ゆっくりいじめ系1260 ゆっくりと小学校(後)

~あらすじ~
人里で親をなくした子ゆっくり。
運良く人間に飼ってもらえることになったが
そこは獰猛極まりない白き獣の巣だった!
果たしてれいむとまりさはゆっくりできるのか!?


ゆっくりと小学校(後)


「ゆー・・・」
「おなかすいたね・・・」

とある小学校のウサギ小屋。
ソフトボール大のれいむとまりさが2匹、寄り添っていた。

「ゆ! うさぎさんがいけないんだよ!!」
「そうだよ! ゆっくりあやまってごはんもってきてね!!」
先程まで泣き叫んでいたことも忘れ立ち上がる(?)れいむとまりさ。
「Σ(・x・)」

「ゆっくりはんせいしてね!!」
「ゆっくりちんでね!!」
ぽすぽすと、ウサギに体当たりを仕掛けるが全く効いていない。
これが親ゆっくりだったら分からないが、子ゆっくりの体重ではダメージにならない。
ウサギは「(・x・)うわこいつらうぜえ」と思っているに違いない。
「ゆ! きいてるんだぜ!!」
ところで、ウサギは耳を触られるのを嫌がる。
「れいむたちのじゃまをしたばつだよ!!」
-がぶっ
自分の方が強いと勘違いし始めたれいむが、その耳に噛み付いた。
「!!(゜x゜メ)」
一瞬ロシアの死刑囚の顔面アップを幻視したが、気のせいだろう。
「はんせいしたらゆっくりごはんを(ガブ)ゆ゛・・・?」
「で、でいぶう゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅぅぅぅ!!!」
「ゆぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛!! でいぶのびはだがあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
木の柱ですら噛み砕くその前歯は、れいむの薄い皮をあっさり貫通した。
れいむとまりさはショックと恐怖から白目を剥きガクガク震えている。
幸いなことにれいむの傷は浅く、ウサギもそれ以上の攻撃をしなかった。


2匹の子ゆっくりは、ウサギから出来るだけ離れるように小屋の角で寄り添う。
「ぺーろ、ぺーろ。いちゃいのいちゃいのとんでけー♪」
「ゆぅぅ・・・」
ウサギさんはゆっくりできない。
お姉さんに言って山に帰してもらうことも考えたが、
両親や姉妹が死んだときの経験から、外はもっとゆっくり出来ないと分かっていた。
れみりゃやふらんのような捕食種、
理性的な仮面を被ったレイパーありす、
何もしていないのに潰そうと追いかけてくる人間。
それに比べたらウサギさんは積極的に襲ってくる様子はないし、
お昼は食べられなかったけど、ここでは毎日おやさいさんを食べることができる。
2匹は話し合った結果、ウサギさんを刺激しないように
もうしばらくこのおうちで暮らすことにしたのだった。


放課後。
「「むーしゃむーしゃ♪ しあわせぇぇぇぇ!!」」
飼育係がくれた野菜の他に、愛で派の生徒が持ってきた給食の残りなど
今まで殆ど食べる機会のなかった人間のご飯の味に、2匹はヘブン状態だった。
「おねえさん! とくべつにれいむとすりすりしてもいいよ!」
「よしよし♪」(なでなで)
「ゆゆーん♪」
頬の傷はすっかり治っていた。

「ここはゆっくりできるところだね!!」
「ゆっくりしようね!!」
「「すーりすーり♪」」
夜。生徒達が帰った後、子ゆっくりはこの上なくゆっくりしていた。
虐待派の人間が見たら小屋を蹴り飛ばしたくなる光景である。
「にんげんさんのごはんおいしかったね!!」
「おねーさんについてきたけっかがこれだよ!!」
「「ゆゆーん♪」」
ゆっくりたちの夜は、穏やかに更けて行く。


