「我が家の加工所」
注:初投稿につき虐待要素薄め及び乱文だと思われます。
というか長いだけな上に加工所関係無し
僕は大学の講義をを受け終え、帰路に着く。
僕は弟と二人で暮らしているしがない青年だ。
一応言っておくと小動物等を虐待する趣味はない。
それでは本筋に戻ろう。
帰路についてからおよそ1時間、ようやく家に着きドアノブに手をかける。
今日は珍しく、家の鍵が開いていた。
学生二人で暮らしている都合上、お互いバイトをして生計を立てている。
だが、弟は殊勝なことにそんな中でも恋人にプレゼントを買ってやるのだと
夜遅くまでバイトをしているのだった。
- 最も少々バイトを掛け持ちしすぎではないかとは思う。
毎日毎日睡眠時間を切り詰めて一体何を買ってやるつもりなのだろうか。
そろそろ僕も気を利かせて家を譲ってやろうか等と考えていた矢先の事だった。
「「ゆっくりしていってね!」」
「「「「ゆっきゅりしちぇいっちぇね!」」」」
こんな声が聞こえてきたのは。
すっと声のした方を振り向く。
声の主は白い生首達だった。
- どうやら家の鍵は弟が開けたのではなく僕が閉め忘れただけだったらしい。
「ここはれいむたちのおうちだよ!
ゆっくりできないひとはでていってね!」
「でちぇいっちぇね!」
「ゆっくりできるんだったらまりさたちにおかしをもってくるんだぜ!」
「おかしをもっちぇくりゅんだぜ!」
この台詞を聞いて彼(彼女?)らの正体にピンと来た。
彼らはゆっくり。
簡単に説明するならば生きる饅頭だ。
こいつらとまともに問答するのは時間の無駄だろう。
故に僕は彼(彼女?)らを家からつまみ出そうとするがふととあることに気づいた。
弟はかなりの甘党なのだ。
故に家のあちこちに巧妙に菓子が隠されている。
「ゆっくりしてないでまりさたちにおかしをもってくるんだぜ!」
「そうだよ!れいむたちにさっさとおかしをもってきてね!」
最も、下手に僕が持ち出そうものなら半殺しの憂き目に遭いかねないが。
それはともかく、こいつらを捕まえてやれば弟は喜ぶだろう。
無論、食用としてだ。
そして彼(彼女?)らゆっくりは恐怖や絶望により甘みを増すらしい。
そこで彼らが極度に嫌うというとある施設の名を出してみる。
「君達、ここが僕らの加工所だと分かってその台詞を吐いているのかな?」
「「「「「「ゆゆっ!かこうじょ!?」」」」」」
「かこうじょはゆっきゅりできないじぇぇぇえ!」
「かこうじょはいやぁぁぁあ!」
「まりしゃはたべてもおいしくないんだじぇ!たべるんならこいつらにするといいんだじぇぇえ!」
「どうじでしょんなこというにょおおおおおおお!」
案の定、パニックに陥る「子」ゆっくりたち。
しかし・・・
「おじいさんはうそつきなんだぜ!」
親ゆっくりには通用しなかったようだ。
取りあえず、おじいさん呼ばわりは無視することにする。
「かこうじょはもっとおおきくてゆっくりできないところなんだぜ!」
「そうだよ!ここでれいむたちゆっくりしてるよ!おにいさんはうそつきだね!」
「嘘じゃないよ。ここは僕と弟のゆっくり加工所だよ。
君達はこれから僕に料理されるんだ。」
「ゆふん!うそつきおじいさんのいうことなんてきかないよ!」
「うそつきじじいはゆっくりでていくんだぜ!」
「でちぇいきゅんだじぇ!」
淡々と説明される未来を無視してゆっくり達は体当たりをかまし、僕を追い出しにかかる。
最も、ダメージは皆無だが。
それはさておき、有言実行・・・と行きたいのだが、
せっかくの食材だ。
逃がしたくはない。
故に僕は一先ず戸締りをしにその場を後にした。
「ゆ、うそつきじじいがにげていくんだぜ!」
「きっとれいむたちにおそれをなしたんだね!」
「よわみゅしー!」
「できゅのびょうー!」
「じゃーこ!じゃ-こ!」
「ゆっきゅりのたれじんでね!」
