ゆっくりいじめ系2780 ゆっくり考察体験・続

一応幻想郷設定
fuku6447、ゆっくり考察体験の続きに当たります
ゆっくり希少種・その独自解釈あり
優遇されるゆっくりとそうでないゆっくりが出ます
漫画パロ多数につき注意




村の外れにある一軒家。
その中で二人の男が談笑していた。ゆっくりに興味を持った男である。
もう一人の男はいわゆるゆっくりの虐待お兄さん。
ゆっくりに好奇心を抱いた彼は、昔の友人が虐待お兄さんになっていた事を思い出し訪ねた。
突然の訪問であったが、友人は彼を歓迎した。
相手が害獣同然の存在とはいえ、虐待という悪趣味な行為に嫌悪感を抱く人間がいるのは無理も無い。
友人もそれを認識して、趣味を前面には出さずあまり人とは関わらないようにしていた。
方向性は違えどゆっくりに関して共通の趣味を持つ者同士。
彼らは大いに語り笑いあった。話題が虐待話になるのは虐待お兄さんらしいと言えるが。

「なあ好奇心で聞くんだが…」

男は友人に問いかける。

「君が見てきた中で最も頭が悪いゆっくりって…何だい?
 君の家に侵入してきたゆっくりでもいいし…外で見かけたゆっくりでもいい…」

「れいむにはれいむの頭の足りなさが…まりさにはまりさの…浅はかさがある。
 ゆっくりに一概にどれが頭が悪いとは言いがたい」

「質問が悪かった…幻想郷の彼女らのファンが遊びで話す
 『境界の隙間妖怪と外から来た山の神はどっちが強い?』そのレベルでいいよ」

「…『ちるの』と呼ばれるゆっくりが最も頭が悪い。
 ただしゆっくりの多数決に基づくがね」

「『ちるの』…名前もバカそうだな」

「どのゆっくりも馬鹿と認識している事が理由さ。どれに尋ねても⑨と言うんだぜ。
 そもそも連中の言うレベルの馬鹿だからどう頭が悪いのかわからんがね」

「それ…どこに棲んでるんだ?」

「見てみたいという事か?オリジナル同様紅魔舘周辺の湖に住んでいるらしい。
 危険な場所だからな、あまり勧めないぞ」





こうして男は紅魔舘の湖にやって来た。あの悪魔の棲む紅魔舘に加え
強力で好戦的な妖精もいるらしい。ハッキリ言って危険な場所だ。
好奇心とは恐いものだと我ながら思った。

周囲を見回してみると至る所にゆっくりが見受けられる。
人があまり立ち入らない場所だからなのか、人の影響は薄い様だ。
なるほど人里でよく見かける様なゲス個体の匂いがしない。

「ゆっ?おにいさんはゆっくりできるひと?」

気がつくと好奇心旺盛な個体がいたのか、れいむ種に声をかけられた。

「悪いがオレはゆっくりできる人間じゃない…
 向こうへ行け…蹴り殺すぞ」

「ゆっ!?ゆっくりできないのはいやだよ!!」

慌てて足元のれいむ種は逃げていった。
ゆっくりと馴れ合うために男は来たのではない。
それに野生のゆっくりに触れる者としてモラルは守らなくてはならない。
野生動物同様、無闇に人間に慣れて警戒心を失った個体がゲス化するのである。
ある程度恐怖心を持っていた方が人間にもゆっくりにとっても望ましい。
男は目的を思い出し、湖のほとりに歩いていった。
約一時間程辺りを探し回った、その時だった。

「うん?」

ふと見ると水辺で、見た事もないゆっくりがいた。
青い髪でリボンをつけ、背中には氷の羽根の様なものがついている。

「(あれか?)」

茂みに姿を隠しながら静かに近づいていく。そうして完全に視界に捉えた瞬間だった。

「(ウォッ…これは…)」

確かに目の前のゆっくりは探していたちるのの様だった。
外見はなるほど、オリジナルの氷の妖精に似ている。髪や飾りなどは。
しかし顔を見てみると、焦点がどこかも定まらない生気の無い目でいわゆるレイプ目に見えた。
おまけに口はだらしなく半開きになっていて端からは涎が垂れている。
これは馬鹿というレベルではない。知能があるかも疑わしい様な外見だ。
男はちるのが馬鹿と呼ばれる理由がわかった気がした。

「(あいつ、見えているのか?)」

男は歩いて近づいてみる事にした。背後から歩いてはいるものの、
全くこちらに気付くそぶりが微塵も感じられない。
手で触れられるその距離まで近づいても、結局ちるのは男に気付く事はなかった。

「おい」

「………」

「ゆっくりしていってね!!!」

「………」

ちるのは無言だった。ゆっくりにおける大切な挨拶であるはずのゆっくりしていってね、にも反応しない。
こいつ、喋れないのか?男はそんな気すらしていたのだった。
指でちるのをつつきながら考える。これだけやっても無反応だ。
つつく力を強くしたところでようやくちるのは反応した。