「しゃんはい、ビールもってきてー」
「しゃんはーい」
お風呂上りの愛子先生がテレビの電源を入れる。
ちょうどニュースをやっているようだ。
教師に情報収集は欠かせない。
体罰に対する世論、いじめや自殺にモンスターペアレント。
ゆっくりの餡子脳に耐えられずブリーターの道を挫折したが、教師も楽じゃない。
「しゃんはい!」
「ありがと、しゃんはい」
「しゃんはーい♪」
そういってしゃんはいから缶ビールを受け取る愛子。
この金髪に赤いリボンを結った胴付きゆっくりは、ゆっくりしゃんはいと呼ばれている。
言葉を操ること苦手だが、賢こさと器用さを持ち合わせ、主人と認めた者に従順。
その為、愛好家からの人気は非常に高く、現在では希少種中の希少種とされている。
愛子はブリーダー時代に所属していたある団体のコネで
ゆっくりしゃんはいを入手し、以来ずっと一緒に暮らしている。

『ゆっくりんピースがゆっくり餡横領疑惑の証拠品として、
 運送会社倉庫から荷物を無断で持ち出した事件について・・・』
「ブッ!?」
「しゃ、しゃんはい!?」
かつて愛子が所属していたゆっくり保護団体が、
運送会社からゆっくりの餡らしき荷を盗み食べたらしい。
「頭がおかしいとしか思えないわね・・・。抜けて良かった」
「しゃんはーい・・・」
『今回の調査の中で私達も食べる行為をしないといけなかったので、食べました。』
「マジキチ」
「バカジャネーノ」
その後も証拠品としての餡子やゆっくりのデスマスク等の映像が流れていた。


その頃、ウサギ小屋。
「ゆー。おなかすいたね」
夕方思う存分食べたが、食欲旺盛なゆっくりの中でも成長期の子ゆっくりの食欲は強い。
「おやつがたべたいね!」
放課後は大勢の生徒構ってもらえたが、夜の学校に生徒はいない。
さっさと寝てしまえば良さそうなものであるが、環境が変わった為か寝付けないでいた。

-モグモグモグ

「ゆ・・・?」
何やら音のする方を見ると、ウサギさんが何かを食べていた。
「ゆゆ! うさぎさんなにたべてるの!?」
「まりさたちにもわけでほしいんだぜ!!」
昼間の一件を覚えているようで、(これでも)控えめに分け前を要求する。
「(・x・)」もぐもぐもぐもぐ
無視。
「「ゆうぅぅ・・・」」
暴力に訴えればどうなるかは経験済みの為、それはしなかった。
「ゆ! よくみるんだぜれいむ!」
「ゆゆ?」
今ウサギが口に入れたものと同様のものが、いくつも転がっていた。
「ゆ! いっぱいあるよ!!」
「ひとりじめはよくないんだぜ!!」
そういって子ゆっくりは、その黒くて丸みをおびた塊を舌で掬い、口に運んだ。
それがどんな食べ物なのか知らなかったが、
ゆっくりは雑食性だし、何よりうさぎさんも食べているので深く考えなかった。
「「むーしゃ、むーしゃ、むーしゃ、むーしゃ♪」」
「「むーしゃ、むーしゃ、うーん、それなりー♪」」
おさやいより歯ごたえのあるそれをいくつか食べ、とりあえず満たされたようだ。

しかしゆっくりは見てしまう。
「ゆゆ、うさぎさん、うんうんならかくれてやってね!!」
「しゅうしちんがないの!? ばかなの!?」
ウサギの排泄シーンを。

それを見て何かに気づいたのか、れいむとまりさの顔が、徐々に青ざめて行く。
「ね、ねえまりさあれって・・・」
「・・・」
まりさは歯をむき出してガタガタ震えている。
そして、
「「う゛ん゛う゛ん゛たべぢゃったの゛お゛お゛お゛お゛ぉぉぉ!!!!?」」
ゆっくり理解した。

ウサギは通常の食事では摂ることの出来ない養分を摂るため
盲腸フンと呼ばれる、特殊な糞を食べることが知られている。
もちろんゆっくりはそんなことは知らないし、
ウサギの糞が余り臭くないというのも判断を誤らせた原因である。
ちなみにゆっくりが食べたのはただの糞だった。

「おげえ゛え゛ぇえ゛ぇぇぇ!!」
「きちゃないよおおぉぉぉぉぉぉ!!!」
慌てて吐き出そうとするが、もう遅い。
ゆっくりはまともな消化器官を持たず、
食物を嚥下した時点で餡子に変換する性質を持っている。
いまさら何をした所で、出てくるのはせいぜい命の源の餡子だけである。

「「きぼちわる゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ぃぃぃぃ!!!」」

そして よ が あけた!


