きめぇ丸の恩返し(丁)
- 他の作者様の設定等かなり参考にしてます
- ドスまりさが出てきます
- 村人達がやっと抵抗します
- きめぇ丸が出てきます
- おそらく俺設定あり
- ゆっくりできないおにーさんたちは(ry
「・・おお・・・おお・・・」
男は声のする方向へ藪をかき分け歩いて行った。
この男は山を隔てた隣の村への用事を済ませ、帰る途中であった。
奇妙な鳴き声が聞こえる方を探し、やがてたどり着くと一匹の烏天狗のような生き物がいた。
「まさか烏天狗か・・・」男はもしそうであれば見なかったことにしようかと考えていた。
妖怪の類との接触はろくなことがないと分かっていたからだ。
だがその生き物を見る限りどうも烏天狗とは勝手が違うようだった。
さて何だろうか・・・男は考えたが結論には至れない、だがその生き物を見るとどうやら酷い怪我を負っているようだった。
背中にあった翼のようなものは噛みちぎられたようで体中にもいくつもの傷が見られた。
本能的に見捨てることができなかった男はひとまず水を飲ませ落ち着かせてから背負って家まで運んだ。
男は数年前に伴侶に先立たれ一人暮らしをしていた。
寂しい一人暮らしで話し相手にでもなってくれればと考えていた。もっともこの生き物が喋れればの話であるが。
やがて日が経つにつれその生き物は傷も癒えてようやく喋れるようにもなった。
その生き物が言うには、自分はきめぇ丸という最近になって森を荒らし始めたゆっくりという生き物の亜種であること、
巣に帰る途中に休んでいた所を数匹のゆっくりに襲われ、食べ物を奪われ動けなくなる程に痛めつけられていた所を男に助けられたこと等、
それまでの大体の経緯を男に話した。
「旦那にはこの上ないほどの迷惑をかけてしまいましたから、これ以上世話になるわけにはまいりません。」
傷も癒えたのでもう巣に帰るというきめぇ丸に男は、
「何お前さん、俺は生憎一人身だから誰にも気を使う必要はねぇし、お前さんがいてくれて俺も少し楽しかったんだよ、
どっちにせよ外はまだまだ寒くなってくるから、病み上がりのお前さんにはちぃとばかしキツいだろう。」
男はせめてこの冬が明けるまでは家にいた方がいいと勧め、きめぇ丸もそれに従った。
たまに男の家を訪ねる村人達はきめぇ丸を珍奇な物を見る目で見つめたが、男に
「また大層なモンを拾って来たもんだなァ・・・」と言って特に気にも留めず帰って行った。
やがて雪が解け始め、春が訪れた。
男ときめぇ丸も別れのときが来たのだ。
「お前さんを拾って半年近くにもなるが、なかなか楽しかったよ。別れるとなると名残惜しいもんだ。」
男が言うと、きめぇ丸も「私とて色々世話になった旦那との別れは惜しいですが、仲間にも無事を知らせてやらねばなりません。
それよりも、旦那に迷惑ばかりかけて何も恩返しできなかったことだけが心残りでなりません・・・」
と沈痛な面持ちで返した。男はそんなことは気にすることはないと言ったが、きめぇ丸はやがて、
「いずれ旦那がお困りになるようなことがあれば、必ず旦那のお手伝いをさせて頂きます。」
「まぁ、そんなことがあれば是非頼むよ。」
男は特に気にした素振りも見せずに返した。
やがてきめぇ丸は山へ向かって飛び去って行った。
「お前さん、あの時のきめぇ丸か・・・」
「如何にも。旦那、大分ご無沙汰しておりましたが、お変わりありませんか?」
きめぇ丸は軽く会釈した。勿論変わらなかったわけなどない。
ここ最近のゆっくりに対する対応策のために夜も眠れず、目もとにはいつもくまが出来、体つきも数年前と比べて大分やつれて見えた。
歳のせいでもあるが、それでもここまでやつれはしないだろう。紛れもなく心労や過労のためである。
村長は見れば分かるだろうと言う目できめぇ丸を睨み、きめぇ丸もそれを受け止め謝罪した。
「おお、失敬失敬、旦那、お変わりになったことなど見れば分かります。」
「そんなことよりも一体どうしたんだい?何年も姿を見せなかったんだ、何かあってここに来たんだろう。」
