ゆっくりいじめ系2800 のうかりんランド③

のうかんりランドを読んでるとより楽しくなると思う
のうかりん最強伝説
オレ設定注意
クロスするに設定流用。これを見るともっと楽しくなるよ!
死のゆっくり
美のゆっくり
「ぼくのかんがえたさいきょーのゆっくり」注意





「ゆっくりてんこをいじめてね!」

青い髪をした人の体を持つゆっくりてんこ。
そしてその目の前には緑の髪に麦わら帽子を被ったのうかりん。
無言で手に持つ猟銃に霊力を加えると猟銃の口からマシンガンのように弾幕を撃ち続けた。
一発一発が並みのゆっくりだと一撃で弾け飛ぶ威力を持つ弾幕だ。

「ああ!いい!いいのぉ!もっといじめて!てんこをもっといじめてぇ!」

しかしてんこは耐えていた。否、快楽を味わっていた。
てんこ種は総じて構って欲しいという依存を持っている。
れいむ種のような寄生的な意味でなく、文字通りで。
そして構って欲しいがためにイタズラを繰り返し、罵倒され苛められるように仕向けるのだ。
そうすれば何かが近くにいてくれて、てんこ種はとっても「ゆっくり」できる。
「ゆっくり」できるからゆっくりにとっての痛みは苦にならない。
だがいくらてんこ種でものうかりんの弾幕を食らってしまえば唯ではすまない。
しかし今マシンガンのように弾幕を撃たれて悶えるてんこは違う。
真性なのだ。変態なのだ。ドMなのだ。
数十分後、そこにはズタズタにされた青髪のドMがいた。



のうかりんランド③
「恐怖!改造ゆっくりの襲来!」



春が来た。
長い長い厳しい冬が終わり、雪は溶け、草木が芽吹かせ、暖かい風が幻想郷に吹く。
妖精リリー・ホワイトが空を飛びながら春を告げ、四季の一年が始まった。


そして人里から離れた畑とぽつんと佇む木製の家が一軒。
ドアが開き、家から出てきたのは麦わら帽子に下ぶくれをしたゆっくり。
のうかりん。この畑の主である。
ゆうか種はお花を育ててゆっくりするが、亜種であるのうかりんは農作業をすることでゆっくりする。
冬が終わり、ようやく農作業ができる季節になる。
冬の間は農作業が出来ないのでずっと家に篭もりっぱなしだったので、ゆっくりできなかったが今は違う。
これから暖かい春、熱い夏、少し肌寒い秋に思う存分ゆっくりと農作業をするのだ。

鉄の鍬を携え、畑にいくのうかりんの後に付くのは様々なゆっくりだ。
まりさ、れいむ、みょん、ちぇん、ぱちゅりー、うどんげ、メ-リン、ふらん、れみりゃ、てんこ…
親から捨てられたもの、傷つき死に掛けたもの、のうかりんに憧れたもの。
そんな過去がある、のうかりんの畑で働く仲間である。
畑で働く彼女らゆっくりには普通のゆっくりとは違う事がある。

それは「ゆっくり」を知っていること。

「ゆっくり」とは本来はゆっくりなら誰もが持つもの。
形であるものではない。目に見えるものでもない。
ただそれがあるだけで幸せになれる、精神的なようなものだ。
しかし普通のゆっくりにはそれは見つけられない。なぜなら「ゆっくり」という意味を知らないから。
「ゆっくり」を理解し知ることが出来るのはそれこそ老成したドスぐらいなものだろう。
噂では勢力の強い東のドスが「ゆっくり」を知るらしいが定かではない。
それほどに「ゆっくり」とは難しいものである。目先のしあわせーでは得られるものではない。
妖精と饅頭の中間に位置するゆっくりは「ゆっくり」を知る事で妖精に近い存在になれる。
そうなるとゆっくりが弾幕を練れるようになったり、何かを食べなくても生きていける。
逆に「ゆっくり」を知らず、ただ惰性のまま生き、ゆっくりを他人ではなく、自分のみに強要するとただの饅頭になったり、
所謂ゲスゆっくりとなり、とてもゆっくりできない存在となる。

「ゆっくり」を知るのうかりんと共に働くゆっくりは普通のゆっくりに比べて強靭である。
まず妖精に近い存在になったことで、饅頭という肉体から少しだが外れている。
これにより、水の耐性はもちろんだがほんの少しの事で皮が破けて死んでしまう事はまずない。
妖精に近い存在であるが故に食事も最低限で済むため、野菜と共に生える雑草や虫、収穫された少数とはいえ野菜だけでやっていける。
また、全体の二割にも満たないがのうかりんを含めて弾幕が扱える。
これはすでにゆっくりの域ではなく、完全に妖精の域に達しているだろう。

