ゆっくりいじめ系2682 365匹を虐殺してみた1

※ゆっくり虐殺です
※後半の倦怠感が酷い




「やめてね!ゆっくりできないよ!」

そう叫びながら正方形の柵の中を逃げ惑うのは下膨れ生首饅頭ことゆっくり。
その数なんと365匹。
中には無謀にも反撃してくるものもいるが、軽く蹴飛ばしてやればすぐに戦意喪失。
「どほぢでごんなごどずるのおおお!」などと泣き叫びながら他の連中と同じように逃げ惑う。

「ゆぎぃ!?」

今日のテーマはいつもの虐待ではなく、あくまで虐殺。
1匹に時間をかけている暇はない。
というわけで、手近なれいむの頭を踏みつけ、手にした玄翁で粉砕した。

「ゆぴぃ!?」
「「「おきゃああしゃあああん!?」」」

すると、3匹の子ゆっくりがれいむだったものの傍へと跳ねてくる。
2匹が子れいむ、1匹が子まりさ。おそらくれいむの子どもなのだろう。

「ゆゆっ!?だめだよ、おちびちゃん!?」

遅れて跳ねてきたのは1匹の成体まりさ。
さっきのれいむのつがいなのはもはや言うまでもない。
子ども達を連れ戻すべく、必死に跳ねている。

「ゆびぃ!?」

が、無駄な努力だった。
あと少しで追いつけるというところで私は玄翁を振りかざして子まりさを粉砕した。
そのショックでまりさが呆然としている間に2匹の子れいむも踏み潰す。

「「ゆぎゅ!?」」
「お、ちびぢゃ・・・ゆええええええええん!おぢびぢゃんがあああああ!?」

放心状態にあったまりさは家族の全滅をゆっくりと理解した。
そして、聞き分けのない幼い子供ののように恥じも外聞も捨てて大声で泣く。
しかし、彼女を慰めようとするものは誰もいない。
そんな事をしようものなら瞬く間に潰されてしまうだけだから。

「ゆ゛っ・・・!」

グシャ・・・という音とともに皮と餡子が宙を舞い、耳障りな泣き声が消えた。
衣服についた餡子を払い、隅で一塊になっているゆっくりの元へとゆっくり歩いてゆく。
3歩ほど歩いたところで、ようやく自分達が狙われていることに気づく一角のゆっくり達。

「こっちこないでね!ゆっくりできないよ!」
「ゆっくりぢだいよおおお!」
「ゆっくりあっちいってね!?」

あわてて逃げ出そうとするが、隅にいたことが災いして逃げられる方向は柵に沿って二方向しかない。
しかも、80匹以上ものゆっくりがいっせいにその二方向にわれ先にと跳ねてゆく。
最初からまともに逃げられるはずがなかった。

「ゆっくりにげるよ!」
「あっちににげるよ!」
「やめてね!おさないでね!?」

やがて、思うように進めないことを悟った数匹のゆっくりが反対方向に逃げようと方向転換を試みる。
が、それによっていっそう移動が困難になり、逃げられなくなる。
そうして文字通りおしくらまんじゅうをする格好になった二十数匹の前に立ちはだかり、玄翁を振りかざす。
彼女達の顔には等しく恐怖が張り付いていた

「ゆべぇ?!」
「おちびちゃん、れいむのおくちのなかにはいってね!」
「「「ぎょわいよおおおおおおお!?」」」

適当なありすが爆裂四散したそのすぐ傍で、1匹のれいむがわが子を口の中へと誘う。
3匹の子ども、全員子れいむは急いで彼女の口の中へと跳ねてゆくが、その動きは非常に遅い。
その気になれば今すぐにでもたやすく潰すことが出来るだろう。

「あかちゃんはれいむがまもるよ!ぷくうううううううう!」
「「「きょれであんちんだよ!」」」

だが、あえて潰さずに子どもが無事口の中に避難するのを待ち、母れいむの中で安堵するその瞬間・・・
思いっきり玄翁を振りかぶって、渾身の一撃を叩き込んだ

「・・・・・・・・・・ッ!!?」
「「「ゆ?」」」

今までとは比較にならない威力の一撃を受けたれいむ達は、死を理解する暇もなく絶命した。
もしかしたら、このれいむ達がもっとも幸せに死ねたゆっくりかもしれない。
どうあがいても無駄だと悟ることもなく、強気のまま、あるいは安息の中で死ぬことが出来たのだから。