村長が尋ねるときめぇ丸は答えた。「お忘れですか旦那、いつぞやの恩返しの件でございます。今日はそのためにここまで来ました次第です。」
きめぇ丸が恩返し?数年前は気にも留めなかったが、今は猫の手も借りたいような事態でもある。
だが、結局はゆっくりの一種であるきめぇ丸に何ができるのだろうか。村長はそう考えていた。
「旦那がお困りになっているという風の噂を聞いたものですので、どうか詳しくお話し下さい。力になりたいのです。」
きめぇ丸の言葉には力がこもっていた。とにかくここでは難だからときめぇ丸を居間に上げ、これまでの経緯を詳しく話してやった。
「・・・・・・かくかくしかじか・・・・・・こういうわけだ。」村長は一通り話終えた。
「成程、大きいゆっくりが現れてから村の食糧が奪われて、村人の安全を思って手を出さないでいるが、
それが却って村人達の反感を買ってしまいどうすればいいのか分からない・・・というわけですね、旦那。」
「まぁ・・・大方そんな所だろうか。」
「許しがたいゆっくりどもですね、同族種などと思いたくもないですが、情けない話です・・・」
きめぇ丸は首を揺らしながら呟いた。
「さて、相手がドスまりさの率いる群れならばこちらも警戒しなくてはなりますまい、
私がドスの棲みかに入り様子を探って参りましょう。」
きめぇ丸が言うと村長は、「できるのかね、奴らなかなか警戒心が強いようでね。食糧を引き渡すときくらいにしか姿を見せないんだ。」
と言い足した。
「何、全く問題ありません。こうこうこのように事を運べば連中を丸裸にして、今年中にはこの呪縛から旦那を解放してみせますとも。」
「頼りにしとるよ、くれぐれも気をつけてな、きめぇ丸よ。」
「おお、大丈夫大丈夫。」と言いきめぇ丸は森に向かって飛んで行った。
「「むーしゃ、むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」」
どうやらゆっくり達は食事中のようだった。きめぇ丸は巣の前まで来ると用意した果物の袋を携えて巣に入った。
「おお、ゆっくりゆっくり。」
「ゆっ?ここはゆっくりできないきめぇまるのくるところじゃないんだぜ!!」
「ゆっくりできないならとっととかえってね!!」
側近ゆっくり達はきめぇ丸に気づくなり追い返そうとした。しかしきめぇ丸は敢えて友好的に取り繕い、
「御免、私は情報通の清く正しいきめぇ丸と申します。優れたドスが治める群れがあると聞き、
是非ともお近づきになれればと思い参りました次第です。よろしければこれをお納め下さい。」
と言い、側近のゆっくり達に果物の入った袋を渡した。
「ゆ・・・きめぇまるにしてはじょうできだぜ!せっかくだからこのくだものはもらっといてやるぜ!!」
と未だ警戒はしている物の、反応から見れば上々だと考えた。
「今日はお近づきの挨拶に参りましただけですので、この辺で失礼致します。それではまたゆっくりと!」
と言うなり飛び去って行った。
それからあくる日もそのまたあくる日も、きめぇ丸は甘味やら珍味を持ってゆっくり達の元へ訪れ、次第に側近のゆっくり達は警戒を解いていった。
「ゆっ!ゆっくりできるきめぇまるだぜ!!きょうもなにかうまいもんもってきたのかだぜ!?」
「おお、焦らない焦らない。今日も持ってきましたからご心配なく。」
「「「うめぇ!めっちゃうめぇ!!」」」ガツガツと持ってきた物を平らげていくゆっくり達に
きめぇ丸はそろそろかと思いこう切り出した。
「皆さん、実は今日はこの群れのドスのために食べ物をもってきているのですが、是非一度お会いさせてもらえないでしょうかね?」
腹が膨れて上機嫌だったゆっくり達は、それを了承し、きめぇ丸をドスの棲みかへと案内した。
ドスは不機嫌そうな目できめぇ丸を捉えると、きめぇ丸は早速おだてにかかった。
「お初お目にかかります。私は情報通の清く正しいきめぇ丸でございます。優れたドスが治める群れがあるという噂を聞き、
