ゆっくりいじめ系1588 生き地獄

ある所に、人里から離れたとてもゆっくりした山がありました。
花は咲き乱れ、木々の恵みに育まれ、沢山の小動物や虫が生息していました。
そんなゆっくりがゆっくりするための理想郷ともいえるその山に、あるゆっくりの一家が住んでいました。
お父さんまりさは家族たちのために餌をとりに山へ狩りに、
お母さんれいむは子供たちとゆっくり散歩をしたり、お歌の練習をしたり、頬をすりすりしあったり、ゆっくりしていました。
ゆっくりが、ゆっくりするための、ゆっくりできる、ゆっくりユートピア。
そこには正に理想形といえるゆっくり一家の暮らしがあったのです。

「ゆっゆっゆ~♪みんなゆっくりそだってね~♪」

「ゆ~♪おかーしゃんのほっぺたしゅべしゅべきもちいーよー♪ちあわちぇ~☆」

「おとーさんおかえり!ゆっくりしていってね!」

「「「「 ゆ っ く り し て い っ て ね !! 」」」」

「むーちゃむーちゃ、しあわせー!おとーしゃんまいにちごはんありがとう!」

「おちびちゃんたちのためならおとーさんゆっくりごはんとってくるよ~♪」

「まりさ!ゆっくりあいしてるよ!」

「れいむ!まりさもゆっくりあいしてるよ!」





ある日の事です。
ゆっくりが嫌いな人間が一人、その山へ足を踏み入れました。
ゆっくりを捕獲し、虐待するためです。
お兄さんはゆっくりの利己的で短絡的なところが心底憎く、ゆっくりを見ると虐待せずにはいられないのです。
なんという事でしょう。
ゆっくりの、ゆっくりするほどユートピアに、ゆっくりを虐待するお兄さんが来てしまったのです。混ぜたら危険。


そろそろ冬眠の季節に差し掛かりました。
いつも以上の餌を大量に確保しなくてはならないこの時期は、お父さんまりさにだけ狩りを任せるわけにはいきません。
お母さんれいむも一緒に狩りに出かけて大忙し。
巣で待つ子供たちのためにもいっぱいいっぱい食べ物さんをとらなきゃね!
そう意気込む親れいむに一匹の影が急降下してきます。捕食種のフランです。

「んぎいいいい゛!ま゛り゛ざあああ!だずげでえ゛ぇぇぇぇえ゛!!」

「れ゛い゛む゛うううう゛!!」

この山の付近には生息していないと思ってたのに。
逃げ惑うも直ぐに頭部に噛り付かれ、捕獲されます。
待ってるのに。あたしたちの可愛い可愛いおちびちゃんたちが、お腹をすかせて待ってるのに。
こんなところで死にたくない!助けて!誰か助けて!れいむは必死に心の中で叫びます。


