ゆっくりいじめ系2781 らんの目の前で

「いやぁ…。俺は実に運がいい…。まさかこんな大物が手に入るとは…。」

そう言う男の前には透明な箱に入ったゆっくりらんの姿があった。
箱はらんの大きさスレスレであり、ほとんど動くことができない。
らん種は希少種であり、ペットショップでも滅多にお目にかかれないレアゆっくりだ。
男の言う通り、本当に運良く遭遇できたのだ。




…今から約2時間前…


パンッパンッ!

「ゆべゆぎゃべっ!!」
「いぢゃいよぉぉぉぉぉぉぉっ!!」
「どぼじでこんなこ…ゆぴゃぺぺぺぺぺぺぺ…っ!!!!」

男は買ったばかりのエアガンで遊んでいた。深い森の奥で。
何の警戒心も無く寄ってくるゆっくりを次々と狙い撃ちしていたのだ。
しばらくするとさすがに警戒してくるゆっくりが出てくるが、
逃げずに威嚇してくるケースがほとんどだったのですぐに蜂の巣にした。

「あ~楽しかった!BB弾も使い切ったし帰るかな…。」

だがそんな男に家族や仲間を殺されたゆっくりたちが突っ込んでくる。

「じねっ!あがぢゃんをごろじだやづはじねぇぇぇぇぇぇっ!!!!」
「よぐもぱちゅりーをぉぉぉぉぉ!!!ばりざがごろじでやるぅぅぅぅぅぅっ!!!!」
「おかーしゃんをころちたやちゅはちねー!!」

これも含めて男の楽しみであった。
無謀にも敵を討とうと攻撃してくるゆっくりを観察し、ある程度したら一気に粉砕するのだ。

「あ~面白かった!疲れたしもう帰るか。せいやっ!!」
「ゆっくりじねっゆぺぴゃっ!!?」
「ふんぬっ!!!」
「ぶぎゃべっ!!!」
「でやぁぁっ!!!!!!!」
「ゆげへぇぇぇぇっ!!!」

5分後…辺り一面が餡子やクリームでいっぱいであった。
男は存分に楽しめたのでもう帰ろうと出口に向かった。
その時…。

「ん?何か奥から声が…?」

男が声のする所に行ってみると…

「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
「らんしゃまぁぁぁぁぁぁ!!!」


それが運命の出会いであった。男にとっての話だが。

「おいおい、まさからん種じゃないか…!?」

「きょうもげんきいっぱいだね!!」
「らんしゃまがいるからちぇんはいつもげんきだよー!!」

ちぇんはともかく、1匹は確かにゆっくりらんであった。
9本の尻尾が何よりの証拠である。

「希少種がこんな森にいるとは…。売ればかなりの金になるぞ…!!」

男はバッと仲睦まじい2匹の前に躍り出た。
2匹は男の出現に驚き、プクーッと体を膨らませて威嚇してきた。

「ここはらんしゃまとちぇんのゆっくりプレイスだよー!でてってねー!!」
「ちぇんとらんのいこいのひとときをじゃましないでね!!!」
「…………………。」
「きこえないのー!?ちぇんをおこらせると…!!」
「黙れ…!ぶち殺すぞ…!!ただしちぇん限定…!!!」

男が声を低くして威圧すると2匹は怖気づいたのか膨らむのを止めてしまった。
おっといけない。らん種はかなりのスピードで移動できるらしい。
うっかり逃げられたら全てパーになってしまう。

「ちぇんはらんしゃまをまもるよー…。らんしゃまにてをださないでねー!」
「ちぇぇぇぇん…。」

2匹にバレないよう折り畳み式虫取り網をバッグから取り出し…。

「むししないでねー!!はやくここからでてってねー!!」
「ちぇんのいうとおりだよ!はやくここから…!!」

網でさっとらんだけを掬い取った。

「ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」
「あぁぁぁぁぁぁっ!!らんしゃまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

じたばたするらんを押さえつけ、そのままバッグに入れてしまった。
中から『ちぇぇぇぇぇぇぇん!!!』と叫ばれ五月蝿かったが仕方がない。

「さあて!予想外の収穫もあったし帰るか!!」
「らんしゃまをかえせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!」