「ゆわああああああああん!どうずればいいのおおおおおおお!?」
「ゆっくりできないよー!?」
「「「「おきゃああしゃああああああん!?」」」」
「だめだよ!おぐぢのながもゆっぐぢでぎないよ!」

おしくらまんじゅう状態で動けない二十数匹の顔に張り付いた恐怖は一瞬にして絶望へと姿を変えゆく。
更にその絶望は他の三隅に固まって遠巻きから様子を見つめていたゆっくり達にも伝播して行き・・・

「「ゆっくりいいいいいい!?」」
「「「ゆっぐぢにげるよ!!」」」
「「「「「もうやだ!おうちがえる!?」」」」

柵の中をいまだ350匹以上いるゆっくり達が縦横無尽に跳ね始めた。
中には柵の中にいてはどうしようもないことに気づいた者が外に出ようと体当たりを仕掛けているが効果なし。
そうして自ら焦燥感を募らせ、疲弊してゆくゆっくり達。

「ゆゆっ!いたいよ、ぶつからないでね!」
「ぶつかったのはれいむでしょ!ゆっくりあやまってね!?」
「ゆっくりできないまりさはゆっくりしんでね!」

その焦燥感が混乱を生み、中には一触即発のムードを漂わせるものまで現れる始末。
このままではゆっくり同士での殺し合いが始まってしまう。
それでは面白くないと判断し、大声で仲間を襲ったものから潰すことを高らかに宣言した。

「ゆゆっ!?まりさ、ゆっくりごめんね!」
「まりさもゆっくりごめんだよ!」
「「す~りす~り!」」

するといとも簡単に仲直りをし、中にはこんな状況にも関わらず親愛のすりすりを始めるものまで現れた。
そこにすかさず駆け寄り、玄翁一閃!

「「ゆびゅ!?」」

必殺の一振りをもろに食らった2匹は飛び散り、撒き散らしながら宙を舞い、そして地に落ちた。
一瞬の和解とそれに付随するゆっくりした気持ちで、死の恐怖を紛らわしていたゆっくり達はまた呆然とする。
そのままぼけーっとしていたが、その間にも3匹のゆっくりを踏み潰す。

「ゆ゛っ・・・」
「ゆげぇ」
「ゆぎっ・・・もっど、ゆっぐぢしだがったよ゛・・・」

わずかに玄翁がそれたせいで粉砕出来なかったまりさの吐いた蚊の鳴くような断末魔。
しかし、その一言をすべてのゆっくり達が聞き逃さなかったらしい。
まりさが餡子を吐いて息絶えた瞬間に、柵の中は再びゆっくり達の阿鼻叫喚に包まれた。

「「「「ゆっぐりでぎないいいいいい!?」」」」」
「「「どほぢでごんなごどずるのおおおお!?」」」
「「「「もうやだ!おうぢがえる!?」」」」

少ない語彙で一生懸命自分達の感じている恐怖を表現する生首饅頭ども。
その行為はかえって場を盛り上げる愚考に過ぎないのだが。
絶叫サラウンドの中、腰を抜かした子ゆっくりが4匹寄り添っているのを見つけると、急ぎ足でそちらへ向かう。

「ゆゆっ!こっちこにゃいでね!?」
「「ゆっきゅちー!ゆっきゅちちちゃいよー!?」」
「ゆゆっ!まりしゃがいもうとをまもるよ!ぷくううううう!」

どうやら4匹、うち3匹がありす種でさらにそのうちの2匹が赤ゆっくりである、は姉妹らしい。
怯える赤ありす2匹を姉と思しき子ありすが頬ずりをして慰め、子まりさがほほを膨らませて威嚇をする。
それが無意味であることは既に証明されているにも関わらず。
が、それでも妹達を守ろうとする子まりさの頭上に無情にも非情な一撃が振り下ろされた。

