ゆっくりいじめ系323 ゆっくりハンターの生活

ゆっくりハンターの生活

里から少し離れたところに建っている一軒屋。ゆっくりハンターである私の朝は、ここから始まる。
ゆっくりハンターである私の朝は、そんなに早くない。
いつも通りの時間に起きて、布団の上で大きく伸びをする。よく寝たから、気分がいい。
私は布団から出て、寝汗で少し湿っているパジャマを無造作に布団の上に脱ぎ捨て、普段着に着替える。
寝巻きはいつもこんな扱いだからしわくちゃだ。どうせ誰にも見せる予定は無いから別にいいけども。

「おじゃまします。ハンターさん、起きてますか?」

私が朝食を食べ終えたとき、一人の少女が入ってきた。最近私の家に出入りするようになった少女、稗田阿求だ。
何でもゆっくりに興味があるらしく、私の仕事を見学したいと数日前からここに通いつめている。
ただ見学するだけでは悪いからと、私の仕事も無償で手伝ってくれるので大助かりだ。

「おはよう、阿求ちゃん。今日は早いんだね」
「はい!朝からゆっくりたちを虐められると聞いて飛んできました!」
「そう。じゃあ早速仕事始める?」
「ぜひともお願いします!」

私は仕事用の道具をリヤカーに乗せて運び出し、彼女と一緒に家を出た。
空には雲ひとつ無く、雁たちが隊列を組んで飛んでいる。
いい朝だなぁ、と私は思った。

「ここからはやくだしてね!ここじゃゆっくりできないよ!」
「だれでもいいからはやくたすけてね!れいむはおうちにかえってゆっくりしたいよ!」
「おおー、いっぱいかかってますねー」

向かった先は、ゆっくり専用落とし穴一号。いつか4号まで作る予定だ。
穴の中心にはゆっくりが好む臭いを出すお香と、いくつかの野菜を模したゴム人形が置いてある。
えさを探しにきたゆっくりたちを中に落として捕まえるというシンプルなもの。
雨の日は使えないのが難点だが、ほかっておくだけで勝手に獲物がかかるので非常に楽だ。

穴の中には十匹前後のゆっくりたちがいる。
普段は五匹もかかればいいほうだから、大漁だと言えた。
たぶん家族の一人が穴に落ちて、それを助けようとしたゆっくりが芋づる式に入ったんだろうな。

「じゃあ阿求ちゃん、一匹私が捕まえるからちょっと見ててね?次からは手伝ってもらうから」
「はい、わかりました」

私はタモを使ってそのゆっくりのうちの一匹を拾い上げる。
掬い上げられたゆっくりは私に助けられたのかと勘違いしているのか、希望に満ちた目でこちらを見た。

「ゆ?おねーさんまりさをたすけてくれたの?ついでにまりさのかぞくもさっさとたすけてね!!」

私はその声を無視し、懐においておいたチキスでゆっくりの口をぬいとめる。
ばちんっ、という音と共にゆっくりまりさの口が強制的に閉じられる。

「ん゛!?ん゛~~~~~~!!!」
「ごめんね。痛いだろうけど、あとで業者さんが抜いてくれるだろうから我慢してね?」

そして、収穫用の箱にそのゆっくりを入れた。
外からしか入り口はあけられないように作られているので、もうそのゆっくりまりさは逃げ出すことが出来ない。

「はい。これでワンセット。阿求ちゃん,わかった?」
「もちろんですとも!この稗田阿求、一度見たものは二度と忘れません!」

彼女はこぶしを強く握り締めながら、力強くそう答えた。

「じゃあ、阿求ちゃんは私が捕まえたゆっくりの口にホチキスをして、その箱に入れる作業をしてくれるかな?」
「了解しました」

さすがにこの少女にゆっくりを掬い上げる作業は彼女には重労働すぎる。
意外にゆっくりたちは重いのだ。
彼女もそれをわかっているのだろう。素直に私の言うことに従ってくれた。

彼女は最初こそ勝手がわからずと惑うことがあったものの、すぐになれててきぱきと作業するようになった。
賢いし、元気があってとてもいい子だ。子どもがこんなにしっかりしているのだから彼女の親も鼻が高いだろう。

「そういえば、このゆっくりどうするんですか?殺すんですか?」

作業をしながら阿求ちゃんが私に質問を投げかける。
その質問の最後に、特に語気を強めていた。

「あはは…そのつもりなら中に毒エサでもまいておくわ。
このゆっくりたちは、加工場や薬屋さんに売るために、生きたまま捕獲するの」
「なるほど。でも、なんでわざわざ口をホチキスで止めるんですか?そのまま箱に入れればいいのでは?」

彼女は箱をどつきながらそういった。
箱の中にいるゆっくりたちがおびえたように飛び跳ねる。口を閉じさせられているため悲鳴を上げることも出来ない。
彼女はそのゆっくりたちの様子に少し物足りないようだった。

