ゆっくりいじめ系2597 飼いゆっくり

※お兄さんが一番餡子脳




『ゆっくりしていってね!』
「ゆっきゅちちていっちぇね!」

狭いケースの中に響き渡るスピーカーから流れ出した音声
それに律儀に返事をするのはケースに閉じ込められた赤いリボンの1匹の赤ゆっくり
彼女の名前はゆっくりれいむ。正確には彼女の種族はゆっくりれいむか
ゆっくりと呼ばれる下膨れ生首型餡子生命体の中では極めてオーソドックスな存在である

『ゆっくりしていってね!』
「ゆっきゅちちていっちぇね!」
『ゆっくりしていってね!』
「ゆっきゅちちていっちぇね!」

スピーカーからその音声が聞こえてくるのは常に3回
れいむは本能の命ずるままに毎回ちゃんと笑顔で返事をする
直後、床の一角が開き、そこから少量のゆっくりフードと水がせり出してきた

「むーちゃむーちゃ・・・ふしあわちぇー」

しかし、ゆっくりフードは無味乾燥な上に水も少々苦い
何とか生命を維持できる最低限度のものでしかないこんな食事で満足できるはずも無かった

「ゆぅ・・・ゆっきゅちちたいよぉ・・・」

ご飯を食べ終えたれいむは俯き、涙をこぼした
その後もいつもと同じ全然ゆっくりできない一日を過ごした
お店が開いたら上っ面だけの笑顔を浮かべて、やってきたお客さんに精一杯愛想を振りまく
全然美味しくない昼食と夕食を食べて、閉店後は1匹の子ゆっくりが人間さんとゆっくりしている映画を視聴する

「ゆぅ・・・れいみゅもゆっきゅちちちゃいよぉ・・・」

子れいむが飼い主の男性と外でボール遊びしている姿を見ていると、思わずそう呟いてしまった
ブラウン管の中で笑顔を浮かべる子れいむは心の底からゆっくりしているように見えた



ある日、れいむは必死に愛想を振りまいた甲斐あって、ある男性に飼われる事になった
彼はれいむを見て優しそうに微笑んでくれた

「やっちゃあ!こりぇでゆっきゅちできりゅよ!」

れいむは幸福に満ちた暮らしに思いをはせて、喜びのあまりに思わず飛び跳ねて天井に頭をぶつけた



「やめちぇ!やめちぇね!いちゃいよおおおお!?」

ある日、れいむは飼い主から厳しい折檻を受けていた
理由は飼い主のお茶碗に体当たりをして、その拍子にお茶碗が割れてしまったから
当然、ゆっくりと割れ物をテーブルの上に置いた飼い主にも非はある
しかし、ゆっくりを教育する上でそのような理由で譲歩する必要は無い

「れいむ、お前はどうして怒られているんだ?」

そう言って飼い主の男性はれいむの底部、もとい“あんよ”をプラスチック定規で打ち据える
れいむはその痛みから逃れようとするが、輪ゴムで別の定規にうつ伏せに固定されているのでそれも叶わない

「わかりゃにゃいよおおおお!れいみゅ、にゃにもちてにゃいよ!」
「いいやしたよ。お前は俺のお茶碗を割った」

そう言って飼い主は泣きじゃくるれいむに一部の欠けてしまったお茶碗を見せた
そして、「お店でもそう教えられたはずだろ?」と眉間にしわを寄せて再びあんよを叩く

「ちらにゃい!れーみゅ、ちらにゃいいいい!?」

が、れいむは自分の非を一切認めようとはしない
念のため言っておくと、これは別にれいむがゲスだと言うわけではない
割れたのがれいむの目の前ではなく、テーブルの下だったことがまず理由として考えられる
つまり、れいむが落とした、落としたから割れた。ゆえにれいむが割ったという論法がれいむの中で成立しないのだ

「やめちぇね!ごめんなちゃいしゅるかりゃ、もうゆっきゅちさせちぇね!?」

だきゃらやめちぇね!というれいむの要求が飼い主を更に怒らせてしまった
動物のしつけは大抵「~すると叩かれる」という単純なパターンを理解させること
今後、れいむは恐らくお茶碗に近づかないようにするだろうからしつけとしては十分である

