ゆっくりいじめ系1600 ゆっくりくずまんじゅう

ゆっくりくずまんじゅう

※若干うんうん注意

赤ゆっくりいじめです







私は里で和菓子の店を営んでいる。

店の名前は水逸(すいいつ)という。創業当時からの名前だ。

断じて「すいーつ」と読まないでいただきたい。断じて。

今回は新商品のお披露目ということで、射命丸 文さんが取材に、来ていない。

「流石は人気店、厨房も充実していますね。おお老舗老舗。」

今私の目の前にいるのは、射命丸さんの使いのきめぇ丸さんだ。

「・・・・・。」

内心の落胆を隠せているかどうか。これが本物の文さんだったら私は・・・・!

「どうかしましたか?」

「いえ。」

きめぇ丸という種はゆっくりでありながらその高い知能により、

このような仕事も任せられる程に人間と共存出来ている。

そう、ゆっくりだ。







ゆっくりの登場は、幻想郷の甘味事情を一変させた。

タダ同然で餡子やカスタードが手に入るようになり、

従来より安価な菓子が大量に作られるようになった。

その為、多くの甘味店(ゆっくりを前面に押し出した店も多い)が雨後の筍の如くに興った。

最も、ゆっくり加工場が出来てからは野生のゆっくりを直接捕まえ

即調理ということはほとんどなく、加工場印の餡子を仕入れる。

加工場では野生のゆっくりを捕まえるだけでなく、

施設内で養殖、更に品種改良まで行っているという。

こうして、加工場を中心にゆっくりが取引されるという構造が出来上がったのである。





だが、私から言わせてもらうなら・・・・

ゆっくりにだけ頼っているようでは、和菓子職人としては二流だ。

餡子は何で出来ているか?

(最近はゆっくりからしかとれないと思っている子どもが増えているらしい・・)

無論、小豆だ。

自分の足で小豆の農家へ出向き、指と目で豆を選び、舌を頼りに味付けして、

納得出来る味に仕上げてこそ、和菓子を語るに足りる。




しかし・・・今回私はゆっくりを使った和菓子を作ることになった。

このような運びになっているのは加工場からの依頼がきっかけである。

『里屈指の老舗である水逸さんに新商品開発を協力していただきたい。

条件は一つだけ。ゆっくりを使ったものであること。』

    • 自分の店でゆっくり菓子を出すことなど毛程も考えないが、

私も和菓子職人の端くれ、新しい菓子を作ることには興味を禁じ得ない。

更に、今回の仕事を成功させることは、私の精進の足しにもなるのではないか。

そう考えた私は、試行錯誤の末、今日の文々。新聞の取材を受けるに至ったのである。



「では、作業に移ります。」

「どうぞどうぞ。」

まず私は、今回の「材料」の入ったかごのふたを開ける。

すると。

「・・・ゆっ!!やっちょでりゃれりゅんだじぇ!!

じじいはまりしゃしゃまたちにごはんもっちぇくるんだじぇ!!」

「あまあまのにおいがしゅるよ!!ここをれいみゅたちの

ゆっきゅりぷれいしゅにしゅるよ!!じじいはでちぇいってね!!」

「これはこれは。威勢のいいのが手に入りましたね。」

「・・・・はぁ。」

これだからゆっくりは嫌なんだ。

試作段階でゆっくりを相手にしてきてわかったのは・・・・

最近ではおとなしく、利口で純粋なゆっくりはペットとして飼われる事が多いため、食用にま

わされるのは馬鹿だったり、俗にゲスと呼ばれている種類が大半を占めているという事だ。

ゆっくり料理専門店の料理人などはある意味尊敬する。

いまだかごの中でゆぅゆぅ生意気言っているのは、今回の製品に合わせた

ピンポン球サイズの10匹の赤ゆっくり達だ。れいむ種とまりさ種が半々である。

昨日加工場から送られてきたものを一晩放置したものだから、口々に餌を要求してくる。

挙句、かごの中はゆっくり達の排泄物(彼らは「

うんうん」と呼んでいるらしい)が散乱している。

実際、これは古い餡子らしいから下ごしらえとして好都合な訳であるが。

「じじいはれいみゅのうんうんでもたべちぇね!!しょしたらゆりゅしてあげりゅよ!!」

「「「たべちゃね!!」」」

きめぇ丸さんはこれらの様子をパシャパシャとカメラにおさめている。

私はゆっくり達を掴むと、流し台の桶に入れていく。

「ゆ~~~♪おしょらをとんでるみた・・・じじい!!