「だって、なんか心苦しいじゃない。ゆっくり達の悲鳴を聞いてると」
「……は?お姉さんはゆっくりハンターなのでは?」

私のその告白が衝撃だったのか彼女の作業を続ける手が一瞬止まる。
その様子に私は苦笑する。言っていることがおかしいのは自分でも重々承知している。

「まあ共食い防止っていう理由もあるんだけどね。
仕事だから仕方なくやってるけど、私本当はゆっくりが大好きだったりするんだよ?もちろん食事用って意味じゃなくてね。
子供の頃は一緒にゆっくりたちとも遊んでいたし」
「じゃあなんでその職業に就いたんですか…」

私の言葉に阿求ちゃんは驚きを通り越して呆れているようだった。

「本当は農家になりたかったんだけど、でも私が作る野菜はまったく売れないのよねぇ。
だから仕方なくって感じ。
……よいしょ、これで最後かな?阿求ちゃんお願いね」
「あ、はい。パチンっ、と」

彼女は最後のゆっくりを箱の中に叩き込んだ。
沢山取れたからもう箱の中はパンパンだ。

「じゃあ、これもって行こうか。いっぱい取れたから結構なお金になりそうね」
「はい、わかりました」

私は彼女と一緒に市場まで行き、里に薬を売りにきた兎さんに捕まえたゆっくりを売った。
彼女は実験に使うらしいので、全部は買ってはくれなかったがそれなりの金額にはなった。
阿求ちゃんはその兎さんと知り合いのようで、今度また狩りに行きましょうねと笑いながら喋っていた。

私は残った分を加工所の人に売り、もうけたお金で彼女に手伝ってくれた御礼をした。
なにが欲しいか、とたずねたら生きたゆっくりれいむがいいです、といっていたので買ってあげたら喜んでくれた。
私と阿求ちゃんはそのゆっくりれいむをと一緒に、私の家までゆっくり帰った。

今そのゆっくりれいむは彼女の腕に抱えられ、中身のあんこを少しづつほじくり出されている。

「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!!れいむのあんこださないでぇぇぇぇぇ!!」
「あはは!いい声で鳴きますねぇ。ここですか?ここがいいんですか?」
「ひぎぃぃぃぃぃ!?そこはだいじなどごだがらやべでねぇぇぇぇぇぇ!!?」

彼女はゆっくりれいむのあんこをまさぐりながら、場所によって変わる反応を見て遊んでいた。
私はそんな彼女を、微笑みながら眺めている。
叫び声をあげるゆっくりれいむはとてもかわいそうだったが、人が愉しんでいるところに水を刺すほど私は無粋ではない。
ゆっくりを虐めて楽しむという行為に共感は出来ないが、理解はしているつもりだ。

「ゆ゛……ゆ゛……」

そのゆっくりれいむは結局阿求ちゃんに中身をすべて穿り出され、やがて死んでいった。
そのときの阿求ちゃんのさわやかな笑顔が、少しうらやましかった。

「じゃあ、そろそろ昼食にしようかしら」

彼女の快感の余韻が去ったところで、私がそう提案する。
あれだけ働いて、その後ゆっくりれいむをあんなに虐めたのだ。
阿求ちゃんもおなかペコペコだろう。

「ああ、もうそんな時間ですか。ゆっくりを虐めていると時が経つのが早いですね」
「じゃあ何か作るから少し待ってて……」

私がそういって席から立った時、外から声が聞こえた。

「ゆゆ!こんなところにおいしそうなおやさいがあるよ!」
「やったね!まりさたちがみつけたからこれはもうまりさたちのものだね!」
「みんなでとろうね!」

私が慌てて外に出ると、ゆっくりたちが私の自家菜園の中でたむろっていた。
阿求も遅れて、何かメイスのようなものを持って表に出てきた。
ゆっくり立ちは私たちの姿を確認すると、そのうちの一匹が警戒するかのように飛び跳ねた。

「おねえさんたちだれ?これはまりさたちがみつけたおやさいだから、あげないよ!ゆっくりどっかいってね!!」
「あのね、それは私が作ったお野菜なの。だからそれは私のものなの。わかる?」
「なにいってるの?これはまりさがみつけたんだからまりさのものだよ!
わたしたちからおやさいよこどりしようとするやからはさっさとしんでね!」

私はメイスを振りかぶって突撃しようとする阿求ちゃんを慌てて止め、再度ゆっくりたちに話しかける。

「ごめんね、あなた達からお野菜を横取りするつもりはないの。
ただ、私が作ったお野菜がどんな味か、あなた達に聞きたかっただけなの。
それはあなた達にあげるから、もしよかったら感想を聞かせてくれないかな?」
「ちょ、何言ってるんですか!そんなこといったら…」
「ゆー!そういうことならはやくいってね!まりさのこえたしたでゆっくりひょうかしてあげるよ!」
「ほら!付け上がってるじゃないですか!こんなやつらなぞ私のメイスで一撃…………むぎゅ」
「だからやめなさいって。あ、私たちのことはいいからゆっくり食べてね」

