ゆっくりいじめ系894 不幸なきめぇ丸

注意!!!
善良なきめぇ丸が虐待される場面があります。
途中俺設定が出てきます。
書いてる本人が胸糞悪くなったという個人的な問題作です

それでも「構わん。行け。」という某吸血鬼に、「どんとこーい!!!」な上○次郎教授な方
どうぞご覧下さい










ゆっくり種の中には変わり者が少なからずいる。
ゆっくりは基本的は身勝手で身の程知らず、よく畑を荒らしたり、家に無断侵入するため、人間に嫌われている。

ここは森の上空、「うー、うー」と奇妙な鳴き声を上げながら飛行する段ボールが三つ。
「うーぱっく」と呼ばれる空飛ぶ奇妙な段ボールだ。

「まりさー!! いっぱいおやさいとれたね!!! ゆっくりおうちでたべようね!!!」
「ゆっ! そうだぜ!!! 赤ちゃん達にいっぱいたべさせてやるんだぜ!!!」
「うー、うー」
「にんげんは ばかだからやさいとりほうだいだね!!」
「そうなんだぜ!!! れいむー!! かえったらすっきりーするんだぜ!!!」

最近、このうーぱっくがゆっくり達を運送するようになってから人間の里への被害が増えた。
それまで柵さえ設ければゆっくり達は畑に入れなかったのだが、空からでは役をなさない。
さらに人間で空を飛べる者などそうそういるものではない。
こうして、ゆっくり達は人間に潰されることなく安全に畑を荒らすことが出来るようになった。

「・・・」
森の上空を行く者を見つめる者達がいた。
その中の三人が空へ舞い上がり段ボールを追跡する。

「ゆっ! あそこがまりさとれいむの あいのす なんだぜ!! そろそろおろすんだぜ!!!」
「うーぱっく!!! おやさいもおりたらあげるから はやくおりてね!!!」
巨木の洞がこの二体の巣であるらしい。
三人はお互いの顔を見合わせ、頷きそれぞれうーぱっくの背後にまわった。

ぶちっ!!! べりっ!!!
「う゛ー!!! う゛ー!!」

三人はうーパックの羽を乱暴に破り、飛行能力を殺した上で底から持ち上げた。
うーパックは突然のことに泣き叫びながら箱の蓋を閉じた。これはうーパックがゆっくり達を安全に運送する上で危険が迫ったときに見られる緊急行動だ。

「ゆっ!!! どうしたんだぜ!! うーぱっく!!」
「あけてね!!! うーぱっく、まわりがみえないよ!!!」

三人はそれぞれの箱を開け、
ヒュンヒュンヒュンヒュン・・・

首を高速で動かし出した。

「ゆ"げええ"ぇぇえぇ"ええぇ!!!」
「い"や"ああ"あああぁぁああ!!! ゆっぐりでぎない"よおお"ぉぉおおぉ!!!」


──数十分後
「もしもし、そこ行くお兄さん」
「ん? ああ、きめぇ丸か。 どうしたんだ?」
三人のきめぇ丸は青年に前に段ボールを差し出した。

「ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っ」
「ぁああ"あ"ああ"あ だずげでぇ・・・」
三つの段ボールにはそれぞれ、まりさ、れいむ、そして野菜が詰め込まれていた。

「どうしたんだ? これ?」
要領を得ない木こりの青年は説明を求めた。

「畑荒らしをした連中です」ヒュンヒュン
「このうーパックという空飛ぶ段ボールで」ヒュンヒュン
「空を飛んで逃げてたところを」ヒュンヒュン

「「「捕獲しました」」」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

「な、なるほどね・・・」
きめぇ丸シェイクに圧倒されながら青年は考える。
そう言えば、角に住んでる農夫がゆっくり達の被害に遭ったとか言ってたような・・・
多分、こいつらがその犯人なんだろうな・・・

「うん、分かった。それじゃあ村の集会所に行こう。多分被害者はそこにいると思うから」
「「「分かりました」」」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン

四人が集会所へ向かうとそこには畑を荒らされたことを嘆く農夫となだめる村長がいた。
「どうも」ヒュンヒュン
「毎度おなじみ」ヒュンヒュン
「うざくてきもい」ヒュンヒュン