「………」

こちらを向いた。視線をこちらに向けたままそのまま数秒間固まったまま動かない。
…こいつ、襲われたらどうするんだ?
拳でポンポンと叩いても逃げるそぶりを見せない。ならば仕方ない。

「ヒャア!我慢できねえ!虐待だぁ!!」

腕を振り上げ、思い切り脅かしてみる。

「!!!」

ようやくちるのは驚いた顔を浮かべ、ポンポンと跳ねながら逃げていく。
水面に浮かぶ大きな蓮の葉を跳ね、ピタリと止まった。
なるほど、蓮の葉の上では体重の関係で人間は追跡できない。少しは頭があるようだ。
ただのバカではないらしい。男は隠れて、ちるのを観察してみる事にした。

「(見事なまでに何もしてないな…)」

茂みから観察を開始してから数十分が経っていた。
相変わらずちるのは虚空を見つめながら突っ立っている。
ちるのの前をカエルが横切ったその時だった。男はちるのの珍行動を目の当たりにする。

「!?…あいつ何か吐いたぞ!?」

ちるのの目の前にはかき氷のようなもので絡め取られ、冷たさで身動きできなくなっているカエルがいた。
そのカエルをちるのはすかさず口の中に入れ、飲み込んでしまった。
青い色をしたかき氷。恐らくちるのの中身は冷たいかき氷で構成されているのだろう。
味は多分ブルーハワイだ。それを口から吐き出して獲物を捕らえる手段にしているのか。
今までボーッとしていたのは獲物を待っていたからか?
…いや、ただ単に突っ立っていただけかもしれないな…そんな事を男は考えた。
今度は水の中に浮かんでいる藻や水草を食べている。終始無言だった。
ゆっくりが言うような「むーしゃむーしゃ」も「しあわせー」も無い。

男は何か閃いたようで、茂みからあるものを放り投げた。
ここに来る途中で見つけたゆっくりの死骸。その中身の餡子と、家から持ってきた唐辛子だ。
こいつを放り投げる。
曲線を描いて放り投げられたそれは、ちるのの目の前に唐辛子、離れた場所に餡子が転がった。
ちるのはそれを視認したようだ。さて、どうする?

ゆっくりは揃って甘い物が大好きだ。その逆に辛いものは大嫌いで毒物にすらなりうる。
ゆっくりなら当然餡子に向かう。辛いものは当然無視する。
しかし…ちるのは…

思いっきり唐辛子の方へと向かったッ!躊躇う事無く口の中へと唐辛子を頬張るちるの。
顔色が突然変わり、激しく暴れ始める。

「!??!!!??!?」

「(本物のバカだー!!)」

激痛でのた打ち回るちるの。水を求めて水辺の水をガブ飲みする。
水と一緒に口に入ってきた藻を咀嚼するとその藻を食べ始めた。
さっき見つけた餡子などもはや忘却の彼方である。

「(少しだが…わかりかけてきたぞ…)」

ちるのにとってはエサの味など二の次なのだ。どっちが近くにあるか。
どちらが先に食べられるか。そちらの方がずっと重要なのだ。
そして終始無言。食べる時もやかましいゆっくりにとっては異例だ。

そこにゆっくりに馬鹿にされる理由があるのだろう。
めーりん種などは喋れない事を理由に、ゆっくり達から迫害されている。
ちるのに至っては「ゆっくりしていってね!」すら言わない上に
食べ物の味にも全く執着しない。
人間で例えるなら、現代人が原始人を見るようなものなのだろう。
ゆっくりは自分達が称する「ゆっくり」を求めて活動する。
うまいエサを見つけるため。快適な住居を手に入れるため。
…最もその結果、人間の前に姿を現して結果駆除されてしまう方が多いのだが。
そういったものをちるのは全くと言っていいほど求めない。
人間の感覚で言えば、文明のかけらもないジャングルの奥地で、
うまくもない草や虫を拾い食いして生きるように見えるのだろう。
それは馬鹿にされるはずである。




