ゆっくりいじめ系110 髪飾り

「ゆっくりおいしいよ!」「うっめ!めっちゃうっめ!」

妙な声がした辺りを見ると、道端に紅白の饅頭と黒白の大福が一つずつある。
ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙だ。
何食ってのかなー、と見てみると、どうやら野菜のようだ。しかも大根丸々一本。
「なあ、それ、どこにあった大根だ?」
ゆっくり達がいた場所の先には知り合いの農家ぐらいしか野菜を置いているような場所はない。
半ば答えを予期しながらも、念のため聞いてみる。
「ゆっ? おにーさん、だれ? ゆっくりしていってね!」
「ゆゆ! これは、むこうにあったおやさいだよ! ゆっくりおいしいよ!」
むこう、とゆっくり魔理沙が示す方向にあるのは知り合いの家。
やはりそうか。これはちょいと、お仕置きかな。
「君たち、それは人のもので君たちのものじゃないだろう。返して、謝ってきなさい」
一応、警告は発しておく。いきなり罰するのは流石に良心が咎める。
「これはれいむたちのものだよ! ひとのものじゃないよ!」
「へんなこというひとはきらい! あっちへいってよ!」
はい、警告終了。しかし俺は善人なので、ひどいことはしない。踏み潰したりすると感触が残って何度もやりたくなってしまう。
「そんなことを言うゆっくりたちには……お仕置きだ!」
突然、大きな声を出しためにビクッ! と固まるゆっくりたち。その隙に背後へ回って、「あること」をする。
「はい、お仕置き終わり。どっか行っていいよ」
急な終了宣言に「ゆっ?」と疑問符を浮かべながら、ゆっくりたちは俺の方を向く。
「ゆっ!? それ、れいむの! かえしてー!?」
「ゆゆ!? それ、まりさの! かえしてよー!」
同じような言葉で騒ぎ立てるゆっくりたち。そして、俺の手にはゆっくり霊夢のリボンとゆっくり魔理沙の帽子が握られていた。
「「かえしてー!!」」
「うるさいな、お仕置きだって言っただろう。これが最後だ。今、謝ってくればリボンと帽子は返すぞ」
慈悲深い、と自分で自分を褒め称える気にはなれない。無駄なことをしているなぁ、という気持ちの方が強かった。
「かえして! かえしてよー! ゆっくりできないよ!!」
「ぼうしをとっちゃうひとはどっかいってね! ゆっくりあやまってね!!」
「そうかい、それじゃ魔理沙の言うことを少しだけ聞くとするさ」
何をしようかは特に考えてなかったが、面白いことを思いついたので、このまま帰るふりをする。
「じゃあな、達者で……いや、ゆっくりしていってね!」
「「ゆっくりしていってね!!」」
条件反射でそう返事をするゆっくりたち。その間に俺はゆっくりたちがついてこれないよう、全速力で元来た道を駆け戻る。。
普通に歩いても追いつかれないだろうが、『遠くへ行って絶対に追いつけない』と思わせるためだ。
「ゆっ!? ゆっくりまってね!? ゆっくりおいていってね!!」
「ゆゆ!? ゆっくりかえしていってね!? ゆっくりしていってね!!」
後ろから近づこうとしている気配は感じなくはないが、所詮ゆっくり。人間の全速力についてこれるはずもなかった。
「「ゆっぐりしでいっだけっかがごれだよぉ……!」」
断末魔のような悲鳴が聞こえていた



いくらか進んだ所で止まり、後ろを確認。うん、全然追いついて来てないな。影も形も見えない。
しかし、それでは考えていることが達成できないので、ゆっくりに見つからないよう、注意しながら道を戻る。
と、俺が走っていった方向へ飛び跳ねてくるゆっくりが二匹。さっきのゆっくりたちだ。
「ゆっ……ゆっぐりぃぃ! ゆっぐりざぜでぇぇっ!!!」
「ゆっぐりでぎないのぉおぉっ!  ゆっぐりまっででばぁぁ!!!」
必死の形相で跳ねるゆっくり。そんなに帽子とリボンが大事なんだろうか。よくわからん。
既に近くの草むらに隠れていた俺の横を通り過ぎていく。当然、ゆっくりたちは気づかない。
俺は見つからないように、ゆっくりたちの後をつけていった。



