ゆっくりいじめ系1172 二匹のゆっくりを育ててみた

「二匹のゆっくりを育ててみた。」

※へんなゆっくりが出てきます
※今回はギャグ編だよ!



【1.こんにちは】


ちんちんしゅっしゅっ!





違う

珍種だ

ごめん…疲れているんだよ

俺は二匹の珍種ゆっくりを飼っているんだが
そいつらと来たら一癖も二癖もある厄介な連中なのさ

言う事を聞かない?
ご飯を食い散らかす?

いやいやいや
それに関しては普通のゆっくりと比べたら、だいぶ優秀な方だ


しかしなぁ…








その当時
俺はめったに手に入らないという二匹の赤ゆっくりを
ブリーダーを引退するという叔父から譲り受けた

「ゆっくちちていっちぇね!」
「ゆっくちちていっちぇね!」

ようは売れ残りってヤツだな

憎たらしくもコロコロしたあいつらが実は大好きな俺
ピンポン玉みたいな【赤まりさ】と【赤れいむ】を手の平に乗せて
にぎやかな育成生活を思い描きつつ笑顔で帰りましたさ



「れいみゅは ぽんぽん すいちゃよ!」
「まりしゃも ぽんぽん すいちゃよ!」

『ほーれ まんまだぞー よくかめよー かみかみしないと ぽんぽんいたくなるからなー』

叔父からある程度の知識を教わっていた俺は
順調にミニゆっくりのお父さんとして頑張った

れいむはつやつやの黒髪を伸ばし
まりさはふわふわの金髪を揺らし
飾りも体格も立派になってきた

そろそろ小ゆっくりサイズにもなろうかという時に異変を発見した

なんだか歩きずらそうとしてるので
底面をゆっくり…じゃなくって、ひっくり返して あんよを覗いて見た

「れいむの きれいな おみあしに みとれてね!」
「れいむの だいじなところを みるなんて へんたいおにいさんには まりさも びっくりだぜ!」


『なんぞこれ?』


子未満れいむのド真ん中辺りに"こぶ"が出来ていたのだ

おや~…見てないところで怪我でもさせちゃったのかなぁ?
まっ白なあんよに、ぽっこりとした たんこぶが可愛くて
とりあえずぷにぷにしてみた

「いだだ!    おにいさん いだいよ!   ゆっくりしないで はやくやべでね!」
「いたそうだぜ! おにいさん いたそうだぜ! ゆっくりしないで さっさとやめるんだぜ!」

むぅ、やっぱり"こぶ"なのかな?

『おい れいむ どこでこんなたんこぶ 作ってきたんだい?』

「しらないよ!   きがついたら ぽこぽこが できてたんだよ!」
「しらないんだぜ! きがついたら れいむの あんよに できてたんだぜ!」

『こらこら ちゃんと言わないと駄目だぞっ お前たちが怪我するような遊びは お兄さん感心しないなぁ~』

「ゆぅ~   れいむは うそついてないもん!」
「そうだぜ! れいむは うそついてないぜ!」

『まぁいいけどさ あんよは お前たちにとって 命の次に大切なものなんだぞっ』

犬猫もそうだが 足がなければ狩りが出来ない 餌が取れない 餓死してしまう
だから犬の足とか掴むと猛烈に嫌がるのはそういう事だ

ゆっくりなんて四肢がないんだから、事態はもっと重大だ
あんよを基点にしたジャンプができないと一歩も動けなくなってしまう

やんわりと叱りつけた後は栄養のあるご飯を与えて上げた
あいつらの遊び場には高いところに乗れる土台や
踏んで痛いような硬い玩具はないはずだけど
そろそろ体も大きくなってきたから注意しないといけないようだ



んでもって 一週間後

むぅ

こぶはひっこむことなく、れいむの成長と共に肥大して大きくなってしまった
つーか
こぶじゃないなこれ
こぶと思われたものは毎日変形していき
にょきにょきと分岐したかと思えば
あっという間にある形なった

体だ

15cmほどの子ゆっくりの頭部に
目玉の親父のような裸の大将が
あんよから伸びている

というか人間の赤ちゃんの"ハイハイ"の要領で移動している

『えーと れいむ お前のおかーさんは 母れいむと父まりさだよね?』


「そうだよ! れいむは おかーさんから うまれたんだよ!」
「そうだぜ! まりさは おかーさんから うまれたんだぜ!」

答えるのはハイハイ赤ちゃんぽいのが二匹

そう

なんとまりさもワンテンポ遅れて
こぶが出来たと思ったら 体ができてしまったのだ


まだ慌てる時間じゃない

最初はれみりゃの合いの子かとおもったが
そもそもゆっくりに掛け合わせは存在しない
ただの分身が生まれるだけだ…


分身だ


こいつらは叔父から
【父まりさ】と【母れいむ】から生まれた姉妹だと聞いていた

しかし具体的な種類を聞いていなかった

そうだ

まりさといっても【ドス】【ゲス】【つむり】といるし
れいむだっていろんな種類がいるらしい

しかしこんな胴体付きなんて聞いたことないぞ?

