ゆっくりいじめ系2287 ウ

※虐待側も酷い目に遭います
※しかもゆっくりに対する虐待描写は薄め
※「SAW」って小説のパロ
※前置きが長いですがゆっくりしていってね





ジゆソウ

               作者:古緑





目が醒めたとき俺はコンクリ張りの薄暗い殺風景な部屋にいた
体を起こして周りを見渡すと本当に何も無い部屋だ
部屋に置かれたモノは小さな木の箱が一つ、それだけ
あとは離れた所にドアと…壁の下の方に大きな穴が空いている
それに後ろの壁にデジタル掲示板のようなものがある
窓も無く、それだけが特徴の部屋だ

もちろん俺の住んでいた部屋はこんな牢獄のような部屋じゃない
何故俺はこんなこんな所に?
俺は昨日どこで寝た?
働かない頭で懸命に記憶を辿っていると脚の先でジャラッと音が鳴った
薄暗くて良く見えなかったが脚の先に何か付いてる


鉄の輪だ

輪は右足首にガッチリと食い込んでいる
輪には鎖が付いており
呆然と鎖の先を目で追っていくと壁のパイプに錠で留められていた

「うおおぉおぉぉおぉぉぉぉ!!?」

まさかとは思っていたが
これは「ジグソウ」の仕業か!?
ちょっと前にアメリカ全土を恐怖に落し入れた連続殺人犯
事前に被害者を丹念に調査した後に拉致・監禁し
『ゲーム』と表して命懸けの無茶な試練を被害者に課す
それに勝てば生き残り、負ければ…
まさか日本にも来ていたと言うのか!?
もしそうだとしたら俺はこれから恐怖の試練を?
何とかこの鎖を外す道具は無いかと体中のポケットを探ると
ジャケットのポケットからカセットテープが出てきた

ジグソウとそっくりな手口だ
『ゲーム』を始める前にカセットテープ等を通してルールを伝える
恐れていた事が現実のモノとなってしまった
駄目だ…怖くて再生ボタンなんて押せるワケが無い





それからどのぐらい時間が経ったのか
数十分かも知れないし数時間経ったのかも分からない
どうやらここは見捨てられた廃ビルのようで
人の気配はおろか車の音も聞こえない
ここままだと俺は数年後に醜いミイラとなって発見される事になりかねない
やるしかない…俺は次第に覚悟を決めていった
テープを再生しよう


『ーおはよう○○
 私はジグソウの意思を継ぐ者…ジゆソウだ
 今日はゲームをしよう』

まだ若そうな男…俺とそう変わらなそうな歳の声だ
日本語で話している

『お前は月に何度もペットショップで
 質の悪く安いゆっくりを買っては自宅で嬲り殺している
 お前のゆっくりに対する強い憎しみは消える事が無い
 今日はお前の命がその憎しみを超えられるか試してやろう
 憎しみが死ぬか?お前が生きるか?
 ルールは簡単だ
 そちらにゆっくりを順番に4匹送る
 制限時間内に全て殺したらゲームオーバー
 制限時間の終わりとともに部屋ごとお前は爆破される事になる
 ゲームが終わるまで一匹でも生かしておく事が出来たら
 足輪の錠と扉の鍵を遠隔操作で外し、爆弾を止めよう
 …あぁ、忘れる所だった
 お前がゆっくりを拘束したり
 暴力を振るったり
 ゆっくりの口を利けなくさせたら『殺した』と見なす
 私は常にお前を見ている
 ルールはそれだけだ

 では、ゲームスタート』


ジグソウではない
どうやらジグソウに憧れるだけの模倣犯のようだ
この手の犯罪者は今までにも何人か現れた
このジゆソウを名乗る変態野郎は事前に俺の事を調べたのか
俺が自宅でゆっくりの命を弄んで楽しむ事を知っていた
過激な動物愛護団体の一員かと思ったがそれも違うようで
ゆっくりを殺して喜ぶ俺の元へゆっくりを送るのだそうだ

『爆発』と聞いてまさかと思い
箱の中身を覗いたところタイマー付きの爆弾らしきモノがあった
堅い木の箱に固定されて外せないようになっている
実物を見ると少し怯んだが大した事は無い