是非ともお近づきになりたく思い参りました。お近づきのしるしと言ってはなんですが、これをどうぞ。」
といい、持っていたカステラの袋をドスの前に置いた。
「ゆっ!おいしそうなかすてらさんだよ!!ゆっくりできるきめぇまるはゆっくりしていっていいよ!!!」
(・・・おおやれやれ、上から下まで食い物であっさり心を許すとは何と愚かしいことか・・・)
きめぇ丸はそう思ったが口には出さず、早速美辞麗句を尽くしてドスまりさを褒め称えた。
「聞く噂によれば群れの信頼厚く、その力は人間はおろか森の妖怪にまで恐れられているとかで。」
「ゆっ!それほどでもあるよ!!!ドスのじつりょくはそんなもんじゃないよ!!」
言えば言うほど調子に乗る生き物である。
是非お話を伺えないかとドスやその側近に尋ねると気を良くしているゆっくり達は群れのことやら自分達のこともベラベラと話し出した。
今日はこれくらいにしておくかと思い、ドスや側近に別れを告げ群れを離れ、その後村長の家へと向かった。
辺りはすっかり暗くなっていたが、村長の家にたどり着くと、村長に自分の作戦の全貌や村に予めとってもらいたい対策や準備を整えるよう言った。
「旦那、ゆっくり達は思った通りかなり思いあがってます。で、とって頂きたい対策と準備なのですが・・・」
「うん、お前さんの言うことはよう分かった。それを準備しとけばいいんだな?」
「ええ、ドスはできるだけ出さずに群れだけを村に誘導し、後は・・・」
村長はきめぇ丸の話の通り準備を進めるため、村人達にもそのことを通達し、村全体で来るべきときのために準備を整え始めた。
季節は巡りいつの間にか晩秋となっていた。
本来ならばゆっくりの群れは冬籠りに備えて食糧を蓄えている筈だが、この群れはドスや側近のゲスまりさの指導力の欠如や、
村が持ってきた食糧に大いに依存しており、全く足りていなかった。
どうするべきかとドスやゲスまりさ達が話し合っていると、その日もきめぇ丸が訪れた。
「ゆっ!きめぇまるがきたよ!!」「「「ゆっくりしていってね!!!」」」
「おお、ゆっくりゆっくり。皆さん揃って神妙な面持ちでどうされたのです?」
きめぇ丸が尋ねると、群れは冬籠りのための食糧が足りず困っているとのことだった。
「そういうことなら私にいい考えがございます、かくかくしかじか・・・こうなさればよいでしょう。」
「ゆっ!それならふゆもゆっくりできるね!!」「さすがゆっくりできるとかいはのきめぇまるね!!」
ゆっくり達はその妙案に口々にきめぇ丸を褒めた。
その案とは人間の村はドスの力を恐れていて、その実力は大したものじゃない。ならばこの際村を襲って乗っ取ってしまえばどうか、というものであった。
本来ならば人間との接触を繰り返してきたドスまりさが警戒するはずであったが、このまりさも
長らく人間達が食料を持ってき続けることやきめぇ丸の甘言に惑わされてすっかり骨抜きにされていた。
「ゆっへっへっ、かしこくてつよいまりさたちがやるんだからまちがいないんだぜ!!」
ドスは早速群れのすべてのゆっくりに某日某刻に人間の村を襲撃することを高らかに宣言した。
「ゆーっ!みんなゆっくりきいてね!!ことしのふゆはたべものがたりなくてゆっくりできそうになかったけど、
ゆっくりたちはたべものをひとりじめするわるいにんげんたちのむらをおそってたべものをぜんぶうばってゆっくりするよ!!!」
「「「ゆー!!!」」」
ゆっくり達は大いに士気を上げその時を待った。
いよいよその時が訪れ、ドスや側近ゆっくり達も出発の準備を整えていた。
きめぇ丸の勧めによりドスとその側近は先に村に入ったゆっくり達の後詰めとして一気に村をせん滅する役割だった。
「おお、間に合いましたね。如何です、出陣前の景気づけにと思い持ってまいりました。」
きめぇ丸はワインを一瓶だけ持ってきた。
「きめぇまる、それはなんなんだぜ?」「とってもとかいはないろね!」
「これはワインと言いましてね、都会派の人間達が飲む酒の一種です。
