ゆっくりいじめ系2414 あるゆっくりふらんの調教記(前編)

※ゆっくりいじめもありますが、性描写もあるのでスレ向きではありません
※準厨ゆっくりが出て来ます









それは、冬のある日、とある山の山腹。
一人の男が、ゆっくりの家族連れと会話をしていた。

「・・・そうだ。 条件さえ飲めば、俺の家に連れて行ってやろう」
「ゆっゆっ、ほんと!? おにいさん!」
「ああ。 暖かいし、食べ物もたくさんあるぞ」

親ゆっくりのうち、れいむの頭には茎が生えて、既に実も生っていた。
このままだとこの冬を越すことはかなり難しいだろう。

「「ゆっ! ゆっくりついていくよ!」」
「ちゅいてくよ!」

親ゆっくり二匹と子ゆっくり一匹は男の提案に乗り気なようだ。
しかし、残りの一匹の子ゆっくりが、

「まりしゃはつかれてるんだよ! ここにあまあまをもってきちぇね!」
「それは駄目だ。 お前達が俺の家に来て、ちょっとした労働をすればいくらでもやろう。」
「やだよ! まりしゃもういっぽもうごけにゃいよ! はやきゅもってきてよおおおおお!!」

この小まりさは今まで遊んでいた疲れが出たらしく、じたばたと癇癪を起こしている。
子供によくある、可愛らしいわがままだ。
もう一匹も疲れてはいるようだが、親に従うことが最優先だと親ゆっくりの傍に寄り添っている。

「・・・だそうだが、どうする」
「ゆゆっ!? おちびちゃん、つかれてるならまりさのあたまにのってね!」
「やじゃああああ!! あまあまもってくりゅまでここからうごかにゃいいいいいい!!」
「ゆ・・・ゆぅ・・・」

おろおろとする親ゆっくりに、男は声を掛ける。

「あと10秒待ってあの子ゆっくりが動かなかったら、この話は無しにさせてもらう。」
「ゆゆ!? まってね! おにいさん、もうすこしだけ・・・」
「これからその子供達を抱えたままで冬を越すのは難しいぞ。 家に来るのが賢い選択だと思うが」
「ゆ・・・だからいまおちびちゃんを・・・」
「これ以上は待てない。 家に来たかったら、あの子ゆっくりを捨てろ」
「ゆ・・・ゆゆ!? なにいってるの!? そんなことできるわけ・・・」
「これから生まれてくる10個の子供と、あそこで喚いているわがままな子供を比べてみろ。」
「ゆ・・・ゆぅ・・・?」
「今来なかったら、その子供たちも全部死ぬことになるんだぞ。」
「・・・・・・・・・」
「選択の余地は、ないと思うが」

親ゆっくりは、10秒の制限時間も忘れて5分近く悩みぬいた末、茎の先の実が風に揺れているのを見てようやく決心が付いたようだ。

「あのおちびちゃんはおいてくよ! みんな、ついてきてね!」
「ゆぅ・・・・」
「おねーちゃん・・・」

どうやらこの親は生物としては優秀な方だったらしく、子一匹を見捨てて家族全員の安全を取った
喚き続けている子まりさの方をちらちらと伺いながらも、全員男の用意したかごの中へ入っていく。

「ゆ、ゆあ!? お、おかあしゃ・・・」

自分を置いて行こうとしている事に気付き、急いで追いかけて来ようとした子まりさを掴み、男は囁きかける。

「お前は少し我が強すぎるな。 使い物にならん」
「ゆぐ・・・ゆぶ・・・」
「じゃあな」

そういって男は子まりさを巣の中へ放り投げた。
もちろん受身など取れず、子まりさは顔面から落下する。

「ゆびゃあっ!! ・・・うゆ・・・うゆぅ~・・・」

痛みから何とか立ち直り巣の外へ出るが、もうそこに男の姿は影も形もなくなっていた。

「ゆ・・・ゆああああぁぁん!! おかあしゃあああん!! ごめんなしゃいいいいい!! おいてがにゃいでえええ!!」

近くの岩に登り力いっぱい叫んでも、返ってくるのは自分の声の木霊だけ。
そのうち叫ぶのにも疲れ果て、

「ごめな・・・しゃ・・・おか・・・しゃん・・・まりしゃもありゅくよ・・・まりしゃもつれてって・・・」

等とかすれた声でつぶやきながら、ズリズリと男が去って行ったと思われる方向へ這いずって行った。





先ほどの森から徒歩五分程度のところにある建物。
かなり大きなこの建物の一室で、男は先ほど連れてきたゆっくり一家に餌をやり、地下室へと向かった。
そして地下の一室、10畳程度の部屋を開ける。

