ゆっくりいじめ系1831 万能お兄さん5_5

一方その頃


万能お兄さんの村の近くの山から、ゆっくり一家が山を下りてきた。
れいむとまりさ、そして子れいむ3匹、子まりさ4匹といった割合の家族である。

この一家は冬にすっきりして、子供が出来たせいで越冬の食料が足りなくなったために下りてきたのだ。幸いに今日は冬でも比較的暖かったおかげで、外へ出ることが出来る。

一家は、山の近くの万能お兄さんの家に近づいていった。彼の家は山に近い上に、村でもかなりの敷地量を誇るため、無能なゆっくりでも大きい家と一目見てわかる。
そして畑へと近づき

「今からここのおやさいさんたちをたべるんだぜ!!」

と親まりさが意気揚々と宣言した。

「ゆー!おやしゃいたべたい!!」
「ゆっくちできるんだにぇ!!」

と、喜びの声をあげる一家。一家は畑を隅々まで調べ、目当ての野菜を食べようとした。が

「どぼじでおやざいがないのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」

すぐに悲劇へと変わった。無理もない、今は真冬である。こんな時期に野菜を作っているところなど、滅多にいない。
この一家は野菜は自然に生えるということをかたくなに信じている、まごうことなき野生のゆっくりであった。
だから冬でもあると信じていたが、見つからなかった。

「まりざあああああああ!!!おやさいないじゃないいいいいいいいいいいい!!!!!!」

伴侶のれいむが泣き、まりさを責める。子ゆっくり達も

「おとーしゃんのうしょちゅきーーー!!!」
「ゆっくちできにゃいおとーしゃんはゆっくちしにぇ!!!」

と口々に責め始めた。

「やめるんだぜええええええええ!!!!まりさわるくないんだぜええええええええ!!!!!!!!」

家族に責められまりさも泣く。するとまりさの目に家が入った。万能お兄さんの家だ。
彼女は責任を逃れるために
「こんどはあのいえをゆっくりぷれいすにするんだぜ!!」
と家族に話した。家族はすぐさまそちらのほうに興味が行き

「とてもおおきないえだね!!まりさおてがらだよ!!!」
「ゆーん!!はやくはいってゆっくちちたいよ!!」
「ゆっくちはやくはいりょうにぇ!!」

家族は家へと移動を開始する。玄関の前まで行き、玄関を開けようとしたが、硬く閉ざされている。
家族は

「あけるんだぜ!!はやくあけないとひどいめにあわせるんだぜ!!」
「はやくあけないとゆっくりさせないよ!!」
「ゆっくちはやくあけてにぇ!!」

と要求した。だが、今万能お兄さんの家には誰もいない。留守番のゆっくりさえもいない、子ゆっくりはいるが声はとどいていない。反応があるわけなく、家族は

「「「「どぼじでむじずるのおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」」」」

と泣き始めた。だが、ゆんゆん泣いていつまでたっても一向に反応なし。仕方ないので、畑のほうの縁側へと移動した。

縁側の扉は鍵付き障子だったが、彼は戸締りをしたとき、ここを閉めるのを忘れていたようだ。障子に一生懸命体当たりをして、見事あけさせ、一家は中へと入った。
突然のよそ者に、家子ゆっくり達は無論驚いた。だが、まずは挨拶をしてみた
「そとからはいってきたよそものしゃん、こんにちわ!ゆっくりしていっちぇにぇ!!」
「「ゆっくりしていってね!!」」
挨拶程度なので問題なく挨拶を交わすゆっくり一家と家子ゆっくり。
だが、ゆっくり一家には目的があって来たのだ。

「ゆーん!!すっごくひろいね!!」
「ここはわたしたちのゆっくりぷれいすにするんだぜ!!」
「ゆっくちできるよ!!」
「ゆ!!だめだよ!!ここはおとーしゃんたちのおうちなんだよ!!かってにおうちせんげんしにゃいでにぇ!!」
「うるさいよ!!きょうからここはわたしたちのゆっくりぷれいすだよ!!」

と、家子ゆっくりの注意も聞かず宣言する。
本来なら、野生のゆっくりは人の家のものを際限なく荒らし、壊し、食べるだろう。
だが、事前に片付けていたお陰で、ゆっくり達が遊べそうなものや、食べられるものなどなにもなく、あったとしても到底手の届かない場所においてあったりした。
戸締りは忘れるくせに、こういうところはしっかりとしている。なんとも、彼は間抜けなのか切れ者なのかがわからなくなる。

「どうじでだべものがないんだぜえええええええええええええ!!!!!!!!」
「おにゃかしゅいたあああああああああああ!!!!!!!」

食料がなくなって、それを食べに村に来て、せっかく家に入ったというのに食べ物にありつけず、家族は泣き始めた。
すると、家子ゆっくり達の巨大ゲージが目に入った。透明なので中になにがおいてあるのかもわかる。中にはゆっくりで来そうな寝場所や遊具、さらには食事まであった。
それをほしがらない理由はない。