「ゆっくりしたいから謝るんじゃ駄目だろ。悪い事をしたからお仕置きされているんだよ?」

しかし不運にもゆっくりは人語を喋り、人語を解してしまう
そのせいか、こういった訴えが反省していない証拠と捉えられいっそう厳しいお仕置きを受ける事が多々ある
人間の価値観を押し付けてしまうために、ゆっくりの思考能力や判断の基準を無視してしまうのだ

「ちゃんとペットショップでもそう教えられているはずだよ?」
「ちらにゃいよ!れーみゅ、おはなしゃんわっちぇにゃいよ!?」
「訳の分からない事を言わない!」

飼い主はいっそう力強くれいむのあんよを叩いた
が、れいむの言っている事はれいむにとってはそれなりに意味のあることである
“おはなさん”とはペットショップで見た子れいむが割ってしまったお茶碗の柄の事なのだ
ゆっくりはお茶碗に何の価値も見出せないが、お花はとってゆっくり出来るもの
だから、店で子れいむが叱られている映像を見たとき、「おはなさんをこわしたのがわるい」と認識したのだろう

「ご、ごめんなぢゃいいいい!れーみゅがわりゅかっちゃよ!だきゃら、ゆっぐ・・・ぼう、やめぢぇえ・・・」
「仕方ないな。もう許してやるから、今度はお茶碗を割るんじゃないぞ?」
「ゆっぐ・・・ゆひぃ・・・ゆっぐぢぃ・・・」



その後もれいむはガラスのコップなど、手を変え、品を変えて、色んな物を割ってはその度に折檻を受けた
酷いときには、あんよが真っ赤にはれてしばらく跳ねる事が出来ないことえあった

「もうやじゃぁ・・・れーみゅ、てーぶりゅしゃんきりゃいだよ!」

れいむにとっては理不尽極まりない折檻は、れいむがテーブル嫌いになるその日まで頻繁に繰り返された
もっとも、テーブル嫌いになったその日もそれが原因で折檻を受ける事になったのだが・・・



「やめちぇね!いちゃい!いちゃいよ!?」

ある日、またしても折檻を受けた
理由は彼に「お友達が欲しい」とわがままを言ったから
男性はいつものように定規でれいむのあんよを叩きながら呟く

「わがままは駄目って教えられなかったのか?」

もちろん、れいむだってそんな事は知っていたし、だからお菓子をよこせなどと言った事はない
なら、どうしてれいむが友達が欲しいなどと口にしたのか
理由はこれまたペットショップでしつけ用に何度も見せられていた映像にあった

「だっぢぇ、おとみょだちはゆっきゅちできりゅっちぇ・・・」
「言い訳しない!」

その理由を言おうとした瞬間、思いっきりあんよを叩かれる
しつけ用の映像の子れいむは途中から子まりさと一緒に飼われ、いつも2匹で遊んでいた
だから、映像で見た怒られることをしてはいけないのが当然であるのと同様に、お友達は無条件に与えられるはずだと思っていたのだ

「だっぢぇ、れいみゅ・・・ゆひっ・・・!」
「わがまま言うな。俺には2匹目を飼う余裕はない」

なのに、男性はもう一匹のゆっくりを飼う事はおろか、公園などのれいむを連れて行くことさえしなかった
公園に行くにしても彼にはそのような時間的余裕も、ペットに手間をかけるつもりも無かった
そういったゆっくりを安価で一時的に預かってくれる施設もあるのだが、彼はそういった施設の存在を知らない

「ゆえーん、どうぢぢぇ・・・れーみゅ、いいきょに、ゆっぐ・・・」
「良い子はそんなわがまま言わないよ」
「ゆあ゛っ!・・・ゆぴぃ!」

あるいは近所のゆっくりを飼っている人に預かってもらうと言う手もあるのだが、彼にはそんなネットワークも無い
元々あまり外交的な人ではないのだろう。だからゆっくりを飼おうと考えた、飼い主の男性はそういう人物なのだ
だから、人間はおろかそれ以外の相手に対しても想像力が働かず、れいむの気持ちを汲み取る事ができない

「それに、いつもちゃんと遊んでやってるだろ?」
「ゆっぐ・・・でみょぉ・・・」
「デモもストもクーデターも無いだろ」

そう言いながら、何度も何度もれいむのあんよを定規で殴打する
彼の言う事は間違ってはいない。確かに彼は仕事から帰ってくるとれいむが起きていればかならず遊び相手になっていた
しかし、そもそもゆっくりと人間では全く別物であり、人間はゆっくりの代わりにはなれない
また、飼い主への気兼ねや、何かの拍子に怒らせたら・・・という不安のせいで、彼が思っているほどにれいむはゆっくり出来ていなかった

