「う~あまあまはおぜうさまのれみりゃにたべられるんだどぅ~」
「ゆっくりしね!」
「ままままりざ~~~~!!」
「ああああありすはまままりさがままもるよよよよ!!」
人里から少し遠い森の中で、番とおもわれるまりさとありすの二人組みが
捕食種であるれみりゃとふらんに今にも襲われようとしていた。
捕食被捕食の関係にあるわけだから運命は逃れられないのだが
(ありすをまもれなくてゆっくりできるわけないよ)
このまりさは一応勇敢にも二対の捕食種相手に立ち向かおうとしていた。
じりじりと近づく捕食種、後ずさるまりさとありす。
「ゆぐりじねええええええええ!!!」「うあ”っ!?」
戦端を開いたのはまりさだった。
予期せぬまりさの攻撃に怯むれみりゃ。
ちょうどれみりゃの目の辺りにへばりついたまりさを剥がそうともがくれみりゃ。
あっけに取られてたふらんが姉のピンチにようやく気づいた。
「ゆっくり、し「飯だあああああああああああ!!!」ね”!?」
突然空間を裂くような叫びが響き渡った。
ふらんがこの声の主がこの場にいるものの声でないと気づいたときには、
すでにふらんは縦に真っ二つになっていた。
「ゆぎゃああああ!!!」
「う~とれたど~・・・?あ”あ”あ”あ”あ”でびらのぷりじーな”いぼーとがああああああ!!」
ようやくまりさを引き剥がしたれみりゃが見たものは真っ二つになってぴくぴくしている
愛する妹の姿だった。
「でれがぶらんをごんあごどりにいいいいいいい!!ぎゃびっ!?」
怒りに震えていたれみりゃの首が落ちる。
残った頭のない身体からは肉汁が噴水の如く噴出した。
あっけにとられるぱちゅりー。
まりさが立ち向かったとおもったら
目の前の恐ろしい捕食種が次々と解体されていく
というかつてないシュールな光景もあったが何より彼女の目は、
れみりゃ上に立つ番のではない小太刀を持ったまりさに釘付けとなっていた。
ゆっくりになった男2
「俺とドスとゆっくりと」
※主人公※
元々人里で木こりをして生きていたが
妖怪にい襲われ瀕死に。
気絶から目覚めるとゆっくりまりさになっていた。
人間時に護身用に持っていた小太刀で戦う。
一年間生き残ると人間に戻れるらしい。
生きる目的を見つけた俺は、あの後あてのない旅を始めた。
道中誰かゆっくりに逢うだろうと踏んでいたから食料も少量しか持って行かなかった。
その結果が三日間の断食生活であった。
元人間である俺はそこらの草なんか食べることはプライドが許さない。
食えるものといやあまともな果実とかゆっくりや捕食種の死骸とかだ。
何故か旅立ってから三日間の間ゆっくりっ子一人と逢わなかったのだ。
見つかったとしてもれいぱーありすあたりに襲われたのか、
萎びて黒ずんだ死骸のみだった。
こんな曰く付きのは食えない。
空腹で衰弱した俺の身体は見る見るうちに小さくなっていった。
そんな時だった、あの声を聞いたのは。
「う~あまあまはおぜうさまのれみりゃにたべられるんだどぅ~」
「ゆっくりしね!」
紛れもない食い物(捕食種)の声。
「ままままりざ~~~~!!」
「ああああありすはまままりさがままもるよよよよ!!」
どうやらゆっくりが襲われているようだがそんなことはどうでもいい。
俺は獲物を見つけた豹の如くゆっくりと死闘を演じている捕食種に
隙を見て素早く兜割りを叩き込み真っ二つにした。
「飯だあああああああああああ!!!」と叫びながら。
驚かせてゴメン。マジで腹が減ってたんだよ君達ならわかるだろう餓死寸前の絶望感を?
まりさとありすは俺におびえているようだ。
そりゃいくら捕食種といえど同属の派手なスプラッタショーをいきなり目の前で
見せ付けられたらいくら流石に俺でもびびる。
それにこんなこと言いながら俺はさっき解体したれみりゃとふらんを食べている。
行儀云々の前に死にそうだからしょうがない。
背に腹は変えられぬ。
ゆっくりに背も腹も無い気もするが気にしない。
「「むーしゃむーしゃしあわせ~」」
残った死骸を二人に分け与えたところさっきのことは忘れたのか話をしてくれた。
「まりさとありすはどすのむれのまりさだよ!」
この近くにドスまりさの群れがあるのか。
ドスの群れならよっぽどのことがない限り安心して過ごせるだろう。
「ゆぅ・・・」
ドスのところに案内してくれと言おうと思ったらなんだか二人の表情が暗くなった。
どうしたんだ?