ちぇんの方は冗談ではない。大好きならんとつがいになってまだ2週間。
もっと沢山やりたいことがあったのだ。大事な伴侶を奪われて黙っている訳がない。

「らんしゃまぁぁぁぁ!!いまたすけ…!!!」
「ちぇんに用は無いデース。ザコは消えなサーイ。」

男は思いっきりちぇんを蹴り飛ばした。まるでサッカーボールのように…。
ちぇんは見事に吹き飛び木に激突。すさまじい悲鳴の後動かなくなった。

「俺の勝ちデース☆」
「ちぇ…ちぇん…?ちぇ…ちぇ…!!」
「ああ、さっきのちぇんならもう死んだよ。さあ帰ろうか♪」
「ちぇ…ちぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっっっ!!!!!!!!!」
「ん~♪らんのちぇんを思うが故の叫び声も素敵だなぁ♪」

男はらんの叫びをBGMに帰宅した。





そして今に至る訳である。

「ゆぐっゆぐっゆ…。ちぇぇぇぇぇぇん…。」
「このまま売るのは勿体ないな。少し遊んで、実験してからでも遅くないよな…。」

男はらんの叫びやらんに心酔するちぇんをもっと見てみたかった。
せっかくの希少種だ。思い出づくりをしても罰は当たるまい。



男は早速さっきとは別の場所に出かけた。
向かった先は猫たちの溜まり場であった。
ここには猫が大好きなおじいさんが住んでおり、
猫がいつも餌を求めておじいさんの家に集まっているのだ。
ちょうどおじいさんが餌を撒いていた。

「ほーれ♪猫ちゃんたち~!餌じゃよ~♪」
「にゃーにゃー!」
「にゃ~ん♪」
「わかるよー。わかるよー。」
「ちぇんもたべるよー。」

良く見ると、猫に混じってちぇんも餌を食べようとしていた。
ここにはよく猫に紛れて餌を食べようとするちぇんがやって来る。
おじいさんは目も耳も悪いためちぇんに気付かないのだ。
おじいさんの善意を食い物にするとは何と極悪なちぇんたちだろう。
ちぇんの魔の手から救ってあげなければ…。
男はそこに群がっていたちぇんたちに声をかけた。

「ちぇんたち!注目!俺の家に来ればらんに会わせてやるぞ!!」
「ゆゆっ!?らんしゃま!!?らんしゃまにあえるの!!?」
「らんしゃまにあいたいよー!!」
「つれてって!ちぇんをつれてってねー!!!」
「よしよし。皆この箱に入ってくれ~。」

よくもまぁホイホイ誘いに乗るもんだ。
だが無理もない。ちぇんにとってらんは生涯の憧れだ。
希少種のらんに会えたちぇんは最高にゆっくりできる。
見れただけでもちぇんにとっては幸せなのだ。
誘いを断るはずがない。

だが、いくらなんでも警戒心が無さ過ぎる気がする。
もしかしたららんのことは嘘かもしれないではないか。

…ここで餌を食べられると学んだちぇんたちは野生を失いつつあった。
言うなれば人間に依存する甘ったれである。
まぁ嘘は言ってないし、これから何されても恨むなよな。
男はそう思いながらちぇんでいっぱいになった箱を頑張って家まで運んだ。
おじいさんは男にも気付かず猫と戯れていたが…。


「はやくらんしゃまにあいたいよー!!」
「あいちゃいよー!」

成体から子供まで結構な数がいた。
ざっと10匹以上はいるか…。
箱に入れられ不満を漏らしているちぇんを尻目に男は準備をしていた。
やりたいことは2つあったが、まずは1つ目を行わなければ。
1つ目は遊ぶことだ。らんの前でちぇんを虐待したらどうなるか?
ただ虐待するよりきっと楽しいはずだ。男はワクワクした。


