ゆっくりれみりゃ系いじめ6 ゆっくりれみりゃの最期

 【ゆっくりれみりゃの最期】

 「うー♪うー♪うあうあ♪」
 幻想郷の中でも一、ニを争う豪邸、紅魔館の庭先で幼児型のゆっくりれみりゃが上
機嫌に踊っている。
 「うー♪うー♪うあうあ♪」
 下膨れの顔に満面の笑みを浮かべるその様子は、まさに幸せいっぱいという感じだ。
 しかし…
 「おながずいだあああー!おがじだべだいぃぃぃーっ!」
 突然グズりだすゆっくりれみりゃ。そこに、慌てて妖精メイド達が駆けつけ、丁寧
にクッキーが入った器を差し出した。
 「やだー!!プリンじゃなきゃやだぁぁー!!!」
 ブンと手を振ってクッキーの入った器を振り払うゆっくりれみりゃ。器が叩き落と
され、高価そうなクッキーが辺りに散らばる。ゆっくりれみりゃの傍若無人ぶりに、
メイド妖精もヤレヤレと言った表情だ。
 結局、メイド妖精が厨房に戻り、冷蔵庫の中のプリンを差し出すことで、その場は
収まった。

 その一部始終をメイド長である十六夜咲夜から聞いた紅魔館の主、レミリア・スカ
ーレットは、
 「またか。」
 と呆れた。そして、ある決断を下した。
 その決断とは、ゆっくりれみりゃの処刑である。度重なる我が侭でメイド妖精達に
迷惑をかけるだけではなく、自身のイメージダウン及びカリスマ失墜にも繋がるこの
珍妙な生き物は、消し去ってしまうのが得策との結論に達したのである。
 「咲夜、いいわね。」
 自身の片腕とも言える咲夜に、処刑の確認をとるレミリア。
 「ええ、私は構いません。」
 ゆっくりれみりゃが紅魔館に連れられて来た当初は、敬愛する主人、レミリアに外
見が似ていることもあって可愛がっていた咲夜だが、本物の魅力には遠く及ばず、こ
こ最近はゆっくりれみりゃのことはただの肉の塊の妖怪ぐらいにしか思っていなかっ
た。それゆえ、世話もメイド妖精にまかせっきりで、ここ一週間はゆっくりれみりゃ
と会ってもいなかった。
 処刑の日は翌日の夜と決められた。
 「うー!うー!」
 ゆっくりれみりゃは、自分が知らぬ間にそんなことが話し合われていることに気づ
くはずもなく、書庫の中で、病弱なパチュリーの追いかける足から逃げながら、貴重
な本をビリビリに破いて遊んでいた。

 そして、翌日の夜が来た。
 レミリアは、処刑の場所を紅魔館近くの広い空き地にすることにした。わざわざ広
い空き地を選んだのは、スペルカードでゆっくりれみりゃを一瞬で跡形もなく消滅さ
せるためだ。せめて苦しませることなく殺してやろうというレミリアの情けの心であ
る。
 レミリアと咲夜は、ゆっくりれみりゃを連れて、紅魔館の側の森の奥にある空き地
へと向かった。
 「さくやー!さくやー!うー♪うー♪」
 処刑場へと向かう途中、ゆっくりれみりゃは久し振りに会う咲夜に何度も声をかけ
たが、その咲夜は一向に構ってくれる気配は無い。
 そうこうしている内に二人と一匹は、処刑の場である森の中の広く開けた場所へと
着いた。
 「おながずいだあああー!おがじじゃなぎゃやだあ゛あ゛あ゛ー!!」
 歩いているうちに、すっかり空腹となってしまったゆっくりれみりゃが、お決まり
の我がままを言い出した。
 だが、レミリアが右手を上げて合図をすると、咲夜はスッとレミリアにガラスの器
に乗っかったプリンを手渡した。
 プリンを受け取ったレミリアは、泣きじゃくるゆっくりれみりゃにプリンを渡しな
がら、
 「フフっ、最後くらい、好きなものが食べたいわよね、ほら、あなたがいつも食べ
ていたプリンよ。」
 これから死んでいくゆっくりれみりゃに対する、レミリアの心遣いだ。
 もっとも、ゆっくりれみりゃは自分がこれから殺される等、微塵にも思っていない
が。
 プリンが乗った器を受け取るゆっくりれみりゃ。だが…。
 「いやだー!!グッギーがだべだいぃぃぃっ!!!」
 そう大声をあげると、ゆっくりれみりゃは、プリンを器ごとレミリアの顔面に投げ
つけた。
 突然のしかも至近距離からのゆっくりれみりゃの全力投球に、レミリアは避けるこ
とができず、まともに顔に当たってしまう。
 「うっ…」
 鼻血を出すレミリア。
 その顔が面白かったのか、ゆっくりれみりゃはレミリアの顔を指差しながら笑い出
した。
 「うー♪うー♪」
 「大丈夫ですか!?お嬢様!!!」
 心配して慌ててかけよる咲夜。
 「大丈夫よ…咲夜…。」
 顔を上げるレミリア。その顔からは、先ほどまでの笑顔は消えていた。
 「でも咲夜…私は間違っていたわ…。言うことを聞かないから殺すなんて……。ち
ゃんと良い子になるように、躾けてあげないといけなかったのだわ…。」
 レミリアの冷たい表情に、咲夜はかつてない旋律を覚えた。
 「咲夜、処刑は中止よ。館に戻って、この肉まんにお仕置きしましょう。」