「ゆっくりごはんをみつけたよ!!」
「わたしたちにたべられてね!!!」
「れーみゅたちのものだよ!!」

とゲージにむかって突進するが、激突して跳ね返った。

「ゆうっ!!なんでたべられないんだぜええええええええええええ!!!!!!!!」
「いだいよおおおおおおおおおおおお!!!!ゆっぐりでぎないよおおおおおおおおおおおお!!!」

野生のゆっくりなので人間が作った透明なゲージなどみたこともなく、なぜぶつかるのかもわかるはずもなかった。
家子ゆっくり達は、急に突進して勝手にぶつかってきた侵略者達を

「だいじょーぶ?ゆっきゅりいたいのとんでいってにぇ!」
「そんにゃにいしょぐと、ゆっくちできにゃくにゃるよ!!」

と心配し、声をかけた。
本来なら、普通のゆっくりであれば

「ゆっゆっゆ!!!とってもばきゃなゆっくりだにぇ!!!はやくここからでていってにぇ!!」

などと調子に乗った事を言うが、そこはやはり万能お兄さんとそのゆっくり達の子。生まれたときから優秀であった。無闇に他人を馬鹿にしようとはしない。
だが、せっかく心配してくれた子ゆっくりの心を踏みにじるかのように

「うるさいんだぜ!!とっととそのごはんをまりさとまりさたちのあかちゃんによこすんだぜ!!!」
「ここはれいむたちのゆっくりぷれいすだからあなたたちははやくここからでていってね!!!」

と暴言を吐いた。ここまで無碍にされると、いかに優秀な子ゆっくりといえどこれ以上は相手にはしたくない。

「ゆぇ〜ん、こわいよ〜」
「ゆぅ……しんぴゃいしたけどゆっくちしてにゃいよ……」
「みゅきゅう、これじゃああいてにしにゃいほうがいいわにぇ」

子ゆっくり達はこの一家に話すのは無駄だと悟り、ゲージのなかの遊具などでゆっくり楽しむことにした。

「ゆっくりするなあああああああああああ!!!!!!でていけえええええええええええ!!!!!!!!!」
「それはまりしゃたちのものだよ!!!あなたたちはゆっくりでていってにぇ!!!」
「れーみゅもあそびたいよ!!!!はやくそれをこっちにちょーらいね!!!」
だが無視された
「むじずるなああああああああああああああ!!!!!はやくここからでていけええええええええええええ!!!!!!!!!」
「ゆえええええええええええええん!!!まりしゃも遊びたいよおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
「おにゃかしゅいたあああああああ!!!ゆっくちできにゃいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」

だが、しばらくすると疲れたのか、侵入者達はそれぞれ寝息を立て始めた。同時に、子ゆっくり達も遊びつかれたのか寝始めた。




ゆっくり一家が家に侵入して30分後、万能お兄さん達は帰ってきた。

「……ご主人様、なにかおかしい」

玄関の扉を開けようとしたら、ふらんが話しかけてきた。彼も玄関に手をかけたときに、なにか違和感を感じた。

「んー、もしかしたらゆっくりが家に侵入してるかもね」

彼はのんきにいって、家に入る。すると居間にゆっくり一家が堂々と居座って、寝息を立てていた。

「あっちゃー、やっぱりか」

縁側の障子から入ってきたのか、開いたままの縁側の障子を見て、彼は悟った。
彼の呟きに反応して、一家が目覚め

「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」
「ここはまりさたちのおうちだよ!!」
「にんげんはゆっくりでていってね!!!」
「でていくのにゃら、れーみゅたちにごはんをみってきちぇにぇ!!」

と元気よく定番の台詞を言ってきた。なんともむかつく。家ゆっくり達は、侵入者達に対して臨戦態勢をとったが

「こいつらは無視しろ、それより各自被害の有無を確認。それぞれチェックだ、散れ!」

万能お兄さんの一喝のもと、家ゆっくりたちは侵入者を無視して、家の隅々をチェックした。

「どぼじでむじずるのおおおおおおおおおお!!!!!!」
「むじじないで、ばやぐまりざだぢにごばんをもっでぎでね!!!」

無視されたことに憤り、嘆く家族。それらを無視して彼はゆっくりたちの報告を待った。5分後、ゆっくり達は彼の下に集い、報告する。
「まど、いじょうなし!!」
「台所、異常ありません(ヒュンヒュン)」
「しょくりょうこ、あらされていませんぜ!!」
「むきゅ、こわされたものもないです」
「すべていじょうありませんよー、だいじょうぶですよー」
「よしよし、皆ご苦労」

事前に片付けて置いてよかった、それに子ゆっくりたちをゲージに隔離しておいたこともよかった。だが念のために

「子供達、大丈夫かい?どこにも怪我はないかい?なにかされなかったかい?」
と彼は声を掛けた。その心配する様は親が子を心配する様と同じだ。

「おとーしゃん!!しらにゃいひとがはいってきちゃよ!!」
「ゆっくちしてにゃくてこわきゃったけど、わたしちゃちはだいじょうぶだにょ!!」
「まりしゃたちいいこにしてちゃよ!!ほめて!!ほめて!!」
どうやら無事なようだ。羽付きの子ゆっくりも外にでてないみたいだし、彼は安堵した。