「ほ~ら。じゃあらんに会わせてやるからな~。」
「まだぁ?」
「らんしゃまにはやくあいたいよー!!」
「らんしゃまはすごいんだよー!!」

男は透明な箱を持ち上げ、らんの入った箱の前に置いた。
するとあっという間に大合唱が始まった。

「ちぇん…?ちぇえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」
「らんしゃま!らんしゃまぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
「ゆっくりしていってねぇぇぇぇぇぇ!!!」
「らんしゃまぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「らんちゃまぁぁぁぁぁ!!!」
「ちぇええぇぇぇぇん!!!ちぇえぇぇぇぇぇん!!!」
「おお五月蝿い五月蝿い…。防音仕様の箱にすれば良かった…。」

らんは先ほど伴侶のちぇんを失った反動か、思いっきり喜んでいた。
動かせない箱をガタガタ揺らしちぇんに近づこうとしていた。
一方ちぇんの方も大騒ぎだ。何しろあのらんが目の前にいるのだから。

「おにいさん!ちぇんはらんしゃまとすりすりしたいよー!!」
「すりすりさせてねー!ここからだしてねー!!」
「ははは、何言ってるんだい?俺は『会わせてやる』とは言ったが、
 『一緒にゆっくりさせてやる』なんて言ってないぞ?」
「ちぇえぇぇん!らんもいっしょにゆっくりしたいよぉぉ!!!」
「らんしゃまぁぁぁぁぁ!!ちぇんもだよぉぉぉぉぉぉ!!!」

五月蝿くて仕方がない。まあ戸締りはしたし近くに家は無いので大丈夫か。

「ほいほい、じゃあ面会タイムな。」

男はちぇんのうち数匹を取り出しらんの箱の前に置いた。
箱に残されたちぇんがギャースカ騒いでいたが無視した。
どの道全員同じ道を辿るのだからそう焦ることも無いだろうに…。

「らんしゃまぁぁぁぁぁ!!ぶげっ!このはこじゃまだよー!!」
「らんしゃまをはこからだしてあげてねー!!」
「すりすりできないよー!!」
「しゅりしゅりしちゃいよー!」

「…らん。よーく見てるんだぞ~♪くけけけけけけ…。」

男の手には長めの釘が数本握られていた。
らんに夢中になっているちぇんは全く気付かないが…。

「夢の時間は終わりだ。これからは悪夢の時間だよ~♪」

プスッカンカンカン…

「んにゃぁぁぁぁぁっ!!!!?」

プスッカンカンカン…

「い…!!!?いぢゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」



プスプスプス…カンカンカンカン…

「わがりゃにゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「らんしゃまたしゅけてぇぇぇぇ!!!」

「ちぇ…ちぇええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!?」



男は、外に出ていた全てのちぇんの尻尾に、1本ずつ釘をハンマーで突き刺した…!
ちゃんたちの尻尾はテーブルに釘付けにされてしまったのだ。
ちぇんたちは痛みから悶え始めたが、しっかりと釘で刺されその場から逃げられなかった。
無理に引っ張れば尻尾が引き千切れてしまう。らんも箱の中のちぇんも驚愕していた。
ちぇんたちは突然の出来事にただ苦しむしかなかった。

「いだいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!わがらないっ!わがらないよぉぉぉぉぉ!!!!」
「ちぇええぇぇぇぇぇん!!!!どぼじでごんなひどいごどをぉぉぉ!!!?」

ちぇんたちは釘が刺さっていない方の尻尾をバタバタ動かし無き喚いていた。
男はその間に色々ヤバそうな道具を用意した。

まず男が手に取ったのは少量の火薬をまとめた物だった。
男は1匹のちぇんに狙いを定め、釘が刺さっていない方の尻尾を引き千切った。

「尻尾も切ってしまうか…。満月を見ると妖怪になってしまうからな…(嘘)。」

ブチブチィッ!!!