叔父の言う通りめったに手に入らないというのは本当のようだ

ぐぬぬ

成体のまん丸としたれいむ達を連れ
やぶ蚊大発生の山で散歩させて、全身かいかいにさせたり
すっごく痛いよ!って散々教え込んで 予防接種に怯える悲鳴を聞いたり
二・三日外出するよと絶対足りない餌を準備して、寂しく帰り待つ姉妹をカメラで観察したりするゆっくりパラダイスが…

四肢があるせいで生来あった可愛さや
ひ弱で愚鈍な動きがなくなってしまった

じーざすくらいしす

とはいえ俺が親代わりだとちゃんと認識しているし
言いつけも守る可愛い家族だ

そのうちハイハイから二足歩行になりそうなんだが
まあ…慣れるだろう







【2.改めてこんにちは】


無茶言うな

慣れないって

オマケ程度に付属された、割と細い胴体はぐんぐんと成長して 今や二頭身だ
重そうな頭を支える すっぱだかの胴体
バランスが悪いせいか 若干足を開いたり曲げたり
悩ましいポーズをとって立っている

なんだろ これ

「みゃみゃ~」なんていう 子れみりゃの方が可愛いぞ…
顔だけ見れば立派なゆっくりだ
大体20cm強で普通の成体よりは小さいだろうか
でもその下に頭部の直径と同じ幼児体型がついてるわけで

しかもあれだな
裸だし

きめぇ丸や きもんげだって
飴や皮が繊維質に変化した 衣服を形成するってのに
なんでこいつら裸体なんだ

二匹のゆっくりを育ててみた。

その結果がこれだよ!

「おにーさん! お腹がすいたよ!   ご飯が欲しいよ!」
「おにーさん! お腹がすいたんだぜ! ご飯が欲しいんだぜ!」

そして今更気付いたんだけど
こいつらの仲の良い事といったら
モスラの小美人よろしく同じ台詞を言ったり
何か要望がある時は たとえ片方しか望んでいないことも
意気投合しては、言葉巧みに可愛い子供達の願いだよって感じでハモってくる

