ゆっくりいじめ系2753 ゆっくり達の生涯 『加工場の日常編 ライン工程』

 ~ゆっくり達の生涯『加工場の日常編 ライン工程』~


「・・・・・ゆ?・・・・・ここはどこなのぜ? 」
 1匹のだぜまりさが目を覚ました。
 目を覚ましてすぐに見知らぬ場所に居ると気が付き戸惑っている。
「ゆゆ! かべがうごいてるのぜ!?」
 確かにまりさの目には壁が動いているように映っていた。
 それはまりさが止まっているのであればの話だが・・・・・。
「ゆゆゆ! ゆかがうごいてるのぜ!?」
 ようやくまりさは自分が動く床の上に乗せられていることに気がついた。
「まりさはさっさとおうちにかえるのぜ! 」
 まりさは動く床から離れようと勢いよく飛んだ。・・・・・しかし

 ガコンッ!

「ゆぎゅうぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! いたいのぜぇ。」
 見えない壁に頭をぶつけ、目に涙を浮かべ痛がっている。
 なんとかして動く床から抜け出そうとあらゆる方向に跳んだ。しかし・・・・・。

「どほ゛じででられないのおぉ ぉ ぉ ぉ ぉ!?」

 あえなく見えない壁にはね返されてしまった。
 その後、体当たりを何度も繰り出すが見えない壁の向こう側へ行くことはできなかった。 


 動く床に揺られながらまりさはある場所に着々と近づいていた。
「ゆぅ ぅ ぅ ぅ ぅ・・・・・どおしてなのぜ・・・・・。」
 びくともしない見えない壁に半ば諦めモードに入ったまりさは下を向いて落ち込んでいた。
 そして目線を前に向けた時、まりさの瞳にあるものが映る。
「ゆゆ?あのおりぼんはれいむなのぜ?」
 前方で必死に見えない壁に体当たりをするれいむの姿が映っていた。
「れいむ! まりさなのぜ! ゆっくりしていってね! 」
 まりさは大声で前方のれいむに話しかけるが、声が届いてないのかれいむはひたすら見えない壁に体当たりを
 し続けていた。
 その後もまりさはれいむに向かって叫び続けたが、声が届くことはなかった。


 動く床に揺られながらまりさは更にある場所に近づいていた。 
 前方のれいむもさすがに体当たりが無意味であると気がつき、のんきな事にゆっくり特有の“お歌”を歌って
 ゆっくりしていた。
「まりさはぜんぜんゆっくりできないのぜ・・・・・。」
 まりさはれいむから目をそらし、溜め息混じりに嘆いていた。
 そして再び視線をれいむ向けた。

「ゆゆゆ! れいむはどこいったのぜ!?」

 まりさの視界かられいむの姿が忽然と消えていた。
 まりさは目を凝らしてれいむのいた辺りをまじまじと見つめある事に気が付く。

「れいむはあそこにはいったのぜ?」

 動く床は黒いカーテンに覆われた先へと続いていた。
 そしてまりさもれいむ同様、そこへ向かって着々と距離を縮めていた。
 その場から動く事ができないまりさにとって抵抗するすべは残されておらず、動く床に流されるがまま進んで
 いった。


 まりさはついに黒いカーテンの目の前までやってきていた。
 黒いカーテンを目前にし、まりさは少し体をこわばらせている。そして・・・・・。

 バサッ!
「く、くらいのぜ! 」

 黒いカーテンをくぐると周囲は暗闇に覆われていた。
「れいむはまえにいるのぜ?」
 自分より先に入ったれいむの姿を確認しようとするが、どこを見ても暗闇で何も見えずまりさは少し不安にな
 ってしまう。

 ・・・・・ガ・・ン・・・・・

「ゆ~? 」
 微弱な振動がまりさの体に伝わり、不思議そうな顔になる?

 ・・・・・ガ・ャン・・・・・

「ゆゆ! 」 

 ・・・・・ガシャン・・・・・

「なんなのぜ?」

 前に進むにつれてその振動は大きくなっていく。そして・・・・・。

「ゆゆ! もうすぐあかるくなるのぜ♪ 」

 まりさの前方には先程と同様に黒いカーテンで覆われた出口があり、その隙間から光の筋が差し込んでいた。
 まりさは明るい場所に出られる喜びから、ますます強くなる震動の事などほとんど気に留めていなかった。
 そしてまりさは満面の笑みで光の差し込む黒いカーテンをくぐる。
「ゆっくり~♪ 」

 バサッ!

