『豆れみりゃ』
突然変異により生まれたと思われる、捕食種・れみりゃの亜種。
性質は通常のれみりゃと変わらず、ただ大きさが異なるのみである。
通常1m弱のれみりゃ種(胴付き)だが、豆れみりゃ(胴付き)は10cm前後。
手のひらサイズであるため器物や人畜へ被害をもたらす危険が少なく、初心者にも飼いやすいとされる。
野生の豆れみりゃ
豆れみりゃはこーまかんで目を覚ました。まぶしい朝の光が全身を包んでいて気分がいい。
「うっうー!」
両手を高く上げ、誰にともなく威嚇のポーズをとる。
こーまかんとはれみりゃ種の自らの住居に対する呼称である。ちなみにこの豆れみりゃのこーまかんは一本の若木だ。
お気に入りのべっどである、根本に近いところに生えている葉から身を起こすと、朝のだんすを踊る。
おぜうさまたるもの、常にだんすの練習はおこたらないのだ。
「うっうーうあうあ!」
だんすが終わると、茎にしがみついて地上へと降りていく。
うっうー!きょうもいいてんきだどぉ!ぷっでぃんたべたいどぉ!
おぜうさまはぁ、とってもぐるめなのぉ~。
えれがんとなぷっでぃんじゃなきゃいやなの~。
地面に降り立った豆れみりゃは、ぷっでぃんを求めてあたりをうろつきはじめる。
「うーうー!ぷっでぃんどこぉ~」
今までで一番おいしかったぷっでぃんは、道端に落ちていた黒くて甘い餡子。
「わせいすいーつだどぉー!」と喜んで食べた。
次においしかったぷっでぃんは、ひらひらの綺麗なちょうちょ。
「とってもえれがんとだどぉ~!」と、そのよろこびを踊りで表現した。
普段は地面から生えている雑草や、地面をうごめく虫を食べている。
「へるしーなさらだだどぉー!」
だけど、実はあんまりえれがんとじゃない。
おいしくないし、ちくちくのむしさんはおぜうさまのおはだを傷付けることもある。
だから、れみりゃは常にぷっでぃんを求めているのだ。
できれば黒くて甘いすいーつ(一度しか食べたことはないが)、それが駄目ならちょうちょを食べたい。
「うっう~うあうあ~」
上機嫌で鼻唄など歌いつつ、豆れみりゃは草むらを行く。
* * * *
この日は幸運なことに、ちょうちょさんを見つけることが出来た。
「うっうー!たーべちゃーうどー!」
ぎゃおーと威嚇のポーズを取り、ちょうちょに向かって飛ぶ。
「とったどぉー!」
ひらひらのちょうちょさんは、こーまかんのおぜうさまにふさわしいえれがんとな味わいだった。
夕刻になって、豆れみりゃは道に迷うことなく自分のこーまかんに戻ってくることができた。
沢山食べて沢山踊って、今日はとってもいい一日だった。
「おやすみにはまだはやいどぉ~!うー!」
葉っぱの上でうあうあと踊る。
その時、額にむずむずとした感触が走った。
「あう?」
短い手を額に当てるが、むずむずは治まらない。
「へんだどぉ~どうしちゃったんだどぉ~」
しばらく気にしていたれみりゃだったが、やがてやってきた睡魔にあっけなく降伏した。
* * * *
次の日豆れみりゃが目を醒ますと、額からゆ木(ぼく)が伸びていた。その先にはゆっくりのつぼみがついている。
「おぜうさまにあがちゃんできたどぉ~!」
豆れみりゃは喜んだ。
