ゆっくりいじめ系272 出産ゆっくり_1

ゆっくりの出産は知られている限りで二種類ある。
交尾の結果、頭から蔦が生えてきて、そこから小さい赤ん坊ゆっくりが生まれてくるやり方が一つ。
母体が成長しきっていないと、交尾をし終わった後、母体が黒ずんで朽ちてしまう。
加えて、生まれてくる子供はとても小さく皮も柔らかいため、自然界の中では簡単に死んでしまうことがよくある。
しかし、出産に時間を要さず、一度に平均で2~6匹ほど生まれるので危険が分散出来る。
これがゆっくりたちにとって、最も一般的な出産方法である。

もう一つがこれはめったに見れないが、母体であるゆっくりが大きく成長して、直接成体のゆっくりが生まれてくるやり方がある。
母体の中に子供が育つだけの餡子とスペースを貯え、己の中で子供を育てる。
子供が成体寸前といったぐらいまで育つと、口の下付近が二つに割けてそこから生まれてくる。
母体自体がそこまで育ちきることは稀であり、時間もかかる上に多くの子供は生めない。
それでも、この方法だと生まれてくる子供はほとんど成体に近い体躯と知能を持つため、赤子と比べると高い生存率を誇るのである。
こちらの方法は自然界では滅多に見ることができず、人間に育てられている個体でもそこまで育てられることはあまりない。


「ゆううぅうぅ……ゆふうぅぅぅ」」

そして、ここにその珍しい出産をしようとしているゆっくりれいむがいた。
このゆっくりれいむで目に付く点は、まずその大きさだろう。妊娠しているため、通常のゆっくりと比べて何倍も大きい。
もう、出産状態に入っているのか、その下顎辺りが割け始めている。その体内ではゆっくりと子供が生命が育まれている。
このゆっくりれいむがここまで育ったのは、夫婦であるゆっくりまりさのおかげだろう。
ゆっくりれいむはこの方法で生みたいとあえて望んだ。自分たちの家の周りには食べ物も豊富であったし、天敵も少ない。
そして、何より自分もその出産方法で生まれたからであった。
母体がお腹を痛めて生むやり方では、家族の絆が強いと言われる。
己が身を削って生むからであろうか。それとも、我が身の中で新たな生命を育むからであろうか。
何にせよ、家族であったゆっくりまりさはそれを承諾した。ゆっくりまりさもその生み方に憧れていたのであった。
その日から、ゆっくりまりさは献身的に食べ物を運んだ。自分の食べる量を減らしてすらいる。
時には傷ついて帰ってくることもあった。また、お腹がすいて動けなくなることもあった。
ゆっくりれいむがあまり動けない以上、ゆっくりまりさは苦労の連続だった。
近頃は食べ物の在り処を見つけたのか、傷ついて帰ってくることもなくなっている。
昔は木の中に住んでいたが、そこでは出産するのに狭すぎた。
そのため、ゆっくりまりさが地面に穴を掘って、今の家を作ってくれてた。
今の家は、出産するために大きくなった身体でもとても広くてゆっくりできる。子供が生まれても大丈夫だろう。
たまに周囲で何かの声がするが、家の中にまでは入ってこないので安心である。
そんな生活が実った結果、今まさに新たな命が生まれようとしている。

「ゆっゆっ! ゆ~~! ゆふぅ!」

ゆっくりれいむは待っていた。もうじき子供が生まれるのだが、まだゆっくりまりさが帰ってこない。
ゆっくりまりさは子供を生んだ後のゆっくりれいむのために、食べ物を取りに行っていたのだ。
その心遣いは嬉しかったが、出産する時には一緒にいてほしい。そして、二人で自分たちの子供に言ってあげたいのだ。
ゆっくりしていってね! と。
だから、少し辛くともゆっくりれいむは待っていた。