ダァァァァァァァァァ・・・ゥゥゥゥン


一発の銃声が山全体にこだまします。
ボチャ。
さっきまでフランといえたその物体は、別の何かに形を変え地べたに這いつくばっています。

「れいむ゛ぅぅぅ!だいじょうぶうううう!!??」

「まりざぁぁぁ!まりざぁぁぁぁ!!」

感動の再開。今正に連れ去られんとしていたれいむを咥えていたフランは、お兄さんの猟銃で打ち抜かれたのだ。

「大丈夫だったかい?怪我は、ないかい?」

目の前の人間に助けられたという自覚がないれいむ達は、滅多に見ない人間に対し頬をぷくーっと膨らませ威嚇の姿勢をとる。

「ぷんぷん!おにいさんにんげん!?れいむたちはにんげんよりつよいよ!ゆっくりりかいしたらやまからでていってね!」

「ははは、違うんだよ、えーと、れいむちゃん、だっけ?れいむちゃん。今フランから君を救ったのは僕なんだよ?」

「ゆゆっ!?」

「おにいさんはまりさのれいむをたすけてくれたの?」

お兄さんはニコッと笑うとそうだよ、と言い2匹に甘いチョコレートのお菓子を上げた。

「ゆっ!ゆっ!おにーさんはゆっくりできるおにーさんだったんだね!」

「ああそうだよ。最近、近隣の山でフランやれみりゃが大量に繁殖したみたいでね、ここはどうかと思って気になってみに来たところさ」

「そこでれいむはおにーさんにたすけてもらったんだね!ありがとう!おにーさん!」

「いやいや、それよりも最近はここも物騒だよ。こんな夕暮れ時まで狩りなんてするもんじゃない。今から僕の家に連れて行ってあげるよ」

そういうとお兄さんは籠を二つおもむろに出して、れいむ達を入れようとした。

「ゆっ!だめだよ!すにはかわいいおちびちゃんたちがまってるんだよ!」

「そうだよ!まりさたちだけいくわけにはいかないよ」

「なら巣に案内してくれないかな?皆で僕の家に招待してあげるよ。いっぱい餌もあるし、暖かくてゆっくりできる家だよ」

「ゆぅ~・・・」

口篭もる2匹のゆっくり。自分たちの巣を人間に教えるという危険さを、本能で察知しているのだ。
例え、どんなゆっくりできそうな優しい人間であっても。
お兄さんもそれを察し、一家まるまる家に招待する事は諦めると、
お兄さんは少し考えた仕草をを見せ、はっと思いついた表情でこう言った。

「一日分の食料は巣にもあるんだろ?なら子供たちはそれで大丈夫さ。明日、僕が大量に餌と、あま~いお菓子をいーっぱい!
 もってきてあげるからさ!ね?だから今日はれいむと、えーと、まりさくん、だね、二人だけで僕のところへおいでよ。
 明日、おちびちゃんたちといーーっぱいゆっくりするためにも、さ」

幸せいっぱいな想像で涎をだらしなく垂れ流すれいむを横目に、イマイチ釈然としないまりさではあったが、
お兄さんの家に招待される事になった。

「ゆゆっ!かごのなかなにもみえないよ!これじゃゆっくりできない!」

「ほんの少しの辛抱さ」

そう言われて2匹のゆっくりは山をおり、お兄さんの住む家へと向かったのであった・・・



そこは全体がコンクリートで固められていて一人の人間と2匹のゆっくりしかいなかった。
8メートル四方の灰色の部屋。扉は一つだけで窓もない。あかりは蛍光灯でとっていた。
床下にちょっとした収納があり、そこには色々な器具が揃っているようだ。
何だかゆっくりできそうもない雰囲気に、2匹のゆっくりは身を寄せ合う。

「さて」

びくっと身を寄せ合う2匹。
まさか、だよね。あんなに優しい笑顔で、チョコレートをくれて、フランからも救ってくれたあの優しいお兄さんが、
あたしたちに酷い事なんてしないよね。そう何度も言い聞かせては、でも、まさか、と逆の発想を思い起こしてしまう。

「君たちの巣は、どこかな?」

「い、いえないよ!そ、そんなことよりも、ゆ、ゆっくりしていってね!」

「そうだよ!ゆっくりしていってね!」

やはり言えないらしい。人間に巣を教えると言う事は虐待されるか、虐殺されるか、捕食されるかのどれかだと、
餡子のDNAにでも刻み込まれているらしい。

「ゆっくりしていってね、か・・・残念だけどね、僕はね・・・」

ツカツカツカツカ、と早歩きでまりさのところまで歩み寄ると渾身の力で蹴り上げた。

「実はゆっくりできるお兄さんなんかじゃなかったんだよヒャッハアアアア!!!!!!!!」

「ゆべえええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」

高さ4メートルまであるコンクリートの天井にベチャ!!と叩き付けられ、落ちてきたところ更にボレーシュートされる。

「ゆ゛ぶぐがああああああ゛っ!!!!」

「ま゛り゛ざがああ゛あ゛!まりざががわいぞう!やべでえ゛え゛え゛え゛!」

見ているれいむも絶叫する。
ビターーーーン!!!と御餅が壁に叩き付けられたかのような音を立てて、ずりずりとまりさは床に落ちる。

「まりさちゃん、最初から俺の事ずっと警戒してたよなぁ?なぁ~んか上目遣いでさ、ぷくーってふくれてんの。あれ、すっげーーー
 イライラしてたんだよねえええええええええええええええええ!!!!!」

