせお菓子に飛び・・・つけなかった。
確かにゆっくり魔理沙はお菓子目掛けて飛んだ。
しかしお菓子に口が届くと思ったその直後、ゆっくり魔理沙は透明な箱に入れられ身動きが取れないまま、知らない
人間に抱えられ運ばれていた。
「ゆ、どうして!?なんで!?ここからだして ぇ ぇ ぇ !」
ゆっくり魔理沙は何とかして脱出しようと体を動かそうとする。
しかし箱はジャストサイズであるため、ゆっくり魔理沙は今自分を運んでいる人間の顔を見る事さえできなかった。
「だせえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !まりさをここからだせ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !」
ゆっくり魔理沙は己の出せる限界の大きな声を上げた。・・・しかし次の瞬間!
「いだあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!いだいよお゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!」
ゆっくり魔理沙の体に1本のナイフが刺さっていた。
もちろん透明な箱は開けられていない。
ゆっくり魔理沙が叫んだその直後にナイフが体に刺さっていたのだ。
何がどうなっているのかわからないゆっくり魔理沙はただ喚き散らす事しかできない。
「静かになさい、次に騒いだら・・・死ぬわよ。」
ゆっくり魔理沙の耳(の機能を果たす部分)に自分を運んでいるであろう人間の声が入ってくる。
その声を聞いて本能的に悟る。・・・騒いだら本当に殺されると。
ゆっくり魔理沙は体に刺さっているナイフの痛みに耐え口を噤(つぐ)んだ。
しばらくすると紅い建物が現れ、ゆっくり魔理沙はその建物の一室に運ばれた。
「・・・ゅ・・・お姉さん、おねがいします。まりさをだしてください。」
弱々しく自分を運んだ人間に助けを請う。
「ゆ!?」
ゆっくり魔理沙は突如金網のゲージの中に入れられていた。
「なんでえぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !どうなってるのお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !」
何が起こったのかわからないゆっくり魔理沙は発狂しだした。
「うー♪うー♪」
どこかで聞いた事のある泣き声を聞き、ゆっくり魔理沙は正気に戻ると恐る恐る泣き声のする後ろへ振り返った。
「う~?」
「れ、れ、れ!れみりゃ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !」
ゆっくり魔理沙は体を金網にめり込ませながら必死にゆっくりれみりゃから逃げようと暴れだす。
「落ち着きなさい、それはまだ赤ちゃんよ?あなたを襲ったりはしないわ。」
その言葉を聞くとゆっくりと暴れるのを止め、再び後ろへ振り向いた。
「うー?うー♪うー♪」
1匹のプチれみりゃが無邪気に鳴き声を上げていた。
目の前にいるれみりゃは自分を襲わないと理解するとゆっくり魔理沙は下膨れの顔を弛(たる)ませて安堵した。
「ふん、あかちゃんのくせにまりさをおどかすなんてゆるさないよ!ゆっくりし・・・いだあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !」
プチれみりゃに襲い掛かろうとした次の瞬間、ゆっくり魔理沙の体に再び1本のナイフが突き刺さった。
「いだいよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !だずげでえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !」
なぜ体にナイフが刺さっているのか理解できないゆっくり魔理沙は悲鳴をあげ助けを請う。
「静かになさい・・・死にたいの?」
どこか冷たく殺意のこもった言葉を聞くとゆっくり魔理沙はすぐに口を噤んだ。
「よく聞きなさい、私の言うことを素直に聞けば命までは取らないわ。理解できる?」
「ゆ、ゆっくりりかいしたよ!」
ゆっくり魔理沙の返事を聞くと人間は話を続ける。