話を戻すと彼女らはのうかりんの畑で働く事で「ゆっくり」できている。
これは異例な事だろう。
なぜなら大多数のゆっくりはこのような力仕事はやりたがらない。
加えて野菜は勝手に生えてくると思い込んでいるゆっくりならば尚更だ。
しかしゆっくりとは本来、他人をゆっくりさせる事を饅頭と妖精の中間的存在という形で具現化したものである。
つまりのうかりんの役に立つことで己の存在意義を確立し、「ゆっくり」できるのである。
無論、中には純粋に畑で働くのが「ゆっくり」できるのもいる。

幸せという不確定な「ゆっくり」をおぼろけとはいえ見つけられたゆっくり達は実に「ゆっくり」としていた。

「今日は土さんを掘り返して畑の準備を始めるべ」
「わかったよ、のうかりん!」
「どりるのないてんこが役立たずなのはかくていてきに明らか。いくのないてんこは頭がおかしくなってしぬ」
「手でほるんだどぉー。でも、手がよごれちゃうからみはりにいってくるんだどぉー♪」
「おねえさまはわたしと共に土いじり」ずるずる
「うわあぁぁぁぁぁぁぁ!」

各自畑に散らばり、土を掘り返していく。メーリンは畑の入り口に居座ると目を閉じシエスタに入った。
しかしのうりかんは空を見上げると目を細める。

(なーんか嫌な予感がするっぺ…)




それは森の奥、更に奥にあった。
人の手が加えられたであろう、その建物。人間が放棄したそこは刑務所であった。
ドスとそれに従うゆっくり達によるゆっくりの刑務所。
しかしそれは刑務所ではない。
毎日のように中ではゆっくりの悲鳴が鳴り響き、ドス達のある目的のために収納されたゆっくりは非道な事をされ続けた。

全てはゆっくりのため。全ては至高のゆっくりため。全ては永遠のゆっくりのため。

いつからかそこは「施設」と呼ばれる地獄と化した。


薄暗い部屋。部屋自体は広く、それなりに清潔にされている。
しかしその部屋はゆっくりの死骸が散乱していた。
れみりゃとふらん。
捕食者として頂点に立つはずのゆっくりが何十匹と死骸となっていた。
そして死骸に貪り付く黒い影。

「むきゅきゅきゅ。実験は成功。ほしょくしゃすら歯牙にかけない改良のかんせいよ、ドス」

「施設」の科学者の一人であるぱちゅりーは薄暗い部屋にいる黒い影を見て愉快に笑った。
そう、実験は成功。子ゆっくりに倒される程度の愚鈍だった改造ゆっくりが捕食者を何十匹単位で瞬殺したのだ。

「そうだね。さすがぱちゅりーだよ!また一歩、ゆっくりをゆっくりさせられる世界に近づいたよ!」

ぱちゅりーの横にいたのは巨大なまりさ。ドスである。
この施設の事実上の支配者であり、ある目的でゆっくりを改造を施すように指示するもの。
その目的とは世界を手に入れる事。正確に言えば支配者気取りの愚鈍な人間を滅ぼし、ゆっくりのための世界を取り戻す事。
ドスになる以前から何度も何度も人間を滅ぼそうとし、その度に失敗し、ある考えに至った。

ーゆっくりが人間を滅ぼせないのはゆっくりの力を理解してないから?

そしてドスは一種の狂気に囚われた。
群れをキノコで洗脳し、自分の手足となる手下を作ると後は早かった。
様々なゆっくりの群れから時には拉致し、時には洗脳し、時には殺してでも「施設」に送り込み、改造を施していった。
全ては世界をゆっくりのためにするため。
そのために非道と思える実験も非道とは見えていない。
人間を根絶やしにするために、ドスはやり方を選んでいなかった。

「道具をつかうことで扱いのはばが広がったわ。これでやろうと思えばにんげんさんもたおせるわ!」
「すごいよぱちゅりー!これで人間を根絶やしに出来るね!」

ドスは喜んだ。
今目の前で死骸を貪る異形はドスの目では一種の英雄にも見える。
人間をも倒せるゆっくりが誕生したのだ。

「むきゅ!まだよ、人間さんはとてもつよいの。ドスも分かってるでしょ?あれ一匹じゃ簡単に殺されてしまうわ
それにまだ雑魚の実践しかしてないからどれ程のぽてんしゃるなのかも分からない」
「ゆぅ…」

ぱちゅりーの言葉にドスの喜びは沈んでいく。
そう、人間は強い。
一人ぐらいならドスでも殺す事は出来る。
しかし人間は集団にやってくる上に戦略も使ってくる。
その群体としての強さに認めたくないが何度も倒されたのだ。

