「うー!うー!」
美鈴が持ってきたのはもろ手を上げて嬉しそうにもたもたとダンスを踊るゆっくりゃだった。
「今日はピリ辛肉まんにしましょうか」
そう言うと美鈴はゆっくりゃの前にプリンをさしだす。
「うあー!」
バンザイをして大きく口をあけるゆっくりゃ。その瞬間美鈴はさっとプリンを置き、ゆっくりゃの口を開いたまま固定した。
「ここに唐辛子をいっぱい詰めるんですよ」
そう言うと口の中へとどんどん唐辛子を詰め込んでいく。みるみる顔が不夜城レッドになるゆっくりゃ。
「うー!うー!」
嬉しそうな顔から一転して涙を流すがお構いなく美鈴はゆっくりゃの口を糸で縫う。
「後はこれをせいろで蒸して、食べる前に唐辛子をかきだすだけですよ」
白目をむいて全世界ナイトメア状態のゆっくりゃを美鈴が咲夜に渡した。
「とてもおいしいですよー、唐辛子の代わりに胡椒を入れてもまた味なものです」
* * *
「さくやー」
「どうしましたかお嬢様?」
「これからいよおお、えぐっ」
「お嬢様を泣かせるなんて・・・美鈴!!来なさい!!」
最終更新:2022年01月31日 01:12