ゆっくりいじめ系294 ドスまりさ1

私はゆっくり魔理沙。
ここ、幻想郷に住むゆっくり魔理沙の一匹だ。

ただ、他のゆっくりと違う所はその大きさ、そして知識の所蔵量だろう。
私は生き延びる為にたくさんのゆっちゅりーから生きる術を学び、様々な敵と戦い大きくなっていった。
ある時は人間の居る寺子屋という場所の半獣から知識を学び、ある時は発情してくるありす種を殲滅するため、戦友と共に野を駆け巡った。

そして私はいつの間にか他のゆっくり種から「ドスまりさ」と呼ばれていた。




「ごめんなさい!おじさん!この子達は悪気が有った訳じゃないんです!」
「「ごめ゛ん゛な゛ざぃ゛!ゆ゛る゛じでぐだざい゛!」」
「あ?ふざけてるのか?謝ったって俺の冬越しの食料は戻ってこねぇんだよ!」
私はとある里の人の家で必死に謝っていた。
どうやらゆっくり種が人家に忍び込んで食料を荒らしていたらしい。
私は常日頃から人間の物を取ってはいけないと言っているのに。
「ごめんなさい!代わりの物を持ってきますから一刻程待ってくれませんか!」
「貴様はそういって山に逃げ帰るだけなんだろ?手前等はすぐに仲間を見捨てるからなぁ!」
「いいよ!ドスまりさ!こんな人間の為に私達の食料・・・「黙ってね!このままだと皆ゆっくりできないよ!」
「おじさん!もし一刻経っても戻らなかったら私達の里のゆっくりを全員加工場に持っていって良いよ!」
「ドスまりさ!何をいtt「誰を助ける為にこうなったかゆっくり考えてね!」
「ふん・・・良いだろう、一刻だぞ?一刻経って戻ってこなかったら里総出で貴様らを餡子の塊にしてやるからな!」
「わかったよ!私達も取りに行くね!」
「あなたたちはここで待っててね!絶対帰ってくるからね!」
「酷い!ドスまりさ!」「ゆっぐりじね!」


罵声を聞きながら私は己の食料貯蔵庫へ走った。
畜生、少し前も同じような事で越冬の食料を減らされたばかりだというのに。
(一応)知的なありす種やぱちゅりー種は私の言うことを聞いてくれるのだが
末端の若いれいむ種やまりさ種はこうやって私の言いつけを無視して人里に下りて食物を荒らす。
どうも若い子達は「ドスまりさなら人間の一人や二人こてんぱんだよ!」と思っているらしい。
実際私達の広場でそう言っていた。
あぁ、そうだろう。人間の一人や二人なら私だって倒せる自身はあるさ。
だが、人は結託する。そして強き者に助けを求めることが出来るのだ。
そうなればゆっくりの集落など一捻りで潰される。
そんな事にならないように尽力しているのにあの子達は・・・!
そんなことを思っている内に貯蔵庫に着く。

「むきゅー。またなの?」
「まりさ達ったらいなかものねぇ」
この子達は私がずいぶん前から一緒に行動を共にしてきたゆっくりぱちゅりーとありすだ。
二人とも私と一緒に旅してきた戦友だ。もはや家族と言っても過言では無い。
一緒に旅をしたのに太ったのは私だけだったが。
「いつもご苦労様。残りどれぐらい残ってる?」
「結構減ってきたわ。後1,2回人の里に渡せるぐらいかしら」
「今回も都会派の私に言わせれば山菜と鮭ぐらいでいいわね。」
「ありがとう、帽子に詰めてくれる?人間との約束まで後半刻しか無いの。」
「むきゅ!それなら急いで詰めないとね!」
「私の都会派の収納術をみせてあげるわー!」
「それじゃあ、人間の所に言ってくるね!」
「「はやく戻ってきてね!!」」

そういって私は元来た道を走り出した。


「ゆ゛ー!ドスまりさ何てじね!」「わだじだぢをみごろじにじだんだー!」
「おい、アレ。お前が言ってたでっかいゆっくりじゃねぇか!?」
「うわ!本当に来たよ!」
「「ゆっくりたすけてね!!」」
罵声がしたのは私の気のせいだろうか
「おじさん!この子達の荒らした食料はこれで足りる!?」
私は帽子の中身を見せる。
「おーおー、結構な量の魚と山菜じゃねぇか」
「ん?山菜って事は・・・」
「「手前等また勝手に山菜を取ってやがったのか!?」」
「大丈夫だよ、私達はちゃんと生える分も考えて取ってるよ!
人間の分の山菜も減って無いでしょう!?」
「そう言われれば、確かに減ったなんて事きかねぇしな・・・」
考え込む人間。
「どうする?こいつら見逃すか?」
「けどこいつらまた再犯するだろ・・・?」
よし、もう一押し・・・!
「大丈夫だよ!おじさん!私が絶対やっちゃダメって言い聞かせるからね!」
「ふん・・・こいつは一応約束は守るみたいだし・・・まぁ、いいか。」
「ありがとう!人間のおじさん!」
「「怖がっだよ゛う゛!ドズま゛り゛ざ~!!」」
「みんなの里に帰ってゆっくりしようね!」

後でこいつらにはじっくり説教をしなきゃだめだなぁ。
と私は思っていた。

こんな生易しい反省ではだめだったと後悔するのは後のことである。


あの日から丁度一週間だろうか。
私の元にゆっくり達がやってきたのは。
「ゆ!また人間の里に入っちゃったの!?」
何度も言い聞かせたのに同じような問答が起こる。
「そうだよ!お願い!ドスまりさ助けにいってあげて!」
「あのこまだ生まれたての赤ちゃんがいたの!」
畜生、赤ちゃんがいるなら人間の里なんかに降りるなよ・・・
こっちにも十分な蓄えがあるのに・・・

「分かったよ!人間の人たちにお願いしてみるね!」
私は駆け出していた。
まわりのゆっくり達の悪意にも気づかずに。


そして私は。
同胞に捕まった。


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最終更新:2020年03月07日 19:54
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