「ご主人様、こいつらどうするんですどぅー」
「侵入者は速やかに排除しなければいけませんね(ヒュンヒュン)」

家ゆっくり達は敵愾心をあらわにして、一家ににじりよる。捕食種もまじったゆっくり達に囲まれ、ゆっくり一家は身の危険を感じてガタガタと震え始めた。
だが、万能お兄さんは家ゆっくりを制して、一家に向かってやさしく説いた
「君達、人の家に侵入したことはゆるせないが、今は気分がいい。はやく山に帰りなさい」
だが、一家は
「ここはれいむたちがみつけたおうちなんだよ!!」
「でていくのはおまえたちのほうなんだぜ!!」
「そんにゃこともわからにゃいの?ばきゃなの?しにゅの?」
「でていくにゃら、まりしゃにごはんをもってきてにぇ!!」

と堂々と言い放った。目の前に捕食種もいるというのに、なんとも堂々としたものである。
勇気があるのか、バカなのか。おそらく後者だろう。むしろ人間に対してはなめた態度をとるのが理由かもしれないが。

せっかくご主人様が見逃すというのに、あろうことかお家宣言をし、図々しくも食べ物を要求するこの家族に激怒し、ふらんは、
「うー!!ゆっくりしね!!!!」

と殴りかかった。だが、その渾身のパンチを主人が手で受け止める。

「ご、ご主人様!?」
「やめなさい、ふらん。君はかしこい子だろう。君が怒っているのもわかるし、うれしいけど、僕はこいつらを殺せとは一言も言っていないよ?」
「で、ですが」
「いいから、ね?」
と笑顔を向けられ、ふらんは赤くなりながらしぶしぶ下がった。
彼はもう一度家族に向かって

「ここは僕の家なんだけど……、出て行こうとしないのかい?逃げるなら今のうちだよ?」
「ゆっ!!でていくのはそっちだよ!!さっきのはなしをきいていなかったの?ばかなの?しぬの?」
「ついでに、まりささまにごはんをもってくるんだぜ!!」

同じような台詞をだしたので、彼はやれやれといって首をすくめた。そして家ゆっくり達に向かって

「みんな、この聞き分けのない家族には完全無視の罰を与える。こいつらに構っちゃダメだよ?そして決してこの居間からださないこと。でも自己防衛なら許す。
ただし、殺してはダメだ。OK?」
「「「「ゆっくりりかいしました!!!」」」」
「ちなみに、僕はレポート目的と子供達への教育のためにやっているんだからね。間違ってもこいつらに慈悲なんかでていないから安心してね」
「「「「ゆっくりあんしんしました!!!!」」」」

そういうと、彼は2階の自分の部屋へと上がり、ゆっくり達は段ボール箱のジョロキアなどのトウガラシを協力して倉庫へと運んだ。
やることのないほかのゆっくり達は居間に入って、ゆっくり休む。

一家が
「とてもきれいなれいむね!!わたしたちとゆっくりしようね!!」
「ありすはとてもきれいだから、とくべつにわたしたちの家でゆっくりさせてやるんだぜ!!」
「ゆっくちしていっちぇにぇ!!」
と話しかけるが、皆無視する。

「どぼじでむじずるのおおおおおおおおおおお!!!!!!!」

そして、家ゆっくりはお兄さんが片付けておいたゆっくり専用トランポリンや、トランプなどの遊具をひっぱり出して遊び始めた。

「ゆっ!!わたしたちのおうちにあるものだから、それはわたしたちのものだよ!!」
「ゆっくりかわってね!!」
「れーみゅにあそばせてにぇ!!」
「はやくまりしゃにかわってね!!!」

だが無視する。

「どぼじでむじずるのおおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「れーみゅにかわってよおおおおおおおお!!!!!!!」
「まりしゃもあしょびたいよおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

せっかくはなしかけたのに、なんで無視するんだろう。ここは私達の家なのに。
私達がここに特別にゆっくりさせてあげてるのに、なぜ無視するのだろう。
そのトランポリンも、トランプも、私達の家にあったから私達のものだ。それを独り占めするなんてゆるせない。
私達より美人だからって、ゆるせない。

「わたしたちをむしするゆっくりはゆっくりしね!!」

とれいむは家れいむに体当たりをした。だが、家ゆっくりは野生のゆっくりより1回りか2回りほど大きい。それに彼のゆっくりたちはプラチナバッジを持つほど鍛えられている
野生のゆっくりの体当たりごときで怪我などしないのだ。それほどまでに頑丈である。
蚊に刺されたかのような感じで、家れいむはれいむを一瞥するとまたも無視した。

「むじずるなああああああああああああああああああああああ!!!!!!!じねえええええええええええええええ!!!!!!!!!」

さらに何回も体当たりをする。が、まったく効かない。だが何回もやられれば鬱陶しい。家れいむは体当たりをしたれいむを軽く突き飛ばした。
「ゆげっ!!」
家れいむにとっては「軽く」であるが、大きさも力も上なのである。軽くのつもりでも、れいむからすればものすごく痛い。
壁に激突して、れいむは痙攣したあと気絶した。

