ゆっくりいじめ系1883 マタニティゆっくり 中編 5

翌日、まりさはずっと目を失った子ゆっくり達のそばにいた。
怯えて不安がる子ゆっくりにそっとすりすりをし、顔を優しく舐めてあげた。
本当は抉られた目の部分を舐めてあげたかったが、この傷の深さでは逆に痛みを与えてしまうので我慢した。
時刻はもうとっくに午後を回っていた。

「おぎゃあざん・・・・・・ごわいよおおお・・・ぐらいよおお・・・みえないよおおおぉぉぉ・・・」
「ありす、おかあさんはここにいるからなね・・・こわくない、こわくないよ。いっしょにゆっくりしようね。」
深い闇と恐怖に中にいる子ありすを元気付ける。
「なんじぇ・・・なんじぇ・・・・・・ごんなべに・・・・・・まりざ、なにぼわづいごどぢでないのにぃぃ・・・・・・」
「まりさ・・・まりさはわるくないよ。おかあさんは、まりさがかわいいことわかってるからね・・・・・・」
理不尽な不幸に怯える子まりさを慰める。
ずっとずっと子供達の側で慰め続けた。
まりさはふと、この子達は生まれた時から何も食べてすらいないことを思い出した。
しかし、食事について、まだ子ゆっくり達は何も言わない。腹が減っているはずなのだが、今はそれどころではないのだろう。
まりさは一生光を失った子供達にこれからはそれを補って余りあるほどの楽しいこと、ゆっくり出来ることをさせてやろうと思った。

だから今は耐えるしかなかった。いつか一緒に暮らしてた女性が助けに来てくれる時まで。
お姉さんが助けにきてくれたら、あかちゃんたちをゆっくりさせてもらえるように一生懸命頼もう。
そうすれば赤ちゃんたちはゆっくり出来る。まりさは唯一の希望を信じて待ち続けようと思った。

「じゃまするよ~。バリボリバリボリ。」

そして今日もその時がやってきた。
昨日、自分に地獄を見せた男が部屋の中にやってきたのだ。手には何か袋みたいなのを持ってて、そこから取り出したものを食べてる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
まりさは男に対して何も言えなかった。
昨日は耐え難い憤怒の念にかられて、散々男を罵倒してしまったのだが
後から冷静になると、下手したら自分だけでなく子供達まで危険に晒しかねなった行為だとわかったからだ。

冷静になればなるほど、自分には男に抗う術など何もないことも理解できた。
今、自分に出来ることは不安と恐怖の中でおとなしく耐えることのみであった。

「そういや昨日はごはん置いていってなかったね。ごめんなぁ~。まりさも赤ちゃん達もお腹すいてるだろう?」
いつものように男が食事の是非を問う。出されるのは生ゴミかクズ野菜だろうが今はこれで我慢するしかない。
いつか女性の家でゆっくり出来るご馳走をたらふく食べるときのために。

しかし、いつもろくなものを食わせてもらえなかった食事だが今日は少し様子が違った。
男は自分の持っている袋から何かを取り出した。良く見るとそれは一枚のクッキーだった。
クッキーはまりさは女性の家でよく食べさせてもらったものなので良く知っていた。とってもあまあまでゆっくり出来るものである。
男はクッキーの入ってた袋を置くと、両手でそのクッキーを握り締めて粉々にする。
「ほ~ら、赤ちゃん達~、いまからあまあまあげるから口空けて上向きな~。」
男がそう言ったが子ゆっくり達は戸惑ってる。昨日自分の目を抉った男の言うことを警戒しているのだろう。

「まりさ、お前だったら別にこれが悪いものじゃないことわかるだろ?」
「ゆ・・・・・・・・・うん・・・あかちゃんたち、あれはくっきーっていって
 とってもゆっくりできるあまあまだよ。おくちあけてうえむいてね。」
その言葉で子ゆっくり達は恐る恐る上をむいて口を開けた。開いた口にクッキーのクズがパラパラと落とされる。
「「ゆ・・・・・!?・・・・・・ゆゆっ!!?ゆ~~~~~!うっめ、めっちゃうめ~!!」」
「「「むちゃ!むちゃ!むちゃ・・・!!ち~あわちぇ~!!!」」」
子ゆっくり達は生まれて初めて味わうクッキーの甘みを一粒一粒まで精一杯堪能しながら、歓喜の声を上げた。
それは生まれてすぐに光を失い、全然ゆっくり出来なった子ゆっくり達にとっては天にも昇る味だった。

「「ゆゆっ!もっとちょーらい!!ぜんぜんたりにゃいよ!!!!」」
「「「あまあまのくっきー、もっとちょーらいよ!!!!」」」
一枚のクッキーを粉々にしたものを五等分では当然満腹になりえるわけもなく、子ゆっくり達はクッキーのおかわりを催促する。