「まずは適当な群れに放ってどれだけできるかの実験ね…ドスは知らない?捕食者を凌駕して、かつあの子のぽてんしゃるを引き出せそうな人間さんのじゃない群れを」

ドスの脳裏に様々な群れが浮かぶ。
これでも長年生きてきたドスである。様々な群れを見てきたし、それらの崩壊もまた見てきた。

まず浮かぶのは東のドスが収める群れ。
実験としては申し分のない相手であるが、リスクが高い。
特に東のドスの強さはこれまでドスが見てきた中でトップクラスである。
もしこの居場所がばれた時、逃げ切れるか怪しいものだ。

次に浮かんだのは戦闘民族である騎馬めーりん。
めーりん種でありながら、その群れのめーりんは戦う事こそが生きがい。
しかしこれもリスクは東のドスと同等だ。
特にメーリンの姓の名を持つめーりんは数匹でドスと同等という強さを持っている。
ドス自身、負けるつもりはないが、数の差というのは人間で味わっているためあまり手を出したくない。
もし施設が乗っ取られたりしたら今までの苦労が水の泡である。

そして…

「…いるよ!とてもゆっくりしててとても強い、ゆっくりの群れが!」

ドスの成り立ての頃の話だ。のうかりんの畑に住まうゆっくり達。
とてもゆっくりとしていた。人間が野菜を作っていることを知っているドスは驚いたものだ。
何せゆっくりが野菜を作り、それを収穫しているのだから。
それにのうかりん自身の強さはドスと引けを取らないと聞いた事がある。
それが収める群れならば強さも申し分ないはず。
それでいてゆっくり達がゆっくりとしている群れを見て、同じような群れを作りたいと思った。

しかしドスの頭には改造されたゆっくりがどれ程なのかしか頭にない。
かつてゆっくりとしていた理想の群れに、狂ったドスは悪魔を送り込もうとした。

(そういえばれいむが新しい試作品を作ったって言ってたわね…もしあの子が倒された時にはその試作品をぶつけてみましょうか)

ぱちゅりーの脳裏に浮かぶは同じ科学者であり、改造ゆっくりを日夜作り続けるれいむの姿。
毎回ゲテモノで役立たずを作るが、稀に役に立つのを作るのだから始末に終えない。
しかし試作品らしいアレは本当に醜いと思う。
アレをぶつけられる群れにぱちゅりーは憐みを浮かべた。

「そういえば戦ってる記録はだれがするの?」
「しずはでもやらせればいいんじゃないかしら?ほら、影がうすいから誰もわからないわよ」




のうかりんの畑の入り口にうどんげ、まりさ、メーリン、みょんの四匹が話し合っていた。
内容は戦いについて。
武器の扱い、身の立ち位置、相手の隙の狙い方など様々な事を話し合っている。
のうかりんは用事があって畑にいない。その間、ゆっくり達は各自、自分の好きなようにしているのだ。
みょんはのうかりんに会う前に、ある旅をするみょんと旅連れのてんこから剣術の指南を少しだけだが受けたことがある。
そのため基本は出来ているのだが、うどんげ、まりさ、メーリンは完全に我流であるために、少々無駄が多い。
野生のゆっくり程度なら負ける程は弱くはないが、それでも強くなれる事は越したことがない。
特にメーリンは戦う事が好きなのだ。ならば強くなれるなら何だってする。

「ケラ?」

うどんげは入り口の外を見た。
人型でゆっくりの匂いがしたからのうかりんかと思ったが違った。
頭身はのうかりんに比べて小さい、それは…

「!ジャオォォォォォォォォォン!!」

メーリンが雄たけびを上げた。
それは畑に侵入者…それも間違いなく危険なものが来たと言う声。

「な、なんなんだぜ、これ!」
「ゲラゲラ?!」

慌てたうどんげはまりさの上に乗るとまりさナイトの形になると、ネギの形をしたドンパットソードを取り出す。

「みんな、これは強敵だみょん!」

いつもの卑猥な言葉ではない。それだけ目の前の存在は危険だと判断したみょんは側に置いてある木製の刀を口に加える。

《ゆ゛っ゛ぐり゛じでい゛っでね゛》

人型の異形をしたそれはメーリン達に襲い掛かった。



それは正しく異形であった。
頭は黒い髪に赤いリボンの付けたゆっくりれいむ。
しかし首から下は人型である。
本来人型を持つゆっくりはれみりゃやふらんなどといったゆっくりでしかあまり見かけない。
特にれいむの人型などは目撃例がないほどだ。
しかし目の前のれいむには人の体を持っていた。れみりゃなどと違うのは服を着ておらず、肌は継ぎ接ぎである。
そして、膝にゆっくりの赤ちゃんが埋め込まれている。
背中にはふらんの羽らしきものが左右に二つずつ生えていた。

「メーリンはみょんとまえに!まりさたちはうしろからだみょん!」

みょんは素早く指示を出すと、メーリンと共に前に出た。

アレはきけんすぎるみょん!なんでかわからないけどあれをいかしてたらとんでもないことがおきそうだみょん!

