ゆっくりいじめ系865 二択

「おい、巣の中のゆっくり達」
ある冬の雪の日のこと。れいむ一家が巣の中でゆっくりしていると外から突然人間の声が聞こえてきました。
「巣の中に大量の雪を放り込まれるのと、巣から出てくるのとどっちがいいか選べ」
普通のゆっくりであれば人間を甘く見て無視するか、安い挑発を返すのですが、この一家の親であるれいむとまりさは人間の前では自分達の巣が無力なのを知っていたのでどうするか真剣に相談しました。
「おきゃーしゃん・・・きょわいよぉ・・・」
「ゆわああああん!ゆっきゅりちちゃいよおおおお!」
「ゆっぐ!ゆっぐ・・・!」
巣の中には12匹の赤ちゃん達の泣き声が充満し、場の空気を恐怖が支配しています。
「・・・まりさ、ぢかだないね!」
「・・・そうだね!」
自分達が生き延びる方法はこの巣から出て行って、人間の気まぐれにすがること。
そう結論付けたれいむとまりさは6匹の赤ちゃんれいむと6匹の赤ちゃんまりさを引き連れて、外に出ました。

巣の前には一人の男性が座り込んでいました。
彼の表情は一切の感情を感じさせず、瞳からは悪意も好意も読み取ることが出来ませんでした。
そのまるで人形のような印象を与える男性は、れいむ達が外に出てきたのを確認するとすぐに二択を投げかけてきました。
「巣を雪で埋められるのと、お前達が雪に埋められるのとどっちが良いか選べ」
「ゆわあああああん!」
「どほぢでしょんにゃこちょゆうにょおおおおおお!」
「れいみゅたちにゃにもわりゅいこちちちぇないよおおおお!」
その突然の横暴かつ理不尽な二択を聞いた赤ちゃん達は泣き出してしまいました。
が、男性は赤ちゃんたちに目もくれず、親であるれいむとまりさを見据えています。
「ねえ、おにーさん。どうしてそんなことするの?!」
赤ちゃん達と同じ言葉。しかし、ただ遠まわしに止めてと懇願しているだけの赤ちゃんのそれとは明らかに違う意思の宿った言葉。
もちろん恐怖は感じています。けれどただ命乞いをするだけの赤ちゃんと違って、そこには許せない悪に挑もうとする確かな決意が宿っていました。
「こんなことしておにーさんはゆっくりできるの?!」
「・・・・・・巣を雪で埋められるのと、お前達が雪に埋められるのとどっちが良いか選べ」
しかし、男性はれいむの言葉に答えることなく、先ほどの質問を繰り返すだけでした。
「ゆゆっ!おにーさ・・・「決めないなら俺が決める」
そんな身勝手な男性に対してぷくううう、と頬を膨らませて不満の意を示そうとしますが、男性の言葉にさえぎられてしまいました。
「・・・ゆぅ、それじゃあ・・・すをうめてね・・・」
人間に任せたら自分達で選んだ時より状況が悪化するだけ。そのことを理解したれいむはすぐに巣を放棄しました。
「ゆゆっ!おきゃーしゃんどほぢでしょんにゃこちょゆうにょおおおおお!」
「おうちがなかっちゃらゆっきゅりできにゃいよ!」
「ゆっきゅりちたいおよおおおおお!」
「「おにーしゃん、やめちぇええええええ!」」
けれど、そんな親の生き残るための極限の選択を理解できない赤ちゃん達は口々に不満や文句や垂れ流します。
そして人間は赤ちゃん達の懇願に一切耳を貸すことなく、手近な雪をすくっては放り込んでを繰り返して、巣の中を雪でいっぱいにすると、入り口を雪で固めてしまいました。
「ゆゆっ!みんなゆっくりきいて・・・ね?」
れいむが巣を失って悲しむ赤ちゃんを慰めようとしたとき、まりさ種の赤ちゃんが1匹居ないことに気づきました。
外に出てきてから、自分達と人間以外の気配はありませんでした。
と言うことはきっと巣の中に残っているのでしょう。
たくさんの雪ですっかり寒くなってしまった、やがては水になってしまう雪がいっぱいの、出入り口が固められて出ることの出来ない巣の中に。
「ゆゆっ!おにーさん、ゆっくりやめてね!なかにあかちゃんがいるよ!」
衝撃的な事実に気づいたれいむが男性にそう言うと、彼はれいむのほうに顔を向けて、言い放ちました。
「決めたのはお前だ」
何の悪意も喜悦も感じさせない、ただ「雪は雪だ」と当たり前のことを確認するかのような口調。
この行為に何か理由があるのか、それともただ虐めたいだけなのか・・・それすらも判然としない男の表情と瞳の色。
それら全てがれいむから反論する意思を奪い取ってしまいました。
けれど、まりさは違いました。
このまりさも相当利口なので人間に攻撃することはありません。
でも、まりさ種特有の横柄さで「ごちゃごちゃいってないではやくあかちゃんをだすんだぜ!」と必死に男性に食い下がります。
そして、まりさの言葉を聞いた男性は、一つの可能性を示しました。
「巣の中の子どもとほかの子ども、どちらを諦めるか選べ」
確かに選んだ選択によっては巣の中の赤ちゃんを助けられます。
ですが、だからと言ってそのために他の11匹の子どもを見捨てるのは本末転倒以外の何者でもありません。
「れいみゅもっちょゆっきゅりちちゃいよおおおお!」
「まりしゃもゆっきゅりちちゃいよおおおお!」
「しゅのにゃかにかっちぇににょこっちゃわりゅいこはゆっきゅりちんでにぇ!」
とは言え、天秤にかけられた赤ちゃん達にとってはたまったものではありません。
万が一にも何かの間違いで親が巣の中の子どもを選んだら自分達は死んでしまうのだから当然でしょう。
みんな必死に自分は死にたくない事やあるいは死ぬべき相手は誰かを懸命にアピールしています。
多くの人間はこの姿を浅ましいと言いますが、生まれた以上生きることこそが至上命題なのですから、至極当然のことでしょう。
「ゆゆっ!まりさ、しまいにしねなんていっちゃだめだよ!」
「ほんちょーのこちょだよおおおおお!まりしゃちにちゃくにゃいいいいい!」
「どほぢでそんなごどいうのおおおおおおお!」
れいむは姉妹に死ねと言ったまりさを嗜めますが、生きるか死ぬかの瀬戸際で必死の赤ちゃんまりさはそれを理解しようとしません。
親まりさは涙を流しならがその身勝手な発言に抗議しますが、やはり何の効果もありませんでした。
やがて、諭すのを諦めたれいむは「すのなかのこをあきらめるよ!」と告げました。

