ゆっくりいじめ系1468 肥料用まりさの一生

「ゆっくちー」

実ゆっくりにも生まれる直前には意識がある。
この実ゆっくりはまりさ種で親もまりさ種だ。
まだ茎に繋がってるために体を自由に動かせないが、隣には自分の姉妹であろう
実ゆっくりが連なっているのを感じる。
「ゆー♪」「ゆーゆー♪」「ゆっくちおおきくなりゅよ」「もうすぐうまれりゅりょ」

お母さんまりさがいて、自分と同じようにこれから生まれる姉妹がたくさんいる。
きっとこれからゆっくりした人生が待っているんだと信じて疑わない実まりさであった。


『肥料用まりさの一生』



ゆらゆらゆら・・・プチ
「ゆっくちおちりゅよ!」

赤まりさの誕生の瞬間である。
ぼとっ
柔らかい球体の上に赤まりさは落ちた。

「ゆっくちちていっちぇね!」

「おかあちゃんどこ~」「ゆっくちできにゃい~」「おみょいよ~」

「ゆ?」
お母さんまりさが赤まりさのためにひいたのだと思われる柔らかい床は
しゃべる球体の大群であった事に違和感を感じた。
それに「ゆっくりしていってね!」と返してくれるはずの親の声が聞こえない。
かわりに何か別の声が聞こえる。

「ゆ~ん?」
と、薄暗い地面を見てみるとそこにはたくさんの赤まりさや赤ありすがいた。
「おみょいよ!」「ゆっくちどいてね!」「ちゅぶれりゅよ」

赤まりさは慌てて、そこをどこうと動くが丸みのある壁にあたって外に出ることが出来ない。
人間が見ればバケツの中にいる事がすぐにわかるが
赤まりさにとっては未知の世界であった。

右へ行っても左へ行っても足元には赤まりさに赤ありす。
踏みつけると、口々に文句を行って来る。
「どうしゅればいいにょ!」
そこへ上から他の実ゆっくりが降ってきた。
「ゆっ!」
赤まりさはゆっくりしないで素早く身をひるがえす。

プチプチプチ
ぼとっぼとっぼとっ
「「「「「ゆっくちしちぇいっちぇね!」」」」」

たいがいの赤ゆっくりはこの時に上から降ってきた複数の実ゆっくりに潰されて
すぐに動くことが出来ない程度のダメージを負う
そして、立ち直るころには更に次の実ゆっくりが落ちてきて重量が増し
バケツの下側から脱出できないまま潰れて一生を終えるのだ。

しかし、幸運なことに今、この赤まりさは実ゆっくりの落下に巻き込まれず
そしてバケツ内に赤ゆっくりがすでに8割5分くらいまで溜まっていたことで
頭上にある幾つもの茎に口が届き、つかまりよじ登ることが出来た。
「ゆっ!ゆっ!」

自分の置かれている状況をまったく理解できていない赤まりさだが
ともかく、ここから脱出しないと上から落ちてくる実に潰されてゆっくり出来なくなる
それだけは理解できた。

「そこにいるのは、まりさのあかちゃんなの?」
「ゆ、おかーしゃん?」

幾重にもなる茎は赤まりさ程度の重さにちぎれず
根元までたどり着くと、そこは地面よりもやや高い机の上であった。
暗がりで声のする方がよく見えないが、この声の元がおかーさんなんだろうか
赤まりさはおっかなびっくりしながら近づいた。

「しっ・・・こえをあげないでよくきいてね」
「ゆ?」

「おかーさんはここからうごけないから、あかちゃんだけでもゆっくりしてね」
「ゆゆ?」

「にんげんにみつからないようにおかーさんのあたまのしたにはいってね
くきがたくさんだからみつからないはずだよ」

赤まりさは言うとおりに生い茂る茎の根元に身を隠した。
「ゆ・・・これじゃゆっくち「もっといっぱいあかちゃんつくりましょーね!」

暗がりでよく見えなかったが親まりさの他に成体のありすがいた。
そして、親まりさは仰向けに寝かされており、そこからピクリとも動く気配がない。
体には管が繋がっていた。