そう言うと反対の壁際まで吹っ飛ばされたまりさに一直線に目掛けて走りこみ、飛び膝蹴りをお見舞いした。
まりさは後頭部はコンクリート、顔面はお兄さんの膝という状況で押し潰されたにも関わらず、お兄さんの膝には痛みは無かった。
流石は成人したゆっくりのもち肌である。たいした弾力性と柔らさ、そして伸縮性である。

「ゆっくりやべでねええええ゛!!」

れいむがお兄さんに飛びついて体当たりしてくる。
同族同士でなら有効な攻撃なのかもしれないが、人間相手ではまだ小学生の枕投げの方が火力がある。
イラっとしたお兄さんは床下の収納からガスバーナーを取り出すと、れいむの髪を鷲掴みにし、つるし上げた。

「ゆっ!ゆっくりやめてね!」

「おまえは邪魔だ。一生動けないようにしてやる。」

そう言うとガスバーナーでゆっくりの底部を焼いた。

「あぢゅいいいいいいい!!やべでええええ゛え゛!!!でいぶのあんよが!あ゛ん゛よ゛がああああああ!!!!!」

「何があんよだ。おまえらにはどこにも足なんてついてないじゃないか。笑わせるなよ」

プスプスと黒い焦げが出始める。灼熱地獄はまだ終わらない。

「やべでえええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!あぢゅいのおおおおおおおおおおおおおおおお゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!」

真っ黒焦げになり、棒でつついてみるとかつての弾力性と柔らかさ、伸縮性は微塵にもなく、飛び跳ねる事も、
尺取虫のように身をよじる事も、跳ねる事もできなくなった。
れいむは完全に自力での移動が不可能になったのだ。
先ほどまでの様に飛びついて体当たりなんて、もう夢物語の話なのだ。

「ゆぐっ!ゆぐっ!ゆっゆぅっ!ゆっぐ!」

熱さと痛みで痙攣しているれいむに、お兄さんはまだやらなくちゃいけない事があった。
同じく収納から取り出した、強制目見開き器。目を強制的に開けつづけなくちゃいけない道具だ。これを、れいむに取り付ける。

「ゆっ!ゆぐっ!ゆ!?!?やべ!やべで!どおじでごんなごどずるのお゛お゛お゛お゛!!」

「どうじでごんなごどずるのおお゛お゛お゛お゛」

れいむの声真似をしながら器具を目玉に取り付けるお兄さん。それは端から見ると実に楽しそうな作業だ。
目的はもちろん、伴侶であるまりさを痛めつけられるさまを、延々と見せつづけさせるためである。

「はい、完成。君はドライアイかな?大丈夫、定期的に目薬くらいは差してあげるからさ」

だばだば絶え間なく流れ出る涙は人間のそれとは明らかに量が違う。まるで滝のような涙を見て

「・・・目薬は必要ないみたいだねこりゃ」

とお兄さん。



「さて、おまちかね!随分またせちゃったかな。痛みはどう?さっきよりかは引いてきたかな?」

まりさの元に再び歩み寄るお兄さん。

「ゆ!ま゛、ま゛りざはにんげんになんかにはくっしないんだぜ!」

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

「ッヒョオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオウ!!!!!!!!」

これだからやめらんねーぜゆっくり虐待は!!
この餡子脳には学習って文字はないのかね!?恐怖の2文字だけはたんまりとあるくせに!

「念のため聞くけど、君たちの巣を教えてよ」

「ゆっくり教えられないんだぜ。教えたらゆっくりできないんだぜ」

ヒャッハアアアー!
収納から取り出したスタンガンをまりさにあてがう。
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!

「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」

「どう?巣に連れてくきになった?」

「・・・(ぜぃ、ぜぃ)ゆっ、それはいやだよ!」

バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!

「ゆっゆぐううぎあああああがあ゛あ゛あ゛!!!!!!!」

まりさは思ったのだ。それだけはしてはいけない。絶対に巣の場所を教えてはいけない。
やはり人間は危険な存在なのだ。巣に連れて行けば可愛いおちびちゃん達も危険な目にあわせてしまう。
こんな事をする人間が子供を見てただで帰すとは思えない。絶対に喋ってはならない。

例え、自分が死んでも。

バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!!!!!!!

「ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!ゆっ!」
(びくんっ!びくんっ!びくんっ!)
白目を剥きながら痙攣している。
人間でも下手をすれば致死にいたる電流を流しているのに。
いかんいかん、殺してしまってはいかんのだ!お兄さんともあろうものがつい熱くなってしまった。
わたくし、お兄さん(26歳・無職童貞)は虐殺よりも虐待を好む。
死とは苦からの解放、つまり救いであり、生き地獄こそが真の虐待であると信じているのだ。
まだまだ苦しんでもらわなければ困るのだ。

れいむはというと「やべでえええ」とか「どぼじでぞんなごどずるのお゛」とか「もうゆるじでえ゛」とか延々と繰り返し絶叫している。
目が開きっぱなしなので事の一部始終を全てその脳裏に焼き付けて。
自身も焼かれた底部が痛むだろうに、健気な事だ。

さてお次はアイロンだ。
ガンガンに熱したスチームアイロンをまりさの顔面に押し付ける。
ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

「うゆうううううぎゅぃあああああああああ!!!!!」

アイロンを離した時、表面の皮がぺりぺりっと剥がれしまった。
皮を剥ぐことは人間にとって生皮を剥ぐのと同じで、ゆっくりにも同等の痛覚をもたらすが、
耐久性が失われるのが難点である。
あとで小麦粉をペーストした修繕を施すとするか。

「どうだ?巣のありかを教えたくなっただろう?」

「ゆっ!ゆぅぅぅ・・・!ゆっくり・・・いえないよ・・・!」

「ああそうかい!!」

ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

「ゆぎっ!ゆびいぃっ!あづい!あづいよおおお!!!」

あまりの熱さに失禁するまりさ。

「きたねぇなぁ。きたねぇ所には栓をしなきゃいけないよな!」

そう言うと尿道をアイロンで塞ぐ。

ジュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ

「ゆぼおおおおぼぼぼぼぼぼぼぼぼっぼおおおおおおおおんんんんぼおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」

「どうだ?尿道が焼きただれた気分は?ついでに巣はどこ?」

「ごんな゛の゛、ゆっぐりできないよっゆっ!ゆぼぅっ!」

「ゆっくりしたけりゃ・・・巣のありかを話すんだなぁ」



お次は歯医者。
椅子に動けないよう縛り付け、大口を開けさせて口が閉じれないよう固定し、健康な歯に穴をあけるというもの。
勿論麻酔なんてしません。

「はーい、虫歯の治療でちゅよ~☆」

「あべでぇぇあ、ほへはいははらやめへぇぇえ」

口をあけた状態で固定されているので何を言ってるのか解らない。
チュイィィィィィィィィィィン
ドリルを起動させる。

「はーいいきますよ~☆」

ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

「ゆぎゅあああああああああああああああああああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!」

「はーい、まだ一本目ですよ~。次、おとなりの歯ですね~」

ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

「・・・!!!!!!!!!!!!!!!ぎいいいいいいいいいいいいいああああああああああああああああああああ」

「ちょっと動いちゃ駄目ですよ、他のところに穴あいちゃいますよ~。」

想像を絶する痛みに、拘束された状態のまりさも暴れ出す。
うっかり口内の頬から外側にドリルが貫通してしまった。
ねりねり状の餡子が捻り出る。

「はーい、じゃあもう一度いきますよー」

ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

「ゆぎゃああああああああああぎゃうぎゃあああああああうぎゅあああああああああゆうううううう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!」

ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

「ゆううううううううううう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!!!!!!!!!」


ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ
ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ






都合28本、全ての歯にぽっかり大きな穴をあけてやった。
これでもう「むーちゃむーちゃ、しあわせー☆」はできないだろう。
何せ歯に通る神経を剥き出しにしてやったのだ。これからはもう何を食べても、何を飲んでも激痛に見舞われるだろう。
幾度となく失禁、失神、脱糞をくりかえし、まりさはもう虫の息だった。
れいむは泣きつかれたか、それとも目が完全に乾いてしまったのか、真っ赤に充血した目でお兄さんを睨み、悲しみに耐えている。
かれこれここに連れてきて24時間。こちらもそろそろ限界だった。
今日は、休もう。
収納から籠を取り出し、2匹のゆっくりをそこに放り投げた。
しかしその籠の下は剣山でできていた。これはゆっくりでなくても痛い。