「「「きめぇ丸です」」」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
村長と農夫がきめぇ丸シェイクに圧倒されている途中で青年が事情を説明した。
農夫はきめぇ丸達の手を取り、涙ながらにお礼をした。
きめぇ丸は「うふふ、照れますねぇ」と頬を赤らめながらきめぇ丸シェイクを行った。
段ボールを受け取った農夫は、是非にともお礼を・・・ときめぇ丸達に申し出たが、「いえいえ、困ったときはお互い様です。どうか、お気になさらず」と丁寧に断った。

この村ではきめぇ丸達と村人達との仲は非常に良好だった。
誰が言ったわけでもなく、畑を荒らす害獣ゆっくりを駆除したり、今回のように奪われた作物を奪還し、
なおかつ実行犯のゆっくりを減った分の食べ物の埋め合わせとして、恐怖でコーティングしてから村人に引き渡したり。
そして、村人達からのお礼は「困ったときはお互い様です」と一切受け取らず、颯爽と飛び立っていく・・・。
きめぇ丸達のおかげで他の村と比べこの村のでのゆっくり被害はほぼ皆無と言っていいほどになっていた。
人間もいつも世話になっているだけではなく、何らかの形でお返しがしたいといつも思っていた。

どこぞの巨大饅頭は自分の戦闘力にモノを言わせて不可侵協定を結ぼうとするが、武力での条約はいつも破綻し、結局は人間に皆殺しにされていた。
きめぇ丸達は「単純に人間に力を貸すだけ」に徹していたため、強制的に条約を結ばされた人間達のように不満を持つ者はおらず、
むしろ彼女たちに友好的に接したいと人間の方から思うほどであった。



──同時期、森の中
村に向かった三人から、ゆっくり達の巣の場所を聞いたきめぇ丸達は大型のカゴを持ってゆっくり達の巣に向かっていった。
「きゃっきゃっ」
「ゅっくぃー」
「おとーしゃんたち おしょいねー」
ゆっくり達の巣には成ゆっくりが5匹、子ゆっくりが10匹、赤ゆっくりが15匹と大所帯のようだ。
きめぇ丸達は早速捕獲作業に取りかかる
「ゅっ! きめぇまるだよ!! あかちゃんたちは にgぶばっ!!!!」
「やべでぇ!!! あがtyぐびゅっ!!!」
「ま、まりさはにがしてほしいんdぐぎゃっ!!!」
「ぴぎぃっ!!!」
「おがあぢゃん!! だずげでぇ!!!」
成ゆっくりは潰し殺し、子ゆっくりは死なない程度に潰し、赤ゆっくりはそのままカゴに放り込まれた。
あらかたカゴに詰め終わると、今度はカゴごとにゆっくり達を分散して収納した。
一つのカゴに、成ゆっくりの死体x1、子ゆっくりx2、赤ゆっくりx3と言った具合に。
そして、一人につきカゴを一つ持って飛び立った。

飛んでいる最中は
「あなたたちはこれから私たちの餌になって貰います。」
「まず髪を全部剥がします」ブチブチブチッ!
子ゆっくりの髪を乱暴にむしり取る。「い"や"ああ"!! ま"り"ざのぎれいなががあ"ぁぁ"ぁあ"あ!!」
「次に生皮を剥がします」プツッ!!! ミリミリ…
髪を剥がしていない方の子ゆっくりの皮に爪を立て、そこから皮を剥がしていく。「やべでえぇぇぇえぇえ!!! でいぶのがわがあぁぁぁああ!!!」
「ほうら、赤ちゃん達は大人ゆっくりのように無惨に死にたいですか? それとも、この二匹のように嬲り殺しにされたいですか?」
成ゆっくりの死体を赤ゆっくり達に押しつけながら問う。「やべぢぇええぇぇぇぇええ!!! ひどごどじないでえぇぇぇええぇぇ!!!」

「き・めぇ・丸! う・ぜぇ・丸!」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
併せてきめぇ丸シェイクを見せると、ストレスで何匹かは白目を剥き、泡を吹いて気絶した。
この作業によりゆっくり達はものすごく美味くなる。