充分に育ったれみりゃ種は、とてもゆっくりした環境におかれることでその身に子供を宿す。豆れみりゃも例外ではない。
”せーじゅくしたおとなのみりょく”を持ち、”とってもえれがんとな(安全な環境にいる=子供を育てるのに適した)”
ゆっくりれみりゃだけが子供を持つことができるのだ。
おそらく、かなりの好日であった昨日のうちに”えれがんとさ”が溜まり、そのために子供ができたのだろう。
「う~!おぜうさまはまんまぁになったどぉ~うれちいどぉ~」
れみりゃがぼよんぼよんと踊るたびに、額の上でゆ木が揺れる。その嬉しさで、またゆ木が育ったように思えた。
れみりゃはぷっでぃんさがしに出かけた。いつでもごきげんなれみりゃだが、今日はいっそうごきげんだ。
誇らしい気持ちと、親になったという責任感が原動力となり、れみりゃは力強く空を飛ぶ。
「おちびちゃん~♪おいちいぷっでぃんいっぱいたべさせてあげるど~♪」
* * * *
「ゆっきゅちちていってね!ゆっきゅちちていってね!」
「あう?」
割れるような大声が聞こえて、豆れみりゃは誘われるようにそちらへと向かった。
しばらく飛んでいくと、やがて草をかきわけて幼いゆっくりれいむが姿を現す。
「あうー?」
この豆れみりゃが他のゆっくりを見るのは初めてのことだった。子ゆっくりとはいえ、豆れみりゃの何倍も大きい。
豆れみりゃの狭い生活圏には他のゆっくりは存在していなかったのだが、今日のれみりゃは子供を得てテンションが上がっている。
そのため、普段の行動範囲よりも遠くまで来てしまっていたのだ。
相手の大きさに一瞬ひるんだ豆れみりゃだが、肉饅に刻まれた記憶が「この相手は自分達の獲物だ」と告げている。
いつか食べた黒くて甘いものがこの中に入っていると、れみりゃ種の本能で理解する。
「ぎゃーおー!たーべちゃーうぞー!」
いつものようにまず両手を上げて威嚇し、それから相手に向かって飛ぶ。
相手もこちらを認識したようで、こちらに顔を向けてくる。
「ゆゆ?!ゆっきゅりちていってね!むしさんれいみゅにたべられてね!」
当の子れいむはとてもゆっくりした表情で動きもしない。
「おいちいあまあまだどーー♪」
豆れみりゃは子れいむの腹部にうー!と突っ込んだ。
しかし、
「あうーーーー!!??」
「ゆ?」
もっちりとして弾力のある肌に弾かれて大きく跳ね返ったのは豆れみりゃの方だ。
「ゆゆゆ!!ぽんぽんがくしゅぐったいよ!ゆっくりやめてね!」
「うう……?」
状況がよく理解できないものの、襲撃が失敗に終わったことだけは理解する豆れみりゃ。
プライドを傷付けられた豆れみりゃは再び突撃する。
「うっうー!」
しかし、やはり効果は望めない。
「むしさんゆっくりやめてね!れいみゅはむしさんとはすーりすーりしないよ!」
「あううううう!!??どーじでたべられないんだどーー!!」
その言葉を子れいむが聞きとがめる。
「ゆゆ?これからゆっくりたべるよ?むしさんれいむのぽんぽんでゆっくりしていってね!」
「ぢがうどーー!おぜうざまがおまえをたーべちゃーうのー!!」
その時、まったくかみ合わない会話に割り込むように黒い影がよぎった。
起こった風に豆れみりゃは吹き飛ばされそうになる。