「ゆっ、ゆっ、あんなところにあまあまがおちてるんだぜ!!」

「れいむたちがむーしゃむーしゃするよ!!」

そうこうしている内に、ちるのがガン無視だった餡子を嗅ぎつけてまりさ、れいむがやって来た。
藻を食べているちるのの前を通り過ぎ、餡子へと貪りつく。

「がーつ、がーつ!めっちゃうめぇ!!」

「まりさ、れいむのぶんをとらないでね!!」

オイオイ、それお前らの仲間の中身だぞ。男はふと思う。
浅ましく仲間の死肉にかじりつくゆっくりを見て男は呆れた。

「こんなおいしいものをむししてくささんたべてるちるのはばかだね!!」

「とんでもないまるきゅーなんだぜ!!ほんとうにちるのはていのうなんだぜ!!」

ゆっくりコンビはちるのを罵倒している。
一方のちるのは聞こえているのかいないのか、全く反応していない。

「おいまるきゅー!!ばかってのはおまえのことなんだぜ!!くやしくていいかえせないのかだぜ?」

「まりさ、ちるのはばかだからなにもいえないんだよ!!ゆっくりしてないね!!」

「「げらげらげら!!!」」

相手が黙っていれば言いたい放題である。こいつらは間違いなくゲスであろう。
当のちるのは全く意に介していない。

「ゆぎぃぃぃ!!!なにかいうんだぜ!!まるきゅー!!!」

「ばかなちるののくせにまりさをむしだなんてなまいきだよ!!!」

馬鹿にしている側が相手にされなくて怒り出すとは…
どっちが馬鹿にされているのかわからないな、男はそう思った。

「ばかなちるのはしぬんだぜ!!!」

まりさがキレた。ちるのに体当たりを仕掛ける。
どっちがゆっくりしてないのか。

「!!?!?」

ちるのは困惑してこそいるが、大して効いていないようだ。
体は結構頑丈なのかもしれない。スィーがぶつかっても怪我をしなかったと聞いた事がある。

「いまさらあやまってもおそいんだぜ!!ちるのはゆっくりしね!!」

「!!!!!」

ちるのは攻撃されていると認識したようだ。その後の切り替えは早かった。
まりさの体当たりにカウンターする形で体当たりをし返す。

「ゆべっ!?」

まりさは軽く吹っ飛ばされ、蓮の葉から水の中へとまっさかさま。

「ごべえぇぇええ!!!おぼれるんだぜぇぇえ!?!!?」

「ばりざぁぁあ”あ!!!」

ガボガボと泡を立てながら見苦しく水の中へと沈んでいく。
れいむは真っ青な顔でそれを見つめる。

「まりさをころしたちるのはしんでね!!!」

れいむもまたちるのに攻撃を仕掛ける。
しかし、ちるのはそれを見越してか口から中身のかき氷をれいむに吹きかける。

「ゆぎゃああああ!!!づめだいぃぃいい!!!!」

れいむが冷たさに身悶えしている間にちるのは体当たりを仕掛けた。

「ゆぎゃああぁあああ!!!!みずはだめだよぉぉおお!!!!
 がぎゅ、げ、ぎょっ!!でいぶをだっ、がぼげげげぇぇえ!!!!」

れいむも仲良く湖の底へとダイブした。
男は結構強いな、そんな風に思った。
最もあのゲスコンビが頭も悪ければ実力も弱すぎただけかもしれないが。

突然ポツリポツリと雨が降り始めた。
水に強いと思われるちるのもさすがに雨は危険なのだろう。
ポンポンと跳ねて茂みの中へと隠れていった。

「あれが、ちるのか…」

男は感心したように呟いた。
全く喋る事もない。ゆっくりなど全く求めていない。
非常にゆっくりらしからぬゆっくりである。
しかし、今まで見たゆっくりを主張する連中を見て微塵も思わなかった、
「ゆっくりしている」という感想を男は抱いた。
どいつもこいつも、ゆっくりはゆっくりしていない。
どのゆっくりも自分がゆっくりする事を求め、主張し、
結果として自滅していく。全くもって救えない存在だ。

連中の言うゆっくりを最も放棄し、仲間からもゆっくりしていないと蔑まれる、
あのちるのが人間から見て最もゆっくりしているように見えるとは何という皮肉か。

目から鱗が落ちたような気分で、男は帰路についた。
ああいうゆっくりもいるもんだ。そんな事を思っていたその時。

「ゆっ!!にんげんさん!!かわいいれいむにあまあまもってきてね!!!
 れいむはゆっくりしたゆっくりなんだよ!!!ゆっくりしてないではやくしてね!!!
 ぐずはきらいだよ!!」

男は石蹴りのように派手にれいむを蹴飛ばした。

「ゆげえぇえ!!!!」

れいむは地面をバウンドし、餡子を吐いて転がった。

「いつも寄ってくる…こんなアホが…
 なんで要求しに寄ってくるんだ…?来なければいいものをッ!」

「ゆべっ…」

そのままぐちゃり、と雑草を踏むように踏み潰して去っていく。
さて、あいつになんて話してやるかな。
この間のはゲスと虐待ばかりの話だったからな、新鮮だろう。

男のゆっくり観察はまだ続くだろう。












昔FLASHで見たゆっくりチルノがアレな外見だったのでふと思いついて書いた。
ゆっくりちるのがどういうキャラか固まってないから思い切り捏造してしまった。
ゆっくりは好きだよ。れいむとまりさ、ありす以外は。

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最終更新:2009年06月13日 19:58
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