ゆっくりいじめ系1038 たっぷりしていってね!_01

たっぷりしていってね!

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≪はじめに≫
  • 一部、他作品の名称・設定等を使わせていただいております。
  • ちょっと変化球気味かもしれません(汗)

以上、ご理解ご容赦ください。
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たぷたぷ。
たぷたぷ。

「うぁぁーーっ! やめるんだどぉーーっ!」

ここは友人の家。
私は、居間で椅子に座ってくつろいでいた。

そして、私の膝の上には、1匹のれみりゃが座っていた。
私に構ってもらいたかったのか、無防備にトテトテ歩いて来て膝の上に乗ると、
手に持った絵本を朗読するよう催促してきた……そんなれみりゃだ。

「もうやめでぇぇーー! きもぢわるいどぉーーー!」

けれど、先ほどまでニコニコしていたれみりゃは、
今は叫びながら嫌悪感を露わにしていた。

たぷたぷ。
たぷたぷ。

「ううう~~~~っ!」

大粒の涙を目に溜めて、嫌悪を堪えようとする、れみりゃ。
だが、なにも私はこのれみりゃを虐めているわけではない。
ただ少し、自分でも押さえられない、"手癖"をやってしまっているだけなのだ。

たぷたぷ。
たぷたぷ。

「うぁぁーーーん! おにぃーしゃん、たしゅげでぇぇーーーっ!!」

とうとう、れみりゃは泣いて助けを乞いだした。
その声を聞いて、キッチンから一人の男が現れる。
男はこの家の主で、このれみりゃの保護者で、私の友人だった。

「……ったく、なんだっていうんだ」
「ごめん。ついやってしまった……」
「その癖……まだ直っていないのか」

溜息をつく友人。
私は、素直に友人に詫びて、れみりゃを放してやる。

「ううーーーっ! ごあかっだどぉーーー!」

れみりゃは、私から離れ、一目散に友人の下まで走っていく。
そして、ガシっと友人の足にしがみついて、ズボンに顔を埋めた。

「はいはい、もう大丈夫だから泣くんじゃない」

れみりゃの頭を、帽子の上からグシグシ撫でてやる友人。
友人の存在に安心したのか、れみりゃは次第に泣きやんでいく。

「さすがね」
「まぁ、仕事だからな」

この友人の仕事とは、ゆっくりのブリーダー業だ。
このれみりゃも、仕事の一環で家に預かっているとのことだった。

「お前こそ、ブリーダー業に戻る気はないのか?」
「無理よ。今も見たでしょ? この"病気"は直っちゃいない」

私は苦笑して、両手を友人に見せる。
その手を見て、れみりゃはビクっと体を震わせて、友人の背後に隠れてしまう。
そして、隠しきれていない大きな下ぶくれ顔をこちらに向けて、怯えたように声をだす。

「う~~、 おねぇーしゃんはゆっくりできないひとだどぉ……」
「ほら、この通り。ゆっくり達にもすぐ嫌われてしまうでしょ?」

そう、私も昔はゆっくりのブリーダーだった。
だが、この手癖……いや一種の病気のせいで、ゆっくりを適切に扱えなくなってしまったのだ。

「やれやれ、こいつのことを相談しようと思ったんだけどな…」

友人は、れみりゃの頭を撫でて落ち着かせる。

「う~~~♪ なぁ~でなぁ~でぇ、しゅきしゅき~~♪」

顔をほころばせる、れみりゃ。
緊張の解けた、端から見ていてもわかる"ゆっくりしている"状態だ。

「こいつも、れみりゃ種にしてはよくできたヤツなんだけどな……」
「ええ、大したものよ……その例の"自分は肉まん"という主張以外は、パーフェクトに近い」
「……その一点が大問題なんだけどな」

肩をすくめる友人。
彼曰く、このれみりゃは"自分を美味しい肉まん"と言って聞かないのだそうだ。
そんなれみりゃらしからぬ認識を矯正するというのが、彼の受けた依頼らしい。

