ゆっくりいじめ系1453 ゲスまりさ調教_01

すいません、貴女が学生ゆっくりブリーダーの方ですよね?」
「んあ?」

日曜日、ペットのゆっくりどもを連れて日課の散歩をしていると突然話しかけられた。
が、残念ながら私は話しかけてきた華奢な眼鏡男性の捜し求める学生ゆっくりブリーダーではない。

「いや、違うよ」
「え? でも・・・普通10匹も飼いませんよね? しかも・・・」

彼の言葉を聞いて確信した。
多分、彼が捜し求める学生ブリーダーというのは私だろう。
もっとも、そんな職に就いた覚えも、肩書きを名乗った覚えもないのだけれど。

「視覚障害持ちに、ゆっくりすいかなんて一般人が・・・」
「はぁ・・・それはあれですよ・・・成り行き?」

私がブリーダーと誤解される最大の原因。
ゆっくりを10匹も飼っており、全員しつけが行き届いていること。
しかも、めったにお目にかかれない珍種や訳ありで常時アイマスクを装着しているものがいたりする。

「う~ん・・・なんだ、ブリーダーじゃないのかぁ・・・まいったなぁ・・・」
「・・・・・・? 何かお困りで?」
「え、ああ、はい。実は・・・・・・」

彼の悩みはゆっくり関係では非常に一般的なものだった。
何でも彼は私と同じ大学の1回生で、新設されたゆっくり学部に所属しているらしい。
授業の一環でゆっくりまりさを育てようというカリキュラムに参加したそうだ。
しかし、相手はつけ上がりやすいことで有名なゆっくりまりさ。
どうすれば良いのか判らず、甘やかせて育ててしまった結果、見事にゲスまりさになってしまった。

「なるほど・・・で、大学から預かったゆっくりをゲスにしたのが成績に響きそうだ、と」
「はい・・・そういうことです」

それならそれでゲスまりさについてしっかり考察すればちゃんとした成績がつくと思うんだけど。
まあ、ちょっと前まで高校生だった1回生の彼にはこの辺の感覚はなじみがないのだろう。
俯いて真剣に落ち込んでいる。

「まぁ、気持ちはわかるけどね・・・ブリーダー、高いよ?」
「そ、そんなに高いんですか?!」
「数が少ないからねぇ・・・1週間コースで10万くらいかな?」

私がのん気な口調でしみじみと呟くと、男性は今にも泣き出しそうな表情になる。
彼には申し訳ないが、実を言うとここまで計算通り。

「う~・・・どうしよう・・・」
「と、お困りの君にちょっといい話があるんだけど・・・」

私はライセンスなしでもブリーディングは可能で、目の前に調教慣れした人間がいることを教えてあげた。



そんなわけでブリーダーの半額で依頼を引き受けた私は早速彼のゲスまりさの様子を見に行った。

「ゆっへっへ、ばばぁゆっくりしないでたべものとのみものをもってきてまたをひらくんだぜ!」
「・・・・・・潰していい?」
「ちょ、えっ・・・やめてください!」

大学構内の飼育区画。彼に与えられたスペースにいたゲスまりさは予想斜め上のゲスっぷりだった。
栄養状態は悪くないために見事な下膨れ、ゆっくりにしては妙に釣り上がった目がいかにもゲスっぽい。
こりゃ手遅れなんじゃないだろうかと思いつつ、男性とゲスまりさのやり取りを見守る。

「や、やぁ、まりさ。ゆっくりしていってね!」
「ゆっくりしていってね!・・・おい、めがね!」
「な、何かな?」
「いつになったらゆうかをつれてくるんだぜ!?」

有価だのなんだのと訳の判らないことを抜かしながら怒りを露に飛び跳ねるゲスまりさ。
彼はそんな彼女の剣幕に圧倒されて怯んでいる。ゆっくり相手に怯むなよ。

「ゆうか?」
「え、ああ・・・ここでは飼育以外の研究もしてるんですが、その中の一つに農業利用があるんですよ」
「なるほど・・・それでゆうか種ね」

このゲスまりさはどこか別の場所で見かけたゆっくりゆうかを好いているのだろう。
そして、そのゆうかとすっきりしたいから彼にゆうかを連れて来いと要求しているが一向に連れてこない。
まあ、彼にしてみれば自分のモノでもない大学の備品のゆうかをすっきり目的で連れてこれる筈がない。
が、ゆっくりが、それもゲスがそんなことを理解できるはずもなく・・・と言ったところだろう。