しかし男は子ゆっくり達の催促に応じず、子ゆっくり達に話しかけた。
「まぁまぁ、あわてるな。あわてるな。クッキーはまだたくさんあるんだから落ち着け。
 それより・・・世の中にはクッキー以外にも美味しくてゆっくり出来るものがあるって知ってたか?」
「「「「「ゆゆー!?くっきーのほかにもおいちーものがありゅのー!?」」」」」
先ほど食べたクッキーをこの世で究極のご馳走と思ってた子ゆっくり達は、男の予想にもしなかった言葉に驚いた。

「ああ、そうだよ。例えばケーキだ。ケーキはとってもゆっくり出来るぞ~!!」
「「「「「ゆうぅぅぅ!!!!、けーきぃぃっ!!!!?」」」」」
「ああ。そう、ケーキ!なぁ、お母さんのまりさ、ケーキはとっても美味しいよなぁ?」
「ゆっ!?」
「ん?どうした?そうだろ?ケーキはとっても美味しいよな?」
突然話を振られて固まったまりさだったが、すぐに男の言葉を肯定した。
「うん・・・けーきは・・・とってもゆっくりできるよ・・・・・」
「どんなとこが?」
「ゆ~・・・しろくてふわふわあまいものに・・・くだものさんがいっぱいのってて・・・
 いちごさんがね、しろくてふわふわといっしょにたべるととってもおいしくなるんだよ。」
女性の家で食べた時の記憶を思い出しながら言葉を紡ぐ。自分で言ってる言葉で自然と口の中に唾がたまる。
子ゆっくり達を見ると自分の話を聞いて笑みを浮かべながら涎をこぼしていた。
行儀が悪かったが今日は咎める気はなかった。まだ生まれたばかりの子供だ。女性の家に行く前にきっちり自分が教育すればすむことだ。
生まれてからまともに笑ったこともなかった子ゆっくりの笑顔はまりさに希望を与えた。

「じゃあ、次にゆっくり出来るもの・・・アップルパイはどうだ~?まりさ、多べたことある?」
「ゆっ!あっぷるぱいもとってもゆっくりできるよ。
 そとがさくさくでね、なかのりんごさんがしゃきしゃきしてて、とってもおいしいんだよ!」
「「「「「ゆうううううぅぅぅぅ!!!!!」」」」」
子ゆっくり達が悶えた。
「じゃあ、つぎ・・・チョコレートォォォォォ!!!!!!」
「ゆ~!ちょこれーとはね、かたくてぱりぱりとしてるんだけど────────」

まりさは男が次々と挙げる食べ物を、記憶を頼りに拙い表現力で説明していった。
まりさの説明を、子ゆっくり達は食い入るように聞いていた。今も目があったらきっとその目は輝きで満ちていただろう。
子ゆっくりの頭の中は未だ知りえぬ未知の美味しい食べ物とそれを食べる自分の姿でいっぱいだった。
話せば話すほどに喜ぶ子ゆっくり達の笑顔が嬉しくてまりさも解説に熱が入っていった。

それから30分、男の挙げたお菓子、果物、一品料理について
まりさが説明し終えたところで食べ物に関する話は終わった。
「食べ物については・・・これくらいでいいか。よっと。」
男はまりさをヒョイと掴むと一匹用の小さな箱に移した。
「ゆうぅ!!!?」
まりさが突然の男の行為にそんな間抜けな声を上げる。

それから男は子ゆっくり達の入ってる箱を掴むと、両手で振動をブルブルと与える。
振動を与え続けるうちに、子ゆっくり達の顔が赤みを帯び始めた。
子ゆっくり達の顔に、発情時特有の赤みが増したところで、
男は振動を止め、子ゆっくり達をお互いが触れ合うように密着させた。

互いに感じあう姉妹の感触と自分の中から湧き上がってくる胸の高まりから、子ゆっくり達が本能的に求める行動は一つのみである。
子ゆっくり達は互いに自分の体を姉妹達にすり合わせ始めた。
その行動は間違いなくすっきり以外の何物でも無い。
互いに体をこすり合わせる子ゆっくりの体からすっきり特有の液体が分泌される。
「ゆふぅ・・・・・・ゆふぅ・・・おねえちゃん・・・なんだかまりしゃ・・・いいきもちだよ。」
「むふぅ・・・ありちゅも・・・きもちいいわぁ・・・・・・」
「まりしゃ・・・まりしゃ・・・もっちょうごいて・・・ありしゅも、もっとがんばりゅから・・・・・・」
「まりさおねえちゃんの・・・こえ・・・かわいい・・・・・・もっとありしゅのこと・・・よんで・・・・・・」
欲望のまま互いの体をこすり合わせる子ゆっくり達。
このままでは先に絶頂に達した個体と接触している子ゆっくりはにんっしんしてしまうだろう。
子ゆっくりの身でにんっしんすれば命は無い。

