永遠のゆっくり20(前編)

※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。
※どくそ長いです。
※うんうん、まむまむ描写あり。
※標的は全員ゲスです。
※虐待レベルはベリーハードを目指します。


※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。


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『永遠のゆっくり』20


「ゆー水はいらないのか?」
「多分ね。
ご存じのとおり、ゆっくりは思い込みの生き物だからさ。
何か月もかけて人間はゆっくりできると刷り込んだから、
もうゆー水の香水がなくても、人間でゆっくりするはずだよ。
でも、一応少し振りかけとこうか。はい、シュッシュッと」
「うん。ああ……もういい」
「わかってると思うけど、一応念を押させてね。
これはもう圭一さん個人の制裁じゃないんだから、
感情にまかせて潰したりしちゃだめだよ」
「ああ」
「なんでこんな目に合ってるのか、
きちんと理解させるのが大事だからね。
筋道の通ったやりかたでお願いね」
「わかってる。大丈夫だよ」


一日目

俺の目の前では、
涙と涎をまき散らし、床に顔面をこすりつけて尻を振りながら、
十三匹のゆっくりが必死に詫び、許しを乞うていた。

「ごべんなざい!!ごべんなざい!!ごべんなざい!!ごべんなざい!!」
「ゆるじでぐだざい!!でいぶだぢがわるがっだでず!!おにいざん!!ゆぅああああーーっ」
「あでぃずばみにぐいいながものでずううううぅぅ!!
あでぃずをおじおぎじでぐだざい!!づぐなわぜでぐだざいいいいいいい!!」
「おねえざんをっ!!あがぢゃんをっ!!ばりざだぢは!!ばりざだぢはあああああああ!!」

無様だった。
どうしようもないほど増長していたあの十三匹が、
今こうして、人間の足元にひれ伏し、本心からの悔悟を示し、謝罪を重ねている。

ゆっくり用の宗教を作り、人間を尊敬させる。
馬鹿らしい手法だとは思ったが(今でもそう思うが)、
この様子を見て、須藤春奈博士の手腕に舌を巻く思いだった。
子供ならではの乱暴な発想力が、
ゆっくりという存在にぴったり合ったのかもしれない。

こいつらが悔悟しようとどうだろうと、
俺個人としてはもはやどうでもいい。
土下座をしながら這い寄ってくるゆっくり共を蹴散らすと、
俺は部屋のテーブルにつき、テーブルの上にあった新聞を取り上げて読みはじめた。


長い間ゆっくり共は大声でわめき、詫び続けていたが、
俺が新聞に目を落としたまままったく反応しないのに気づき、
おずおずと近づいてきた。

「お、おにいさん………?」

無視する。

「れ、れいむたちがわるかったです……
おにいさん………ごめんなさい………?」

一匹の子れいむが這い寄ってきて俺の側面に回り込み、
新聞に目を落としていた俺の視界にもぐり込んできた。

足を上げ、その顔面に蹴りをつき込む。

「ゆぎゃべぇっ!!」
「ゆっ!!!」

子れいむの顔面がひしゃげ、床を転がっていく。
他のゆっくり共がびくんと身をすくませ、怯えた目を向けてきた。

「喋るな。ゴミクズ共」

新聞に目を落としたままでそう言ってやると、
ゆっくり共はぷるぷる震えながら、はらはらと落涙しはじめた。
つくづくウザい。


初日は、一日中ゆっくり共を無視しつづけた。

俺の怒りに触れることを恐れながら、
それでも救いを求めて、
ゆっくり共はおずおずと俺に近付き、謝罪の言葉をつぶやいてくる。
それらをすべて無視した。
廊下や床の行く手に立ちはだかり、何事か言ってくることもあったが、
完全に無視し、蹴散らし、踏み越えていった。