「よぉ。 まだまだ元気そうだな」
「ふぅっ・・・フーッ! ゆっくり・・・しねぇっ!!」

部屋の真ん中に、鉄製の輪で四肢を拘束された胴付きのゆっくりフランが座って、いや座らされていた。
鉄の輪は壁に取り付けられた鎖につながっており、ゆっくりフランの動きを制限している。
何より目を引くのは、フランの身体の大きさ(通常よりもかなり大きい)と、フランが衣服を何も着けていないことだ。
フラン自体は、少々顔が紅潮し、全身に汗(?)をかいているものの、特に異常は見られない。

「くぅ・・・フウゥゥッ! ゆ・・・うーっ!」
「随分と元気だな・・・やはり人間用の催淫剤では効果が薄いか?」

男はそう言いながらフランに歩み寄り、フランの爪をかわしながら様子を観察していく。

発汗は絶え間なくしているようで、部屋には甘い香りが充満しているのだが・・・
あれだけの催淫剤を打ったにもかかわらず、フランは自分の性感帯に触れもせず暴れ続けている。
と言うことは、やはり人間用の物ではダメだった、及び、体内注入がまずかったということか・・・?

「ふん・・・よし、塗布型に切り替えるか。」

男は高価な催淫剤が無駄になったことにさしたる感慨も見せず、淡々と次のプランの準備を始めた。

§

ここで紹介しておくと、この男はゆっくりの研究者の一人だ。
研究の途中、偶然にできたこのゆっくりフランをどうにかして従順にさせ、より人間に近い思考を持たせようとしている所なのだ。
しかし、数々の実験により再生能力も強化されたこのゆっくりフランはかなり苦痛に強くなってしまった。
よって、動物のように鞭で調教、といったようなやり方ではかなり効率が悪くなってしまったのだ。
なので、男は効率のいいやり方を探し、現在、性快楽で直に精神を屈服させるというありふれたやり方を試しているのだが・・・
始めたばかりと言うこともあり、いまだ試行錯誤を繰り返している状態である。

§

男は棚からローションタイプの媚薬(幻覚剤が少々含まれる)を取り出し、鎖を引いてフランの両腕を引き上げる。

「ゆぅ・・・? うぅーっ!!」
「暴れるな。 また腕が千切れるぞ」

そう言いながら男はローションをフランの身体に塗りこんでいく。

「うぅ・・・あ・・・? うぁ・・・」

ローションを塗りこまれた部分から火照っていく身体に戸惑い身をよじるフラン。
男はそんなフランに構うことなく、全身にくまなく塗りこんでいく。

腕の末端から羽にかけて塗りこまれた時、フランの背筋にゾクッとした感覚が走り、

「やぁ・・・め・・・」
「うん?」
「やめ・・・ろ・・・」
「ほぉ。 なかなかいい発音になってきたじゃないか」

何とか覚えた口調で拒否を示し羽をばたつかせるが、男は全く気にせず作業を続行する。
そして、男の手がフランの胸の先端に到達した瞬間

「ぅ・・・ひうっ!?」

フランの身体に電流が走ったような、しかし電流とは確実に違う感覚が流れ、思わず身体を跳ね上げた。

「ふむ。 やはりこっちの方が効果が大きいか。 まぁ、ゆっくりには血液のような循環物が無いしな・・・」

独り言をつぶやきながら、胸から腹にかけて重点的に塗りこんでいく。
その度にフランの身体にあの感覚が走り、

「ふぅ・・・うぁ・・・あうぅっ・・・ッ!」

と、声を漏らして身体を痙攣させてしまう。

「うん? かなり感度がいいな・・・ここからが本番だと言うのに」

といって、男はフランの腹部に這わせていた手を下にすべらせ、フランの中心に到達させる。
男の指がフランのそこに触れた瞬間、

「うあああああぁぁっ!?」

胸に触れられたときの何倍もの感覚が全身に広がり、フランは身体を大きく痙攣させた。

「や・・・はぁっ!・・・あぅ・・・うあぁっ!」
「よし。 理想的・・・いや、少し感度を上げすぎたか・・・?」

そう言いながらも男の指は止まらず、フランのそこに人差し指を少しだけ挿入する。
そして、小刻みに動かしながら薬指を後ろへすべらせ、そこにある小さな蕾にゆっくりと挿入していく。