その言葉を聞いて安心した赤ちゃん達は両親の元へ駆け寄り、涙を流しながら頬を摺り寄せ始めました。
けれど、両親にはそんな赤ちゃん達の相手をしている余裕はありません。
「まりさ種を諦めるか、れいむ種を諦めるか選べ」
なぜなら、まだ男性が無慈悲な二択を迫り続けているからです。
「ゆぅ!?まりしゃちにたきゅにゃいよ!」
「もっちょゆっきゅりちちゃいよおおお!」
「れいみゅにょほうがにょろまだちおばきゃだよ!」
「「「どほぢでしょんなこちょいうにょおおおお!」」」
「まりしゃみんにゃでゆっくちちたよおおお!」
再び訪れた死の恐怖に赤ちゃん達はまたしてもあっけなく恐慌状態に陥ってしまいました。
両親は少しの間もめていましたが、男に抗議することもなく結論を下しました。
「まりさたちをあきらめるよ!」
まりさ種は巣の中に1匹取り残されてしまっているのでいまや5匹しか居ません。
対するれいむ種は6匹。天秤にかければどちらに傾くかは明白と言ったところでした。
そして、切り捨てられたまりさ達の反応は様々です。
「「おきゃーしゃんのばきゃああああああ!きゅじゅうううううう!おとーしゃんにゃんかちねえええ!」」
ある赤ちゃんまりさは鬼の形相といわんばかりの表情で口汚く両親を罵っています。
そうして罵られたまりさとれいむは涙を流して「どほぢでそんなごどいうのおおおおお!」と返しますが、それ以上は何も言いませんでした。
普通の親ならここで「おまえなんかれいむのあかちゃんじゃないよ!ゆっくりしね!」と返すことさえあるのですが、5と6ではどっちが多いかがわかるこの両親は何も言わずにその罵倒に耐えていました。
「れいみゅ・・・ゆっぐ、おにぇーちゃんにょぶんみゃでゆっきゅりちちぇね!っぐ・・・」
また、ある赤ちゃんまりさは泣きそうになるのを必死に堪えて、嗚咽交じりになりながらも健気にれいむ種に別れの挨拶をしていました。
そんな中、一匹のまりさが一番小柄な赤ちゃんれいむに背後から近づき、リボンを奪い取りました。
「ゆゆっ!れいみゅのりぼんかえちてー!」
「ゆっ!じゃまだじぇ!」
リボンを奪われたれいむは必死に取り返そうとしましたが、体格差で跳ね飛ばされてしまいました。
そして、流石にリボンをつけることの出来ない赤ちゃんまりさは帽子を捨てて、頭にリボンを乗せると「まりしゃはれいみゅだじぇ!だきゃらゆっきゅりたしゅけてね!」と場違いなまでの満面の笑みを浮かべて言い放ちました。
「れいむになに・・・「そいつの奪ったリボンを取り返すか、そいつをれいむと認めるか選べ」
れいむが抗議しようとした瞬間、男性が更に二択を投げかけて来ました。
そしてれいむとまりさは躊躇うことなく「「りぼんをとりかえしてね!」」と答えました。
そこにはまるで二択に答えたのではなく、両親の本音であるかのように力強い響きが宿っていました。
しかも、男性までも答えを聞く前に赤ちゃんまりさからリボンを取り上げています。
下種というのは決して悪いものではありません。その圧倒的な個への執着は時に種の存続を約束するものです。
けれど、この一家が調和を重んじることは火を見るより明らかで、そういったゆっくりにとって下種はゆっくり出来ないものでしかないのです。
れいむが奪い返してもらったリボンを赤ちゃんれいむにつけてあげている間に、男性は切り捨てられたゆっくりを入れるための穴を掘り、雪と土で塀を作って、
そこにまりさ種の赤ちゃんと帽子を脱いだままの赤ちゃんゲスまりさを放り込みました。