「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!わぎゃりゃにゃいぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」

大暴れするちぇんを押さえつけ、男は尻尾が無くなって穴になった所に火薬の束を挿入し、
水で溶いた小麦粉で挿入した付近をよーく塞いだ。
するとまた尻尾が生えたみたいに、火薬がちぇんの尻尾部分に接着されてしまった。
他のちぇんたちは何が起こっているのか分からずただ震えていた…。

「今からお前には踊ってもらおう。らんを精々楽しませてあげてね!!!」
「ゆひぃ…ゆひぃ…いぢゃい…わがらないよー…。なにする…の…?」

男は火薬束の先端にライターでそっと火を点けてあげた。
すると火薬がまるで線香花火のように火花を散らし始めたではないか。

バチバチバチバチバチッ

「あぢゅあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!あぢゅいぃぃぃぃ!!!わがりゃにゃいよぉぉぉぉぉ!!!!」

ちぇんは火を消そうと体を激しく動かし転げ回った。本当に踊っているように見えた。
だが火薬の束で火花となった火は消えるはずがなく、
むしろ暴れて空気が送られるためますます火花は噴き出した。

「あぢゅいぃぃぃぃぃぃ!!!!あぢゅいよぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「やべでぇぇぇぇぇぇっ!!!!ごっちむかないでぇぇぇ!!!」

噴き出した火花は近くにいるちぇんにまで被害を与えていた。
だがちぇんたちは皆釘でそこから離れられず、火花を浴び続けた。
一方直接火を点けられたちぇんは釘のことなど忘れ暴れまくっていた。
火薬の奥まで火が回ってしまい、中のチョコクリームを焼かれていたのだ。

「あぢゅあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!らんしゃたぢゅげでぇぇぇぇぇぇ!!!!」
「ちぇえええぇぇぇぇぇぇぇんっっっ!!!!!!!!」

動けないらんはただ箱の中で泣き叫ぶしかない。男はそれを見て和んでいた。
らんを心酔し助けてくれると信じているちぇん…。
そしてその期待に応えられない無力ならん…。
男はそんな滑稽な光景を眺めながらイスに座り紅茶を啜った。

「う~ん♪紅茶にはゆっくりの悲鳴が合いますな~♪
 クラシック音楽の100倍合うね。
 そうだ、ミルクティーにしよう!ミルクミルク…。」
「ちぇぇぇぇん!!!おにいざぁぁん!!ちぇんをたずげであげでぇぇぇぇ!!!」
「ぐりゅじぃぃぃぃぃ!!!!あぢゅ…ゆあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

火が奥まで来てしまったらしく、ちぇんはものすごい勢いで暴れまくった。

ブチィッ

「あっ尻尾切れちゃった。」
「いだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!わがらにゃぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」

ちぇんがあまりに暴れるから釘を打っていた方の尻尾が切れてしまった。
しかも尻尾だけでなく本体の皮も尻尾のついでに千切れていた。

「ミルクあったあった。ん?どうやら火が消えたみたいだね。」
「あ…ぎ…わがら…な…。」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!ちぇんっちぇええええん!!!!」


尻尾の火薬が燃え尽きちぇんはようやく熱さから解放された。
だが皮が破け瀕死らしく、力無くぐったりとしていた。
本来なら傷口から中身が流れて死に至るのだが、
火によってチョコクリームが適度に固まってしまいそれを阻害していた。
まだ生きていることから中枢餡は無事だというのが分かった。

「らん…しゃま…。」
「う…うぁぁぁん…ちぇえぇぇぇぇん…。」

ちぇんは死にそうな体でズリズリと移動しらんに近づいていた。
この状況でもまだらんに身を寄せようとするとは…。
男はミルクティーを飲みながら絆の力に感動していた。

「まさに青春だな…。せめてそこでらんと一緒に過ごしてね!」



周りの少し火傷したちぇんたちもそのおぞましい光景にガクガク震えていた。

「よし!感動に浸らず次のちぇんに気分を乗り換えるか。」
「い…いやぁぁぁぁ!!やべでぇぇぇぇぇ!!!!」
「ちぇえぇぇぇん!!!ぼうやべでぇぇぇぇ!!!!!」

男が次に手に取ったのはさっきの釘だ。

「ほ~ら!動ける範囲で必死に逃げてみな。釘で狙うからさ。」
「わがらないよぉぉぉぉぉ!!!どぼじでごんなごど…!!!!!」

叫ぶちぇんにルールを分かりやすく教えるべく、男は釘を2本目の尻尾に当てた。
そしてその上からハンマーで叩いた。

「トンテンカンテン、ハンマーを~!!」
「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

これで2本の尻尾が釘付けになってしまった訳だ。
泣き叫ぶちぇんを見てらんもまた絶叫した。

「分かったかな?逃げるの?いい?アンダスタン?」
「いだいよぉぉぉぉぉっ!!!わがりゃないぃぃぃぃぃぃ!!!!」

ちぇんはもうそれどころでは無かった。痛くて痛くてそれ以外考えられなかったのだ。
男は3本目の釘を刺すべくちぇんのほっぺを引っ張り、釘を軽く刺した。

「うぎゃぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!やべでやべでよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!やべで…!!!!」