「うく・・・かはぁっ!? あか、あうぁ・・・」

もはや連続した言葉を発することもできず、断続的に痙攣し続けるフラン。
と、

「と、よし。 こんなものか」

男は唐突にフランの秘所から手を引き、うって変わって手早く、しかし満遍なく足に媚薬を塗り込んで身を引く。

「う・・・ふぅ・・・うぅっ・・・!」

中途半端なところで放り出されたフランは、大きく息をつきながら全身を襲うあの感覚に身をよじる。
全身をぬらぬらと濡れ光らせながら身をくねらせる姿は、どこか淫靡な魅力を放っていた。

「さて、次だ。」

そんな姿を見ても眉を動かす程度で、男は次の作業に取り掛かる。
壁に備え付けの収納棚から取り出したのは、ケースに入れられた一匹のゆっくりれいむ。

「ゆゆっ! ここはせまいよ! はやくだしてね! それにはやくあまあまをちょうだいね!」

§

このゆっくりれいむは、男がこの調教に使えそうなゆっくりを探していた時に、ちょうど道端で子供を連れて立ちはだかってきたので連れ帰った第一号だ。
シングルマザーがどうとか言っていたが、男はほとんど聞き流していたため詳しい事情は分からない。
さっき持ち帰った家族連れも、この実験に使うために連れて来たのだ。

§

男はそのままれいむの入ったケースをフランの正面に置き、物置台に並べられているビンの一つを手に取った。
一向に引かない感覚に喘ぎながらも、男が棚から別の瓶を取り出したのを見て警戒を強めるフラン。

「はぁ・・・はぁ・・・やめろ・・・やめ・・・ろ・・・」
「もう少し舌を強く動かして発音しろ。 それに、これは特に怪しいもんじゃない」

そう言って男はフランの下腹部にその黄金色のどろりとした液体を垂らしていく。
下腹部から流れ落ちた液体がフランのそこに到達した時、その冷たさと、男に弄られていたときとは異なる妙な感覚に、

「ひうっ!? う・・・うぅ・・・」

とうめいて腰を引き、そこでようやくその液体の匂いに気付く。

「・・・はち、みつ?」
「そう。 お前にもたまに食わせていた普通の蜂蜜だ。」
「ゆゆっ!? はちみつさんはゆっくりできるよ! はやくれいむにちょうだいね!」
「分かっている」

れいむの催促に答えた男は、まずフランの両足の鎖を左右に引き、足を広げさせる。
そして、

「ほら。 存分に舐めて来い」

と言ってれいむのケースを開けた。
既に蜂蜜しか目に入っていないれいむは、

「ゆゆ~っ! はちみつさんだよ! れいむだけのものだよ! だれにもあげないよ!」

とこちらに向かって威嚇しながらフランの下まで跳ねていき、一心不乱に蜂蜜のかかったその部分を舐め始めた。

「ぺ~ろ、ぺ~ろ、し、しあわせえぇ~!!」
「ひ、ううっ!? やめ、ろ・・・ふうっ・・・ふあぁっ!」

蜂蜜をむさぼるように舐め続けるれいむ。
もちろんフランにとっては、極限まで敏感にされたそこを乱暴に舐められ続けると言うことである。
感覚の大波が何度も押し寄せ、その度に身体を痙攣させながら何とか逃れようと四肢と羽をばたつかせるが、あいにく鎖はそれほど脆くはない。

「まさかこんな事を実践する日が来るとは思わなかったな。 しかし、なんと言うんだったかな、これは・・・」

男は以前これと似たような絵を見せてきた友人のことを思い出したが、その行為の名前が思い出せずすぐに思考の外へ放り出した。
そして問題なく事が進んでいることを確認し、出口へ向かう。

「くうぅ・・・ま、て・・・やめ、させろ・・・これ・・・やめろ・・・」
「人に物を頼むときは語尾を"ろ"ではなく"て"に置き換えろ。 "下さい"を付けるとなおいい。」
「や・・・やめ、て・・・やめさ・・・うぁうぅっ!」
「自分で抜けろ。 その鎖、頭を使えば抜けられるようになってるぞ」

