ゆっくりいじめ系1993 加工場産の赤ゆっくりを育てる 前編

さ〜て、今日も夜食にゆっくりタコ焼きでも食べるか。

ゆっくりタコ焼きとは、加工場産の食用のれいむやまりさをホットプレートやオーブントースターで焼く事で調理して食べる冷凍食品だ。
アルミのパッケージにはれいむとまりさの笑顔が
「ゆっくりしていってね!」「おいしいよ!」などと吹き出し付きで描かれている。
1パッケージに6個いり398円とちょっとお高い。
今川焼きやあんまんに近い食べ物だが、生地と餡子の相性が最高で
普通に小麦粉を溶いて餡子を入れたものとはまるで比べ物にならない。

あれ、冷凍庫に入れておいたはずがどこへ行ったかな?
ゴソゴソと奥を探すが見当たらない。


「・・・ゅ・・・・・・ゅ・・・・・・」

足元で何か声が聞こえることに気づいて、下を見ると
スーパーの手さげビニールに入っているパッケージを見つけた。
これから食べようとしていたゆっくりタコ焼きだ。

買ってきたまま冷凍庫へ入れ忘れて放置してしまったのだろう。
もぞもぞと動いているところを見ると、すでに自然解凍されてしまっている。
おそるおそる、パッケージを拾い上げてギザギザの溝に指をかけて開封してみた。

「ゆっくちちていっちぇね!」
「ゆっきゅり〜♪」
「ゆっくちちゅちぇね!」
「ゆ〜ん、ゆ〜ん!」
「ゆぅゆぅ・・・zzz」
「ゆ〜ん?・・・ぷりぷり」

6個ともすっかり冬眠(?)から醒めてしまっていた。
赤れいむ3匹と赤まりさ3匹
1匹のまりさは居眠りをしていて、もう1匹は小さなうんうんをしている。
1匹のれいむは人間の赤ちゃんのように泣きじゃくっていた。
もう自我や個性があるのだろうか
これでは、冷凍状態と違って勝手に動き回っておいそれとホットプレートで焼くことができないだろう。
苦しめれば味が良くなる成体ゆっくりと違い赤ゆっくりはそのままがベストの甘み。
出来ればゆっくりした状態で調理したい。
かといって再冷凍はどんな食品であれ味を大きく落としてしまうものだ。

う〜ん・・・と考え込んで閃いた。
そうだ、こいつらを成体まで育てることができれば毎日ゆっくりが食べ放題じゃないか?
それを冷凍してからタコ焼きにすれば、美味しいゆっくりタコ焼きが毎日食べられるぞ!
いや、ゆっくりタコ焼きだけじゃない。
贅沢に赤ゆのみを使用したゆっくりお汁粉に赤ゆっくりの踊り食いだって思うがままだ。
こうして、俺と赤ゆの生活が始まった。


6匹に自由に動き回られるとうっかり踏み潰してしまったり、そこらへんに排泄されても迷惑なので
とりあえず飼育ケースとしてダンボールにタオルをひいて入れてやることにした。
そこへ、カップアイスの蓋を逆さにしてティッシュをひく。

「いいか、うんうんもしーしーもここにしろよ。」

「ゆっきゅちきょきょにうんうんちゅるね!」
「ゆっくちわかっちゃよ!」
「ゆっきゅちー!」
「ゆえ〜ん、ゆえ〜ん!」
「ゆゅ〜ん・・・zzz」
「ゆう〜?」

1匹のまりさが話を聞かないで寝てばっかりなのでデコピンをすることにした。
ピシッ!
「ゆびょっ!」
体の半分をぐにゃりとへこませて目を大きく見開き、口から餡子を覗かせた。

「まりささん聞いてますか?
うんうんと、しーしーはここだからね。
みんなもうんうんやしーしーを別の場所にやったらデコピンだから覚えておいてね!」
そして、もう一度デコピン
ペシッ
「ゆぴゃ!
・・・いちゃいのやぁー!ぴしっやだよぉー!ゆぇえええんん!」

「ゆゆゆ!いちゃがっちぇるよやめちぇあげちぇね!」
「おかーしゃんきょわいよぉ〜!ゆえ〜ん!」
「ゆえぇ〜んゆえぇ〜ん!」
「ゆわぁぁぁ〜ん!」
「ゆぅ?」

痛がってるまりさを心配してる赤れいむもいるが、ほとんどは怖がって奥の方へ逃げて泣いている。
いくら頭の悪いゆっくりでも、こうやって体で教えていけば大丈夫だろう。
そういえば餌がまだだったな。
赤ゆっくりは生まれた直後に親が茎を食べさせるというが、まあ米粒でもあげておけばいいか、一応は糖分あるし。
電子ジャーからしゃもじではなくスプーンですくいとり、それをペットボトルの蓋をさかさにして盛る。
これがお茶碗というわけだ。