「ゆひぃ・・・ご、ごめんなちゃい!れーみゅがわりゅかっちゃよ!ゆっぎゅぢあやまりゅよ!」
「分かったならよろしい」

こうして、れいむは結局友達を紹介してもらう事も、お外に連れて行ってもらうことも叶わなかった
そして、ゆっくり出来ない思いばかりを募らせながら、家の中だけの世界でゆっくりと成長していった



しかし、お外にでて友達を作りたいと言うこの願望は後に予期せぬ形で実現する事になる



「ゆゆっ!とびらさんがあいてるよ?」

3ヵ月後、れいむはもう成体サイズと言っても差し支えないほどの大きさになっていた
用事で出かけた飼い主がドアを閉め忘れている事に気がつき、つい出来心で外に出て行った
障害物を避けながら進んでゆくと急に視界が開け、人間やゆっくり、その他の動物が行きかう通りに出た

「すごいよ、すごくたくさんだよ!」
「ゆゆっ!なんだかとってもゆっくりしたれいむだよ!」
「ゆぅ?」

初めての外に浮かれるれいむに声をかけたのは1匹の野良まりさ
恐らく、れいむの魅力に惹かれて思わず声をかけてしまったのだろう
飼いゆっくりは健康管理やケアが行き届いているので野良の目には大抵美ゆっくりに映る

「ゆっくりしていってね!まりさはまりさだよ!」
「ゆっくりしていってね!れいむはれいむだよ!」

お約束の挨拶を交わす2匹
まりさにとっては本当に何気ない挨拶だが、れいむにとっては産まれて始めての他のゆっくりとの挨拶
そのあまりのゆっくり出来る感覚に思わず涙がこぼれる

「ゆっぐ・・・ゆぅ・・・」
「ゆゆっ!?どうしたの、れいむ?ゆっくりしてね?」
「ぢがうよ!でいむ、ゆっぐぢぢでるよ!・・・ゆっぐ」

そうは言うものの、れいむの意思とは無関係に涙は溢れ出してくる
もちろん、嬉しさの余りに感極まっての落涙だ
それに気付かないまりさはれいむの目の前でおろおろと右往左往しながら、れいむが泣き止むまで

「れいむ、ゆっくりしてね?」
「ゆっくりしてよー」
「ゆっくりだよ!」

と、頬ずりをしたり、顔を舐めたりしながら彼女を慰め続けた

「まりさ、ゆっくりありがとう!」
「れいむ、ゆっくりしてる?」
「とってもゆっくりしてるよ!」

やがて、何とか涙の収まったれいむはまりさに満面の笑みを浮かべて感謝を口の言葉にする
飼いゆっくり故の美貌をもってこんな事を言われたまりさはもうれいむに首っ丈

「れれれ、れいむ!まっ、まりさとずっといっしょにゆっくりしてね!」

はやる気持ちを抑えることができず、まりさはれいむに求婚した
初めて会ったゆっくりにいきなり求婚を受けたれいむはしばらく呆けていたが、やがて嬉しそうに飛び跳ねて

「れいむもまりさとずっとゆっくりしたいよ!」
「やったぁ!これでゆっくりできるよ!ずっといっしょにゆっくりしようね!」

と、あまり彼女の言葉の意味も理解せずにプロポーズに応えた



そして、まりさはれいむと一緒に男性の家に入り、そこで初めてのすっきりーを行った
もちろん、れいむも初すっきりーで、2匹とも至らぬところはあったが・・・

「「すっきりー!」」
「ゆゆっ!まりさ、あかちゃんだよ!」
「ほんとうだね!とってもゆっくりしたあかちゃんだね!」

無事、すっきりーする事ができ、れいむはまりさの子どもを額に生えた茎に宿した

「なんだ、こいつは?」
「おかえり、おにーさん!まりさはれいむのだーりんだよ!」
「ゆっくりしていってね!まりさはまりさだよ!」

その後、帰ってきた飼い主の男性に挨拶を済ませ、まりさは正式にれいむのだーりんとなった
飼い主の男性は思いのほかあっさりとまりさの同棲を認めてくれ、にんっしんっの事も素直に祝福してくれた