「今あなたと一緒にゲージに入っているのはゆっくりれみりゃの赤ちゃんよ、その赤ちゃんをあなたが育てなさい。」
「ゆゆゆゆゆ!そんなのむり・・・いだあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ !」
ゆっくり魔理沙の体に(ry
「さっき言ったわよね?素直に聞けば命までは取らないって・・・聞かないなら殺すまでよ。」
「ごべんなざい、ごべんなざい!なんでもいうことききますからころさないでえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !」
ゆっくり魔理沙は涙を流しながら必死に助けを請う。
追い詰められ魔理沙種特有の傲慢な態度は見る影もなかった。
「・・・・・なら続けるわよ。エサは毎日届けるわ、あなたが赤ちゃんに食べやすいように咀嚼して与えなさい。
ちなみにあなたに与えるエサと赤ちゃんのエサは別よ、赤ちゃんのエサを横取りしたら・・・わかるわね?」
「わかります、わかります!よこどりしません!」
「あと赤ちゃんが清潔でいられるように身の回りの世話もしなさい。もし赤ちゃんが死んだらあなたも死ぬ、2週間世
話を続けられたら外に放してあげるわ。」
「にしゅうかん?」
「お日様が14回昇るまでよ。」
「ゆっくりりかいしたよ!このこはまりさがそだてるよ!」
こうして通常種と捕食種の奇妙な同居生活が始まった。
次の日の早朝、ゆっくり魔理沙の目にはクマができていた。
ゆっくりれみりゃは夜行性であるため、夜中中「うー♪うー♪」鳴きながらゆっくり魔理沙にじゃれついていたのだ。
ゆっくり魔理沙にとって少し力を出せばプチれみりゃを潰すことなど造作もないことであったが、
『 プチれみりゃの死 = 自分の死 』
であるためどうする事もできず、置物のようにプチれみりゃが飽きるのを待つしかなかった。
そして朝日が昇る頃、ようやくプチれみりゃは眠り、ゆっくり魔理沙は開放された。
「ようやくゆっくりできるよぉ・・・。」
ゆっくり魔理沙はようやく眠りにつく事ができた。
日が落ちる頃、ゆっくり魔理沙はプチれみりゃの鳴き声によって目覚めた。
「うー!うー!」
プチれみりゃは機嫌が悪いようで怒った様な鳴き声を上げていた。
ゆっくり魔理沙がどうしたらいいのか悩んでいると部屋の隅にある扉が開き見覚えのある人間が入って来た。
「ようやく起きたみたいね。これが今日の分のエサよ、3食分あるから分配は自分で考えなさい。」
人間は金網のゲージを開けるとゆっくり魔理沙の前にクズ野菜とおいしそうな洋菓子を置いた。
「うわぁ~おいしそう!おねえさんありがとう!いっただっきま~・・・あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!」
洋菓子を食べようとしたゆっくり魔理沙の体に(ry
「あなたのご飯はこの野菜、そのお菓子は赤ちゃんのご飯よ。・・・わかるわよね?」
「わがりまず!わがりまじだ!ゆるじでぐだざい!」
ゆっくり魔理沙の言葉を聞くと人間は部屋から出て行った。
「うー!うー!うぅぅぅ!」
「・・・・・ふん!まぬけだね!いまならまりさがおかしをたべてもばれないね!」
ご飯を強請(ねだ)るプチれみりゃを無視してゆっくり魔理沙は洋菓子目掛けて大きな口をあけた。
「いっただっき・・・いぎゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! ! !」
今だ嘗てない苦痛に悶(もだ)え悲鳴を上げるゆっくり魔理沙にはナイフが刺さっていた。
ただ、今までとわけが違う。・・・左目に突き刺さっていた。
「いだい!いだいよお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !まりざのおめめがあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!だれがだずげ・・・。」
「言ったわよね?赤ちゃんのエサを横取りしたら・・・わかるわよね?って。」
扉から入って来た訳でもないのに金網のゲージの前にはあの人間が立っていた。
その姿を残っている右目で確認するとゆっくり魔理沙は硬直した。
「あ゛っ!あ゛っ!あ゛っ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「どうしたの?赤ちゃんのエサを横取りしたって事は死にたいって事よね?」