ハッ
お粗末なゲームだ
ゆっくりを4匹殺したら部屋ごと吹っ飛ばすだと?
制限時間まで我慢したら足輪が解除されるだと?
そんなの簡単だ!笑わせやがる
ここで制限時間一杯まで黙ってじっとしてりゃそれで終わり!
簡単だ!なんてぬるゲーだ!
見てろ、何が目的だか知らねえが
こっから出たらその足で警察に通報しに行ってやる
ブタ箱にぶち込まれて酷え目に遭うのはお前だ


どうやら『ゲーム』は始まったようだ
既に爆弾のタイマーが作動し始めた
今タイマーは59:20を表示している
制限時間は一時間だ
薄暗くて天井の様子はよく分からないが
あの口ぶりからカメラかなにか仕込んで俺を見てるのだろう

でかい穴から何かが出てくる
男の言ってた通りゆっくりが出て来るんだろうな

ノロノロしやがって…出てきたな
あのフォルムはー




「みゃみゃ~!どきょにゃの~?ゆゆっ?ゆっきゅちちていっちぇね!
 りぇーみゅはりぇーみゅだよ!ゆっきゅちりきゃいしちゃら
 ばきゃなにんげんはあまあまを」








もう一匹殺してしまった


何がぬるゲーだ?
こんなの反則だ
俺はこいつ等ゲス赤ゆっくりが反吐が出るぐらい嫌いなんだ
こいつ等の人を舐めつつも媚びきった喋り方を聞くと我を失う
多少ゲスでも成体ゆっくりや子ゆっくりならなんとか我慢出来る
だがこいつ等だけはー

ーいや、こいつ等だけじゃない
俺が我慢出来そうにないのはこいつ等だけじゃない

俺はこのゲームを甘く見過ぎていたようだ
「憎しみを超える」ね…思っていたより簡単じゃないな
飛び散った餡子を眺めながらそんな事を考えていると
後ろの方で小さな電子音が鳴るのが聴こえた

後ろのデジタル掲示板に『1』と表示されている
あと3匹殺すとこの部屋は爆破される運命になるってワケか
ここからは決して怒りに自分を任せてはならない
…どうやら次のゆっくりが来るようだ

ノロノロしやがって…出てきたな
あのフォルムはー




「ゆっへっへ…おいくそじじい!よろしくたのむんだぜぇ?」





全力で振り下ろす右腕をギリギリで止める事に成功した
今度はゲスまりさか…かなりでかいサイズだ
俺はこの類いのゲスまりさをショップで買って家に持ち帰ったら
水を含ませたタワシで『無くなるまで』延々と擦り続けるのが大好きだった

振り上げた手に驚いて固まってたこのゲスまりさだが
俺が危害を加えないと分かるとニヤニヤしながら近づいてきた


「ゆ…ゆへへ…!おどかしやがるのぜ…!
 あのじじいのいったとおりなんだぜ!
 まりささまにはんこうできないのはわかってるんだぜ?
 きょうはゆっくりたのしんでやるのぜ!」


最悪の展開だ
ゲスまりさはジゆソウにある程度の事情は聞いてるようで
自分が人間に敵わない事は理解しているようだが
構わず攻撃を仕掛けてきた
人間に恨みがあるのか座ってる俺の肩あたりに
鬱憤を晴らすように体当たりを続けてる
デカイだけあってちょっと痛い
こめかみに浮かんだ血管がドクドク波打つのが分かる


「ゆひょおぉおぉおぉ!!さいこうなんだぜ!
 おらおらどうしたくそじじい!まりささまのつよさをおもいしるんだぜ!」


ヤバい今にも手が出そうだ…!
そうだ!こいつを言いくるめて静かにさせとけばいいんだ!
それならルールにも反してない!


「…オイまりさ…!お前がここでこのままゆっくりしてたら
 俺が後であまあまを山ほどくれてやる…!
 それだけじゃない…!最高の美ゆっくりや最高の」


「だまるんだぜ!くちのききかたがなってないじじいだぜ!
 『まりささま』ってよぶんだぜ!?このッ!このッ!」


早くブチ殺したい
噛み締めた奥歯が砕けそうだ
このクソまりさが…制限時間が終わり次第連れ出して
じっくりと!…楽しんでやるぞ…!!