「ゆ~・・・じつはね・・・」
ありすが説明を始めた。
その群れのドスはまだ若い部類らしく、
他のドスに比べて知識が少ないため、いざというときにドスは何もできなかった。
多くの被害を出しつつも運良く越冬はできたものの
その後どうすればいいのかわからずにドスは頼りなくおろおろしているばかりだったという。
そんなときに一匹のぱちゅりー種が群れにやってきた。
彼女は有り余る多くの知識で群れを支え直し、二・三日後には群れの首脳となった。
しかしそれからだった。
首脳となったぱちゅりーは何を考えたのか
今まで狩を行っていた平和な平原ではなく捕食種の多い森へと狩場を移すと言い出した。
ぱちゅりー曰くその方が少数で多くの食料が集まるからだという。
もちろん皆は反対した。
しかし、ぱちゅりーの「だれのおかげでこのむれはよくなったのかしら?」の一言で黙り込んでしまった。
そうして駆り出されたのがこの二匹というそうだ。
「しかもさいきんはにんげんさんのたべものをぬすもうとかいいだしたんだよ~~~・・・・」
「なにがけんじゃよ!おうぼうなどくさいしゃじゃないの!」
人里が近いとなると若干・・・いやかなり厄介だな。
いくら賢いとはいえそのぱちゅりーは野良だろう。
迂闊に人間に手を出して報復ENDはゆっくりの群れではよくある話だ。
放っておいたら人間ゆっくり双方に被害が出る危険性がある。
放っておくわけにはいかない。
適当に理由をつけて二人にドスの下に案内するように頼んだ。
「でもまたしんじゃうかもしれないよ?」
まりさが言う。
前にも俺のような流れ者が何人かが話を聞き群を訪れ、
ぱちゅりーの政策に口を出そうとしたが、
そういった奴はみんな何者かに襲われ死んでいったという。
捕食種さえ倒せる俺なら大丈夫だろうと言い、
俺たちは群に向けて跳ね出した。
道中で二人から妙な噂話を聞いた。
なんでも、ゆっくりと人間のハーフ、ゆっくり人間なるものが存在するという噂だ。
水に弱い、甘味を好む、ゆっっくりしていってねに反応する等、ゆっくりの特徴が強く出ているにも関わらず、
人間の体と思考を持っているという。
ハーフ故に親の片方が人間、片方がゆっくりという特異な条件で生まれるらしいが
そんな、外界のおとぎ話みたいなことあるわけないじゃないか。
つーかゆっくりのような人間がゆっくり人間なら人間の脳のゆっくりの俺は人間ゆっくりなのかねぇ?
人猿と猿人の違いみたいなもんだろう。
こんな身の上の俺としちゃあ、もし実在するとしたら一度会ってみたいという気もしなくもないがね。
そんなわけで目的のドスの群に到着したわけだが、
「むきゅ!?だれよそのゆっくりは!」
いきなりぱちゅりーに絡まれた。
「これいじょうむれのにんずうをふやせるほどのよゆうはないっていっているでしょう!?」
俺を連れてきたまりさとありすを叱り飛ばすぱちゅりー。
どうやらこいつが話に出てきたぱちゅりーらしい。
まりさとありすの二人が助けてほしそうにこちらに横目を送っている。
まあ俺のせいだし話を付けてやるか。
俺はこの二人が捕食種に襲われてたから助けただけだ。
「むきゅ?それはよけいなこt・・・ゲフンゲフンむれのなかまをたすけてくれてありがとう。で、このむれになんのようかしら?」
絶対今よけいなことをしてくれたわねみたいなことを言おうとしたなこいつ。
ムカつく奴だ。初めは人間とのトラブルを避けるようにと来たが、たとえこいつが俺に協力を申し出ても絶対してやらねーし絶対今の座から失脚させてやる。
とりあえず群に入る口実を作らねば・・・。
俺は流れ者の旅ゆっくりでね、宿を貸してくれないか?