「おがあああああああしゃああああああああああん!!!!!」
「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおおおおお!!!!!」
「おかーしゃんをいじめるやつはゆっくちちねええええええええ!!!!!」
「ゆっ!!おちびちゃんたちだめだよ!!このれいむはつよいからかてないよ!!!」

親まりさが子をとめる。先ほどのれいむの体当たりをなんとも思わず、一撃でれいむを気絶させた。それをみて、まりさはこのれいむは相当に強い。
私達が叶う相手ではないと悟った。
そして、この家のゆっくり達が私達を無視していることが怖かった。無視されるのは嫌だ、だがしつこく言えば痛い目にあう。先ほどのれいむがいい例だ。
ゆっくり一家はおびえながら、居間の隅のほうで固まっていた。



夕方、居間の隅で固まったままの一家を一瞥した。皆おびえている。一家はお兄さんをみると、希望を見出したのか
「おにいさん!!わたしたちをたすけてね!!」
と助けを求めた、だが彼は無視して台所へと向かい、夕食を作り始めた。
居間のほうから悲鳴が聞こえたが、彼は無視して、野菜を切りはじめた。生ゴミはゆゆこが自ら進んで残さず食べてくれるので、ゴミ問題に貢献している。

「みんな、今日は鍋だよー!!」
居間のコタツの上にカセットコンロをおき、その上に鍋を置いた。グツグツに煮え、美味しい香りが居間を瞬く間に包む。
ゆっくりたちは、コタツのまわりに綺麗に並び、彼と胴付き4匹は手がないゆっくり達の分を注ぎ分けていた。
ちなみに、育ち盛りの子ゆっくり達は親より多めである。

一家はおいしそうなにおいに反応して、辺りを見回した。コタツのところからにおいがする。
まりさとれいむは
「おいしそうなにおいがするよ!!」
「ぜんぶまりさたちのものなんだぜ!!」
「まりしゃたちにちょーらいね!!」
と、お兄さんに近づいて要求した。だが反応はない。
「どぼじでむじずるのおおおおおおおおお!!!!!!!わたしたちがたべたいっていっているでしょおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
れいむが怒りに任せて体当たりした。
「うわっ!!」
鍋をお椀に注いでいる状態で、いきなり衝撃が加われば危険である。おわんに注がれた熱いお汁が波打ち、彼の指を襲った。
「熱っ!」
思わず悲鳴を漏らす。だがお椀は消して手放さない。はなせば、周りの子ゆっくり達に熱い鍋汁が襲い掛かり、もっと酷いことが起きるからだ。
彼は我慢して、おわんをもちつづけた。れいむが、先ほどの攻撃が彼に効いているということがわかると
「ゆっゆっゆ!!ばかなおにいさんだね!!!わたしたちのいうことをきかないからだよ!!これにこりたらはやくごはんをよういしてね!!!」
と勝ち誇った表情で見下す。だが、彼は無視しておわんに注ぎ始めた。

「むしするなあああああああああ!!!!!!しねええええええええええええええええ!!!!!!!!」

またもや体当たりをかまそうとするれいむを、ふらんが立ちはだかり、彼を守る。

「うあああああ!!!!!ころすぞゆっくりぃぃぃいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!」

ふらんは大声をあげ一家を威嚇し、主人に攻撃したれいむにパンチを繰り出した。れいむはそのまま吹き飛ばされ、壁へと激突する。
ふらんのパンチがあまりにも強かったせいか、壁に餡子を撒き散らしてしまった。だが、まだ生きており「ゆ゛っゆ゛っ…」とうめき声を上げている。
彼の言ったことはきちんと守っているようだ。蛇ににらまれた蛙のように、捕食種ににらまれた他の一家は動けなくなる。今攻撃すれば、確実に死ぬ。本能で理解する。
万能お兄さんは、家子ゆっくり達から
「おとーしゃんらいじょーぶ!!」
「れーみゅがゆっきゅりなみぇるからゆっきゅりなおしちぇにぇ!!」
と火傷を負った手をたくさんの子ゆっくり達から舐められていた。
「ああ、子供達ありがとう。心配かけてごめんね」
「みゅきゅう、はやくよくなってにぇ」
「みんにゃでおとーしゃんをなみぇればなおるよー」
「うんうん、子供達ありがとうね。お父さんうれしいよ」
彼は子ゆっくり達に感謝しつつ、オレンジジュースをふらんに渡して、れいむにかけさせた。
まだうなっているが、しばらくすれば回復するだろう。

「ゆ゛っ……ゆ゛っ……ゆ゛っ……ゆ゛っ……ゆ゛っ……」
「うう……でいぶぅ………でいぶぅ………」
「おにゃかしゅいたよぅ……」
「ゆっくちできにゃいよう……」
結局、一家はなにもできず、その場で固まったままだった。ごはんにもありつけなかった。攻撃しようとすれば、さきほどのれいむのように死の淵をさまよう。
一家は瀕死のれいむのそばに寄り添って、ただただそこで惨めに固まっているだけだった。

