ゆっくりいじめ系100 ピタゴラゆっくり

※注意 特になにもしてないゆっくり一家が虐められます!

「ピタゴラゆっくり 装置編」

 梅雨も中ごろにになり、久々の晴れ間を見せた幻想の森の中をあるゆっくり一家がお散歩していた。
母親と思われるゆっくりれいむの後ろを10匹ほどの子ゆっくり達がぞろぞろとついて回っている。
 久々の晴れ間とあって皆、意気揚々としている。
「ゆっ!ゆっ!ひさしぶりのおそとはきもちぃなー!」
「そうだね!ゆっくりたのしもうねっ!」
「ゆっ!ゆっ!ゆっ~♪」
「おかぁさん、ゆっくりおなかすいたよー、やすもうよー。」
「ゅゅ、ゅっくりちかれたー。」
子ゆっくり達は思い思いにしゃべっている。
「そうだね。そろそろゆっくりしようね。」
一番小さな子ゆっくりが疲れてきているのを確認すると、ちょうど川辺に差し掛かったこともあり、
おかあさんゆっくりはそこで休憩をとることにした。そこか花も咲きほこり、それにつられて虫たちも
集まっており、ゆっくりには最高のゆっくりスポットだった。
「おみずつめたーい!」
「すっきりー!」
 川辺で水浴びをするゆっくり。
「はふはふ、うまっ、めっちゃうまコレ!」
「む~しゃ、む~しゃ、しあわせー!」
 花や虫を食べるゆっくり。
 はしゃぎまわる子ゆっくり達を見守りながら木陰で休むおかあさんゆっくり。