「おにいさん!!まりさたちはあびゅっ!!」
「あゅうぎゅううっ!!ぎいでっ!!ぎいでぐだざいいいいい!!!」

夜になり、俺が眠る頃には、
十三匹はぼろぼろと涙をこぼしながら、遠巻きに俺を見つめるだけになっていた。


四日目

三日間、俺はゆっくり共を無視しつづけた。
これまで口を聞いたのは、最初の「喋るな」と言った一度だけだ。

ゆっくり共は哀れっぽい、すがるような目を向けてくる。
俺は部屋の中で新聞や本を読み、書類仕事をし、食事をするが、
ゆっくり共には一切目もくれない。

その日、一匹の子ありすが言ってきた。

「……おにいさん…………」

俺は答えない。

「ありすたちに、おしおきをしてください…………」
「…………」
「おしおきをして、つみをつぐなわせてください………
ありすたちは、ありすたちは……
にんげんさんにゆっくりしてもらえるようになりたいんです……」
「無駄だよ」

そこでようやく、俺は口を聞いてやった。
前に出ていた子ありす、そして遠巻きに見守っていたゆっくり共がばっと顔を上げる。

「人を殺すようなゆっくりに、
今更罰なんか与えたって無駄だろ。
人間に奉仕する?本気で言ってるのか?
お前らにできるわけがないだろうが」
「できっ!!できます!!ほんとうです!!」
「にんげんさんにゆっくりしてほしいんですうう!!」

やっと口を聞いてくれた俺に、ゆっくり共がすがりついて叫ぶ。
その顔面に蹴りをくれ、俺は吐き捨てた。

「ぎゅべぇっ!!」
「嘘をつくんじゃないよ。
お前らが人間をゆっくりさせたいなんて思うわけがない。
人間を騙そうとしたってそうはいかないんだよ」
「ぼんどうでずううぅぅ!!じんじでぐだざいいいいぃぃぃ!!」
「ばんぜいじばじだ!!ばりざだぢがわるがっだでず!!
ごみぐずをみぢびいでぼじいんでずうううぅぅ!!」

言いすがるゆっくり共の前を横切り、
俺は居間の壁際にあった大画面のテレビのスイッチを入れた。


『ゆっ!!ごみくじゅがこっちをみちぇるよ!!』
『こっちみりゅな!!くちょどりぇい!!』
『くちょどりぇいにはきゃわいいれいみゅたちはもっちゃいにゃいよ!!』
『ばぁ~きゃ!!ばぁ~きゃ!!』


「ゆあ………あぁぁ……!」

ゆっくり共が大口をあけて狼狽している。

あの「しんっぱんっ」の時に流したビデオだ。
俺と由美に対する侮辱と苛め、そしてあの殺人までがドキュメンタリーで記録されている。

「ごべんなざいっ!!ごべんなざい!!おにいざん!!」
「あんなぐぢをぎいでずびばぜんでじだぁぁ!!ゆぐじでぐだざいいいいい」

また必死に詫びようとしてくるゆっくり共を放っておき、
俺はビデオを早送りさせた。


『なにばかなこといってるのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!??』


かつて自分が発した絶叫に、親れいむがすくみ上がった。


『ゆっくりとにんげんさんはちがうでしょおおおおおぉぉぉぉ!!?』
『うん、そりゃぁ、違うよ』
『ぜんっぜんちがううううううううううううううぅぅぅぅ!!!
おまえらがじぶんのこどもをころされたからって!!
ゆっくりのあかちゃんをころしていいわけないでしょおおおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!?
なんでっ!!そんなことが!!わからないんだあああああああああぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ』
『…………』
『おまえらのあかちゃんが!!さんびきころされても!!
もっといっぱいころされても!!もっともっといっぱいころされても!!
ゆっくりのおちびちゃんひとりだってころしちゃいけないんだよおおおおぉぉぉぉぉ!!!
なんでわからないの!?ぜんっぜんちがうでしょ!?
ひとりのゆっくりのおちびちゃんは、にんげんさんのこどもがなんびきあつまったよりゆっくりできるんだよおおおぉぉぉぉ!!』
『……………同感だな。一部を逆にすれば』
『にんげんさんなんかにっ!!いいこととわるいことのくべつがつくわけないでしょおおおぉぉ!!
にんげんさんがゆっくりをおしおきしていいわけないんだよおおぉぉお!!ゆっくりりかいしてねえぇぇぇ!!!』