「おぢびぢゃーーーん!!!ゆっぐりにげでぇぇぇぇーーー!!」
影は、親れいむだった。
豆れみりゃからは見上げるような大きさと地鳴りのような声。
さしものれみりゃも恐怖に凍りつく。
親れいむの巨大な体が、恐ろしい速度でこちらへと迫ってきてれみりゃは目を回しかけた、が――
「おねがいでずぅぅぅぅぅ!!!!がわいいでいぶとおちびぢゃんをみのがしてくだざいぃぃぃぃぃ!!」
それは親れいむの渾身の土下座(?)だった。
れみりゃ種の脅威を知る親れいむの態度に、豆れみりゃは俄然活気付く。
「おぜうさまはえらいんだどぉー!」
「わがっでまずぅぅぅぅ!!ゆっぐりりがいじでまずぅぅぅぅ!!」
「わかればいいんだどぉ~。おちびちゃんもいるんだどぉ~♪おぜうさまのおちびちゃん、かわいいどぉ~」
その時、ゆ木が大きく揺れた。
自分よりもずっと大きい親れいむを屈服させたことによる充足感で、またもゆ木の生長が促進されたのだ。
「う゛…う゛…う゛まれるどぉぉぉぉ!!!!!」
ゆ木の先のつぼみがぐむぐむとふくらみ、
「うーうー?」
子れみりゃが産声を上げた。
初めての子れみりゃの声に、豆れみりゃは感激する。
「すっごいどぉぉ~~!!まんまぁだどぉ~!まんまぁがまんまぁだどぉ~!」
自分の額を見上げるようにして、夢中で子れみりゃに言葉を浴びせ続ける。
「……ゆ!」
親れいむはこれを好機と悟った。
「ゆゆ!おちびちゃん、ゆっくりにげるよ!」
親れいむが子れいむを促すが、子れいむはわけがわからないといった表情。
「ゆぅ?れいみゅむしさんたべたいよ?」
「どぼじでわがっでぐれないのぉぉぉぉ!!??れみりゃはゆっくりできないんだよぉぉぉぉ!!??」
「おまえたち、なにしてるんだど?」
「ゆひぃぃぃぃ!!!!!」
言い争っているうちに豆れみりゃが気づいてしまう。
「だがらいっだのにぃぃぃぃぃ!!!!」
大きな瞳から滂沱の涙を流す親れいむ。そんなれいむに豆れみりゃは言った。
「うっうー!
きょうはとくべつなひだからぁ、いのちだけはたすけてあげるど♪」
額の子れみりゃをみせびらかすように胸を張り、豆れみりゃは尊大に言い放った。
「ゆゆぅぅーーーん!!ありがどうございまずぅぅぅぅぅ!!!!」
「そのかわりぃ、そのおりぼんちょうだいだどぉ♪おちびちゃんへのしゅっさんいわいだどぉ♪」
「ゆうっ!?」
多くのゆっくりに見られる傾向として、自身の装飾品を大切にするという習性がある。
このれいむもその口のようで、結局のところ豆れみりゃの要求のレベルはほとんど変わらない。
「ゆぐぅぅ……それだけはゆるじでぐだざい……」
歯を食いしばり、体を左右にねじっていやいやをする親れいむ。
「だめだどぉ♪おりぼんでこーまかんをもっとえれがんとにするんだどぉ♪とっととよこすどぉ♪」
「ゆああああ……!」
そのとき、額の子れみりゃが笑う。
「うーうー!」
「しゅっごいどぉ!またわらったどぉーー!!」
豆れみりゃは、額にぶら下がってなかなか視界に入らない子れみりゃを見上げ――
べこん
* * * *
気がつくと、地面にめり込んでいた。
「うっうーいだいどぉ……どーじたんだどぉ……?」
何とか身を起こし、すると眼前には二匹のれいむがいる。
「あう!そーだどぉ!