景気づけにはもっと他の物がよかったかも知れませんが、生憎用意する時間がありませんでした・・・」
「じゅうぶんだよ!ゆっくりみんなでのむね!!」とドスまりさはきめぇ丸に返した。
(・・・おお、作戦通り作戦通り・・・)「それでは私、ちと用事がありますのでこれにて失礼します。」
その頃村ではゆっくり達が入りそれぞれが思い思いゆっくりと過ごしていた。
「ばかなにんげんたちはれいむたちにおそれをなしてにげだしたんだね!!」
「にんげんにしてはりこうなせんたくだね、わかるよー!!」「ちーんぽ!!」
だがゆっくり達は気づいていなかった。物影や草むらに潜んでいた村人達が徐々に包囲を狭めていることに。
「ゆっくいできりゅよー!!」「あかちゃんたち!きょうからはここはれいむたちのゆっくりぷれいすぶべぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」
一匹の母親れいむの頭に矢が命中したかと思うと人間達が姿を現し、ゆっくりプレイスはあっという間に地獄へと変貌した。
「ゆゆっ!??なんでにんげんがまりさたちのゆっくりぷれいすにいるの!?さっさとでていってnぇ゛ぐぎゃ゛あ゛あ゛!!!???」
「わ゛がら゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!ぜん゛ぜん゛わ゛がら゛な゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
「オラ達の怒りを知れ!この糞饅頭どもめ!!」「もう我慢できねぇ!全部まとめて虐殺だーッ!!」
「ばり゛ざはなんにもじでないんだぜえええええええ!!!」
逃げようとしたゆっくり達も既に村人達に村の入り口を封鎖されており次々狩られていった。
「ゆ!?ゆっくりはにゃしてにぇ!!おじちゃんのてじゃゆっくいできにゃいよ!!」
「オイ!子供や小さいゆっくりはできるだけ生捕れよ?後で加工所に売れば幾らかの金になるんだ!」
「がごう゛じょ゛う゛はい゛や゛じゃ゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」
赤ゆっくりや子供は籠に入れられていったが、ゆっくり達はやがて数匹を残して全滅した。
残った数匹ももはや虫の息だったが村人達に縛り上げられゆっくり達の群れのあった場所まで運ばれた。
「ゆ゛ゆ゛ゆ゛・・・はなすんだぜ!!まりさたちをいますぐはなすんだぜ!!!」
「こんなのぜんぜんとかいはじゃないわあ゛あ゛あ゛!!!」
「かわいいれいむたちになにするの?ばかなの?しぬの!?」
既にドスとその側近ゆっくり達が縛りあげられていた。
ドスたちは出発前に飲んだワインに盛られた睡眠薬で動かなくなったところを村人の別動隊によって縛りあげられたのだ。
「どうじでおぎだらしばられてるのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お!!?」
ドスが叫ぶとどこからともなく「おお、哀れ哀れ・・・」という人を小馬鹿にしたような聞き覚えのある声が響いてきた。
「最後の最後まで私に騙され続けたわけです。おお、愚か愚か。」
きめぇ丸がゆっくり達の前に降り立った。
「ゆっ!?きめぇまる、ドスたちをうらぎったんだね!!?」「ゆっくりをだますなんてゆるせないやつなんだぜ・・・!!」
「裏切る?違いますねぇ、始めからこういう算段だったんですよ、どちらにせよ裏切られるあなた方が悪いわけですがね。
まぁそんなこと今のあなた方には関係ないことですね。これらかゆっくり処刑を開始するので、精々楽しんでいってくださいね!!!」
「ゆがああああああ!!ゆっくりできないきめぇまるはじねえええええええええええ!!!!」
とドスは叫び、必殺のドスパークを放とうと思ったが口を大きく開けた瞬間にきめぇ丸が何か投げ込んだ。