どれだけ跳ねたのか。気がつくと周囲は暗くなっており、ゆっくりたちもまた俺に追いつけないことに気がついたようだ。
むしろ諦めたというべきだろうが、あのゆっくりが長い時間跳ね回っていた、という事実に驚嘆を隠し切れない。
ゆっくりも本気になれば、そこそこいけるもんだね。
ゆっくりたちは見るからに落ち込みながら、道を外れて森の方に進んでいく。
そう、俺が見たいのはここからなのだ。



森の方へ進んでいるゆっくりたち。おそらく住処へと戻っていくのだろう。さて、どうなるかな?
しかし、山を登るのに俺の方もいくらか音を立ててるのに、あいつらはまったく気がつかないのな。
やがて、開けた草原のような場所が見えた。もしかすると、ゆっくりたちの住処かもしれない。
向こうから見つからないように注意しないといけないな、と思いながら身を屈めて後を追う。
ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が森の中から草原に出る。そして、お約束の言葉。
「「ゆっくりしていってね!」」
それにつられたのか、何匹ものゆっくりが巣穴から出てくる。見たところ、ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙ばかりだ。
が、反応がおかしい。
「ゆっくりして……」「ゆっ?」「ゆゆゆ!?」「ゆ~?」
奇妙なものでも見たように、いつもの挨拶を返さない草原のゆっくりたち。略して草原ゆっくり。
「「ゆっくりしていってね!」」
二匹が再び挨拶をするが、草原ゆっくりたちはまたしても挨拶を返さない。一種、異様な状況だ。
単なる好奇心から試してみたが、もしかするともしかするか?
「ゆっ? どうしたの? ゆっくりしていこうね!」
「ゆゆゆ? なんでだまってるの? ゆっくりしようね!」
周りの反応に戸惑う二匹。しかし、あいつら仲良いね。ほぼ同じタイミングで一緒に喋ってるよ。
「ゆっくりだって」「おお、こわいこわい」「りぼんがないよ!」「ぼうしもないよ!」
周囲の草原ゆっくりたちは完全に「自分たちとは別なモノ」を見る目で二匹を見ている。
そう、リボンがないゆっくり霊夢と帽子がないゆっくり魔理沙を。
「しらないゆっくりだよ!」「はやくでていってね!」「ゆっくりしないでね!」「へんなやつだよ!!」
二匹は口々に言い立てられ、驚き戸惑っているのが見て取れる。というか泣いてる。
「どうじでぞんなごどいうのぉ!? ゆっぐりでぎな゛い゛よぉぉっ!!」
「もっど、ゆっぐりじようよ゛ぉ!? ゆっぐりざぜでよぉっ!!」
泣きながらも近づいていくと、草原ゆっくりの一匹が体当たりをする。
「ゆっくりこないでよっ!」「ここはまりさたちのおうちだからこないでね!」「ゆっくりしんでいってねっ!」
それを皮切りに、草原ゆっくりたちは口汚く罵りながら二匹に攻撃をする。


「だずげでぇ!」
「や゛め゛でえ゛ぇぇ!」
「い゛だい゛い゛だいよぉお゛ぉ!!」
「ゆ゛っく゛りぃぃぃぃぃ!!」
「やめ゛でえ゛ぇ!! どうじで、どうじでごんなごどずるの゛おおぉぉ!!!」
「ぐるぢいよ! やべでぇっ!! だずげでよおお!? ぶちゅ!」
「い゛や゛ぁあ゛ぁ゛ぁ゛ぁあ゛ぁ゛ぁぁぁ!? びゅっ!」
「ゆ゛っぐりざぜでぇぇ!!」
「ゆ゛っぐりじだい゛よぅ!!」
「ゆ゛ぶっ、ゆ゛っぶう゛ううう゛う゛…!!!!」
「ゆっゆ゛っゆっゆ゛っゆっゆ゛っ!!!!」