「へんにゃこがいりゅよ!」
「おぼうちがにゃいにゃんてゆっきゅちできにゃいんだね!」
「ゆぎぃ!やべりゅんだじぇ!」
その穴の中ではさっきのゲスまりさが虐められているようです。
けれど、両親達はそのことにはあまり関心を示さず、じっと人間を見据えていました。
「さっきのまりさの帽子とそこのれいむの命とどっちが大事か選べ」
案の定というべきか、やはり再び二択が投げかけられる。
「「あかちゃんがだいじだよ!」」
またしても一瞬の逡巡もなく答える2匹。
その答えを聞いた男性はゲスまりさの「どほぢじぇしょんなこちょいうにょおおおお!やめちぇえええええ!」という泣き声に全く耳を貸さずに帽子を何度も破りました。
そして、その作業を終えると、男性は右手にゲスまりさとさっき両親を罵倒したまりさとあと一匹を、左手に比較的健気な2匹を掴んで両親の前に持ってきました。
直後、またしても二択が飛んできます。
「ここで3匹を殺すか2匹を殺すか選べ」
ついに明確に「殺す」という言葉が示され、掴まれている赤ちゃんまりさ達はみんな大声で泣き始めます。
「いだいよおおおお!ゆっぎゅぢでいにゃいよおおおお!」
「ぢにだぎゅないいいいいいいいいい!!!」
「ばりぢゃはしゅごきゅゆっきゅりできりゅよおおおおおお!!」
「「おきゃーしゃん・・・いもうちょたちをたちゅけちぇあげちぇね!」」
両親は慎重に両者を見比べています。どうやら単純に数の多いほうを助けるというわけではないようです。
もっとも、一匹は帽子を失っているので数に入っていないだけなのかも知れませんが。
しばらく悩んだ結果、両親は健気な2匹を生かすことにしました。
男性は左手の2匹を先ほどの穴の中に戻すと、右手の3匹の中から比較的まともな1匹を左手に移し、もう何度目になるかもよくわからない二択を突きつけてきました。
「右の2匹と左の1匹どっちを生かしたいか選べ」
「ゆっきゅりまりしゃをたしゅけてね!」
「まりしゃはしゅごくゆっきゅりしていりゅよ!」
どうやら全員が媚びたほうが賢明だと判断したようです。さっきの2匹の自己犠牲と比べれば人間の感覚ではゲス以外の何者でもありません。
もっとも、こんな理不尽な選択を迫られているゆっくりとしては「すくなくともにんげんにはいわれたくないよ」と言いたいところでしょうが。
両親は先ほどと違って即決しました。
「「ひだりのこをたすけてね!」」
「ゆがあああああ!おきゃーしゃんのばきゃああああああああ!」
「このきゅじゅ!にょりょま!」
両親の答えを聞いた男性は左手の赤ちゃんまりさを穴に戻すと、さっきと同じように帽子の残っている個体だけを左手に移し変え、さっきと同じ二択をした。
その間もまたしても選んでもらえなかった赤ちゃん達は両親に罵声を浴びせるが、この両親にはもはや殆ど効果がありませんでした。
「右のまりさと左のまりさ、どっちを残す?」
命の数は同等。しかし、片方は仲間を襲うゲスでなおかつ帽子なし。結論は最初から見えていました。
「「ひだりのこをたすけてね!」」
すがすがしいまでの即断即決です。赤ちゃんたちが媚を売る暇さえも与えませんでした。
そうしてえ、ようやく助けてもらった赤ちゃんまりさは「おきゃーしゃん、ありがちょー!」などと言いながら穴の中に消えていきました。