だが、彼はその依頼に手を焼き、相談がてらグチがてら、
かつてのブリーダー仲間である私を家に招いたというわけだ。

「まぁ、いいさ。ゆっくりメシでも食っていってくれ」
「……ええ、そうさせてもらうわ」

私は、精一杯気を使って微笑み顔を作る。
この時、私の中では食欲よりさらにプリミティブな欲求が渦巻いていた。

その欲求、即ち私の"手癖"であり"病気"とは、
「常に何かを手で弄んでいないと気が済まない」というものだ。

摩擦症などとも似ているが、私の場合単なる性的な嗜好ではなく、
それを行わないと落ち着けない・動悸が荒くなるなどの、神経症に近い精神疾患の一種だった。

そして、ゆっくりのブリーダー業をしていた時、私は気付いてしまったのだ。
ゆっくりの柔らかく弾力のある体こそ、私の手が求めてやまない感触だということに。

以来、私はゆっくりを見ると、無意識的に"たぷたぷ"とゆっくりの体を愛撫してしまうようになった。

ゆっくり達は、最初のうちこそスキンシップとして受け入れてくれるが、
やがて病的な私の愛撫に嫌悪感と敵意をむき出しにするようになる。

ゆっくりに原因のある敵意なら叱りつけて矯正するべきだが、
この場合、叱って矯正すべきは私の手癖の方だ。

仕方なく、私はゆっくりのブリーダー業をやめることにした。

(……しかし、仕事を変えたところで私の悪癖が治るわけでもないか)

久しぶりに、ゆっくり相手にやってしまった"手癖"。
ブリーダー業から引退せぜるを得なくなった忌まわしき病だったが、
それでも、やはり欲求には逆らえそうになかった。

ああ、どんなに理性で否定しようとも、ゆっくりは良い。
中でも、れみりゃ種は格別だ。実に、私の手をそそらせる。

私は、久しぶりにドス黒い欲求に従うことを決めた。


   *   *   *


数日後、私は森の中でキャンプを始めていた。

そして、森でキャンプを張り出してから三日後、ついに目標が現れた。
私は、茂みの中に身を隠して、その目標の様子を窺うことにする。

「うー♪ うー♪」

ピンク色のおべべ。
ふくよかで丸っこい体と短い手足。
申し訳程度に背中にチョコンとついた小さな黒い羽。
下ぶくれた顔に浮かべるニコニコ顔。

それは、胴体付きのゆっくりれみりゃだった。

それも1匹や2匹ではない。
木々の隙間から、楽しそうな声を上げて、れみりゃ種が次々集まってくる。

「「「う~~~♪」」」

れみりゃ達が集まってくるこの場所。
森の奥、木々に囲まれた中にひっそり広がる花畑。
ここは、ブリーダー業をしていた時に見つけた、ゆっくりれみりゃ達の"社交場"だった。

通常、野生のれみりゃ種は群れを作らない。
だが、甘えん坊で寂しがり屋なところの有るれみりゃ種は、
"一緒にゆっくりできるお友達"とやらを求める傾向がある。

それ故に、れみりゃ種は定期的に"しゃこーかい"と呼ばれる集会を開く。
手みやげに捕まえたゆっくりや、果物を持ち合って、「うぁうぁ」歌ったり踊ったり楽しむのだ。

「うっうー♪ いっくどぉー♪」
「まってましたどぉー♪」
「きょうもかぁーいいどぉー♪」

私の視線に気付かず、ワイワイ騒ぎだすれみりゃ達。
一番体つきのふくよかなれみりゃが、切り株の上に登り"うあうあ"ダンスを踊り出し、
他のれみりゃ達が、その1匹のれみりゃを眺めながら、いっしょにリズムを刻んでいく。

「「「うっふぅ~~~~ん♪ しゅびぃどぅばぁ~~~♪」」」

れみりゃ種がコミュニケーションや感情の発露、示威行動やマーキングにも用いる踊り。
専門用語で言うところの、"のうさつ☆ダンス"という奴だ。

「う~う~♪ うぁうぁ~♪」
「うー! きゃわいいどぉー♪」
「しゅっごいどぉー! しぇくしぃーだどぉ!」

切り株の上で踊るれみりゃに対し、他のれみりゃ達は賞賛を贈る。

「えれがんとだどぉー♪」
「おぜうさまこうほは、れみりゃにきまりだどぉー!」

切り株の上のれみりゃは踊りを止め、頬を赤く染めてかぶりを振る。

「う~~~、てれちゃうどぉ~~~~♪」

"おぜうさまこうほ"
あのれみりゃ達は、そう言った。
数日前に話をしたブリーダーの友人曰く、
最近れみりゃ種の間で、広まりつつある新手のステータスらしい。

どこで誰が、いやそもそも本当にやっているのかも定かではないが、
れみりゃ種達のコンテストのようなものがあり、そこで認められたれみりゃは、
"おぜうさまこうほ"として丁重に扱われゆっくりすることができる……
と、何故かれみりゃ種達が信じだしているのだという。

半信半疑ではあったが、
目の前の光景を見るに、どうやらのその情報は本当のようだった。

(なら話は簡単……)

私は、切り株の上のれみりゃの姿を網膜に焼き付け、口角を歪ませる。

「うーー! 今日はおいわいだどぉーーー!」
「そうだどぉー! ぷっでぃーんでかんぱいだどぉーー」

れみりゃ種達は、予め持ち込んでいたれいむ種やまりさ種を手に取り合うと、
それらを一斉に天高く掲げて叫んだ。

「「「おぜうさまこーほにぃ~~♪ かんぱぁ~~いだどぉ~~♪」」」

ぱくぱく、ちゅーちゅー。
ゆっくりや果物を、口のまわりをベトベトにしながら食べていくれみりゃ達。

(そろそろ頃合いかな?)