「「んほぉぉおおおおお、すっきりー!」」

ビクッ
・・・と突然の親とアリスの感極まった声に驚く
そして、自分の隠れている茎の根元から更に新しい茎がにょきにょきと生えてきた。
その茎は10個ほどの実をつけており、その下にはバケツが設置されている。
さっき自分はそのバケツから脱出してここまで登ってきたのだ。
赤まりさには読むことはかなわないが、バケツには”肥料用”とレッテルが貼られていた。


ジッっと隠れて息を殺す赤まりさ
「・・・ゆっくちできにゃいよ」
成体アリスが親から離れてどこかへ行ってから小声で呟いた。

「あかちゃんごめんね、これからだいじなことをはなすからゆっくりきいてね」
親まりさは語りだす。

「ここにいたらおかーさんもあかちゃんもみんなころされるよ
でも、でることもできないの
だからあかちゃんはせめてずっとそこにかくれててね」

「ゆ”ゆ”」
親まりさの話は衝撃的な内容だった。
ここにいても死ぬし、出ようとしても死ぬ
唯一の選択肢はずっと親の頭の根元の茎に隠れていること。

天窓から日が差し込み、親まりさの皮が伸ばされ
そこを杭のようなもので打ち付けてあるのが見えた。
これでは動くことが出来ない。

「おかーしゃん、いまとってあげるりゅね!」
赤まりさは親が杭で動けないから出れないんだと思い
杭を口で咥えて抜こうとする。

「だめだよあかちゃん、にんげんにみつかったらもとどおりになるし
あかちゃんがいることがばれちゃうよ」

「ゆぅ・・・」

「それより、くきをいっぽんおかーさんのおくちまでもってきてね」
赤まりさは言われたとおり、実のついてない軽く小さな茎を摘んで
親まりさの口へと茎を渡す。

「むっちゃ、むっちゃ・・・あかちゃん、おかーしゃんのくちにくちをつけてね」
言われるがまま口をつけると柔らかく噛み砕いた茎を赤まりさの口へ押し込んだ。
「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」

「こうやって、おかあさんがたべられるようにするからだいじょうぶだよ」
この大きなまりさはやっぱり自分のお母さんなんだ
赤まりさは、そのお母さんがヒドイ目に合っているのと自分の境遇とで涙がでてきた。

「ぺーろぺーろ」
「あかちゃん、なみだをふいてね、おくちにたべかすがついてるよ」
赤まりさの涙と口の周りの食べかすを舌を伸ばして器用に拭いてくれる。

「おかーしゃん、ゆゆ~ん」


ガタンッ


物音がして、咄嗟に元通り茎の根元に隠れる赤まりさ。

コツコツコツッ・・・と革靴の足音が徐々にこちらへ近づいてくる。
きっとこれが人間だろう。赤まりさは直感した。

「チッ、これだから新人に任せてられねえんだ
肥料用のバケツがいっぱいじゃねーか
半分まで溜まったら取り替えるよう言ったのにしょうがねぇ」

満杯に近いバケツを重そうに持ち上げて、新しくからっぽのバケツに取り替える。
その時、人間はなにかを見つけた。

「おっ、おちびちゃんが1匹にげてるじゃねーか」

赤まりさは見つかったのだと思って震え上がる。

しかし、人間は身をかがめると茎の根元ではなく
バケツの真下へと手を伸ばした。
そこにはバケツからあふれて落下し虫の息になっている赤まりさがいた。

「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”」
「ははは、おしかったなぁ
せっかく逃げられたのに、またクソ溜めの中だぜ!」

落ちている赤まりさを拾い上げバケツの中に戻す。
きっと、自分と同じように脱出しようとして茎ではなく壁伝いを乗り越えたため
落下して体を打ちつけたのだろう。
まさしく自分の分身が今、地獄へと戻された。

人間は笑いながら満杯のバケツをもって部屋を後にした。





「ごめんね、ごめんね・・・」
親まりさはしきりに呟いていた。
赤まりさは「すーりすーり」と親まりさの顔にすりよると
親まりさは子供のように
「ゆっぐ、ゆっぐ、ゆえーんゆえーん」と泣き出した。