きめぇ丸達が巣にかえると人間に野菜と犯人を引き渡したきめぇ丸達も帰ってきていた。
「き・めぇ・丸!」「う・ぜぇ・丸!」「清く! 正しい! 射・名・丸!」
総勢12人のきめぇ丸達によるきめぇ丸シェイク。
「やめ"でぇぇえ"ええぇ"ぇ!!」
「お"うぢがえるうぅううぅぅう!!!」
「ぴぎぃぃぃ!!!」
「ゅっぐりでげな"いい"いい"いいぃ"ぃぃい"いい!!!」
捕獲されたゆっくり達はきめぇ丸達に囲まれ、きめぇ丸シェイクを無理矢理ご馳走された。
そして一匹残らず白目を剥いて気絶したところで、巣の奥にある木製の檻に放り込まれた。
この檻の中に閉じこめられているゆっくりは彼女たちの餌となる運命だ。
子ゆっくり達が閉じこめられている檻から少し離れた場所にも小型の檻があり、そこには二体の成ゆっくりが餡子生産機として閉じこめられていた。

彼女たちは他の食べ物も食べることは出来るが、ゆっくり達の方が自分たちにとっては栄養価が高いこと知った為、
無理に他の食料を探すよりも人間に迷惑をかける害獣共を捕食することで、食料の確保を図っていた。
彼女たちはあまり意識したくはないが、ゆっくり種の一つである。そのため、他のゆっくり種のみを捕食していても栄養不足になったりはしない。




──数ヶ月後
秋も終わり、雪がちらつき始める頃。
きめぇ丸達の巣には人間の畑や住居を荒らそうとしたゆっくりの家族が檻に詰められていた。
12人のきめぇ丸達でも十分に越冬出来る量である。
「春になったら」ヒュンヒュン
「また沢山」ヒュンヒュン
「とってきたいですねぇ」ヒュンヒュン

きめぇ丸達は今年の成果に満足しながらも来年の意気込みも語る。
「さて、」ヒュンヒュン
「それでは」ヒュンヒュン
「しばし外の世界とお別れ」ヒュンヒュン
巣である洞窟の入り口に人間からもらった木の板と漬け物石、そして藁を用いて出入り口を封鎖した。
「おお、暗い暗い」


──巣の封鎖から数日後
バキッ! メキキ!
ある日突然バリケードが破壊される音に目を覚ましたきめぇ丸達。
彼女たちはバリケードが破壊されている間に相談し、裏口から脱出することにした。
巣の奥にある木の板をめくり、きめぇ丸一体が通れる程度のトンネルから一人、二人と巣から脱出する。
この的確な判断が功を奏し、侵入者がバリケードを破壊しつくした頃には巣に残っていたきめぇ丸は一人だけだった。
そして、そのきめぇ丸は脱出の直前に侵入者の正体を確認し、自分たちの判断がきわめて正しかったことを確認した。
巣を襲ったのは熊だった。それも巨大な奴が何体も。
おそらく、食料庫のゆっくり共は皆熊の餌になるだろう。と最後尾のきめぇ丸が考えた矢先、ゆっくり達の悲鳴が木霊した。
「おお、怖い怖い」
最後尾のきめぇ丸が非常口から脱出した後に、地面にぽっかり空いた穴に蓋をし、これからのことを相談しあった。

「素晴らしい場所だったんですけどねぇ」ヒュンヒュン
「他の場所に行くにも、食料が足りませんねぇ」ヒュンヒュン
「この時期だとゆっくり共も巣に籠もっているでしょうしねぇ」ヒュンヒュン
「おお、困った困った」ヒュンヒュン
「とりあえず、今まで襲撃したゆっくり共の巣にでも行ってみましょうか」ヒュンヒュン
「今年は何人か死んでしまいそうですねぇ」ヒュンヒュン

きめぇ丸達が相談をしていると、木々の間から人間が現れた。
よくきめぇ丸達と話をする青年だ。
「どうしたんだ? 巣に帰らないと凍え死ぬぞ?」
きめぇ丸達は事情を説明した。