「!!!!!??????」ドスは叫ぼうと思ったが声すら出ない。
「どす!!どうしたんだぜ!?はやくうらぎりもののきめぇまるやにんげんをどすぱーくでころすんだぜ!!!」
それでもいドスは答えない、否、答えられないのだ。
「それが何か分かりますかね?外の世界では最も辛いといわれる唐辛子、”ブート・ジョロキア”と呼ばれるシロモノなんですよ。
雑食とはいえ全身餡子のあなた方にはこの上ない毒でしょう。ドスパークを撃つどころか喋ることもままなりませんよ。」
ドスは辛さでのたうち回っている。と言っても縛られているため体を大きく揺らしているだけだが。
「!!!@#%&’(=$「*””!???」
「おお、辛い辛い。それでは皆さん、後は煮るなり焼くなりご自由に。」
村人に後は任せるきめぇ丸は後ろへ下がった。
「よし、これからさっき村を襲った連中の生き残りの処刑を始める。連れて来い!」
しばらくすると傷だらけのゆっくり数匹がドス達の前に連れてこられた。
「どずううううう!!ゆっくりしてないでだずげでよおおおおおおおお!!!」
「どうじでだずげでぐれないのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!??」
「ほら、お前ら、死ぬ前にドスやその取り巻きに言いたいことがあったら何でも言っていいぞ。」
ゆっくり達は口々にドス達の罵倒を始めた。
「じね!!きめぇまるにむれをうったどずはゆっくりじね゛!!!!」
「やぐだだずのどずはざっざどじね゛!!!!」
という恨み事を吐きながらゆっくり達は一匹ずつ村人に潰されていった。
やがて側近のゆっくり達も自らが招いた事態であることを棚に上げてドスを罵倒し始めた。
「どずがばかなせいでむれがつぶれたんだぜ!!!ばがなどずざっざどじね!!!!」
「いなかもののどすはとかいはのありすたちにあやまりなざい!!!」
実質自分達が裏で操っておきながらいい御身分である。
やがて村人は、痙攣しているドスや口々に喚くゆっくり達を洞窟に放り込み何やら水を撒きはじめた。
「なにするんだぜ!!かしこいまりさはにげるんだzゆ゛べっ!!!」あのゲスまりさは逃げようとしたが叶わず穴の中へ蹴り返された。
村人達は洞窟の中に火を投げ込んだ。
「ヒィヤッハアァァァァ!!もう我慢ならねぇ!!ゆっくりは消毒だああぁぁぁぁあッ!!!」
「ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
「あ゛づい゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!どお゛じでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!?」
洞窟内のゆっくり達は熱さで悶えながら焼き殺されていった。
「おお、あついあつい。」
きめぇ丸は呟くと飛び去ってしまった。
群れは完全に滅び、まさしく老ぱちぇが死の間際に警告した通りになってしまったのである。
「きめぇ丸よ、お前さんのお陰で村は救われたよ、本当に何と言っていのか分からん。」
「何を仰います旦那、私は旦那の掛けて下さった恩義に報いたのみです。何ら特別なことなどしておりません。」
「ともかくこれは村人達からの心ばかりのお礼だ、仲間とでも食ってくれ。」
村長はゆっくりに山の珍味や村で採れた野菜を包んだ風呂敷を渡した。
「ありがとうございます。旦那、また何かあればいつでもこのきめぇ丸をお呼びください。」
「できれば呼ばないで済めばいいんだがな、本当に今回はありがとう。」
「いえいえ、それでは。」
そう言うときめぇ丸は山へ向かって飛び去って行った。
「おお、きめぇきめぇ・・・」
Fin
書いてる途中で方向性を失った感が否めない・・・
村人サイドのきめぇ丸という形で書きたかっただけです。
読み難い駄文にお付き合いいただけた皆さん、本当にありがとうございます。
最終更新:2020年09月20日 14:26