「ゆぴゅ!!?」
「「お、おねーしゃ・・・」」
「ゆ、ゆげぇ・・・うぅ・・・!?」

勢い良く弾ける皮、四方八方に飛び散る餡子、遠くまで飛んでゆく目玉。
まだまだ幼い3匹はその身の毛もよだつような光景を間近でまざまざと見せ付けられた。
赤ありす2匹は呆けた表情で硬直し、子ありすはあまりのおぞましさに吐いてしまう。

「ゆぎぃ!?・・・お゛、お゛ぼいぃぃ・・・」
「お、おにぇーしゃあああん!?」
「ゆっぎゅぢー!」

相当な量を嘔吐し、真っ青になっている子ありすの頭に足が置かれ、彼女を押しつぶす。
圧倒的な重量の、しかし圧死しないように加減されたその力は容赦なく子ありすを痛めつける。
その状況に赤ありす2匹が姉を呼ぶが、彼女に返事をする余裕はない。

「「おにぇー、ゆびぃ!?」」
「ゆ゛っ・・・ゆ゛」

恐怖に飲まれた赤ありす達は逃げる暇もなく玄翁の一振りでほぼ同時に粉砕。
そして、今にも平らになりそうな子ありすの眼前で姉妹の凄惨な変貌が繰り返される。
耐えかねた子ありすはまたカスタードを吐き、その拍子に完全に押しつぶされた。

「ゆぐっ!ごっぢごだいでええええ!?」
「れ、れいむはどうなっでもいいがらまりざをだずげでね!?」
「どほぢでぞんなごどいうのおおおおお!?」

4匹を潰し終えると、即座に手近なまりさとれいむの夫婦の方へ歩み寄る。
すると、まりさがれいむをこちらへと突き飛ばしてから、そんなことを叫びつつ逃げていった。
もっとも、柵の外に出られるはずがないのだから、遅かれ早かれ潰されるのだが。

「や、やめねて!れいむはかわいそうなれいむなんだよ!」

怯えた表情、上目遣い、震える声。
その全てが嗜虐心を刺激し、ぐちゃぐちゃにしてやりたいという暗い衝動を刺激する。
が、あえてその衝動に逆らってれいむを無視し、彼女を差し出したまりさのもとへ。

「ゆゆっ!?どうぢでごっぢぐるの!?」
「わからないよー」
「む、むきゅー・・・きっと、まりさがれいむをみすてたからよ」

まりさと一緒になって恐怖に打ち震えるちぇんとぱちゅりー。
どうしてこっちに来たのか分からないといった様子の2匹を尻目にぱちゅりーが呟く。
人間さんは仲間を捨てるゲスゆっくりを真っ先にお仕置きしたがるのだ、と。

「わかるよー。まりさのせいなんだねー!」
「ゆぐっ!?ちぇん、なにするの!?やめてね!ゆっくりさせてね!」

状況を理解したちぇんは即座にまりさに体当たりを仕掛けた。
一方、突然の理不尽な暴力に晒されたまりさは反撃することもできずに抗議する。
が、ちぇんは一向に体当たりを止める気配を見せない。

「ゆびぃ!?いだいいい゛!?だれがああ、ばりざをだずげでええええ!」
「「「「「たすけてだって。おお、おろかおろか」」」」」
「れいむにひどいことしたまりさなんてきらいだよ!ぷんぷんっ!」

やがて痛みに耐え切れなくなったまりさは滝のように涙をこぼしながら助けを乞う。
しかし、パートナーを見捨てたまりさをわざわざ助けようとするものは1匹もいなかった。
その間にもちぇんはまりさに体当たりを繰り返し、彼女の餡子を揺らし続けている。

「ゆぐ・・・ゆっぐぢぢだいよぉ・・・」
「ゆっくりできないまりさはゆっくりしぬんだよー!」
「「・・・ゅ゛?」」

もはや動くこともままならないまりさにちぇんがとどめの一撃を見舞うべく距離を取る。
そして、思いっきり助走をつけてまりさへと駆けて行ったその瞬間、2匹が衝突するその寸前、
ゴルフクラブを振る要領で放たれた玄翁の一撃が彼女たちをまとめて粉々にした。