「それは困ったなぁ・・・、そうだ! 冬の間だけ村で暮らさないか?」
「ありがたい申し出ですが・・・」ヒュンヒュン
「皆さんに甘えるわけにはいきません」ヒュンヒュン
「いいんだよ! いつもお前達に世話になっているんだ、たまには恩返しさせてくれよ!
 それにお前らいつも言ってるだろ? 困ったときはお互い様さ!!!」
青年はさぁ行こうときめぇ丸達を村に連れ込んだ。
きめぇ丸達は村では受け入れられないであろう事を想像した。
冬で皆大変になるときに自分たちの世話まですることは無理だろう。
だが、青年の申し出はうれしかった。だから村まで行くだけ行ってみようと思ったのだった。

結果は村総出できめぇ丸達を保護する事に決まった。
有志がきめぇ丸を預かり、春まで同居することに決まった。
大概が農夫で、いつもゆっくりによる被害を防いでくれるきめぇ丸達にお礼をしたいと思っていた連中だ。
あとは青年と村の金持ちが引き取ることとなった。
きめぇ丸達はそれぞれが世話になる人間に「お世話になります。どうぞよろしくお願いします。」と深々と頭を下げた。
彼女たちは純粋にうれしかった。人間に対して、どこか警戒をしていたが、実際は自分たちの苦境を助けてくれると申し出てくれたのだ。

金持ちに引き取られたきめぇ丸は自分を保護してくれる金持ちに感謝しながらも青年に引き取られるきめぇ丸を羨んだ。
このきめぇ丸はいつも自分たちに気さくに話しかけ、自分たちを気遣ってくれる青年が大好きだった。他のきめぇ丸達もそうだろうが。

そして、きめぇ丸達は各々の世話になる人間に連れられて行った。

一日目は各自保護者と人間の里での生活の仕方を教わる。
二日目からは集会所に集合し、各自が保護者の元で学んだことを発表し合い、人間と生活する上での知識を蓄えていった。
主に人間の生活習慣や里での決まり事、簡単な礼儀作法である。
その際に金持ちに引き取られたきめぇ丸の発言だけが他の個体と異なっていた。
彼女が報告するのはほとんど「人間が怒る行動」だったのだ。
彼女のみ、人間に聞いたり、教えられた事では無く、実際に人間に怒られた事を報告していたのである。
他のきめぇ丸達は気付くべきだった。この時点で金持ちに引き取られたきめぇ丸の服の下に痣ががあることを。
そして、彼女たちは自分たちの保護者にそれを相談すべきだった。
しかし、人間への感謝の気持ちがそれを邪魔した。
怒られた事については単純に自分たちに至らない点があるからだと考え、人間に非があることなど微塵も思わなかったのである。

一月もすると、体中に傷跡が残り、服を着ていても痣を隠しきれないほどになり、他の仲間達も心配しだした。
そしてそれから数日たった時に件のきめぇ丸がしばらく傷を治すため集会を欠席することを伝えた。
ここが最後のチャンスだったのだ。ここで誰か一人でも保護者に相談していたなら即座にこのきめぇ丸の悪夢は終わり、幸せな生活が待っていたはずだったのだ。
だが、彼女たちは傷の手当ての為に人間が全力を尽くしてくれているということだけに意識が行ってしまい、正常な判断をすることが出来なかったのだ。


