ゆっくりいじめ系23 秘密基地でゆっくり

「よし、今日はここまでにしようか」
「はーい」
「けーね先生さようならー」
「宿題をちゃんとやるんだぞ」
「えー」
「慧音先生また明日―」

ここは幻想郷の人間の里にある寺子屋、里に住む子供たちが集まり読み書きを学んでいた。
授業も終わり子供たちは家や遊び場など思い思いの場所に散らばる所であった。

5人ほどが集まってなにやら楽しそうにしている、彼らは皆農家の息子で小さい頃からの仲良しグループであった。
ここ1週間ほどは畑の種まきの時期で、皆寺子屋が終わったら真っ直ぐ家に帰り親の仕事の手伝いをしなくてはならず久々の自由な時間に胸を躍らせていた。

彼らが向かおうとしているのは里から少し離れた所に作った秘密基地である。
今は誰も使っていない資材小屋で、彼らは少しずつ遊び道具や家具を持ち込み、遊びの拠点となっていた。

この秘密基地を作るのに協力してくれたのが慧音先生の知り合いだという白髪の女性であった。
彼女は「やっぱ男の子には秘密基地が無くちゃねえ」と言って、どこから持ってきたのか火鉢やござ、ちゃぶ台などを秘密基地に提供し、釣竿や竹馬などの遊び道具も作ってくれた。
竹馬を作ってくれた際は「いい竹が取り放題のところがあるんだ」と嬉しそうに話していて、秘密基地には何かと竹製の物が多かったりする。

またその女性は「私の家も近いからこの辺には悪さをする妖怪や妖精は来ないから安心していいよ」と太鼓判を押してくれている。

少年たちは秘密基地への道すがら今日は何をして遊ぼうか考えていた、そうだ、今日は魚釣りに行ってお姉さんに魚を釣ってプレゼントしてあげよう!
1週間ぶりの秘密基地に少年達の足取りは自然と軽くなっていた。



場所は変わってゆっくり一家の巣

「ゆっくりしていってね!!!」
今日もゆっくりたちのお決まりの台詞が巣に響く。
ここはゆっくりたちがゆっくり暮らしている巣、とはいっても1週間ほど前に無人の小屋を発見し住み着いたばかりの新居である。

ここに住んでいるのは成体のお母さん霊夢、そしてその子供たちである。
子供達のうち5匹はちびゆっくりれいむ、後の4匹はちびゆっくりまりさだ。
ちびれいむの方が若干大きく、ちびまりさはこの巣に着てから生まれた子供たちであった。
ちびまりさの母体であるゆっくり魔理沙はお母さん霊夢との繁殖に耐えられず絶命、お母さん霊夢が子供たちを育てていた。

小川や草原、林などゆっくりの餌となる虫や草花がすぐ手に入る環境。
ゆっくりたちをいじめて馬鹿にする妖精や恐ろしい野犬なども来ない。
更にゆっくりたちの寝床や子供たちにとっての遊び道具もこの巣には大量にあった。
見たことも無い竹で出来たおもちゃ、ちびゆっくりが全員乗っても壊れない見晴らし台。
この巣はゆっくりにとって理想郷だった。


お母さんが運んできた虫や草花のお昼ごはんをたっぷり食べ、ちびゆっくりたちは笑顔を浮かべ巣で思い思いに遊んでいた。
「ゆっくりおいかけっこしようね!」「ゆっくりまりさもあしょぶー」
「すなばでゆっくりしようね!」「ゆっくりー!」
「おかあさぁん、おうたうたって!」「ゆっゆっゆー!」
寝床ではお腹いっぱいになったちびまりさが2匹すやすやと寝息を立てていて、それをほっぺたで撫でながら「ゆ~、ゆ~」と子守唄を歌うお母さん霊夢その表情はこれ以上無いと言うほど幸せそうである。
ゆっくりたちのゆっくりとした至福の時間、毎日が楽しくて仕方が無かった。