くいっ

「おにーさん!」

くいっ

「ごはんだよ!」

腰をひねるなwwww ポーズをとるなwwww
感情がひと回りして キモ可愛くなって来たぞ
だからなんで裸なんだよwwww

絶妙なコンビネーションで 決まり文句とポーズをとる はだかのれいむと はだかのまりさ
よし今日決めたこいつは 『裸(ら)れいむ』『裸(ら)まりさ』と呼称しよう

ココロの中でな



『ほいほい わかったわかった』

お皿に適量のゆっくりフードをザクザクと盛って牛乳をそそいだ
シリアルフードみたいで人間でも食べれそうだ
汚れないようにシートを敷いたいつもの場所に二皿置くと

とってけてってってー、と駆けてきた。

どざぁあああああああ

盛大にれいむがこけた
フローリングなのに
なんで高校球児のヘッドスライディング的な音がしたかというと
一緒に駆けてたまりさが口で効果音を入れたのだ

「でいぶぅううう じっがりじでぇええええ!」

眉間をひそめ滝の涙を流す裸まりさがれいむに駆け寄った
顔面を床の摩擦で ぶべべべとすり減らしたれいむは
まりさの差し伸べた腕に持たれかかる

「まりざぁ…ゆぐ……ご…ごべんね………いっじょに…ごはん…だべ…れ…なぐ………d…」

「でいぶ!でぇいぶぅ! おべべを あげでよぉおお!!!」

裸まりさの声は届いただろうか
ゆっくりと目を瞑り、裸れいむは姉妹の腕の中で安らかになった



自分達の親は もういない

だけど この世の中に

あの時の親の優しさ 暖かさを共有しているものがいる

もし世界に 自分だけしか 生れ落ちなかったら

親の記憶も 子供の頃の自分も きっと色あせてしまっていただろう

かけがいのない姉妹

たった二匹だけの姉妹

幸せなことは二倍に

辛いことは半分に

姉妹という存在は 広く厳しい この世界を生きる支えになっていたんだ







『じゃー れいむの分は 片付けちゃうぞー』


「ゆ、待って おにーさん れいむも たべるよ」

「ゆべっ!?」

裸れいむはパチリと目を覚ますと
抱きかかえていた裸まりさを、ヘッドバットの要領で吹き飛ばしつつ起き上がり
ご飯の所へすべり込んだ




『…』



特に突っ込む気にはならない
あいつらは楽しいのだろう
幸せだな


「れいむ 待ってよおおおお!」


お食事タイムだ

正座した二匹はお皿を持ち上げると
ずぞぞぞっと杯(さかずき)を交わすように
ご飯をもしゃもしゃと口に流し込んでいく
箸もスプーンもない
だって指がないんだもの

ほっぺいっぱいにご飯を溜め込んだ二匹はある程度、咀嚼すると

「むーしゃむーしゃ しあわせー☆」
「むーしゃむーしゃ しあわせー☆」

きらりーん

「まりさ ゆっくりできたね!」
「れいむ おいしかったね!」

ぽっこりしたお腹を天井に向けて
ゆるーいヘブン状態に入ってる二匹

『おまえら わすれていないか? ごはんを食べたらどうするの?』

「ゆ?」
「ゆ~?」

だいたいこんな事だろう思って
用意していたハリセンをちらつかせた

「ゆ!? れ、れいむは かしこいから わかるよ!」
「ゆ!! ま、まりさは すごいから わかるんだぜ!」

『ほほう…』

とりあえずハリセンをスイングする

しゅばーん しゅばーん

「ゆっくり おもいだしたよ!」
「まりさも おもいだしたんだぜ!」

『どうぞ』

「ごはんを!」
「たべたら!」

シンメトリカル(左右対称)なポーズをとる裸ゆっくり

外側の腕は斜め上に伸ばし、内側の腕を曲げて胸元で形を作る
まるでヒーローの同時変身のような姿を見せると

声を合わせて叫んだのだ






「「寝る!」」








ベベシッ … ベベシッ … ベベシッ …

『左の頬を打たれたら~♪ 右の頬を差し出して~♪』

ベベシッ

『右の頬を打たれたら~♪ 左の頬を差し出して~♪』

ベベシッ

正座して並んでいる二匹のほっぺたに

→→まりさの右頬→れいむの右頬→↓

↑←まりさの左頬←れいむの左頬←←

と往復ハリセンでお仕置き中

「「ゆぶ! ごちぞう! ゆべ! ざま! ゆぼ! でじだ!」」

『よろしい』

半分ストレス解消を兼ねた ハリセンタイムを終えると
食器を片付けて出かける準備をした

「ゆゆ? おにーさん おでかけするの? れいむもいっしょに おでかけするよ!」
「ゆゆ? おにーさん おでかけするの? まりさも――――――ゆぎぅうう」

『だから同時にしゃべるなよ 今日はお仕事だから ちゃんとおるすばんするんだぞ?』

まりさの帽子がくしゃくしゃになるくらい頭を撫で回して家を後にした

でも もっかい戻って

『おとなしく おるすばん するんだぞ? おとなしくな? ゆっくしてろよ?』

体が完成して迎える最初の春だ
活発なやつらが問題を起こさない事を祈りつつ仕事に専念した…



【3.おかえりなさいだよ!】


だいぶ夜も更けてから帰宅した俺

『ただいまだぞー』

玄関を開けると二匹が出迎えてくれた

奥の部屋から走ってきたこいつらは、ずざざーっと滑り込んで登場する

腰に手を取り踊りでも踊っているような中腰姿勢をとるやいなや…

「ご飯はできていないし!!!」

「お風呂もわいてないの!!!」

「「そのうえ わたし達は せ☆い☆r…」」










おっと、玄関で殺ゆっくり事件が発生してしまった







おびただしく流れる餡子の汁と
餡溜まりには被害者の身に着けていた帽子やリボンが散らかっている
二匹が倒れてる原因は、鞄という凶悪な鈍器による殴打だ
しこたまぶん殴られ たんこぶをこさえた被害者は男に持ち上げられた

玄関に散らばった餡子を被害者の口に詰め込み
真顔の犯人は作業が終わると台所からバケツと雑巾を持ち出して
べたべたになった所を拭いてまわると証拠隠滅を完了させた





「ゆ…」

『おお、死体が生き返った』

「ゆ? ここはどこ? れいむはだれ?」

『いや 自分でなまえを言ってるだろ』

裸れいむが目を覚ますと奇妙な態勢になっていた
頭の部分は透明な箱にすっぽり格納され
箱は床から1メートルの高さで背面からぴったりと壁に固定されている

箱自体は透明で見渡しは良いのだがちょっと息苦しい
何故ならば空気口は底面部分に首が通る穴があり
そこからしか空気は入ってこないのだ

そして穴からは、だらんと床に向かって垂れ下がる胴体があるだけ

たしっ! たしっ! ほちゃちゃちゃちゃ!