とっととおりぼん……」
しゅるん、と子れいむの舌が伸びてきて、豆れみりゃの二枚の翼を絡め取る。
豆れみりゃは痛みに絶叫した。
「あ゛う゛ー!!はなぜぇぇぇーー!!」
親れいむがずいと這い寄ってくる。
「よくもいままでれいむをおどかしたね!」
先ほどまでと全く違う、怒りと攻撃性に満ちた顔が、動けない豆れみりゃを見下ろしている。
「ゆゆん!れいみゅのゆーとおりだったでちょ!むしさんはこわくなんかにゃいんだよ!」
「ゆぅぅ……さすがはれいむのおちびちゃんだね!とってもゆっくりしてるね!」
先ほど豆れみりゃを地面に叩き付けたのは、子れいむの舌による一撃だった。
その一撃で豆れみりゃは地面にめりこんで昏倒し――親れいむの”思い込み”が解けてゆく。
今、我が子の舌で地面に撃ち落された相手はあの恐ろしいれみりゃではない。
あるいは、れみりゃであっても見るからに小さく、取るに足らない存在である。
そう認識してしまえば、恐れが怒りへと変わるのは一瞬だった。
* * * *
親れいむは回想する。
「おぢびぢゃぁぁぁぁぁぁんんん!!!!ゆっぐりぢでぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「うっうーうあうあ☆もっとにげるんだっどぉ~♪」
親れいむの一匹目の赤ちゃんは、れみりゃに狩り殺されていた。
偶然が味方し自らの命は取り留めたものの、ひどく傷付けられた初児は二度と還らなかった。
あまりにも天敵は強大で、逃げることさえもかなわないそれは、通常種のゆっくりにとって命の行き止まり――
れみりゃに意地悪く追い回された数十分間の記憶は、いまだに親れいむの餡子に大きな傷跡を残している。
れいむは豆れみりゃを見下ろしている。
あの時の自分と同じ思いを、こいつにも味わわせてやる。
* * * *
豆れみりゃは翼を拘束されたままこーまかんへの道のりを案内させられていた。
「うっうーおぜうさまのこーまかんはりっぱなんだどぉー!」
「……」
やがて二匹のれいむと豆れみりゃはこーまかんにたどり着く。
「じゃん☆これがおぜうさまのこーまかんだどぉー!
こっちがべっどでぇ、こっちがだんすほーる……」
まだ自分の立場を理解していない豆れみりゃは、二匹のれいむに熱っぽくこーまかんの美点を語る。
二匹のれいむはこーまかんの方を向いている。大きな塊が覆いかぶさっているので豆れみりゃにはこーまかんが見えない。
「あうー!おぜうさまのおかえりだどぉー!」
豆れみりゃは二匹れいむの間を割って、こーまかんへと向かおうとした。
この二匹にこーまかんのすばらしさを見せてやるのだ。
だが次の瞬間、豆れみりゃは我が目を疑った。
「むーしゃ、むーしゃ……それなりー」
「ふつうのくささんだにぇ!」
ずっと暮らしてきた、世界一立派な自分のこーまかんが二匹のれいむに食べ散らかされている。
巨大な二匹のゆっくりは、すでにれみりゃのこーまかんであった若木を根本近くまで食べてしまっていた。
「ぎゃぉぉぉぉぉ!!!だめだどぉぉぉぉぉーーー!!」
おぜうさまの大事なこーまかんが。これからおちびちゃんが暮らす大切な住処がなくなってしまった。
それどころか二匹のれいむはあたりの草花をも食べ進んでいく。
親れいむは思う。
(れいむもだいじなおうちをこわされたんだよ。そのせいでゆっくりできなくなったんだよ)
「ゆーん!あんまりゆっくちできなかったよ!」
「おぜうざまのごーまがんがぁーーー!!!」
不満をかこつ子れいむをぺーろぺーろしながら、泣きじゃくる豆れみりゃに目を向ける。
「うー!おまえらゆるざないどぉー!!」
舌でべちん。
「いだいぃぃぃぃぃぃ!!!」
「おかーさんれいみゅむしさんたべたいよ!」
「ゆ~、おちびちゃんもうちょっとまってね」