「ゆぁがっ!あっ!あっ!あぎゅうああああーーーーっ!!」

狼狽しきった親れいむが面白い声を上げていた。

あの時の問答は、すべて録画されていた。
「しんっぱんっ」(このネーミングはなんとかならなかったのだろうか)の際には流さなかったが、
先ほどのドキュメンタリーの仕上げとして、この時の映像がビデオに収録されている。


『にんげんさんなんかとくらべるなあああああぁぁぁ!!!
なんでゆっくりとにんげんさんをくらべるなんてはっそうができるのおおおおおぉぉぉぉ!?
にんげんさんよりしたのいきものなんかどこにもいないんだよおおおぉぉ!!!』
『あらら、ずいぶん嫌われてるね。
じゃあ、鳥さんは?犬さんは?魚さんは?』
『とりさんもいぬさんもさかなさんも!ゆっくりよりしただよおぉ!!
くだらないしつもんをするなぁぁ!!!』
『この世界の生き物みーんな、ゆっくりより下なの?
ゆっくりが一番偉いの?』
『そんなこともしらなかったのおおおおおおおぉぉぉぉ!!?
ばか!!ばか!!くそばかぁぁぁ!!
こんなにあたまがゆっくりできないいきものが、
ゆっくりとおなじことばをつかうなんてはずかしくないのおおおぉぉぉ!!?
もうしゃべるな!!にどとしゃべるなああぁぁぁ!!!』
『ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪』
『ゆっくり♪ゆっくり♪』


人間を徹底的に見下し侮蔑する、かつての親れいむ。
それに賛同して嬉しげに飛び跳ねる家族。

現在の十三匹が、テレビの前で狂ったように身悶えして叫んでいた。

「ちがっ!!ごべっ!!ごべんなざいいいいいいい!!
あんなぐぢをぎいでごべんなざいいいいいいいいい!!
ゆっぐりでず!!ぐぞばがは!!ごみぐずは!!ゆっぐりのぼうでずうううぅぅ!!
おにいざん!!おにいいざあああん!!
にんげんざんをばがにじでごべんなざああああいいいいいいいーーーーーーーーっ」
「いいかげんにしろよ。人を騙そうとしやがって。
ゆっくりが一番偉いんだろ?
他の生き物をゆっくりさせてるから偉いんだろ。
せかせかしてる人間はみっともないんだろう」
「ぢがいばず!!ぢがいばずううぅぅぅ!!
でいぶは!!でいぶはなにもじらながっだんでず!!
でいぶがばがでじだ!!ゆっぐりでぎばぜんでじだ!!ぼうじわげありばぜんでじだあああーーーっ!!!」

このテレビはつけっ放しにしておく。
ビデオは自動的にループ再生されるしくみになっている。
毎日、このゆっくり共は、
かつての自分の悪行と思い上がりを再確認させられることになる。

「お前らは信用できない。
信用できるわけがないだろ?俺はお前らに子供を殺されたんだぞ」
「ゆぅうううううう!!あゅううううううーーーーーっ」
「口先だけならなんとでも言える。
お前らが本当にゆっくりできるというんなら、行動で示してみろ」
「ゆっ、あ、ゆぐっ」
「部屋の中のものは好きに使っていい。勝手にやれ。
そして俺の命令には絶対服従だ。
ゆっくりできないゆっくりとして捨てられたいなら別だけどな」
「ゆっ…………ゆっぐじわがりばじだ!!」
「あじがどうございばずうううぅぅぅ!!!」

自分たちは人間さんを心から敬い、奉仕する。
それを証明するための、ゆっくり共の無様な努力が始まった。


五日目

「おにいさん!」

部屋から出ようとしている俺の足元で、ゆっくり共が跳ねていた。

「きょうのごはんさんはなにがたべたいですか?」
「……牛丼」
「ゆっくりわかりました!!」
「きをつけていってらっしゃいませ!!」

そのまま俺は外出した。
外出といっても、映像室に移り、カメラを通してこの部屋の様子をチェックするだけである。
「俺がいない時間」を定期的に作り、その間の様子を観察することも重要だ。