全員につぎあてたのを確認すると、彼は挨拶をした。
「ではみなさん、ご一緒に」
「「「「「いただきます!!」」」」」
熱々の鍋を火傷しないように、ふーふーしながら食べる。野菜は家ゆっくり達が丹精込めて作ったものだ。
皆静かに食べて、ゆっくり味わった後、万能お兄さんを含めた全員が
「「「「「しあわせー♪」」」」」
と喜びの声をあげた。
彼等の周りで雑音が聞こえるが、皆食べることに夢中で聞こえない。

「それはまりさたちのものなんだぜ!!!ゆっくりたべないではやくよこすんだぜ!!!!」
「れいむたちにもちょうだいね!!!かぞくがいるんだよ!!!」
「おにゃかしゅいたよ!!ゆっくちたべていにゃいで、わたしたちにもちょーらいね!!!」
れいむが回復したせいか、一家は図々しくも言い放つ。先ほど酷い目にあったというのに(主にれいむが)すぐ忘れるところは定番の餡子脳である。
だが、それらを無視して、万能お兄さん一家は黙々と食べ始めた。

全員が食べ終わった後、
「「「「ごちそうさま!!」」」」
と挨拶をした。

「どぼじでごはんくれないのおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
「それはまりさたちのものなんだぜええええええええええええ!!!!!!!!!」
「おにゃかしゅいたああああああああ!!!!ゆっくちできにゃいいいいいいいいい!!!!!!!!」

そんな悲鳴を聞きながら、彼は家ゆっくり達に感謝した。
「今年も、君達が作ってくれた野菜のお陰でゆっくりすごせるよ。皆有難う。今日僕が生活できるのも、ひとえに君達のお陰だよ」
家ゆっくり達も主人に感謝する。
「ごしゅじんさまがわたしたちをそだててくれなかったら」
「いまごろ、こんなこぎたないいっかみたいになっていたんですぜ!!」
と、一家を一瞥してまりさが言う。
「むきゅ、ご主人様がわたしたちを家族として迎え入れたことは、今までのどんなことよりもうれしいですわ」
「おやさいさんをそだてるというとかいはなことを、ご主人様はおしえてくれたわ!」
「ゆっくりしないではたらけば、いままでいじょうにゆっくりできることをおしえたのもおにいさんだよー。」
「ご主人様の恩恵は山よりも高く(ヒュンヒュン)」
「海よりも深いのです(ヒュンヒュン)」
「うー☆ご主人様のおかげでいつもたのしくすごせるんですどぅー☆」
「うー!ご主人様大好き!!」
「「「「ご主人様大好き!!!!」」」」
「「「「おとーしゃん大好き!!!!」」」」

「ありがとう、僕も君達が大好きだよ」

彼らは非常にゆっくり過ごしていた。侵入者を除いて


次の日。
「……ご主人様、きてください」
「どうしたんだい、ゆうか?」
「……チューリップの花が咲きます」
「なんだって!やったなゆうか!!」
彼は喜んで居間へと向かった。すでにほかのゆっくり達が、コタツの上に置かれたチューリップをわくわくして見ている。
ゆっくり達が主人が来たのを確認し、座布団を用意して彼はそこに座り、花が咲くのを待った。
「ゆっへっへ!うまそうなはながさくんだぜ!!」
「おいしそうだね!!さいたられいむにちょうだいね!!」
「そのはなはまりさたちのものなんだぜ!!」
無論無視される。
しばらく待つと、花がどんどん開いていった。時間はすごくかかるが、ゆっくりにとっては苦痛にはならない。そして見事満開となり、一同

「「「「「おおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜」」」」」

と感動の声をあげる。花が咲いたのを狙って、まりさとれいむが飛び掛ってきた。
「まりささまにたべられるんだぜ!!!」
「れいむたちのごはんだよ!!ゆっくりたべられてね!!」
だが、その願いは家ゆっくりによって阻まれ叶わず、床に叩きつけられて「ゆべえっ!!」と悲鳴を上げる。
それでもまりさはめげずに、あきらめようとしなかった

「そのはなをひとりじめするんじゃないんだぜ!!ひとりじめはずるいんだぜ!!」
「……ひとりじめなんかしてないわ」
ゆうかが答える。
「ゆうかはそれをたべるつもりなんだぜ!!みんなだまされちゃいけないんだぜ!!」
まりさは家ゆっくりを扇動する、だが面白い物を見ているかのような目で家ゆっくり達はまりさを見ていた。
「……わたしはこれをたべたりなんかしないわ。見るのをたのしむのよ」
「う……うそなんだぜ!!はなをたべないゆっくりなんていないんだぜ!!!」
「……ここに住んでるゆっくり達は花をたべるなんてやばんなことはしないわ」
「うそをいうなああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
信じられなくてさけぶまりさ。だが、花が咲いたチューリップを家ゆっくり達は食べようともしない、それぞれ
「きれいなはなをみると、とってもゆっくりできるね!!」
「こころがやすらぐようなんだぜ!!」
「このおはなしゃんはゆっくちできるにぇ!!」
「とってもきれいね!すっごくとかいはだわ!!」
「むきゅん!!きぶんがおちつくわー」
「とってもゆっくりさいているんだねーわかるよー」
「おお、美しい美しい」