「ゆっ・・・ぐ・・・ゆぐっ・・・やだ・・・ここ・・・いや・・・」

まりさは息も絶え絶えに籠の中が嫌だと主張している。
一方、底部を焼かれたとはいえまだ元気なれいむは必死に抗議する。

「こんなとこじゃいたくてゆっくりできないよお!」

「なら巣の場所を教えるんだ」

「ゆぐっ、ゆぐぅぅぅ、どぼじでぞんなごどぎぐの゛お゛お゛お゛!?」

これだ。
泣けば許してもらえると本気で思ってるこいつらの性根が嫌いなんだ。
一晩剣山のうえで寝てゆっくり考えな。寝れたら、だが。








「おっとすまんすまん、おはよう、れいむ君、その器具つけたままじゃ目閉じれなくて眠れなかったよね、ごめんねぇ~」

素で忘れてた。
最も常にちくちくちくちくするためにゆっくりできるはずもなく、例え人間でも寝れたかどうか怪しいところだが。
れいむは底部が焼かれ体の自由が奪われていたため、体位を変えることが出来ず、
自身の重みで底部にぶっすり剣山がぶっささっていた。持ち上げた時ところてんのように底部から餡子がにょろにょろ出てきた。
まりさはというと、疲労困憊とはいえ一応体の自由がきくため、一晩中ごろごろ体を回転させながら体位を変えていたようだ。
だが体中満遍なくぶつぶつの穴ができており何かのウィルスに侵されたようで気持ちが悪い形相だ。


さて今日のメニューはサッカーだ。
まりさはボールになるんだ。ボールは友達!だから今日から僕たちは友達さ!

「行け!友達!ネオタイガーショットだぁぁぁ!!!」
(バキュィィイイッ!!)
「ゆべえええええええええええええええええええええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」

何度も何度も全力で蹴られてはコンクリートに叩き付けられ、もちまえの弾力性で戻ってきては蹴られるの繰り返し。
ゆっくりに骨があるかはしらないが、顎は明らかに異常な方向に曲がっており、鼻の部分も陥没している。
見る見る顔面中痣だらけになり、餡子が浮き出て黒ずんできている。
人間ならとうに痣だらけ骨折だらけで集中治療室送りなダメージだ。いや、死んでいるかもしれない。

れいむは相変らず見る事しか許されておらず、いくら泣き叫んでもその声は誰にも届きはしなかった。

「ゆっ・・・れいむ、ちーちーするよ・・・」

れいむは例によって動く事ができない。昨日から排泄は全部自分がいるのと同じ場所で行っていた。
もはや糞尿まみれになったれいむ。
お兄さんはいい事を思いついた。

このままどうやっても口を割りそうに無いまりさ。ゆっくりとは思えない信じ難い精神力に驚嘆するばかりだが、れいむはどうだ?
今までれいむに手を出さないでいたのは、まりさから口を割らないと何だか負けた気がして気に入らなかったからだが、
このまま拷問の末死にいたり、自分の子供の苦しむ様を見せられなければそれこそお兄さんの負けだ。
それだけは絶対に避けなければならない。

仕方ない、れいむを使うか。

「おい、れいむ。」

「ゆっなに!?れいむもすのばしょはいわないよ!」

「おまえ、ゆっくり、したいか?」

「ゆっ!?」

「まりさはあの調子で口を割らない。もうおまえしかいないんだよ。れいむさえよければ、巣に帰して子供たちとゆっくりさせてやる」

「ゆっ・・・!ゆ・・・ゆっくり・・・」

ゆっくりにとっての『ゆっくり』
それは何もよりも極上の贅沢、幸せ、至福、幸運、願い。
この苦痛から抜け出して子供たちとゆっくり・・・できる?