この段になって、ついに豆れみりゃも格の違いを思い知る。
「も、もうでびりゃをゆるじでほしいんだっど?」
舌でべちん。
「いだいのやだぁぁぁぁぁ!!!!」
「ゆくく、じぶんのことよりおちびちゃんのしんぱいをしたほうがいいよ」
親れいむは残酷に言い放った。
「あう?……おぢびぢゃん?」
激変した状況から来るプレッシャーか、子れみりゃの成長に欠かせない”えれがんとさ”が減ってしまった結果か。
まだゆ木から切り離されていない子れみりゃは目を閉じて、ぐったりとしている。
「おぢびぢゃんしっかりするどぉーー!まんまぁがいまだんすをおどってあげるどぉー!」
「ゆくくく……せいぜいやってみるといいよ、にげたらべちんだよ」
「ゆー!おかーさんおにゃかすいたよー!」
「うっうー、うあ☆うあ」
「ばかなの?しぬの?」
「ゆっくちちんでにぇ!」
豆れみりゃは子れみりゃを励まそうと必死に体を動かす。
しかし、前と後ろに陣取る二匹から常に罵声が浴びせられ、子れみりゃはどんどん生気を失っていく。
「れみ☆りゃ☆うー!」
「ばかじゃね」
「つまんにぇ」
「ううううーーーー!!!じゃまずるのなしだどぉーー!!」
豆れみりゃが怒るが、一瞬の後「べちん」の恐怖に身をすくめる。
だが「べちん」は飛んでこなかった。その代わりに親れいむは澄まして言う。
「ゆゆゆ?れいむはゆっくりしてるだけだよ?」
「しょうだよ!はやくむしさんがちんだらもっとゆっきゅりできるよ!」
「ぐやじいどぉぉぉぉーー!!おぢびぢゃんんーー!おぢびぢゃんんーー!」
どうすることもできない豆れみりゃを尻目に、二匹のゆっくりはいつものアレをはじめた。
「ゆっくりしていってね!」
「ゆゆ!おかーしゃんゆっくちちていってにぇ!」
「じょうずだよおちびちゃん!ゆっくりしていってね!」
「ゆゆーん!ゆっくりちていってにぇ!」
「うるざいどぉぉぉぉーーー!!おぢびぢゃんがじんぢゃうどぉぉぉぉぉーー!!」
「ゆっくりしんでね!」
「ゆっくりちんでにぇ!」
「やだぁぁぁぁぁぁ!!!!おぢびぢゃんんんんーーーー!!!」
ゆ木がしなびて顔の前に落ちて来た。
豆れみりゃの、草の実のように小さなおちびちゃんはもはや息も絶え絶えだ。
「うー……まんまぁ~……まんまぁ~……」
「おぢびぢゃん!!??おぢびぢゃん!!??」
「まんま……」
「「ゆ っ く り し て い っ て ね !」」
そのか弱い声をかき消すようなゆっくりしていってねが最後の一押しになったのか、
「まん……まぁ……」
子れみりゃはついにその短い生涯を終えた。
「ううううううーーーーー!!!!」
「ゆっゆっゆっゆ!」
「むしさんたべたいよ!もうがまんできないよ!」
「そうだね、もうおかーさんもゆっくりできたよ!ゆっくりむーしゃむーしゃするよ!」
悲嘆に暮れながらも、豆れみりゃは自らの命の最終通告を聞きわけた。
散り散りになった思考でも、その意味するところを理解する。
とってもえれがんとなおちびちゃんは、この大きな存在に苛められて殺された。
そして悲劇はこれで終わりではなく、これからわが身へと降りかかってくるところなのだ。
「うわあああああああ!!」
豆れみりゃは半狂乱になって飛んだ。
「うーうー!ざぐやー!ごあいどぉー!!おぜうざまはまだじにだぐないどぉぉぉぉーー!!」
こーまかんを失った悔しさも子れみりゃの無念も忘れて、死から逃れようと力いっぱいにもがく。
「だずげでぇぇぇぇぇ!!!!ざぐやーー!ざぐやーー!」
火事場の馬鹿力――生命の危機を前にした潜在能力で、豆れみりゃは今までで最高のスピードで飛ぶ。
「ざぐや……!」
しかし、その足に子れいむの舌が難なく巻きついて、豆れみりゃを地面に引きずり下ろした。
END
最終更新:2009年04月07日 17:41