見るも無残に潰されていく二匹。そこには容赦も遠慮もない蹂躙があった。
しかし、なんという発見……! リボンや帽子がなくなるだけで識別出来なくなるとは!
もしかしたら、この集団だけかもしれないが、今後とも試す価値はある!
心の中で燃え上がる熱き思いによって、俺は身も心も震えていた。
と、身体の方も震えてしまったため、隠れていた草むらでがさりという音を立ててしまった。
「ゆっくりやったね!」などと勝利を誇っていた草原ゆっくりがびくりと反応する。
いや、もうゆっくりでいいか。二匹はいなくなったし。
「ゆっ!」「ゆゆ?」「だれ!?」「ゆ、ゆっくりしていってね!」
このまま逃げても良かったのだが、やってみたいことがもう一つあったので、素直に出て行くことにする。
まあ、所詮ゆっくりだから攻撃されても平気だけど。
「やあ、こんにちは。ちょっとゆっくりさせてね!」
軽い挨拶とこれさえ言えば、大抵のゆっくりは警戒心を解く。そして、優しいお兄さんの仮面を被る。
「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」
おおう、集団で返されるのはちょっとした迫力があるもんだ。とりあえず、ゆっくりの間を掻き分けていく。
「ちょっと通してね、落し物を届けに来ただけだから」
「ゆっ!」「おとしもの?」「おいしいもの!?」「ちょうだいちょうだい!」
勝手に解釈して盛り上がってやがる。無視して、先ほど潰された二匹の元へ向かう。
ううむ、完膚無きまでに潰されているな。餡子も飛び散っていて、食われてすらいる。
「いや、ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙がリボンと帽子を忘れていったんでね。届けに来たんだ」
今はもう潰されてしまった身体の前まで行く。お前らのことは忘れないよ、一週間ぐらいは。
「ゆっ……?」「ゆっくり……?」「ゆゆゆ!?」
「この二匹は仲間のために、人間のいる所まで食べ物を取りに来たんだ……みんなのためにってね」
勿論、嘘八百だ。腹が減ったんで、取り分を減らすために仲良し二匹だけで食いに来ていたんだろう。
しかし、ここでそんな推測を言う必要は無い。そして、自分たちが何をしてしまったのか、ちゃんと教えてやる。
「二匹とも仲が良くて、一緒に頑張っていたよ……二人で一緒に話し出すぐらいに仲が良かった」
「あ゛あ゛あ゛あ゛……」「ゆ゛う゛ううううっ!」「ゆ゛っぐり゛じようねぇ!?」
ようやく理解し始めたのか、所々から悲鳴のような泣き声が聞こえてくる。まだ、足りないなぁ。
「食べ物を持ってこようとした時に、他の人間にコラーって怒られたんだ。その時にね……」
「ゆゆゆゆっ!?」「ゆっくりはなさないでねっ!」「や゛め゛でえ゛ぇぇ!」
あえて、もったいぶったように遅く喋る。ゆっくりたちにも理解出来るように、ゆっくりと絶望の淵に叩き込むために。
「リボンと帽子を落としてしまったんだ。俺はかわいそうだから、こうやって持ってきてあげたんだ」
ゆっくりの群れは震えていたり、泣いていたりでまったく統率が取れていない。
ゆっくりたちは自分たちが何をしてしまったのかは分かっているが、理解したくないのだ。
俺は理解させるためにもう一押しをしてやる。
「痛かっただろうなぁ、ゆっくりしたかったのになぁ。死にたくたくなんかなかったよなぁ!」
最後はほとんど怒鳴るように話してから、リボンと帽子を潰れた身体の上に置いてやる。
そして、とどめの一撃。