「まりさはもう駄目だ、時期に死ぬ。それなら残された家族でゆっくりしたいと思わないか?」

「ゆぅ・・・ゆぐ」

「だ・・・だめばよ゛でいぶ・・・おじえぢゃだめ゛・・・」
(バキッ!)
「まりさ、おまえには聞いてない。で、どうだ?れいむ」

「・・・ゆっ」

「ゆ?」

「・・・・・・・・・・・・・・・ゆっ・・・ゆっくりまりさをうらぎれないよ!!!!」

「で・・・でいぶぅ・・・」

「ふーん、そ、わかった。じゃあおまえも歯医者だ」

「で・・・でぃぶぅ・・・や・・・やべでぇ・・・」

「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!!はいじゃいやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」

「そりゃ嫌だよなぁ昨日何十時間もずーーーーっとまりさの歯医者見てたもんなぁ?」

底部が焼かれていた分、椅子への固定は楽だった。あとは歯を治療するだけ。

「はいまず一本目いきますねー」

「ゆっぐりやべぢぇええええええええええええええええ!!!!!」

ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ

「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!!!」

「おいおいまだ一本も貫通してないよ?調子で28本全部もつのかねぇ?」

「おねがいやべじぇ!やべぢぇ!!!!」

れいむが喋れるのは、いつでも口を割れるように、口を固定する器具はつけてないからだ。
その分生の恐怖の声が聞こえる。口を固定すると何を言ってるか解らんからなぁ。

「じゃあ、巣でゆっくりしたい?」

「・・・!?・・・ゆぅ・・・ゆぅううううううううううう!!!」

まりさも裏切れない。でもゆっくりしたい。今だかつて感じた事の無い痛覚が襲う中、れいむの精神は崩壊しそうだった。
大声で大絶叫しながら泣き叫び、どうすればいいのかもう解らなくなってしまっていた。

「はい、じゃあ歯医者続行ね」

ギュリリリリリリリリリリリリリリリリリッ

「い゛い゛ま゛す゛い゛い゛ま゛す゛い゛い゛ま゛す゛い゛い゛ま゛す゛ゆ゛っく゛り゛じだいいいいいいいいいいい゛い゛」

「何だって?もう一回」

「ゆっゆっゆっ!ゆっ!ゆぐっ!いいばず・・・いいばずがらゆっぐりざぜでぇぇえ゛」

結局れいむは歯を半分削った時点で屈してしまった。一本すら耐えられずに。

「で・・・で・・・ぃぶぅ・・・ぅぅう」

酷く落胆するまりさ。目の前で裏切られた上に、この後の展開が読めているのだろう。
子供たちをつれて、ここで何が起こるのか・・・







「まりさ、おまえはここで待ってろ。ここからは出られないし、変な気を起こすんじゃないぞ」

コンクリートの部屋にまりさを放置し、山の中に動けないれいむを抱えて歩くお兄さん。

「ゆっ・・・ここだよ・・・この穴の奥がそうだよ」

「家族と感動のご対面の前に、どうだ?人生の伴侶であるまりさを裏切ってここにいる気分は?」

「ゆっ・・・」

「そんなにゆっくりってのをしたいのか?まったく、ゆっくりって生物は度し難いな」

そういうとれいむを思いっきり巣の中の放り投げる。
ゴロン、ゴロン、ゴロン。

「ゆっ!おきゃーしゃんだ!」
「れいみゅおきゃーちゃんだ!」
「「「「 ゆ っ く り し て い っ て ね !! 」」」」

母のご帰還に一斉に喜ぶ巣の中の子供たち。
その暖かい歓迎に心から安緒し、涙するれいむ。

「れいむおかーしゃんおかえりなさい!」
「おかーしゃんゆっくちできてたの?」
「ゆっ、まりさおとーしゃんは?」
「ゆ?おかーしゃん、ないてるの?」

皆、母の体が少し異常である事に気がつくと「大丈夫なの?」とか「ゆっくちできてなかったの?」
とか必死に声をかけあう。皆心配しているのだ。
れいむは「なんでもないよ!」と気丈に微笑んだ。
そしたら皆も安心した様子で一斉にまたこう言った。

「「「「 ゆ っ く り し て い っ て ね !! 」」」」

お兄さんはその様子を身ながら冷静に子供の数を数える。
ひーふーみーのー・・・ふーん、13人家族か。中々の大所帯じゃぁないか。
感動に浸ってるのはそれまでだ。もってきた籠にひょいひょいひょいひょいひょいと
手馴れた手つきで子供たちを籠の中へと放り込む。一匹だって逃すものか。