──不幸なきめぇ丸
まだきめぇ丸達が人間に保護されて間もない頃。
金持ちに引き取られたきめぇ丸はいつも怯えていた。彼女の主人は彼女に日常的に暴力をふるっていた、いや日常的に彼女を虐待していたのだ。
きめぇ丸独自のきめぇ丸シェイクが気に入らないと言ってはギブスを無理矢理つけさせ普段から首を動かすことが出来ないようにした。
このギブスのサイズはきめぇ丸に合わないサイズであったため、彼女は呼吸をするのがとても苦しかった。
特に粗相をしなくても殴られたり、蹴られたりした。
そのたびにきめぇ丸は自分のどこに非があるのかを知りたくて男に聞いてみたが「自分で考えろ!」と一蹴された。
餌は大抵生ゴミだった。ゆっくりばかりを捕食しているが人間が食べるものは食べることが出来る。
だが生ゴミのような人間だろうがゆっくりだろうが嫌がる代物はやはり受け付けにくい。彼女が嘔吐く度に男は彼女を踏みつけ、頭を何度も蹴り飛ばした。
寝るときは物置部屋にボロ毛布と一緒に放り込まれた。彼女はこのときだけが幸せだった。
男の暴力に怯えることなく夜を過ごすことが出来たから。それに、この時間だけ女中が自分を慰めに来てくれるから。
この家には一人の女中がいた。四十代後半くらいの気立ての良い女性だ。
彼女が見ているときに男がきめぇ丸に暴力を震うと男を諫め、きめぇ丸の手当をしてくれる。
食事の時は部屋に入れないため、男に意見することは出来なかったが夜になると、夜食をきめぇ丸の元に運び食べさせてくれる。
この館での彼女の味方だった。夜の間だけ、彼女と話をしたりまともな食事にありつくことが出来たのだ。
引き取られてから二週間経った頃、男はきめぇ丸の寝所となっている物置の戸を開けた。
きめぇ丸は熟睡しており、男の来訪に気付かない。男は彼女の寝顔を見て思った。
(こいつ寝顔だけは可愛いじゃねぇか・・・)
きめぇ丸は普段人を馬鹿にしているような表情をしているが、リラックスしているとき、主に眠りに就いているときだけ可愛らしい本来の顔に戻る。
男は何を思ったのか彼女を起こし、自室に連れ込んだ。
そして自分の寝台にきめぇ丸を押し倒し、着ている物を乱暴に破り捨てた。きめぇ丸は抵抗するが人間の男の力には及ばなかった。
男は彼女を殴りつけ、おとなしくさせた。そして、彼女に覆い被さり強姦した。
性的暴行は週に一度か二度の間隔で行われた。
男は就寝時間から一時間程度きめぇ丸の元に女中が滞在すること知っていたので、その時間帯を避けるようにして部屋に連れ込み強姦する。
一月と数日経った頃に男は彼女に怪我の治療のためと偽り、家から出ないよう命じた。
それから女中の保護の元、男から暴行を受けることは無くなったが、性的暴行もほぼ毎日行われるようになっていた。
ある夜、男はいつものように女中がきめぇ丸から離れるであろう時間にきめぇ丸を自室に連れ込み、性的虐待を加えようとしたときに、
「何をしているの!?」
女中が乱入してきた。
「きめぇちゃんになんて事をしているの!! この人でなし! 外道!」
女中はすぐさまきめぇ丸を抱き寄せ、男にありったけの罵詈雑言を浴びせた。
「もう限界よ!!! 村の人たちに全部言ってやる!! お前がきめぇ丸ちゃんに酷いことしてたことを!!!」
男は逆上し、女中の首を絞めに掛かった。
「やめろ!!! 女中さんに酷い事するな!!!」
きめぇ丸は少ない体力で男に体当たりした。
もはやきめぇ丸は我慢の限界だったのだ。
いつも陵辱され、暴力を振るわれているのに加え、恩人である女中にまで酷いことをしようとしている男を許す気になれなかった。
もはやこの男は「人間」ではない。「人間」にまで暴力を振るう「悪魔」だ。
きめぇ丸の体当たりをまともに食らい男は女中からはなれ、そのまま倒れ込んだ。
「大丈夫ですか! しっかりして下さい!!!」
ゲホゲホと咳き込む女中を気遣うきめぇ丸。
「ゲフッゴホッ・・・私は大丈夫よ・・・、!!! 危ない!!!」
女中はきめぇ丸に覆い被さった。次の瞬間「ゴンッ!!!」と鈍い音がし、女中が崩れ落ちた。
「ご・・・ごめんなさいね・・・き・・・m」ゴッ
女中は言葉を紡ぎきることなく事切れた。
「!!!」ゴッ
きめぇ丸が叫ぶ間もなく男の持っていた彫刻はきめぇ丸の頭をたたき割った。