赤まりさも一緒になって
「ゆ~んゆ~ん」と泣き
その日はいつの間にか、疲れて眠っていた。







ー朝ー

「ゆっくち・・・」
ゆっくちちていっちぇね!と言おうとして
ぐっとこらえる赤まりさ

親まりさが
「ゆっくりしていってね!」
と言うと、今は大丈夫なんだと思い赤まりさも
「ゆっくちちていっちぇね!」と返す

「ゆーしょ、ゆーしょ」と茎を一本摘んで
親まりさに噛んでもらい
「むーしゃむーしゃ」と朝ごはんにする。

親まりさと赤まりさ、二匹はそれから2時間くらい
ゆっくりとした時間を過ごした。
天窓から射す日光は茎と実にあたるように調整されており
根元にいる赤まりさもゆっくりできた。

まるで二匹で草原へピクニックへ来たような気分になり
れいむ種の様に「ゆ~♪」とお歌を唄った。

そんな幸せな時間も間もなく終わる。
スピーカーからラジオ体操の音楽が鳴り出し、それが終了すると
その部屋に人間が現れ、そして成体ありすが親まりさを犯す。

赤ちゃんが茎から生まれると、バケツに次々と落ち
悲痛な叫び声が心を打つ。
「ゆっくちちて・・・いちゃい!」「ゆっくち・・・ゆぐぅ!」

その間、親まりさは「ごめんね、ごめんね」と
念仏の様に機械的に謝り続けた。
赤まりさも震えながら祈るように目を閉じ、茎の根元に親の体温を感じつつ、すがった。




ー正午ー




バケツには半分ほど赤ちゃんが溜まり、それを持って人間は出て行く
空っぽのバケツを実を受けやすい様な位置に置くと
あとには成体ありすだけが残り、親まりさを犯し続けた。
体に繋がった管はオレンジジュースを点滴のように親まりさに補充し
延々と、その作業は続く。

赤まりさはおなかが空いていたが、成体ありすに見つかってもまずいので
我慢してこらえた。





ー夕方ー




またバケツ半分ほどに赤ちゃんが溜まり
人間が来て、今度はバケツと共にありすも回収していく。
ここからは、親まりさと赤ありす2匹だけのゆっくりできる時間だ。

しかし、朝のようにのんびりとゆっくりしたりはしない
まず最初にやることは、地面を確認して生き残っている姉妹はいないか確かめる事。
ひょっとしたら自分以外にも生き残ったゆっくりがいるかもしれない。

それから、茎を親まりさに噛んでもらい
しあわせな時間を過ごす。
皮肉にも、この悪環境が赤まりさに他人を思いやる心や
野良にはありえない知恵をフル回転させること、時間を無駄にしない事を学ばせた。

親まりさが、ここでなぜ産む機械に等しい拷問を受けているいるのか
その理由はかつて畑を荒らした事にあった。
冬篭りのための食料不足とはいえ、その畑にいたおじいさんをつきとばし
農作物を食い荒らし、そこを自分の家にした。

親れいむと子まりさ、子れいむ、そしてこの親まりさの家族構成で
ゆっくりとしたのち、人間達に捕獲され今に至るのだ。

その経緯も赤まりさに何度も説明したことで
いまや、ゆっくりブリーダーに教育されたゆっくりに匹敵するモラルを
この赤まりさは有していた。







ー7日後ー


赤まりさの体はプチトマトサイズではなく野球のボールくらいの大きさになっていた。
後もう少し、例えるならソフトボールサイズまで成長したら
いくら茎が生い茂っていても、不自然なふくらみから赤まりさは見つかってしまうだろう。

もはや赤まりさとは呼べない立派な子まりさなのである。

昼間の過酷な時間を過ごした2匹。

おもむろに親まりさは口を開いた。
「あかちゃん、ううん・・・まりさ
これから、ゆっくりだいじなことをいうからきいてね」

まるで初日の時のように神妙な面持ちだ。

「ゆゆ?」
子まりさも普段とは違う空気を察する。

「よこのぱいぷにあながあいてるから、そこからかわにでて
およいでとおくへにげてね」

別れの時である。
子まりさもゆっくり理解した。

「ゆゆ~ん」
すりよる子まりさを、杭の痛みに耐えてわずかに体を動かし突き飛ばす。
もし、ここに残ると子まりさが言い出せば確実に助からないからだ。

しかし、パイプを伝っても外の川につながっているとは限らない
運よく、川に出られたとしても一度も帽子泳ぎを教えていないこの子まりさが
上手に逃げ切れるかもわからない。
ここにいれば後3日は平和に過ごせるかもしれない。

断腸の思いの中
親まりさは、子まりさを真にゆっくりさせる可能性を選んだのだ。


子まりさはパイプを伝って川にでる決心が出来た。



ガタンッ
ガラガラ!