「あの、こいつ・・・更正できます?」
「ん・・・ん~・・・まぁ、なんとかなるでしょ?」
「ほ、本当ですか!?」
「ホント、ホント・・・・・・多分」



そんな訳でゲスまりさの再教育が始まった。
普段の生活もあるのでこの仕事に裂ける労力も時間も知れている。
今回の再教育に当たって私が用意したものは以下の通り。

  • ゆっくりゆうか飼育用ゆっくりのための耕作地キット×3
  • ゆっくりのための小屋もとい“まりさのどうくつ”×3
  • 耕作地を囲うための柵×3
  • ゆっくり用のすぐ育つお野菜の種×3

これらを使用するためのスペースはバイト先の店長、というか親会社の社長が提供してくれた。
勿論、無償と言うわけではなく、まだ一般に流通していない新製品の耕作地キットのモニターが対価だ。
大型化の研究を行う社の施設らしく、本来の住人のでっかいみょんが鬱陶しそうにしているが気にしない。
更にこれらの農業系アイテムに加えて以下のものも準備した。

  • ゆっくりゆうか(大学の備品ゆっくり)
  • ゆっくり子れいむ(我が家のペット)

この2匹に例のゲスまりさを加えた3匹には柵の中で1週間、野菜を育ててもらうことになる。
勿論、素直に育てる筈がないだろうが、柵でがっちりと逃げ道を塞ぐので少なくとも逃亡は不可能である。
ゲスまりさ以外の2匹は子れいむは下をすり抜けられるし、ゆうかは普通に飛び越えられるのだが。
念のため、柵の外に出てもかまわないが他の個体のテリトリーに侵入しないようにだけは言い聞かせておこう。

「とりあえず、ちゃんと水さえ撒けば大丈夫だから、悪いけど1週間だけ付き合ってくれ」
「ゆっくちりかいちたよ!」
「ゆっくりりかいしたわ・・・」
「ゆっへっへ・・・ばばぁはやっぱりばかなんだぜ! おやさいはかってにはえてくるんだぜ?」

以上の説明を既に柵の中に放り込んだ3匹にすると、子れいむとゆうかはすぐに納得してくれた。
しかし、ゲスまりさは「やさいはかってに~」だの「まりささまがこんなつちくさい~」だのと喚き散らす。
もっとも、想定の範囲内なので相手にするつもりは微塵もなく、適当に聞き流して話を続ける。

「ちなみに1週間後に収穫されたお野菜は自分で食べていいからな」
「ゆゆーっ! おやさいさん、ゆっくりおおきくなってね!」
「いっしゅうかん・・・? はやすぎるわ・・・」
「なにをいってるんだぜ? おやさいはぜんぶまりささまのものだぜ!」

ゲスに関しては無視を決め込み、首をかしげているゆうかのために説明を続ける。

「ああ、それは社長がどこかから持って来た良く分からん植物で、物凄い勢いで育つらしいわ」

もっとも、それなりに美味だし、どんな環境でも育つが収穫量は極めて少なく、栄養価も低いらしい。
そのため、どこぞの飢饉を解決することはおろか、これ一つでまともに生計を立てることさえ不可能だそうな。
つまり、ゆっくりに育てさせるくらいしか利用方法がないということである。

何はともあれ、こうして3匹の1週間の農業体験お泊りが幕を開けた。



【1日目】

まず、種を植える作業を始めたのはゆっくりゆうか。

「ゆっ・・・ゆっ・・・ゆっ・・・」

非常に手際良く赤ゆっくりでも飛び越えられる小さな柵に囲われた耕作地に種を撒いて行く。
土を掘り返し、種を放り込んでは土を戻す。この作業を顔しかない体で繰り返す。
丸っこい体で一生懸命に農作業に勤しむ姿は愛らしく、迂闊にもゆっくり好きの気持ちを理解しそうになってしまう。

「ゆっ・・・ゆっ・・・ゆっ・・・」

土の固さを掴めて来たらしく、作業のペースを徐々に上げていくゆうか。
うちの子ゆっくりが最初に与えた種を2割ほど撒き終える頃には全ての種を撒き終わっていた。
ゆっくりとは思えない手際の良さだった。さすがゆうかだ。
もっとも、ゆうか種を見るのは初めてなので他のゆうかがどんなものかは知らないけど。

「ゆぅ~・・・ゆっくりおわったわ!」

そう言って、ゆうかは踏ん反り返って胸を張る。
顔に張り付いたゆっくり特有の半笑いからはどこか満足げなものを感じ取れた。
ゆっへん、とでも言いたげにどこかあらぬ方向を見つめていた。