まずみょんは疾風の如く口に携えた木製刀で異形の体に切りつけた。
殺傷性のあるそれはみょんの技術と合わさる事でゆっくり程度の肉体なら真っ二つに出来る。

「き、きれない?!」

なんとみょんの刀は異形の肉体に対して掠り傷すら負ってない。

「ジャオ!!」

続いて渾身の力を込めて叩きつけるようにたいあたりしたメーリンの攻撃。
異形は仰け反る。
しかしそれだけでこれも大したダメージになっていない。

「うしろががらあきなんだぜー!」

まりさナイトはみょん達が攻撃した隙に異形の背後に回る。
うどんげがドンパッチソードを折れる勢いで叩きつけようとするが、

《ヴじろ゛だね゛!゛わ゛がる゛よ゛!゛》

動きがとろそうな外見でありながら、足首を柔軟に動かすと即座に後ろのまりさナイトに回った。
ドンパッチソードは異形の手に取られ、身動きが取れない。

「な、なんでわかったんたぜ!」
「こいつ!うしろにもあかちゃんが!」

みょん側から背中に赤ちゃんが膝にある赤ちゃんのように埋め込まれていた。
目は開き、口もあるそれで死角からの狙いを防いだのだろう。

「ジャオ!」

ドンパッチソードを手で抑えてる間にメーリンとみょんは攻撃を加えていく。
しかし効かない。どんな攻撃も頑丈すぎる皮に対して有効打となってくれない。
ここまで硬いのは恐らくドスぐらいなのではないか?と思うほどである。

《ゆ゛っ゛ぐり゛づがま゛え゛だぁ゛》

後ろを向いたままもう片方の腕を間接を無視したように動かすとメーリンを捕まえる。
それと同時にドンパーチソードを離すと両手でメーリンを掴んだ。

《い゛だだぎま゛ーず》

ゾクリ

メーリンに背筋が凍るような危機を感じた。
幸い異形の力自体は大した事はない。
回転するように身を動かすと両手から外れ、距離を取る。

《あ゛あ゛ー。お゛ぢびぢゃ゛ん゛の゛ごは゛ん゛ー》

異形の掌が開かれる。
五本の指の中央にある、それはまたもや埋め込まれた赤ちゃんである。
しかも口には二重に分かれた鋭利的な牙が見える。

メーリンは冷や汗を書いた。
れみりゃの牙すら通さぬと自身のある自分の皮だが、あそこまで鋭利的な牙では人間の皮すら引き裂けるのでないか?
自分達の攻撃が通用しない危機的状況でありながら、メーリンの心は熱く燃えていた。

このような戦いは初めてではない。
無謀な戦いなんて腐る程してきた。のうりかんなんてもっと強かった。
だから恐れる必要もない。
だって、ほら…

「うー!しんにゅうしゃだどぉー!」
「きもちわるい…」

自分には信頼できる仲間がいるのだから。



畑から離れた所でゆっくりとしていたれみりゃとふらんだが、メーリンの声に羽を広げると飛んで駆け抜けた。
そこには異形が立っていた。
れみりゃとは違う。ふらんとも違う。もちろんのうかりんや別の人型を持つゆっくりとは違う。

れみりゃとふらんは目の前の異形がまりさナイト、メーリン、みょんでも倒せぬ存在と判断したら霊力を練り上げる。
二匹の姉妹は「ゆっくり」とれみりゃとふらん特有の成長により、ほぼ妖精に近い存在となっている。
霊力をかき集めると赤い弾幕を合わせて三十個も生み出し、異形へとぶつける。
手加減無しの全力弾幕。
妖精の域に達したからこそ出来るゆっくりの弾幕だ。異形とはいえあれがゆっくりならばただでは済まないはずだが…

「うー!うー!なんでいきてるんだどぉー!」
「すごくかたい…うー」

異形は立っていた。
所々傷が出来、中身が漏れかけているが、それ以外はほとんど無傷である。

「こいつ、きずがゆっくりとなおっているんだぜ!」

まりさの目には傷口がゆっくりとだが治っているのが見えた。
まさか自己修復まで持っているとは、思ってもいない。
異形の羽が震えると大きく広げる。

「まさか、とぶきがみょん!?」

飛ばれると元々飛べるれみりゃとふらん、あとは弾幕の使えるのうかりんぐらいしか戦えるのがいなくなる。
みょん、メーリン、まりさナイトは飛ばせんと言わんばかりに攻撃を仕掛けようとするが、時既に遅し。
攻撃が届く前に異形は四つの羽で飛び上がるとふらんとれみりゃに目掛けて襲い掛かった。