胴体を捻って背後の壁に足をぶつけても
壁に固定された箱はびくともしない
残った両手で、頭を包む箱にパンチを連打してみたが壊れるそぶりもない

「ゆぅ…」

『れいむ』

「ゆ!? おにーさん! れいむが ゆっくりできない じょうきょうかに あるよ! はやく たすけてね!」

『それは聞くことが出ない 何故ならば れいむをくくり付けたのがおにーさんだからだ!』

「ゆゆゆ!? どうして? れいむは わるいことしてないよ? いまなら ゆるしてあげるから ここからだしてね!」

『いいや… れいむは わるい事をしたぞ?』

「ゆぅ?」

『おとなしく おるすばんしなさいといったのに… ご飯は 散らかして 山になってるし』

『お風呂場は 水浸しだし 玄関も おうちじゅうの 花瓶を集めて転がってるし』

「そうだよ! れいむたちはがんばって おでむかえ したんだよ!」

『もちろん お前たちが 善意でしでかした事は 知っているのだが… これは好機なんだ』

「おにーさん なにいってるの? ゆ? まりさは? まりさは どこにいるの?」

『まりさは いないよ ずっと 遠くにいってしまった… れいむに おわかれのでんごんを のこしていったよ』

「ゆぅぅうううううう!?!?!? まりさぁあああ!? どぼしでぇぇええええ!? でいぶを おいでがないでぇえ!!!!」

ああ、これだ
姉妹ならではの 驚異的なユニゾンはすばらしいが
この子達は依存も同時に高すぎるのだ
だから今こそ教育の時なのだ

『れいむ… れいむも もうおねーさんなんだから いつまでも まりさまりさと言ってはいけないよ』

「いやだよおおぉぉ! でいぶはぁ! まりざどぉ! いづもいじょなのぉおおお!!!!」

『致し方ないな…』


俺は最終兵器を使わざるを得なかった

心が痛い

しかしこれは れいむが成長する最後の機会かもしれない

俺は心を鬼にして 例のものを取り出した










輪ゴムだ











俺は中差し指と親指に輪ゴムをひっかけると
人差し指でくるくると絡めていく

指の血が止まるくらいの巻き方をして
ズボンの腿(もも)にあてがった

親指のストッパーを外すと 音速の1割の速度で輪ゴムの力が解き放たれた

ベチッ

10年ぶりに試したパッチンは、容易にスボンの防御力を無効化して
俺の太ももに鋭い痛みを与えた

ごめんシゲちゃん これは泣くわ
12年前に泣かした親友に 胸中で謝罪すると

俺はれいむに近寄った

「ゆぅ…ごめんね まりさ… おにーさんのいいつけも まもれない れいむを きらいになったんだね…」

『ふふ』

「まりさは きっと どこかで ゆっくりしているよね… れいむが いないほうが ゆっくりできるんだよね…」

『ふふふ』

「おにーさん…れいむが わるかったよ これから まじめに ゆっくりするから おろしてね…」

『ふふふふ』

「おにーさん? なんでさっきから わらっているの? めつきが おかしいよ? ゆっくりしてね? ゆっくりぃ! ゆぅ! ゆー!!!」

『ふふふふふ』



禁断の! 柔肌! 直接! 輪ゴム! パッチン!


箱から伸びた すっぱだかれいむの胴体が、殺気を感じてジタバタジタバタしている

『ふふふふふ、どこへも逃げられないよ! 思う存分反省してね! おもわず ちーちーしても ちゃんとシート敷き詰めているから安心だよ!』

「ぜんぜん あんしんじゃないよぉぉ!!! まりざぁぁあああああああ!!! だずげでぇぇえええええええ!!!!!!」



まりざぁ~



お兄さんの お仕置き(お楽しみ)は これからだ



















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もうすぐ完成するよ

一匹のゆっくりが生き残りたい。 ~捕食種おんぱれーど~

一匹のゆっくりを捕まえてきた。第弐幕 ~子ゆっくりがさらわれちゃった!~

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最終更新:2008年10月18日 03:53
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