ゆうかの次に作業を終えたのは最後に作業を始めたゲスまりさだった。
決して彼女の手際が良かったからではなく、作業がずさん極まりないからなのだが。

「ゆっへっへ・・・こんなのらくしょうだぜ!」

ただ土の上に種を置いただけの作業とすら呼べない行為で達成感を得るゲスまりさ。
優越感に満ちた笑みを浮かべて子れいむの方を見ては・・・

「ゆっくりしすぎだぜ!それじゃゆっくりじゃなくてのろまだぜ!」

と、自分よりも小さな子れいむをせせら笑う。
そして、水撒きに勤しんでいるゆうかの方を向いては・・・

「そんなゆっくりできないことやめて、まりささまとすっきりするんだぜ!」

と、自分の下腹部をゆうかに見せ付けながら品のないを浮かべる。
う~ん、甘やかしただけでこうも見事なゲスに育つとは・・・。
もっとも、身体能力は他の個体と大差ないらしく、隣接するゆうかのスペースに行こうとして柵に顔面をぶつけていた。


で、我が家の子れいむはというと・・・下手くそながらも頑張って土を掘り返しては種を撒いていた。
子どもサイズの小さな体全体を使って必死に槌を穿り返しては種を置いている場所まで跳ねてゆく。

「ゆ~しょ!・・・ゆ~しゅ!」

そして、種を必要な分だけ口に含むと、再び跳ねて掘り返した土へ行き種を埋める。
ゆうかと違って非常に要領が悪く、時間がかかっているが頑張ってはいるようだった。
それでいて、泥だらけの子れいむはどこか楽しそうでもあった。

「ゆ~しょ!ゆ~しょ!」

延々と作業を繰り返す子れいむ。
作業が終ると隣のスペースのゆうかが彼女に話しかけてきた。

「ね、ねぇ・・・あなた?」
「ゆっ?なあに、おねーしゃん!れいむはれいむだよ!」

が、あのゆうかはあまり他のゆっくりと話したことがないらしくどこか物怖じしている。
一方、子れいむは街の飼いゆっくりにしては大量の同族に囲まれ暮らしているので初対面の相手でも平気だった。
ニコニコと微笑む子れいむと少し恥ずかしそうに目をそらす成体ゆうかというのは何とも不思議な光景である。

「ゆ・・・ゆっくりおみずをあげないとだめよ」
「ゆ?ゆゆっ?!れいむおみずさんをわすれてたよ!ゆっくちおみずさんをあげるよ!」

指摘されてようやく水を撒いていないことに気づいた子れいむは急いで水を撒き始めた。
ゆうかはその様子をじっと見守っている。
そして、ゲスまりさは彼女にしつこく話しかけていたが、全く相手にされていない。

「どうじでまりさざまのごどむじずるんだぜええええええええええええええええええ!」

しかも、無視されて癇癪起こしてやがる・・・何と言うだめっぷり・・・。
ちなみに、当然のごとく彼女は水撒きなんてしていない。ゲスな上に頭も悪いようだ。
単に横着なだけか?


「ん~・・・まぁ、何とかなりそうかな?」
「ほ、本当ですか?」
「ち~んぽっ!」

柵の外で3匹の様子を見守る私と男性とでっかいみょん。
どうでもいいことではあるがこのみょん、荷物等の運搬用らしく本当にでかい。
体高が1m近くあり、人間が乗ってもつぶれない。
現に私はこのみょんの上に座っているが平然としている。

「ち~んぽ!ち~んぽ!ちんぽっぽ!」
「んあ、何?“私のお尻が安産型でゆっくりしてる”? ・・・余計なお世話だよ」
「ぺにすっ!?」

余計なことを言ったみょんの頬を座ったまま踵で蹴りつける。
すると、自分の失態を理解したでっかいみょんはすぐに静かになった。
う~ん、頭のいい子は楽でいいねぇ。



【2日目】

「お~い、みょ~ん。 元気か~?」
「ち~んっぽ!!」
「そうか、元気いっぱいか。 そりゃ良かった」

翌日、その日の講義を終えた私は近くのスーパーで適当にクッキーを買って、3匹の様子を伺いに行った。
施設に入るなり出迎えてくれたでっかいみょんの頭を撫でながら、3匹のいるスペースに足を運ぶ。

「ぴゅ~・・・・」
「ぴゅる~・・・」
「ゆっへっへ・・・ここはまりささまのおうちなんだぜ!」

早速おうち宣言で出迎えてくれたゲスまりさを無視して、2匹の様子を伺う。
あれから少し打ち解けたらしく、柵越しに色々話しながら水撒きに精を出していた。
水を撒き、くとの中の水がなくなるとお喋りしながら水を汲みに行く。
2匹は普通のゆっくりなら面倒くさがりそうな作業を楽しく、ゆっくりした様子でこなしていた。