「!はやい!!」

その速度はふらんを驚かせる程である。
だが真っ直ぐと突っ込むだけなら回避する事等容易い事だ。
並みの弾幕では目の前の異形にダメージは与えにくい。それに飛び回るとなると当てにくさもある。
そう判断とするとふらんに手に霊力が集う。
かき集めた霊力を圧縮し、それは細長く形作るとふらんの武器となる。

きんき{れーばていん}

形はバールのようなものではあるが、決してバールではない。

成長を経験し、「ゆっくり」を知ったふらんはふらんのオリジナルである、「フランドール・スカーレット」のスペルカードを模倣する事に成功した。
それがふらんの手にある、{れーばていん}である。
再び異形がふらん目掛けて突っ込んできた。
しかし馬鹿正直に突っ込んでも空をテリトリーとするふらんから見ればお粗末なもの。
ふらんも異形目掛けて飛ぶ。
そして衝突する寸前に回避し、それと同時に羽を一枚、{れーばていん}で切り落とした。
霊力で構成されたそれはただの鈍器ではない。
ふらんのイメージによってその殺傷性と切れ味を高めるふらんだけの魔剣なのだ。

哀れにも羽を切り捨てられた異形はまっさかさまに地面に落ち、衝突した。
普通のゆっくりならば弾けて餡子のアートができる衝撃にも関わらず、異形はまだ生きている。
それどころか最初の弾幕の傷が酷くなってるだけでそれ以外に傷らしきものはない。
呆れるほどの頑丈っぷりである。

しかし動きは間違いなく遅く見えている。
よたよたとバランスの取れてない姿に落ちたダメージを完全に吸収し切れなかったのだろう。
切り落とされた羽と傷口が再生し始めてる。
叩きかけるなら今だ。

「すーぱーふるぼっこたいむだぜ!」
「とつげきだみょん!」
「ジャオ!」
「「ゆっくりしね!」」

メーリンの体当たりが、みょんの木製刀が、まりさナイトのドンパッチソードが、姉妹の弾幕が一斉に襲い掛かる。
無論、ただ攻撃してるだけではない。
傷が出来ている部分に攻撃を叩き込む事で更に傷を広げるのだ。
そのお陰か、今までダメージが碌に通らなかった異形は目に見えるように弱まっていく。

《ヴあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!?や゛だや゛だや゛だ、れ゛い゛む゛ばじに゛だぐな゛い゛!ゆ゛っ゛ぐりじだい゛ぃ゛ぃ゛ぃ!》

初めて異形の悲鳴が上がった。
それと同時に何処にそんな力があるのか、羽を広げ、空へと逃げ出そうとする。

「うー!にがさないんだどぉー!」

れみりゃの手に霊力が集う。
ふらんは霊力を集め、圧縮することで、{れーばていん}が使える。それは本来、ふらんのオリジナルの使うスペルカードを模倣したものだ。
成長し、更には「ゆっくり」を知ったふらんの姉であるれみりゃにも彼女のオリジナル「レミリア・スカーレット」のスペルカードを模倣する事ができるのだ。

「すぴあ・ざ・ぐんぐにる!」

霊力を圧縮し、れみりゃの手に現れるは、紅い槍。
それを空に逃げ出した異形に目掛けて投擲した。
ゆっくりの身で妖精の弾幕の域を遥かに超えたそれは凄まじい速さと破壊力がある。

ドガァァァァァァァン!

見事に命中したと同時に異形はそのあまりの破壊力に上半身が消し飛んだ。
そして力なくゆっくりと残された下半身が地面に落ち、叩きつけられる。
まりさナイトはゆっくりと近づき、ドンパッチソードをつんつんと突く。
異形は動かない。
みょん達の勝利だった。

「やった!まりさたちのかちだよ!」
「ジャオォォォーーーン!」
「ちんぽおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「やったどぉー!」
「うー!」
「げらげらげらげら」

勝利の雄たけびを上げるゆっくり達。
強敵だった。ゆっくりなのかもわからない謎の敵であったが、仲間との協力することで勝利した結果であった。
しかしみょんの頭には疑問が残る。
これは何なのか?ゆっくりなのか?そしてなぜ畑に来たのか?
いくつかの疑問が脳裏に浮かびながらも答えが出ない。
結局異形の正体は異形のまま。
そう終わるかと思ったが…

「ジャオォォォォォォォォォォオ!?」

突然メーリンの悲鳴が響いた。
皆がメーリンに目を向け、そして驚いた。
メーリンの背後にゆっくりが噛み付いている。

そんな!いままできづかなかったみょん!?

ぶちぶちぶちぃ

耳障りな音が響く。

ぶちぃ!

「ジャォォ!ジャォォォォン!?」

メーリンの皮が噛み千切られた。

あ、ありえないみょん!メーリンの皮をかみちぎるるなんて!

