ゆっくりいじめ系1502 初物お兄さん

小高い丘に生える一本の木の下にて。

「れいむ・・・まりさは、れいむがだいすきだよ!」
「ま、まりさ・・・れいむもまりさがだいすきだよ!」

見つめ合う2匹の若い成体ゆっくり。
一方はゆっくりれいむで、もう一方はゆっくりまりさ。
彼女達は同じ母から生まれた姉妹であり、幼い頃から大の仲良しだった。

成長して、巣立った日から今日に至るまで、ずっと隣人として仲良くしていた。
多くの時間を共有し、多くの思い出を共有している2匹。
彼女達の脳裏ではそんな数々の思い出が鮮明によみがえっていることだろう。

生れ落ちて初めて「ゆっくりしていってね!」と言ったあの日。
あの頃かられいむはとっても可愛かった。
れみりゃに巣を襲撃されて片方の母親を失った悲しい日。
あの日のまりさお母さんの背中が今のまりさを形作る一番大きなものだ。
姉妹皆でお歌を歌ってすごした雨のやまない梅雨の日々。
れいむのお歌はとってもゆっくりしていた。
母親に連れられて、初めて狩りをした日。
まりさは狩りが上手で凄くかっこよかった。

多くの苦難を乗り越えて、多くの幸せを共にして今ここで若い2匹が結ばれる。

「れいむぅ・・・・・・」
「ま、まりさぁ・・・・・・」

見つめ合う2匹。その距離は次第縮まって行き、お互いの唇が重なろうとしたその時・・・
変な人間が現れてまりさを押しのけると地に臥せった格好でれいむに近づき、穢れを知らぬ唇に彼の唇を重ねた。

「んぐ!?・・・んー!んーっ!?」
「ちゅっちゅちゅっちゅ・・・れろれろれろれろ・・・・」
「ゆゆっ!でいぶうううううう!?」

突然の事態にれいむは狼狽しながらも必死に抵抗する。
しかし、相手は人間の男。ゆっくりでは持ち得ない2本の腕で押さえつけられてしまってはなす術もない。
当の男は抵抗するれいむも懸命に体当たりをまりさもお構いなしにれいむの口内に下をねじ込んでいる。
たっぷり30秒ほどれいむと舌を、唾液を絡め合わせると、れいむの体をゆすり始め、生殖器のあると思われる部分を刺激し始めた。

「ゆ、やめてね!ゆっくりやめてね!」
「れいむちゃ~んの初めてをもらっちゃうぞ~!」
「やべてあげてね!まりざのはにーになにずるの!?」

れいむの頬は徐々に赤みを帯びてゆく。それにあわせて下あご付近に小さなくぼみが出現した。
胎生出産と共に得たと言われるまむまむと呼ばれる器官である。
男はそこに左手中指を突っ込むと、れいむの体を右手でゆすりながら素早く前後に抜き差しを繰り返す。

「ゆっ・・・やめ、てっ!やめ、ってね!しゅっきり・・・したく、ない・・・ゆぅ!?」
「口ではそんなこと言っても体は素直じゃないか、ははははは」
「だべぇええええええ!はに゛ーのはぢめでどらないでよおおおおおお!?」

しかし、無常にれいむは男の技によって上り詰めてしまう。

「ゆっ・・・やめ、って・・・す、すっきりー!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛・・・はに゛ーのばぢめで・・・ばりざがもらうはずだっだのにぃ・・・」

れいむもまりさもずっと初めてを捧げようと心に決めて過ごして来た。
なのに、その夢を、淡い期待を訳の判らない人間の突然奪われた2匹は呆然として泣きじゃくるしかなかった。
それが明かに失敗であることに気づいたころには何もかも手遅れだった。

「ところでまりさ・・・君の初めてかな?」

伸びて来る男の魔の手から逃れようとまりさは必死に跳躍したが、髪の毛をつかまれ、あっという間に引き寄せられてしまった。
そして、まりさもまたふぁーすとちゅっちゅとばーじんを男に奪われてしまった。



3日後、ある洞窟の奥に先日男にはじめてを奪われた2匹の姿があった。
あの日のショックから立ち直った2匹は改めてすっきりをして、れいむは子を宿した。
ただし、ぺにまむを用いたすっきりではなく、頬ずりのみによるすっきりだった。