春奈博士や使用人と一緒に観察する中で、
ゆっくり共は部屋の棚や冷蔵庫から食材をあさり始めていた。

もともとゆっくりの調教のためにしつらえられたこの部屋の家具は、
おおむねゆっくりでも使えるように、登るための足場やひらがなの説明書が備え付けられている。

説明書と、かつてビデオで見たゆっくりが奉仕する映像を頼りに、
ゆっくり共は苦労しながら食材を揃え、調理しはじめた。
といっても、インスタントの牛丼をレンジで温め、炊飯器で炊いた飯の上に載せるだけだが、
こいつらにとっては重労働だろう。

さんざん苦労して作り上げた牛丼を取り囲み、頬笑みを交わすゆっくり共。
互いに頬をすり合わせ、目を細めて呟く。

「ゆっくりできたよ……」
「これならおにいさんもゆっくりしてくれるね……」
「ゆっくりしてほしいね………がんばったよ……」

ゆっくり共の目元には涙さえ浮かんでいた。


俺が部屋に戻ると、ゆっくり共が跳ねてきて叫んだ。

「おにいさん、ゆっくりおかえりなさい!!」
「おつかれさまでした!!」
「ごはんさんをよういしておきました!!ぎゅうど」

部屋の真ん中に置かれた丼を、俺は脚で蹴飛ばした。

「片付けろ」

呆然としているゆっくり共を無視し、
俺ははテーブルについて、弁当屋の牛丼を食べはじめる。
こいつらが作った牛丼を食うなどとは一言も言っていない。

ゆっくり共はしばらくの間、俺が食べている姿を見つめていたが、
やがてうつむき、ぽたぽたと涙を床に落とした。

「早くしろ」

俺に命じられ、ゆっくり共は黙々と床にこぼれた牛丼を片づけ始めた。


七日目

「ゆびゃああああ!!びゅえええええぇぇーーっ!!」
「ごみくずはゆっくりくるしんでね!!もっとくるしんでね!!」
「いぢゃい!!いぢゃい!!いぢゃいぢゃいぢゃああああ!!!」
「やびぇ、おぎゃあしゃ、やびぇでっ!!いやぢゃあああぁぁ!!」

目の前で繰り広げられているのは、ゆっくり共の我が子への虐待だった。

生まれて間もない赤ゆっくり共が、母親に苛められて泣き叫ぶ。

「ゆっくりつぶれてね!!」
「ゆびゅう!!ぶびゅううううぅぅ!!」

背中側からローラーのようにじわじわと押し潰され、ぱんぱんに膨らんで黒ずむ赤まりさ。

「まだまだだよ!!もっとねじろうね!!」
「いやぢゃあああ!!ぼうおうぢがえりゅううう!!」

二匹の子れいむに両側から頬を噛まれ、雑巾絞りのようにねじられてわめいている赤ありす。

「ゆっくりしないでね!!ゆっくりしないでね!!ゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」
「ゆわぁああああああん!!ゆわあああああああぁぁーーーーーーっ!!!」

壁際に追い詰められ、母親にえんえんと言葉責めを受けて泣き叫ぶ赤れいむ。

ゆっくり共は昨晩のうちに互いにすっきりをし、
頭に生えた茎に生った赤ゆっくり共に、俺から渡された成長促進剤を吹きかけた。
すぐに生まれ落ちた赤ゆっくり共の生まれて初めての「ゆっきゅちしちぇいっちぇね!!」は、
挨拶ではなく虐待で応えられた。

全員が赤ゆっくり共をいじめ抜きながら、一匹も殺されることはない。
ゆっくりに関する知識を教団で学んだ十三匹は、
ゆっくりが苦しむほどに甘くなることを知っており、
赤ゆっくりを旨くするための作業にいそしんでいた。