人間が部屋に入ってきた。


「「ゆゆ!」」

間が悪かった
ここまでは幸運の連続であったが、ついにそれが尽きてしまったのか
あの人間が部屋に道具を忘れたため、取りに戻って来たのだ。
”子まりさは見つかった”

「な!ガキがいるじゃねーか!」

人間はゆっくりとは比べものにならない速さで子ゆっくりに近づく。

その時、親まりさが男を突き飛ばした。

ガスンッ!

体長60センチ、体重40キロの塊である。
殺傷能力はなくとも男は体制を崩し尻餅をついた。

杭を無理やり引きちぎった親まりさの体からは
餡子が致命的なほど漏れ出し、それでもなお
あの日、畑で老人を突き飛ばしたよりも力強く
そして後悔にさいなまれることになったあのセリフを言った!

「ごごは、まりざのおうぢだよ!
ゆっぐりでぎないにんげんは、ごごがらででいっでね!ばがなのぢぬの!」

「こ・・・この糞饅頭
ころしてやる!ころしてやるぞ!」

完全に意識は子まりさから反れた。

子まりさは涙ぐみ
親まりさの最期の頑張りを無駄にしないため
振り返らずにパイプの中へと飛び込んだ

実は、このパイプは川へつながっていない。
追い討ちをかける様な不幸
ただ、ぐるっと施設内を巡る空調につながるパイプであった。
それを希望的観測から川に繋がっていると解釈していたのだ。

それでも子まりさはパイプ内を走る
やがて、パイプの別の裂け目を見つけそこへ飛び込む
そこで更なる地獄を見た。

大型のミキサーに生きたままかけられる姉妹達
いや、この施設には親のように囚われているゆっくりがいっぱいいて
それがここに集められ畑にまく肥料にされていたのだ。
ゆっくりの餡子は良質の肥料になる。

やがて警報がけたたましく鳴り響く。
ゆっくりを逃がせば近隣の住民に被害を与え、その賠償はこの施設へと回ってくるのだ
だから、ゆっくりの管理は最重要事項であり
もし塀の外へ脱出するようなことがあれば懲戒の対象となりうる。

子まりさは祈る気持ちで近くの袋に飛び込んだ。

そこへ、たくさんの人間の足音が聞こえる。

もうダメだ・・・。






END











































どれくらいの時間が流れただろう・・・

子まりさは袋を内側のほつれたところから破り、古びた農屋で目を覚ました。

飛び込んだ袋は出荷する肥料の袋だったのだ。

時刻は明けの前の4時~5時といったところか、農屋の外はヒンヤリとした空気
そしてまだ薄暗い。

畑には野菜が見えるが、子まりさはブルッっと震えると
目もくれず森のほうへと走り出した。




          「ゆっくりしていってね!」



大声で叫ぶ子まりさ

しばらく返事は返ってこなかったが
時間差で「ゆっくりしていってね!」
とあちこちから返ってきた。

1匹の親まりさくらいのサイズの成体まりさが眠そうな目で迷惑そうな顔をして
「いま、なんじだとおもってるの!
はやすぎるよ、ばかなの!しぬの!」と怒っている

子まりさは大泣きしながら謝った。

「ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってね!」

と、泣き笑いしながら何度も何度も謝った。



後にこの子まりさはドスまりさへと成長する。
それは、また別の物語である。




過去の作品:ゆっくり繁殖させるよ!
      赤ちゃんを育てさせる
           水上まりさのゆでだこ風味
           ゆっくり贅沢三昧・前編
           ゆっくり贅沢三昧・後編
      まりさの皮を被ったアリス

作者:まりさ大好きあき


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最終更新:2009年01月22日 19:05
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