「ゆっくりやめてね!こっちこないでね!」
「ゆっぐぢぢだいよおおおお!?」
「ゆぴぇえええええええん!!」

もう何度目になるのか、柵の中での失敗確定の逃走劇がまたまた再開される。
と、思われたその時、体高40cmはあろう1組のひときわ大きなまりさとありすが立ちはだかった。
もう無駄であることは分かりきっているにもかかわらず頬を膨らませて威嚇する。

「まりさたちのおちびちゃんたちをゆっくりまもるよ!」
「とかいはー!のありすのすごさをゆっくりみせてあげるわ!」
「「「「「「お、おかーさん!」」」」」」

その大きさは伊達ではないらしく、彼女らの後ろには成体サイズの子どもの姿があった。
成体とはいうものの2匹と比べるとかなり見劣りする6匹の大きめの饅頭たち。
見たところまりさとれいむ、ありすとまりさ、まりさとぱちゅりーという組み合わせでつがいになっているらしい。

「「「「お、おびゃーしゃんはとっちぇみょときゃいはにゃのよ!」」」」
「「「「れーみゅたちのむりぇでいちばんゆっきゅちちてりゅんだよ!」」」」
「「「「「「おびゃーしゃん、がんばっちぇね!」」」」」」
「「「むきゅー・・・おびゃーしゃん、ゆっきゅちよー」」」

3組の後ろには更に孫ゆっくりの姿もあった。
全員赤ちゃんサイズでれいむ4匹、ありす4匹、まりさ6匹、ぱちゅりー3匹の17匹。
両親や先の2匹も含めれば計25匹のゆっくりにしては珍しい大家族だ。

「まりさがんばるよ!ぷくうううううううううう!」
「おちびちゃんのおちびちゃんもまもるわ!」

そう言って2匹はいっそう頬を膨らませて行く手を阻もうとする。
しかし、その努力は何の意味もなさず、いとも容易く頭の上を飛び越えられてしまった。
着地と同時に蹂躙されたのは成体のれいむと赤まりさ1匹。

「「びゃ・・・!」」
「ゆっ・・・れ、れいぶうううう、ぶふぅ!?」
「ゆあああああああ!あぢずのおぢびぢゃ、ゆびぃ!?」

ゆっくりにしては素早く家族の死を理解した彼女らはいっせいに悲しみに満ちた叫びを上げる。
が、その行為が逃げるための時間を浪費し、死期を早めてしまう。
適当に玄翁を振り回すと、成体のまりさとありすの上半分を吹き飛ばした。

「「「「あ゛あ゛あ゛あ゛・・・・・・!?」」」」

成体でさえも恐怖のあまりに身動きひとつとることが出来ずにいるのだ。
赤ゆっくりなど状況を受け入れることすらも出来ないに違いない。
くわっと両目と口を大きく見開いた格好のまま、ぶるぶるとまるで冗談のように激しく震えている。

「ゆぴっ・・・?!」
「おぢびぢゃあああああああん!?」
「ゆっぐぢだずげるよ!?」
「あぢずのどがいはのおぢびぢゃのおぢびぢゃあああああ!?」

流石、孫を持つまで生き延びた個体と言うだけのことはある。
最初に威嚇をしていた2匹だけは何とか心を奮い立たせて家族を守るべく必死に跳ねている。
もっとも、動作があまりに遅く、その間にも赤れいむが1匹捕らえられ、天高く放り投げられたのだが。
そして、2匹が距離を詰め、怒りに任せて体当たりを仕掛けてきたときに赤れいむは最高到達点に達した。

「おぢょりゃをとんでりゅみぢゃあああああああああ!?」
「「ゆっぐぢぢねえええええええ!」」
「「・・・ゅっ!?」」

怒気に満ちた声を上げながら普段よりも飛距離重視の跳躍で突っ込んでくる2匹。
とは言え、所詮ゆっくりの攻撃であり、人間に当たるはずもない。
適当に赤ありすを2匹捕まえると、まりさ達の攻撃をかわしつつ彼女達の着地地点に赤ゆを放り投げた。