ここはさっきよりもしぇまいよ!!ぷんぷぷぷぷ!!!」

騒ぐ口に水流を浴びせてやる。

「がぼがぼ!!」

「ちゅめたくてきもちいよ~~~!!」

饅頭達を洗う手をそのまま握り込みそうになるが我慢。

射命ま・・・きめぇ丸さんだって見ているのだ。

洗い終わったら、ふきんの上で水気を切る。

「ぷりゅぷりゅぷりゅ!!!」

風呂上がりの犬とかがやったら可愛い仕草も、こいつらがやると苛立ちしか感じない。

「「「「しゅっきりーー!!」」」」

「つぎはごはんなんだじぇ!!ふろのあとはごはんを

よういしゅるとしょうばがきまっちぇいるんだぜ!!」

私はお前の嫁か。

私の嫁はあや、何でも無い。



さて、いよいよ本格的な調理だ。

一匹の赤れいむを手に取る。

「おしょらをry」

そして、おもむろに顔の側面から。

「ゆ~~♪ゆゆゆ”!!」

包丁を入れる。

絶叫。

「ゆっぎゃあああああああああああああああ!!!!」

「「「でいぶ!!!」」」

そのまま桂剥きの要領で背中の方へと刃を進める。

「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!!!」

「やべじぇあげでね!!いぢゃがっでるよ!!!」

「やべでばやぐゆっぐりじゅるんだぜえぇぇ!!」

抗議の声などどこ吹く風。もう慣れた。

「いい絵です。」

苦悶のゆっくり達にとっては場違いなシャッター音が連続する。

目と口を傷つけないように刃が一周した。


「かぴ・・・かひぃ・・・」

剥かれた赤れいむの体は丁度破れ饅頭のように

薄皮だけを残して、黒々とした餡子が透けている。

きめぇ丸さんがふいに剥けれいむに顔を近づける。

「ふぅー」

「ばびぃっ!!!ばびびびびびび!!!」

「おお、まるで痛風ですね。」

吐息さえも激痛らしい。

もちろん吹いた瞬間の彼女は脳内変換されて私の記憶におさまった。

残るは9匹か。

ボウルに手を伸ばす。

「ま”ま”ま”!!ま”りしゃじゃなくてこっちのれいみゅがやりたいっていってるぜ!!」

「どぼじでぞんなごぢょいうのおおおおぼぼ!!」

ゲス赤まりさの帽子を取り上げる。

「ゆ”!!おぼうじがえじぢぇ!!」

帽子を追って飛び上がったところを反対の手でキャッチ。

「次はお前だ。」



「ゆぐ・・・・ゆぐぐ・・・」

剥き終わった10匹を机の上に並べると、私は次の作業に移る。

鍋に水を張り、その中に白い粉末を入れる。これが今回の肝だ。

更に砂糖を加えてかき混ぜ、ざるでこしたものを火にかける。

「素晴しい表情ですね。」

背後ではきめぇ丸さんが哀れな餡子玉10個を撮り続けている。

「そうだ。」

どこから持ってきたのか、彼女は鏡を10匹の前に置く。

「びふぉーあふたー」

「「「ぱ・・・ぱぴぷぺ、ぽおおおおおおおおおお!!!」」」

「べびびゅのやわはだがあああああ!!」

「ぎょんなのずーばーはんしゃむばりざざまじゃないんだぜええええ!!」

「おお、劇的劇的。」

阿鼻と叫喚の混声合唱な背後をよそに、鍋の中では変化が起こっていた。

水に徐々に粘り気が出てきて、色も透明から白っぽい半透明へと。

ここからは焦がさないようにへらでかき混ぜる。





「よし。」

鍋を火からあげておき、今だ叫び続けている10匹に向き直る。

調理ばさみを手に取ると、ゆぐゆぐ泣いているれいむの口に突っ込む。

「ぼうやみぇで・・・」

すぱっ。

舌を根元から断ち切る。

「!!ひゅひゅ!!!ひゃふぇてふゅふぇへへへ!!」

喉の奥で刃先をぐりぐりと回す。

「~~~~~!!!~~~~~!!!!」

これで、れいむの口はものも飲み込めないし、声も出せなくなった。

「あ”あ”あ”あ”あ”あ””!!!!」

「でいみゅのびせいがあああああ!!!」

騒ぐ残りにも全く同じことをする。

「「「~~~~!!!~~~~!!!!!!!~~~~~!」」」

「随分静かになりましたねえ。」

ゆっくりをゆっくりさせないことが至上である

きめぇ丸さんは悲鳴が聞けなくなって少し残念そうだ。

「これからもっと面白いものが見れますよ。」

その後、5匹ずつにゆっくりを分ける。

片方は放置し、もう片方のゆっくり達の目を、匙で抉る。

口も同様に、ごっそり抉る。

5匹の顔は3つの穴が空いて丁度ボーリングの玉のようになった。

この間も、5匹は小刻みに痙攣している。

その空洞に餡子(自家製)を詰め、小麦粉で薄く覆っていく。

「これは・・・」

きめぇ丸さんも感嘆?している。

のっぺりと更地になった5つの震える顔面がこちらを向く。

そこへ、用意しておいた焼き鏝を押し付ける。

じゅ~っ。

一際大きく震える5匹。

鏝を外すと、そこには