「お~い、ゆっくりども~! お菓子持ってきてやったぞ~」
「ゆゆっ!おねーさんだっ! ゆっくちしていってね!」
「・・・ゆっくりしていってね!」
「はいはい、ゆっくりしていってね」

2匹の挨拶に応じた私は地べたに座りこむと隣にいたでっかいみょんに背中を預ける。
適度に柔らかくて気持ち良い。ジーンズが汚れることさえ気にしなければなかなかの座り心地だった。
そして、買って来たクッキーを袋から出すと3匹を呼ぶ。

「お~い、あんたらも食べるだろ?!」
「ゆゆっ! ゆっくちいそぐよ!」
「・・・おかし? ゆっくりできるもの?」
「ゆっへん! おかちはね、すごくゆっくちできるんだよ!」
「ゆっ! ゆうかもおかしをゆっくりたべたいわ・・・!」
「おかしはぜんぶまりささまのものだぜ!」

そう言うと3匹とも元気良く私の元へ駆け寄ってきた。
正確に言えば駆け寄ってきたのは2匹、駆け寄ろうとして出来なかったのが1匹。
その1匹というのは言うまでもなくゲスまりさだ。

「まりささまのおやつにてをつ、ゆべっ!?」

ゲスまりさだけが柵に阻まれて、おやつのもとにたどり着けなかった。
ゆうかは捕食種なので身体能力が高いし、子れいむは小さいので柵の隙間を抜けられる。
そして、いつの間にかやってきていた男性も含めて誰一人としてゲスまりさに手を貸そうとはしなかった。

「はいよ、結構な量あるから適当にとって食べな」
「ゆっくちたべるよ!」
「ゆ、ゆっくりたべるわ・・・!」
「ち~んっぽ、ちん・・・ぽ?」
「んあ? ああ、アンタも食べていいよ」
「でかまらっ!!」

でっかいみょんが少々お下品な歓声を上げると、皆一斉におやつに手を付けた。
大きな口にふさわしい大きな舌を器用に使って、でっかいみょんはクッキーを1枚ずつ口の中に放り込んでゆく。
ゆうかと子れいむは私と同じようにでっかいみょんにもたれかかりながら1枚のクッキーを仲良くほおばっている。
非常にゆっくりとした憩いのひととき。

「ゆがああああああ!まりささまのおかしをたべるなあああああああああああ!!」
「ばりざざまのおがじがああああああああああ!?」
「ばりざのものをどるにんげんなんがぢね!ぢねえええええ!!」

あまりにゆっくりし過ぎてゲスまりさが柵の中で暴れているのが全く気にならなかった。
今なら彼女の罵詈雑言もそよ風のように心地よいものとして受け止められそうだ。

「ゆゆっ!おねーしゃん、きょうは“ゆらでぃえーたー”のあるひだよ!」
「分かってるよ。ばっちり予約済み」
「さすがおねーしゃん!ゆっくちしてるね!」

ゆっくりしたひと時を過ごした私は立ち上がり家に帰ろうとしたとき、子れいむに呼び止められ、そんなことを尋ねられた。

ちなみに“ゆらでぃえーたー”というのはゆっくりと子供向けのアニメ番組のことだ。
ゆっくりの力がこっちよりもずっと強い異世界で、ゆっくりを育てて、戦わせるゆっくりーだー達の群像劇。
ある時はチャンピオンを目指す若いゆっくりーだーの成長を描き、またある時は時代の波に取り残される老人の物語を。
そんな子ども向けらしくない作風と、主人公補正の少ない戦い、それでいて直球ど真ん中の熱さも併せ持った人気作品である。
確か今週の話は“決着!ふらんVSのうかりん”だったはず。

私の言葉を聞いて安心した子れいむとゆうか、でっかいみょんは満面の笑みで私を見送ってくれた。



【3日目】

いやぁ、昨日のゆらでぃえーたーは面白かったなぁ・・・。
などとふらんとのうかりんが互いに最後の一撃を放つシーンを思い出しながら、私が3匹の元へと赴いた。
しかし、あいつらの寝泊りしているスペースに足を踏み入れても挨拶も出迎えもなかった。
不審に思い、柵の中の3匹の様子を伺ってみると・・・

「ゆゆっ! なにかはえてるよ!」
「れいむ、それは“め”よ。 たねがゆっくりしたしょうこなの」
「ゆゆ~ん、じゃあゆっくりしたおやさいさんになるんだね!」
「ち~んっぽ!」

