ゆっくりいじめ系1914 楽園~まりさの場合(外伝)

※俺設定注意

ゆっくりいじめ系1894 楽園~まりさの場合(3)から連続したSSです。続編を読むにあたって、当SSをご覧になる必要はありませんが、見た方が楽しめるかも知れません。

presented by [498]




「ありす、ゆ虐は好きかい?」
「ええ、だいすきよ。」

複数のモニターに映し出されたゆっくりの親子を眺める一人と一匹、一週間程前にあの惨劇を演出した男とゆっくりありすである。
この男、数年前に人間だった頃の名前を捨て、今は『虐待 鬼畏惨』と名乗っている。隣に鎮座するありすは今から二週間程前にこの鬼畏惨の下へ『楽園入り』したありすだ。





このありすは群でも評判の『とかいは』なありすだった。子守をすれば子は直ぐ笑い、知識は老ぱちゅりーの次に豊富で、身嗜みにはいつも気を遣い、群の勤めで得ていた俸給は一匹でゆっくり家族2世帯分はあった。
だがこのありすは『ゆっくりする』という事を知らなかった、体験した事がなかったのだ。生まれて直ぐに群の『えーさいきょーいく』コースの放り込まれ、そこで『とかいは』の何たるかを徹底的に叩き込まれた。結果は先にも述べた通りだ、ありすは名実共に『とかいは』になる事が出来たが、その生に充足する事は無かった。
そんなある日の事、ありすに『楽園入り』の吉報が届いた。ドスが宣言し、周囲が祝福する中、ありすは満面の笑みを浮かべ、醒めていた。
どうせ何処へ行っても変わりはしない、精々面倒な仕事が無くなるくらいだ……この頃のありすは生きるという事にさえ倦怠感を感じるようになっていた。
ありすが辿り着いたその日、『楽園』では鬼威惨による『優秀なゆっくりを論破し貶めながら破壊する』といった嗜好の虐待が繰り広げられていた。
理知的だったゆっくりがアイデンティティを否定され、理性を破壊され、みっともなく命乞いをしながら無残に殺されていく様を透明なケースの中で見ていたありす。その心は、迫った死の恐怖より、初めて見る世界への高揚感で満たされていた。

「にんげんさんっ!」
「ん、どうした?慌てなくても次は君の…」
「それ!なんていうの?」
「……これかい?これはアルコールランプといって主に…」
「そうじゃなくてっ、にんげんさんが『やってること』!」
「『やってる事』ぉ?……そうだな、これはね、
『ゆっくり虐待』
っていうんだよ。」

『ゆっくりぎゃくたい』……はじめて聞く言葉だが何故かしっくりくる。それに良い、とても良い…!これは最高の表現方法だ……っ!これこそが自分の求めていた『ゆっくりする』という事なんだ!!

「変な事を聞くありすだね、それがどうしたんだい?」
「わたしも……『ゆっくりぎゃくたい』がしたいのっ!!」
「…………………」
「…………………」
「……なん……だと………?」

我が耳を疑う鬼畏惨。それもその筈だ、結構な時間をゆっくり虐待に費やしてきたが…自分から同族を虐待したいなんて言い出すゆっくりは見た事が無かった、ゲスでもそんなこと言った奴は居ない。

ありすは初めて見つけたこの強烈な価値観を覆そうとは思えなかった。
両親から学ぶはずの『ゆっくりする』という、あたり前の事を、ありすは人間の男を通じて知ったのだ。
奇妙な事だが……虐待を働き、ゆっくりを殺す『虐待お兄さん』が、ありすの心をまっすぐにしてくれたのだ。
もう、醒めた目つきはしていない…彼女の心には、さわやかな風が吹いた……。
鬼畏惨はありすを『"こちら側"に引き込まない』という態度をとっていたが…
ドスが変化をもたらさず、ゆっくり達もそれを教授するしか能の無い、ありすの住む環境では、ありすの気持ちを止める事はできない…。
彼女の中に、生きるための目的が見えたのだ…
こうして『ゆっくりありす』は、クイーンありすに憧れるよりも……
『虐待お兄さん』に、憧れるようになったのだ!