カンカンカンッ

「うぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!」

4本目、猫耳を釘でさくっと貫き、ハンマーでテーブルに固定する。



カンカンカンッ

「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっ!!!!!!」

5本目、思い切って帽子の上から本体を釘で貫いた。

「うげ…!らん…しゃま…たす…げ…!!」
「ちぇえええぇぇぇぇぇん!!!!やべでっやべであげでぇぇぇぇぇ!!!!」



カンカンカンップシュッ

「わぎゃりゃにゃ…げ…。」
「うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!ちぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇんっ!!!!」
「中枢餡にヒットしたか…。苦しませて済まなかったね…。」
「ひどいぃっ!どぼじでちぇんをごろずのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!?」
「ああ、ひどいことをしてしまった…。」

男は頭を抱える仕草をし、いかにも悔んだ感じで話した。
らんはやっとちぇんに手を出すのを止めてくれると淡い期待を抱いたが…。

「あんなに遠回しに苦しませてしまったなんて…。
 次のちぇんは苦しまないように一瞬で殺してあげるね。」

冷たい一言で淡い期待は砕け散った。

男が次に手に持ったのは真っ赤な玉だった。
これはゆっくりコロリにも使われる、唐辛子を1000倍に濃縮した猛毒だ。
唐辛子の種類はハバネロであり、ゆっくりの口に入れたときのみ周りが溶ける素材でできている。
なので他の動物や人間がうっかり口に入れてしまっても飲み込まない限り大丈夫なのだ。

「これを食え!元気になるぞ!!」
「いやだよぉぉ!!あが…あががががががが…!!!」


怯えるちぇんの口を無理やり開けて、その玉を放り込む。
そしてちぇんの体を尻尾が切れない程度にシェイクすれば準備OKだ。

「あが…ぎ…!!!」
「もう少しで最高にハイになるぞ。10秒ぐらいしか効果無いけどね。」

そして次の瞬間、ちぇんに想像を絶する激痛と辛さが襲った。

「あぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

10秒ほどすさまじい奇声を発し大暴れした後、コロリと動かなくなってしまった。

「ほらね☆一瞬だったでしょ。」
「ちぇえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!!」

「もう…ごろじ…で…おで…がい…。」
「ん?さっき中枢餡を貫かれて死んだと思ったのに…。すれすれ外れてたのか。」

さっきの釘を刺されまくったちぇんはまだわずかに生きていた。
と言っても虫の息だが…。殺してくれと懇願するちぇんに男は…。

「諦めるなよ!!まだ生きてるだろ!生きてる限り最後まで生き抜けよっ!!
 らんも生きていて欲しいと応援してるぞ!!」

男自身がここまでやっておいて…矛盾全開の発言である。
だがまともな思考ができないちぇんはらんを見て男の言ったことを鵜呑みにした。

「らん…しゃま…。たしゅけ…ちぇん…いき…たいよ…。」
「その意気だ!釘を除いてやろう!らんに会いに行け!!」

男は死にかけのちぇんの釘を全部取ってあげた。
傷口から中身が流れていたが、気にせずちぇんはらんの元へ向かっていった。

「らん…しゃま…。」

ちぇんはらんの箱の前にすり寄り励ましてもらおうと思い声をかけたが…。

「…だれ!?ちぇんのなをかたらないでね…!!」
「な…なに…いってるの…ちぇんは…ちぇん…だよー…。」
「ちぇんがいっぱいしんでかなしいんだよ…。どっかいってね…。」

ちぇんは何が何だか何も分からないくなり、失意のまま息絶えた…。

「悲しいねぇ…。俺も涙が出てきたよ…。」

男の手には死んだちぇんの帽子が握られていた…。
さっき釘と一緒に取ってしまったのだ。
それでらんはちぇんをちぇんだと気付かなかった。
帽子が無い上に外見もほぼ原形を留めてなかったので無理もないだろう…。