メーリン以外のゆっくりは呆然としていた。
メーリンの皮は普通のめーりんに比べて強靭にしてしなやかさも兼ね備えている。
しかも「ゆっくり」を知っているが故に妖精に近い肉体を持っている。
たとえ「ゆっくり」を知ったれみりゃが全力で噛み付いたとしても、メーリンの皮を噛み千切るのは難しい。

メーリンの皮を食い千切ったゆっくりはメーリンを押しのけ前に出る。
それと同時にみょん達は先ほどの異形とは比べ物にならない程の危機感を感じた。
角が生えていた。すいかのような角が。
羽が生えていた。きめぇ丸とれみりゃとふらんの羽を掛け合わした黒くて大きな羽が。
瞳が赤く輝いていた。れーせんのような赤い瞳が。
瞳が蒼く輝いていた。さくやのような凍るような瞳が。
牙が生えていた。刀のように研ぎ澄まされた鋭利的な牙が。
色々なゆっくりがごちゃ混ぜに合わさった醜いキメラのようなゆっくりの姿を表した


「う…うー!!」

ふらんは{れーばていん}を掲げると同時に羽を広げ、目の前の醜いゆっくり目掛けて最高速で突っ込んだ。

あれはゆっくりできない!ゆっくりしね!

普通のゆっくりならば視覚すら入らぬ速度と最高の一撃で持って終わらせる。

「うー!ゆっくりこわれろ!」

メーリンの皮を噛み千切ったキメラゆっくりに{れーばていん}を振り下ろし、

「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!?」

羽と{れーばていん}を持つ腕が宙に飛ぶ、ふらんの姿があった。

「ふ、ふらんぅぅぅぅぅぅ!」

れみりゃは目を疑う。
ふらんの持つ最高の一撃が回避され、更に反撃まで加えるキメラゆっくりの姿に。
いや、目に間違いがなければ一瞬、消えたように見えた。

「うわぁぁぁぁぁ!」

妹を倒されたれみりゃは激昂に身を任せて霊力をかき集めるとキメラゆっくりに目掛けて一気に放つ。
本来なら数十を超える数が撃てるはずが今放った数は8つ程度。
{すぴあ・ざ・ぐんぐにる}の疲れが来ているのだ。
いくられみりゃといえども弾幕をそう何度も撃てる代物ではなく、特に大技を使った後は霊力が練れない日々が何日か続く。

その怒りの弾幕もキメラゆっくりは全て回避すると、先ほどの異形を超える速度でれみりゃに襲い掛かる。

「まりさたちを忘れてちゃこまるんだぜ!」
「せいばい!」

まりさナイトとみょんがれみりゃに襲い掛かるキメラゆっくりの前に出ると同時に突っ込むキメラゆっくりにドンパッチソードと木製刀で切りかかる。

ガキッ!
パシィ!

「こ、こいつもかたいんだぜ!」
「な、みょんの刀に刃こぼれするなんて…なんて角だみょん…」

ドンパッチソードがキメラゆっくりを捉えるが異形と同じような常識外れの皮にダメージは無かった。
みょんの木製刀は角を切りかかるが逆に鋭利的になるまで研ぎ澄まされたそれに逆に刃こぼれしてしまう程である。

「ゆ、まだきえ゛だぁ!?」
「まら!?」
「うぐぁぁぁ!」
「げら!?!」

今度ははっきりとみょんとまりさナイトの前で消えた。
その一瞬の後に四匹は切り刻まれたような傷が出来、姿を現したキメラゆっくりの口と角には餡子がびっしりと付いていた。

「う…あー…」
「うぐぅぁ…」
「ジャオ…ォォン」
「ちん…ぼ」
「けらけら…けら」
「いだい…よぉ」

残されたのは満身創痍のゆっくり達。
あの異形を打ち倒したゆっくり達はもう一つの異形によって倒された。
もはや絶対絶命…そう思われたが…

ズダーン、ズダーン、ズダーン。

三つの銃声が響いた。
キメラゆっくりはそれを察知すると回避し、傷ついたゆっくりと距離を取るように離れる。
そこに現れたのは麦わら帽子に緑の髪、下ぶくれした顔を持つゆっくり。

「中々厄介ごとになってるべ…。この落とし前、唯で済むと思うな」

目つきがいつもの小ばかした顔ではない、目つきが釣りあがったそれは怒ったのうかりんであった。



間に合ってよかった。

のうかりんはまずそう思う。
畑に侵入者がきたというメーリンの声は人里まで届いた。
用事を手早く済ませたのうかりんは急いで畑に向かうとそこにいたのは瀕死の仲間と継ぎ接ぎの目立つ醜いゆっくり。
この継ぎ接ぎが侵入者と判断したのうかりんは猟銃を手に取り、霊力を込める。
まず瀕死になっている仲間との距離を離すために三つの威嚇を込めた弾幕を撃つ。
狙い通り、弾幕は外れたが、離す事に成功する。