 館に戻ったレミリア達は、フランを監禁している部屋とは別の地下室へと入った。
その部屋の扉には、“拷問室”と札がされていた。
 薄暗いその部屋には、様々な拷問器具が並んでいた。鞭やノコギリ、釘のような分
かりやすいものから、一見したら何に使うのか分からないものまであった。もっとも、
それらは使い方等考えたくも無いものばかりであったが…。
 その中で、レミリアがゆっくりれみりゃの“躾け”のために選んだのは、わりと有
名な拷問器具、“アイアンメイデン“であった。
(参照 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E3%81%AE%E5%87%A6%E5%A5%B3 )
 「これがいいわね。」
 同じものが複数ある中から、ゆっくりれみりゃにピッタリなサイズを見定めると、
アイアンメイデのン扉を開けて、ゆっくりれみりゃを中に立たせた。
 「うー?」
 目の前に物騒な太い鉄の針があるというのに、ゆっくりれみりゃはこれから何をさ
れるのか理解できないようだ。
 「あなた、お腹が空いているのよね?今から、お腹いっぱい、いえ、体いっぱいに
してあげるわ………。こいつでなあっ!!」
 レミリアは声を荒げると、アイアンメイデンの胴体部分の扉を思いっきり閉めた。
 バァンッ!!!
 ゆっくりれみりゃの全身に、直径3センチ程の鉄の針が、ブスリブスリと突き刺さる。
 「う…うあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」
 すぐさま、扉に錠をかけるレミリア。
 「うあ゛あ゛あ゛あ゛っ!!!いだいっ!いだいよーっ!!!」
 全身を襲う痛みに、ゆっくりれみりゃは首から上を激しく前後左右に降りながら泣
き叫ぶ。
 「ざぐやー!!ざくやー!!」
 ゆっくりれみりゃは咲夜に救いを求めるが、畜生の鳴き声に応えてやるほど瀟洒な
メイドはお人好しではない。
 「咲夜。」
 「はい、お嬢様。」
 レミリアが咲夜に呼びかけると、その場に一瞬のうちに椅子とテーブルが出現した。
時間を止めて、用意したのだろう。また、テーブルの上には、クッキーやプリンを始
めとしたお菓子と紅茶が乗っている。
 「今日はここでおやつにしましょう」
 「だじでーっ!!!だじでーっ!!!」
 助けを乞うゆっくりれみりゃを意に介さず、レミリアと咲夜は、お茶会を始めた。
ゆっくりれみりゃのもがき苦しむ様というアートを鑑賞し、悲鳴のサウンドを聞きな
がら、レミリアの夜のティータイムはゆっくりと時を刻んでいった。
 小一時間程過ぎたところで、レミリアはお茶会を切り上げることにした。
 ゆっくりれみりゃはというと、その無駄な生命力ゆえか、今だに首をジタバタさせ
ながら許しを乞いている。
 「だすげでーっ!!だずげでえぇーっ!!!」
 レミリアは、ゆっくりれみりゃに近づくと、一言。
 「出たい?」
 「だだだじでえええっ!!!」
 「いい子になる?」
 「なるぅぅっ!!!なるがらだじでえええっ!!!」
 「出して下さいでしょう?何で命令形なの?まるで反省の色がないわね。あなたは
今日一日、この中で過ごしなさい。」
 そう言うと、レミリアはアイアンメイデンの顔の部分の扉を勢いよく閉めた。その
内側の針二本は、ちょうどゆっくりれみりゃの両の眼球に突き刺さる位置にあった。
 「ぎにゃあああああああっ!!!」
 ゆっくりれみりゃの絶叫が室内に響く中、レミリアと咲夜は拷問室を後にした。