「「ゆゆっ!?」」
「「びゅ・・・!?」」
「ば、ばぢざのおぢびぢゃああああああん!?」
「「「「ゆえーん、おびゃーしゃんのばきゃああああああ!?」」」」

赤ゆっくり達はいっせいに2匹を攻め立てる。どう見てもまりさとありすに責任はないのだが。
人間を罵る勇気がなく、危害を加えないと分かっている祖母達に八つ当たりしていると考えるべきだろうか。
責任転嫁と現実逃避に興じるそんな赤ゆっくり達が頭上に迫る赤れいむに気づく事はなかった。

「たきゃいよおおおおおおお!ぎょわいいいいいいいい、ゆびぅ?!」
「おびゃーしゃんのばぎゃ・・・!?」
「おびゃーしゃん、みしょこなっぢゃ・・・!?」

落下地点はものの見事に頬を寄せ合っていた赤まりさと赤ぱちゅりーの間。
赤まりさは右半分を、赤ぱちゅりーは左半分をぐちゃぐちゃにされて、赤れいむともども息絶えた。
直後、その出来事が脆い心に止めを刺したのかありすとつがいだったまりさが奇声を上げる。

「ゆひっ、ゆひひひひっ・・・ぶぅ!」
「おきゃあああああしゃあああああん!?」
「みゃみゃああああああああ!?」

こうなってしまってはもう嬲る意味がない。
赤ゆっくりを残して壊れたまりさを速やかに叩き潰し、ついでに返す玄翁でもう1匹のまりさも粉砕した。
更に細切れになったつがいの破片を浴びたぱちゅりーが中身を大量に嘔吐する。

「・・・びぃ!?」
「ま、まりさあああああ・・・ゆげぇ、おぇ・・・!?」

悲しみの涙と一緒に溢れ出る生クリームと甘ったるい匂い。
命の源であるそれが漏れるたびにぱちゅりーは萎れ、肌からつやが失われてゆく。
そして、絶望のあまりに致死量以上の中身を吐き出したぱちゅりーは永遠のゆっくりへと旅立っていった。

「ば、ばぢざのおぢびぢゃんだぢがあああああああああ!?」
「おぢびぢゃんだちのとがいはなおよべざんがああああ!?」

気がつけば25匹いた家族は今や約半分の13匹。
まりさ達の子ども世代のゆっくりに至ってはすでに全滅してしまっていた。
流石のまりさとありすもこれには心が折れたらしく、もはや抵抗もせずにその場で嗚咽を漏らしている。

「あぢずぅ・・・まぢざのおぢびぢゃんだぢがぁ・・・」
「ゆっぐ・・・どほぢでぇ・・・ゆっぐぢぢだごだぢだったのにぃ・・・」

人間で言うところの「抱き合う」に相当するのだろうか、2匹は頬を寄せ合って泣いている。
先ほどの八つ当たりが原因なのか、それとも我が子の死がよほど堪えたのか赤ゆっくり達を守る気配はない。
そう判断すると、仕方なく赤ゆっくりを2匹の目の前に放り投げ、その存在に気づいたところで即座に玄翁で破壊してみた。

「ゆひっ・・・ゆぶっ!ぴぎぃ!?」
「ゆやぁー・・・ゆぐっ!ぃっ!?」
「ゆあっ・・・ゆっ!ゆごぇ!?」

最初の悲鳴が捕まれた時に怯えるついでに、次のが落下の衝撃、最後のが玄翁で打たれた瞬間にもらしたものである。
まずはれいむ、その次にまりさ、それからありすを。
もはや抵抗の意思を完全にくじかれた2匹の前で次々に破壊してゆく。

「ゆぴぇええええええ!ゆぎっ!げっ!?」
「やぢゃああああああ!ゆ゛っ!ばっ!?」
「やめぢぇえええええ!ゆぐっ!ゆぴぃ!?」
「むきゅうううううう!むぎゅ!む゛っ!?」

死の恐怖を前に泣き叫んで助けを求めながらも無常にも潰されて行くまりさ、れいむ、まりさ、ぱちゅりー。
2匹は孫娘達が次々に目の前で粉砕されていくその地獄絵図を怯えて見守ることしか出来ない。
もはや、最初の気丈な姿はどこにもなかった。