 光の差し込む黒いカーテンをくぐったところでまりさの意識は途絶えた。 

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「ゆゆ! かべがうごいてるわ! なかなかとかいはないんてりあね! 」
 1匹のありすが目を覚まし、開口一番にありす種らしい反応をする。
 しばらく周囲をキョロキョロと観察するとありすはある事に気がつく。
「まったくぜんぜんとかいはじゃないじゃない! ゆかがうごいているだけだなんて! 」
 初めは“とかいは”などと褒めていたものの、自分がただ動く床に乗せられているだけだと判明するとプクーっ
 と膨れてすねていた。
「こんなところとかいはなありすにはふさわしくないわ! 」
 ありすは動く床から離れようと軽く上に飛んだ。・・・・・しかし。

 カコンッ

「・・・・・ゆ?」
 見えない壁に軽く頭を打ち、元の場所へ戻されてしまった。
「・・・・・いなかものね! 」
 気を取り直して今度は横方向へ向かって飛ぶが同じ様に跳ね返されてしまう。
「このとかいはのありすをこんなところにとじこめるなんてとんだいなかものだわ! 」
 ここにきてようやく自分が見えない壁に囲まれ閉じ込められているという事を理解した。
 なんとかして見えない壁を破って抜け出そうと体当たりをするがびくともしない。
「もう! はやくまいほーむにもどってでなーのしたくをしないといけないのに! 」
 見えない壁に向かって膨れながら文句を言うが、当然状況が好転したりなどしない。・・・・・逆に。

『ゆぎゃあぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! 』

「ゆ! な、なんなの? 」
 突如ありすの耳(?)にゆっくりの悲鳴が飛び込んできた。
 それも1匹ではなく、何匹ものゆっくりの悲鳴が混ざり合っていた。
 何が起こったのか理解できないありすはオロオロと動揺している。

『いだいよおぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! もうやだ! おうぢがえるうぅ ぅ ぅ ぅ ぅ ! 』

「ぜ、ぜんぜんとかいはじゃないわ! 」
 ただ悲鳴だけが聞こえてくる状況に、じわじわと体が恐怖に覆われていく。
 ありすの顔色はじわじわとブルーに染まっていく。

『ゆるじでえぇ ぇ ぇ ぇ ぇ ! おでがいでずおぢびぢゃんだげはあぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! 』

「あ、ありすはぜんぜんこ、こわくないんだからね! 」
 強がってはいるものの体はブルブルと震え上がっている。さらに・・・・・。

「なんでいきなりまっくらになるのよおぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」

 突然視界が真っ暗になり、ありすはパニック状態に陥ってしまった。
 単に、カーテンをくぐって暗い部屋に入っただけであったが、運の悪い事に後ろ向きであったため気がつかな
 かったのだ。

『ゆぎゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! ! ! 』

「や、やめて・・・・・もうやめて・・・・・ゆっくりできないわ・・・・・。」
 ありすは目から涙を流しガクガクと震えていた。・・・・・その時。
「・・・・・ゆ?」
 背後から光が差し込んできているのに気がつき、急いで体を180度回転させる。
「・・・・・よかったわ・・・・・あかるくなるわ・・・・・。」
 目の前から差し込む光の筋を確認するとありすは少し落ち着きを取り戻す。
 そして少し笑顔を取り戻したありすはカーテンをくぐる。

 バサッ!
「・・・・・・・・・・! ! ! ! ! 」

 光の差し込む黒いカーテンをくぐったところで驚愕の表情を浮かべありすの意識は途絶えた。 

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「ゆ~ゆ~ん~♪ ゆゆ~ゆ~ん~♪ ゆゆ~ゆ~ゆ~ゆ~♪ 」
 1匹のれいむが“お歌”を歌ってゆっくりしている。
 れいむは動く床の上に乗せられていた。
 しかし、れいむ自身それがとてもゆっくりできるらしく、のんきに“お歌”を歌っているのだ。
「あのまりさはあんまりゆっくりしてないね。」
 前方にはれいむと同様にまりさが動く床に乗せられていた。
 そのまりさはれいむと違い、見えない壁に向かって必死に体当たりをしていた。
「やっぱりれいむはとってもゆっくりしたゆっくりなんだね♪ 」
 さすがは餡子脳、まりさがなぜ必死になって体当たりをしているのかを深く考えていなかった。

 ガシャンッ! ・・・・・ガシャンッ! ・・・・・ガシャンッ!