「さて…。目の掃除も完了したし次に移るか。」


男はライターを取り出し、左手に持った。
そして右手でちぇんの猫耳を掴み上へ持ち上げた。
尻尾は釘で固定されているのでちぇんは宙に浮いてしまった。

「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!わがらないっもうやぢゃよぉぉぉぉぉっ!!!!」
「今度は外から火を当ててみよう。」

左手に持ったライターを浮いたちぇんの底部に近付け、そっと火を出した。


ゴォォォォォォォ…


「あぢゅいぃぃぃぃぃぃ!!!!あぢゅいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」


チリチリと底部を焼き上げていく。弱火で少しずつ…。

「だぢゅげでえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!らんしゃまだぢゅげでよぉぉぉぉぉぉ!!!!」
「ちぇえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!」

果たして何回目の叫びだろうか。らんも声が枯れ始めていた。
しかも涙を流し過ぎて箱の中が水浸しになっていた。

「やばい!らんが自分の涙で溶けてしまう!!」

男は火で炙るのを止めてらんの箱を台所に移動させた。
すぐに箱を取り換え、オレンジジュースを口に流し込んであげた。

「うぁ…うう…ちぇぇぇん…ゆっえぐ…っ。」
「あんまりやり過ぎると精神が壊れてしまうな…。
 十分遊んだしもういいかな…。」

男はらんに睡眠薬入りオレンジジュースを飲ませておいた。
らんはしばらく泣いていたがすぐに寝てしまった…。




さて、1つ目は達成したので2つ目に移ろうではないか。
2つ目はらんの赤ちゃんを産み出せるかの実験である。
希少種である理由がこれで分かるかもしれない。
男はまたワクワクした。

男はまず、熟睡しているらんから精子餡を取り出した。
中身が餡子じゃ無いのでそう呼ぶのは変な気がするが、
ちぇんにだって中枢餡という言葉を使ってる訳だし気にしないでおこう。

「この道具で…。」

ゆっくりから精子餡だけを取り出す特殊な装置を使い、こっそり吸いだした。
そしてそれをスポイトで吸い上げ、先ほどの部屋に戻る。

「ゆぐっゆぐっ!こないでー!!こっちにこないでねー!!!」
「わかるよー…。ちぇんたちもしぬんだねー…。」

すっかり絶望ムードであったちぇんたちにも睡眠薬入り餌を食べさせてやった。
警戒して食べなかったので直接口にねじ込む形となったが…。
ちなみに、さっき中途半端に焼いたちぇんは痙攣していたので放置した。

「ようし。上手くいけばもっと金を稼げるぞ…!」

男はスポイトで寝ている箱の中のちぇんたち全員に精子餡を注入した。
すると5分ほど経ち、ちぇんたちの頭からニョキニョキ茎が生えてきた。
茎が生えたちぇんが3匹、動物型らしきちぇんが5匹であった。
まだ実ゆすら実っていなかったが、すぐに生えてくるだろう。
だが子ちぇんじゃこの実験には参加できない…。
男は子ちぇんを全て取り除き、口に放り込んで噛み砕いた。


「ぎゅべ…。」
「ぴゅぎゃ…。」
「おお甘い甘い…。さぁて…。俺も少し寝るかな…。」





…何だか騒がしいな…。時計を見ると3時間が経過していた。
少々寝過ぎたようだ。騒音はちぇんの声だった。

「どうじてあがぢゃんできてるのー!!?」
「わ…わからないよー!!」
「でもあかちゃんかわいいよー…。」

3匹のちぇんの頭にはすでに実ゆが実っていた。
まだ種類は特定できない段階だが…。
一方動物型の5匹も体が妙に膨らんでいた。

「にんっしんだねー。わかるよー。」
「げんきなあかちゃんをうむよー。」

さっきの絶望はどこへやら、すっかりお母さんムードになっていた。
ちなみに、さっきの餌には睡眠薬だけでなく赤ゆ成長剤も入っていた。
普通は1週間ぐらいかかるものを、およそ1日足らずで産ませてしまう薬だ。
その分母体への負担も大きいが、今回その辺は特に考慮しなくていいので安心して使えた。
らんを母体にしなかったのは負担をかけたくなかったからだ。