「やべちぇよおおぉぉぉ!!おきゃあしゃああああん!!
れいみゅがかわいきゅにゃいのおおぉぉぉ!?
ゆっくちさせちぇよおおぉぉぉ!!」
「おまえみたいなごみくずがかわいいわけないでしょおおおぉぉ!!?
かわいくないくせにゆっくりさせてもらえるなんておもわないでね!!
おまえみたいなおもいあがったごみくずがにんげんさんにめいわくをかけるんだよぉ!!!」
「ゆびゃあああああ!!!」

特に、れいむ種の虐待は執拗で、作業にしては情念がこもっていた。
かつてあれほど我が子を守ろうとしていたれいむ共が、
今は心底我が子を憎み、苦しめようとしている。
子供たちに、かつての自分を投影しているのだろうか。
赤ゆっくり共をかつての思い上がった自分たちに見立てて、
過去の過ちを払拭したがっているように思えた。


さんざんにいじめ抜かれてほぼ死ぬ寸前の赤ゆっくり共がかき集められ、
皿に盛られて俺の前に差し出された。

「おにいさん……。
くずまんじゅうです……ゆっくりおめしあがりください」

おずおずと頭を下げるゆっくり共。
俺は一匹の赤れいむをつまみ上げて眺めた。

「……………ゆ………………ゆぅ…………」

赤れいむはぼろぼろにひび割れて餡子を滲ませていたが、
絶え間なく流れ続けている涙が光る筋を表面に走らせている。

赤ゆっくりは生まれる直前まで、
生まれ落ちて家族でゆっくりする事を夢に見てそれを楽しみに眠っているという説がある。
それが本当なら、生まれた直後に虐待された苦痛は想像を絶するものだろう。

口に入れ、一気に噛みつぶす。

「ゅぎゅ」

おそろしく濃厚な甘味が口の中に広がる。
甘すぎる。一口で胸焼けがした。まるで砂糖袋をまるごと口に放り込んだようだ。

しかし、俺は次のように言い渡す。

「甘くないよ」
「!!ゆっくりごべんなざい!!」

皿をひっくり返し、赤ゆっくり共を掴んで親共に叩きつける。

「よく手が抜けるな。俺を馬鹿にしてるのか?」
「じでばぜん!!ばがにじでばぜええええんん!!」
「さぼって適当やりやがって。なまけてるのがわからないと思ってるのか」
「ゆぐっ、ぢがいばず!!いっじょうげんべいやりばじだ!!
ごれいじょうやっだらじんでじばいばず!!」
「口答えか。偉いもんだな」

口答えをした親まりさの頭に大皿を叩きつける。
親まりさの頭部がひしゃげ、皿は粉々に割れた。

「ずび、ずびばぜん………でじだあぁぁ……」
「自分の子供だから手を抜いたんだろ?
赤ちゃんは可愛いもんな。人間なんかよりずっとゆっくりできるもんな?」
「でぎばぜん!!ゆっぐりでぎばぜん!!
ごみぐずのあがぢゃんなんでゆっぐりでぎばぜええん!!」
「別にいいんだぞ。
俺を無視して、赤ちゃんを可愛がって家族でゆっくりしたらどうだ?」
「ゆあああああぁぁぁ!!
にんげんざああん!!おでがいじばず!!
みずでないでぐだざい!!ばりざをみずでないでぐだざい!!
いっじょうげんべいがんばりばずがらあああああぁぁ!!!」

その顔面をしたたかに蹴りつけ、俺は吐き捨てた。

「掃除しとけ。次はもっと甘くしろ」
「ばいいいぃぃ………
ごしどう……あじがどうごじゃいばじだああぁ」
「あじがどうございばじだ……!!」

ゆっくり共はすすり泣きながら、残された数十匹の赤ゆっくり共を食べはじめた。


九日目

「あごぇっ!!ゆごっ!!おっ!!おごっおっおっ」

俺は便所の掃除をしている。
手にしているのはバスケットボール大の子ありすだ。
子ありすの口の中に手を突っ込み、舌の付け根を握りこみながら、
子ありすの髪の毛を便器の中にごしごしとこすり付ける。