「こにょきゅず!むにょー!ちねっ!ゆっきゅちちないでちね!」
そう言って口汚く両親を罵るのは最後まで助けてもらえなかったゲスな赤ちゃんまりさ。
けれど、両親だって仲間を見捨てようとしたり、平然と罵声を浴びせるような、それも帽子無しのまりさに何を言われたところで全く気になりません。
「「ゆっくりあきらめてね!」」
それどころか、何のためらいもなく笑顔を浮かべて応戦してきました。
「ゆぎいいいっぃいぃぃいいいい!!」
男性は手の中で憤るまりさを両手で包み込むと、また二択を迫ってきました。
「このまりさの右目と右頬どっちを潰すか選べ」
「ゆぎょ!?おにーざん、ばりぢゃいいごだよ!やしゃちくぢでにぇ!?」
今度は男性に媚びる赤ちゃんゲスまりさ。けれど、彼は一切の反応を示しません。
「まりぢゃいぢゃいのやじゃあああああああああああ!」
そう言って手の中で泣き喚きますが、それが両親の選択への回答を促すことになってしまいました。
「「ほっぺをゆっくりつぶしてね!」」
その言葉を聞いた男性は淡々と赤ちゃんゲスまりさの右頬を摘むと勢いよく引きちぎりました。
「うきゃあああああああああああああ!?!?」
赤ちゃんゲスまりさは想像を絶する激痛のために、必死で体を動かしてのた打ち回ろうとしますが、人間の力で押さえつけられていてはどうにもなりません。
そして、そんなまりさの苦痛などお構い無しに男性は再び二つの選択肢を口にしました。
「左目と左頬どっちを潰すか選べ」
「ゆああああああああああああああん!」
手の中で泣きじゃくっている赤ちゃんゲスまりさはこの言葉に気づく余裕も無いようです。
「「ほっぺをゆっくりつぶしてね!」」
けれど、事態はその間にも着々と進行していきました。
赤ちゃんゲスまりさはまたしても容赦なく頬をちぎられてしまいます。
「うううううううううううう・・・」
両頬を失ってしまった赤ちゃんゲスまりさは、泣き声を上げたくても思うように大声が出せません。
自分を見捨てた両親を罵りたくても思うように言葉を発することが出来ません。
そうして、赤ちゃんゲスまりさが黙ったので、あたりは少しだけ静かになりました。
「右目と髪の毛右半分どっちを諦めるか選べ」
もっとも、まりさが黙ったからと言って状況が変わるはずもありません。
男性は相変わらずただ淡々と選択肢を示し、両親もただひたすら答え続けるだけです。
そうして赤ちゃんゲスまりさは右半分の髪の毛を引きちぎられ、左の髪の毛も引っこ抜かれ、歯と舌を全て抜かれ、下あごを引きちぎられ、やがて両目も失ってしまいました。
「このまりさを殺すか、ほかの子どもを殺すか選べ」
そう言うと男性はもう壊せる部分の無くなった赤ちゃんゲスまりさを両親の前にかざしました。
ほかの赤ちゃんまりさ達はしばらく人間が自分達に関心を示さないことから助かるんじゃないかと言う希望的観測を見出し、穴の中で遊んでいます。
一方の赤ちゃんれいむ達も自分達はもう安全だと思い込んでいるのか両親の後ろに隠れながらもみんなでじゃれ合っていました。
みんな、なんだかんだ言って傷一つありません。運良く巣になりそうな場所を見つけられれば今からでもゆっくり出来る可能性があるかもしれない子ども達です。
ですから、両親の答えは既に決まっています。
「「そのこをゆっくりあきらめるよ!」」
それが赤ちゃんゲスまりさの最期に聞いた言葉でした。


---あとがき---
ただひたすら二択を迫るだけ。既出感全開。
何か見たことがあると思ったらハンターのボマーだなこれ。

このまま全員潰すのとある程度は残すのと、どっちのが良いだろうか?

byゆっくりボールマン

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最終更新:2009年05月06日 04:04
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