楽しそうにしている2匹とでっかいみょん。
れいむとゆうかの畑からは小さな芽がいくつもぴょこんと飛び出している。
どの芽も小さいなりに力強く土に根を張り、空高く伸びようとしていた。
流石は社長だ。本当にゆっくりでも育てられる植物を見つけてくるとは、恐れ入る。

「どうじでまりざざまのたねだげ“め”がでないんだぜ!?」

一匹ほど子れいむでも育てられる植物を育てられていないお馬鹿もいるが、まあこれも計算のうち。
というか、こうでないと都合が悪いのだ。

「あれ?まりさの畑だけ芽が出てないね? もしかして、子どもでも育てられる種を育てられなかったの?」

口元を手で隠し、ぷっと噴き出してみせる。

「こんなかんたんなこともできないなんて・・・ゆっくりしてないからね」
「まりさおねーちゃん! ゆっくりしなきゃだめだよ!」
「まらまらまらまらまら~っ!」
「ゆがーっ!まりささまはそんなゆっくりしてないことしないだけだぜ!!」

彼女に続いてゆっくり達もゲスまりさを馬鹿にする。
もっとも、子れいむに関しては悪意はないのだが、多分この子の言動が一番腹立たしいだろう。

「くっくっく・・・子ゆっくり以下とかありえないわ、あははははははっ! しかも言い訳とかかっこ悪すぎ!」
「ゆっくりしていないまりさね・・・ふふふふふ・・・」
「まらまらまらまらまら~っ! ち、ちんぽーっ? ぺ、ぺに、ぺにっす!」
「ゆがああああああああああ!?わ、わらうなあああああああ!!」

私とみょんに加えて、ひそかに好意を持っていたゆうかにまで笑われたゲスまりさは怒り心頭。
ぴょんこぴょんこと跳ね回って、人間で言うところの地団駄を踏んでいる。

「だって、子どもでも育てられるのに・・・あ、そうか、まりさは馬鹿だから仕方ないのか」
「・・・ばか」
「まらっ!」
「ぢがうぜ!まりざざまはばがじゃないんだぜ!!」

顔を真っ赤にして否定するゲスまりさ。
どうやら根拠も意味も無い自尊心に傷がついたようだ。

「ばーか、ばーか! ばーか、ばーか! ばーか、ばーか!」
「ゆっがあああああああああああああああああああああああああ!!?」
「ばがじゃないんだぜえええええええ!!?」

普段ならば流石にやりすぎのような気がするのだが、今回は事情が違う。
ゲス特有の過剰なプライドや無根拠な自信を打ち砕くために徹底的に馬鹿にする。
ゲスまりさは相変わらず柵の中で暴れまわる。

「ばーか、ばーか! ばーか、ばーか! ばーか、ばーか!」
「まーら、まーら! まーら、まーら! まーら、まーら!」
「ゆ、っぎいぃぃぃいいいいいい!おばえらなんでゆっぐりじねええええええ!!」

なんと私の馬鹿連呼にあわせて、でっかいみょんも同じことをやり始めた。
いいぞ、でっかいみょん。もっとやれ!
我慢の限界に達したゲスまりさは私達に攻撃するために柵を飛び越えようとする。

「ばーか、ばーか! ばーか、ばーか! ばーか、ばーか!」
「まーら、まーら! まーら、まーら! まーら、まーら!」
「・・・ばーか、ばーか。 ばーか、ばーか。 ばーか、ばーか」
「がああああ、ゆべしっ!?」

が、柵を飛び越えることが出来ずそれを見たゆうかまで加わり、まりさへの罵倒は加速度的に勢いを増してゆく。
傍目にはこちらも十分馬鹿っぽいのだが、あまり難しい言葉で罵っても仕方ないのでこれが一番効果的なのだ。

「ばーか、ばーか! ばーか、ばーか! ばーか、ばーか!」
「まーら、まーら! まーら、まーら! まーら、まーら!」
「・・・ばーか、ばーか。 ばーか、ばーか。 ばーか、ばーか」
「・・ゆゆっ! れいむもうたうよ! ばーきゃ、ばーきゃ♪ ばーきゃ、ばーきゃ♪ ばーきゃ、ばーきゃ♪」
「ばりざざまばがぢゃないんだぜええええええ!?」

とどめに何か遊んでいるものと認識した子れいむまで合唱に加わった。
そうやってゲスまりさをからかっているうちにバイトの時間が迫ってきたので帰宅した。
馬鹿コールが相当堪えたらしく、ゲスまりさはかなり落ち込んでいたが、明日には立ち直っているだろう。




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最終更新:2008年11月10日 05:11
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