食料は自分で面倒みるからいらねーぞ。
もとよりゆっくりが普段食べてる物なんぞ口に入れるつもりは毛頭ないがな。
「むきゅ~・・・まあいいわ。どすにきょかをもらいましょ。ついてきなさい」
ぽよんぽよんとぱちゅりーが跳ね出すので後をついていく。
後ろから刺したい衝動に駆られるが我慢我慢。決着は頭脳戦で決めてやるさ。
「まりさがむれのゆっくりをたすけてくれたんだね!ドスはまりさをかんげいするよ!」
ついていった先の洞窟の中で、2メートルほどの大きさのドスまりさに事情を説明するとそういわれた。
家はぱちゅりー曰くちょうど空いてた(おそらくあの森での狩りの最中に捕食種に襲われた奴のだろう)
小さな洞穴に住むことになった。
内装はちょうどひょうたんのような部屋構造になっており、
奥の方は貯蔵庫として使えそうだ。
翌日から俺はまずは群での発言権を得るために例の捕食種の森に潜って小太刀でれみりゃやふらんを狩り、家の中でよくわからない肉団子に加工して群に振る舞う。
ゆっくりの群で上位に立つには群での知名度と評判を上げるが一番である。
他にも狩りを手伝ったりトラブルの解決など、群のためになることを頑張ったと俺は、三日も立つ頃には重要会議に出席できるまでになった。
「だからのんげんのもっているしょくりょうをとってくればむれはゆたかになのよ!」
人間の里に行くのはリスクが大きすぎる。犠牲者を出してまでやることか?
「ぎせいしゃがでないようにわたしがかんぺきなさくせんをかんがえたっていってるでしょう!?」
たとえそうだったとしてもゆっくりの仕業だと言うことはすぐにばれる
危険視されて山狩りをされたらどうするつもりだ?
群は全滅だぞ?
「そのときはどすがにんげんをころせばいいのよ!」
集団で来られたらいくらドスでも勝ち目がないぞ。
「むぎぎぎぎぎぎぎぎ!」
これまではぱちゅりーがドスに政策の許可(といってもドスがほぼ言われるままなのであまり意味がないが)を求めるだけだった会議の場に、
俺とぱちゅりーの怒声が響きわたる。
俺が発言権を得るために奮闘していたときこのぱちゅりーは人里襲撃作戦をかなり進めていたらしい。
だが、襲撃のリスク、完璧(笑)な作戦、その後の対処等
痛いところを突いていくと徐々にぱちゅりーは反論できなくなっていった。
ぱちゅりー種はゆっくりの中でも頭がいいと言われているが、
人間にしてみれば寺子屋で学ぶ子供レベルである。
一応人間の大人だった俺に勝つことはできないだろう。
俺は勝利を確信していた。
「もうおひさまもしずんじゃったよ!きょうはここまでにしよう!」
完全に空気になっていたドスがそう叫んだので、この議題は明日に持ち越して
今日はいったん解散することになった。
明日には襲撃作戦を完全に止めることができそうだ。
夜になり俺は森へと向かう。
真っ昼間には捕食種が少なく狩れる量も少ないので
夜中に足りない分を狩ると言うわけだ。
羽音がするのでれみりゃかと思い顔を上げると
そこにはうーぱっくに乗ったぱちゅりーがいた。
何のようだ?
「まりさはぱちゅりーのじゃまをしないで!あすにはでてってちょうだい!さもないと・・・」
さもないと?
「きえてもらうわ!」
そう叫んだ途端周囲に異常な気配を感じた俺はあわてて周囲を見回してみると、
大量の発情ありすが俺の周りを囲んでいた。
こいつらを使ってぱちゅりーに刃向かう奴らを消していったんだろう。
何とも醜い暗殺部隊だ。
「むっきゅー!いきなさい!」
「「「「「「「「「むっほおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」」」」」」」」
一斉に襲いかかってくるありすの集団。
恐らくこいつらが俺が通ってきた道の上のゆっくりを全滅させた元凶だろう。
おおかたあのぱちゅりーがすてきなゆっくりとすっきりできるとかたらし込んで操っているのだろう。
確かに普通のゆっくりならいくら強くても大量のありす相手にはかなわないだろう。
俺は小太刀を引き抜くと正面に横向きに構え、体ごと高速回転を始めた。
「「「「ゆぎゃあああああああ!!!」」」」
無闇に突っ込んで来るありすがまとめてなぎ払われる。
だが発情したありす達はそんなことお構いなしに突っ込んで来る。
そしてまたなぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
来る。なぎ払われる。
「そぉれくらぁーいでぇ俺をたおせるとぉ~エレエレエレ」
ありすを全滅させ、決め台詞を言おうとしたら回りすぎで酔って吐いてしまう。
せっかくのシチュエーションが台無しだ。
ぱちゅりーを見ると若干焦っているような表情を見せたが、すぐにニヤニヤしだした。きめぇ。
「むっほおおおおおおおおおおおお!!!!」
地面が揺れるような大声に振り向くとぱちゅりーがニヤニヤし始めた理由がわかった。