そういって男は部屋を出、モニタールームへ向かおうとし、

「、っと」

少しふらつき、壁に手をついた。

「ああ・・・そう言えば、換気扇を付け忘れていたな。」

いくらローションタイプとはいえ、あの媚薬も液体なのだから少しずつ気化はしていく。
密閉された部屋に長い間籠もっていたため、男も少量の媚薬を吸い込んでいたのだ。
目的以外のことに意識が行かなくなるのは、どこの研究者も似たようなものらしい。

男は深呼吸を何回かすると、今度はしっかりとした足取りでモニタールームへ向かった。





フランは、どうにかして足を閉じようと、そしてこのれいむを殺そうと必死に暴れ続けていた。

「ふうぅっ! どけ! うあぅっ・・・」
「ゆっ!うるさいね! れいむがあまあまなめてるんだからしずかにしててね!」

れいむがろくに反応もせず一心不乱に舐め続けるのも無理はない。
れいむにとっては、こんなにあまあまを食べたのは生まれて初めてと言ってもいいのだから。
はちみつさんが無くなりそうになったときは不満を覚えたが、よく見ればそこからはちみつさんとはまた別のあまあまが溢れ出していた。
れいむは歓喜し、今もまだ舐め続けているというわけだ。

「ふぁ・・・ふぅ・・・んう?」

一方、れいむに舐められ続ける屈辱と身を襲う感覚の波に抗おうと暴れていたフランの羽に、何かが引っかかった。
首をねじって後ろを振り返ると、あの男が操作していた鎖の伸縮レバーが羽の先端に触れている。

「ゆ・・・う・・・ふぅっ!」

一瞬で状況を把握したフランは瞬時に羽を広げ、レバーに力いっぱい振り下ろす。

ガコン・・・ジャラララ・・・

と、意外に軽い抵抗と共にレバーが下がり、フランの両足を拘束している鎖が音を立てて伸びた。
とっさに腰を引くフランだったが、れいむが持ち前の強欲から頬を膨らませて威嚇と抗議をしてくる。

「なにしてるの!? うごくとれいむのあまあまさんがなめられないでしょ!? じっとしててね!」
「だま・・・れぇっ!」

怒りと屈辱、そして若干の羞恥心から、目の前の餌を容赦なく両足の太腿で一気に挟み込む。
圧倒的な力で押し挟まれたれいむは、

「ぺ~ろ、ぺ~・・・ぐきゅっ!」

と悲鳴を上げる暇も無く押し潰された。

「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・どおし・・・じぇ・・・」
「ふぅ・・・ふー・・・んっ!」

フランが変形しぷるぷると痙攣しているれいむを部屋の隅に蹴り飛ばした時、部屋のドアが開き、男が入ってきた。
男は爪を伸ばして威嚇するフランとレバーを交互に眺め、

「時間的には思ったより早かったが・・・偶然に、というのがちょっとな・・・」

などとぶつくさ言いながられいむの方に近寄る。

「だずげ・・・で・・・れ・・・むの、あが・・・ちゃ・・・がえじ、で・・・」

男を確認するなり助けを求めてくるれいむに対し、男は

「あ~・・・すまん。 お前の子供達のことなんだが・・・ちょいと失敗しちまってな。」

と言い、もっていたケースの中身を床に空ける。
1つ目は、緑がかってぐずぐずに溶けているよく分からない物体に、ゆっくりまりさの帽子が乗っかっているもの。
2つ目は、縦一文字に亀裂が入り、そこに外側の皮や髪の毛、ゆっくりれいむのものと思われるリボンなどが巻き込まれている得体の知れないもの。
3つ目は、他の2つに比べて2倍近い大きさがあり、文字通りトマトのように真っ赤になってパンパンに膨らみきったもの。
男が新薬の実験台に使い、ものの見事に失敗した子ゆっくりの成れの果てである。

§

1つ目は駆除用に開発した新種のカビなのだが、繁殖力が弱く1つの固体を侵食し続けるためにあまり使えない事が判明した。
2つ目は植物の甘みを上げる為に使われる薬品を改良したものなのだが、投与すると同時に皮に亀裂ができ、その中に全てが巻き込まれていってしまったのだ(全く原因不明)
3つ目は男が作ったものだが薬ではなく、部屋の中の物を漁って部屋の隅にあったゴキブリ団子を食べたのだ(なぜ肥大化したかは不明)。