当然まりさがそんな光景を黙って見ているはずもなかった。
「だべえ゛え゛え゛え゛!!!!!!あがぢゃんが、にんっしんしたらゆっぐりでぎないよおおお!!!!!!」
必死で叫ぶもその言葉を聞いて、動きを止めるものは誰もいなかった。
しかも自分は小さな箱の中にいるので、無理やり引き離そうにもそれも無理であった。
「おねーしゃん、おねーしゃん、まりしゃおかちくなっちゃうよ・・・」
「まりしゃ、まりしゃ、もっちょ、もっちょ、はげちくうごいてぇ・・・」
「ありしゅうううううう、おねえちゃんのあいをうけとってぇ・・・・・・」
「ゆちょおおおおおおぉぉぉぉ・・・・・・もう、がみゃんできな────」

「はい、そこまで~。ストーップ。」
男はそういうと互いに密着し、体をこすり合わせてた子ゆっくり達を引き離す。
「ゆ・・・?」
「ゆぅ・・・おねーしゃん?」
「ありしゅぅぅぅぅ!?どごいりゅのおぉぉぉぉ!!!」
引き離された子ゆっくり達は先ほどまで肌を重ねてた姉妹を求めるが、互いの位置がわからないためそれは叶わなかった。
二、三分もすると子ゆっくりの顔の赤みがおさまり、言動も落ち着きを取り戻した。まりさはそれを見てほっとした。

「やぁ、子ゆっくり達。さっきの気分はどうだった?とても変だったろ?」
落ち着きを取り戻した子ゆっくり達に男が声をかける。
「ゆっ!しょーだね、ちょてもへんだったよ。でも、ちょてもきもちよかったよ。」
「もっちょ、やりちゃいよ、おにーしゃん、どーちてとめちゃったにょ!」
「もっちょやりちゃいよ!おねーしゃんと、まりしゃたちを、そばにちゅれてきてよ!」
先ほどの快楽を思い出し、子ゆっくり達は次々に中断されたすっきりの続きを要求する。

しかし男はそんな子ゆっくり達を諭す。
「続きやっちゃったら、ゆっくり出来なくなっちゃうぞ。」
「「「「「ゆうっ!!!!?」」」」」
男の言葉に子ゆっくり達が慄く。
しかし次の言葉で子ゆっくり達の顔が再び輝きを取り戻した。
「今、君達がやろうとしてたのは『すっきり』と言ってな、赤ちゃんを作るために行為だよ。」
「「「「「ゆぅっ!?あかちゃんっ!!!?」」」」」

男は話を続ける。
「そうだ。キミたちが大人になって、大好きなお嫁さんを見つけて・・・・・・
 その大好きなお嫁さんと自分の子供・・・自分達の赤ちゃんがほしくなったときにすることだよ。」
「「「「「ゆうぅぅぅ・・・およめさん~・・・・・・あかちゃん~・・・・・・」」」」」
未来の自分のつがいと自分の赤ちゃんを想像して、子ゆっくり達が顔を緩ませる。

「でもね・・・子供のときにやっちゃうと、下手したら死んじゃうかも知れないんだ。だからとめたんだよ。」
「「「「「ゆうううう・・・・・・しぬのはゆっくちできないよ・・・・・・」」」」」
「大丈夫!大人になってやればいいのさ。それにね、すっきりは最後までやるとすっごく気持ちよくなるんだよ。
 さっき、お姉ちゃんや妹達と肌を擦り合わせてて、とても気持ちよかったろ?それよりも、もっと気持ちいいんだ。
 そして、かわいい赤ちゃんも生まれる。どうだい?今から大人になるのが楽しみならないか?」

「ゆっ!まりしゃ、はやきゅ、おとにゃになりちゃいよ♪」
「ありしゅも、しゅてきなおよめさんといっちょにゆっくちちたいわ♪」
「あかちゃん、たくしゃんちゅくって、ちあわせになるーっ♪」
「まりちゃ、およめさんとしゅっきりしゅるよー♪」
「たくしゃんしゅっきりして、たくしゃんあかちゃんちゅくるー♪」
子ゆっくり達が頭の中に幸せな未来像を描き、はしゃぎだす。
まりさは先ほどまでずっと怯えてた子ゆっくり達の顔に、希望が宿ったのを見て涙がこぼれた。