顔を真っ赤にして耐えていると
ふとシャツに何かお湯のようなものがかかるのを感じた

「ゆっへへへへ!
 まりささまのしーしーできたないじじいをきれいにしてやるのぜ!
 どげざしてじょうずに『おねがい』できたら
 まりささまのうんうんをたべさせてやるんだぜ?」









『2』と表示されたデジタル掲示板の下で
俺は頭を抱えていた

あの後まりさは歯を全て砕いた後
リンゴの皮を剥くように皮を剥いてやった
横でピクピクしてる黒いのが『それ』だ…一応まだ生きてる
非常に気持ちが良かったがそれどころではない

もう後が無い!
あと2匹殺したらこの部屋は爆破され俺の人生は終わりだ!
タイマーはまだ42:44を示している
いっそのこと手を潰すか?でも道具も無しにどうやって!?
無理だ!そうだ!
ズボンを脱いで顔に巻いて目を隠し耳も塞ごう!
ゆっくりの顔を見ず声も聞かなければ怒る事も無い!

ズボンを脱ぎさぁ顔に巻き付けようとしたその時
穴からゆっくりが出て来るのが見えた

後になって思ったがこの時出てくるゆっくりを見なければ良かったのだ

ノロノロしやがって…出てきたな
あのフォルムはー




「ゆ”っ!じじいがごはんをくれるにんげんだね!
 はやくもってきてね!おちびちゃんがおなかをすかせてるんだよ!」

「とっととよこちぇ!じじぃ!」






でいぶだ

今までの奴等とは格が違う
サイズもさっきのまりさよりも一回り大きい
しかもゲス赤ゆっくり付きのハッピーセットと来たモンだ
俺にとっては最悪の相手
目の前が真っ白に…否、真っ赤になったものの耐えられたのは
巻き付けたズボンのおかげか学習によるものか

それにしてもなんてデカイ声だ
ズボンの上から耳を手で押さえ付けても全然効果がない


「はやくもってきてね!れいむはしんぐるまざーなんだよ!?
 かわいそうだとおもわないの!?
 もってこないの!?ばかなの?しぬの!?

「ゆ”え”ぇ”えぇぇんおながちゅいだよぉおぉぉ!
 くちょじじい!はやきゅなんとかちてね!」


散々甘やかされた個体のようで
人間をエサ係としか認識していない
いい加減無駄だと悟り顔からスボンを剥ぎ取った
本当に醜いゆっくりだ
こんな奴等がいるから…!!




俺がコイツ等を憎むようになったのは
このでいぶのようにゆっくりの中で最低の個体が存在するせいだ

俺はかつてゆっくりれいむを溺愛するぐらい
ゆっくりの事が好きな人間だった
毎日自分で調理した栄養のある食事と
朝早くのれいむとの散歩
今でもれいむが頬を寄せて来る夢を見る事がある

ある日れいむは死んだ
母が夕方のれいむの散歩中うっかり近所のオバさんと
話し込んでる間れいむから目を離し、
その間に母から少し離れたれいむは
中学校の通学路で
悪ガキ共に石蹴りの石代わりのように蹴り殺されたのだ

何故そんな事を悪ガキ共がしたのか?
単純な悪意から小動物を虐め殺した…それだけじゃない
今じゃ俺の住むような田舎じゃゆっくりなんて害虫扱い
ゆっくりを飼うヤツはほとんどいない

どうしてそうなったのかというと
このでいぶのようなゲス共が好き放題暴れたからだ

ゲスゆっくりは大抵
群れの中でハブられて居場所を無くした負け犬共で
人の住む所まで降りてきては
ゴミ漁り、人の家に侵入、おうち宣言、
路上での交尾、騒音公害、交通妨害、甘味要求、
散々好き放題やってくれるワケだ
これは碌な躾も受けず捨てられた元飼いゆっくりも同じ