「ああ、いたいた」

「ゆゆゆ!? おじさんだれ!」

突然、何者かの声が聞こえる。出産を控えたゆっくりれいむは、ゆっくりまりさ以外に今の自分へ近づいてほしくなかった。
ゆっくりまりさの発案で家の入り口は隠してある。それを見つけてきたということでゆっくりれいむはかなり警戒していた。
中に入ってきたのは籠のような物を背負った人間であった。
以前にもゆっくりれいむは人間に騙されて死にそうになった。それ以降、人間は嘘つきだ、と思って近づいたことはない。
その時もゆっくりまりさは一生懸命に看護してくれたものだった。

「そんなに警戒しなくてもいいよ。私は君たちの味方さ。ゆっくり出来る人間だよ」

「うそだよ! にんげんはうそつきだからね! いまからあかちゃんうむんだから、さっさとでてってね!」

男の言葉にもゆっくりれいむは警戒を緩めない。まいったな、と男は頭を掻いて唸る。

「実はね、君のお友達のゆっくりまりさにエ……食べ物をあげていたのは私なんだよ」

「ゆぅ? まりさに?」

会話の糸口をようやく見つけた男は、この機会を逃さないと言わんばかりに言葉を続ける。

「そうそう。自分の友達が子供を生もうとしてるから、食べ物をいっぱいあげなくちゃいけないって言ってね。
 例えば……そう、昨日のご飯は黒くて甘いもの、餡子だろう?」

「ゆっ! すごいすごい! どうしてわかるの!」

「だから、私がゆっくりまりさに食べ物をあげてたからさ。どうだい、これで信じてくれるかな?」

ゆっくりれいむとしては不本意な部分はあったが、男に「私はゆっくりまりさと仲良しなんだよ」と言われると信じざるを得なかった。
なかよしのひとをおいだしてまりさにおこられたくない、という思いもあった。

「じゃ、はいっていいよ! ゆっくりしていってね!」

「ありがとう。じゃあ、ゆっくり入らせてもらうよ」

ゆっくりれいむの家に男が入る。出産の時でも大丈夫なように作られているから、人間でも屈めば入れるほどの空間はある。
男は背負っていた籠を地面に下ろし、見た感じとてもゆっくりしていた。

「それと、これをお食べ。餡子だよ」

「あんこ!? あんこちょうだい! はやくはやく!」

男が差し出した餡子を食べに行こうとするが、すぐにあまり動けないことに気がつく。

「ゆっ、ゆっ! おじさん、れいむはあかちゃんがいるからうごけないよ! ゆっくりあんこをちょうだいね!」

「はい、どーぞ」

「ハフッハフッ! あむっ、ふむっ! お~いし~い!」

男の手に乗せられた餡子を舌でベロベロと汚らしく舐め尽くす。男は全く意に介していないようだった。
そのまま、よしよし、とゆっくりれいむの頭を撫でる。ゆっくりれいむは撫でられて満更でもなさそうだった

「おじさん、いいひとだね! まりさがかえってくるまで、ゆっくりしてていいよ! ……ゆっ!?」

ゆっくりれいむ自身も男に少しは気を許して、改めて家の中にいていい、とした所でその身体がびくり、と震え始める。
震えは止まることなく続き、ゆっゆっ、と呼吸も荒くなり始める。出産の前兆であった。

「お、おじさん! まりさは! まりさはどこにいったかしらない!? たべものとりにいったまま、かえってきてないんだよ!」

慌てるゆっくりれいむ。このままではゆっくりまりさがいないのに子供が生まれてしまう。それは嫌だった。
しかし、男から帰ってきたのは予想外の言葉だった。

「ああ、あの子だったら君のために餡子を取りにいったよ。まだ帰ってこれないかな」

「ゆゆっ!? まりさぁ! あんこはいいから、はやくかえってきてぇ!!」

叫んでも聞こえるわけがなかったが、ゆっくりれいむは不安と寂しさがあった。それに餡子なら既に食べている。
身を震わせながら叫んでいるゆっくりれいむに、男はニコニコと笑いながら優しく教えた。