私は阿求ちゃんを止めつつ、ニコニコと笑いながらゆっくりたちの様子で見ていた。
阿求ちゃんは頭に青筋を浮かべながらゆっくりたちのところまで行こうとするが、私に後ろからがっちりとホールドされて動くことが出来ない。

「離して下さい!私のモルゲンがやつらを殺せといってるんです!」
「ちょっと落ち着いて見て見なさいって。ほら、あんなに幸せそうな顔して、かわいいなぁ…」
「ゆっくりたべるよ!ぐるめなまりさのひょうかをゆっくりまってね!
ぱくっ!むーしゃ!むーしゃ!」
「ハンターさん今すぐこの手を離して下さいさもないとあなたも肉塊に」

おとなしい顔して怖い子というなぁ、この子。
それにだんだんと口が悪くなっている。あれだけゆっくりれいむを虐めたんだからもういいだろうに。
私がそのままの状態でまりさのお野菜の感想を待っていると、いきなりまりさがひっくり返って暴れだした。

「ゆ゛ぎがぁぁぁぁぁぁぁ!!ごれべんだよぉぉぉぉぉぉ!!」
「どう?おいしかった?」
「ぐぅぅぅぅぅ!!ぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎいいいいいいいいいい!!!」

ゆっくりまりさは奇声を上げた後、ひとしきり暴れてそのまま動かなくなった。
暴れた拍子に、近くにいた子どもが二、三匹つぶれた。
その姿に他のゆっくりも、阿求ちゃんもしばし固まる。
私は、またかと一人ため息を吐いた。

死んだゆっくりまりさの仲間のゆっくりが、こちらに体当たりを仕掛けてきた。
私はそれを優しく払いのける。

「このおやさいにどくをしこんだんだね!ゆるさないよ!!」
「そんなこと無いよ。ほら、ぱくっとな」

私は暴れるのをやめた阿求ちゃんから手を放し、さきほどまりさが食べた野菜を水で軽く洗って、そのまま食べた。

「うん、おいしいわ。あなた達流で言うなら、しあわせー」
「ゆゆ!?どういうこと!?」
「れいむはかしこいからわかったよ!おみずであらったからどくがおちたんだよ!」
「じゃあやさいをあらってからちょうだいね!」

私のその様子に、ゆっくりれいむはそう結論づけた。
私は、彼女らの言うとおり野菜をきちんと洗ってからゆっくりたちに差し出す。
それを見て安心したのか、ゆっくりたちはいっせいにその野菜に噛み付いた。

「これならだいじょうぶだね!むーしゃ!むーしゃ!」
「むーしゃ!むーしゃ!」
「むーしゃ!むー………ぎぁぁぁぁぁぁ!!?」
「うげぇぇぇぇっぇぇぇぇぇぇ!?!?」
「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!!????」

そしてそのまま畑の中を転げまわり、やがて絶命した。
かろうじて生きていたゆっくりもいたが、阿求ちゃんがメイスで叩き潰してしまった。
感想を聞きたかったのに。少し落ち込む。

「ど、どうなっているんですかこれは……。あ、まさかゆっくりだけを殺すハンターさんの巧妙な毒トラップですか!?」
「うーん、そんなつもり無いんだけどねぇ。阿求ちゃんもちょっと食べてみる?大丈夫、死にはしないから」

私は野菜をほんの少しちぎって、阿求ちゃんに渡す。
彼女は最初はためらっていたが、好奇心がそれを上回ったのか、そのままぱくりと食べた。
そして、目をカッと開いた後、すぐに吐き出した。

「ぺっ、ぺっ!な、なんですかこの味……!?不味過ぎですよ!
食べた瞬間に強烈な辛さと苦しみと絶望感が口中をあばれまくりましたよ!
これほんとに食べ物ですか!?」
「失礼ね。私が精一杯心をこめて作ったお野菜なのに。私はおいしいと思うんだけどなぁ。
たまにゆっくりたちにも上げるんだけど、みんな何故か死んじゃうのよね」

私は残った野菜を口の中に放り込み、味わうようにゆっくりと野菜を食べた。
こんなにおいしいのに、なんでみんなまずいなんていうのか、私にはさっぱりわからなかった。
阿求ちゃんは、そんな私の様子を信じられないといった顔で見ている。

「じゃあそろそろご飯にしようね。私が腕によりをかけて作ってあげるから」
「そ、その料理は、まさかおいしいですか?」
「ええ、とっても。出来たら阿求ちゃんに感想を聞きたいわぁ」

阿求ちゃんはおびえたように私から半歩はなれると、震えた声でこういった。

「わ、わわ私はお弁当があるので、だいじょうぶです!お気になさ、なさらないで下さい!」

結局私は食事を自分の分だけ用意し、彼女と一緒に昼食をとった。
心なしか彼女の顔が少し青かったが、本人も何も言ってないようだったから、気にしないことにした。
途中でおかずを交換しないか、と聞いてみたが、遠慮させてください!と強く断られてしまった。

お野菜は沢山余っているのに、とても残念だ。

終わり

虐め分が少ないorz
初めてSS書いた結果がこれだよ!







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最終更新:2008年09月14日 05:43
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