「ほら、赤ゆども、ゆっくりしたごはんだぞ」

”ごはん”という単語は教えなくてもわかっているのか、それとも”ゆっくり”という言葉に反応したのか
さっきまで泣いていた赤ゆたちは、もうそんなことを忘れてしまったようにペットボトルの蓋に群がる。

「ゆっくちたべりゅよ!」
「むーちゃ、むーちゃ!」
「もーく、もーく」
「ゆぇ〜ん、れいみゅもごはんたべちゃいよぉ〜!」
「まりしゃもたべりゅからどいちぇよぉ〜!ゆゆ〜ん!」
「ゆゆぅ〜?」

ペットボトルの蓋の茶碗は赤ゆにも小さかったのか、3匹が食べ始めると残り3匹は蓋のフチまで近づくことが出来ない。
そして、盛ってあったご飯が半分くらいになってくると、重量が軽くなったことで蓋が横向きにひっくり返り
ころころ〜っと転がってしまう。

「ごはんしゃん、ころころしにゃいでね!いもうちょたちがまだたべてないよ!」
「ちあわちぇ〜♪まりしゃはもうおにゃかいっぱいだよ!」
「げっぷっ♪れいみゅのおにゃかぽんぽんだよ!」
「ゆぇ〜ん、ごはんさんゆっくりまってね!にげないでにぇ!」
「まりしゃのごはんさんまっちぇ〜!」
「ゆふ〜ん」

ペットボトルの蓋は失敗だったか。見た感じ餌箱っぽくていいと思ったんだがなぁ。
しょうがないから足元にごはんの固まりをスプーンひとすくいそのまま置いてやった。
どうせ下にひいてあるタオルは定期的に洗う予定なのでとりあえずはいいだろう。

「ゆ〜ん、おとーしゃんありがちょー」
「ゆゆ〜ん、おかわりきたからもっちょたべりゅよ!」
「げっっぷ、れいみゅはもうごはんしゃんなんてみちゃくもないよ!」
「むーちゃ、むーちゃ、ちあわちぇー!」
「むっちゃむっちゃ!」
「もくもくもく、もくもくもく」

あれ、いま俺のことをお父さんと言ったのか?
よくみてみれば、赤ゆにもれいむ種とかまりさ種とか以外に個体差がありそうだ。
よし、観察しやすいように額に油性マジックで番号を振っておこう。

長女っぽい、妹おもいなれいむが1番
おかわりを食べているまりさが2番
もうごはんを見たくもないとか言ってゲップしてるれいむが3番
泣いてばかりいたれいむが4番
寝てばかりいてデコピンしたまりさが5番
頭がかわいそうっぽい感じのまりさが6番


さて、夜食も食べ損なったし今日はもう寝るか。
自分の食事の代わりに赤ゆを満腹にしてやるとはとんだ愛護派だぜ。
居間にダンボールを残して、ベッドのある部屋へ移動しようとする。

すると、赤ゆどもがダンボールをかしかしとひっかきながら俺の後に続こうとしていた。
「おとーしゃん、いきゃないで!」
「まりしゃもおとーしゃんとゆっきゅりしたいよ!」
「げっぷ、れいみゅもれいみゅもー!」
「おとーしゃんいかにゃいでー、ゆわぁぁぁあん!」
「まりしゃ、もうわるいこちょちないきゃらいっちょにゆっくちちちぇ〜!」
「ゆぅ〜ん!ゆぅ〜ん!」

れいむ種はもみあげをピコピコとさせてじたんだを踏み
まりさ種は届くわけのないダンボールの壁面をぴょんぴょんと跳ぶ
6番の頭が悪そうなまりさまで必死になって”><”こんな表情をしながら顔をフリフリと振ってこっちに叫んでいる。

生まれたときから傍にいて餌をくれた俺を親ゆっくりだと確信し
その俺が視界の外に行き、どんどん遠くに離れていくと感じたのだろう。
6匹は自分たちを捨てて親がどこかへ行ってしまうと思う必死に呼び止めている。

「ぷぅ〜」

俺は一度だけ振り返ってから屁をこいて、ベッドのある部屋へと移動した。


「ゆぇ〜んゆぇ〜ん!」「ゆわぁぁ〜ん!」という泣き声がしばらく続き
夜中にトイレへ行ったときにそっと覗いてみたら
1番の長女れいむを中心に5匹は輪になって固まって寝息をたてていた。

「ゆぅゆぅゆぅ・・・みんにゃゆっくちちちぇね・・・」
「ゆゅ・・・おとーしゃん・・・zzz」

頬と頬をすりあわせて、しあわせー♪といった感じだ。
ちょっとイタズラ心で額に1番と書かれている長女れいむをツマ楊枝で突っつく。
「ゆぴゃ!」

サッと俺はダンボール内から死角になる位置に身を隠し様子を伺うと
1匹だけ目を覚ました長女れいむは、薄暗い暗闇の中で親がいない事を思い出し
「ゆ・・・ゆゆ・・・おとーしゃん・・・おとーしゃんはもうかえっちぇこにゃいの?
ゆ・・・ゆゆゆ・・・ゆわぁぁぁぁ〜ん!」
と大声で泣き出した。