「だから、代わりに私が出産を見守ってて欲しいと頼まれたんだよ。れいむをおねがいってね」

「ありがとう! まりさもおじさんもやさしいね!」

嬉々としてお礼を言う。もし、妊娠していなかったら飛び跳ねている所だろう。
しかし、ゆっくりれいむの中で人間に対する不信感は根強かったため、口ではこう言っても、本当の所はあまり優しいとは思ってなかった。
はやくまりさがかえってこないかなぁ、とずっと思っている。
やがて、ゆっくりれいむの震えがさらに大きくなる。
今度こそ出産の始まりだろう。ある意味では我慢しきれなくなったとも言うが。

「ゆううぅぅぅぅ! ゆふうぅぅぅん!」

下顎の部分がさらに大きく裂け始め、黒い穴が覗く。ここから、子供たちが出てくるのだ。
しかし、その痛みは並大抵のものではない。身体の中をこねくり回されるような痛みに耐えながら親は子供を生む。
あまりの痛みに涙が溢れて止まらないが、それでも親の愛によってその全てを耐え切ろうとする。

「う゛ま゛れ゛る゛ぅ! れ゛いむ゛のあ゛がちゃんがう゛まれる゛よ゛!」

「頑張れ! 頑張るんだ! もうちょっとだぞ!」

歯を食いしばりながら、濁点混じりの苦しそうな声をあげるゆっくりれいむ。男は生命の神秘に興奮を隠せなないまま、応援している。

「ゆ゛っ!? ゆ゛ぐぅう゛うう゛うう゛!!」

めりめりと中から音がして、奥の方からゆっくりと出てくる親よりも小さいゆっくりれいむ。
その大きさからして、成体一歩手前ぐらいに成長している。

「ゆっ、ぐり゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛い゛ぃ゛ぃ゛っ!!!」 

悲鳴のような声と同時に子供のゆっくりれいむがぽーん、と勢い良く飛び出た。
既に半ば成体であるため、ぶつかっても大丈夫なのだろう。
家の中で二度三度転がってから、元気な様子を見せる。そうして、生まれた子ゆっくりが最初に話す言葉は決まっている。

「ゆっくりしていってね!」

地面に落ちながら、母親に元気良く声をかける子ゆっくり。母れいむは母性に満ち溢れた笑顔で子れいむを見つめている。
自分は祝福されて生まれてきたことが分かるのか、子れいむもまた、とても良い笑顔で母れいむに応える。

「「ゆっくりしていってね!」」

感動的ですらある光景だ。自然界の偉大な営みそのものであろう。
親に擦り寄る子供。子どもの顔を舐めてあげる母。共に深い愛情で結ばれているようだった。

「ゆっ!? ゆ゛うう゛ううん!!」

そこで、母れいむが再び呻き始める。まだ体内に子供が残っているのだ。
男もそれを察して、子れいむに呼びかける。生まれる時にが近くに物があるとぶつかってしまう可能性があるため、危ないのだ。
一緒にゆっくりさせるのは皆が生まれてからでも遅くはない。

「こっちにおいで。食べ物をあげるよ」

「ゆっ! たべもの! ……おじさん、だぁれ?」

「おじさんはお母さんのお友達さ。ゆっくりできる人だよ」

「ゆうぅ! ゆっくりしていってね!」

相手を確認するよりも先に、食べ物のことを気にするのがゆっくりらしい。それは親でも子でも変わらない。
母れいむも一応だが、男に子供を任せておいた。しかしその目は、ほんとうならまりさのやくめなのに、語っているようでもある。
人間を信用しきれないような酷い目にあったのだろう、と男は判断して、それを咎める気はなかった。
先ほど、母れいむにあげたのと同じ餡子を子れいむにもあげる。初めて食べるものに興味津々だ