男は適当に箱に餌を入れ、テーブルの上の朽ち果てたちぇんを掃除しておいた。
そして、パソコンでらんの相場を調べるため部屋を去った…。







…そして1日が経ち、遂に運命の時がやってきた。
箱の中のちぇんたちは前の惨劇など完全に忘れ、赤ちゃん誕生の時を待っていた。

「おお、もうすぐ産まれそうだな。」
「ゆっくりしていってねー。もうすぐうまれるよー。」
「あかちゃんをみていってねー。」

驚くべきことにちぇんたちは男の恐ろしい正体すら忘れていた。
ゆっくりは悪い記憶は排除する性質がある。
おそらく餌をもらったり安全な所で赤ゆを産ませてくれる安心感から、
男を優しい人間だと勝手に塗り替えてしまったのだろう。
それかあまりの恐怖に現実逃避しているだけかもしれない。

男はまず植物型を見てみた。そして溜息を付いた。

「やっぱ簡単にはいかないよなぁ…。」

3本の茎に実っていた赤ゆは全てちぇん種だった。
赤らんは1匹もいない。どうりで希少種になる訳だ。
おそらく産まれてくる確率自体相当低いのだろう。

「ゆぅぅぅぅ!!わかるよー!うまれるよー!!」
「動物型か…。頼むぜおい…。」

5匹のちぇんの産道からメリメリと赤ゆが出てきた。
5匹とも最初に顔を出したのは赤ちぇんだった…。
そして産道から次々と赤ゆが出てきた。

「ゆっきゅりしていっちぇね!!!」
「わかるよー!すごくゆっくりしてるよー!!」
「…………はぁ……。」

男はがっかりした。
これだけ産んでおきながら、結局全員赤ちぇんであった。

「赤らんは産まれる確率が異常に低いのか?
 それとも何か条件を満たさないと産まれないのか…?
 だからペットショップとかでも見ないのか…。」

そう、らん種は滅多に産まれてこない。
だからペットショップでも出回らない、量産できないから。

「まぁポンポン産まれたら希少種扱いされないよな…。
 それが実証できただけでも良しとするか…。」

がっかりする男を尻目に産まれた赤ちぇんたちは親に甘え始めていた。

「わかるよー!このくきをたべてねー!!」
「む~ちゃむ~ちゃ!おいちいよぉー!!」
「しゅりしゅり…。しあわちぇだよー。おかーしゃんあっちゃきゃいよー。」
「わかるよー。すごくゆっくりしてるあかちゃんだよー。」
「らんしゃまにもみせたいよー。」
「ゆっきゅり!わきゃりゅよー!!」
「わかるよー!もうしゃべれるなんてかしこいあかちゃんなんだねー!!」

産まれた赤ちぇんの数は総勢30匹にも及んだ。
まさに『わかるよー』のバーゲンセールである。
男は幸せそうな姿に思わずイラッとしてしまった。

「だが俺は潰したりはしないぞ…!!
 無駄使いせず有効活用するのだ…!!
 うおっ!?腕が勝手に握り拳を…!
 耐えろ…。耐えるんだぁ…!!!」

男は何かと葛藤した後落ち着きを取り戻した。
その頃になると赤ちぇんたちは疲れたのか寝ていた。
親も出産疲れでウトウトしていた。

「チャンス♪」


親子仲良く寝ているちぇんたちに手を伸ばし、
赤ちぇんたちを次々と捕え大きな鉄製の容器に入れた。
防音仕様なので音も漏れない。蓋を閉めれば完璧だ。

「ゆぷっ!?」
「いちゃいよぉー!」
「ゆ?おかーしゃんいにゃいよー!?」
「くりゃいよー!しゃびしいよぉー!」

容器に投げ入れられた赤ちぇんたちは目を覚ましリアクションを取った。
だが当然そこに親はいない。赤ちぇん30匹が暗い容器の中でゆんゆん泣いた。

「これで生ゴミを処理できるのか…。便利な世の中だねぇ。」

鉄の容器は『お手軽!ゆっくりコンポスト』と書かれていた。
中に赤ゆを入れれば完成の超お手軽仕様の製品だ。
後は処理したい生ゴミを入れればOK、それを食べてくれるらしい。
死んだら新しい赤ゆに取り替えろとも書いてあった。