続けて霊力を更に猟銃に込めるとキメラゆっくりに撃つ。撃つ。撃つ。
それも単発ではない。散弾銃のように広範囲にバラける弾幕だ。
一発一発の威力は単発式に比べて劣るが、広範囲にバラけるために回避しようがない。

「ぐ!」

そう回避しようのない完璧の一撃をキメラゆっくりは回避した。
それだけではなく、のうかりんの左腕に噛み跡がある。
霊力を自分の体に纏わせる事で自分の体を強化できるのうかりんは人間と同等に近い防御と力を持つことが出来る。
そのために本来は人間が使うような鉄の鍬を使うことが出来るのだが、それにも関わらず目の前のキメラゆっくりはのうかりんを傷つけた。

(間違いないっべ…こいつ、時を操っている…?)

目の前のキメラゆっくりの瞳に見覚えがあった。
蒼く輝く瞳。それは時を操るとされるさくやの瞳だ。
しかし時を操れるさくやは何百の内に一匹いるか程度。
時を操れるさくやの瞳をお目にかかれたのはのうかりんにとって、今日が初めてだ。

(厄介なもんだべ…時を一瞬だけでも止めれればいくら散弾でも回避は可能…)

しかしいくらさくやの瞳で時を止めてもいずれ限界が来るはず。
一瞬でも隙でも出来れば後は一撃で打ち抜く。
猟銃を再びキメラゆっくりに狙いを定め、

「う…な?!」

転んでしまった。何も無い、石に躓いたわけでないにも関わらずだ。
隙を作ろうとして、自分が隙だらけになってしまっては意味が無い。
素早く立ち上がり、猟銃に霊力を込め始めるとのうかりんは気づく。

(目が赤くなってるっべ…)

片方の目が蒼く輝くのならば、もう片方は真っ赤に輝いていた。

(時を止めるさくやの目に、今度は感覚を狂わせるれーせんの目…危険手当てが欲しくなるっべ…)

そう、のうかりんがいきなりころんでしまったのは平衡感覚を狂わせるれーせんの瞳の力だ。
うどんげの亜種であるれーせんの瞳はさくやの瞳に並ぶ貴重な代物だ。

瞳を見続けると危険と判断したのうかりんは散弾弾幕を撃つ。
キメラゆっくりに向かってくる弾幕の嵐だが、時を止め、その殺傷性に優れた角でもって切りつける!
背中を服ごと切られ、ふらつく体を抑えながら、即座に振り向くとキメラゆっくりに散弾を食らわす。

《ぎ?!げげげげげ!!》

初めて当たった。
散弾をモロに食らったキメラゆっくりだが傷らしい傷がない。
異形と同等の頑丈な皮がそれを防いだのだ。
攻撃を食らってしまったキメラゆっくりは言葉ならぬ言葉で威嚇する。

(どうやら時を止めるには時間の差があるべ…並みの攻撃は通用しない頑丈さ…なら)

霊力を可能な限りに込めると散弾を雨のように撃ち続ける。
これがただのゆっくりならば蜂の巣どころか肉片も残らないだろう。

キメラゆっくりが消えた。

「!ここだべ!」

キメラゆっくりの来る場所を予測してそこに弾幕を撃つ。
来る場所は猟銃の持つ右腕のある右側。
見事に予測が的中し、弾幕がキメラゆっくり目掛けて狙っていく。
散弾のような弾幕でも、ただのゆっくりに撃つ弾幕でもない。
限りなく霊力を圧縮し、一点集中の如く撃ち出されたそれはレーザーのようになってキメラゆっくりの頑丈な皮を貫いた。
威力に置いてはドスの使うドスパークに劣るが、貫通するという事に関しては遥かに超えている。

キメラゆっくりの命の元である中枢餡子ごと貫かれたからだろう、力なく地面に落ちるとそのまま動かなくなる。
ふぅとため息を付くと、のうかりんは瀕死の仲間達の場所に急いだ。

「のうかりん!まりさたちがすごいけがを負ってるよ!」
「わからないよー!みんなしっかりしてね!」
「てんこのいない間にきずつけるとはきたないな、さすが忍者きたない」
「あわててきたら、あびきょうかん。おお、こわいこわい」