 と、そこへガサッゴソッと近くの草むらからなにやら音が聞こえてくる。
「お、なんだゆっくりの家族か。」
 草むらから一人の男が出てくる。
「ゆゆ?おじさんだれー?」
「おじさんはゆっくりできるひとー?」
「おじさんゆっくりしていってね!」
 男に気づいた子ゆっくり達がテンプレな台詞をいいながら男に近寄っていく。
「ゆっくりちかづいちゃだめだよっ!」
 突然、おかあさんゆっくりが叫び子供達を引き止める。
「おかあさんどうしたの?」
「どうちたのー?」
 いきなり大声を上げた母親にびっくりしつつも、疑問の声を投げかける子ゆっくり。
このおかあさんゆっくりは人間がどんなものなのか僅かながら知っていた。食べ物やお家
をくれたと思ったら、いきなりひどいことをしてゆっくり達をゆっくりさせてくれないのだ、と
仲間のゆっくりから聞いていたのだ。特に「かこうじょ」の人というものには絶対に近づいたら
いけないらしい。
「おじさんかこうじょのひとでしょ!れいむしってるよ、かこうじょのひとはあぶないって!」
 木陰から移動し、男から子供達を隠すようにしながら言うおかあさんゆっくり。母親のいつもと
違う気迫に少々おびえながおかあさんゆっくりの陰から男を見上げる子ゆっくり。
「ははっ、僕は加工所の人間なんかじゃないよ、ただのきのこ取りさ。ほら、これが証拠だよ。」
 そういって男は自分の背負っている籠の中身をゆっくり達に見せる。確かにその籠にはたくさんの
きのこが入っていた。
 男の見せたきのこに子供達は一瞬にして食べたそうに瞳を輝かせたが、それでもおかあさんゆっくり
は男に疑いの目を向けつつ、子供達を制止する。その様子をみた男は頭をぽりぽりと掻きながら苦笑する。
「おいおい、そんなに怖い顔しないでくれよ。ほら、お近づきのしるし。」
 そういいながら男は、自分のズボンのポケットから飴玉やクッキーを取り出し、ゆっくり達の前に置く。
このお菓子はゆっくり達に出会ったとき、籠の中身から気をそらすために男が常に持ち歩いているものだ。
当然、賞味期限などはとっくの昔に過ぎている。
 目の前においしそうなものが来たことで、子ゆっくり達は我を忘れ、母親の陰から飛び出し喰らいつく。
「はふはふ、あまっ、うまっ、めっちゃスイーツ!」
「む~しゃ、む~しゃ、とってもしあわせ~。」
「あまーーーーーーーーい!」
「おいち、おいちぃ!」
 無我夢中でお菓子に喰らいつく我が子に最初は戸惑いつつも、男がにこにこしながら特に何もしないこと、
子供達にも何もおこらないこと、そして、そういえば自分もお腹すいたなぁ・・・。と、思っていたことから
自分も男の置いたお菓子に恐る恐る口をつける。
「・・・!うまっ!めがっさうめぇ!」
 飴玉を口に入れた瞬間、おかあさんゆっくりの頭の中は食欲で一杯になった。
 甘いさすがゆっくり甘い。
「どうだい君達、おいしかったかい?」
 ゆっくり達がひとしきり食べ終わるのを待ってから尋ねる男。
「おじさん、おいしかったよ!でも、ゆっくりもっとたべたいよ!」
「ゆっくりちょうだい!ゆっくりちょうだい!」
「MOTTO!MOTTO!」
「もっちょ、もっちょー。」
 ゆっくり達の反応はまさしくテンプレ乙。といわざる終えないものだった。特に母親ゆっくりは、さっきまで
疑っていたのはどこにいったのか一番声高におかわりを要求してくる。
「それじゃ、おじさんのお家に来るかい?」
「おじさんのおうち?」
「そうだよ。」
「おじさんのおうちにはたべものがいっぱいあるの?」
「そうだよ。しかも食べ物だけじゃなくて君達にぴったりの遊び場もあるし、かなりゆっくりできるところだよ!」
 その言葉をきいた瞬間、ゆっくり達は目を今まで以上に目を輝かせ「ゆっくり!ゆっくり!」と飛び跳ねている。
「それじゃ、改めて聞くけどおじさんのお家に来るかい?」
そう男が尋ねると、ゆっくり達は声をそろえて、
「「「「ゆっくりおじさんのおうちにいくよ!」」」」
 こうして、1人と11匹の行列は人里へと向けて出発した。
 途中、ゆっくりれみりあがゆっくり達を襲うと飛び掛ってきたが、男がそのキレイな顔をふっ飛ばしてやったので、
ゆっくり達はは更に男のことを信用した。