「美味しい食べ物・・・大好きなおよめさん・・・かわいい赤ちゃん・・・
 この世界にはね、たとえお目目が見えなくても楽しいことがた~くさんあるんだよ。」

男の言葉で子ゆっくり達のテンションが絶頂に達する。もう目を失ったことなど忘れたかのように。
ぴょんぴょん跳ねて希望を体で表現していた。
まりさもそんな子ゆっくり達を見て一緒に飛び跳ねたい気持ちになった。

「ですが・・・キミ達はそのどれもすることが出来ません。
 何故なら今からとても痛くて苦しい目にあって死んでしまうからです。
 とっても痛いです。とっても苦しいです。そして死にます。
 美味しいモノも食べれません。代わりにとても痛い目にあって死にます。
 かわいいお嫁さんも見つけることは出来ません。代わりにとても痛い目にあって死にます。
 もちろん赤ちゃんなんて作ることは出来ません。代わりにとても痛い目にあって死にます。
 苦しんで苦しんで死ぬ。それが今からキミ達に待っている未来なのです。」


だからこそ男の次の言葉を、その場の誰も理解出来きなかった。
当然だろう。今、まりさと子ゆっくりの頭の中にあること、ついさっきまで男自身が自分の口で言ってたこと、
それと全く正反対のことを言われたのだから。
男がその言葉を発してから誰も何も言わなかった。ゆっくり達には男が別の言語を喋ってるようにすら思えた。
そんなゆっくり達を見て男が口を開く。

「ん?わからないかな?だったら昨日、キミ達のお目目を見えなくしたのが誰だか思い出してみるといい。
 そんな俺がキミたちをゆっくりさせてあげるわけないだろ?
 いいかい?キミ達は美味しいものも、かわいいお嫁さんも、赤ちゃんも手に入れることは出来ないんだ。
 それどころか痛くて苦しい思いをして死ぬ。それがキミ達に待っている未来なんだよ。
 あと少しでキミ達にたっぷりと痛くて苦しい思いをさせて殺してあげるんで今のうちにゆっくりと理解してね。」

しばらくして・・・・・・子ゆっくり達は沈黙を破った。

「「「「「・・・ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!?な゛に゛ち゛ょ゛れ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!」」」」」
子ゆっくり達は事態を理解し、次々に泣き叫んだ。
「ぢにだぐないいぃぃぃぃぃ!!!!!!いぢゃいのやだあああぁぁぁぁぁ!!」
「あまあまだべだいいい!!!げーぎはぁぁ!?ぢょごれーどはぁぁ!?おみがんはぁ!?おぶらいずはぁぁぁ!!?」
「どぼじでえええええええぇぇぇぇぇ!!!!ありじゅ、おどなになっで、がわいいおよべざんどゆっぐりずるのにぃぃ!!!」
「ぢぬのやああぁぁぁぁぁぁ!!!!!まりじゃ、おどなになっで、いっびゃいあがぢゃんづぐるんだよぉぉぉぉ!!!!!」
「だずげでぇぇぇぇ!!!!ずっぎりじで、あがぢゃん、じゅぐりだいいいいいいぃぃぃぃぃ!!!」

「キミ達が今言ってること、ぜ~~~~んっぶ無理!!!!!出来ません!!!!!何故なら今から死ぬから!!!!
 それじゃ最初の一匹目いこっか~~~~~~~!!!!!!!」
「「「「「いやああああああああ!!!!!!だじゅげでええ 子供達に逃げるように指示した。

しかし、狭い箱の中逃げられるわけもなく、まず最初に一匹数の多いまりさ種の子ゆっくりが捕まった。
男は子まりさを顔の側まで持ってきて言った。
「 ぁぁぁ♪
 じゃ、美味しいものも食べれず、かわいいお嫁さんとも会えず、すっきりも出来ず、赤ちゃんも作れずに
 痛くって痛くってく~るしいぃぃ~思いして死のっかぁぁぁぁぁ~♪
 うひょひょひょひょひょ、今どんな気分でちゅかぁ~~~~~~♪」
「ひゅびぃぃぃぃぃ・・・・・・ゆびぃぃぃぃぃ・・・・・・やべぢぇ・・・やべでぇ・・・やべぢぇよぉぉぉぉぉ・・・・・・ぢにだくないよぉぉぉ・・・・・・」
「無理、無理♪キミは・死・ぬ・の♪今から痛くて痛くて苦しい目にあって死んじゃうんだよぉ~♪」
男の手の中で怯えながら子まりさは命乞いをしたが、男は更に子まりさの恐怖を煽る。
体はプルプルと震え、目からはポロポロと涙を流し、腹からはしーしーのための穴が開きチョロチョロと失禁していた。
男は診察中の医者が聴診器を患者の体に当てるみたいに、
手に持ったピンセットをちょこん、ちょこんと子まりさの体に当てていった。
「ゆびぃっ・・・!!!ゆぼっ・・・!!!!ゆびゃああぁ・・・!!!!ゆびびぃ・・・!!!!!!」」
ピンセットが子まりさの体に当たる度に、子まりさは悲鳴を上げた。
光の無い子まりさにとって異物が体に当たる感触だけで恐怖であり、もはや満足に呂律も回らなくなっていた。
「えいっ♪」
男が陽気な掛け声と共に子まりさの皮をつまみピンセットで引き裂いた。
ブチッと小さな音と立てて、子まりさの体から肉片が分離された。
「いぃぃぎいぃいいやああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
甲高い絶叫が部屋中に響いた。