きめぇ丸が気付くと、自分たちは倉庫に放り込まれていた。
隣には女中の死体。
きめぇ丸はまともに声を出すことも出来なかったので心の中で何度も物言わぬ女中に謝罪した。
きめぇ丸には分かっていた。自分がもはや長くは無いことを。
だが、死ぬまでにもう一度だけあの木こりの青年に会いたかった。
初めてあった人間であった青年。自分たちを畏怖することも、迫害することもなく友好的に接してくれた青年。自分の初恋の相手。
きめぇ丸は残された本当にわずかの体力で壁に向かって這っていった。
目指すはネズミが開けたであろう小さな穴。声は出ないが手を穴から外に出せば誰か気付くかも知れない。
きめぇ丸が壁際にたどり着き小さな手を穴の外へ出す。
しかし、きめぇ丸の体は即座に壁から引きずり剥がされた。
件の男が死体を埋めるためにやってきたのだ。
きめぇ丸は乱暴に引きずられ叩きつけられた。
「どうかしましたか?」突然外から声がした。あの青年の声だ
「な、なんでもな、ない! ね、ネズミ! そうだネズミをしてたんだ!」
「そうですか」とだけ青年は言った。
たったったっ、と駆け去る音が聞こえ、男はほっと胸をなで下ろした。
「てめえ・・・最後まで俺に迷惑かけやがって・・・!」
男は持っていたスコップを持ち上げた。


ガチャッ!!!
「!!! なんだこれは・・・!!!」
青年はきめぇ丸との散歩中に腐臭がするというきめぇ丸の言葉を聞いて、伝染病などの危険が無いかを確かめるために臭いの元を探っていた。
すると、金持ちの男の家の倉庫から腐臭がするときめぇ丸が言った。近づくと何かが倒れるような音がしたので声をかけてみた。
男の返事はどこか焦っているように聞こえる。
青年はきめぇ丸に里の人間を集めるよう指示し、男に気付かれないよう移動し、扉を開けた。
そこにあったのは男の家で働いていた女中。頭が割られていて、すでに死んでいることが分かる。
同じく頭を割られながらも力ない瞳をこちらに向けるきめぇ丸。
そして、スコップを上段に構え、きめぇ丸に止めを刺そうとしているであろう男。

それだけで十分だった。
青年は、突如自分に向かって振り下ろされるスコップを右腕で受け止め、左手で男を殴り倒す。
うずくまる男を何度も蹴り、動かなくなった頃にきめぇ丸の元に駆け寄った。
「おい! しっかりしろ!! なんて酷いことを・・・!!!」
青年は涙ながらにきめぇ丸を抱き寄せた。
きめぇ丸は消えゆく意識の中で最後に青年の腕の中で逝けることを感謝した。

やがて村の人間全員が倉庫に集結し、男は観念した。
男は全てを白状し、動機を語った。
「俺はこいつらが気に入らなかったんだ! ゆっくりの分際で人間様にたかりにきやがったくせに村の連中は追い出すどころか受け入れるとか言い出しやがって!」
「だから虐待するために引き取ることにしたんだよ! 何だよ! ゆっくりを虐待して何が悪い!」
ついに開き直った男。
村のほうからきめぇ丸達を保護すると言うことを認めたくないあまり、きめぇ丸達が村に保護を求めてきたと妄想し、それが男の中での真実となった。
「こいつらの首振りがうぜぇから、ギブスで動けなくしてやったぜ! ああ、あとレイプもしたぞ! 結構具合が良いぞこいつら! ヒヒヒヒ!」
さらに調子づき虐待の内容までも語り出す。
「このクズ野郎!!」青年は男に殴りかかろうとするが村長に制された。
「君はもう少し落ち着き給え」村長は青年を諭し、男の元へ向かう。
そして持っていた杖で何度も男の顔を殴った。
「お前が何をわめこうとも村の恩人と、村人を殺したことに変わりはない。」
「うるせえ! あのババァは俺の邪魔をしたから殺されて同然なんだよ! グゲッ」
村長は男の顔を何度も殴りつけた。男がしゃべることも出来なくなった頃に村長は宣言した。
「この男は明日の午後に処刑する。」
文字通りの死刑宣告である。