「ゆひぃいぃぃ!や、やべぢぇえ・・・」
「「「ゆっきゅちぃー・・・」」」

残された赤ゆっくりは4種とも残り1匹。
すっと手を伸ばすと逃げようともせずに身をすくませて震え上がる。
そんな彼女達に優しく微笑み、それから玄翁を置いて、両手でやさしく捕まえた。

「「「「ゆぅ・・・ゆっくりぃ?」」」」

その突然のゆっくりした対応に困惑する4匹。
一体どうしたんだろう?とでも言いたそうな表情でこちらを見つめている。
が、その疑問には答えずに彼女達をまりさとありすの傍に置くと、玄翁を拾って別の集団の元へ。

「お、おびゃーしゃん・・・」
「ゆぅ、おちびぢゃんだち・・・」
「「ゆっぐ・・・ゆっきゅちー!」」
「ゆ・・・ゆっくり!ゆっくりしていってね!」

祖母と赤ゆっくり達は身の安全を理解し、すぐさま関係を修復した。
娘たちは死んでしまったけれど、こんなにもゆっくりした孫娘が居るんだとまりさとありす。
お母さんは死んでしまったけれど、こんなにゆっくりした祖母が居るんだと赤ゆっくり4匹。

「「「「ゆっきゅ、ぢべぇ?!」」」」
「「・・・・・・・・・・・・ゆ?」」

ようやく得たゆっくりに安堵した赤ゆっくりが最高の笑顔を浮かべた直後、彼女達は砕け散った。
渾身の力をこめて放たれた玄翁の一撃が、4匹まとめてぐちゃぐちゃにしてしまったのだ。
状況を飲み込めないのか間の抜けた声を発するまりさとありす。
その呆けた表情に困惑の色が浮かび、困惑から悲しみへ、悲しみから絶望へと形を変えて行く。

「「ゆっぐぢぢ、べっ!?」」

そして、絶望が憎しみへと変わろうとしたその瞬間、玄翁によって家族の元へと送り届けられた。



いったん柵の外に出て昼食を食べてから、玄翁の代わりにボーリング玉を手にゆっくり達の元に戻った。
遠くから様子を見ていた時には何故か安心したような表情を浮かべていたものが、恐怖によって塗り固められる。
まさかあれで終わりだとでも思っていたのだろうか?
そして、先ほどと同じように必死になって柵の中を逃げ始めた。

「ゆっくりにげるよ!」
「にんげんさんはこっちこないでね!?」
「「「「ゆっきゅちー!」」」」

などと言いながら少しでも距離を取ろうとした結果、先ほどと同じように四隅に固まってしまった。
その様子を内心面白おかしく眺めつつ、これまた先ほど同様に適当なグループのほうへと歩いて行く。
すると、案の定蜘蛛の子を散らしたように逃げ始めた。

「どほぢでごっぢぐるのおおおお!?」
「ゆっぐぢでぎないよおおおおお!?」
「「「ゆええええええん!」」」

必死に泣き叫びながら逃げ惑うゆっくり達。
先ほどと違って柵に沿わずに逃げるものも居るあたり、多少は学習したのかもしれない。
が、だから何か事態が好転すると言うわけでもない。

「さあ、おちびぢゃん!れいむのおくぢにはいってね!?」
「「「「ゆっぎゅぢー!」」」」
「「「ゆっくちにげるよ!」」」

そんな声のした方に振り向くと1匹のれいむが10匹前後の子ゆっくりや赤ゆっくりに囲まれていた。
しかし、そのれいむのサイズは平均的な成体のそれであり、とてもこれだけの子どもを連れているとは思えない。
つがいの姿が見当たらないし、何よりれいむの周りに居るちびどもの種族がてんでばらばらなのだ。

「れいむはほぼさんなんだよ!おちびちゃんたちをまもるよ!」
「「れーみゅおにぇーしゃん、ゆっきゅちがんばっちぇね!」」
「「「おねーしゃん!ゆっくちがんばってね!」」」

どうやらそういう事らしい。
狩りに参加せずに他のゆっくりの子どもの面倒を見るのがこのれいむの仕事なのかもしれない。
そんな始めて見る役割のれいむに惹かれ、彼女達をボーリング玉の最初のターゲットに決定した。