そして―

「ここが、おじさんのお家だよ!」
 そういって男が扉を開け、中にゆっくり達を通してやる。
「わぁー、ひろーい!」
「ここならゆっくりできるね!」
「ゆっくりみて!たべものがあるよ!」
「わーい!わーい!ゆっくりしよー!」
 部屋に通されたゆっくり達は思い思いの感想を述べながら、目ざとく見つけたお菓子の山に群がっていく。部屋の広
さは、6畳ほどだがゆっくり達には十分すぎる広さだ。そこには大量の(賞味期限切れの)お菓子があり、部屋の隅には
水のみ場が、そして、部屋の中央には滑り台やらトランポリンやらアスレチックやらが合体したものが置かれている。
これらはすべてゆっくりのサイズに合わせて作られている。
「ゆゆっ!すごいねおじさん!ほんとにゆっくりしていっていいの?」
 いつの間にかお菓子を満腹になるまで食べ終え、ゆっくり用総合レジャー施設で遊んでいる子供達を優しく見つめながら
男に尋ねるおかあさんゆっくり。
「当然だよ!ここはおじさんがゆっくりのためにゆっくり出来るように作ったんだからね!」
と、親指をグッと立てたながら笑う男。
「おじさんありがとう!じゃあ、れいむもゆっくりするね!」
そういっておかあさんゆっくりは子供達のもとへぽよんぽよんと跳ねていく。それを後ろから見ながら男が、あっ、思いつい
たような声を上げる。
「折角おじさんの家に来てもらったんだ、何か歓迎のお料理を作ってあげないとね!」
「ゆゆ?おじさんれいむになにかくれるの?」
「そうさ!おじさんとっておきのおいしいお料理さ!」
その言葉を聞いて喜ぶ母ゆっくり。さらに男は、
「そうだ、そこのちびちゃん達にも手伝ってもらおうかな。」
そういって男は子ゆっくり達の中で一番目と二番目に小さいゆっくりを指差す。
「ゆ?れいむがにゃにかおてちゅだいするのー?」
「すりゅのー?」
この2匹の大きさはまさしく一口サイズといっていい大きさだった。
「そうだよ、おじさんと一緒におかあさんのためにおいしい料理を作って、お母さんを喜ばせてあげよう。」
おかさんのために、おかあさんを喜ばす、といった言葉がまだ幼く、周りに世話をしてもらっている2匹の心に
響いたのか、俄然やる気に満ちた顔になる。他の子ゆっくり達も自分も手伝うと申し出るが、男がこの2匹が一番
いいのさ。といいながら、子ゆっくりを1匹、滑り台から転がしてやる。
「ゆぷぷぷぷぷぷぷぷぷ」
と声をあげながら滑り降りてくる子ゆっくり。その声に驚き、滑り終えて床に突っ伏す子ゆっくりを見守る他ゆっくり
達。と、突然突っ伏していたままのゆっくりが飛び起き、
「ゆー!!これ、とってもたのしいよ!みんなもゆっくりやろうね!」
興奮しきった顔で叫んだゆっくりの声によって我も我もと滑り台のてっぺんへと登り始める。
 それを見た男は、じゃ逝こうか。と、ちびゆっくり達を抱え台所のある扉へ向かう。ちび達は滑り台を名残惜しそう
見つめながらも、母の役に立ちたいと目を輝かせながら男の手の中に納まった。
 おかあさんゆっくりは幸せだった。こんな広くて食べ物がたくさんあるところでゆっくりできるのが、我が子たちが
楽しそうにしているのを、なによりまだ幼い末娘達が自分のためにおいしいものを作ってくれるのを。
 しかし、おかあさんゆっくりは気づかない。この部屋の壁は分厚く、防音仕様になっていることを。おかあさんゆっくり
は気づかない、この部屋につながる部屋の扉はすべて鍵付であること。おかあさんゆっくりは気づかない、この部屋には窓
が無いことを。