ガラガラ
秘密基地の扉を開けた少年達は寸前まで描いていた楽しい時間のことなど忘れ、呆然と立ち尽くしていた。
少年達が見たのはボロボロになった秘密基地。
床には食い散らかした虫や草木のカスが散乱し、少年達が捨てられていた新聞で一生懸命作った障子はビリビリに破かれていた。

お姉さんが作ってくれた竹馬は縄の部分が食いちぎられただの竹の棒に。
お姉さんが作ってくれた釣竿は糸が切れ竿も折れている。
魚篭の中にはちびゆっくりが寝ていて「ゆ~、ゆゆ~」と不快な寝言が聞こえてくる。
火鉢は灰が散乱し今も直ちびゆっくりがゴロゴロ転がって灰を撒き散らしている。
極めつけはちゃぶ台で、ど真ん中に黒ずんだ何かの塊が鎮座していた。

突然の侵入者にゆっくりたちは驚くかと思いきや
「「「ゆっくりしていってね!!!」」」
と母娘そろってこちらに笑顔でごあいさつ。

混乱し動けずにいる少年達にゆっくりたちは言葉を続ける
「お兄さんたちゆっくりできるひと?」
「れいむたちのおうちでゆっくりしていってね!!!」

その無神経な言葉に少年の一人が切れた。
「うわあああああああああああああああああああああああ」
「おまえらあああああああああああああああああ」
手近なちびれいむを鷲掴みにし床に叩きつける!

「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛」
投げられたちびれいむは目を回して叫び声を上げる
「ゆっくりやめてよね!!!」
お母さん霊夢が少年をにらみつけるがそんな物におびえる物は居ない。

他の少年達も参加しゆっくりたちを攻撃し始めた。
ちびれいむを壁に投げつける!しかしちびれいむは軽いため致命傷にはならず泣き叫ぶちびれいむ。
「い゛た゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」
ちびまりさが入った魚篭を振り回し中のちびまりさが遠心力で放り出される!
「ゆ゛!ゆ゛!」「おかあさんいたいよ!!!たすけて!!!」

そしてついに一人の少年がちびれいむを踏みつけた!

ブチュ

餡子が漏れる音がしてちびれいむが潰れてぺしゃんこになる、少年は「うわ、やっちまった」と足が汚れるのを気にしている。

それを見てしまったお母さん霊夢、顔を真っ赤にして「な゛に゛す゛る゛の゛お゛お゛お゛!!!」と近くに居る子供たちをかばいながら少年に体当たりをする。
「うるせーよ!」
少年が思い切りお母さん霊夢を殴る!殴りつける!力任せにクッションのような弾力のお母さん霊夢を殴り続ける!

ボス!ボス!ボス!

「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛ん゛」
「も゛う゛や゛め゛て゛あ゛げ゛て゛よ゛ね゛!!!」
サンドバックを殴るような音が響く中、ちびゆっくちたちは泣き叫ぶ。

ひとしきりゆっくりたちを投げたり殴ったりした少年達は少し落ち着きを取り戻した。
そして小腹が空いたことに気づく少年、そこで足元で潰れたちびれいむの中身の餡子に目が行く。
こいつらって餡子で食べられるんだよな…。

お母さん霊夢は咳き込みながらもよろよろと体制を建て直し「ゆう…ゆう…」と荒い息をついている。
ちびれいむやちびまりさはお母さんほどのダメージは受けておらず「おかあさんだいじょうぶ?」と心配そうにしている。

少年達はお姉さんがついでに作っていた竹串を持ち出し、火鉢に炭を載せ、これまたお姉さんがくれた小さな火を発生させるお札を使い火を起こしていた。
自分達は解放されたと思ったゆっくりたちは、火鉢の周りが暖かい事に気づき
「ほかほかだね!!!」「ゆっくりできるよ!!!」
と上機嫌になっている。

少年(…こいつら脳みそあんのか?餡子だから無いのか?)