「おじさん、なにこれ?」

「これは、餡子といってね。甘くておいしいものだよ」

「ほんと! おかあさんにもゆっくりあげるよ! ゆっくりたべようね!」

「お母さんはもう食べたからいいってさ。ほら、お食べ」

「む~しゃ、む~しゃ……おいしーい! ゆっくりちょうだい、ゆっくりちょうだい!」

生まれたばかりであるため、「ゆっくり」と何度でも言ってみたいのだろう。 
男は「慌てなくともいいよ」と諭しながら、少しずつ餡子をあげる。子れいむはご満悦である。
頭を撫でてあげると「ゆーっ♪」と鳴き、完全に懐いていた。
母れいむはそれを見て、ある危機感を持った。人間に懐きすぎると危険である、と本能の領域で感じていたのだ。
ゆっくりまりさがいないこともかりかりしている原因だった。

「ゆっ! れいむのあかちゃんになれなれしくしないでね! はなれてね!」
「ゆぅ~?」

子れいむは母親が何故怒っているのかもよく分からず、首を傾げるような動作をする。
男はそんな子れいむを抱きかかえて母れいむが見える位置に座り直す。

「そんな怒ってちゃ、ちゃんと子供が生まれないよ? ほら、ゆっくりしていってね!」

「「ゆっくりしていってね!」」

「君も妹が生まれる所を一緒に見ようね」

「ゆぅ! いもうと、いもうと! れいむにいもうとができるよ!」

抱きかかえられた子れいむはきらきらした目で母親の方をみている。
子供を生むのに苦しんでいるが、それも子れいむの目から見たらすごく頑張っているように見えるのだろう。
とりあえず判断は保留したのか、母れいむは子供を生むことに専念する。生半可な気持ちでやれるほど、子供を生むのは甘くない。

「ゆぅ、ゆぅ、ゆぅっ! ゆ゛う゛!」

母れいむが力を込めて踏ん張る度に、穴の奥から少しずつ新たな子ゆっくりが押し出されようとしている。
大変な苦痛を伴っているが、それも全ては子供のため、と思うと母れいむはなんとか耐えられる。

「おかあさん、ゆっくりがんばってね!」

子れいむが応援していると、男が新しく餡子を取り出し、子れいむの身体を布のようなもので拭き始めた。

「妹が出てきたら、おいしい餡子をあげようか。あと、綺麗になろうね」

「あんこ! いもうとにもあんこをあげてね! みんなでたべようね! おじさんにもわけてあげるよ!」

誰があげてるのかも弁えず、「きれいきれい~♪」と口ずさみながら、子れいむは催促している。
男はひたすらにニコニコしたまま、子れいむをいくらか持ち上げた。

「分けてくれなくても大丈夫だよ。私は甘党だから、甘いものならいっぱい食べられるからね」

「ゆっ?」

何を言ってるのか分からず、不思議そうな顔をした子ゆっくりの背中に男が思い切り噛み付いた。
子れいむの皮が破り、中の餡子を口の中に入れる。

「い゛!? い゛だいぃい゛ぃぃぃっ!?」

「ほほう、これは中々……やっぱり、生まれたての味は違うなぁ」

子れいむの悲鳴を意に介さず、もぐもぐ、と子れいむを味わって食う。
その皮は弾力に富みながらも噛み切れる程度に柔らかく、中の餡子はしっとりとしていてとても甘い
風味もまた素晴らしく、一般に売られているゆっくり製品とは一味違った領域に達している。

「なにじでるのおぉぉぉっ!!?? わ゛だじのあ゛がぢゃん゛んん゛んっ!!!」

出産に集中していても子れいうの悲鳴は聞こえたのか、尋常ではない叫び声をあげる母れいむ。
無理もない。お腹を痛めて生んだ大切な子供が目の前で食べられているのだ。反応しない方がどうかしている。
子れいむの方は初めて味わう痛みが強すぎて、痙攣したまま声も出せないようだ。
叫び声に怯むこともなく、男は子れいむを食べている。とてもおいしそうだ。

