美鈴×ゆっくり系5 磔刑

「うー♪うー♪うま♪うま♪」
「ゆ゛っぐい゛、ざぜでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「お゛があ゛ざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!!」
今まさにゆっくり親子が、ゆっくり食種であるゆっくりれみりゃに食べられていた。
頭に食らいつき、口の周りを汚し周囲を散らかしながらそれは下品に貪り食われていた。
「おいちー♪」
「ゆ゛っ……ゆ゛っ……」
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん゛!!おがあ゛ざんをがえじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
食われて意識を失っていく母ゆっくりを、逃げる事すら考えられずにただ眺め続ける子ゆっくり。
そんな食物連鎖の場に、新たな闖入者が現れた。
食物連鎖のピラミッドにおいて、ゆっくりれみりゃの更に上に位置するゆっくり。
ゆっくりフランである。
「ゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」
上空2メートルから急降下して、ゆっくりれみりゃに気付かれる間もなく、
ゆっくりれみりゃの手から食いかけの母ゆっくりれいむを手ごと奪い取り、近くの木に叩き付ける。
「う゛あ゛ー!い゛だい゛よ゛ー!!ざぐや゛ー!!ざぐや゛ー!!」
「ぎゃはははははははははははは!!ゆっくりしね♪ゆっくりしね♪」
手と食事を闖入者に奪われて、地面に足を投げ出して号泣するゆっくりれみりゃ。
ちなみに「ざぐや゛」とはゆっくりれみりゃが何か都合の悪い出来事に遭遇した際に上げる鳴き声である。
何かしら意味があると考える者も居るが、特に何の意味も無いとする意見が大半を占める。
先程までただ母親が食われる様子を眺めるだけだった子ゆっくりは、
「おかあさーん!!おねえちゃんたすけてくれてありがとう!!」
と、母親にトドメを刺した者に対して暢気に礼を言っていた。これにはゆっくりフランも苦笑い。
子ゆっくりれいむを優しく抱き上げ、目の前に掲げる。
「ゆっゆっ!だっこだっこー!!たかいよたかいよ!!ゆっくりできるよ!!」
もう既に母親は助かったものとして忘れているらしい。ゆっくりの中でも稀に見る愚鈍さである。
そんな愚鈍をとりあえず泣き喚くゆっくりれみりゃに向けて投げつけるゆっくりフラン。
「びゅっ!!」
「い゛だい゛よ゛ー!う゛ー!い゛じめ゛る゛ど、ざぐや゛に゛い゛い゛づげぢゃう゛ぞー!!」
べそをかきながらもたもた立ち上がって威嚇するゆっくりれみりゃ。
涙と涎で顔と胴体がべしゃべしゃなので、迫力は全く無い。一方子ゆっくりれいむは地面で泣き喚いていた。
「どお゛ぢでごん゛な゛ごどずる゛の゛お゛ね゛え゛ざん!!ゆ゛っぐい゛ざぜでぐえ゛る゛んでじょお゛お゛お゛お゛!!!」
どうやら子ゆっくりれいむのブレインは、ゆっくりフランは自分にとって都合のいい存在であると結論付けているらしい。
そんな子ゆっくりれいむを拾い上げ、再び大きく振りかぶって……
「ゆっくりとんでけ!!」
ゆっくりれみりゃに向けて全力投ゆっくり。顔面にめり込ませた。
「ん゛ー!!ん゛ー!!」
「ゆっくりさせてええええええよおおおおおおおお!!!ここからだしでよおおおおおおおお!!!」
「ぎゃはははははははははははははははははははははははははははははは!!!」
偶々顔が外向きになった子ゆっくりれいむは物凄い声で泣き叫ぶ。
ゆっくりフランはそんな間抜けな二匹を見て腹を抱えて笑い転げている。
「ゆっくりしね♪!!」
いたぶるのも気が済んだのか、めり込んだ子ゆっくりごとゆっくりれみりゃの顔に噛り付くゆっくりフラン。
食われ所が悪かったのか、二匹とも声も出せずに絶命した。
後は特に何も起こらない。ただ時々笑い声を上げながら残骸を食らい尽くすゆっくりフランが居るだけだった。

ゆっくりれみりゃを食べつくして満腹になったゆっくりフランの元に、一人の少女が現れた。
どうやら夜の散歩の途中だったようだ。
「あら、これはゆっくりフラン…珍しいなぁこんな所にいるなんて」
少女に気付くいたゆっくりフランは、あろう事か牙をむき出しにして飛び掛った。狙いは少女の首!
「ゆっくりしねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
「ほっ」
一直線に首に向かって飛び掛ってきたゆっくりフランを事も無く叩き落す少女。
ゆっくりフランは地面にめり込んで伸びている。
「へぇ…ゆっくりフランってゆっくり以外にも襲い掛かるんだ。やっぱり根本的におバカなんだなぁ」
そんな感想を吐きながらゆっくりフランの羽を持って自宅へ持ち帰る少女。
「丁度先代のコキンが死んじゃった所だし……これを29代目コキンにしようっと」
チャイナ服の裾を靡かせて颯爽と紅魔館の宿舎に帰る門番・紅美鈴。
ちらりと見える生脚が月光を浴びて美しく輝き、世の男達の煩悩をこれでもかと刺激しまくっていた。