「リボンと帽子がなかったぐらいで、仲間に殺されたくなんかなかったよなぁ!」


「ゆ”っぐりいいいいいいいい!」
「ゆっくりでぎないよぉ!? ゆっくりざぜでえええ!!」
「ゆ゛ぅぅぅぅ!!! ゆ゛ぅぅぅぅぅ!!!」
「い゛や゛ぁぁあ゛ぁ゛ぁぁぁ!?」
「まりさぁ! ゔゔゔゔゔゔ!!!」
「ゆ゛ぅぅぅう゛う゛ぅぅ゛ぅ゛う゛ぅ~~~~ッ!!!」
「ユックリシテイッテネユックリシテイッテネユックリシテイッテネユックリシテイッテネ」
「ゆゆゆゆゆっくりりりりりししししししねねねねね」
「れいむぅごめ゛んな゛ざい!  ごめ゛んな゛ざいぃ!」
「どう”じでぞん”な”ごどい”う”の”ぉ”ぉ!!」
「い゛あ゛ぁあ゛ぁあ゛あ゛ぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
「う゛あ゛ぁあ゛あ゛あっ! ゆ゛っぐりじだいよぅ!」
「ゆっゆっゆゆぅゆゅぅゆ!!!」
「ゆふ゛ェッ゛!オ゛ェッ゛! ケ゛ヒ゛ュう゛!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っーーー!!」


良心の葛藤か、はたまた仲間殺しの重さに耐え切れなかったのか、異様なまでの叫び声を挙げるゆっくりたち。
自分たちが何をやったかは、これ以上ないぐらいの形で認識できたようだ。


発狂し、薄ら笑いを浮かべたゆっくり。鬼のような形相でどこかへ走り去ろうとするゆっくり。
泣き出しながら、叫び続けるゆっくり。口から凄まじい勢いで餡子を吐き出しているゆっくり。
小さいがために発狂した仲間に潰されているゆっくり。呆然としたまま、一切動かないゆっくり。
何度も同じ言葉を呟き続けるゆっくり。細かく震えて舌を噛み千切れるまで言葉を吐くゆっくり。
色んな顔をしたゆっくりがここにはいた。


この時の俺の偽らざる本心は「楽しい」以外の何者でもなかった。
ちょっと手を加えてみただけで、この有様。俺がやったのはリボンと帽子を取って、届けただけ。
ああ、あと一つ教えてあげたっけ。
『お前らはリボンと帽子がないという程度の理由で仲間を殺すんだ』ってさ。それだけだぜ? 
まったく、こういうことがあるからゆっくりに関わるのはやめられない。
まあ、リボンと帽子を取った時には、流石にここまで騒ぎが大きくなるとは思ってなかったが。
さて、あとは見ているだけ。余計な手出しは必要ない。ここまで来たら、何が起こるかはだいたい予想がつく。
考えてもみてほしい。誰が『仲間』を簡単に殺すような集団に属することが出来ようか?
行き着く先は阿鼻叫喚、どう足掻いても地獄って感じだよな。



「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー♪」 「ゆっくりおいしいね!」「うっめ!!! メッチャうっめこれ!!!」
「ゆっくりたべていってね!」「まりさうっめ!」「おなかへったよ!まだたべるよ!」 「うめぇ!」
「ゆっくりしんでいってね!「ゆっくりしねっ!」「むーちゃ♪むーちゃ♪」「うめぇ!ぱねぇ!」
「ハフッハフッ! うっめ!! もっとくれ!!」「ゆっくりしていってね!!!」