私は、ガサッと茂みから立ち上がり、れみりゃ達の下へ歩いていく。

「「「うっ!?」」」

突然の人間の登場に、警戒するれみりゃ達。
だが、れみりゃ種は基本的に初対面の人間に対して怯えたり攻撃したりすることはない。

"こーまかんのおぜうさまである自分達は人間よりえらいんだ"
"れみりゃたちは、とってもえれがんとでかわいいから、いじめられるわけない"
"かわいいれみりゃ達のために、ぷっでぃーんをもってこさせよう"
"れみりゃたちをゆっくりさせるためにつくすのは、目下の人間達にとって当然のこと"
"もし、わるい奴やこあい人でも、さくやをよべばだいじょーぶ♪"

そういった思考が、本能レベルでそなわっているゆっくり。
それが、れみりゃ種だからだ。

「う~~? おねーさんだれだどぉー?」
「ここはえれがんとでぷりちぃーなれみりゃ達のしゃこーじょうだどぉー♪」
「めしつかいのおねぇーさんは、かってに入ってきちゃだめだどぉー♪」
「まねかれざるきゃくだどぉー! まわれぇーみぎぃーだどぉー」
「でもでも~、れみりゃたちはやさしいからぁ~、ぷっでぃ~んもってきたらゆるしてあげるどぉ」

私は、れみりゃ達の言葉を気にせず、ツカツカ歩いていく。
目標はれみりゃ達の真ん中、切り株の上にいるれみりゃだ。

「れみりゃたちをむしするなどぉー!」
「おねーさんのぶぁ~~か! ぷっでぃんくれないとたべちゃうぞぉー!」
「だめなめしつかいだどぉー! さくやをよんでいじめでもらうどぉー♪」

抗議するれみりゃ達。
私は、そんなれみりゃを両手でかきわけて歩いていく。

「ぷぎゃ!」
「な、なにするどぉー!」
「れ、れみりゃのぴんちだどぉー!」
「さくやー! さくやはなにしてるんだどぉー!」

そして、私はとうとう切り株の前に辿り着く。

「う、うーー?」

切り株のれみりゃは、額にうっすら肉汁の汗をうかべて、じっと私を見上げる。
そんなれみりゃを、私もじっと見つめ返す。

「う~~~、そんなみつめちゃイヤ~~~ん♪」

ポッと頬をそめて、れみりゃはぶりっ子のポーズをとってイヤイヤ♪と首を振る。

「ダンス見せて貰ったわよ」
「う?」
「とってもゆっくりできたわ。あなたは素晴らしいれみりゃね!」

私は腰を屈めて、れみりゃと同じ目線にしてから、ニコっと笑いかける。
すると、れみりゃは見る間に警戒心を無くし、私に微笑みかけてきた。

「うーうー♪ おねーしゃんはなかなかみるめがあるどぉー! えらいえらーい♪」

切り株の上のれみりゃは、手を伸ばして私の頭を「いーこいーこ♪」と撫でる。

「さっしゅが、れみりゃだどぉー」
「おねーしゃん、れみりゃにメロメロだどぉー」

切り株の上のれみりゃを賞賛する、他のれみりゃ達。

「「「やっぱりおぜうさまこうほは、れみりゃに決まりだどぉー♪」」」

口を揃えるれみりゃ達。
切り株の上のれみりゃもまんざらでもない様子で、
照れながらも「うっうー♪」と胸を張っている。

その様子を見て、私はここぞとばかりに溜息をつく。

「はぁ……」
「う? どーしたんだどぉ?」
「……れみりゃは、おぜうさまこうほになりたいのよね?」
「そのとおりだどぉ~♪ れみりゃは~おぜうさまこうほになっちゃうんだどぉ~♪ だからぷっでぃんもってくるどぉ♪」