「いぢゃいぃぃぃぃぃ!!いぎゃいぃぃ!!いぢゃぁぁぁ!!!!」
脳髄の真から引き裂かれるような激痛に、子まりさはかつて目玉の収まっていた両の眼窩から涙をポロポロとこぼしながら叫んだ。
男はそれを聞きながら子まりさの叫びが止むのを待っていた。
そして子まりさの痛みが、自分の言葉を聞けるようになるまで治まったと判断すると、子まりさに話しかけた。
「ケーキ。甘くて!フワフワのクリームが!苺さんと一緒にとっても美味しいモノ!!」
「ゆぅ・・・・・・ゆぅ・・・・・いじゃい・・・よ・・・だじゅげ・・・でぇ・・・・・・」
「ですが!!キミはそれを食べることは出来ません!!何故なら痛くて苦しい思いをして死ぬからです!!!!」
そう言って、もう一度子まりさの皮膚を引き裂く。

ブチブチブチィィッ!!!

「いぎぃぃぃやああああぁぁぁぁぁああああああああああぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!」
子まりさの絶叫が再び響いた。

男は再び子まりさの叫び声が止むのを待った。
そして先ほどと同じように子まりさの痛みが、自分の言葉を聞けるようになるまで治まったと判断すると、子まりさに話しかけた。
「シュークリーム!サクッとした皮と中のとろーりクリームが美味しいお菓子。」
「ゆ・・・ゅ・・・・・・ゅゅ・・・・・・・もぅ・・・やべ・・・・・・・・」
「ですがキミはそれを──────────────────────」

(挿絵16~22)

それから子まりさは17分間に渡って、一撃ごとにこの世の楽しみを聞かされながら、
皮膚を剥がされ、髪を引き抜かれ、歯を抜かれ、舌を切断され、体内の餡子を抉られ、
底辺を炙られ、頭を炙られ、全身を炙れ・・・・・・・・・
悲鳴をあげるために必要な口内以外にこの世のありとあらゆる地獄を味わって、この世を去った。
生まれたばかりの尊い命は、わずか一日足らずでその生涯を閉じ、子まりさの魂は天へと召されていった。

子まりさは信じていた。生まれたばかりの自分がこんなに目にあって死ぬなんて許されるわけはないことだ。だから絶対助けが来ると。
お母さんでも自分でも姉妹でもないけど、とにかく自分に助けが来ると。

だが助けは来なかった。

子まりさは信じられなかった。生まれたばかりで何もしていない自分がこんな目にあわなければいけない現実を。
だからこれはきっと何かの間違いだと思った。次の瞬間何事もなかったかのように間違いが訂正されて優しい家族の元でゆっくりしてると。

だが間違いが正されることはなかった。

子まりさは怒っていた。生まれたばかりの自分がこんなに目に合うことがまかり通ってしまうこの世界に。
だから怒り続けた。そうすれば怒ってる自分を見て悪いことをしたと気づいたこの世界が謝って正しい姿になると思ったから。

だがこの世界は謝りもしないし、子まりさにとって正しい世界にはならなかった。

死ぬ寸前まで子まりさは自分が死んでしまうことを信じなかった。諦めなかった。
だが、死ぬ直前に自分の意識が急激に暗く沈んでいったとき、自分が本当に死ぬことを悟った。
自分の死を悟った子まりさは何十倍、何百倍も死を恐れた。
自分がこれから体験するはずだった明るい未来を奪って行ってしまう死を恐れた。
そしてそのまま子まりさの意識は闇へと沈んでいき、何も感じなくなった。
生と死の境目ギリギリでも子まりさの死への恐怖が安らぐことは少しもなかった。

「ほい、お~しまいっと。」
男は無残な死体となった子まりさを箱の中に投げ捨てた。
「さ~て、次はどの子にしようかな~~~~。」
そして次の犠牲者を物色する。
「あがぢゃああああああああん!!!!!まりざのあがぢゃんがああああああああ!!!!!
愛する我が子の変わり果てた姿を見て、まりさが泣き叫ぶ。
母のこの言葉で子ゆっくり達は姉妹である子まりさの最期をこの見で見ることは出来なくとも、その死を悟った。