「なんでたべないんだぜぇぇぇぇぇえええええええええ!!!!!!!??????」

全くもって理解できない。花はえさだ。草と同じくゆっくりにとって基本ともいえる食事だ。だがこの家のゆっくり達は花を愛でている。
理由は、飼いゆっくりは野生と違い、食事に困らないからだ。困らない分、花を愛でるという、心にゆっくりと余裕を持つことが出来る。
この家のゆっくりは、最初花を愛でるということがわからなかったが、彼に教えてもらうにつれ、心をゆっくりさせることができると理解したときには自然と涙が出ていた。
普段そういうことを考えたことなどなかったからだ。それに気づいたときの感動はいかばかりか。ゆっくりにも心に余裕を持たせることが出来るのである。


しかし、野生のゆっくりなどにわかるはずもなく、頭が痛くなって、まりさは気絶してしまった。




また次の日。
彼は居間でゆっくり達を膝の上に乗せ、身だしなみを綺麗にしていた。
一匹一匹丁寧に櫛で髪をとき、飾りをはずして綺麗にし、終わったゆっくりにはクッキーを上げていた。
彼の横には、家ゆっくりたちがきちんと整列して待っていた。飼いゆっくりならではの礼儀正しさである。
だが野生にはそんの関係ない。身だしなみが綺麗になる上、お菓子も食べることができる。列を無視して割り込み、彼に向かって元気よく言い放った。
「ゆ!わたしたちもきれいにしてね!!」
「「きれいにしちぇね!!」」
「そしてさっさとクッキーをよこすんだぜ!!」
「「よこしちぇね!!」」
無論、無視。
家ゆっくりも無視。彼は一家を無視して、ならんでいたぱちゅりーを拾って櫛で髪をとき始めた。
「むじずるなああああああああ!!!!!くぞじじいいいいいいいいいいいい!!!!!」
まりさが泣き始めたのを皮切りに、一家も泣き始める。
「どぼじでむじずるのおおおおおおおお!!!!!!!!」
「れーみゅたちをむちちないでにぇ!!!」
「まりしゃおにゃかしゅいたああああああああ!!!!!!!」
「ゆっくちできにゃいいいいいいいいいい!!!!!!!」
彼の周りをピョンピョンとびはね訴える。体当たりもする。だがことごとく無視される。
すると彼の横においてあった、ジッパーで留められたクッキーの袋をまりさは見つけ、はしゃぎはじめた。昨日から何も食べていないのでいつもより喜ぶ

「ゆっ!!おいしそうなクッキーだよ!!まりさにたべられてね!!!」
「まりさずるいよ!!わたしたちにもわけてね!!!!」
「うるさいよ!!きのうからなにもたべてないんだよ!!これはまりさのものだよ!!!」
「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
「おとーしゃんひとりじめちないでね!!!!」
まりさは家族の訴えを無視して袋を破ろうとした。だが口しかつかえないゆっくりに袋が破けるわけもなく
「どぼじでだべられないのおおおおおおおおおおお!!!!!!」
「ひとりじめしたまりさにばつがあたったんだよ!!!!」
「おとーしゃんのしぇいだ!!!」
「ひとりじめするおとーしゃんはゆっくちちね!!!」
「そんなこといわないでえええええええええええええ!!!!!!!!」
家族で喧嘩を始めた。なんともやかましいものである。だがその喧嘩を彼は無視して、袋を取り上げた。

「ばかなじじいだぜ!!そのふくろはあけられないんだぜ!!!」
まりさがバカにする。が、ジッパーの袋を悠々と開け、綺麗にしたぱちゅりーにクッキーを上げた。
「むきゅん!ご主人様、綺麗にしてくれて、おやつもくれて、いつもありがとうございます!!」
「うん、僕のほうこそいつもありがとね」
なんとも礼儀正しいものだ、周りを飛び跳ねている野蛮なゆっくりとは天と地ほどの差がある。
「なんでたべれるのおおおおおおおおおおおお!!!!!」
そりゃジッパーでしっかり閉じているんだから、あけれるのは当たり前だ。まりさが泣いているのを尻目に次のゆっくりの髪をとこうとした。
「もういやだ!!おうちかえる!!!」
「こんなところはゆっくりできないよ!!!ぱちゅりーはもらっていくからね!!!」
親れいむとまりさはそういうと、ぱちゅりーを連れ出そうとした。ぱちぇりーの高い頭脳は野生でも役に立つ。その知識を利用しようとした2匹だが

「ぱちゅりー!!いっしょにここからでよう!!」
「いやよ」
「ここだとゆっくりできないよ!!」
「むきゅ、それはあなたたちがでしょ」
「外でおいしいものをたべようよ!!」
「ここのほうがとてもおいしいわ、あなた達みたいに汚い連中が私に話しかけないでね!」
「「なんでそんなこというのおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」