青年やきめぇ丸達を保護している農夫、他の村人達、そして仲間を最悪の形で失ったきめぇ丸達は村の外れにある墓場に女中ときめぇ丸を葬った。
墓石にはこう刻まれた。
──外道に仕えながらも正義の心を忘れない者 ここに眠る
──我々を助け、恩を決して忘れない者 ここに眠る

次の日、小屋に閉じこめられていた男は見張りの農夫を殴り倒し、脱走していた。
すぐさま捜索隊が結成されたが、
「これ以上の危険はやめてください」
「誰かが怪我をしたら大変です」
きめぇ丸達は危険だからやめろと反対した。

「お前達の仲間の仇だぞ!? 逃がしていいのかよ!!」
「もうあの悪魔はここには戻ってこないでしょう」
「戻れば殺されますからね」
「それに、今の時期なら自然が裁いてくれます」
きめぇ丸達は仲間を失った悲しみよりもこれ以上、あの悪魔のような男のせいで誰かが傷つくことを嫌った。
まだ2月にもならない頃である。何の装備もなしに森や山に向かえば死は確実。きめぇ丸達の意見通り、男の追跡は行われないことになった

一方脱走した男は、森の中をさまよっていた。雪のため、道が見えずどこへ向かえばいいか分からないのだ。
男は木の板などで適当にふさがれた洞窟を見つけた。
(きっとゆっくり共の巣だろう。ついてる、この大きさなら大量にゆっくりがいるはず、春まではゆっくりを食って生き延びさえすればどうとでもなる・・・!)
男はバリケードの上側だけを崩し、中に侵入した。
奥へ進むと中には確かにゆっくり達がいた。だが様子がおかしい、どいつも動かないのだ。
不振に思って、大声で叫んだ。「ゆっくりしていってね!!!」
すると何匹かのゆっくりが返事をした
「だずげでぇえ"ええぇ"ぇぇ!!!」
「ゆっぐりでぎないよおおおぉおぉおおおぉおぉ!!!」
「おがあぢゃあああぁぁぁぁあああん!!!」
突然の悲鳴の大合唱。
男の挨拶によって起きたのはゆっくり達だけではなかった。
この洞窟を占拠していた熊たちも起こしてしまったのだ。
熊は久々の人間を警戒し、威嚇する。
男はすぐさま逃げ出すが、先ほど中途半端に解放したバリケードはなかなか崩れない。
そうこうしているうちに熊が男に豪腕の一撃を与えた。
男は一撃で致命傷を負い、動けなくなってしまった。声を出すことさえ出来ない。
熊たちは動けなくなった男を放置し、残ったゆっくり達を一匹残らず食い散らかした後、各々冬眠を再開した。
皮肉なことに男はかつてのきめぇ丸達の巣で自殺することも出来ずにゆっくり死ぬことになってしまった。



──それから数ヶ月後
「ゆげええぇえ"ぇ"えぇぇ"え!!!」
「どぼじでごんなごどずるのおお"ぉぉお"ぉ"お!!!」
木こりの青年は大きく息をつきながら巨大ゆっくりに刺さった斧を引き抜いた。
斧のダメージで動けなくなったゆっくりにきめぇ丸が竹槍を突き刺し、止めを刺す。
「ゆぶぇ!!!」
「おお、こわいこわい」ヒュンヒュン
あれ以来、村ときめぇ丸達の間に亀裂が入ったりすることなく、良好な関係を維持し続けてきた。
すっかり、村の人間に好かれた彼女たちはそれぞれ冬の間世話になった人間の下で生活していた。

そしてこの一日前に巨大ゆっくりが大量に山の方からやってくるところをきめぇ丸達が発見し、村人達に知らせた。
体の丈夫でない者数人が離れた村にある加工所に応援を求めにいき、残った農夫や木こり、そしてきめぇ丸達がゆっくり達の足止めをしている。
巨大ゆっくりは一匹につき2Mほどの大きさで、攻撃も危険なものとなる。
しかし、所詮は我慢を知らない駄目饅頭。一度餡子に届くくらいの攻撃を喰らえばたちまち戦闘不能に陥る。
彼らはその弱点を突き、人間がゆっくりに斧や刀などで傷を付け、動けなくなったところをきめぇ丸達が止めを刺す。と言う戦法を採っていた。
しかし、それは少数対少数でとれる戦法。多対一となれば通用しない戦法だ。