 二週間後、レミリアは紅魔館のリビングで紅茶を飲みながら寛いでいた。
 「そう言えば咲夜、あの肉まんはどうしたのかしら?」
 「あ、えー…どうしたんでしたっけ?」
 二人はアイアンメイデンに突っ込んでおいたゆっくりれみりゃのことなどすっかり
忘れていた。
 「あ!思い出しましたよ、お嬢様。地下の処刑器具の中に置きっぱなしにしたまま
です。」
 「あ、あ~…そうだったわね。」
 とりあえずアイアンメイデンから出してやることにしたレミリアは、咲夜とともに
拷問室に行き、まずはアイアンメイデンの顔部分の扉を開けようとした。だが、針が
ゆっくりれみりゃの眼球部分と癒着しているようで、レミリアと咲夜の二人がかりで 
引っ張ることで、やっと開くことができた。
 「う゛う゛っ!!!」
 扉を開けると、両目の部分にキレイな穴が開いてしまったゆっくりれみりゃの顔が
現れた。
 「う゛っ!う゛っ!う゛っ!」
 まだ生きている。だが、体が千切れても再生するゆっくりれみりゃとは言え、二週
間も全身に極太の針を刺されていれば、相当な体力を消耗するようで、頭をビクンビ
クンと痙攣させていた。
 続いて、胴体部分の扉を開けようとする二人だが、ゆっくりれみりゃの胴体を貫い
ている針がかなりくい込んでいるいるようで、なかなか開くことができない。
 「しょうがないわ、咲夜。中国を呼んできて。」
 咲夜は、紅魔館の門番であり拳法家である中国を拷問室に連れてくると、今度は三
人がかりで扉を開けることを試みた。
 「う゛あ゛あ゛あ゛っ!!!」
 勢いよく針が抜け、ゆっくりれみりゃの肉片が散らばりながらではあるが、レミリ
ア達はアイアンメイデンの扉を開くことに成功した。
 そのまま前のめりに倒れるゆっくりれみりゃ。
 「う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!う゛っ!」
 全身を痙攣させながらも、よく見ると、傷口がゆっくりと再生しかかっている。
 「う~ん、お嬢様、これからこいつをどうしましょうか?」
 「いい事を思いついたわ咲夜、この肉まんは妹のおもちゃにしましょう。」

 三日後、紅魔館の地下監禁室の中には、新しい“おもちゃ”で遊ぶフランドール・
スカーレットの姿があった。「気がふれている」との理由で地下に閉じ込められてい
る彼女だが、ここ最近はますます危険な状態にあるようだ。
 「キャハハハハハハッ!!!すごーいっ!!!本当にこいつ壊れてもすぐに元通り
ねぇぇっ!!!おもしろおおおいッ!!!」
 フランドールは、自身の能力でゆっくりれみりゃの体を破裂させたり、四肢や首を
もいだりして楽しんだ。もちろん、ゆっくりれみりゃの命乞い等気にもならない。ゆ
っくりれみりゃがお腹が空いた等と言えば、もいだ腕や足を食べさせた。フランドー
ルは、半永久的に遊べるおもちゃを手に入れたのである。監禁室には、毎日、ゆっく
りれみりゃの泣き声が響きわたった。

                                HAPPY END!
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挨拶(自己主張してすいません!)

読んで下さった方々、本当にありがとうございました。
これでゆっくり虐めssは4作目(ゆっくり脱出、永琳とゆっくり、ゆっくりフラン)で
すが、しばらくゆっくり虐めからは離れます。
とは言ってもゆっくり共が嫌いなことには変わりありません。スレの人達が仲良くゆ
っくりをゆっくりさせないでくれることを祈ります。
それではさようなら。

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最終更新:2022年01月31日 01:16
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