―――十数分後

「お・ま・た・せ~☆」
男がそんな声あげるんじゃねー!と言われそうな声色で男が皿を抱えて入ってくる。その顔はなぜかとてもやりきった後の顔だ。
「ゆゆ!おじさんまってたよ!はやくゆっくりちょうだいね!」
などと、微妙に矛盾したこと言うおかあさんゆっくり。
「ふふふ、ごめんごめん。はい、これ!」
そういって男は持っていた皿をゆっくりの前に置く。
「わーすごーい!」
「おいしそう!」
「いいにおい~!」
 男の置いた皿の中身をみて、遊びつかれて母親にくっついて休んでいた子ゆっくり達が感想を口にする。
 男の持ってきたものは2つの上げゴマ団子だった。丸々としたそれはたっぷりとゴマがまぶされ狐色になるまで油で揚げられている。
団子からはゴマの香りが立ち込める。想像するだけで腹が減ってくる。
 それを目の前で見せられたおかあさんゆっくりは待ってました!と言わんばかりにかぶりつこうとする。しかし、直前でふと違和感に
気づき、男に尋ねる。
「ところでおじさん、れいむの赤ちゃん達はどうしたの?」
 そう、男を手伝ってもらうといって連れて行かれたちび達がいないのだ。
「ちょっとお団子を作るのに疲れた休んでるだけだよ。今はおねんねしているよ。」
 男がそういうと、ならば大丈夫と思ったのかおかあさんゆっくりは揚げゴマ団子にがぶりつく。
「はふ、あつっ、はふ、うめっ、めっちゃうめこれ!!!」
 かなり気に入ったのか思わず2個いっぺんに食べるお母さんゆっくり。それを見た男は密かに笑みを浮かべる。
 おかあさんゆっくりが団子を両方とも半分ほど食べたころに男がぱんぱんと手をたたく。それにつられておかあさんゆっくりは食事を
止め、母親の食事を羨ましそうに見つめていた子ゆっくり達も男に注目する。
「おかあさんばっかり楽しんでちゃ、君達がかわいそうだから今からおじさんが手品をしてあげるよ!」
「ゆゆ?てじな?」
1匹の子ゆっくりが聞き返す。
「そうだよ、さぁ見ててごらん。」
「ゆゆ??」
そういって、男は1匹の子ゆっくりを手のひらにのせるとどこから取り出したハンカチをかぶせる。
「おじさーんなにもみえないよー!」
「おじさんはやくそれをどけてあげてね!」
ゆっくり達の抗議の声を無視して呪文を唱える男。
「3・・・2・・・1・・・、オマエハモウシンデイルー!」
そういって男が勢い良くハンカチを上へつまみ上げる。
「「「!?!?!?!?」」」
ゆっくり達の顔が驚愕の色に染まる。なんと、さっきまで男の手のひらにいた子ゆっくりは一枚のクッキーになってしまったのである!!
「はいどうぞ、お食べ。」
そういって男は驚き固まっている子ゆっくりにクッキーを差し出す。
「クッキーうめぇ。」
思わずクッキーを食べる子ゆっくり。途端、
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛れいむがれいむをだべだぁぁぁぁぁぁ!!」
1匹の子ゆっくりがそう叫んだことてゆっくりれいむ一家は狂乱状態となった。
「どうじでごんなごどずるのおおおおおおおおおおおおおおお!!」
「おぢさんゆっぐりじねぇぇぇぇ!」
「あがぢゃんがあ!れいむのあがぢゃんがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
一家はそろって男に体当たりをしてくる。男は慌てて、
「ほらほら、すこし落ち着いて!れいむはちゃんとここにいるよ!」
そういって、男は再びハンカチを手のひらにのせると今度ゆっくりとハンカチを除ける。するとそこには1匹の子ゆっくりがいた。何が起
こったのか理解できずきょとんとした目で周りを見渡す。
「よがっだぁ!わだじのあがぢゃんいぎでるー!」
「ゆっぐりじでいこうね!ゆっくりじでいこう!」
子ゆっくりの無事を確認した一家は今度は嬉しさのあまり泣きじゃくる。
「みんなゆっくりしようね!ゆっくりしようね!」
当の子ゆっくりは状況をいまいち飲み込めないのか男の手のひらで楽しそうに飛び跳ねる。
「おじさんひどいよ!いきなりこんなことするなんて!」
狂乱状態から立ち直ったおかあさんゆっくりは男に抗議する。
「はは、ごめんごめん。でも、手品っていうのはこうやって皆を楽しませるものなんだ!」
「もう!今度からはゆっくり気をつけてね!」
おかあさんゆっくりは頬をぷくーと膨らませるが、手品自体が安全なものとわかったので安心したようだ。
そのことが子ゆっくり達に伝わったのか、今度は自分にやってという声が上がり始めた。男はそれを快く受け、皆に代わりばんこで手品をして
あげた、不思議で面白いものが見れ、更にはお菓子まで貰える、まさに一石二鳥だった。
 全員が手品を体験し終えると、男はゆっくり用総合レジャー施設の前に立つと、滑り台の終端部分に何か引っ掛けるような動作をした後、その
部分が隠れるようにハンカチのカーテンを掛けると、
「さぁ、ここからが本番だよ!今度はこの滑り台から降りてきた子がハンカチにはいると、なんと!餡子入りのお饅頭に変わりま~す!」
その言葉に喜びの声をあげるゆっくり達。続けて男は、
「さらに、今回は3人一緒にこの手品を受けてもらいます!もちろんお饅頭も3つ分!」
その言葉で更に色めき立つゆっくり達。れいむがやる!れいむがやる!と男に擦り寄る。そして男は適当に3匹の子ゆっくりを拾い上げる。
拾い上げられた子ゆっくりは満足げだ。他のゆっくり達はブーブー文句をいっているが、男のみんなちゃんとやってあげるよ。という言葉に
それなら大丈夫だね!と言い合った。
「それじゃ、いくよー!」
そういって3匹の子ゆっくり達を立て続けに転がす。子ゆっくり達の顔の向きは皆、外側を向き、横にころんころんといった感じで転がっていく。
この滑り台、滑り台というにはレールに近い。そう、工場などで製品の向きをしっかり固定できるようなレールに。

「ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪ゆっ♪」
子ゆっくりはご満悦だった。姉妹の誰よりも最初に選ばれたから。それに、この滑り台はとても面白いからだ。目はぐるぐる回ってしまうが、この
スピード感は普通にゆっくりしていたら体験できないものだ。そろそろこの滑り台ももうすぐ終わってしまう。そうなるの少し寂しい。でも、おじ
さんに頼んだらもう一度させてくれるかもしれない。そうだ、そうに違いない。と、思いながら視界がハンカチに遮られた瞬間、子ゆっくりの体の
中を何かが走り抜けていった。子ゆっくりはそれが何なのかを確認するまもなく意識が暗闇に溶けた。

 3匹の子ゆっくりがハンカチのカーテンに吸い込まれたこと確認した男は、ニヤッと笑みを浮かべた後、
「さぁさぁ、みなさんお持ちかねお饅頭だよ!3、2、1!オマエハモウシンデイルー!」
そういって男はハンカチを外すことなく、手でひょいと、子ゆっくり達の前に饅頭を置いてやる。そこには、3つの饅頭がきれいに2等分ずつされていた。
「ゆっくりあま~い!おいしー!」
「うまうまうまうまうー☆」
「おいしいね!」
「おいしいね!」
5匹の子ゆっくり達は目の前に置かれた饅頭にかぶりつく。そして、1個あまった饅頭はおかあさんにあげることにした。
「ゆっゆっ!みんなありがとね!」
子供達の厚意に心から感謝するおかあさんゆっくり。食べ終えた子ゆっくり達は次は自分の番だ!と騒ぎ立てる。
その声を遮るように男は、
「ふふ、まぁ少しまって。実はまだお饅頭は3つ残っているんだよ!」
男の予想外の言葉に子ゆっくり達は喜ぶ。
「ほんと!?はやくちょうだい!」
「ちょうだい!ちょうだい!」
その声に応えるように男はうなづくと、
「はい、ゆっくりお食べ。」
そういって、ハンカチの裏から無造作に投げる。
 べちゃっ。という音とともに床に落ちる饅頭らしき物体。慌ててそれに駆け寄る子ゆっくり達。
 瞬間、空気が凍る。
 床に投げ出されたのはさっきまで自分達と遊んでいた姉妹の顔。しかし、そこにあるのはどこか虚空を見つめて笑う薄っぺらい顔だけだった。
「どうしたんだい?その 残 り の お 饅 頭 を食べないのか?」
やたらお饅頭という言葉を強調する男。
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛れいむのあがぢゃんんんんんんんんn!!」
最初に叫んだのはおかあさんゆっくりだった。その声をきいた瞬間再び狂乱が訪れた。
「どうじでぇ!どうじでごんなごどずるのおぉぉぉぉぉおおえろ!!」
「いや゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ゆっぐりじだいいい言いいいゆっぐりざぜでえええええええ!!」
「れいむがれいむをだべぢゃっだの゛ぉぉぉぉっぉぉぉお!!!?????」
「ああそうだよ。君達が食べた。」
 ゆっくりの質問に親切に応えてあげる男。
「なんでぇええええええなんでえええええええええええ!!!!」
「おうぢがえりだいよおっぉぉぉっぉぉぉおおおおおおお!!」
「今だじであげるからね!今だじであげるからね!ぉえろろっろろろrrゆぶぶぶぶぶ!?!」
「おいおい、吐くなんて勿体ないことするなよ。」
 いつのまにかゴム手袋を装備した男は、自分の食べた姉妹を助けようと自ら餡子を吐き出した子ゆっくりの吐しゃ物を手ですくい、そのままその
子ゆっくりの中へ押し込んでやる。しかし、その嘔吐の瞬間を見たことによる貰いゲロ祭りが始まった。
「げぇぇぇぇぇーゆぶぶぶぶぶ!!??」
こっちが吐けば押し戻し。
「オロロロロロロロrゆべべべべべ??!!!」
あっちが吐けば押し戻し。
もはや貰いゲロから男の押し戻す反動で吐き出すため子ゆっくり達の嘔吐は止まらない。男はしっていてなお、あぁ急がし急がし。と、まるで宴会がある
日の巫女のようにつぶやきながら、実に楽しそうな顔で子ゆっくり達の間をいったりきたりする。
 母ゆっくりは耐えていた。自分も早く吐き出してしまいたいと思いながらも、目の前の惨状がどうにか精神を保持させていた。
「・・・ど、どうじでごんなごとずるの!?ゆっぐりできないよ!!ゆっぐりおうぢがえる!!」
 吐き出しそうな感覚をこらえながら男に怒りをぶつける母ゆっくり。