時は現在へ戻る。

「ところでおにいさん、なんであのこれいむはびょうじゃくなの?なにかしたんでしょ?」
「ああ、気づいたか。そうだ、あの子れいむには生まれる前から細工がしてあるんだ。」
「うまれるまえ?でもまりさにとうよしたのはそくしんざいとジュースだけでしょ?ほかはみてないけど……」
「ふむ、ならこれは覚えているかい?」

鬼畏惨は親指大のブロック菓子を取り出した。まりさがれいむの子を身篭った際、栄養剤として与えた物である。

「…なるほどね、で、どくでもしこんだの?」
「いや、だがまぁ似たようなもんだ。これはゆっくりの細胞を時間経過と共に破壊していくウィルスが入っているんだ。」

その名を『YUKKURI-DIE』
実験レポートを提出する事を条件に八意永琳から譲り受けた、対ゆっくり広域殺戮用細菌兵器。例によってゆっくりの遺伝情報のみに反応するという安心設計だ。
この『YUKKURI-DIE』は、特殊な装置を用いてゆっくりの遺伝情報を与える事で変異する。変異したウィルスは、宿主の体に刻まれているゆっくりの遺伝情報がおよそ5%まで合致する場合に、その細胞を破壊していく。感染経路は要検証だが、論理的には空気感染も可能。
ゲスによる人里への被害や、レイパーによるゆっくりの異常発生を防ぐのが主な開発目的である。
ちなみに今回変異させるのに使ったのは、摘出したれいむの陰茎だ。

「……と、言う訳さ、今のところれいむには『YUKKURI-DIE』の症状は現れてないみたいだね。」
「そうだったの…あら、そろそろ『おつとめ』のじかんね。」
「ん、もうそんな時間か。じゃあ僕はまりさを迎えに行ってくるから、ありすは先に行って待機しててくれ。」
「ええ、わかったわ。」
「わかってると思うが、『とかいは』に振舞うのを忘れずにな。」

そう言うと男はゆっくり一家が暮している部屋へ向かった。





「きょうもおつとめにいってくるよ!」
「いってらっしゃい、まりさ。ゆっくりがんばってきてね!」
「「す〜りす〜り♪」」

部屋に入ると、まりさが家族全員に出勤前のすーりすーりをしているところだった。
鬼畏惨の心臓が早鐘を打つ。嗚呼、今すぐこいつ等を切り、刺し、打ち、抉り、炙り、削り、剥ぎ、溶かし、潰したい!そんな感情を必死に押し殺す、強く握った拳には血が滲んでいた。

「ゆゆ、おにいさん、ゆっくりおはよう!」
「ん、おはよう、まりさ。今日もお勤めご苦労様。」
「かぞくのためだからね、とうぜんだよ!ゆっへん!」
「黙れ駄饅。」
「ゆうっ!?いまゆっくりできないこといわなかった!?」
「ははっ、きのせいだよ、僕がそんな事言う訳無いじゃないか。」
「ゆっ、それもそうだね、うたがってごめんね!」
「いいんだよ、それじゃあ行こうか


 ありすが待ってるよ。」





季節は秋。窓の外に紅葉を仰ぐ事が出来る部屋の真ん中で、ありすはクッションに身を沈め、まりさが来るのを待っていた。
憂鬱だ。必要な事とは理解しているが、あんなヌケサクをこれから数時間もの間相手にすると思うと在りもしない胃がキリキリと痛んでくる…しかもその後は『あのこたち』の調教もしなければならない……だが全ては唯一瞬、あのカタルシスを味わう為だ…文句は口に出すまい。
ありすが待機してから数分、部屋のベルが鳴り、ドアから鬼畏惨と抱えられたまりさが現れた。
その場に降ろしてもらい、ありすの下へ跳ねてくるまりさ。ありすも先程まで作っていた渋面を捨て、実に『とかいは』な笑みを湛え、まりさを迎える。

「あらこんにちは、まりさ、ゆっくりしていってね。」
「ゆ!きょうもゆっくりしていくよ、ありす♪」

と、まりさも笑顔で返す。これから夜になるまでまりさはここで過ごす事になる、それが鬼畏惨がまりさに与えた「おつとめ」だった。
最初は部屋の中央で待つありすを見て泣き叫んでいたまりさだったが、鬼畏惨が『このありすは本来は都会派だ』『あの時はたまたまレイパー化しただけだ』と言い、当のありすも、あの時と違ってとてもゆっくりとした佇まいだったので、まりさはその言葉を信じ、受け入れたのだ。これはまりさが『楽園』に来るまで、悪意や敵意、嘘といった事と無縁の環境で育った為である。
まりさにとって『おつとめ』とは、『よるまでありすのあいてをする』事だった。性的な意味ではない、これでもゆっくりは一部を除いて人間以上の貞操観念を持っており、愛した相手以外との『すっきりー』は苦痛以外の何物でもないのだ。その点、ありすはあの日以来レイパー化する事も無く、『おつとめ』の間はありすとのゆっくりとした時間を満喫していた。
今日で『おつとめ』も一週間、すっかりありすに心を開いたまりさを見て満足げな鬼畏惨。