残された子ゆっくり達はもう動くことも出来ずに、一言も発することすら出来ずに、カチカチと歯を鳴らし、震えていた。
これ以上の水分の放出は命に関わると、涙も流れていなければ、しーしーもとっくに止まっていた。
姉妹の壮絶な断末魔を聞いて、彼女達の恐怖は想像を絶する域に達していた。
普通のゆっくりならとっくに気絶しているか、精神崩壊起こしてるだろうが彼女達にもそれは無理なことだった。
このまま正気と意識を、死ぬその時まで保ち続けるのである。
こう考えると最初に死んだ子まりさはまだマシかも知れない。彼女は姉妹の断末魔を聞かずに死ねたのだから。
残された姉妹達は後になればなるほど、先に逝った姉妹の断末魔を聞いて、更なる恐怖を抱いて拷問されて死ぬのだから。

「よ~し、き~めた、次はキミにしよ~♪」
男が次に殺す子ゆっくりを掴んだ。






それから一時間と十数分で子ゆっくり達は全滅した。
残りの姉妹も最初の子まりさと同じような目にあって死んだ。
この世への羨望と憧れを抱きながら、この世の地獄を味わい、自分から未来を奪ってしまう死を恐れ、絶望の底で死んだ。
只一つ違うことは、子まりさが本当に死んだのを知っていた残りの姉妹達は、自分が助かる可能性など微塵も信じていなかったことだ。

ある子ありすは拷問されズタズタに引き裂かれた体で母であるまりさに言った。
「おがあぁぁ・・・・・・じゃん・・・どびょじで・・・・・・ありじゅ・・・・・・を・・・・・・うん・・・だの・・・?・・・・・・」
「ゆぅ・・・?・・・・・・あり・・・・・・す・・・・・・?」
まりさは子ありすの意図のわからない問いかけに戸惑った。
まりさの口調から、母が自分の真意をわかっていないのを理解した子ありすは
苛立ちをぶつけるかのごとく最後の力を振り絞って泣き叫んだ。

「うばれぢぇがらっ・・・・・・!!!だのじいごどっ・・・!!うれじいごどっ・・・!!・・・ぢっども・・・ないっ・・・!!!!!!

 いぢゃいのぉぉぉ・・・!!!ごわいのぉぉぉ・・・!!!!

 ぐ る゛じ い゛い゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛オ゛オ゛オ゛オ゛ォ゛! ! ! 

 じぇんじぇんゆっぐぢぃ・・・でぎないぃぃぃぃ・・・!!!
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ごんな・・・ごどなら・・・うばれなげればよがっだっ・・・・・・

 お゛が あ゛ざ ん゛が゛あ゛ぁ゛ぁ゛っ゛っ゛・・・あ゛り゛ず を゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛・・・・・・

 う゛ば な゛げ れ゛ ば よ゛が っ゛だ の゛に゛い゛い゛い゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ ! ! !」                                              

自分が腹を痛めて産んだ子から投げつけられる生まれたことを否定する言葉。
「ゆっ・・・ゆ゛、ゆ゛ぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!!!!!」
それはまりさの心を深く傷つけるには十分であり、まりさはショックの余り声にならない声をあげた。

「あっはははははははははははははははは!!!
 あ~あ、かわいそ~。くくっ・・・生まれる親を・・・はははっ・・・選べないってのは悲劇だね~。
 幸せな・・・くくっ、飼いゆっくりの親から生まれれば・・・・・・はぁはぁ・・・・・・・・・・・・・ひひっ・・・
 同じように・・・・・・幸せになれただろうに・・・・・・くくくくっ・・・あはははははははっ!!」
子ありすの最後の叫びを滑稽なものと捉えた男が大笑いしながら、まりさとまだ死んでない子ゆっくり達にそう言った。
子ありすは、この後も男の手の中で散々嬲られ、「ゆびっ!」「ぎっ!」「ゆぎぎぃっ!!」と反射的な短い悲鳴を
延々と上げながらこの世を去った。最後の最後まで生まれたことを呪い、後悔しながら。
生まれさえしなけば生きることに羨望を抱きながら、嬲り殺しにされるような酷い最期を遂げることはなかったのだから。

箱の中に戻されたまりさの目の前には、
ほんの二時間前まで肌をすり合わせて慰めていた愛しい子ゆっくり達の、見るも無残な姿が横たわっていた。
男はそんなまりさと子ゆっくり達の残骸を、己の視界いっぱいに収まる距離を保ちながらニヤニヤと見下ろしていた。
まりさは何も言えずに固まっていた。
目が見えない分、それを補って余りあるほどの楽しいこと、ゆっくり出来ることをさせてやろうと思ったまりさの思いは
ズタズタに引き裂かれた。