「どうしてだい?折角ここにはおいしいものがいっぱいあるし、ゆっくりできるじゃないか?」
男は手を止め、何を今更。という風な顔で聞く。
「ゆっくりできないよ!!!おいしいものもいらないよ!!!だがらおうちかえるよ!!!」
「何を言ってるんだい?さっきあんなにおいしい、おいしい、て言って食べてたじゃないか?特にその揚げゴマ団子を。」
 男は母ゆっくりの傍らにあったゴマ団子の皿を指差した。それを見て、母ゆっくりは、確かにこれはおいしかったが、だけど・・・とおもって口を開こうとした瞬間、
「そりゃうまいよなぁ~、自分が命の危険を冒してまで交尾した結果できた赤ちゃんだもんなぁ~。
 そりゃうまいよなぁ~、自分が一生懸命になって世話して育てた赤ちゃんだもんなぁ~。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゆ?」
 男の言葉に思考が止まる。こいつはなにをいっているんだ?なにをこいつはいっているんだ?
りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない
りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない
りかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできないりかいできない
 母ゆっくりが困惑した顔を浮かべるのを見て、やれやれといったように男がゴマ団子を取り、ちょうど食べ残された部分を指の腹で削っていく。
「ほら、これのことだよ!」
 満面の笑みでその削れた部分を見せる男。
 そこにあったのは2つの顔。母ゆっくりが良く知っている顔。まだまだ幼く世話のかかる子の顔。母のために始めて自分から行動を起こしてくれたこの顔。
しかし、その2つの顔はまるでこの世の地獄のの様な顔をしていた。両目は力いっぱい開かれ白目を向き、何かを堪えるように激しく食いじばられた口、
誰かに助けを求めるように大きく開かれた口。その形相はまるで阿吽力士像のようだった。
「ゆ゛!?!?!?!?!?・・・ゆげろろっろおろろろrゆぶぶうぶぶぶぶ!!!」
「おいおい、だから吐き出すなんてもったいないだろ?」
 ついに母ゆっくりの精神は限界を超えた。まるで黒い滝といってもよい量の餡子を吐き出す。
 しかし、即座に男によって餡子は元の位置に戻される。本来は姉妹を助けるために餡子を吐き出していたはずの子ゆっくり達は、命の危機を感じたことにより
床にぶちまけられた餡子を再び口に含んでいた。しかし、母の嘔吐と男の作ったゴマ団子の正体を知った瞬間、再び嘔吐し始めた。
「ああもう!そんなに一斉に吐くなよ!!」
ほぼ同時に子ゆっくり達が吐いたので、男はこれ以上吐かれて死なれたこまると、せっせと子ゆっくり達に餡子を戻した後、どこからか取り出した粘着テープで
子ゆっくり達の口をぴったりとくっつけた。ヴーヴーと苦しそうにうなる子ゆっくり達。
「どうじで、どうじでごんなごどずるのぉ!?れいむだぢわるいごとじてないのにぃぃぃぃ!」
 脅威の精神力で母ゆっくりは持ち直し、男に抗議の体当たりをする。
「どうしてだって?それは僕が君達を愛しているからだよ!」
体当たりをひょいと避け、男は母ゆっくりを掴むと自分と目が合うように持ち上げる。
「ゆ゛?あい???」
涙とその他もろもろでぐちゃぐちゃになった顔で男に聞き返す母ゆっくり。
「そうさ!愛だよ!!君達が君達の赤ちゃんを愛すように、僕は君達を愛している!!!そう!こんなふうに!!!」ブチィっ!
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」
 男の大げさな愛の告白とともにゆっくりの頬が力いっぱい引きちぎられ、母ゆっくりは大声をあげた。
「じないー!れいむばあがぢゃんにごんなごとしなiうぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
母ゆっくりの言葉を遮ったのは、ちぎれた頬から挿入された男の腕だった。
「ああ・・・。その声だ!wwwwその声を聞くたびに僕は満たされる!!wwwwほら、もっとだ、もっと聞かせてくれよ!!wwww」
そういって男がゆっくりに挿入した腕に力を入れようとした瞬間。