「ゆゆっ! なんかこりょがってくりゅよ?」
「おちびちゃんたち! はやくおくちにはいってね!?」
「「「ゆっきゅちー!」」」

しかし、赤ゆっくりを最優先した結果、子ゆっくり達はまだ1匹も口の中には入れていない。
それどころか、赤ゆっくり達も口の中に入るのに一苦労していてまだ半分も逃げ込めていなかった。

「「「ゆぴゃ!?」」」
「「ゆぎ! いぢゃいいぃぃ、いぢゃいぃいぃ・・・!」」
「ぷくぅぅぅぅ、ゆべっ!?」
「ゆぐっ!?ゆぅぅぅうぅ・・・」

ボーリング玉をいつも通りに、普通に投げる。
ただそれだけのことで、3匹の赤ゆっくりが即死、2匹の子ゆっくりが致命傷を追い、そして1匹の身の程知らずが轢死した。
ボーリング玉の直撃を受けて死なずに済んだのは保母れいむただ1匹。

「ゆぐっ・・・いだいよぉ!」
「「ゆえーん、ゆっきゅちー!」」
「ゆゆっ!? お、おちびぢゃんだち、だいじょうぶ?!」

サイズの関係か、どうやらボーリング玉は成体には効果が薄いらしい。
口中の赤ゆっくりは衝撃と恐怖のために泣きじゃくっているが、声を聞く限り命に別状はなさそうだ。
それと、もうひとつのネックはいちいちボーリング玉を回収せねばならないことだろう。

「ゆゆっ!おねーしゃん、にんげんさんがこっちくりゅよ!?」
「ゆっ!おちびちゃんだち!ゆっくりにげるよ!」
「「「ゆっくちにげるよ!」」」

ボーリング玉を回収しに行くと、その気配に気づいた子まりさが大声で保母れいむにその旨を伝える。
ようやくまだ脅威が去っていないことを思い出したれいむは急いで子ども達と一緒に遠くへ逃げようとする。
が、先ほどのダメージや口の中の赤ゆっくりのせいで思うように逃げることが出来ず、あっという間に距離が縮まってゆく。

「ゆっ!れいむ、ゆっくりがんばるよ!」
「ゆぅぅぅぅ!どほぢてぢがぐにいりゅのおおおお!?」
「「おきゃあああぢゃあああああん!だしゅげでええええ!」」

必死で逃げたにもかかわらず、容易く追いつかれたことに驚愕する子ゆっくり達。
大きく見開かれた瞳に映るのはボーリング玉。
高々と掲げられたそれは徐々に彼女達の視界を覆い隠して行き・・・

「びゅ!?」
「ゆぎぃ?!」
「ゆ゛っ・・・!」

保母れいむの傍にいた2匹の子ゆっくりを潰すと同時に、保母れいむに深刻な怪我を負わせた。
ゆげぇ、とえづきながら彼女が吐き出した餡子の中には小さな赤いリボンと黒い帽子が混じっている。
恐らく、ボーリング玉を落とされた際に中にいた赤ゆっくりが潰れてしまったのだろう。

「ゆぎぃ・・・ゆ゛っ、ゆ゛っ、ゆ゛っ・・・」

そして、保母れいむももうあまり長くは持ちそうにない。
放っておいてもじきに死ぬだろう。
そう判断すると、彼女から視線を外して、別のゆっくりの集団めがけてボーリング玉を転がした。

「まるまるさん、こっちこないでね!」
「おちびちゃんたちはまりさがまもるよ!ぷくうううう!」
「ちぇんもがんばるよー!ぷくううううう!」

ボーリング玉から5匹のの子どもを守るように立ちふさがったのは2匹の成体ゆっくり。
まりさ種とちぇん種で、どちらも成体としては比較的若い部類のようだが、なかなかに優秀な個体のようだ。
転がって行くボーリング玉が成体に効果が薄いことを察した上に膨れることで更に衝撃を吸収しようとしている。