「ゆうううう!!!!やくそくがちがうよ!!」

「約束?一体?何の?」

「すにつれてきたらこどもたちとゆっくりさせてくれるって・・・!」

お兄さんは笑った。









「嘘に決まってるじゃないですか。馬鹿ですか?あんたは」









「ゆー!くらいよー!たしゅけておきゃーしゃーん!」
「まっくらだよー!たしゅけてー!」
「これじゃゆっくちできないよー!」

籠の中の子供たちは懸命に母に助けを求める。
その母はもう自力では動く事もできない裏切り者のゆっくりなのに。
母れいむはもう何も喋れない。言葉をなくしたのか。呆然としている。
かと思えばイキナリ奇怪な声で笑い出し始めた。

「ゆっゆゆゆっゆきききはははは、きひっ!きひっ!ゆきっ!」









「ただいま~まりさ、元気におるすばんしてたかな?」

相変らずまりさは虫の息だ。あと一蹴りしたら死んでしまいそうな。

「じゃじゃーん!おみやげでーす!」

というと籠から13匹の子供たちをまりさにご披露させてみせた。

「・・・!!??・・・ゆっ・・・ゆぅぅぅ・・・」

言葉にならない声。泣いているのに泣いていない。
必死に、懸命に押し寄せてくる強烈な何かを我慢している、そんな表情だ。
が、次の瞬間、それも崩れ去る。

「ゆきい☆ゆっゆっ♪きぃぃいききき!ゆき!!ゆきぃ?」

涎を垂れ流し空ろな目で笑いつづける変わり果てたれいむを見て愕然したまりさ。
そして更に次の瞬間。
















グチャ





れいむは饅頭とも何とも解らないつぶれた何かになってしまった。
気がふれてしまったんではつまらない。
気が触れると言うのは苦しみから精神が逃げたと言う事だ。それは死と等価値、解放、救いなのだからね。
だかられいむはもう用済み。
目の前で母親を潰された子供たちが一斉に泣き叫ぶ!


「おかぁ……、おかぁしゃん……? おかあしゃん!おかあああああしゃああああん!ゆっくり、ゆっくりしていってね!!」 
「おがあああああじゃああああん!!! ぞんな゛ぁぁぁぁぁぁ!! どぼじでぇぇぇぇぇ!?」
「おきゃあしゃああああああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!!!」
「れいむおきゃああしゃんがあああああ゛あ゛あ゛!!!!」
「どぼじでごんなごとづるのおおおお!!!」
「ばりざだぢのおがあじゃんがああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」
「おがああざああああん!!!ゆっぐり!!ゆううううっぐっりいいい!!!!!!!」
「ゆっぐりじでいっでね!ゆっぐりじでっ・・・じでっ・・・うぅ・・・ゆぅわあああああああああ!!!!!!」
「でいぶのおがあざんぎゃああああああああああああああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!」


13匹から奏でられる戦慄のハーモニー、どうですか?まりささん。
私の拷問に最後まで屈しなかった貴方に捧げます。



「おまえが悪いんだ、まりさ。おまえが俺の拷問に屈しないから、こうなっちゃったんだぞ?」

「・・・!!!!!ゆ・・・・ゆうううううぐううあああああああああああああああああああああ!!!!!!!」

瀕死のまりさの決死の攻撃。
だが1メートル先のお兄さんに届かないほど、まりさはボロボロだった。
あははははははははははは、まりさは馬鹿だなぁ。
決死の攻撃も届かないなんて、生きてる価値がないよなぁ。

「全く無駄な人生だったね、まりさ君。仕方ないからゲームしようか」

「ゆぎぎぎぎっぎぎぎぎぎぎぎぎぎっぎ!!??」

荒い息遣いでギロっとお兄さんを睨みつける。息も絶え絶えに。

「君の子供、13匹いるけどさ、どのこから、歯医者、しよっか?」

まりさの荒い息遣いが止まり、見る見る顔面が真っ青になってゆく。

「まりさに選ばせて上げるよ。誰が、いい?」

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最終更新:2008年11月24日 18:28
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