pipipipipipi・・・・・・

幻想郷には似つかわしくないデジタル音。それは男のズボンのポケットからするものだった。
「何だ・・・、もうこんな時間か。仕方ない。」
その音の発信源を停止させた男はつぶやく。
「ごめんなー?ゆっくり。おじさんこれから別の用事をしなきゃいけないんだ。」
そういって男は腕をゆっくりから引き抜くとゆっくりをゆっくりと下ろした。
「ハァhァ・・・おじさん・・・ハァ・・・どっがいぐの・・・?」
息もたえたえな母ゆっくり。
「そうなんだよ。おじさんこれから出かけなきゃいけないんだ。」
この男がここからいなくなる。それを聞いたゆっくりの心に希望の火がともる。
「ゆっ・・・ゆっくりでかけてきてね・・・。ゆっくりかえってこなくていいよ・・・・・・!」
「はは、それじゃ行ってくるよ。また、明日ゆっくりしようね。今夜もうおやすみしようね。」
噛み合わない会話を残しつつ、男は部屋の出口へ向かい、明かりを消した後部屋を後にした。
 窓がないこの部屋の電気が消えたことで、部屋は新月の森よりも暗い真の闇の世界となった。急に真っ暗になったことで子供達はパニックを起こし、
うーうーとうなっている声が聞こえたが、おかあさんゆっくりには今はそんなことどうでも良かった。幸い、男によってつけられた傷口は致死量の餡子
が出ることもなく、このまま眠ればいくらか回復するだろう。それよりも今は疲れた・・・。あの子達もそのうちなき疲れて眠るだろう。ここは誰も入って
これないゆっくりの楽園。あかちゃんが一杯死んじゃったけど、まだ5人もいるじゃないか、まだまだ大丈夫。そう考えながら母ゆっくりは眠りについた。



あとがき的ななにか
 あれ、おかしいな?最初は滑り台の部分を小ねた的にやって終わるはずだったのになんでこんなに長いんだ?
しかも全然ピタゴラできてないよ?バカなの?しかも続くの?

どうする?俺!!

名も無き作者

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最終更新:2009年03月03日 02:28
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