一体ここに来て、まりさは何を得たのだろうか。

連れて来られてすぐに針で滅多刺しにされた。
苦しむ自分に男は、まりさが何も悪いことしてないけど苦しめたと事も無げに伝えた。
次の日は汚い発情ありすに無理やりすっきりさせられた。
ありすとの間に生まれた赤ちゃん達の愛しさに気づき、共にゆっくりしていこうと思った直後に赤ゆっくり全員の目を抉られた。
その後も何度もありすにすっきりさせられ、そのたびに生まれる子は目を抉られ、
それは自分のせいだと男が扇動したせいで愛する赤ゆっくり達に蔑まれて罵倒された。
腹を痛めて生んだ子ゆっくりの目の代わりに愛する赤ちゃん達を自分の手で皆殺しにした。その死体は自分で食わされた。
そして結局子ゆっくり達もみんな両目を抉られた。
挙句この世の楽しいことを母である自分の口から聞かされて、生きることへの羨望と希望を抱いた後に拷問されて殺された。
自分はその間ずっと子ゆっくり達の絶叫を聞かされ続けた。ある子ありすは生まれてきたことを後悔すらしていた。

「ゆびgekokoaaげえげげg・・・・・・」
当然、まりさの口から奇妙な音が聞こえ出した。
「おっ!ついにきたかっ!?」
それを聞いて男が身を乗り出した。

「ゆぼぼぼrajasjefsfos・・・・・・!ゆばばfafaserfaadahkjyrおぼげaafaraa!!」
次第に大きくなる奇妙な声と共に、まりさの体がビクビクッ、ビクンッというリズムで痙攣し始めた。

「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃoaufhgshapgisaおびゃびゃびゃびゃgsafoaeoaokoaeota!!!!
 ゆぼぼgsiaiaseoasぎゃっぎゃっぎゃっ!ゆぎゃっ!!ゆぎゃっ!!ゆぎゃっ!!!!
 あぎひゃひゃはやはyはやはやっはやjふぇあいあyはやあややっや!!!!!!」
そしてまりさは白目を向きながら、ビクビクッ、ビクンッと痙攣しながら大声で奇声を上げだした。

「よっしゃああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
男が満面の笑みを浮かべガッツポーズを取った。

これが今、男の一番見たかったものである。

前出の通り、このまりさは気絶もしなければ精神崩壊も起こさないタイプのゆっくりなので、
文字通り気絶もしなければ精神崩壊も起こさない。
しかし、ゆっくりという生き物が精神崩壊を起こしていたころの名残であろうか。
『気絶や精神崩壊を起こすタイプのゆっくり』が『精神崩壊に達するのと同等の苦痛』を
『気絶も精神崩壊も起こさないタイプのゆっくり』が受けた場合に、このような現象が起こる。
このタイプのゆっくりのこのような現象は個体によって反応が様々だが、普段と違う反応をするので容易に確認が出来る。

これは永遠亭の薬師による実験でも証明されているし、虐待仲間内でもやった同様の実験でも確認が取れている。
ほとんど同じ家庭環境であり、気絶や精神崩壊を起こすタイプか、起こさないタイプかのみが違うゆっくり二匹で実験した。
目の前でお互いの家族を嬲って殺したところ、同時に片方は精神崩壊を起こし、片方が普段見せないような反応で似たような現象を起こした。

今のところ、この現象の名称は決まってない。
虐待仲間同士でも幾度も話し合ったが、「ぽっくり」だの「どっきり」だの「びっくり」だのろくな案がなかった。
永遠亭の薬師も名称をつけあぐねてるみたいである。
一度「単純に発狂でいいんじゃないか?」との案も出たが紛らわしいし、しばらくしたら(ゆっくりが)元に戻るので、
それは似つかわしくないだろうと却下された。

ちなみに成体になってないゆっくりでは、例えこのタイプにゆっくりだったとしても、この反応は起こらない。
なので子供のゆっくりでは気絶レベルか、精神崩壊レベルかはわからない。

何はともあれ、男は肩の荷が下りた気分になった。
気絶も発狂もしないゆっくりを虐待してて「この反応」にまで達せずに殺してしまったら
そんなゆっくりを虐待してる意味がないからだ。
更に自分の扱ってるこのまりさの事情を考えれば、それは余りにもったいないだろう。

不気味な声をあげ、ビクビクッビクンと痙攣し続けるまりさを後にして、男は部屋を出た。
「良い夢みろよ♪」
男はそう言って扉を閉めた。
これから数時間はこのままなので何をやっても無駄である。
まりさにとってはこれが唯一苦痛によって意識を切り離せる時間でもあるのだ。