飼いゆっくりを誘うとは、すばらしく前向きな性格だ。誘うのなら今以上の良い生活ができるなら普通の飼いゆっくりはホイホイついていくだろう。
だが、そんな誘いに乗る飼いゆっくりなどいない。野生に戻っても百害あって一利なし。危険な生活があるだけである。
泣いた2匹は、強硬手段に出た。まりさがぱちゅりーの帽子を取ったのだ。
「ゆっへっへ!!かえしてほしかったらまりさたちのいうことをきくんだぜ!!!」
「ぱちゅりーの帽子をかえしてほしかったら、わたしたちにごはんをもってきてね!!そしてじじいはさっさとでていってね!!!」
「むぎゅうううううう!!!!帽子返してええええええええええええええええ!!!!!!!!!」
と、普通のぱちゅりーならばここで泣くことだろう。だが、彼女は何も言わず、ただ2匹をじっとみつめていた。ぱちゅりーのみならず他のゆっくりも2匹を見つめていた。
珍しい生き物を見るかのような目で。
皆からの視線に違和感を感じるまりさとれいむだが、気にせずに

「ゆっへっへ!!!なにをぐずぐずしているんだぜ!!!はやくごはんをもってくるんだぜ!!!」
「……」
「ゆっくりしないではやくしてね!!!れいむおなかがすいたんだよ!!!」
「……」
「そこのぱちゅりーはわたしたちにごはんをもってきちぇにぇ!!!」
「……むきゅ、言いたいことはすんだかしら?」

「「どぼじでいうごどぎがないのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!」」

「そこのちぇん!ぱちゅりーはぼうしがないんだぜ!!ゆっくりできないこいつをはやくころすんだぜ!!」
「だからなにー?いいたいことはそれだけなのー?」
「そこのありす!あのぱちゅりーはぼうしがないのよ!!はやくおいださないとゆっくりできなくなるよ!!!」
「いやだいやだ、これだからいなかものは」
親まりさとれいむは家ゆっくり達をこうして扇動した。が、家族という固い絆で結ばれた者が、万能お兄さんという人に育てられたゆっくりが、
飾りがなくなったくらいで、相手を認識できなくなるということはないのだ。

「「どぼじでなにもじないのおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!」」

ゆっくりにとって、命と同じくらい大切な飾り。それをとられても、怯えることなく、泣くこともなく、冷ややかな目でみる家ゆっくり達。
野生のルールなど、飼いゆっくりに通用しないのだ。

「「ゆっくりできないぱちゅりーのぼうしなんてこわれてしまえええええええええええええ!!!!!!!」」

まりさとれいむはぱちゅりーの帽子を引きちぎった。ビリビリと音を立てて破れ、崩れるぱちゅりーの帽子。

「ゆ……ゆ……ゆっへっへへっへ!!まりささまのいうことをきかないからこうなるんだぜ!!!」
「れいむたちはわるくないよ!!ぱちゅりーがわるいんだからね!!!」

これでゆっくりできないぱちゅりーは思い知ったことだろう。そして私達に恐れをなして言うことを聞くだろう。
そしてあのじじいは私達の奴隷となるだろう。
ゆっくりらしい短絡的な思考で2匹は考えた、だが万能お兄さんはぱちゅりーの頭に手を置き

「ぱちゅりー」
「むきゅ?」
「帽子なくなっちゃったね?なにかほしい帽子はあるかい?」
「むきゅん!うれしいですわ!でも高いのじゃなくて、安い帽子で結構ですわ。ご主人様に迷惑はあまりかけたくないですわ」
「はっはっは、うれしいことをいってくれるねぱちゅりーは。今度一緒にお買い物に出かけようか」
「そんなことしなくても、加工所で帽子がもらえればそれでいいですわ」


「「なんでほのぼのしてるのおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!そのぱちゅりーはかざりがないんだよおおおおおおお!!!!!!!!」」
「だからどうしたの?うちの優秀なゆっくり達は飾りがなくなったくらいで相手を認識できなくなるということはないよ」
彼の言うとおりだ。目の前で帽子を引きちぎっても、この家のゆっくり達は身じろぎ一つしない。それどころか
「ぼうしがなくなっちゃったねぱちゅりー」
「このぼうしをつかってよー、ぱちゅりーならかぶってもいいよー」
「まりさのぼうしをかぶってもいいんだぜ!!」
「ぼうしがなくなってもぱちゅりーはぱちゅりーだからね!」
と慰めている。まりさやちぇんはぱちゅりーに帽子を貸したりしている。

飾りのみならず、このゆっくり達は頭も良い。
人生ゲームで彼とゆっくり達が遊んでいる所を、まりさが邪魔をして手元においてあった所持金をバラバラにしてしまった
「ゆっへっへ!!そのてもとにあつめたものがバラバラになればわからないんだぜ!!これにこりたら」
「れいむ、覚えているかい?」
「ゆっ!わたしが50万、まりさが20万、ふらんが30万、ぱちゅりーが60万、ちぇんが45万、ありすが32万、そしてご主人様が3000円です!!」
「うん、ありがとう。にしても君達は強いなぁ。3000円の僕はどうやっておいつこうかな…」
「ご主人様!ひとえに運ですぜ!!」
「そうよ、今回は運が悪かっただけですわ」
「ツキがなかったんですねー、わかりますよー」
「なんでおぼえているんだぜえええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!」