『さあ、まりさとれいむ!お兄さんの使い古しのぺにまむで子作りに励んでね!お兄さんの使い古しで気持ち良くなってね!』

普段はあまり意識していないようだが、あの後に男に言われた言葉が尾を引いていたのだ。
何かの拍子にその言葉を思い返すだけで、まりさもれいむも気が重くなってしまう。

けれど、今はそんなことを気にしている場合じゃなかった。
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
蔦に成っている5匹の内の1匹がぷるぷると体を震わせ、蔦を自力で千切って洞窟の床へ落下する。
そうして、赤ゆっくり特有のプルプルと震える仕草をしながら、ゆっくりと目を開ける。
れいむと、まりさの、初めての子どもがついに誕生した。
そして、小さな口を開いて2匹に向かってあの言葉を口に・・・

「やあ、れいむとまりさと赤ちゃん達!ゆっくりしていってね!」
「「ゆゆっ!?ゆっくりしていってね!」」
「ゆっきゅりちていっちぇね!」

再び男が姿を現した。
しかも、赤ちゃんが2匹に「ゆっくりしていってね」を口にしてしまったせいで、赤ちゃんは反射的に彼に返事をしてしまった。
またしても男に奪われたのだ。赤ちゃんとの“初めて”の挨拶を。

「やあ、赤ちゃん!ゆっくりしていってね!」
「ゆっきゅりちていっちぇね!」
「「むぐー!むぐー!」」

それからも両親の口を塞いだ男は赤ちゃん達の一番最初に挨拶をした存在になり続けた。
5匹の赤ちゃんが無事誕生し、その中の数匹は両親に甘えている。
しかし、1匹たりとも両親が一番最初に挨拶した相手になるものは居なかった。

「ゆっぐぢでぐないよ!?」
「どほぢでごんなごどずるのー!?」
「どうして?初物が好きだからサ!という訳で・・・」

れいむとまりさの涙ながらの抗議も馬耳東風。
男はおもむろにれいむの頭に手を伸ばすと、今にも千切れて落ちそうな蔦を引っ張った。
そして、赤ちゃんの最初の食べ物であるはずのそれを口に含んだ。

「あ゛ー!あがぢゃんのごばんなのにいいいいいい!?」
「やべでよー!もう、ばりざだぢをいぢめないでね!ゆっくぢでぎないよー!?」
「「「れーみゅたちのごひゃんちょらないでー、ゆえーん」」」
「「おなきゃちゅいたよー」」

散々始め手を奪われ続けた両親のどこか馬鹿っぽくもある悲痛な叫びを聞いた赤ちゃん達。
状況を理解できないながらも「ごはんがなくなった」ことだけはしっかり理解し、口々に空腹を訴え始める。
この事態さえも想定していた男は「なかないでね!ゆっくりもってくるよ!」と子をなだめる両親を尻目にお菓子を取り出した。

「さあ、赤ちゃん達!君達に“初めて”のご飯をあげるよ!」

差し出されたのはチョコレートだった。
それも、そこらへんのコンビニやスーパーで買えるような安物ではない。
ベルギーの高級チョコレートメーカーゴ○ィバのチョコレートだった。
生まれて最初に食べるのがこれとなると舌が肥えすぎること請け合いである。

「さあ、とっても美味しいチョコレートだよ~♪」
「「「「「ゆゆっ!おいちいの!?ゆっきゅりたべりゅよ!」」」」」
「おに゛ーざん!やべでね!ゆっぐぢやべでね!?」

が、男と赤ゆっくりの間に両親が割って入った。
割って入った両親は男の目の前でぴょんぴょんと飛び跳ねて涙ながらに懇願する。

「おね゛がいだよー!でいぶだぢのはじめでどらないでよー!?」
「ばりざだぢ、ずごぐ・・・だぼぢみにじでだ、んだよぉ・・・ゆっぐ・・・」
「・・・そうか、それは残念だったね。それなら早く餌を取ってくるといいよ!」
「「ゆゆっ!おにーさんありがどー!」」
「子ども達は沢山いるから、二人で取りに行ったほうが良いよ!」
「「ゆっくりりかいしたよ!」」