きめぇ丸達と協力し、戦力を分散させながら闘っても時間が掛かり、その間に他のゆっくり達が殺到する。
彼らは気付けば一カ所に集まり、そして完全に包囲されていた。

「ゆっゆっゆ!! もうにげばはないよ!!」
「さっさところされるんだぜ!!」
「おやさいいっぱいちょうだいね!!!」

木こりの青年も、農夫達も諦めていた。
もはや体力も限界。ならばせめて一匹だけでも多く道連れにしてやる
皆考えはそこに至った。
そして、各自きめぇ丸達に空を飛んで逃げるよう指示した。
せめてきめぇ丸達だけでも助かって欲しいと考えてのこと。
だが彼女らはそれを拒否した。
「主を見捨てて逃げ延びたらそれこそあのクズ饅頭共と何も変わりませんよ」ヒュンヒュン
それが彼女らの矜持だ。
たとえ自らの命が危険になったからと言って、仲間を、そして恩人を簡単に売り渡すゆっくり種とは違う。

「ゆーっ! さっさと死んでねーー!!!」
一匹の巨大れいむが高く飛び上がり、彼らの真上に跳んだ。
青年は斧を構え、巨大れいむの着地に合わせ、斧を振る。
「ゆ"ああ"あぁぁぁぁあ"ああぁ"ぁ!!!」
しかし、斧の一撃は空を切った。
彼らは巨大れいむを見て驚愕した。なにやら触手のようなものに串刺しにされ、宙に浮いていたのだから。

「やべでえ"えぇぇぇ"ええ"え!!!」
「はなじでぇええぇぇええぇぇぇえええ!!!」
彼らがあっけにとられていると次々と触手が巨大ゆっくり達を貫き、高々と持ち上げていく。
持ち上げられたゆっくり達はあっという間に中身を吸い上げられ、ただの厚めの皮へと成り果てる。
デスマスクとなったゆっくりの残骸はゆっくり達の集団に投げ捨てられ、群れは恐慌に陥った。
一同が触手の伸びている元を辿るとそこには見たこともない奇怪な生物がいた。その姿を見た者は皆一様に腰を抜かした。
だが木こりの青年だけはそれが何であるか何となく分かった。
その生き物は青年に近寄り、何かを告げるとゆっくり達が去っていった方向へ移動していった。
青年は腰を抜かした他の者達に声をかけ村に戻っていった。

村に戻ると加工所の職員数十人がが重装備で駆けつけていた。
青年達はゆっくりが来た方向を教え、集会所で取りこぼしのゆっくりを警戒していた。

その後、加工所職員により巨大ゆっくりは皆殺しにされ、残った親玉の巨大れいむ(4Mクラス)はきめぇ丸達により処刑された。
処刑方法はきめぇ丸全員で空高くまで持ち上げ、落とす。これを何度も繰り返す。
そろそろ死ぬかと思われる頃に、山の奥へ向かい、熊の巣の近くに落とす。
「いだいよおおぉぉぉおおお!! どぼじでごんなごどずるのおおぉぉおおぉぉ!!!」
「「「「「「「「「「「おお、無様無様」」」」」」」」」」」ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン
巨大れいむの大声は熊を呼び寄せ、そのまま熊の餌となった。
「ゆ"ああぁ"ぁあぁぁぁ"あああ"あああ"あ!!!!」

青年は加工所の職員に森であった奇妙な生物について聞いてみた。
「ああ、それはカオス丸っていう奴で、詳しくは我々もよく分かっていないんですが、
部品の一つがきめぇ丸の顔に似てるからきめぇ丸の亜種じゃないかと思われてるんです。っていっても実際見たことある人は少ないですけどね。
なるほど、途中散らばってたデスマスクはそいつの仕業だったんですね。」

青年は数ヶ月前に非業の死を遂げたきめぇ丸の墓を訪れ、手を合わせた。






今まで書いたSS
ドスまりさとゆうか1~3
ゆっくり闘技場(性)


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最終更新:2008年09月20日 01:29
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