俺の後方には巨大な影ークイーンありすがいた。
どっから沸いてきたんだよと突っ込みたいが、
そんなことをしてる間にぺにぺにを突っ込まれそうなのでやめておいた。
体に見合った大きさの極太のぺにぺにをむき出しにして一直線に突進してくるクイーンありす。
「ありすのとかいはなあいをわけてあげるわあああああああああああ!!!!!」とか叫んでる。
俺は全く恐怖はしなかった。
- というかクイーンありすの大半はただでかくなっただけのありすであると、
人間だった頃にゆっくりを虐めて遊ぶ友人に聞かされたことがある。
まれに特殊能力を持った奴が出ても、そういう奴は絶対山奥にこもり、ゆっくりを襲うような下劣な行為はしないとか。
つまり・・・。
スパーン
ドシャァッ
「ありずのべにべにがあああああああああ!!!!」
大木が倒れるような音がしてぺにぺにがありすから離れる。
叫んでいるありすを尻目に切り落としたぺにぺにを見る。
ほんの少し前、ゆっくり三代珍味としてうんうん、しーしー、ぺにぺにが大量に狩られたことがあったが
至近距離で見るととてもそんないい物には見えないな。
中身のカスタードだって一舐めしたら糖尿病になりそうな色をしている。
ここにあっても邪魔なので滅茶苦茶に切り刻んで潰す。
「あり・・・・・べに・・・・・ああ・・・・」
その声でありすの存在を思い出したが、見ると下腹部に空いた大穴から自重でカスタードがあふれだし、死に欠けていた。
「もっとすっきりっしtゆびゃ」
不快な辞世の句を述べようとしたのでとどめを刺す。
「ああああありえないわああああああ!」
ぱちゅりーが叫ぶ。
「どうして!?どうしてかてないの!?なんてたっていられるのこわがらないの!?なんで!?なんで!?」
何でといわれても。
「あんたはゆっくりじゃない!かいぶつよ!ゆっくりのかわをかぶったかいぶつよ!いつかぜったいころしてやるわ!おぼえておきなさいよ!」
うーぱっくが飛び去ろうとする。
俺は小太刀に十分な回転をつけ、上に投げ上げた。
「どうして!?どうして!?」
ぱちゅりーは思った。
自分は賢い。自分は賢者だ。なのにあのまりさにすべて論破される。何故だ。あり得ない。ありえn
貫くような痛みを感じる。
右半身と左半身がずれる。
なんで・・・・どうして・・・・・。
投げ上げられた小太刀は回転ノコギリのごとくうーぱっくごとぱちゅりーを真っ二つにした。
ぱちゅりーよ。
確かに俺はゆっくりじゃない。
そして怪物でもない。
小太刀が地面に刺さる。
人間だ。
べシャッという音とともにぱちゅりーだった物が地面に白い花を咲かせた。
翌日。群から姿を消したぱちゅりーが森で大量のありすの死骸に囲まれて死んでいたのが見つかり、村はざわめいた。
が、捕食種の多くいる森ということもありそこで死んでても不思議ではなかったのですぐに忘れられれた。
俺はあえて真実を伝えないでおくことにした。
群の首脳ゆっくりが反論者を消していたという事実はいらぬ騒ぎを起こすだけだと思ったからだ。
俺はしばらくドスの側近としてドスに群の指導の仕方を自分なりに教えた。
その間にこんなことも起こった。
「まりさぁー!たいへんだよぉー!」
俺を群に案内してくれたまりさが俺にそういった。
俺がそいつの巣を見ると、にんっしんしたありすがいた。
頭にツタを生やし、7匹ほどの赤ゆっくりが実っていた。
問題は、実っている7つのうち一つがぱちゅりー種であることだった。
話を聞くと、昨晩すっきりーすると一匹だけぱちゅりー種だったという。
これは取り替え子だな。
取り替え子。
ゆっくりは普通、親からもらった遺伝子のうち片方の親のが覚醒するため、親のうち片方の種になる。
しかし、覚醒しなかった方の遺伝子は無くなったわけではなく、
眠っているだけなので、低確率だが子に遺伝し覚醒することがある。
これが取り替え子だ。
そして取り替え子は育てた者に幸福を呼ぶという。
という友人が言っていたことをそのまま説明すると、
群は色めき立ち、この取り替え子のぱちゅりーを、将来ドスの側近にするとありすが言った。
このぱちゅりーが大きくなれば、この群も安泰だろう。
俺は群を出ることに決めた。
もう俺の役目は終わったと思ったからだ。
皆名残惜しそうな感じではあったが、最後は笑顔で送ってくれた。
そして俺はまたあてもない旅を始めた。
そして群を出て二日くらいたった頃であろうか。
「見つけたぜ・・・まりさ種か。まあいい。」
そういう声を聞いて、
ボカッ
後ろから殴られたような気がして。
そこで俺の記憶は途絶えている。
~後書き~
どうもアサシンの人です。
げすぱちゅりーを書きたかったのにだいぶズレた気がする。
虐待とは無関係だなこの文章。
のんびり続きを書く予定b
最終更新:2009年03月12日 11:08