やがて炭が真っ赤になり少年達はちびゆっくりをカゴに放り込み出した。
むぎゅ、ぽい、むぎゅ

最初はきゃっきゃとしていたちびゆっくりたちもぎゅうぎゅう詰めになる頃には
「ぐるぢいよ!!!」
「だしてよ!!!ゆっくりできないよ!!!」
と騒ぎたてる。

お母さん霊夢は「みんなをゆっくりさせてよね!!!」と暴れだしたので少年の一人が上から体重をかけて押さえ込んで動けないようにしている。

「前さ、縁日で食べた焼き饅頭ってのが美味しかったんだよね」
「あれかー、お祭の時くらいしか饅頭なんて食えなかったからな」
「俺食ったこと無いぞ、そんなにうめえのか?」

少年達が会話しながらカゴから一匹のちびれいむを取り出す。
自分は出して可愛がってもらえるのものと勘違いしたちびれいむは「ゆっくりしようね!!」と笑顔を少年に向けている。
少年はニコニコしながら手のちびれいむを竹串に突き刺した

「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
ちびれいむの叫びが響く。
幸い?串が細いため致命傷には至らず最初のショックの後はちびれいむは意識もはっきりしている。

「い゛た゛い゛よ゛!!お゛か゛あ゛さ゛ん゛!!!」
叫ぶちびれいむを無視して炭火にかざされる竹串、今まで感じたことも無い高熱がちびれいむを焦がす!

「あ゛つ゛い゛!!あ゛つ゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!!」
ちびれいむのぷにぷにのほっぺたが水分を失いひび割れ、少しずつ香ばしい臭いがあたりに漂い始める。
お母さん霊夢は「な゛に゛す゛る゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」と絶叫、他の子供たちもカゴの隙間から惨状を目の当たりにし、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしている。

「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛」
耳をつんざく様な絶叫を残しちびれいむは絶命、こんがり焦げ目の付いた焼き饅頭のできあがりである。

「お、こりゃうめえわ」
「だろ?」

味を確認すると二匹目の調理に取り掛かる、次に掴まれたのはちびまりさである。
「ゆっくりはなちてよ!!!」ひっしに身体をよじらせるちびまりさ、いつもならお母さんが助けてくれる、敵をやっつけてお母さんが優しく撫でてくれる。
そんな思いもむなしく串刺しにされ火にあぶられるちびまりさ。

「お゛か゛あ゛さ゛ん゛!!!た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛!!!」
「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」
「お゛か゛…さ゛…」

焼き饅頭二串目のできあがりである。
次々と串刺しにされ焼かれていく子供たち、お母さん霊夢はもはや狂ったように「や゛め゛て゛よ゛ね゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」と叫ぶのみである。

子供たちが残り2匹になった所で少年達の空腹は満たされた。
ちびれいむとちびまりさ一匹ずつで、あまりのショックに白目を剥いて気絶している。
お母さん霊夢は焦点の合わない目で「ゆ…ゆ…」とわけの分からないことをつぶやいている。

「腹いっぱいになったしこいつらどーする?」
「このでかいのってさ、また子供産むんじゃねーの?」
「だったら取っといて他のゆっくり連れてくりゃずっと饅頭食べ放題?!」










ここは少年達の秘密基地、今日も寺子屋の授業が終わった少年達が集まっている。
少し前と違うのは板で仕切った狭いスペースがあること、そこには食べ残したゆっくりの子供とお母さん霊夢が飼われていた。

冷たい床にちょっとだけワラを敷いた粗末な寝床、与えられる食事は犬も食べないような腐りかけのクズ野菜である。
最初は「もっとおいしいものがたべたいよ!!!」「おうちかえる!!!」と騒いでいたがそれしか食べるのもが無いと分かると黙って食べるようになった。

子供を残しているのは単に気まぐれで、また焼き饅頭が食べたくなったら串に刺して焼くだけである。
そうだ、今度お姉さんに焼き饅頭をご馳走してあげよう。

白髪の女性の笑顔を思い描く少年は頬が少し赤くなっていた。


秘密基地でゆっくり(完)

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最終更新:2011年07月28日 00:47
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