まあ、気にすることはないだろう。
僕は扉の鍵を閉め、窓の鍵を閉め、着々と食材の逃げ道を塞いでいく。
そして台所に戻ると・・・
「ゆ、うそつきじじいがもどってきたよ!」
「うそつきじじいはゆっくりしぬんだぜ!」
「「ゆっきゅりしにゅんだぜ!」」
他にも何か言われているが僕は聞き流し、ゆっくり達から飾りを取り上げていく。
ゆっくり達は飾りで個体の識別をする。
故にこれは逃走防止と絶望を与える事の二つを兼ねている。
「ゆ!れいむのおりぼんかえしてね!」
「「おりぼんかえしちぇね!」」
「まりさのすてきなぼうしをかえすんだぜうそつきじじい!」
「「かえしゅんだじぇくそじじい!」」
「ここは加工所だと言ったはずだ。
なんでわざわざ加工の邪魔になるものを返さなきゃならない。」
「それがれいむたちのものだからだよくそじじい!」
「かこうなんてどうでもいいからかえすんだぜ!」
僕は取り上げた飾りを洗い、淡々と口に運んでいく。
まるで水で練った小麦粉の塊でも食べているかのような気分だ。
「ゆゆゆっ!れいむのおりぼんを食べるなくそじじい!」
「まりさのぼうしをかえすんだぜうそつきじじい!」
適当に聞き流しひたすらに小麦粉の塊のような物を口に運ぶ。
飾りを全て食べ終えると、食材たちの態度が一変した。
「でいぶのおりぼんがああああああああ!!!」
「ぢぇいむのがあぁぁぁぁぁぁ!!!」
「ばりざのぼうじをがえずんだぜえええええ!!!」
「ばりじゃのぼうじぃぃぃぃいい!!!」
「でいぶのおりぼんをだべたじじいはゆっぐりぜずにじねえええええ!!!」
「ざっざとぎえるんだぜぐぞじじいいい!!!」
「「「「ゆっぎゅりぢゅぶれろおおおおおおお!!!!」」」」
ゆっくりの体は基本的に全て可食部位だがここは取り除いたほうが食べやすいだろう。
そう思うが早く、餓鬼から捕まえ髪を引き抜いていく。
「ばりじゃのがみいぃぃぃ!」
「ゆっぎゅりでぎないぃぃぃぃぃ!」
「いだぃよおがあざあああああんん!」
「だじゅげでぇぇぇ!!!!」
一匹一匹絶望の叫びを上げている。
また、引き抜かれていない食材は口をぽかんと開けたまま絶句している。
髪を引き抜き終えると僕はざっと水で洗い、冷蔵庫の氷蔵室に餓鬼を放り込む。
はっきり言ってゆっくりと言えども6匹に逃げ回られると面倒なので
さっさとアイスにでもしてしまおうという算段だ。
一応氷なら食べられても被害はほぼ無いしな。
「じゃむいよおがあざあああん!!!」
「ざっざとだじゅんだぜくぞじじいいい!!!」
そんな餓鬼どもの声を聞き、ようやく我を取り戻した親たちの声。
「ごどもだぢをざっざどだじでねぇぇぇえ!」
「だじだらゆっぐりじぬんだぜええええ!!!」
耳を貸さず、親の髪を引き抜きにかかる。
「でいぶのぎれいながみぬがないでぇぇぇえええ!!!」
「ばりざのづやづやのがみがぁぁぁあああ!」
「「「「おがぁざんにびどいごどじないでぇぇぇえええ!!!」」」」
親の下準備もこれで終わりだ。
後はこいつらをどうするかだが・・・
氷蔵室に入れるには手のひらサイズの餓鬼と違って大きすぎるし、
揚げ饅頭は好きだが下手に暴れられて油が飛び散っても困る。
仕方が無いので焼き饅頭で我慢することにする。
- っとその前にこいつらをしっかり洗っておかなくては。
すっかり忘れていた。
子供は・・・一応洗っといたな。
「いやぁぁぁあああ!みずぎらいぃぃぃぃ!」
「どげぢゃううううううう!!!!!」
「おがあざあん!」
親の悲鳴を聞いて餓鬼どもも悲鳴を上げる。
姿が見えない分、余計に怖いのだろう。
それはさておき調理に移ろう。
鉄板を取り出しコンロに乗せる。
次に食材を底部から焼いていく。
要するに足を使い物にならなくするということだ。
「ゆうううううぅ!!!あぢゅいよぉぉぉおおおお!!!!」
「ゆうう・・・ まりさはゆっくりにげるよ!