この長女れいむを中心に輪になっていたところを見ると
きっと他の5匹を励まして親がわりになっていたのだろう
その心が折れて泣き叫んでいる今、どうなってしまうのかとハラハラしながら様子を伺った。
長女れいむの泣き声で他の赤ゆも目を覚ます。

「ゆゆぅ・・・ゆっゆっ、ゆえ〜ん!ゆえ〜ん!」
「ゆぅ?・・・ゆ・・・ゆわぁぁ〜ん!おとーしゃーん!」
「ゆっ!?・・・ゆわわぁ〜ん!」
「ゆぅゆぅ?・・・zzz」
「ゆゆぅ?ゆゆ〜ん!ゆゆ〜ん!」

あれ、5番のよく寝るまりさだけ反応がないな。
見えないように、手だけスッとダンボール奥に忍ばせてツマ楊枝でチクリッ!
「ゆぴゅ!」
赤ゆからすればサソリのような生物が突如巣に襲い掛かってきたように見えるだろう。
それから、5番まりさも他の5匹が泣いているのを見てパニックに陥りふるふると震えて泣き出した。
「ゆえ〜ん、おとーしゃんたちゅけちぇー!まりちゃきょきょだよー!」

そのおとうしゃんが刺したわけですが(笑)
さて、あんまり夜更かしすると体に悪いし今度こそ寝るか。ゆっくりゆっくり。







朝、すっかり赤ゆどもの事を忘れて居間に入ると
泣きつかれて葛饅頭のようになった赤ゆどもが俺に気がついて色めきたつ。

「ゆ・・・ゆゆ!おとーしゃんだ!おとーしゃんがかえっちぇきちゃよ!」
「ゆゆっ?おとーしゃん!おとーしゃん!」
「ゆっくちちちぇいっちぇね!ゆっくちちちぇいっちぇぶぴゅ!」
「ゆわぁぁ〜ん!おとーしゃん!」
「まりしゃいいきょにしちぇるからもうどこにもいきゃないでにぇ!」
「ゆぅ〜ん!ゆゆぅ〜ん!」

ああそうか、昨晩赤ゆを飼い始めたんだっけ。
とりあえず、また白いメシでもくれてやるか。
ん?
箱の中を見ると、逆さにしたカップアイスの蓋の上に5個の餡子の固まりがあるが
ペットボトルの蓋の中に1個、同じような餡子の固まりがこびりついていた。

「こっちにうんうんしたの誰だ?」
6匹の前にペットボトルの蓋をもって見せる。

すると、3番のれいむが前に進み出て
「れいみゅだよおとーしゃん、そっちでうんうんしたほうがおちりをこうやってズーリズーリふけてきもちいいんだよ!」
そういって、ゆっへんとお尻を突き出しピコピコと左右に動かして見せる。

「はい、おしおき」
ペットボトルの蓋をそのまま3番のれいむに被せる。
プチトマトサイズの赤ゆにとってペットボトルの蓋は目元まですっぽりと入って内側の溝のせいで手のないゆっくりには簡単には外れない。
「れいみゅのおべべがぁ〜!まっくらでみえにゃいよぉお!」
まるで、目を抉られたかのような事を叫んでいる。
その間に、他の5匹には白いごはん。

「れいみゅもたべりゅよ!ゆっくちたちゅけちぇね!ゆえ〜ん!」

「お前は、昨日ごはんなんてもう見たくもないとか言ってたよね。ゆっくりできないゆっくりはこうなるんだよ!」

長女れいむと4番れいむ、6番まりさは心配していたが、他の赤ゆはお構いなしにごはんを平らげていく。
「むっちゃ、むっちゃ〜ちあわちぇ〜♪」


成体まで育てて、無料で赤ゆ食い放題にするつもりだが
子育てをするのが大変だなと半日もしないうちに実感した。
ここは、どこかからか教育係の親ゆっくりを手に入れて育てさせるか。

部屋から出るときにまた、赤ゆどもが大騒ぎを始めるだろうと思ったので
食べてる間にこっそりと部屋を出て外へ出かけた。

子育てといえば目指すは、れいむ種かちぇん種だ。
おにいさんわかるよー。





・・・つづく





過去の作品

ゆっくりいじめ系1222 ゆっくり繁殖させるよ!
ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる
ゆっくりいじめ系1261 水上まりさのゆでだこ風味
ゆっくりいじめ系1297 ゆっくり贅沢三昧・前編
ゆっくりいじめ系1466 ゆっくり贅沢三昧・後編
ゆっくりいじめ系1467 まりさの皮を被ったアリス
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作者:まりさ大好きあき

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最終更新:2009年01月19日 21:20
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