メーリンの声に駆けつけた残る畑の仲間達がようやく来たのだ。
のうかりん達は傷ついたまりさ達を家に運ぶとすぐに治療が始まった。
元々の再生力の高いふらんとれみりゃは一日も経たずに復帰した。
皮を噛み千切られたメーリンは傷ついたのが皮だけだったので回復自体は早かった。
みょん、うどんげは傷が深かったためか、回復が終わるまで農作業はお休みである。
まりさの負う傷の大半がうどんげが受けていたので、復帰したまりさはみょんとうどんげの二匹分を働いていた。
のうかりんの傷自体は深いものではなく、一日も休むと鉄の鍬で土を盛り返すのうかりんがいた。


「ヘェーラロロォールノォーノナーァオオォー」

のうかりんの鼻歌が畑に響く。
脳裏に浮かぶは醜い継ぎ接ぎだらけのゆっくり。
あれはいったい何なのか?自分でも苦戦してしまったあのゆっくり。
あの殺傷性の高い角と噛み付きは食らった自分だからこそ分かるがあれはゆっくりとはかけ離れている。
あれは「ゆっくり」を知った強さではない。
何処と無く、歪みがあるのをのうかりんは気づいた。

きめぇ丸にあのキメラゆっくりと異形を人里の人間に教える必要があった。
特にキメラゆっくりが危険だ。
時を止め、あの牙とメーリンの皮を噛み千切る顎の強さは人間の首筋を噛み千切り、殺しかねない。

のうかりんランドは平和である。

しかし、何処かでゆっくりの悲鳴が鳴り響いた。



(おわり)





あとがき
美のゆっくりの作者が「ゆっくりできない方はクロスをご自由に(訳)」
とあったので新作と重ねてやってみたら凄いバトルものになった件。
これ虐待なの?虐待じゃなくね?と思った人は本能的に長寿タイプ。

補足するとぱちゅりーがゆーれむ改で人間を倒せると言ってるけど精々れみりゃとふらんより強くて頑丈なぐらいだからサンドバック扱いが待ってます。
でもキメラゆっくりはやばい。もこたんやけーね先生がでるぐらいに。
この後の施設の連中だけどドスとぱちゅりーはゆーれむ改に失望して、キメラゆっくりの強さに目を付けて改良を始めるもコストの高さで頭がおかしくなって死ぬ。嘘。生きてますよ。

では最後に様々なssクロスに設定流用しているので各ss作者に感謝!





以下オナニー設定。嫌な人は見ないほうがいい




ゆーれむ改
美のゆっくりに出る改造ゆっくりを強化された改良型。
様々な欠点を改良されており、「ゆっくり」を知るゆっくりですら苦戦が免れなかった。
まず肉体部分にれみりゃを使い、微細な動きと5本の指による器用な道具の使い方が可能となっている。
皮膚にはめーりん種の皮をぱちゅりー製の薬品に浸す事で強度を更に高め、ふんだんに全身に二層、中間に柔軟の優れたゆかりん種の皮も貼り付ける事で常識はずれの頑丈さと衝撃吸収を誇る。
間接の稼動を妨げないようにゆかりん種の柔軟な皮を使うことで機敏な動きを可能とする。
背中にはふらんの羽を左右二枚の四つの翼が取り付けられており、最高速は軽くふらん種を凌駕。
掌と膝、背中に赤ゆっくりが埋め込められており、死角を無くしている。
口にはフランの牙を鋭利的に尖らせた歯を二重で取り付けられている。
頭部には比較的知能の優れたゆっくりを採用し、6体分のゆっくり+れみりゃの中身で知能が大幅に増加しているが、ぱちゅりーの薬とドスのキノコによって完全に洗脳状態になっている。
欠点はめーりんの皮を大量に使ったために羽無しでは自分の体を上手く操作できない重量にある。某古き鉄改並に無茶振りな改造ゆっくりと言える。
れみりゃの肉体を使っているために若干だが再生能力がある。

キメラゆっくりα
数多くのゆっくりの長所をこれでもかと詰め込んだ合成種。
すいかの殺傷性を高めた二本の角、ゆーれむ改に使われためーりんの皮、時を止めるさくやの瞳、方向感覚を狂わせるれーせんの瞳
ふらん、れみりゃ、きめぇ丸の翼を掛け合わせた黒い翼、人の皮膚すら裂ける程の鋭利的なふらんの牙、メーリンの皮すら噛み千切った強靭なみょんの顎
見た目は継ぎ接ぎだらけの醜いハゲ饅頭である。
だがその強さは人間すら殺しかねない危険な改造ゆっくりである。
しかしまだ試作品段階であり、コストもかかりすぎるために量産の目処は立っていない。特にさくやの瞳とれーせんの瞳が大変貴重なため。
欠点として時を止めるのにタイムラグがあり、使えば使うほどラグも長くなる。
また、活動限界時間もそこまで長くなく、無理をすればすぐに死んでしまう。
言葉が喋れない程言語及び知能部分に異常が見られる。
別パターンのβがあるが詳細は不明である。

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最終更新:2011年07月27日 22:56
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