「ふっひっひ・・・俺達は怖い怖い泥棒さんだ!」
「お金を盗みにやってきたぞ!おや、こんなところに可愛いゆっくりが!?」
「「ゆゆっ!?」」

翌日、2匹が明るい未来に思いを馳せながらお喋りに興じていると、突然妙な男達がやってきた
しかし、この家で一番強い飼い主の男性は現在外出中で、家にはまりさと身重のれいむしかいない

「だめだよ!おかねさんとったらおにーさんがゆっくりできないよ!」
「ここはまりさたちのおうちだよ!ゆっくりでていってね!ぷくぅぅぅううう!」

2匹はそれでも一生懸命泥棒2人組を説得、あるいは恫喝して追い払おうと試みる
が、人間相手にそんなもの何の効果もあるはずがない

「おやおや、おうち宣言とはゲスまりさがいるぞ?」
「それにこのれいむ頭に子どもを生やしてるぞ?」
「「なんかむかつくなー」」

えらい棒読みで喋る2人は手際良くまりさを捕まえると、いつの間にか取り出した透明の箱に放り込んだ
まりさの身動きを封じると、れいむを両頬を押さえつけるように捕まえて、一人の膝の上に乗せる
それと並行してもう一人はえらく巨大な半田ごての準備を始めていた

「おやー、相棒。それは何かなー?」
「これは去勢用の器具だ。これを使われたゆっくりは二度とにんっしんっ出来なくなるんだ」
「それをこのれいむに使うつもりなんだな。おお、怖い怖い」

酷い説明口調でその太めの半田ごての使用方法を説明するとれいむとまりさの顔が真っ青になった
ゆっくりにとって赤ちゃんを作る事は至上の喜びだと言われており、レイパーの子でも育てる事からこれは周知の事実である
もっともにんっしんっしたゆっくりの中である種の餡内麻薬が分泌され、それによる錯覚だとも言われているが
とは言え、どのような理由があったとしても当人達にとっては子は宝であり、それ以外の何者でもないのだ

「ゆゆっ、やめてね!あかちゃんをゆっくりさせてあげてね!?」
「んー・・・どうしようかなー?そうだ、まりさに聞いてみよう!」

れいむの懇願を聞いた泥棒の一人は突然まりさの方に振り返り、彼女に話しかけた

「れいむはああ言ってるけどさ。まりさちゃんはどうよ?」
「ゆゆっ!そんなの・・・「まだ喋るな!」

れいむにも聞こえるような大声でこれ見よがしにまりさに話しかける泥棒
しかし、突然小声で喋り始めた

「もし、れいむと赤ちゃんを助けて欲しいなら俺の言うとおりにしろ」
「・・・・・・ゆぅ」
「俺が次にお前に話しかけたときにれいむに向かって『まりさは人間さんに飼われたかっただけだよ!れいむと赤ちゃんは勝手に死んでね』って言うんだ」
「ゆっ!いや「断ったら全員死ぬだけだぞ?」
「ゆ、ゆっくりりかいしたよ・・・」

まりさの返事を聞いた男はれいむにも聞こえるように再び大声で話し始める

「さあ、まりさちゃん!君はれいむと赤ちゃんを見殺しにしてでも生き延びたいよね!」
「ゆゆっ!なにいってるの!まりさはれいむのだーりんなんだよ!?」

そう言って男の言葉に抗議するれいむだが、彼の背中が邪魔でまりさの顔を伺うことが出来ない
それゆえに、わずかばかりの不安を覚えながら、まりさに話しかけようとするが・・・

「まりさはにんげんさんにかわれたかっただけだよ!れいむとあかちゃんはかってにしんでね!」
「ゆがーん!?どほぢでぞんなごどいうのおおおお!?」

れいむの期待を完全に裏切る非常で無常な言葉がまりさの口から放たれた
その直後、れいむを取り押さえていた方の男が彼女の額の茎を乱暴に引き抜いて、もう一人の男に投げ渡す
それを受け取った男はまりさの額に乱暴に穴を開けると、そこに茎をねじ込んだ

「ゆぎぃ!?」
「そんなこと言うゲスにはこれくらいの制裁は必要だよねー。俺は別の部屋でも物色するかー」
「ああ、そうだなー。さあて、俺は今から去勢するぞー」

もう一人の男が部屋を後にするのを見届けた男はそう言いながらいつの間にやら熱しておいた半田ごてをれいむの額にねじ込んだ
瞬間、れいむは目を大きく見開く
全身から脂汗のようなものをだあだらと流しながら、必死になって男の腕から抜け出そうともがく