§

「あ゛・・・あ゛・・・あがぢゃ・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・」

髪飾りから全て自分の子供だと分かり、歪なうめき声しか上げなくなったれいむと、まだかすかに震えている子ゆっくりたち。
男はそれらをまとめてケースに入れ、代わりに部屋の外に置いてあった大きなケースをフランのそばに持ってきた。

「・・・?」

大きく息をしながらも、足が幾分自由なため余裕をもってケースを見つめるフラン。

「今度の相手は、こいつらだ。 まぁ、お前も抵抗は自由だ。 存分にやれ。」

男がケースを開けると、中から勢いよく

「んほおおおおおぉぉ! 今度はあなたがすっきりさせてくれるのおおおぉぉ!?」
「いっぱいいっぱいすっきりしましょおねえええ!!」
「ありすのあかちゃんいっぱいうんでねえええええぇぇ!?」

ゆっくりありす5匹が飛び出し、フランに飛び掛る。

「んふううううぅぅう!」
「あなたもきもちいいわあああああぁぁ!!」
「すっきりすっきりすっきりすっきり!!」
「う・・あ・・・?」

いきなりの襲撃に戸惑うフランに、

「ただし、そのアリスたちは繁殖用に特別強化されているからな。 どこまで抵抗できるか分からんが、まぁ頑張れ。」

と言い残し、れいむ一家の入ったケースを持って男は部屋を出た。
そしてモニタールームに向かう途中でケースを開け、

「やぐぞぐ・・・れいむだぢを・・・ゆっぐりざぜでくれるっで・・・おいしーもの・・・くれる・・・」
「約束は果たしたぞ。 今まで広い部屋でゆっくりできたし、蜂蜜はうまかっただろ?」
「ゆ゛・・・ゆ゛・・・・」
「だがもう使い物にならんしな。 じゃ、な。」

そう言って、男はダストシュートにつながる大型裁断機にれいむ一家を放り込んだ。

「あ゛・・・あ゛・・・」

れいむは寂しそうな悲しそうな微妙な表情で、他の子ゆっくりはぴくぴくと痙攣したまま裁断機の刃の間に消えていった。
それを見届けた男は、ケースにゆっくりが残っていないことを確認し、モニタールームへ向かった。

§

男の犯したミスは2つ。
1つは、胴付きのゆっくりが振動によって"すっきり"する訳ではない、ということを念頭においていなかったこと
確かに性感帯に高速で体をこすり付けられればそれなりの効果はあるだろうが、腹や顔にこすり付けても何の意味も無い。
そしてもう1つは、強化されている、と言う言葉につられて加工所から引き取ったはいいものの、実際のスペックを確かめなかったことだ。
これはもう、この男のまが抜けていたとしか言いようがない。

§





フランは、自分の身体に体を必死に擦り付け続けているアリスたちを怪訝な目で見つめていた。
フランだってゆっくりなのだから、これが交尾なのだと言うことはもちろん知っている。
分からないのは、あの男がなぜこの状態で帰ってしまったかだ。
これまでの経験から、あの男のやることなのだから何かあるのは間違いないと思う。 しかし何だろう? 
このアリスたちは特に何の変哲も無い普通のゆっくりに見える。
いくら仰向けの状態とはいえ、羽と足、それに口が自由なのだから全員楽に殺しきれる。
だとしたら他に何か・・・?


 ・・・どうでもいい


考えるのに飽きたフランは、憂さ晴らしも込めて肩の辺りに身体を擦り続けていたアリスに思い切り噛み付いた。

「ゆ・・・ゆっぎゃ!? いだあああああぁぁ!! なにずるのおおおおお!?」

構わず首を振って引きちぎる。

「ぎゅううう・・・ぎゅべっ・・・」


 ・・・あれ? ふつうだ。 やっぱりふつうのゆっくりだ。


何も罠が無いのなら遠慮する必要などどこにも無い。
フランは、まず右の腋と左脇腹に身体を擦り続けているアリス二匹を両羽で縫いとめた。

「いぎゅぅ!?」
「ぎゅぶっ・・・」

上から羽に串刺しにされ、圧迫されて口もきけないまま身をよじり始めるアリス二匹。
次にフランは、右脛と左太腿に身体を擦り続けているアリス二匹を振り払って両足を上げ、

「ゆゆっ!? なんでにげるのおお!?」
「もっとありすとすっき・・・り゛っ!?」

思い切り振り下ろした。

「    」
「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・なん・・・でぇ・・・」

右にいたやつは丁度かかとに当たって一撃で四散できた。
しかし左にいたやつは不幸にも太腿辺りにいたため、太腿に中途半端に押しつぶされて死に切れずにゆぅゆぅとうめいている。