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小生意気な笑顔の典型的「ゆっくり」の顔が浮かんでいた。

    • もはや焼き鏝に失礼な刻印だが、加工場からの注文だから仕方ない。




「次で最後の工程です。」

「いよいよなのですね。」

私は10匹の飾りを外す。どうせ食べられないのだが後でつけ直すのでとっておく。

先ほどの鍋の中から、まだ熱い半透明の液を一匙、まな板に広げる。

その上に、顔を整形していない方の赤まりさをのせる。

「~~~~~~~!!!(あぢゅいいいいいい”!!!)」

声は出ないが顔の動きから熱さで相当苦しんでいることがわかる。

少し待って、膜状に固まった半透明の皮で、赤まりさをくるむ。

ちなみに、ゆっくりの口内を破壊したのはこの皮を食べないようにする為だ。

丸まったそれを、氷水を張った桶の中に入れる。

ちゃぽん。

「ご主人、これは・・・」

きめぇ丸さんにもわかってきたようだ。私が何を作っているのか。

そうこうしているうちに、最後の一個が氷水に沈んだ。

(ざざざざざざびゅい・・・ざぶういよぉ・・・)

寒さに震えるもの言わぬ饅頭達が、震えて氷をからん、と鳴らす。



「完成です。」

10個の饅頭を、皿へと並べる。

「おお・・・・」

「ゆっくりしていってね!!!」と言わんばかりの憎たらしい表情と、

白目をむいた醜い表情を、半透明の艶やかな膜ーー葛が覆っている。

「これが新製品、『ゆっくりくずまんじゅう』です。」

「クズ饅頭に葛の化粧とはこれいかに。」

今一度シャッターを切る音が響く。



「お一ついかがですか?」

「よろしいのですか?」

「ええ、きめぇ丸さんがゆっくりさせなかった

おかげで、いい仕上がりになっていると思いますよ。」

「では、お言葉に甘えて。」



きめぇ丸はれいむを手に取り、リボンを外して口に入れた。

ひんやりとした葛の下から、責め苦で甘みとコクが増した餡子が溢れる。

(あんこでじゃううう!!・・・い、いぢゃいよぼ!!べびぶだべないでぽぉ!!)

まだ生きているその体は痙攣し、葛のぷるぷるとした食感と相俟って実に心地よい。

(ゆ”っ・・・・ゆ”)

清涼感と甘さ、今までに無い食感がそこにはあった。

「素晴しい。私も舌が肥えた方ではありませんが、これは・・・」

「ありがとうございます。」

きめぇ丸さんからの賞賛に、私は歓喜した。

(やったよ文さ・・・)

「き!め!ぇ!丸!!いやこれは、

う!め!え!丸!!!!!」

ぶぅぅぅぅぅぅぅん・・・

「その動きはだめえぇぇぇぇ!!」








『ゆっくりくずまんじゅう』の売れ行きは好調である。

文々。新聞での大々的な宣伝が効いたようだ。

更に、「虐待派」が存在するゆっくりならではの特別な商法も功を奏した。

普通に「葛饅頭」を想像してきた人には焼き鏝笑顔の饅頭を。

「クズ饅頭だと!?それは一体どんな食い物だゲァハハ!!」

というちょっとアレな人には天然顔芸の苦悶饅頭を。

      • 流石は加工場、求められるものがわかっているというか。




かなりの個数が求められる今でさえ、私が一個一個手作りをしている。

無論、私の店には置かないし、店の商品の

仕込みもあるので激務と言えば激務なのだが・・・。

現に仕込み中の今、足下に固定した親れいむを思いっきり、蹴る、蹴る。

「ゆっ!!ぶっ!!がぼっ!!やべでえええええ!!!

あがじゃんがえじでねえええええええええ!!!!」

私も、目覚めてしまったようだ。
               〈fin〉




あとがき

前々からやりたかった料理ものです。もはや何番煎じかはわかりませんが・・・。

この後加工場へ「顔が笑ってるほうが旨いのは何故か?」という質問が来ますが、

それはこの職人さんお手製の餡子が目と口を埋める時に使われてたからで、

それを知った職人さんは自分の腕も捨てたもんじゃないなと少しほっこりしたりします。



全ての虐待ファンの方に感謝を。

またお目にかかる機会があったらよろしくお願いします。



今までの作品

紅魔館×ゆっくり系8 ゆっくりゃバーガー 虐

ゆっくり加工場系18 ゆっくり連環腿 虐 薬 道

慧音×ゆっくり系5 ゆっくり奇々怪々(上)

慧音×ゆっくり系6 ゆっくり奇々怪々(中)

慧音×ゆっくり系9 ゆっくり奇々怪々(下)

その他 にちょりは仲良く暮らしたい。

ゆっくりいじめ小ネタ213 ゆっくり鞭打


by 少女Q

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最終更新:2009年05月12日 12:57
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