「あまり腐っていると食べずに死んでしまう…か。
 明日辺りから使えるかな…?」

コンポストとなったこの赤ちぇんたちの運命は決まった。
おそらく狭い世界の中で一生男のために使われるのだろう。

「赤ちぇんの処理は完了…。後は親ちぇんたちか…。
 こんなに沢山連れてくるんじゃ無かったよ。」

正直言って男はらんの前でちぇんを虐待することに飽きていた。
何せらんのリアクションがほとんど同じなのだ。そりゃ飽きるに決まっている。
普通にちぇんを虐待してもワンパターンですぐに飽きるだろうし…。

「だがただ解放するのは俺の流儀に反する…。改造してから捨てるか…。」

男は赤らんが産まれなかった腹いせに寝ているちぇんたちに麻酔を注射し、
猫耳と尻尾を全部取り除いてみた。傷口はしっかり小麦粉+水で塞いでおいた。

「予想以上に何の特徴も無くなったな~。れいむより個性がないぞ。」

ちぇんの特徴の猫っぽい部分は取り除かれ、
ちぇんたちはただの特徴ゼロのゆっくりとなった。
さらに帽子も取ってみる…。

「悲しいぐらい何の特徴もなくなったな…。」

麻酔と睡眠薬で爆睡している元ちぇんを見てそう思いつつ、
男は箱ごと持ち上げ森の中に入っていった。

「ここらでいいか…。じゃあ頑張って生きろよ。無理だろうけど…。」

男は箱を横にして元ちぇんをドサドサと箱から出した。
そして寝ぼけている内にさっとその場を去った。

「むにゃむにゃ…。あかちゃん…?どこー?」
「むにゅ…?…ゆ?」

元ちぇん同士で視線が合った。
そして、森に響き渡る声で元ちぇんたちは絶叫した。

「だれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!??わぎゃりゃにゃいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」

自分も周りと同じ姿だということは遅れて気付くだろう。
鏡が無いことがせめてもの幸運だ。すぐに気付かずに済むのだから。
何の特徴も無くなってしまった元ちぇんたちの末路は決定したも同然だ。
同族にも仲間として扱ってもらえず、孤独にゆっくりできないゆん生を歩むのだろう。
元ちぇんたちはびっくりして一斉にバラバラに森の中に消えていった。
せめて全員で一緒にいれば生存率が高まっただろうに…。

「十分楽しめたな。さて、らんをそろそろ売らないとね…。」

男は早足で自宅へ戻った。






そして数日後…



「らんだ!すげー!初めて見たぜ!!」
「買うぞ!こっちには20万あるんだ…!!」

「50万円で買うえ~~~~~!!!!」
「うそ…!?全然足りない…!!」



結局あのらんは『ゆっくりオークション』に出され50万円の値が付いた。
まさかそんな高額で売れるとは思っていなかった男は歓喜に包まれた。

「全く無駄使いを…。お前はもう沢山ふらんを飼っているだろうに…。」
「へっへ~♪らんとふらんを追いかけっこさせるんだえ~!!
 らんのスピードはゆっくり最速って聞いたえ~♪」

金持ちのやることは分からないが、とにかく男は50万円もの大金を手に入れた。
捕獲してすぐに売ればもっと高く売れたかもと鑑定人は言っていたが、、
貴重な経験ができたのだから良しとしようではないか。




男は家に帰ると、コンポストに今朝出た生ゴミをぶち込んで金を数えた。

「ひーふーみー…。この金で何するかなぁ~♪」




これはある幸運な男と、ある不幸ならんの物語である…。







らんいじめと言うよりちぇんいじめですね。
ちぇんは可愛いです。でもだからこそSS書きたくなっちゃうんです。

動物に餌をあげるのは止めましょう!!




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最終更新:2009年06月13日 19:59
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