「意外と落ちるじゃないか」
「あぎょえええ!!ゆごべえええぇぇぇ!!」


ありす共が、掃除をしたと言って便所を見せてきた。
もともと清潔な部屋なので、汚れているといってもたかが知れている。
しかし、俺はありす共に向かって言ってやった。

「きったないなあ。本当に掃除したのかよ」
「ゆゆっ!?しました!!ほんとうにそうじしたんです!!
ありすたちはがんばってっ」
「黙れよ」

そう言い、俺は子ありすの口を持ち上げた。


便器にこすりつけられ、子ありすの髪の毛は少しずつ抜け、溶けていく。
絶叫する子ありす。
もっと便器が汚れていれば、子ありすの髪は茶色く悪臭を放つようになっただろう。

さんざんこすってから、子ありすを解放した。
少量のカスタードを吐き出し、びくんびくんと痙攣する子ありすの髪は、
三分の一ほどが削れてなくなっていた。

「掃除はこうやるんだ。覚えとけ」
「はいいいぃぃ!!ごしどうありがとうございました!!」

光景を見守っていたありす共が涙目で叫ぶ。

その日から、ゆっくり共は自分の髪をあちこちにこすりつけて掃除をするようになった。
もちろん、そんなもので綺麗になるわけはないが、
苦痛のほうは充分な効果をあげているようだった。


十三日目

「びゅぅ!!」

べちゃりという気持のいい音を立てて、子れいむが壁に叩きつけられる。
一瞬だけ壁に張り付いていたが、そのままずるずるとずり落ち、床にうつぶせになった。

「来い」
「………ゆぅ……ゆぶひぃぃ………ば、ばいいいぃぃ………!」

がくがくがくと震えながら、子れいむはやっとのことで起き上がる。
全身に黒ずんだ打撲傷を作り、歯をほとんど叩き折られた子れいむは、
それでも、餡子の筋を床にこぼしながら、必死にこちらに向かって這いずってきた。

「ゆびぃ………ゆびぃ………ゆびぃ………ゆびぃ………」

俺の目の前まで来ると、うなだれたままぶるぶるぶるぶる震えている。
いつまでも震えているので促す。

「顔を上げろ」
「ばいいぃ………」

涙に濡れ恐怖にゆがんだ顔が引き上げられた。
その目の前に、ゴルフクラブを突き付ける。

「ゆびいいいぃぃぃ………ゆぅひいいぃぃぃぃぃ…………!!」

クラブから目をそらすことは許していない。
子れいむはがたがたがたがた震え、歯をがちがち噛み合わせながら、
これから自分の顔面に叩きつけられることになるクラブのヘッドが、
タイミングを計って近づいたり遠ざかったりするのを見つめなければならない。
すでに何度も繰り返された動作だが、その度に失禁でしーしーが床を濡らす。

フルスイング。

「ばびぇえ!!」

丁度しーしー道のあたりにクリーンヒットし、子れいむはまた壁に叩きつけられた。
床にずり落ち、びくびくと痙攣する子れいむに、俺はまた促した。

「来い」
「ゆうぅぅう………ゆぅうぐううう………!!」

子れいむは泣き、震え、再び立ち上がり、
自分を打ちすえるゴルフクラブの元に自ら這いずっていかなければならない。
他の十二匹は、全員が目に涙を浮かべてその光景を見つめていた。
抗議の声をあげるものは一匹もいなかった。


「やっぱり思ったほど面白くないな」

十何発も打ちすえたあと、
俺はぼろぼろになって横たわる子れいむにゴルフクラブを投げつけ、後片付けを命じた。

「あじ、あじ………あじがど、ごじゃ……ばじだ……」

顔中がぼこぼこに腫れ上がった子れいむが、ほとんど歯の抜け落ちた口で何ごとか呟いていた。

別のゆっくりがが備え付けの救急箱を運んできて、
小麦粉をオレンジジュースで溶いたどろりとした溶液を、
刷毛で子れいむの表面にに塗り込みはじめた。


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最終更新:2009年06月13日 20:14
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