「い゛ぎぃ!?ゆびぃ・・・!ゆ゛ゆ゛っ!!」
「はっはっは・・・無駄無駄無駄」

しかし、男の手から逃れられるはずもなく、瞬く間に室内に皮や餡子の焼けた匂いが充満する
数十秒後、ようやく男が半田ごてを抜いたときにはれいむは力泣く震えながら嗚咽を漏らす事しかできなかった
そんなれいむを気遣ってか、男はれいむの額にどこから取り出したゆっくりの皮を貼り付けた上で、オレンジジュースを浴びせた

「ゆっぐ・・・ぼう、やべでぇ・・・ゆっぐぢぃ・・・」
「残念だが、まだひとつ残っている」

そう言うが早いか、今度は下あご付近に半田ごてをねじ込まれるれいむ
そこはぺにまむと呼ばれる器官の存在する部位で、ここを焼かれてしまうと胎生での出産ができなくなる
男の意図に気づいたれいむはオレンジジュースのおかげで幾分か回復した体力を振り絞って抵抗する
が、最初の時点で敵わなかった相手に敵うはずもなく・・・

「やべでぇえええええ!?あがぢゃんうべなぐなっぢゃうううう!?」
「そのためにやってるんだよー。ふっひっひ」

こうして、にんっしんっ出来なくなったれいむに先ほどと同じような治療を施すと男はそそくさと部屋を後にした



2人の男がれいむのつがいのまりさを連れて男性の家から出ると、目の前に家の主の姿があった
彼の姿を認めたまりさは安堵の笑みを浮かべ、彼に向かって叫ぶ

「ゆゆっ、おにーさん!このひとたち、わるいにんげんさんだよ!」
「ふーん、そうか」
「ふぅ、去勢作業と居ついた野良の駆除、終わりましたよ」
「ありがとうございます」

が、男性は泥棒2人に感謝の言葉を口にすると、懐からお金を取り出して彼らに手渡した
まりさはわけがわからないといった様子で首を傾げるが、直後の彼らのやり取りで全てを理解することになった

「いやぁ、れいむがいれば十分だったんで助かりましたよ」
「勝手に子どもやつがいを作られると飼い主としては面倒ですからねぇ」
「ところで、そのまりさはどうされるんですか?」
「こいつですか?こいつは飼いゆっくりに手を出した害ゆとしてしかるべき場所で社会貢献してもらいます」



男たちが出て行ってから数分後、悲嘆にくれるれいむだけの家に飼い主の男性の声が響いた

「ただいまー・・・れいむ、どうしたんだ?!」
「ゆっぐ・・・お、おに゛ぃざあん・・・でいむ、あがぢゃんうべなぐなっぢゃだよぉ・・・」
「どういうことだ?それに、まりさもいないな?」
「まりざぁ・・・ゆわああああああああああああああああああん!?おにいいざあああああん!?」

れいむは男性に飛びついて気が済むまで泣き、それから全ての事情を説明した
せっかく、赤ちゃんが出来たのに、お兄さんにも赤ちゃんを見せてあげたかったのに・・・
そう言ってめそめそと泣くれいむの頭を男性は優しく撫で・・・

「気にするな。どんなになってもれいむはれいむだし、何よりれいむが無事で良かった」

そう言いながら優しく微笑んだ



この日以来、れいむはまりさと違ってどんなになっても自分を受け入れてくれる飼い主に全幅の信頼を置くようになった
悪いゆっくりのいる外に出ることも、外に行きたいとわがままを言うこともなく、毎日家の中で男性の帰りを待つ
そして、帰ってきた男性に思う存分甘える
彼に嫌われないためにも悪いことは絶対にしない
こうして、れいむはペットショップで見せられた映像の中のれいむにも勝るとも劣らない幸せを手に入れた


---あとがき---

たとえ飼い主が虐待愛好家じゃなくても無知で身勝手だったり、
ゆっくりに対して変な勘違いや幻想を持っていたり、
過剰に厳しかったりするとゆっくり出来ないんだろうなぁ・・・
このれいむの今わの際の言葉はきっと「もっとゆっくりしたかったよ」だろう


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最終更新:2009年05月06日 03:32
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