「もう十分だな、よし。」
「…おにいさん、もうすぐなのねへぇ……?」

三脚にビデオカメラを取り付ける鬼畏惨と、それを見てにちゃあ、と汚い笑みを浮かべるありす。

「ゆ?おにいさん、それなあに?」
「これかい?これは君達がゆっくりとしている様子を他のゆっくりにも見て貰う為の道具さ、素敵だろ?」
「ゆゆぅ!?そんなのはずかしいよぉ///」
「だいじょうぶよ、まりさ。わたしたちのゆっくりとしたすがたをみて、ほかのこたちにもゆっくりしてもらいましょう?」
「んゆ…ありすがそういうなら……」
「ん、じゃあとりあえず朝の食事の風景から撮ろうか。まりさ、今日はなにが良い?」
「ゆ!まりさ『はにーとーすと』がいい!」
「じゃあわたしもおなじで。ふふっ、まりさとおそろいね。」
「ゆぅん///」

まりさの食事は三食全て『おつとめ』の時間に与えられていた。最初にまりさが好みそうな物を鬼畏惨が用意し、次の日からまりさに選ばせる、といった具合だ。まりさは初めて人間の甘味を口にしたとき、涙を流しながら『こんなすばらしいあまあまをもらえるまりさはきっととくべつなそんざいなんだとおもいました』と訳の分からない感想を口にする程感動していた。

「わかった、たっぷり甘くするから楽しみにしててね」
「ゆうん!そんなこといわれたらゆっくりまてないよぉ♪はやくもってきてね♪」
「はいはい黙れよ」
「……ゆ?いまなにかいt」
「何も言ってないよ。」

それから撮影を開始する鬼畏惨。朝の食事の風景から、その後まりさとありすがゆっくりと過ごす様子を撮影する。二回目の食事を持っていくときにテープを交換し、回収したテープは管制室へ持ち帰り早速編集作業に取り掛かる。

「しかし自分でそう仕向けたとはいえ、一家揃って思い通りに動いてくれる……姉妹達の仲があんなに良くなったのは予想外だったな、だが嬉しい誤算だ。まあ概ね…計算通り……っ!」

ぶつぶつと独り言を呟きながら編集途中のテープをそのままにモニタへ目を移す鬼畏惨。親子部屋では丁度姉妹達が昼食を終え、11匹固まって眠りに就いたところだった。
さてさて、あの饅頭共にはいつ種明かししてやろうか……邪な笑みを浮かべながらそんな事を考えていると、親子部屋を映したモニタから大音量の怒声が聞こえてきた。

『な に を し て い る の っ !』

一家の音声を余すとこなく拾う為、カメラにはそれぞれ指向性マイクを付けていた。そのそれぞれが拾った怒声がサラウンドで鬼畏惨の耳を襲う。
椅子から転げ落ちそうになるのを何とか持ち堪え、慌ててモニタを確認する鬼畏惨。モニタの向こうでは、寝床から這いながら、まりさがありすに犯されたとき以上の凄まじい形相で姉妹達を睨み付けるれいむの姿があった。
そこからの鬼畏惨の行動は速かった。編集途中のテープを上着のポケットに入れ、透明な箱を持ち、まりさとありすが居る『おつとめ』の部屋に乱入し、目を白黒させるまりさを透明な箱に押し込み、ありすに『行くぞ虐待者、ストレスの貯蔵は十分か?』と告げ、箱を抱えて親子部屋へと駆けて行った。
ありすは鬼畏惨の意図を理解し、これから起こる事を想像して絶頂しそうになりながら主の後を追う。

親子部屋のドアの前、抱えた透明な箱の中で、まりさがぷくー、と膨らんで怒りをあらわにしている。

「おにいさん!いきなりなにするの!せっかくありすとゆっくりしてたのにっ!」
「はあ、はあ、はあ……」
「はあはあいってないでありすのとこにかえしてね!そしてゆっくりあやまってね!ぷんぷんっ!」
「はあ、はあ……は、はははっ、そうかそうか、おまえはゆっくりしてたのか!」
「ゆ?あたりまえでしょ!?わかったらはやくもどしてね!いくらおにいさんでもゆるさないよ!ぷくー!」
「ぐっ…ぐふっ……えふっ、えふっ…!」
「ゆ、ゆゆ?どうしたの?おにいさん、なにかへんなかんじがするよ?」
「ふふふ、いやなに、次は僕の番だと思ってね……」
「ゆ?」

バンッ!
開け放たれるドア、そして



「次は僕がゆっくりする番だ。」
return to main story...⇒

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年01月31日 03:35
ツールボックス

下から選んでください:

新しいページを作成する
ヘルプ / FAQ もご覧ください。