「い゛や゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!! だべぢゃ゛ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛い゛!!」 「ゆ゛…ゆ゛っ…ゆ゛っ…ゆ゛っ…ぐちゅ!」
「おねーちゃん!? たすけてぇ! だ! だずげでぇ゛ぇ゛!!」「れいむやめでえ゛ぇぇ……ゆっぐり゛ざぜでえ゛えぇ……」
「い゛だい゛い゛だい゛よ゛い゛だい゛い゛だい゛よぉぉぉお゛ぉ!!!!」 「みぎゃああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!」
「ゆっぐりじだけっかがごれだよ!」「まり゛さはなじでえ゛え゛え゛え゛!!!」 「ゆぎう゛う゛う゛! やめでえ!!」
「ら゛め゛めえ゛ええ゛ええぇ゛ぇっ! ながみでぢゃう゛ぅぅぅ゛!!」「ゆっぐりじでぇぇ! ゆっぐりじでいっでね゛ぇぇ゛ぇっ!」
「じにだくない! じにだくないよぉ! もっどゆっぐりじだいよぉぉ!」「あ゛あ゛あ゛あ゛まりざあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「おうぢにがえじでよ゛!? おうぢにがえじでよ゛ぉぉぉぉ……!」「いやあ゛!い゛い゛やだああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「ぶじゅっ!」「ぶりゃっ!」「ぎゃ! 」「ぐぎゅ!」 「「おがーーーざんっおがーざんっ!! やめ゛でぇぇえ゛え゛え!!」
「たべないでっ! まりさはおいじくないっ! まい゛ざはおいぢぐな゛いよぅ゛っ!」「もっどゆっぐりじだかっ・・だ・・・」


本日、二度目の……いや三度目の大混乱でございまーす。
共食いやら踏み潰しやら何でもござれ、って感じの混乱っぷりだ。収拾はまったくつかない。
こういう時に真っ先に狂えたら楽だろうなー、なんてことも考えつつ、ただ見てる。
しかし、自分で叩き潰すのもいいけど、ちょっといじっただけで大混乱に陥れるとかって状況が整わなきゃあんまり出来ないよな。
そういう意味では幸運といえば幸運なんだろうな。ゆっくり的には不幸だろうけど。
気がつくと、食い合いと同士討ちはほぼ終わったらしく、残るゆっくりはたった二匹になっていた。
一匹は頭がイカれたとしか思えない笑い声を挙げている大きなゆっくり魔理沙。
一匹は少しサイズが小さめなゆっくり霊夢。こちらは恐怖でおかしくなってしまったのか、呆然としたまま微動だにしない。
「うき、みゃきゃやかきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ、き、ぴゃぴゃぴゃぴゃぷあ!」
「……………………」
ふむ、こりゃ面白い。どっちか持って帰ってみようかな。さて、どちらにすべきかな……
「みゃみゃみゃみゃみゃぶぎゃあ!!!!」
「おまえ、少し黙っとけ」
地面にめりこんで動かなくなるゆっくりまりさ。考えるまでもなかった。こんなうるさいモノを家に置いておけるか。
10cmぐらいの小さいゆっくり霊夢を持ち上げる。肉体労働万歳。
「俺の家でゆっくりしていってね!」
「…………………」
おお! あのゆっくりが「ゆっくり」という言葉にすら反応しないとは。これは益々面白い。
帰ったら色々と試してみようか、と思いながら餡子だらけの地獄から出て行く。
これだから、ゆっくりに関わるのはやめられないな。


後日、「怪奇! ゆっくり同士の集団共食い!」というあまり怪奇臭がしない話題が人々の間で噂された。
しかし、数日もしない内にすぐに消えて終わった。幻想郷の住人はゆっくりのことなど特には気にしないのだ。
「まったく、ひどい話だと思わないか? お前の家族のことなんて特に話題にするほどじゃないんだってさ」
「…………………」
反応なし。生きてるのか? とも思うが、口に食べ物を放り込んでおくと勝手に食っている。本能が身体を動かしているのかも。
どうしたら、このゆっくりに再び意識を与えることが出来るか。考えるだけでも楽しいものだね。

                                              終わり

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最終更新:2008年09月14日 05:33
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