人間は笑顔でゆっくり魔理沙に話しかける。
「まりざがわるかっだでず!まりざがわるかっだでず!おねがいでずゆるじでえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !」
ナイフの刺さっている左目から中身の餡子を流しながら必死に謝る。
「・・・本当に反省した?」
その言葉はゆっくり魔理沙にとって救いの一言であった。
「はんぜいじまじだ!はんぜいじまじだあ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ!」
「・・・そう、ならもう一度だけチャンスをあげるわ。ただし、次は目が無くなるだけじゃ済まないわよ。」
ゆっくり魔理沙は自分の食事を後回しにしてお菓子を食べやすいように咀嚼してプチれみりゃに与え始めた。
その様子を見ていた人間は無言で部屋から出て行った。
「うー♪うー♪うー♪」
与えられたお菓子の三分の一程を食べるとプチれみりゃはお腹がいっぱいになり笑顔で鳴き声を上げた。
プチれみりゃが満足したのを確認するとゆっくり魔理沙はクズ野菜を食べ始める。
「・・・むーしゃ・・・むーしゃ・・・。」
クズ野菜は先ほど口に含んだ際のお菓子とは比べる事ができないほど不味かった。
ゆっくり魔理沙は空腹を満たすためだけにクズ野菜を貪った。
「・・・ごちそうさま・・・。」
お腹がいっぱいになり、狭いゲージの中では他にすることもないので置物の様にボーっとしていた。
「うー♪うーー♪」
プチれみりゃは遊んで欲しいのかゆっくり魔理沙にじゃれついていた。
昨日とは違い眠気が襲ってこないため、しかたなく体を舐めてやったり、帽子の上に乗せたりして遊んでやった。
「うー♪」
プチれみりゃは楽しそうに鳴き声を上げた。
無邪気なプチれみりゃの姿を見てゆっくり魔理沙は純粋に可愛いと感じ、世話をするのも悪くないと考えるようにな
っていた。
その後、2匹は遊び続け朝日が昇る頃仲良く眠りについた。
「うー♪うーー♪うーーー♪」
「くふふふふ、くすぐったいよ。」
次の日、ゆっくり魔理沙はプチれみりゃを可愛がっていた。
与えられたエサはきちんと与え、積極的に体を舐めて清潔にしてあげる。
餡子は繋がってはいなくても親子そのもの、ゆっくり魔理沙はお母さん魔理沙となっていた。
通常種が捕食種の母親役になるという極めて稀な世界がゲージの中に出来上がっていた。
10日後、プチれみりゃは成体にはまだ及ばないものの、もうプチとは呼べないほど大きく成長していた。
「うー♪がおーたべちゃうぞー♪」
「そんなことばしゃべっちゃだめだよ!」
ゆっくりれみりゃはある程度の言葉が話せるようになり、エサもお母さん魔理沙に咀嚼してもらわなくても食べられ
るまでに成長していた。
十日間、お母さん魔理沙の体には一度もナイフが刺さることはなかった。
それほどまでにお母さん魔理沙はプチれみりゃを可愛がり育てていた。
「うー♪うー♪」
今夜もゆっくりれみりゃはお母さん魔理沙にじゃれついていた。・・・しかし
「いたいよ!かんじゃだめだよ!おかあさんがけがしちゃうよ!」
プチれみりゃだった頃はまだ顎と歯が発達していなかったため、じゃれついた際に噛み付いてもお母さん魔理沙はく
すぐったいくらいにしか感じていなかった。
しかし今では成体の捕食種には敵わないものの、ある程度の通常種ならば捕食できるほどまでに成長していた。
「おかあさんはたべものじゃな・・・・・ゆ!」
ある不安がお母さん魔理沙の脳裏に浮かんだ。・・・いつか食べられてしまうのではないかと。
次の日からお母さん魔理沙はゆっくりれみりゃと一定の距離を置くようになった。
「うぅぅぅぅぅ!」
「もうれみりゃはおとなだよ!いつまでもおかあさんにあまえてちゃだめだよ!」
13日目、あと一日で外に出られるという日に事件が起こった。
「どうしてごはんがこないのお ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !」
いつも決まった時間に運ばれてくるご飯が今日は届かなかった。
「うー!うー!うーーー!」
空腹でゆっくりれみりゃの機嫌はかなり悪い。
「おねえさん!はやくごはんをもってきてえ ぇ ぇ ぇ ぇ ぇ !」