初日こそ様々なトラブルがあったが、
それからの生活は実にゆっくりとしたものだった。
外敵に襲われる心配がなく十分なエサがもらえるのは変わらない。
小屋でゆっくりするために必要なことを学び、
ウサギさんとの共同生活にも慣れて行った。
大家族の中で2匹だけ残った子ゆっくりは、元々優秀な個体だったのかもしれない。
「「ゆっくりしていってね!!」」
「ゆゆ、うさぎさん、きょうもゆっくりしてるね!」
「きょうのおやさいはなんだろうね!」
「(・x・)」
ウサギさんは相変わらず何も喋らないが、仲良くなれたと2匹は思っている。

2匹がウサギ小屋に来てから1ヶ月が経った。
れいむとまりさの体は、野生のゆっくりの数倍のスピードで大きくなった。
拾われた時にソフトボール大だった体は
バスケットボール大にまでなり、子供がいてもおかしくない大きさだ。
大勢の生徒に甘やかされた結果がこれである。

「今日で飼育係も終わりか・・・」
「最初は嫌がってたのに、やっぱ寂しいんだ?」
「べ、別に寂しいわけじゃ・・・!」
「会いたくなったらいつでも行けばいいと思うよ~」
「う、うん・・・」

その夜。
「ねえ、まりさ」
「なあに? れいむ」
「れいむはまりさとゆっくりしたいよ。ずうっといっしょにゆっくりしたいよ」
「ゆゆ! まりさもおなじきもちだよ! れいむとゆっくりしたい!」
「「ゆっくりしようね!!」」
プロポーズが成功し、ここに一組のつがいが誕生した。
人間以外では、同じ親から生まれた子同士がつがいになることは珍しくない。
(ゆっくりにとっては)長い間他のゆっくりに会わない状況ではむしろ必然といえる。
「「すーりすーり♪」」
想いを確かめ合い、親愛の表現をするゆっくりとゆっくり。
そこに湿った音が混じり始めるのに、時間は掛からなかった。

※都合により、番組を変更してお送りしています。
『凍らせたゆっくりゼリーを男児が喉に詰まらせた事故を受け、
 製造元は同シリーズを製造中止にすることを明らかにしました』
「マジキチ」
「バカジャネーノ」


「「すっきりー!」」
「「すっきりー!!」」
「「すっきりー!!!」」」


「ゆっくりしていってね! ・・・ゆ?」
目がさめた時、まりさはまず体の不調を感じた。
「(ゆうべは・・・ゆゆ! れいむにプロポーズされて、それから・・・?)」
隣にいるれいむに目を向ける。
「ゆゆっ!?」
れいむの頭には5本の細長い蔓が生えていた。
それを見た途端、まりさの体を覆っていただるさは吹き飛んだ。
「れいむ! れいむ!」
「んゆ? ・・・ゆっくりしていっていってね!」
「ゆっくりしていってね! れいむ! あかちゃんができたよ!!」
「ゆ! まりさにもいっぱいはえてるよ!!」
「ゆゆ! そういえばなんだかあたまがおもいよ!」
違和感の正体に気づくまりさ。まりさにも5本の蔓が生えていた。
「れいむたちのあいのけっしょうだね!」
「ゆゆ! はずかしいよれいむぅ」
まだゆっくりの形にはなっていないが、それは紛れもなく妊娠の証だった。

れいむとまりさは"今が"まさに幸せの絶頂だった。

ゆっくりの餡子脳には言葉の使い方や赤ちゃんの作り方など、
子孫を残す上で重要な情報が生まれつき記録されている。
が、正しい性教育を受けていないこれが異常だということに気が付いていなかった。

数分後。
れいむとまりさはぐったりしていた。
「ゆぅ・・・」
「なんだかゆっくりできないよ・・・」
それきり2匹は黙り込んでしまった。
まりさは忘れていただるさが重みを増しながら圧し掛かかってくるのを感じていた。
先に原因に気づいたのはまりさだった。