疑うことを知らない純粋な動く饅頭は、男の言葉を鵜呑みにして喜び勇んで巣の外へと飛び出していった。
2匹が巣に戻ってくると、赤ちゃんが4匹しかおらず、一番最初に生まれた“初めて”の赤ちゃんがいずこかへと消えてしまっていた。
男の姿も無かったので犯人をすぐに特定した両親はれいむが子どもの面倒を見て、まりさが連れ去られた我が子の捜索に向かった。

数時間後、結局男を見つけることの出来なかったまりさが巣に戻ると、れいむが泣きじゃくっていたい。

「ゆゆっ!れいむどうしたの!?」
「ゆええええええええん!ばりざぁ・・・あがぢゃんがごばんだべでぐれないの・・・!?」
「ゆゆっ!どういうことなの、ゆっくりおしえてね!?」

れいむの話を聞いたまりさが赤ちゃん達を問いただす。
すると、赤ちゃん達は一斉にこう答えた。

「「「「「おにーしゃんがきゅれちゃおかちにょほうがじゅっとおいちかっちゃよ!」」」」」

ゆっくりと言うのは雑食で辛いものを除けば、わりと苦い植物でも平気で食べてしまったりする。
その中には人間なら間違っても美味しいと思わないものまでも食べてしまう。
しかし、不思議なもので、人間の食べ物をきちんと美味しいものとして認識できたりする。

「どほぢでぞんなごどいう゛のー!?」
「あがぢゃん!おね゛がいだよ!ゆっぐぢたべでね!?」
「やだよー、にぎゃくちぇゆっくちできにゃいもん」

人間の場合、10歳までの味の好みや食べ物を評価する上での様々な基準の基礎が完成すると言われている。
しかし、あまり一般には知られていないが、ゆっくりの場合は最初に食べたものがその基礎となる。
多くの赤ゆっくりは母親の蔦であり、苦味と甘みのバランスが絶妙なそれを食べることでゆっくりは自然界に適した味覚を獲得する。
ある程度の苦味を美味しいと感じることが出来、それでいて甘いものをご馳走として楽しむことの出来る味覚。

「おきゃーしゃん、ちょきょーれちょちょってきちぇね」
「「「「とっちぇきちぇね!」」」」

故に、最初に極上の甘みを知ってしまった赤ちゃん達はそれ以上に甘みと旨みがなければ不味いものとして認識してしまうのだ。
このままでは赤ちゃん達が餓死してしまう。
そう思ったまりさはれいむに赤ちゃんを任せてちょこれーとのある人間の町まで跳ねて行き、二度と帰ってこなかった。
そして、残されたれいむは取ってくる食べ物を片っ端から否定されて、拒絶され、初めての赤ちゃんが衰弱していく様を見せ付けられた。

「どどぢでたべでぐれないのおおお!?」
「だっちぇ、れいみゅゆっきゅりできにゃいもん・・・」
「・・・・ゆぅ、もういいよ!れいむがすりすりしてゆっくりさせてあげるから、ゆっくりできたらたべてね!」

れいむは何か「ゆっくり出来無い」の意味を取り違えているらしい。
もしくは物事を都合よく解釈してしまう餡子脳の喜劇か悲劇か?
いま、彼女の中では赤ちゃんはゆっくり出来ればご飯を食べてくれるということになっているようだ。
赤ちゃんの言う「ゆっきゅりできにゃい」は要するに不味いということなのだが、彼女はそれに気づかない。
恐らく気づいたところでどうにもならないから、必死に目を背けているのだろう。

「あかちゃん、れいむとはじめてのすりすりをしようね!とってもゆっくりできるよ!」
「ゆぅ・・・しゅりしゅり、おにーしゃんとちたよ・・・」
「ゆがーん!?」

不幸にもそれが最後の赤ちゃんの最期の言葉になってしまった。


‐‐‐あとがき‐‐‐
連れ去られた赤ちゃんがどうなったかは想像にお任せで・・・

byゆっくりボールマン




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最終更新:2008年11月14日 04:30
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