お母さん魔理沙の叫びが人間に届くことはなかった。
空腹のゆっくりれみりゃは本能に支配され、目の前にいるお母さん魔理沙はエサにしか見えていなかった。
「ゆゆゆゆゆ!こ、こっちにこないでね!ももも、もうすぐごはんあげるから!」
にじり寄るゆっくりれみりゃを必死に説得しようとするが、本能に支配された捕食種には届くことはない。
「がおー!たべちゃうぞー!」
「いやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! ! ! ! ! 」
14日目、ゲージの中にはスヤスヤと眠るゆっくりれみりゃとお母さん魔理沙の帽子だけが残されていた。
「あら、予想通り今まで育ててくれた母親を食べちゃったのね。殺す手間も省けたし丁度いいわ。」
人間の声を聞くとゆっくりれみりゃは目を覚ました。
「うー♪がおーたべちゃうぞー♪」
どうやらエサがもらえると思っているらしい。
「ちょうどいいサイズね、これならお嬢様も納得してくださるはずだわ。」
無邪気に笑っていたゆっくりれみりゃは気が付くと白い板の上に置かれていた。
※補足
Q:登場した人間は例のメイドさんですか?
A:その通り!十六夜 咲夜、紅魔館のPA・・・メイド長です。
東方を知らない人のために更に補足すると、彼女の持っている能力は「時間を操る程度の能力」です。
簡単に言えば時を止めてその間に自分だけ動くことができるという事です。
Q:ゆっくり魔理沙はなんであんなに虐めたくなる性格なの?
A:今回登場したゆっくり魔理沙は幼い頃から何不自由なく育てられ、狩りも上手であったため、失敗、挫折という
ものを知りません。そのためこんな憎たらしい性格になってしまったと考えられます。
Q:ゆっくり魔理沙は善いゆっくり?悪いゆっくり?
A:咲夜さんに捕まった段階ではまだ人に被害を与えるような事はしていないので善いゆっくりであったと言えるか
もそれません。
ただあの性格です、いずれは何らかの悪事を働いたことでしょう。
Q:ゆっくり魔理沙の見つけたお菓子は何?
A:咲夜さん特製ゆっくりれみりゃホイホイです。
肉まん料理の気に入ったお嬢様のために定期的に罠を仕掛けてはゆっくりれみりゃを捕まえています。
今回はたまたま仕掛けた直後にゆっくり魔理沙がエサに飛びつこうとしたため、時を止めてそのまま捕獲しまし
た。
Q:ゆっくり魔理沙は何度もナイフで刺されていたけどよく死にませんでしたね。
A:刺したナイフはある程度時間が経過したら咲夜さんが時を止めて回収しています。
また、その際に多少の応急手当もしてあげているので死ぬ事はないのです。
Q:プチれみりゃはどこから連れてこられたの?
A:咲夜さんが以前料理したゆっくりれみりゃの子供です。
Q:どうして咲夜さんはゆっくり魔理沙を持ち帰ったの?
A:通常種が恐怖により中身の甘みが増すのに対し、ゆっくりれみりゃは愛情を持って育てることにより、中身の肉
の旨味が増すのです。また、通常種を食べさせることにより更に旨味が増すと言われています。
また、恐怖を与えることにより肉が引き締まって弾力のあるおいしい肉まんともなるため、甘やかして育て、恐
怖を与えて調理するのが一般的なゆっくりれみりゃの調理方法です。(私の設定です。)
以上の理由により、咲夜さん自身はメイドの仕事で忙しいため、ゆっくり魔理沙を使って子育てをさせたのです。
Q:このSSの設定、どこかで読んだことがある気が・・・。
A:このSSは星 新一という方の短編小説を参考にしてい書きました。(結構前に読んだので題名忘れた><)
その小説では、ある国のスパイが捕まり子ライオンと同じ檻に入れられ、子ライオンが死んだらお前も殺すと言
われます。どうする事もできないまま月日は流れ子ライオンは大人に成長します。ある日、監視員が檻の中を覗
くと肉片が飛び散りライオンの姿だけが残っていました。その後そのライオンはすぐに野生に放されます。
誰もいなくなったところでライオンの中からスパイが現れます。スパイはライオンを殺しその皮を被っていたの
です。訓練中、素手でライオンを殺す訓練を受けていたため助かったのです。
たしかこんな内容だったと思います。
今回のSSでは普通に食べられてしまうんですけどねw
Q:最後にゆっくりれみりゃが置かれた白い板って何?