まりさとれいむは、十分妊娠に耐えられる体を持っていた。
だからこそつがいになったし、すっきりもした。
問題はその数だ。
通常ゆっくりはつがいのうち1匹が1本だけ蔓を生やす。
そうしないと母体や赤ゆっくりのエサが確保できなくなる為だ。
しかし子ゆっくりの時から十分過ぎるエサをもらっていた2匹は
先のことを心配する必要がなく、思う存分すっきりした。
その結果がそれぞれ5本ずつ生やした蔓である。

このままでは蔓に命を吸われてゆっくりできなくなる。
すぐにれいむに蔓を噛み切ってもらえば助かるだろう。
しかしまりさの中には子供を犠牲にして自分だけ助かるという選択肢はなかった。
ではれいむはどうする? れいむだけでも助けるべきか? 子供を犠牲にして?
まりさは葛藤していた。

長い沈黙を破ったのはれいむだった。
「まりさ・・・。れいむはうむよ。れいむがゆっくりできなくたって、うみたいよ」
「れいむ、そんなの・・・! でも、まりさもおんなじきもちだよ!」
ゆーん、ゆーんという泣き声が、朝のウサギ小屋に響く。
生徒達が登校するまでにはまだ時間がある。

ゆっくりたちの皮は徐々に黒ずみ、
それぞれの蔓にはゆっくりになるつぼみが付き始めていた。
「きっとすごくゆっくりしたあかちゃんだよ・・・」
「あかちゃんはおねえさんたちがそだててくれるよね・・・」
「てんごくでもゆっくりしようね・・・」
「(・x・)」
「ゆ、うさぎさん。ゆっくりしていってね」
「ゆっくりしていってね」
何かを察知したウサギが、鼻をひくつかせながら2匹に近づいてきた。
ここに来た頃はあの鼻を見るだけでも目を回してたな、などとまりさは思い出に浸る。
「うさぎさん。れいむたちはもうすぐずっとゆっくりするよ・・・」
「まりさたちのあかちゃんとなかよくしいってね・・・」

2匹は確実に死に近づいて行った。
恐怖や苦痛がないと言えば嘘になる。
しかしたくさんのあかちゃんのため、ゆっくり死を受け入れていた。
-ガブ
「ゆ・・・?」
れいむの あたまの つるが うさぎに かまれた。
普段以上に思考の鈍っていたゆっくりは、目の前の事態に中々追いつけない。

「(・x・)」もむもむもむもむ...
「「ゆ゛!?」」
「うさぎさんなにするのぉ!?」
「やめて、やめてね! ゆっくりやめていってね!」
正気に返ったゆっくりが、必死に懇願する。
健康であれば力づくで勝てたかもしれないが
今は全身が黒く染まり、ひび割れ、はいずることもままならない。

「(・x・)」しゃくしゃくしゃくしゃく...
「やめてね! れいぶたちのあかちゃんたべないでね!? やめてええぇぇぇ!」
「それはおやさいさんじゃないよおぉぉぉ!? だいじなあかちゃんなのぉぉぉ!」
ウサギの勢いは止まらない。次々と蔓をかじられて行く。
ゆっくりの命の結晶ともいえる蔓は、とても栄養価の高い"食べ物"だった。

「(・x・)(はむっ! うっめ! これめっちゃうっめ!)」むしゃむしゃむしゃ...
「どぼじでごんな゛ごとするの゛お゛ぉぉぉぉ・・・・・・」
「ゆぎぃぃ! おともだちだとおもってだのにいぃぃぃぃ・・・・・・」
ウサギからしてみれば迷惑な同居人でしかなく、そもそも対等に見たことすらない。

「(・x・)」もきゅもきゅもきゅもきゅ...
「じにだぐな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛・・・・・・・・・」
「もっど・・・ゆっぐ・・・し・・・・・・・・・が・・・ま・・・」

静かになった小屋の中にはウサギが1匹と
水の入ったトレーに藁、
それと黒くてまるみをおびたかたまりだけが残っていた。



おしまい



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最終更新:2008年10月27日 01:48
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