くそじじいはれいむたちをゆっくりたべててね!!!」
「どうじでぞんなごどいうのおおおおお!!!!」
「「「「どうじでじょんなごどいうのぉ・・・」」」」
どう考えても飾りを取られるか髪を抜かれているうちに逃げ出すべきだっただろうに・・・
餓鬼の方が賢かったのだろうか・・・
- いや、もしかしたら比較的家族思いだったのかもしれない。
最も、今頃家族を見捨てても手遅れだが。
最初のうちに戸締りは済ましてある上に、識別用の飾りは僕の腹の中だ。
逃げられるわけが無いし、逃げ出しても生き延びる術は無い。
落ち着いて僕は食材Aの底部を焼いていく。
「いやぁぁぁあああ!!!もうやがないでぇええええ!!!」
「「「「おが・・ざんを・・やかないでね」」」」
「あがぢゃぁあああぁんん!!!!」
響き渡る悲鳴、そんな中僕は黙って食材Aをひっくり返す。
食材Aの底部はこんがりと焼けていた。
いや、焼け焦げていた。
少し焼きすぎたがこれでもう動くことは無いだろう。
一先ず食材Aは放置して逃げた食材Bを探すことにする。
「どうじであいでないのぉぉぉおお!!!」
食材Bが玄関の前で絶叫していたからだ。
「さて、処刑の時間だ。」
そう呟き食材Bに迫る。
「いやぁぁああああああ!!!!
こないでね!こないでね!ゆっくりこないでねぇぇえええ!!!」
半狂乱で扉に縋り付く食材B。
お望みどおりゆっくりの移動スピードで少しずつ、少しずつ近づき・・・
「さあ、愛するれいむが待っているよ・・・」
つ か ま え た 。
「いやぁぁあああ!!やかれるのはいやああああ!!!
やくのはれいむだけにしていってね!れいむだけにぃいいい!!!」
僕はまず顔面と思われる部位を鉄板に押し付ける。
「むうぅぅぅうぅうぅぅぅぅううぅううううぅぅぅう!!!」
「・・・」
くぐもった悲鳴が響く。
水飴で出来た歯が溶けたのを確認し、底部を焼き始める。
それとほぼ同時だった。
「ゆっくり・・・したかった・・・よ」
「おがぁざぁぁああああん!!!!」
食材Aが絶命したのは。
「べびぶぅぅぅぅ!!!!」
「「「「うるちゃいよ!
- おがぁざんをみじゅでだおばえにおがぁざんをじんぴゃいするけんりはにゃいよ!」」」」
一応食材Bも食材Aの名を呼ぶが餓鬼どもに一蹴される。
それはともかく、氷蔵室に入れてから餓鬼どもの団結力が上がっていないだろうか?
もしかしたら死の淵に立たされているのが影響しているのかもしれない。
最も、どの道生き残るすべは無いが。
そんな事を思案しているときだった。
「ゆっくり・・・したかったぜ・・・」
食材Bも絶命する。
だが、餓鬼どもからは何の声も上がらない。
恐らく先ほどの叫びで余力をほぼ使い果たしたのだろう。
掠れた小さな声はこう発していた。
「どぅ・・・じで・・・こん・・・な・・・こと・・・する・・・の・・・?」と
どの子供が言ったのかは分からない。
だが僕はあくまで冷淡に返答を返す。
そう、今までの怒りを冷ますかのように。
「ここが加工所だからさ。」と
- 気づけばもう弟が帰ってきてもいい時間になっていた。
慌てて後片付けをし、皿と麦茶を用意する。
久々に弟と語り合おう。
この饅頭を味わいながら・・・
この健気な母と子供たちがせめて安らかであるように祈りながら・・・
fin
後書き
まずこれを読んでくれた方に一言。
こんな稚拙な文を読んでいただきどうもありがとうございました。
私自身まだ未熟者ですので感想・改善点色々教えていただけると有難いです。
(なんか言葉の意味がおかしいとか長い割りに内容が無いとか最後無理矢理感傷的にしすぎとか・・・etc)
最も弟の目を盗みながら書いているので早々書けないとは思いますが・・・
それでは最後にもう一度。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
最終更新:2008年11月11日 20:16