「ぐう…?ゆ、ゆっぐり!!?」
「ああ起きた?おはようコキン29世。よく眠れた?」
ゆっくりフランことコキン=トウ29世ことコキンが目を覚ましたのは、美鈴がコキンを自室に持ち帰ってすぐだった。
「ゆ、ゆっくりしね!!」
起きてすぐ美鈴に飛び掛るコキン。だが美鈴にゆっくりフランに過ぎないコキンが敵う筈も無く、
「えい」
あっさりと蹴り飛ばされた。蹴られる瞬間コキンは一瞬この世の至宝を視界に捉えたが、コキンにとってはどうでもいいものだった。
「ぐぐぐぐぐ……」
壁に打ち付けた後頭部を押さえて悶絶するコキン。よく見れば後頭部が平らになっているのが分かる。
「大丈夫よ。あんたたちゆっくりフランはその程度じゃ死にやしないから。すぐ直るよ」
「ぐー?」
美鈴を涙目のまま見上げて首を傾げるコキン。何故、自分を殺さないのか。そんな事を言いたげだ。
そんな涙目コキンにギュンギュンきている美鈴だったが、そんな事は顔の血色以外には表わす事も無く、
「あんたは私のペットになったのよ。あんたの名前は今日からコキン=トウ29世。通称コキン」
「ぐおー!!ゆっくりしね!!」
どうや某共和国国家主席から戴いた名は全くお気に召さなかったようである。
物凄い形相で美鈴に飛び掛った。今なら顔だけでどんな愚鈍なゆっくりでもショック死させられる。
「そうそうもっと刃向かってね」
言いながらコキンの両目に指を突き立てる美鈴。指が根元まで刺さってしまっている。
「ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!め゛!!めがあ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
指にぶら下がったままで狂ったように暴れまわすコキン。動けば動く程痛いという事にパニックで気付いていない。
「ほーれほれ。ここかーここがええのんかーなんちゃって」
「ぎい゛ぃい゛い゛ぃぃぃっぃい゛ぃぃぃぃっ!!!ごああぁあぁぁあぁあっぁぁあぁぁぁ!!!」
美鈴が指を曲げ伸ばしする度に、顔の中身を掻き回されて大暴れするコキン。
見えないままで美鈴の手を掴み、顔を引き抜こうとする。だが、
「あぁ駄目よ抜いちゃあ。まだまだお楽しみはこれからでしょう?」
ブツッ
「っっっっいぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
美鈴の手を掴んだ両手をむしり取られたコキン。
その間も美鈴の指はかのゴールドフィンガーばりに中を掻き回し、この世の物とは思えない絶叫を上げる。
「ふふふふ、元気で何より。あぁたまらん。どうせ見えてないし、今日はこのまましちゃおうかなっ」
「ぐっ!ぼぉえ゛っ!!ぉえ゛っ!!え゛っえ゛っ!!ごはっ!!」
あまりの苦痛に吐き気を催したのか、激しくえずくゆっくりフランを恍惚とした顔で眺めながら、
美鈴は左手をそっと動かし、

【これ以上は色々危険なので美鈴の描写はあえて行わない。想像力を逞しくすれば必ず見える筈である。】

刺している指を今度は左右交互にゆっくりと出し入れされるコキン。
指が抜けたスペース分はすぐさま回復し、再び指で抉られるという苦痛のループに耐え切れず失神してしまう。
が、気を操る美鈴にかかれば失神した者を起こす事など朝飯前である。
頭の中に直に電流を流されたかのような痛みに全身を痙攣させて起きる。
「え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「そうそう。そうやっていい声でもっと私を愉しませてねっ……」
何としてもこの地獄から抜け出そうと、羽で全身のバランスをとって美鈴の右手を掴んで脱出を試みる。
が、だめっ……!
両脚を薬指と小指と親指で器用に掴まれ圧搾される。中の肉がうじゅうじゅと動く感触に身震いする美鈴。
「ッがあああああああああのおおおおおおおおおおおおおおおおん!!!!!」
再生してきた両手で懸命に両脚の拘束を解こうとするコキン。
その生えたてほやほやの両手は美鈴の足の指でがっちりホールドされ、今度は肩から引きちぎられた。
「~~~~~~ッッッ!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
傷口からぶしゅぶしゅと肉汁と餡をこぼしながら全身を激しく揺さぶるコキン。
その拍子に両脚も膝からちぎれてしまった。
「う゛ぇお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
ぼたぼたと床に染みが広がり、部屋中にすえた香りと肉の芳醇な香りが漂う。
残った膝までの脚と羽をこれでもかと暴れさせて苦しみ、もがき、泣き、叫ぶコキンの狂乱は、
見る者をこの上ない高みへと連れて行った。