「なにって……食べるんだけど。おいしいよ、君の子供」

「や゛べでぇ! れ゛い゛む゛とま゛り゛ざの゛だいじなあがぢゃんたべないでぇぇっ!?」
「ゆっ、ゆっ、ゆっ、ゆ、ゅっ」

餡子の中に舌や歯が入るたびに大きく痙攣する子れいむ。その顔からは生気が失われていっている。
痙攣の間隔が段々と短く、その声は小さくなっていく。そろそろ餡子が三分の一ぐらいなくなってきて危険な状態だ。

「あがぢゃんゆっぐりざぜであげでぇぇぇっ!!」

「悪いけどそれは出来ないよ。これを食べるために、私も頑張ってきたんだから。君たちにわざわざ食べ物をあげたりもしたね。
 色々なゆっくりを食べてきたけど、妊娠で生まれたゆっくりは食べたことがなかったんだよ」

と、男は朗らかとすらいえる笑顔で説明してみせる。おいしいものを食べられて、とても幸せそうだ。
もしもこれが料理であったなら、その嬉しそうな顔で料理人冥利に尽きることだろう。
だが、自らの子供を食された母れいむは歯茎を剥き出しにして、泣き喚いていた。

「がえじて! れ゛いむ゛のあがぢゃんがえじでぇ! じんぢゃうぅぅっ!」

「そんなに慌てると、子供がちゃんと生まれないよ? 気をつけないと」

男は的を外した心配をしながら、子れいむを半分以上食べてしまう。
子れいむは声こそ出さないものの、叫んでいるような顔つきで完全に動かなくなってしまった。
我が子が絶命してしまったことを悟ると、母れいむは痛ましい悲鳴をあげる。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!??」

「ごちそうさまでした。ゆっくり次の子供を生んでね!」

男は絶叫した顔で死んでいる子れいむを脇に置く。当然、母れいむにも見える位置である。
頭の後ろから食べていたので、顔の部分は死んだ時のままでしっかり残っている。
見ようによっては、母れいむを恨んで死んでいったように見えなくもない。

「みないでぇぇっ!! そんなどごにおいどかないでぇぇっ!!」

叫ぶ母れいむ。あまりにも力んだせいか、めりめりと新たな子供が生まれようとしている。
男は母親の大きさから見てあと二匹ぐらいは生まれるかな、などと考えていた。

「ゆっ!? まっで! でてぎぢゃだめだよおおお! ゆっぐりじでいっでねええぇぇっ!!」

「生まれようとしているのを、無理に止めるのはいけないよ。ほ~ら、頑張って頑張って」

生まれるのを必死で食い止めようとするが、子供が出てこようとするのは止められない。
その行為は、いたずらに苦痛を長引かせているに過ぎなかった。
顎の穴から子まりさの顔が見え始める。外の様子は伝わっていないようだ。
子まりさの顔は未知の世界に対する期待で満ちている。今なら全てのものが輝いて見えているだろう。
いくら耐えてもやがて限界は来る。出産に伴う痛みで、母れいむの悲痛なる叫びが家の中に響いた。

「ゆぎぎぎぎ!! ゆっ! ゆ゛っ! ゆ゛ぐう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛っ゛!!」

ぽーん、と二匹目の子供が生まれる。生まれた子まりさは、ころころと家の中を転がって全身で喜びを表現していた。
母れいむはこの状況にも関わらず、母性に満ち溢れた笑顔でその様子を見ている。
出産直後は痛みからの開放と子供は生まれたことで、ゆっくりにとって生涯最も幸せな表情を見せるという。
それは確かに事実だろう。しかし、その表情も男が子まりさに近づいていくのを見ると、長くは続かなかった。

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?? にげでぇぇぇっ!!」

母れいむの言葉は子まりさには理解できない。いくら成体に近いといっても、子供であるがために知らないことは多いのだ。
そう、例えば人間の恐ろしさを。


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最終更新:2008年09月14日 05:04
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