ゆっくりいじめ小ネタ468 ふらんうーぱっく

うーぱっくというゆっくりがいる。
れみりゃの変異種だといわれているが、正確なところは分かってはいない。
四角形の体の側面にれみりゃの羽があり、前面に顔があり、また上部が開いていて中に物を入れることができるようになっている。
こいつは他のゆっくりの荷物を持ったり、ゆっくり自身を乗せたりして運ぶ代わりに、
そのゆっくりから食料などを貰うことで生活している。もちろん自分で食料を探したりもする。
だが、元が捕食種だからか、利用したのに食料を渡さないゆっくりや、態度の悪いゆっくりは食べてしまう。
しかし扱い方さえ間違わなければ害はないので、ゆっくりから恐れられることもなく共存出来ている。
また、人間からも信頼を得ているゆっくりである。

今日もゆっくりの役に立つためにうーぱっくは飛ぶ。

「うー♪うー♪」

「うーぱっく!このたべものをもってれいむたちについてきてほしいんだよ!」

このれいむはいつもうーぱっくを利用させてもらっているようだ。
うーぱっく自身としては「おとくいさん」のようなゆっくりである。

「うー♪おやすいごようなの~♪おだいは~?」

「このあかいあまあまなくだものさんをよんこあげるよ!」

「う~♪おーけーなの~♪まかせて~♪」

「ゆ~!ありがとううーぱっく♪」

「うー♪」



そこに、ある日突然、うーぱっくのふらんバージョンが現れたのだ。

「うーぱっくー、きょうもおねがいしていいー?」

「うるさい。ゆっくりしね」

「ゆゆ?」

いつも利用させてもらっていたれいむは困惑した。
四角い体、上部に開いている穴に、羽・・・
どこからどうみてもうーぱっくなのに、お客への態度がおかしい。これではまるで凶暴な捕食種のようだ。

「どうしたのうーぱっく?おかしいよ?」

「だまれ」

「ゆー!どうしてそんなこというの!れいむおこるよ!ぷんぷん!」

そこでれいむは違和感を覚えた。うーぱっくには羽がついている。
れみりゃ種のようにコウモリのような羽だ。
しかしこのうーぱっくの羽は・・・まるで

「ふ・・・ふらん!!!????ふらんだああぁぁぁぁぁ!!!!!」

そう。れみりゃ種よりも高い身体能力と知能を持っているとされる、ふらん種の羽そのものである。
叫ぶと同時に、ふらんうーぱっくが近づいてきた。

「うるさい。ころす」

「ゆ・・・ゆゆ?」

今「殺す」と言ったか?れいむがそう思うのと同じタイミングで、ふらんうーぱっくが体当たりをしてきた。

「ゆぎゅうぅ!!?ゆんぎゃああああぁぁぁぁ!!!いだいいぃぃぃぃぃ!!!」

れいむは思い切り後ろへ突き飛ばされた。その拍子に中の餡子を思い切り吐き出した。

「ゆぶぅぇぇぇぇ~~・・・えれえれえれ・・・」

それを見たふらんうーぱっくは、

「きたないものみせるな。しね」

「ゆぅ~~!?ゆぁあぁああああ!!ごべんなざいいぃぃぃぃぃ!!
ぢがづがないでええぇぇぇぇぇーー!!!」

近づかないでといったが、ふらんは止まらない。
近づいて、頬の部分を食いちぎった。

「ゆあああぁぁやべでぇぇぇでいぶのほっぺがああああ!!」

「うるさい」

そこまでやったとき、

「う~!?れいむ~どうしたのお~!?」

「・・ゆ!?こんどこそうーぱっくだねぇぇ!!??」

「うー?!そうだけd」

「うーぱっくー!れいむをのせてふらんからにげでねえぇぇぇぇ!!」

「うー!?ふらん!?わかったのー!」

運よく通りかかったいつものうーパックを見つけたれいむはゆっくりらしからぬ速度でうーぱっくに乗り、
うーぱっくは飛び去っていった。

「・・・ふん」


このように、ゆっくりに敵意丸出しで、攻撃力もあるふらんうーぱっくはゆっくり達から恐れられた。
ゆっくりの脳味噌・・・いや餡子脳ではじっくり見ないとれみりゃうーぱっくと見分けが付かないらしい。
さらに、れみりゃうーぱっくと似ているということは、
れみりゃうーぱっく種のうーぱっくとしての信用も失いかねない。
そこに関しては、幸いなことに生き延びたれいむの話から、
ふらんうーぱっくとれみりゃうーぱっくは別物であると広まったので、れみりゃうーぱっくの信頼は保たれた。
ふらん種はれみりゃ種よりも身体能力が高いのだからうーぱっくとしての能力もれみりゃ種よりも高いと思うのだが、
ふらんうーぱっくに出会ったと言っていたゆっくり達は、全て怪我を負わせられていた。『永遠にゆっくり』した者もいたらしい。
なので、ふらんうーぱっくは気性が荒く、他のゆっくりに心を許さないゆっくりとされた。
しかし・・・





「じゃおーん!」

ここは森の奥深く。
ここは様々な理由で群れから追いやられたゆっくりが集まる場所。
この場所にいるほとんどのゆっくりは、めーりん種だった。
喋れないという理由から他のゆっくりから迫害されやすいめーりん種である。
だが・・・

「うー♪うー♪」

「じゃおーん♪」

一方で、ふらん種から好かれるという不思議な特性がある。
ふらん種はめーりん種を信頼しており、まためーりん種も信頼されると嬉しいらしい。

そして、ふらんうーぱっくも例外ではなかった。


「じゃおん!じゃおおーーん!(ふらん!めーりんのたべものさんはこんでほしいよ!)
じゃお・・・(おだいは・・・)」

「うー、いらない」

「じゃお!?じゃおお!(え?だめだよふらん!)
じゃおんじゃおおん!(おだいをもらわないとおたがいゆっくりできないんだよ!)」

「うー♪ふらんがあつめたたべものもいっしょに、めーりんといっしょにたべるー♪」

「じゃおお・・・?じゃおーん♪(え・・・?ありがとう!めーりんうれしいよ!)

「うー♪」


ふらん種とめーりん種。この2種間には不思議な信頼関係がある。
なぜ誇り高いふらん種がめーりん種に従うのか?
理由はわからないが、きっとお互いの心が通じ合っているからなのだろう。









あとがき
最後の一行だけはどうしても書きたかった。
AAとかで見るうーぱっくってれみりゃ種の羽だけど、ならふらん種でも良いんじゃないか?と思って一時間で書き上げた。
次の作品の設定に向けての準備としても書いてみた。

虐待スレ110の>>737、以前「ゆっくりへの階段」を書いた者でした。

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最終更新:2009年04月22日 03:38
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