「それにしても・・・・・。ぜんぜんゆっくりしてないね! 」
 れいむ視線を横にずらながら文句を言った。
 視線の先には見たこともない物体が一定の間隔で奇妙な動きを繰り返していた。
 そしてその物体にはキラキラと光る鋭いものが取り付けられていた。
 れいむにはその物体が何をするためのものかはわからなかったが、本能的にゆっくりできないものであるとい
 う事は感じていた。
「れいむをみならってゆっくりしてほしいよ! ぷんぷん。」
 れいむは軽く膨れっ面になり怒っていた。


 再び歌いだしてしばらくすると動く床がU字状の曲がり角に差し掛かる。
「ゆ~♪ ゆっくりまがるよ~♪ 」
 れいむは自分が動いていないのに景色が動く様子を楽しそうにみつめていた。
 再び動く床が直進しだしたところでれいむはまりさに目を向ける・・・・・そして。

「ゆぎゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! だずげでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛! 」

 スパンッ!

 れいむの目にはまりさが一瞬にして真っ二つにされる光景が映っていた。

「・・・・・い、い、い。いやだあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛! 」

 れいむはもうすぐ自分も“ああなる”のだとようやく理解した。
 そう、まりさは気付いていたのだ、動く床はU字状になっており自分がゆっくりできない場所へと運ばれてい
 る事を。
 だから必死になって見えない壁に体当たりを繰り返していたのだ。
「いやだ! いやだ! いやだあぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ! 」
 れいむは必死に見えない壁に向かって体当たりを繰り出す。

 ガコンッ!

「もっどゆっぐりじだいよおぉ ぉ ぉ ぉ ぉ ! 」

 ガコンッ!

「どほ゛じでむごうにいげないのおぉ ぉ ぉ ぉ ぉ !?

 ガコンッ!

 れいむは大粒の涙を流しながら必死に体当たりを繰り返している。
 しかし、無慈悲なことにれいむはゆっくりできない物体の目前までやってきていた。
「やめでえ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛! 」
 ゆっくりできない物体の真下に来たれいむは上を見上げ絶叫する。
 キラキラと光る鋭いものがれいむに振り下ろされる。

「ゆっぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛! ! ! 」
 スパンッ!

 れいむは真っ二つに切断され、永遠にゆっくりした。

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「さてと、試運転の結果はどうかな?」
 真っ二つにされたまりさ、ありす、れいむを並べ一人の加工場職員が立っていた。
「まずは甘さ控えめのラインからだな。」
 職員はスプーンで真っ二つにされたまりさの餡子を口に運ぶ。
「うん、丁度いいな。次は普通の甘さだな。」
 次にありすのカスタードをスプーンですくい口に運ぶ。
「う~ん、ちょっと甘すぎる気がするな。怖がらせすぎたかな? 録音テープを変えてみるかな。」
 そして最後にれいむの中身を口に運ぶ。
「さすが激甘だな確かに甘い。もう少し甘い方がいいがラインがフルに稼働すればゆっくりが真っ二つにされる
 光景がかなり前半から目に入るから大丈夫だろう。
 えーと、今日の受注は普通のカスタードと・・・・・・・・・・。」

 ゆっくりは恐怖により中身の質を変化させることができる。
 この3つのラインではゆっくりに与える恐怖を調節する事で甘さをコントロールしているのだ。
 どのラインに運ばれるかはゆっくり達に選択権はない。
 結末が同じという意味からすれば、甘さ控えめラインに送られたゆっくりはある意味幸せなのかもしれない。

 こうして今日も様々なゆっくり達が真っ二つにされ、その短いゆん生に終止符をうっていくのであった。


 ライン工程 END


 にくまん工程へ続く


 作成者:ロウ


 後書き

 6月8日で初投稿からちょうど1年を迎えました。
 まさか1年でこのジャンルがここまで大きくなるものとは予想もしていませんでした。
 続き物はまとめてUPすると言っておきながら、時間の都合上まだ続きはできていません;;。
 6月8日にどうしてもUPしたかったので、単体では話が完結している2作を先にUPさせていただきました。
 それにしてもリメイクとはいえまったく別物のSSになっている気がする・・・・・。

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最終更新:2022年01月31日 03:00
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