A:まな板です。その後どうなったかはわかりますよね?
~ゆっくり魔理沙の生涯『子育て編』~ END
作成者:ロウ
後書き
最後まで読んでくださった方々にまずはお礼を申し上げます。
ゆっくり達の生涯シリーズ第9弾『ゆっくり魔理沙の生涯「子育て編」』はいかがだったでしょうか?
お盆休みも数日で終わり、忙しい日が続いているため短編SSながら時間がかかってしまいました(泣
ちなみに私の中の設定では咲夜さんにとって大切なのはお嬢様ただ一人であり、ゆっくりれみりゃは大嫌いです。
次回のSSはなかなか虐められないゆっくりレティに登場してしもらおうかなぁと思っています。
ただ、皮が厚く水に強い、捕食種の中ではトップクラスの強さ、デカイ、こんなゆっくりをどうやって虐めたらいい
ものか悩んでいます。
どうしてもつまったら、例の着物を着た少女に出演していただく予定です。
ちなみに、使いたい方がいるのかはわかりませんが、私の書いたSSの設定を使っていただくのは全然かまいません。
むしろ嬉しいくらいです。
先日も「ゆっくりえーきの生涯」を参考にえーきの中身を鶯餡にしました。
という後書きを見てとても嬉しかったです。
しかしSS書くスピードUPをなんとかしてしないとまずいなぁ・・・(泣
おまけ(という名のゆっくりの考察報告書1(続く?))
※注意
考察という名のもとに私の中での設定を書きまくっています。
いくつかのSSのゆっくりの繁殖とは結びつかないものもありますが、あくまで私の中での設定ですご了承下さい。
○○年○○月○○日
2ちゃんねる ゆっくり虐待スレ
虐待お兄さん 様
2ちゃんねる ゆっくり虐待スレ
ロウ
ゆっくりの繁殖についての考察(報告)
1.繁殖の型
虐待スレの皆様ならご存知の通りゆっくりには植物型と胎内妊娠型の2種類の繁殖方法が存在します。
植物型については厳密に述べると二種類存在すると考える事ができます。
(1)植物型(母親が朽ち果てる場合)
この繁殖は成体ではないゆっくりが他のゆっくりと「すっきり」して母親役になった場合起こります。
朽ち果てる理由は、頭から伸びる蔓に栄養を取られてしまうためだと考えられています。
この繁殖において興味深い点は、朽ち果てたゆっくり種と同じゆっくり種が生まれるという事です。
詳しいメカニズムなどは解明されていませんが、ゆっくりは繁殖力が旺盛で、頻繁に子供を生むことができます。
しかし、自分が死ぬという事はこれ以上自分の子孫を残すことができないことを意味しています。
自らの子孫を少しでも多く残そうとする種としての本能が自分と同じ種のみを実らせているのではないかと考えら
れます。
ゆっくりアリスが強姦魔であるにもかかわらず、ゆっくりアリスが大繁殖しないのは上記の事が原因の一つではな
いかと考えています。
また、この手法により加工場では目的のゆっくりを効率よく生産しているようです。
(2)植物型(両親共に生き残る場合)
この繁殖は成体のゆっくり同士が「すっきり」した場合に起こります。
成体のゆっくりは十分な餡子を体内に持っているため、蔓に栄養を取られて朽ちることはありません。
この繁殖において興味深い点は、霊夢種がパートナーである場合9割以上のつがいの母親役が霊夢種になるという
事です。
なぜこのような事になるのかはあくまで推測の段階ですが、力の強弱が関係しているのではないかと考えています。
基本的に母親役は子供の面倒を見て狩には参加しません。
そのため、父親役がエサを集めます。つまり力の強いゆっくりが父親役になる事で一家の生存率を高めているので
はないかと考える事ができます。