「「ゆぐっ!」」
「「「おきゃーしゃん、しゅごーい!」」」
「「とめたんだねー、わかるよー」」

衝突の直後、苦痛に顔をゆがめる2匹だったがこれと言った怪我はない。
子ども達は両親の活躍に顔をほころばせ、ぴょこぴょこと跳ねながら彼女達を讃えている。
が、まりさとちぇんはそんな賛辞に一切反応せず、彼女達の中でも特に小さい2匹を咥えると急いでボウリングから距離を取り始めた。

「おちびちゃんたち、ゆっくりついてきてね!」
「「おかーしゃん、まってー!」」
「にげるんだねー!」

たった1回の実演を見ただけでボーリング玉の性質を全て把握してしまったらしい。
本当にゆっくりにしては珍しく優秀な一家だ。
しかし悲しいかな、知能が高くても肉体の弱さがそれを十全に活かさせてくれない。

「おかーしゃん!おいつがれぢゃっだよおおおおお!?」
「ゆゆっ!ちぇんはおちびちゃんとにげてね!ぷくぅぅぅう!」
「ゆっくりにげるんだねー!」

容易く追いつかれた事に気づいた子まりさは悲鳴を上げる。
が、一家はまりさの指示に従って逃走を止めない。
そして、唯一足を止めたまりさは思いっきり膨らんで威嚇のポーズを取った。

「ぷうぅうううう・・・ゆぐっ!やべでね!おぐぢざんふばないでね!?」
「ゆぎぃ・・・!いぢゃ、いぢゃいいいい!ぞんだのはいらぁ・・・んぐっ!」

膨らむ彼女を軽く蹴飛ばし、うっかり口を開いたところに足をねじ込み、下あごを踏みつける。
それから、右手で上あごを持ち上げて思いっきり口を開かせると、ボーリング玉を強引にねじ込んだ。
本人の力で口を開けられる限界以上の大きさのあるボーリング玉を吐き出すことが出来ずにまりさは涙目になっている。

「んぐっ!んーーっ!?」
「おかーしゃん、おきゃーしゃんがああああ!?」
「しかたないんだよー!ゆっくりにげてねー!」

その惨状を見た子まりさがまた叫び声を上げるが、ちぇんは振り返らずに必死に逃げている。
当然、まりさの事が心配なはずだが、自分が何をすべきかをきっちり理解しているのだ。
彼女達の優秀さを讃えつつ、おもむろにまりさを持ち上げると、遠ざかってゆく背中めがけて砲丸投げの要領でまりさを放り投げた。

「ゆっくにげ、ゆびぃ!?」
「「「ゅぎ!?」」」
「「おきゃああああぢゃあああああああん!?」」

放物線を描いて飛んでいったまりさ、もといボーリング玉は見事ちぇんに直撃。
その重量を活かしきった一撃によって、傍にいた赤ちぇん2匹と赤まりさ1匹を巻き添えにしつつちぇんを押し潰した。
残されたのは赤まりさが2匹。

「ゆっぐ・・・ほどぢちぇ・・・ゆっぐちー・・・!」
「ゆひぃ・・・ゆっぐぢぢだいよぉ・・・」
「んーっ!んぶーーーっ!?」

弱々しく嗚咽を漏らす彼女達に生き延びようとする意思は微塵も残ってはいない。
それでもまりさは必死に「にげて!」と叫んでいるが、その声が彼女達に届くことはないだろう。
まりさの中のボーリング玉を回収すべく近寄ったとき、まりさはその現実を理解して涙をこぼした。

「んぐっ!んぶーーーーっ!?」
「「ゆっぐ・・・ゆっぎちー・・・」」

それでもなおわが子を潰したくないまりさは必死に叫ぶ。無駄だと知りつつも叫ぶ。
もっとも、その声が、その想いが2匹の届くはずもないのだが。
結局、まりさの必死の呼びかけは何の意味もなさず、赤まりさ達はまりさの下敷きにされた。

「ゆ゛っ・・・」

ただ一つ、このまりさに救いがあるとすれば、ボーリング玉をねじ込まれたまま投げられた時点で瀕死だったらしく、
赤まりさ達を潰した際の衝撃で底部に穴が開き、すぐに家族の下へと旅立てたことだろう。



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最終更新:2009年05月27日 02:29
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