だんだんとゆっくりはゴミ屑だと多くの人に認識され始めた

その御陰で迷惑を被ったのが
俺のれいむや自然の中でひっそりと暮らすような
人に迷惑をかけない個体だ


知らなかった事とは言え
悪ガキ共は俺のれいむをゲスゆっくりを駆除するつもりで殺しやがったんだ
奴等は勿論の事だがゲスゆっくり共も許す事は出来ない
間接的にとは言えれいむを殺したのはこいつ等ゲスゆっくり共だからだ

それからだ
ペットショップの片隅にあるエサ用のゆっくりの中から
特にゲスな個体を見定めて
恨みを擦り減らすように嬲り殺し始めたのは

ゆっくりを殺す事を正当化するつもりは無い
ストレス解消に、全く自分勝手な虐殺をしてる事は認める


だがゲスゆっくりが俺に向かってそんな口を利く事は許さない

でいぶごときが『れいむと同じ顔をして』そんな口を俺に利く事は許さない



「きゃわいいれーみゅはおなきゃすいてるんだよぉぉ!?」

「…うるせえ」



「おぢびちゃんがおながすいたっていってるでしょおぉおおぉぉ!?
 にんげんはごはんもってくるしかのうがないんだからさっさとしてね!
 りかいできないの?ばかなの?」

「うるせぇってんだよ!!」




デジタル掲示板が『3』を表示した



「おがぁぢぁぁぁぁああぁん!?」

「だじずるのぉおぉぉおおおぉ!!?
 ぐぞじじい!!でいぶがはんごろじにじでやるぅうぅうぅ!!」



「クズ共が!!よくも俺のれいむを殺しやがったな!!
 れいむと同じ苦しみを味あわせてからブッ殺してやる!!」







それから後の事は
泣き叫ぶ赤ゆを叩き潰してやった事までしか覚えていない








我に返った俺は
『4』を示す掲示板の下でガタガタ震えていた
タイマーは既に残り十分を切り09:33を表示している
もうおしまいだ!
残り十分足らずで俺はこの部屋ごと爆破される!
俺は自分のやった事を後悔していた

こうなったら自力で爆弾を止めなければならない
だがどうやって?俺には着ている服ぐらいしか道具が無い!
どうする!?

「…ゆ…ぐぞじじい…はゆっぐり… ね…」

「がわいぞう…なでいぶに…だんでごどずるのぉ…?」

死に損ないのゲスまりさとでいぶが何やらほざいている
こいつらの雑音のせいで考える事に集中出来ない
デカイ図体して泣き喚きやがって
今からでもその口を利けないように…!


デカイ図体?


そうだ…!
どうせなにも出来ないのなら賭けるしか無い
こいつらを使った賭けだ


「ゆ”っ…!ざわるな…!」
「ぼぉやべるんだぜぇ…」




「…かなり痛いだろうがゆっくりしてろよ」











次の日、廃ビルから少し離れた路上で
痩せた青年が逮捕された

偶然男を拉致する現場を目撃した男性が
車のナンバーを記憶していた事によって
素早く事件が解決されたのはまさに男の幸運だった
痩せた青年は男の行きつけのペットショップ従業員で
どういうワケか事件の動機を話す事は無かった
爆弾はネットで調べて作り上げたものだと言う


爆音を聴いたとの報告を受け警察が救出に向かい
男はビルから救助された
素人の犯行と言う事もあったのだろうか
犯人の作った爆弾は部屋を吹っ飛ばすような威力は無く、
更に男は部屋の端に体を縮め
二つの饅頭の塊を伸ばして盾にする事で爆風を防ぎ
頭を壁に打つけて針を縫う程の怪我こそしたものの
奇跡的に他は軽傷で運び出された

「ジグソウ」のゲームに勝利し生還を果たした者は
不思議と「ジグソウ」に感謝するようになる事があるそうだが
この男は「ジゆソウ」に感謝するようになった


ジゆソウが調子に乗ったゲスゆっくりを嬲り殺す事の
快楽を再認識させてくれたからだ


男はこれからまた一層ゲスゆっくりを殺し続けるだろう
担架に乗せられた憎しみと共に生き残った男は
気を失っているにも関わらずその頬を醜く釣り上げていた



                  ー完ー

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最終更新:2009年05月02日 01:33
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