私は、れみりゃの尊大な素振りを確認したのち、
オーバー気味に首を左右に振って、表情を曇らせる。

「……ざんねんだけど、それは無理ね」
「う~!?」

私は、すっと立ち上がって切り株の上のれみりゃを見下ろす。

「だって、紅魔館のれみりゃたちは、あたなよりずっとダンスも上手くて、毎日厳しいレッスンを受けているんだもの」
「うっ!?」
「あなた達がこうやってゆっくりしている間にも、他のれみりゃ達は"おぜうさまこうほ"になるべく努力しているのよ」
「ううーっ!?」
「そんな何匹もの"エリート"れみりゃ達をおしのけて、あなたは"おぜうさまこうほ"になれるのかしら?」
「だ、だいじょーぶだどぉ! れ、れみりゃだって!」
「いいえ! 私は紅魔館のれみりゃ達を見たことがあるわ! 残念だけどあなたよりずっとプリティーでエレガントよ!」
「うがぁーん!」

ショックを受ける、れみりゃ。
私の言葉を聞くたびに、切り株の上のれみりゃから余裕の笑みが消えていく。
周囲のれみりゃ達も、徐々にざわつき始めている。

「う~~~~~! れみりゃどうすればいいんだどぉ~~~~!!」

切り株の上のれみりゃは、目を潤ませて、ペタンと座り込んでしまう。
私は、しめしめと心の中で笑みをこぼす。

いま言っていることは、殆どが出任せだ。
ブリーダー業をしている時に、紅魔館のれみりゃ達を見たことがあるのは事実だが、
"おぜうさまこうほ"になるためのレッスンなど受けているわけがなかった。
そもそも、紅魔館自体"おぜうさまこうほ"なんてものを募集していないのだから。

けれど、こんな他愛も無いウソも、目の前のれみりゃには効果絶大だった。

「う~~~~っ」

頭を抱え込むれみりゃ。
私は、そんなれみりゃの肩にポンと手をかけ、優しく微笑みかける。

「大丈夫、安心して」
「うー?」

私は、落ち込んでいる切り株の上のれみりゃを抱き上げる。
そして、赤ん坊をあやすように、"よしよし"と軽く上下にゆらしてあげる。

「うー♪ だっこきもちいいどぉー♪」

ニコニコ笑う、れみりゃ。
私はこみ上げてくる"手癖"の衝動を必死に押さえ込みながら、"演技"を続ける。

「私があなたを"おぜうさまこうほ"にしてあげる」
「う?」
「私はこう見えても一流のブリーダーよ! 私の下でレッスンを積めば、必ず"おぜうさまこうほ"になれるわ!」
「うー!?」

最初、私の言っている意味を理解できなかったのか、れみりゃはキョトンとしていた。
だが、ゆっくりその意味を咀嚼して、目を輝かせ始めるのに、大して時間はかからなかった。

「おねーしゃんのところへ行けば、おぜうさまこうほになれるどぉ?」
「そうよ! 私のレッスンを受ければ、あなたなら必ずなれるわ!」
「うっうー♪ やったぁどぉー♪」

私に抱かれたれみりゃは、両手を上げて、
さっそく"おぜうさまこうほ"になったつもりで喜び出す。

「きめたどぉー! れみりゃおねーしゃんのれっすん、うけてあげるどぉー!」

上から目線なのが多少気になったが、私はその程度で友好的態度を崩すことはない。

「そう! それじゃさっそく私の家へ行きましょう! 今日から個人レッスンのはじまりよ!」
「う~~~♪ こじんれっすんだどぉ~~♪」

意味を理解しているのかは怪しいが、
れみりゃは"個人レッスン"という響きに優越感を覚えているようだ。
まるでお姫様が庶民にそうするように、他のれみりゃ達に手を振り、出立を告げる。

「みんなぁ~、れみりゃはおねーしゃんといってくるどぉ~♪」
「「「う~~! ゆっくりしてくるんだどぉ~~♪」」」

ある者は誇らしげに、ある者は寂しげに、
森のれみりゃ達は、私に抱きかかえられているれみりゃにエールを送る。

「も~ちろんだどぉー♪ ゆっくりしてくるどぉー♪」

仲間達の応援をゆっくり受け止めながら、私の腕の中で応えるれみりゃ。

「ふふふ……」

私は、こらえきれず笑みを漏らしてしまった。
どのれみりゃも、私のレッスンでゆっくりできると思っているらしい。

「それじゃ、行きましょうか?」
「うーー! ゆっくりいくどぉー♪」

元気よく返事をする、れみりゃ。

私はれみりゃを丁重に抱きかかえながら、
裏を返せば、れみりゃが逃げられないように確保しながら、その場を後にした。






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最終更新:2008年10月07日 18:30
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