「はー・・・ふー・・・ふぅっ!」

呼吸を整えたフランは、4つの死亡&瀕死饅頭をまとめて部屋の隅に放り投げた。

「ぎゅげっ・・・」
「ゆ゛ぐっ・・・」
「・・・・・・」

寄り添い合うようにまとまってぴくぴくぷるぷると痙攣している様はなかなか面白かったが、今はそれより優先すべきことがある。

「んー・・・うー・・・」

部屋を見回し、すぐ近くの棚からさっきの蜂蜜瓶を羽を使って落として引き寄せる。
そして空腹が限界だったフランは、わき目も振らず蜂蜜を食べ始めた。
ゆっくりアリスの方が好みなのだが、この状況であの男が用意したゆっくりを食べる気にはなれない。

「んぐ・・・んむ・・・んん・・・」

一通り食べ終わってお腹がくちくなったフランは、さっきのお返しとばかりにまだ動いているアリスを羽で引き寄せて転がし始めた。
「ゆぐ・・・ゆぎゃ・・・やめでえぇ・・・」
「うー・・・ゆー・・・んー♪」

リズムをつけて交互に転がしながら、フランはあの男へどんな仕返しをしてやろうか考えていた。





「あ~・・・そういやそうだったなぁ・・・」

男はモニタールームで溜息をついていた。

「繁殖力強化だもんなぁ・・・頑丈にしてるわけはねぇか。」

溜息をつく男の横には水槽が置いてあり、その中には奇妙に真ん丸なゆっくりアリスたちが入っている。
フランに一蹴されたアリスたちの子供であり、男の新薬(失敗)の実験台にされた不幸な子ゆっくりたちである。
中身を一時的に柔らかくし、食べた分だけ身体が大きくなる薬なのだが、皮を一緒に伸ばす効能をつけなかったために中身だけが増えてはち切れそうになっているのだ。

「ゆぎゅ・・・ゆ゛・・・み゛ゃみ゛ゃ・・・」
「ゆぶゅ・・・ぎゅぶ・・・だ・・・ぢげ・・・」
「ゆ゛・・・ゆ゛・・・ぶびゅっ!」

みんな必死に口と目を閉じているが、その隙間から少しずつクリームが漏れ出している。

「こいつらももう限界か・・・上手くいかんなぁ・・・」

ひときわ大きな溜息をつき、男は子アリスたちを床にぶちまけた。

「ほら、やるよ。 もういらん」
「んゆぅ~♪」

部屋の隅でこちらを見ていた50センチ程度の大きなゆっくりゆゆこが駆け寄ってくる。

§

このゆゆこも男が引き取っていろいろ実験している固体である。
ゆっくりゆゆこは身体が丈夫かつもともとの語彙量が多いので教育、強化がしやすい。
実際この子アリスたちと同じ薬を何回か投与されているのだが、苦しそうなそぶりさえ見せなかった。
しかし種属性ゆえかかなり間延びした喋り方をするため、会話には時間がかかってしょうがない。

§

「あ~ん・・・おいし~♪」

ペロリペロリと平らげていくゆゆこに、男は半ば独り言のように語り掛ける。

「俺の研究はどうしてこう失敗続きなんだろうな? 加工所の研究部は次々と新しい研究を成功させてるってのに・・・」
「ん~、じつりょく~♪」
「・・・何だと?」
「じつりょくがないのに~、むずかしいけんきゅうするから~♪」
「・・・潰すぞてめぇ」
「しぬまえに~、あのふらんがたべたいわぁ~♪」
「あれはやらん。 ・・・いや、そうだな。 お前が強くなって俺を殺せたら、その時は食っていいぞ」
「わかったわ~♪」

言うなり飛び掛ってきたゆゆこを踏みつけながら、男は次のプランに思考を飛ばしていた。

まだ拾ってきたゆっくりのストックはあるし、研究所からも廃棄用をもらえる手はずになっている。
さらに、2日後に届く河童謹製の自動振動式の張型と、竹林の薬師さんに頼んであるお香の形式をした催淫剤を使えば手順をかなりすっ飛ばすことが出来るはずだ。

男はフランの部屋の空調を整え、ゆゆこを庭に放り出して自室へ向かった。

                                        後編に続く

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最終更新:2009年04月03日 03:36
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