「全くあんなに汚しちゃって。悪い子だね今度のコキンは」
「い゛っっっぎい゛ぃぃ!!」
部屋を掃除し終えてからぼやきつつコキンの両羽を根元からもぎ取る美鈴。
その、ゆっくりにしてはかなり硬質な羽を無造作にコキンの両手の平に突き刺す。
「がっあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!はっ!!はな゛ぜっえ゛っえ゛っえ゛え゛え゛!!」
直った両目にこの上ない憎悪を漲らせて美鈴を睨みつけるコキンを、 壁にかけられたコルクボードに串刺しにする。
無数にある餡や肉汁を拭き取った跡がコキンを恐怖させる。
磔刑にされたコキンは、両手を何とか引き剥がそうとするが、手が羽の軸をスライドしただけだった。
やがて背中の羽が再生し、再びそれを根元からもぎ、今度はそれを両脚の甲に刺して串刺す。
「ゆぐあ゛っ!!お゛、お゛ろ゛ぜえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」
「駄目よコキン。そこがコキンのお家なんだから。我が家に帰ってきたんだから、ゆっくりできるでしょう?」
どんな男も一撃で失明させられる程眩しい笑顔で言い放つ美鈴。
その言葉で、コキンの顔は完全に色を失った。それでも痛みは感じるらしく。
頬を千切って食べられた時には全身を激しく揺さぶってもがき叫んだ。真下の床には早くも大きな肉汁の染みができている。
「じゃ、私は明日も仕事があるから寝るわよ。ほら、今日の夕食。これ食べてあんたも寝なさい」
「や゛め゛でや゛め゛でや゛め゛で!!たべな゛い゛でよ゛お゛お゛お゛お゛!!!」
頬に開けられた穴からゆっくりまりさの子供が押し込められる。どうやら部屋で飼育しているものらしい。
痛みをこらえながらゆっくりと咀嚼するコキンの姿は、常の凶暴さを微塵も感じさせなかった。
しばらくの間部屋に食われる餌の絶叫だけが響く。
「ごちそうさまは?」
「ご、ごぢぞう……さま゛」
「よくできました。じゃおやすみなさいコキン」
「はい゛……おやずびなざい゛」

翌朝
美鈴が目を覚まして壁に目をやると、コルクボードに大きな肉汁の染みが広がっていた。
何事かと思い近付いて確認すると、コキンの首から上が完全に潰れており、既に絶命していた。
よく見ると両手と両足が羽軸の中ほどにまで移動している。
どうやら、痛みをこらえてここまで体を壁から離し、全力でコルクボードに頭突きして自害したものと思われる。
何度も何度も試したのか、コルクボードには百以上の窪みがある。
「そうかぁ……ゆっくりも自殺する事なんて、あるんだぁ……ふふ、ふふふふ」
美鈴はそれらの事実に気付くと、顔に満面の笑みを浮かべた。
「そっかそっか。私の攻めはそこまで良かったのかぁ……ふ、ふふふっ」
全身を笑いで揺すりながらコキンの死体を持って餌用ゆっくりの檻に放り込む。
ゆっくり達が普段以上に怯えた様子で美鈴を見ている。
「それにしても、まさか自殺するなんて……ゆっくりフランは初めてだったけど、まさかこんな事をするとは……
 これは面白い事実ね。最も凶暴な捕食種が一晩いたぶられたら自殺。ふふっ何この皮肉。面白すぎるわ。ふふふふ」
檻の中のゆっくり達が美鈴の様子を伺いながら恐る恐る食事している間中、部屋に不気味な笑い声は響き続けた。
「んーっ、さてと!じゃあ今日もお仕事頑張りますか!」
掃除を終えて着替え終わる頃にはいつもの門番さんが出来上がっていた。
その豹変ぶりもまた、檻の中のゆっくり達の恐怖を煽っていた。
部屋を出る間際、おやつ用のゆっくりを無造作に胸元にしまい込む。
世の男性からすれば羨ましいが、そのゆっくりにしてみれば今日食われる事が確定した事になる。
「ゆ゛っぐい゛じだい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!」
「黙りなさい」
軽く胸を寄せ上げて中のゆっくりを圧迫しながら脅す。一言で黙るゆっくり。
と、そこに美鈴の上司が通りかかった。
「おはよう美鈴。何そのポーズは。新しい朝の挨拶かしら?」
「わわ!咲夜さん!お、おはようございます!!これは別にその、ちょっとした体操ですよ!」
「ふぅん?てっきり私に対する宣戦布告かと思ったけど」
「ちちちち違いますよそんな!咲夜さんに宣戦布告だなんてその……は、恥ずかしいです!!」
「……?貴女大丈夫?今日は別の者に仕事を代わって貰った方がいいんじゃない?」
「そんな事はありません、私はいつも元気です!!健康です!!」
「そう。ならいいわ。さっさと食事を済ませなさい。早くしないと……」
「わ、分かってます!分かってますからナイフはしまってくださーい!」
慌てて食堂に向かう美鈴。咲夜はどこか満足げに見送って、今日の仕事に取り掛かる。
今日も何事も無く紅魔館の一日が始まった。

SUICIDE END...


作:ミコスリ=ハン

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最終更新:2008年09月14日 11:15
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