だが、この時、精神崩壊を起こせなかったことは、精神崩壊を起こせるゆっくりとして生まれてこなかったことは
まりさにとって何よりも不幸である。
何故なら彼女が今まで受けた苦痛は、これから彼女の生涯で受ける苦痛の十分の一にも満たないのだから。



男は今日のゆっくり虐待はこれで終わりにしようと思ったが、一応様子見に例のれいむ一家の部屋に立ち寄った。
そこで男はれいむが精神崩壊を起こしているのを見た。
不気味な声で不気味な笑顔を浮かべ、目玉がパチンコ玉になったみたいに不規則にあっちこっち移動してる。
どうみても、もう駄目である。
「・・・・・・・・・いやいやいやいやいや、キミは弱すぎでしょ・・・・・・」
午前中、必死で食べ物をお願いするれいむの上の金網から、子ありすと子れいむたちはうんうんとしーしーを垂れ流した。
どうしてもごはん食べたいならこれを食べろってことだろう。食い物の恨みは恐ろしいものだ。
親れいむは空腹のあまり、それを食べることを選んだ。

その後、子ゆっくり達は腹もたいして減ってないだろうにお菓子を食べては母親の上で、
親れいむのごはんとなるうんうんとしーしーを繰り返してたが・・・・・・あれから数時間も経たない内にこれか。
どんだけ憎い発情ありすとの間に生まれた子ゆっくり達のうんうんとしーしーが嫌だったんだよ。

もっとも、ここに連れて来られるまで愛するつがいと、そのつがいとの間に生まれたかわいい子供達と幸せに暮らしていたのだ。
そこに達するまで生きていけるゆっくりがどれだけいるだろうか。半分近くのゆっくりはそこに達することなく命を落とす。
このれいむもそんな姉妹や同胞を散々見てきただろう。それが野生というものだ。
故にかつて手にしていた幸せな日々は野生の厳しい環境を生き抜いてやっと得られた幸福だったはず。
そのことを考えると今の有り様もわからなくもないが。

男は狂った親れいむを掴むと、発情ありすのいる生ゴミ用ゴミ箱に放り込んだ。
餌にするか、これでもすっきりするかはありす次第だ。
そして、親れいむの子である子ありすと子れいむ達も同じところに送り込んだ。
この結末でこいつらには十分満足したし、最高のおもちゃがある今となっては親れいむがこうなった以上もう虐待の余地はない。
子供達もたくさんお菓子いっぱい食べれて、母への復讐も出来て、十分に幸せな一生を送っただろう。

ゴミ箱の中から、ありすの歓喜の声と子ゆっくり達の悲鳴が聞こえたが、気にすることなく部屋を出た。
さ~て、明日はどうやってあのまりさを甚振ってやろうか。男の頭の中はそれでいっぱいだった。







【中編】 終わり 【後編へ続きます】

後編予告 真相×改造×再会

【後書き】

なげぇwwww中編だけで総容量105kって一体wwwwwwww
とりあえず長い長い中編が終わって良かったです。







































※おまけ 没シーン


赤まりさの小さい体は、母であるまりさの体当たりで壁に叩きつけられた。

「・・・・・・ゆっ・・・・・・ぎ・・・・・・おが・・あ・・・しゃ・・・?・・・・・・ど・・・・・・ぼ・・・・・・ぢ・・・・・・・・・・・・で・・・」

赤まりさは箱の底に落ち、体中の裂け目から餡子を垂れ流しながら小さく痙攣していた。
体は運動能力を完全に失い、もはや口の形を成してない口から僅かに呻き声が聞こえるのみである。
だがその呻き声もすぐに聞こえなくなった。

「ん・・・?死んだか?」
男がそんなことを口にする。まだ赤まりさの体は小さくであるが震えていたからだ。
死んだのならあの震えも完全に止まるはず。何故呻き声だけ聞こえなくなったのか。
声だけが先に止まるという初めてのパターンに男は何も言わずに震え続ける赤まりさをじっと観察した。
そして、

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あがぢゃんごろじゅくじゅおやはゆっぎゅぢぢね」

小さい声であるがはっきりとそう言い残して赤まりさは完全に動かなくなった。
なんということではない。最期に言いたいことを言う力を溜めるために黙っていただけの話だ。
瀕死の身にはいささか長い台詞であったろうがどうしても言いたかったのであろう。
生まれたばかりの赤ちゃんゆっくりであるにも関わらず、
自分の望みを叶えるための最善の方法を誰にも教えられることなく自ら考え出し、結果目的を達成した。
自身の能力を超える思考力を引き出させた母への憎しみと怨嗟の念がどれほどのものだったか。
赤まりさが息を引き取った今知るすべは無い。第三者に出来ることは推し量ることのみである。

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最終更新:2009年05月23日 15:13
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