ゆっくりいじめ系1609 真冬の昼の悪夢

実りの秋も終わり、寒く長い冬が近付いて来ているある日の事、ある飼いゆっくりれいむはのんびりと散歩をしていた。
飼い主に買ってもらった『スィー』という乗り物で、もうじき寒くて出歩けなくなる外を見て回っていたのだ。
しかしその帰り道、ちょっと余所見をしていた間に道を歩いていた人間に追突してしまった。


「おいこらぁ! 降りろ! お前免許持ってんのか!?」
いきなり追突されそれなりに痛い思いをさせられた男は、ぶつかった衝撃で混乱しているれいむを怒鳴りつけた。
「ゆ、ゆゆ!? どうなってるの!? ゆっくりせつめいしてね!!」
「おいこら免許見せろ! 早くしろよ!!」
そう、ゆっくりがスィーに乗るには免許が必要なのである。
無免許でスィーを乗っているゆっくりは、それが飼いゆっくりならば飼い主が安くない罰金を支払う事になり、
野良ゆっくりならば殺処分される事になっている。
このれいむは飼いゆっくりなので、当然免許も持っている。
「め、めんきょだね!! ちゃんともってるよ!! だからころさないでね!!」
常々飼い主に言われていた通り、持っていた免許証を掲示する。
それなりに躾は行き届いているようだ。
男はれいむの口から免許証をひったくりじろじろと確認する。
そして何を思ったのか、
「おうお前俺に着いて来い!」
と言い、早足で何処かへ歩いて行き、れいむは慌ててその後をスィーで追いかけて行く。


男は彼の仕事場らしき建物に入り、椅子にどっかりと座った。
必死で着いてきたれいむは、スィーに乗ったまま脅えた表情で男を見上げる。
男はじっと黙り込んでいる。沈黙に耐えられなくなったのか、れいむは震える声で頼んだ。
「め、めんきょをかえしてね!」
「やだよ」
一瞬で断られた。だが諦めずに食い下がるれいむ。
「おねがいしますぅ!!」
男はれいむをジロリと睨み付けると、
「……お前それでも謝ってんのかよコノヤロウ」
「おねがいします! めんきょしょう……」
「やだっつってんだろ。とりあえず土下座しろよコノヤロウ」
「ゆ、ゆうぅ……」
「早くしろよ」
ゆっくりにも土下座は存在する。
地面に額を擦り付けた状態というのはゆっくりにとって最も無防備な状態であり、それ故最大限の服従の表現となるのだ。
れいむは飼い主に買って貰ったスィーをずっと乗り続ける為、その要求にも従った。
地面を舐めるように土下座するれいむに、男は言う。
「お前誰にぶつかったと思ってんだよンノヤロウ」
「ごめんなさい!」
「どう落とし前付けんだよ」
落とし前、等と言われてもゆっくりに過ぎないれいむにそんな事が出きる訳も無い。
「……ごめんなさい! すみませんでした!!」
ただ必死で謝る事しかできない。
「コレ返して欲しいのかよ?」
「はい!」
「じゃあお前とりあえずなぁ、豚の真似しろよ」
「ゆ!?」
「豚だよ。ゆっくりれみりゃになるんだよコノヤロウ。早くしろよおぅ返さねえぞ!」
「やればかえしてくれるんですか!?」
「おぅ考えてやるよ。早くしろよ」
「ゆ、ゆぅ……」
豚―――ゆっくりれみりゃの真似をするという事は、ゆっくりにとって最もゆっくり出来ない相手になりきるという事だ。
人間に飼われていて躾の行き届いたれみりゃも居ない訳ではないが、豚などと呼ばれるのは普通は野良のれみりゃ、
つまり鼻が詰まったような声で、通常のゆっくりにすら劣る知性を持ち傲慢に振舞うあのれみりゃの事を指す。
それはちゃんと躾けられているれいむにとっては土下座以上の屈辱と言ってもよかった。
だがこの場合れいむが全面的に悪く、男はあくまで被害者であるとれいむは認識していたので、
その要求にも黙って従う事にした。
とりあえず通常のゆっくり以上に間が抜けた笑顔を浮かべ、れみりゃの真似をしようとしたが、
「おぅお前何豚のクセにバッジ付けてんだコノヤロウ」
「ゆ、ゆゆ!?」
「お前それ取れよ」
「は、はい!」
れいむは器用に髪飾りに付けられているバッジを外し、床に置いた。
そして今度こそれみりゃの真似をしようとして、
「飾りも取るんだよ。早くしろよ。馬鹿じゃねえの?」
髪飾りも外し、今度という今度こそれみりゃの顔を真似た。
あまりにも間抜けな顔を見て男はニヤニヤ笑いながら、
「おい『だとぉ~』とか鳴いてみろよコノヤロウ」
「れ、れみりゃはごうまがんのおぜうざまだどぉ~♪」
意外と似ている物真似に男はゲラゲラと笑い、れいむは屈辱と羞恥で顔を真っ赤に染めている。
「おぅ次はダンスだよダンス、おら踊るんだよ。早くしろよ返さねえぞ」
「れみ、りゃ、う~♪にっぱ~♪」
生首タイプの通常種でありながら、中々上手くれみりゃのダンスを再現するれいむ。
もたもたとした愚鈍さまでも忠実に再現している。
男は面白そうに、
「もう一回鳴いてみろよ」
「えれがんとなおぜうざまにぷっでぃ~んもってくるんだどぉ~♪」
「よぉし」
やっと免許証を返して貰えるか、とれいむは安堵した。だが男は、
「なんか豚っぽくねぇなあ? なぁ、何か足んねぇよなぁ?」
まだ続けるつもりらしい。れいむは涙が出るのを必死でこらえて男の命令を待つ。
「お前ババ帽子被ってもらおうか。おぅお前これ被れよ。頭出せコノヤロウ。早くしろよ」
男は机の引き出しかられみりゃの帽子を取り出すと、れいむの頭に被せた。
そして再びれみりゃの物真似をさせようとした時、部屋の扉が開いた。


「おぅお前何やってんだゴルルァ!!」
「おにいさん!!」
部屋に入ってきたのは頬に傷のある、何処からどう見ても頭にヤの付く自由業をやっている人間だった。
先程までれいむを苛めていた男は、顔を青くして立ち上がり壁際まで後すさった。
「おぅお前何人のゆっくりいたぶってんだよゴルルァ」
「え、と、その……」
「まあいいや。とりあえずお前免許出せよ」
れいむの飼い主は男から免許証をひったくって確認すると、れいむを抱き上げて男を部屋の外に引っ張り出し、
「おぅお前クルルァに着いて来い!!」
男を建物の外に停めてあった自動車の中に押し込み、発車した。
この後男は他人の飼いゆっくりを虐待した事を攻め立てられ、
肉体・精神・経済全ての面において少なくない賠償を支払う事になるのであったアッー!



作者名当てシリーズだよ!ゆっくりあてていってね!!


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最終更新:2008年12月06日 07:55
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