他にも殺されない程度の邪魔をした、だがそんなものは全く効果がなかった。
なんだこの家は、このゆっくり達は。2匹は恐怖し、混乱した。2日前からまったく理解できないことばかりだ。
この家のじじいはゆっくり達にごはんを作り、身だしなみも整えている。つまり私達より下等の存在だ。
それなのに、この家のゆっくり達はこのじじいに感謝している。決して命令したりしていない、いや、命令しているのはむしろこのじじいだ。
わけがわからない。
それに、飾りをなくせばゆっくりできないはずなのに、このぱちゅりーはゆっくりしている。周りも何とも思っていない。
そのうえ、私達にとっては絶対に行きたくない加工所で帽子を作ってもらえるといっている。
私達以上に頭が良いのに、私達よりたくさん働いてゆっくりできていないのに、なんで私達よりゆっくりしているんだ?
なんだなんだなんだなんだ。理解できない理解できない。

本能的に恐怖を感じ逃げようとしても逃げられない、この居間の扉はゆっくり達がしっかりと見張っている。
「ほんと、やせいのゆっくりはいなかものでやばんだわ」
「こんなやつらがいるだけではきけがするよー」
「むきゅ、ごうまんで、むのうで、本当に救いようがないわ」
「うー!さっさと死ねば良いのに!」
「ゲラゲラゲラゲラ」
「おお、おろかおろか」
今や、この一家は見世物小屋の珍妙な生物のごとく見られていた。そして異口同音に一家に向かい

「ゆっくりできていないなんてかわいそうだね」
「ゆっくりできていないなんてかわいそうだぜ」
「ゆっくりできていないなんてかわいそうだわ」
「ゆっくりできていないなんてかわいそうだよー」
「ゆっくりできていないなんてかわいそうだね」
「ゆっくりできていないなんてかわいそうだね」
「ゆっくりできていないなんてかわいそうだね」
「ゆっくりできていないなんてかわいそうだね」


「「「「「ゆっくりできていないなんてかわいそうだね」」」」」



そして、耐え切れなくなったまりさがとうとう発狂してしまった
「ゆゆゆゆゆっくりびっくりいいいいいいいいいいいい亜jbjだじょれにべふじごれこdまお!!」
「まりざあああああああ!!!じっがりじでえええええええええええ!!!!!!!」
「ゆきっ!!!ゆきききききぅっっき!!!!ゆきぇぇぇぇあああああああああああ!!!!!!!!」

まりさに寄り添うれいむ、だがもうまりさ散々飛び跳ねた後、自ら壁に激突し、口から致死量の餡子を吐き出して死んでしまった。

「ばあああああありいいいいいざあああああああああああああ!!!!!!!!!」
「おどおおおおおおおおおおおじゃああああああああああああんんんんんんん!!!!!!!!」
「ゆえええええええええええん!!!!!ゆええええええええええええん!!!!!!!」
ゆんゆんむせび泣く一家。彼はそれを見て。
「えー、プラチナバッジのゆっくりと一緒に一家がいると、3日で発狂……と」
紙とペンを取り出し、メモしはじめた。様子もしかとビデオに収める。

「むきゅ、ご主人様。レポートは完成しましたか?」
「うん、結論を言うと『成体ゆっくりは躾が難しい、ゴールドゆっくりと一緒にいると、飼いゆっくりのルールが野生にわかるはずもなく5日程で発狂するので、
プラチナならなお更である。プラチナだからいいというわけではない。躾けるならやはり赤ゆっくりからに限る』と」
「むきゅん!すばらしいですわ!!これで計画もうまくいきますわね!!」
「うん、ありがとう。いいデータが取れたのも君達のお陰だよ。これでゆっくりんピースへの信頼をまた一つ獲得できるよ」

彼のレポートはゆっくりんピースへのゆっくりの飼い方について、一つの教えとなるだろう。
ゆっくりの飼い方についてはすでに決まったようなものだ。だが時として、その飼い方が当てはまらない場合もあるのである。
なにせ相手はゆっくり。ものすごくいい加減な生物。だから飼い方に不規則要素があってもおかしくはない。

彼は満足し、れいむをみた。伴侶であるまりさの横に親子そろってゆんゆん泣いている。
「もう用済みだから、こいつらは君達の好きにしていいよ。ゆっくり楽しんでね。」
「「「「「ありがとうございます!!ゆっくりたのしむよ!!」」」」」

そう礼を述べた家ゆっくり達は残された一家へとにじり寄る。恐怖に怯えるゆっくり一家。
ゆっくり一家はなすすべもなく、1匹1匹嬲られるように家ゆっくり達に虐待され、殺され、食べられた。
子ゆっくりは、家子ゆっくり達のおもちゃとされ、惨めに死んでいった。

「おがあああああああああじゃあああああああああああん!!!」
「いだいよおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」
「ゆぎぎぎぎいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!」
「もっどゆっぐぢぢだがっだあああああああああああああああああ!!!!!!」

その様子を見た後、彼は
「お家宣言した結果がこれだよ」
と呟いて自分の部屋へと戻った。



ちょっとイレギュラー要素があったが、うまく利用できた。
子ゆっくりへの躾にもなったし、問題はない。計画は順調だ。



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最終更新:2008年12月29日 22:26
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