力の強弱によって父母が決まると考えると、強姦魔であるゆっくりアリスが「すっきり」しても自分の頭には蔓が
生えないという事も納得することができます。
(3)胎内妊娠型
この繁殖方法は成体のゆっくりがさらに成長し、それらがつがいになった場合に起こります。
胎内妊娠型において母親役になると身動きが取れなくなってしまうため、人目のつかない巣穴を見つけ、食料を大
量に蓄えた後、つがいは「すっきり」します。
(たまに後先考えずに「すっきり」して悲惨な末路を迎えるゆっくりを目撃します。)
この繁殖において興味深い点は、ある程度成長したゆっくりを生むことができるという点です。植物型の繁殖は大
量にプチゆっくりが生まれるものの、その大多数が親の目の届かないところでの不慮の事故や、他の動物に捕食さ
れたり、親子ゆっくりを虐待するのが大好きな虐待お兄さんに捕まり命を落としてしまうのです。
出産型ならば、母親の胎内にいるうちからある程度の意識があるため親子の絆が強くなり、母親の餡がある程度赤
ちゃんに受け継がれるため植物型のプチゆっくりに比べると知識も持っており、自然と生存率も上がると考えられ
ています。
ただ、出産型の欠点は平均して3匹程度しか生むことができないということです。
また、母体となるゆっくりにかなりの負荷がかかるため、体の弱いパチュリー種などは出産と同時に死んでしまう
ことがよくあります。
2.繁殖方法
ゆっくりはどのようにして身篭るのか?
ゆっくりの中身は基本食材であり、生殖器官などまったく見当たりません。
ゆっくりの中には「ぺにぺに」「まむまむ」と言っているゆっくりがいるものの、それらの器官が実際に見つかっ
たという報告は上がっていません。
しかし、ある興味深い報告がありました。それは幻覚を見せられたゆっくり霊夢が幻覚のゆっくり魔理沙と交尾を
して植物型で繁殖したというものです。
この報告を聞き、私はある一つの仮説を立てました。
「ゆっくりは1匹でも繁殖する能力を持っているが、他のゆっくりとすっきりしたという事実がないと身篭らない。」
この仮説の通りならば幻覚によってゆっくり霊夢が身篭ったことは説明がつきます。
また、ほぼすべてのゆっくりが1匹で「すっきり」しても快楽を得るだけで体に大きな変化がないのに対し、他のゆ
っくりと一緒に「すっきり」した直後にはどちらかのゆっくりの体に変化が訪れるという点についても説明がつきま
す。
また、ゆっくりに手術を施して子供を産めなくするという事が可能であるため、ゆっくりの体内には何らかの器官を
司る餡の部位が存在すると考えられます。
3.今後の方針
今回述べたものの殆どが仮説の段階なので今後も虐待スレのゆっくりの観察を続け、仮説を定義にしたいと考えてい
ます。
また、最近では木ゆっくりなどというのも現れだし、ゆっくりの生態について更なる研究(虐待)が進むことに期待
したいと思います。
おまけの後書き
以上のおまけがゆっくりの繁殖方法について私が考えているものです。
これらの設定を基に出産シーンが登場するSSを書いております。
(魅力的な設定が出たら改変するかもしれないけどねw)
ちなみに、「ぺにぺに」「まむまむ」という設定は非常に面白いと思います。
ただ、私はその・・・生々しいものはあまり好きではないので、今回のおまけではそんな器官は存在しないと書かせ
ていただきました。
冒頭部分は加工場の人の「ゆっくりいじめ系260 ほほえみの村(永琳の報告書)」の書き方の一部を参考にさせてい
ただいております。
最後に、これは私の中の設定です。他の職人様の設定を批判するつもりはまったくありません。
最終更新:2009年03月06日 03:56